トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 皮脂分泌抑制キット
【発明者】 【氏名】人見 高正
【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内

【氏名】桜井 哲人
【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内

【氏名】岡田  香織
【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内

【氏名】小野  衣里日
【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内

【要約】 【課題】皮脂分泌抑制効果に優れたキットを提供すること。

【解決手段】ダイズ、オウバク、チョウジ、サンショウ、ジオウ、ヒオウギ、レンゲソウ、ムクロジ、チャノキ、及びセイヨウサンザシから選ばれる植物又はその抽出物、酸化亜鉛、酸化チタン、カオリン、タルク、ヒドロシキアパタイト、シリカ及びセリサイトから選ばれる無機粉体の1種または2種以上を含有する経皮適用剤並びに、ビタミンB類及びイノシトールから選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤からなる、皮脂分泌抑制キット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイズ、オウバク、チョウジ、サンショウ、ジオウ、ヒオウギ、レンゲソウ、ムクロジ、チャノキ、及びセイヨウサンザシから選ばれる植物又はその抽出物、酸化亜鉛、酸化チタン、カオリン、タルク、ヒドロシキアパタイト、シリカ及びセリサイトからなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する経皮適用剤並びに、ビタミンB類及びイノシトールから選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤からなる、皮脂分泌抑制用キット。
【請求項2】
ダイズ、オウバク、チョウジ、サンショウ、ジオウ、ヒオウギ、レンゲソウ、ムクロジ、チャノキ、及びセイヨウサンザシから選ばれる植物又はその抽出物、酸化亜鉛、酸化チタン、カオリン、タルク、ヒドロシキアパタイト、シリカ及びセリサイトからなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する経皮適用剤を経皮適用するとともに、ビタミンB類及びイノシトールから選  択される1種または2種以上を含有する経口適用剤を経口適用する、皮脂分泌抑制方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、皮脂分泌抑制効果に優れ、女性ホルモンのバランスの乱れや腸内環境の悪化による皮脂の過剰分泌から発生するテカリ、べたつきや化粧くずれに関し、特定の成分を組合わせ、健康食品等による経口適用と、化粧料等による経皮適用とを行うことによる優れた皮脂分泌抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚や頭皮の皮脂腺より分泌される皮脂は、皮膚を柔軟かつ滑らかに保ち、毛髪に対しては必要かつ適度な油分を供給することにより、そのしなやかさや美しさを保つために必要である。また、皮脂は、体外からの様々な刺激物が皮膚及び頭皮表面から混入することを防ぐ一方、皮膚及び頭皮角層からの水分の損失を防ぐうえで重要な役割を果している。
【0003】
しかし、皮脂腺の活動が過度に亢進し皮脂の分泌が多くなりすぎると、皮膚においてはテカリ、べたつきや化粧くずれといった美容上好ましくない状態に、頭皮においてはフケの増加、脂漏性皮膚炎、それに伴う脱毛等の原因となる。また、過剰の皮脂は皮膚及び頭皮において、微生物・病原菌の繁殖を助けて様々な皮膚トラブルを引き起こすことが知られている。
【0004】
このような、皮脂の分泌過剰に起因する美容上の問題、皮膚炎、皮膚トラブルを改善あるいは予防する目的で、分泌された皮脂を取り除くために、石鹸等による洗浄により皮脂を取り除くこと、さらには、皮脂吸収効果の高い無機粉体を用いることが行われてきた。また、皮脂分泌の亢進を抑制する為に皮脂分泌抑制剤を用いる試みがなされてきた。該皮脂分泌抑制剤としては、抗男性ホルモン剤が知られている。抗男性ホルモン剤は、テストステロンからジヒドロテストステロンの還元に関与する5α−レダクターゼ酵素の活性及びジヒドロテストステロンとレセプターとの結合のいずれか一方、あるいは両方を阻害するものである。その他の皮脂分泌抑制剤としては、ビタミンA酸等が知られている。
【0005】
しかしながら、前述の石鹸等を用いての皮膚や頭皮の洗浄による過剰皮脂の除去や無機粉体を用いる方法として提案されている(例えば、特許文献1参照)ヒドロキシアパタイトと酸化亜鉛による皮脂吸収では、効果が一時的なため、もとより、皮脂の分泌過剰を抑えて、根本的に皮脂の分泌過剰に起因する皮膚炎、皮膚トラブル等を改善することができないという問題がある。
【0006】
一方、前記抗男性ホルモン剤は、ホルモン代謝に関与する物質であり、また前記ビタミンA酸もホルモン様作用を有している。これらは、皮脂腺以外の器官に対しても作用するため、局所効果よりも全身的な副作用が大きい点で問題がある。
【0007】
このような問題点を解決するために、作用の緩和な抗男性ホルモン様作用を有するイソフラボンを配合する化粧料(例えば特許文献2参照)や毛穴を引き締めることを目的とした収斂効果を持つ硫酸多糖を配合する化粧料(例えば特許文献3参照)等が提案されている。
【0008】
薬剤としては、テヒドロカルシフェロールによる皮脂分泌抑制効果(例えば特許文献4参照)等が挙げられている。
【0009】
しかしながら、これらの成分を経口的と経皮的の2つの適用を採用することにより、皮脂分泌抑制効果を顕著なものとすることは、いずれにも言及されていない。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−20218
【特許文献2】
特許第2791673号公報
【特許文献3】
特開平12−169322号公報
【特許文献4】
特開平09−315993号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚に対して皮脂の抑え、かつ皮脂によるべたつきがない状態を長時間にわたって維持する効果に優れた経皮適用剤及び経口適用剤からなる、皮脂分泌抑制キットを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、植物抽出物または無機粉体から選ばれる1種または2種以上を含有する経皮適用剤及びビタミンB類から選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤を併用した皮脂分泌抑制キットが、皮脂を抑制し、長時間皮脂に対してべたつきのない状態を維持できることを見出し、本発明を完成させた。
【0013】
すなわち、本発明は、
1. ダイズ、オウバク、チョウジ、サンショウ、ジオウ、ヒオウギ、レンゲソウ、ムクロジ、チャノキ、及びセイヨウサンザシから選ばれる植物又はその抽出物、酸化亜鉛、酸化チタン、カオリン、タルク、ヒドロシキアパタイト、シリカ及びセリサイトからなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する経皮適用剤並びに、ビタミンB類及びイノシトールから選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤からなる、皮脂分泌抑制キット。
