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【発明の名称】 可撓性連接棒、結合部材、及び立体組立て遊戯具
【発明者】 【氏名】岩倉 茂弘

【要約】 【課題】養護学校、老人福祉施設、病院のリハビリテーションの現場、幼児向け英会話教室などで使用できる可撓性のある立体組立て遊戯具を提供する。

【解決手段】可撓性連接棒2と結合部材3とからなる立体組立て遊戯具1において、可撓性連接棒2には、変形可能な細長い可撓性連接部4と、可撓性連接部の両端部に設けられ、穴5aを有するほぼ球形の接続部5とを設け、結合部材3を本体7とピン8とから構成し、本体7には全体的に球形状をした球形部分7aと、球形部分7aから半径方向外方へ突出した結合突起部7bと、球形部分7aを貫通する貫通孔7cとを設け、ピン8が、貫通孔7cに手で圧入して嵌め込むことができ、嵌め込まれたときにピン8の両端部が球形部分7aから半径方向外方へ突出することができる長さを有するようにし、結合突起部7bの先端部7e及びピン8の両端部が、接続部5の穴5aに手で圧入して嵌め込むことができるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊戯に使用するための可撓性連接棒であって、
変形可能であって変形形状を自己維持することができる細長い可撓性連接部と、
前記可撓性連接部の両端部に設けられ、穴を有するほぼ球形の接続部とを有することを特徴とする可撓性連接棒。
【請求項2】
前記可撓性連接部は、金属条を螺旋状に噛み合わせながら巻きつけたものであることを特徴とする請求項1に記載の可撓性連接棒。
【請求項3】
前記可撓性連接部は、針金に樹脂材料を被覆したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の可撓性連接棒。
【請求項4】
前記接続部は、樹脂材料によりつくられていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の可撓性連接棒。
【請求項5】
本体とピンとを有する結合部材であって、
前記本体は、全体的に球形状をした球形部分と、前記球形部分から半径方向外方へ突出した結合突起部と、前記球形部分を貫通して設けられた貫通孔とからなり、
前記ピンは、前記貫通孔に手で圧入して嵌め込むことができ、嵌め込まれたときに前記ピンの両端部が前記球形部分から半径方向外方へ突出することができる長さを有することを特徴とする結合部材。
【請求項6】
前記本体及び前記ピンは、樹脂材料によりつくられていることを特徴とする請求項5に記載の結合部材。
【請求項7】
前記結合突起部は、前記球形部分の円周上にほぼ90度の等間隔で四つ設けられており、前記貫通孔は、前記四つの結合突起部に対してほぼ垂直な方向に前記球形部分を貫通して設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の結合部材。
【請求項8】
前記結合突起部には環状突起部が形成されており、前記結合突起部の先端部はほぼ半球形状に形成されていることを特徴とする請求項5乃至7に記載の結合部材。
【請求項9】
可撓性連接棒と結合部材とからなる立体組立て遊戯具であって、
前記可撓性連接棒は、
変形可能であって変形形状を自己維持することができる細長い可撓性連接部と、
前記可撓性連接部の両端部に設けられ、穴を有するほぼ球形の接続部とを有しており、
前記結合部材は、本体とピンとからなり、
前記本体は、全体的に球形状をした球形部分と、前記球形部分から半径方向外方へ突出した結合突起部と、前記球形部分を貫通して設けられた貫通孔とからなり、
前記ピンは、前記貫通孔に手で圧入して嵌め込むことができ、嵌め込まれたときに前記ピンの両端部が前記球形部分から半径方向外方へ突出することができる長さを有しており、
前記結合突起部の先端部及び前記ピンの両端部は、前記接続部の前記穴に手で圧入して嵌め込むことができる寸法を有していることを特徴とする立体組立て遊戯具。
【請求項10】
可撓性連接棒と結合部材とからなる立体組立て遊戯具であって、
前記可撓性連接棒は、
変形可能であって変形形状を自己維持することができる細長い可撓性連接部と、
前記可撓性連接部の両端部に設けられ、穴を有するほぼ球形の接続部とを有しており、
前記結合部材は、
全体的に球形状をした球形部分と、
前記球形部分から半径方向外方へ突出した結合突起部と、
前記球形部分を貫通して設けられた貫通孔と、
前記貫通孔の軸線を含む面に沿って前記貫通孔から前記球形部分を貫く切り割りとからなり、
前記結合突起部の先端部は、前記接続部の前記穴に手で圧入して嵌め込むことができる寸法を有しており、
前記結合部材の前記切り割りは、前記可撓性連接部を手で押し通すことができる寸法を有しており、
前記結合部材の前記貫通孔は、前記可撓性連接部を嵌め込むことができる寸法を有していることを特徴とする立体組立て遊戯具。
【請求項11】
全体的に球形状をした球形部分と、
前記球形部分から半径方向外方へ突出した結合突起部と、
前記球形部分を貫通して設けられた貫通孔とを有し、
前記結合突起部は、前記貫通孔に手で圧入して嵌め込むことができる寸法を有していることを特徴とする結合部材本体。
【請求項12】
前記結合部材本体は、樹脂材料によりつくられていることを特徴とする請求項11に記載の結合部材本体。
【請求項13】
前記結合突起部は、前記球形部分の円周上にほぼ90度の等間隔で四つ設けられており、前記貫通孔は、前記四つの結合突起部に対してほぼ垂直な方向に前記球形部分を貫通して設けられていることを特徴とする請求項11又は12に記載の結合部材本体。
【請求項14】
前記結合突起部には環状突起部が形成されており、前記結合突起部の先端部はほぼ半球形状に形成されていることを特徴とする請求項11乃至13に記載の結合部材本体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊戯や体操の補助具として使用できる可撓性連接棒、結合部材、及び立体組立て遊戯具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、養護学校などで体操をするときに、タオルやロープを体操の補助具として使用していた。たとえば、タオルの両端を持って両手を上げて左右に上体を振ったりして体操をしていた。養護学校などの生徒は手に何ももっていないと先生の動きをなかなか真似できないことがあり、生徒の手にタオルなどの補助具を持たせてやると先生の動きを真似できるようになる。タオルは引っ張っても伸びないので、両手にある程度の緊張感を持たせることができ、その緊張感を維持することによって生徒は安定して先生の真似ができるようになるようである。したがって、このような緊張感が得られない場合には、生徒はなかなかうまく動きができないようである。たとえば、ロープを輪にしてその中に複数人の生徒が入り、各人が両手でロープを持って電車ごっこをする場合には、引っ張っていればロープの緊張感が保てるものの、押すとロープがすぐに撓んでしまうため十分な緊張感が得られず、生徒はだんだんに前の人にくっついて団子状態になり、電車ごっこにならなくなってしまうということがあった。
【0003】
一方、従来から、可撓性のある組立て玩具が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。特許文献1は、蛇腹部b2と蛇腹部b2の両端部に設けられた挿込部b1とからなる連結部材bと、立方体または球形の樹脂製中空体で挿込口a1が設けられたブロックaとからなる組立て玩具を開示している。
特許文献2は、中央部の本体部14とその両側に伸びる連結部12とからなるスティック10と、連結部12と嵌合する嵌合孔2を有するブロック1とからなる組立て玩具を開示している。本体部14は、円筒状の基部18と基部18の間に伸びる中空の蛇腹部20とからなり、外力を加えることにより伸縮自在かつ撓曲自在であり外力を除いてもその形態を自己維持可能なものである。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の可撓性のある組立て玩具は、体操に使用するようなものではなく、また、体操に使用したとしても、伸縮してしまうため適度の緊張感を維持することができない。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−200099号公報
【特許文献2】
実開平5−62299号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のタオルやロープでは、引っ張るときの緊張感を維持することはできるが、押したときには緊張感が維持できず、養護学校などにおいて体操に種々の種目を組み合わせることが困難な場合があった。
そこで、本発明は、養護学校、老人福祉施設、病院のリハビリテーションの現場、幼児向け英会話教室などで使用できる遊戯具であって、両手で持って引っ張ったり押したりしたときに伸縮せずに両手に緊張感を保つことのできる遊戯具を提供することを目的とする。
【0006】
また、簡単に折り曲げたりねじったりすることができ、変形後の形態を自己維持することのできる遊戯具を提供することを目的とする。
さらにまた、複数の遊戯具を立体的に組み合わせることができ、それによって、種々の種類の体操を行うことができ、体操に発展性を持たせる遊戯具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決する為に本発明では次のような可撓性連接棒、結合部材、及び可撓性連接棒と結合部材とからなる立体組立て遊戯具とした。