2.ダイズ、オウバク、チョウジ、サンショウ、ジオウ、ヒオウギ、レンゲソウ、ムクロジ、チャノキ、及びセイヨウサンザシから選ばれる植物又はその抽出物、酸化亜鉛、酸化チタン、カオリン、タルク、ヒドロシキアパタイト、シリカ及びセリサイトからなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する経皮適用剤を経皮適用するとともに、ビタミンB類及びイノシトールから選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤を経口適用する、皮脂分泌抑制方法。
に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】経皮適用剤には、ダイズ、オウバク、チョウジ、サンショウ、ジオウ、ヒオウギ、レンゲソウ、ムクロジ、チャノキ、セイヨウサンザシから選ばれる植物抽出物、酸化亜鉛、酸化チタン、カオリン、タルク、ヒドロシキアパタイト、シリカ、セリサイトの1種または2種以上を配合する。植物又はその抽出物としては、ヒオウギ、レンゲソウ、ムクロジ、チャノキ、セイヨウサンザシから選ばれる植物又はその抽出物が好ましく使用できる。
【0015】
本発明で用いる無機粉体としては、ヒドロキシアパタイト、シリカ、セリサイトが好ましく例示される。また、これら無機粉体の粒子形状は特に制限なく、例えば、粒状、球状、板状、針状、花弁状等のいずれでも良く、平均粒子径も特に限定されないが、0.001〜20μmが好ましい。
上記植物又は植物抽出物及び無機粉体で、本発明の皮脂分泌抑制キットの経皮適用剤では、ヒドロキシアパタイトが最も好ましい。
【0016】
本発明に用いるヒドロキシアパタイトは特に制約はなく、Ca/P=0.5〜2.0(モル比)でアパタイト構造を有するリン酸カルシウムと定義され(Fragrance Journal、p144−148,1999年1月号参照)、このようなリン酸カルシウムを使用することができる。三好化成社から市販されている「Powder La Vie」、太平化学産業社から市販されている「HAP−100」、「HAP−200」などを使用することができる。
【0017】
本発明に用いるシリカは触媒化成工業社から市販されている「シリカマイクロビードN−1500」、「シリカマイクロビードP−1500」、東レ・ダウコーニングシリコーン社から市販されている「トレセラムZS−5000IT」などを使用することができる。
【0018】
本発明に用いるセリサイトは石原テクノ社から市販されている「MCMセリサイト タイプS2S」、大東化成工業社から市販されている「LL−3セリサイトFSE」などを使用することができる。
【0019】
本発明の経皮適用剤への無機粉体の配合量は特に限定されないが、0.0001〜30重量%程度とするのが適切である。0.0001%未満では、皮脂の吸着量が不足し、期待の皮脂調節効果が得るには不十分である。また、30重量%を超えても肌上でのすべりが悪くなり使用感上好ましくない。
【0020】
ヒオウギはアヤメ科(Iridaceae)のヒオウギ(Belamcanda chinensis.)、レンゲソウはマメ科(Leguminosae)のレンゲソウ(Astragalus sinicus)、ムクロジは、ムクロジ科(Sapindaceae)のムクロジ(Sapindus mukurossi Gaertn.)、チャノキは、ツバキ科(Theaceae)のチャノキ(Thea sinensiss Linne)、セイヨウサンザシは、バラ科(Rosaceae) セイヨウサンザシ(Crataeus oxyacantha L.)である。
【0021】
本発明における植物については、その植物の全草又は葉、根、果実、種子、花のうちの一つ以上をそのまま又は粉砕して用いることができる。
【0022】
また、抽出物は、更にこれを常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶剤抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末を意味するものである。ここで抽出物は、2種以上の植物から得られたものであってもよい。
【0023】
本発明の植物の抽出物を得るために用いられる抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができる。例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類等が挙げられ、これらは2種以上を混合して用いることもできる。
【0024】
本発明の経皮適用製剤への植物抽出物の配合量としては、乾燥重量として、0.01〜5質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、その配合量を適宜設定できる。
【0025】
本発明の経皮適用剤は、化粧料、医薬部外品、医薬であることができ、例えば、水溶液、油剤、乳液、けんだく液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル、固形等の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾル剤等の種々の剤型とすることができる。これらを身体に塗布、貼付、噴霧等により適用することができる。化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、パック等の顔用化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディローション等の身体用化粧料等とすることができる。
【0026】
本発明組成物には、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤等を含有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
【0027】
経口適用剤には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシンおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、葉酸、ビオチンのようなビタミンB類又はイノシトールを含有させる。
【0028】
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシンおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、葉酸、ビオチン、イノシトールは、それぞれ公知の方法によって、合成により製造することができる。
【0029】
ビタミンB1としては、塩酸チアミン、硝酸チアミン、硝酸ビスチアミン、塩酸ジセチアミン、ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミンセチル硫酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩、チアミンラウリル硫酸塩等が挙げられる。ビタミンB1の有効投与量は、対象年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択決定されるが、例えば、成人1日あたり0.1mg〜50mgが好ましく、特に好ましくは、0.3mg〜25mgである。
【0030】