すなわち、遊戯に使用するための可撓性連接棒(フレキパイプ2)において、変形可能であって変形形状を自己維持することができる細長い可撓性連接部(4)と、可撓性連接部の両端部に設けられ、穴(結合穴5a)を有するほぼ球形の接続部(ジョイントボール5)とを設けた。
可撓性連接部(4)は、金属条を螺旋状に噛み合わせながら巻きつけたものであるとよい。
可撓性連接部は、針金に樹脂材料を被覆したものであってもよい。
接続部(5)は、木材又は樹脂材料によりつくられているとよい。
【0008】
本体(7)とピン(8)とを有する結合部材(ポッド3)において、本体は、全体的に球形状をした球形部分(7a)と、球形部分から半径方向外方へ突出した結合突起部(7b)と、球形部分を貫通して設けられた貫通孔(7c)とからなり、ピン(8)は、貫通孔(7c)に手で圧入して嵌め込むことができ、嵌め込まれたときにピンの両端部が球形部分から半径方向外方へ突出することができる長さを有するようにした。
本体及びピンは、樹脂材料によりつくられているとよい。
結合突起部は、球形部分の円周上にほぼ90度の等間隔で四つ設けられており、貫通孔は、四つの結合突起部に対してほぼ垂直な方向に球形部分を貫通しているとよい。
結合突起部には環状突起部(7d)が形成されており、結合突起部の先端部(7e)はほぼ半球形状に形成されているとよい。
【0009】
可撓性連接棒(フレキパイプ2)と結合部材(ポッド3)とからなる立体組立て遊戯具(1)において、可撓性連接棒(2)には、変形可能であって変形形状を自己維持することができる細長い可撓性連接部(4)と、可撓性連接部の両端部に設けられ、穴(結合穴5a)を有するほぼ球形の接続部(ジョイントボール5)とを設け、結合部材(3)を本体(7)とピン(8)とから構成し、本体(7)には、全体的に球形状をした球形部分(7a)と、球形部分(7a)から半径方向外方へ突出した結合突起部(7b)と、球形部分(7a)を貫通する貫通孔(7c)とを設け、ピン(8)が、貫通孔(7c)に手で圧入して嵌め込むことができ、嵌め込まれたときにピンの両端部が球形部分から半径方向外方へ突出することができる長さを有するようにし、結合突起部(7b)の先端部(7e)及びピン(8)の両端部が、接続部(5)の穴(5a)に手で圧入して嵌め込むことができる寸法を有するようにした。
【0010】
可撓性連接棒(フレキパイプ2)と結合部材(3ピンポッド17)とからなる立体組立て遊戯具(1)において、可撓性連接棒(2)には、変形可能であって変形形状を自己維持することができる細長い可撓性連接部(4)と、可撓性連接部の両端部に設けられ、穴(結合穴5a)を有するほぼ球形の接続部(ジョイントボール5)とを設け、結合部材(17)には、全体的に球形状をした球形部分(17a)と、球形部分から半径方向外方へ突出した結合突起部(17b)と、球形部分を貫通して設けられた貫通孔(17c)と、貫通孔の軸線を含む面に沿って貫通孔から球形部分を貫く切り割り(17h)とを設け、結合突起部(17b)の先端部が接続部(5)の穴(5a)に手で圧入して嵌め込むことができる寸法を有するようにしており、結合部材(17)の切り割り(17h)が可撓性連接部(4)を手で押し通すことができる寸法を有するようにしており、結合部材の貫通孔(17c)が可撓性連接部(4)を嵌め込むことができる寸法を有するようにした。
【0011】
結合部材本体(7)に、全体的に球形状をした球形部分(7a)と、球形部分(7a)から半径方向外方へ突出した結合突起部(7b)と、球形部分(7a)を貫通して設けられた貫通孔(7c)とを設け、結合突起部(7b)は、貫通孔(7c)に手で圧入して嵌め込むことができる寸法とした。
結合部材本体(7)は、樹脂材料によりつくられているとよい。
結合突起部(7b)は、球形部分(7a)の円周上にほぼ90度の等間隔で四つ設けられており、貫通孔(7c)は、四つの結合突起部(7b)に対してほぼ垂直な方向に球形部分(7a)を貫通して設けられているとよい。
結合突起部(7b)には環状突起部(7d)が形成されており、結合突起部(7b)の先端部(7e)はほぼ半球形状に形成されているとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の遊戯具1の斜視図である。遊戯具1は、可撓性連接棒すなわちフレキパイプ2と結合部材すなわちポッド3とからなる。
【0013】
(フレキパイプ2について)
フレキパイプ2は、連接部4と、連接部4の両端部に設けられた接続部すなわちジョイントボール5とからなる。連接部4は、可撓性があり曲げたりねじったりしたときに変形状態を連接部4それ自体で自己維持することができ、人が手で普通の力を加えただけでは容易に伸縮することがない材料からできているとよい。例えば、湯沸し器に使用されているフレキ出湯管や、金属製ワイヤ(針金)を樹脂被覆した棒状部材であるとよい。本実施の形態においては、連接部4を株式会社昭和螺旋管製作所製のインターロック型フレキシブルチューブ(3/8B)で作製した。これは、金属条を螺旋状に噛み合わせながら巻きつけたものである。その材質は、銅、鉄、ステンレススチール等があり、本実施例においてはステンレススチールで作製した。ジョイントボール5は、木製であってもよいが、樹脂材料でつくられているとよい。
【0014】
図2は、ジョイントボール5と連接部4との接続部分を示す断面図である。ジョイントボール5には、ポッド3の結合突起部7b(後述)に結合される結合穴5aと、連接部4に接続される接続穴5cと、結合穴5aと接続穴5cとを連通する連通穴5bとが形成されている。接続穴5cには弾性ゴムでできたウェルナット6が挿入されている。ウェルナット6には金属でできた雌ねじ部6aが設けられている。ウェルナット6に連接部4の一端部4aを被せて、その一端部4aをジョイントボール5の接続穴5cに挿入している。結合穴5aからねじ9を挿入してねじ9をウェルナット6の雌ねじ部6aにねじ込んでいる。ねじ9を締めこんでいくとウェルナット6の直径がだんだん太ってきて連接部4がジョイントボール5から外れないように固定される。
なお、フレキパイプ2は、例えば、30cm、60cm、90cmなどの複数の長さのものを準備するとよい。
【0015】
(ポッド3について)
ポッド3は、本体7とピン8とからなる。図3は、本体7の斜視図である。図4は、ピン8の斜視図である。
図3を参照して、ポッド3の本体7は、全体的にほぼ球形状をした球形部分7aと、球形部分7aの円周上に90度の等間隔で設けられた四つの結合突起部7bと、四つの結合突起部7bに対して垂直な方向に球形部分7aを貫通する貫通孔7cとからなる。結合突起部7bは、ジョイントボール5の結合穴5aに、手で圧入して嵌め込むことができる寸法で作られている。結合突起部7bには、嵌め込まれた結合突起部7bが結合穴5aから容易に抜けてしまうことを防止するために環状突起7dが二条ずつ形成されている。結合突起部7bの先端部7eは、結合穴5aへの挿入を容易にするためにほぼ半球状に形成されている。ポッド3は、木製であってもよいが、樹脂材料で作られているとよい。
【0016】
図4を参照して、ピン8は、円柱状部8aと、円柱状部8aの両端に形成されたほぼ半球状の先端部8bと、それぞれの先端部8bの近傍に形成された抜け止め用の二条の環状突起8cとからなる。ピン8は、本体7の貫通孔7cに、手で圧入して嵌め込むことができる寸法でつくられている。ピン8を本体7の貫通孔7cに挿入すると、図1に示すように、本体7から六つの結合突起部がそれぞれ90度の角度をなして六つの方向に突出した状態になる。ピン8は、木製であってもよいが、樹脂材料で作られているとよい。
【0017】
(遊戯具1の使用例)
本発明の遊戯具1を養護学校で使用した場合のひとつの使用例を図5に示す。
まず、養護学校の先生が、フレキパイプ2の両端部のジョイントボール5を両手で握って、図5(a)に示すように両手を上にあげる見本を示す。養護学校の生徒は、フレキパイプ2を握ることにより手に緊張感を維持して、先生のまねをして両手を上げることができる。次に、図5(b)に示すように、両手を上げたまま上体を左右にゆすったり、図5(c)に示すように上体を前後に倒したりする。フレキパイプ2は、伸縮することがないので、生徒は手に緊張感を維持することができ、先生のまねをして体を動かすことができる。
【0018】
また、図6に示すように、フレキパイプ2を両手で曲げたり伸ばしたりする運動をすることができる。図6(a)は、フレキパイプ2のジョイントボール5を両手で持って連接部4を曲げた状態を示す図である。図6(b)は、フレキパイプ2のジョイントボール5を両手で持って連接部4を伸ばした状態を示す図である。連接部4は、筋力トレーニングをするためのコイルスプリングとは異なり、金属条を螺旋状に噛み合わせながら巻きつけたフレキ出湯管などでつくられているので、養護学校の生徒でも容易に曲げたり伸ばしたりすることができる。ここで、フレキパイプ2を「伸ばす」という意味はほぼ直線状の元の状態にすることであり、フレキパイプ2の長さが長くなったり短くなったりすることを意味しているわけではない。
【0019】
次に、複数のフレキパイプ2をポッド3あるいはピン8により結合して使用する例を示す。図7は、二本のフレキパイプ2をポッド3により結合した状態を示す図である。フレキパイプ2のジョイントボール5の結合穴5aにポッド3の結合突起部7bを嵌め込み、この結合突起部7bと反対側の結合突起部7bに別のフレキパイプ2のジョイントボール5の結合穴5aを嵌め込んで二本のフレキパイプ2をポッド3で結合する。図8は、二本のフレキパイプ2をピン8により結合した状態を示す図である。フレキパイプ2のジョイントボール5の結合穴5aにピン8の一端部を嵌め込み、このピン8の他端部に別のフレキパイプ2のジョイントボール5の結合穴5aを嵌め込んで二本のフレキパイプ2をポッド3で結合する。
【0020】
図9は、六本のフレキパイプ2をピン8により結合してつくった大きな輪を示す図である。このような大きな輪の中に生徒が入って電車ごっこをすることができる。図10は、養護学校の生徒が本発明の遊戯具1を使用して電車ごっこをしている様子を示す図である。フレキパイプ2は、可撓性があるものの、ロープのように撓んだり、ゴムひものように伸縮したりしないので、上手に電車ごっこをすることができる。図11は、養護学校の生徒が縄跳びなどの紐10を利用して電車ごっこをしたときの様子を示す図である。生徒は紐10の緊張感を上手に維持することができないため、紐10が撓んできてだんだん前の人にくっついてしまう。しまいには、団子状態になって上手に電車ごっこをすることができない。これに対して、本発明のフレキパイプ2は、ある程度の力が外部から加わっても形状を維持することができるので、図10に示すように上手に電車ごっこをすることができる。
【0021】
図12は、本発明の遊戯具1を使用してトンネルくぐりをする様子を示す図である。フレキパイプ2とポッド3を結合して、図12に示しようにトンネルをつくることができる。
【0022】
また、ポッド3は、図13に示すように、三本足でたたせることができる。これを利用して、図14に示すように、変形トンネルをつくることもできる。すなわちポッド3を一つ真中に立てて、そのポッド3から三方へフレキパイプ2を伸ばすことにより、円形のトンネルにすることもできる。このようなトンネルを組み合わせたり、更に別のトンネルを作って組み合わせたりすることにより、種々のトンネルをつくることができる。
【0023】
なお、例えば、ポッド3だけを使用しても手の訓練をすることができる。図15は、ポッド3の本体7のみを結合させたものである。一つの本体7の結合突起部7bをもう一つの本体7の貫通孔7cに結合することにより、創作的な遊びをすることができる。本体7は、神経障害により指先が震えてしまう人や、指のない機能障害のある人などでも、指先を使わずに手のひらでつかむことができる大きさを有している。したがって、本体7だけでもパズルのような要素を有しており、複数の本体7だけを組み合わせることによっても創造性のある創作物を作ることができ、障害のある人の機能回復、リハビリテーション、自立化のための教材として使用することができる。
【0024】
このようにして、本発明の遊戯具1を使用すれば、養護学校の生徒は、発想にとんだ種々の体操を楽しく行うことができる。
【0025】
(別の実施例)
次に、ポッド本体の別の実施例を示す。
図16は、別の実施例のポッド本体17の斜視図、図17は、別の実施例のポッド本体17の平面図である。ポッド3は、フレキパイプ2のジョイントボール5に結合するためのものであったが、別の実施例のポッド本体17は、フレキパイプ2の連接部4に結合することができるポッドである。以下、別の実施例のポッド本体17を3ピンポッド17と呼ぶ。
【0026】
図16及び図17を参照して、3ピンポッド17は、切り割り17hが設けられている球形部分17aと、球形部分17aの円周上に90度の間隔で設けられた三つの結合突起部17bと、三つの結合突起部17bに対して垂直な方向に球形部分17aを貫通する貫通孔17cとからなる。切り割り17hは、貫通孔17cと連通している。結合突起部17bは、ジョイントボール5の結合穴5aに、手で圧入して嵌め込むことができる寸法でつくられている。結合突起部17bには、嵌め込まれた結合突起部17bが結合穴5aから容易に抜けてしまうことを防止するために環状突起17dが二条ずつ形成されている。結合突起部17bの先端部17eは、結合穴5aへの挿入を容易にするためにほぼ半球状に形成されている。
【0027】
3ピンポッド17は、切り割り17hが設けられているので、図18に示すように、切り割り17hを通してフレキパイプ2の連接部4を貫通孔17cに嵌め込むことができる。切り割り17h及び貫通孔17cの寸法は、手で連接部4を圧入して嵌め込むことができ、ある程度の外力が加わっても外れたりずれたりしないが、手で容易に外すことができるように定められているとよい。このような3ピンポッドを組み合わせることにより、本発明の遊戯具1は、更に種々の形態をより自由につくることができるようになり、体操のやり方に変化を持たせることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、養護学校、老人福祉施設、病院のリハビリテーションの現場、幼児向け英会話教室などで使用できる可撓性連接棒であって、両手で持って引っ張ったり押したりしたときに伸縮せずに両手に緊張感を保つことのできる可撓性連接棒を提供することができる。この可撓性連接棒を使用することにより、遊戯や体操のやり方に種々の変化を持たせ、発想に富んだ体操に発展させることができる。特に、養護学校においては、生徒に電車ごっこを楽しくやらせることができる。
また、本発明の可撓性連接棒と結合部材とからなる遊戯具によれば、これらを立体的に組み立てることにより、トンネルくぐりなどの遊戯や体操のやり方を更に発展させることができる。
さらにまた、本発明の可撓性連接棒と結合部材とからなる遊戯具を使用すれば、生徒たちが自分たちの創造を働かせて好きなように立体的なものを創作することができる。結合部材だけでも組み合わせることができ、生徒たちの創造性を向上させることができる。
【0029】
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その特徴事項から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、実施形態において示されている部材の寸法及び材質は発明の理解を容易にするための例示であって、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊戯具1の斜視図。
【図2】ジョイントボール5と連接部4との接続部分を示す断面図。
【図3】ポッド3の本体7の斜視図。
【図4】ピン8の斜視図。
【図5】本発明の遊戯具1を養護学校で使用した場合のひとつの使用例を示す図。
【図6】フレキパイプ2を両手で曲げたり伸ばしたりする運動を説明する図。
【図7】二本のフレキパイプ2をポッド3により結合した状態を示す図。
【図8】二本のフレキパイプ2をピン8により結合した状態を示す図。
【図9】六本のフレキパイプ2をピン8により結合してつくった大きな輪を示す図。
【図10】養護学校の生徒が本発明の遊戯具1を使用して電車ごっこをしている様子を示す図。
【図11】養護学校の生徒が縄跳びなどの紐10を利用して電車ごっこをしたときの様子を示す図。
【図12】本発明の遊戯具1を使用してトンネルくぐりをする様子を示す図。
【図13】ポッド3を三本足で立たせた状態を示す図。
【図14】変形トンネルを示す図。
【図15】ポッド3の本体7のみを結合させた様子を示す図。
【図16】別の実施例によるポッド本体17の斜視図。
【図17】別の実施例によるポッド本体17の平面図。
【図18】フレキパイプ2の連接部4を3ピンポッド17の切り割り17hを通して貫通孔17cに嵌め込んだ状態を示す図。
【符号の説明】
1 遊戯具
2 フレキパイプ
3 ポッド
4 可撓性連接部
5 ジョイントボール
5a 結合穴
7 ポッドの本体
7a、17a 球形部分
7b、17b 結合突起部
7c、17c 貫通孔
7d 環状突起部
7e 先端部
8 ピン
17 3ピンポッド
17h 切り割り
【出願人】 【識別番号】503090005
【氏名又は名称】オプトニカ工房有限会社
【出願日】 平成15年4月1日(2003.4.1)
【代理人】 【識別番号】100064447
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 正夫

【識別番号】100085176
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 伸晃

【識別番号】100106703
【弁理士】
【氏名又は名称】産形 和央

【識別番号】100096943
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 伸一

【識別番号】100091889
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 育男

【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫

【識別番号】100096688
【弁理士】
【氏名又は名称】本宮 照久

【識別番号】100102808
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 憲通

【識別番号】100104352
【弁理士】
【氏名又は名称】朝日 伸光

【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎

【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司

【公開番号】 特開2004−298531(P2004−298531A)
【公開日】 平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願番号】 特願2003−97697(P2003−97697)