ビタミンB2としては、リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム等が挙げられる。ビタミンB2の有効投与量は、対象年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択決定されるが、例えば、成人1日あたり0.1mg〜200mgが好ましく、特に好ましくは、0.2mg〜50mgである。
【0031】
ビタミンB6としては、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール等が挙げられる。ビタミンB6の有効投与量は、対象年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択決定されるが、例えば、成人1日あたり0.1mg〜100mgが好ましく、特に好ましくは、0.2mg〜30mgである。
【0032】
ビタミンB12としては、塩酸ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン等が挙げられる。ビタミンB12の有効投与量は、対象年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択決定されるが、例えば、成人1日あたり0.01μg〜60μgが好ましく、特に好ましくは、0.2μg〜20μgである。
【0033】
ナイアシンとしては、ナイアシンアミド等のナイアシンおよびその誘導体が挙げられる。ナイアシンの有効投与量は、対象年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択決定されるが、例えば、成人1日あたり0.1mg〜200mgが好ましく、特に好ましくは、1mg〜50mgである。
【0034】
パントテン酸としては、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸およびその誘導体が挙げられる。パントテン酸の有効投与量は、対象年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択決定されるが、例えば、成人1日あたり0.1mg〜200mgが好ましく、特に好ましくは、0.1mg〜50mgである。
【0035】
その他にも葉酸、ビオチン、イノシトール等が挙げられる。葉酸の有効投与量は、対象年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択決定されるが、例えば、成人1日あたり1μg〜1000μgが好ましく、特に好ましくは、50μg〜500μgである。ビオチンの投与量も同様であり、例えば、成人1日あたり、1μg〜100μgが好ましい。更に、イノシトールの投与量も同様であり、例えば、成人1日あたり、1mg〜100mgが好ましい。
【0036】
経口適用剤としては、医薬又は栄養補助食品、機能性食品、健康食品、特定保健用食品、美容食品等の食品として適用できる。形態としては、例えば、粉末、散剤、顆粒、錠剤、カプセル、などの固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤、などの液剤、凍結乾燥製剤などが挙げられ、これらの製剤は常套手段により調製することが可能である。必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、増粘剤、結合剤、等張化剤などの添加剤、トウモロコシデンプン、シェラック等のコーティング剤を適宜添加することも可能である。また、食品としてジュースのような飲料に配合することもできる。
【0037】
例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチレンデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラチン、アルブミン、水、生理食塩水などが挙げられる。
【0038】
添加成分として使用する、油脂類としては、例えば、ツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等のロウ類が挙げられる。
【0039】
炭化水素類としては、例えば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0040】
高級脂肪酸として、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。
【0041】
高級アルコールとして、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0042】
シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロキサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
【0043】
アニオン界面活性剤として、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0044】
カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0045】
両性界面活性剤として、例えば、アルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0046】
非イオン界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
【0047】
防腐剤として、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。
【0048】
金属イオン封鎖剤として、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0049】
高分子として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げることができる。
【0050】
増粘剤として、例えば、カラギーナン、トラガカントガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、グアーガム、キサンタンガム、ベントナイト等を挙げることができる。
【0051】
粉末成分としては、例えば、雲母、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙げることができる。
【0052】
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。
【0053】
紫外線遮断剤として、例えば、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができる。
【0054】
保湿剤として、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
【0055】
薬効成分としては、例えば、ビタミンA油、レチノール等のビタミンA類、L−アスコルビン酸等のビタミンC類、ビタミンD、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
【0056】
プラセンタエキス、グルタチオン等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
【0057】
さらに、カミツレエキス、パセリエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、ビワエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス等の各種抽出物を挙げることができる。
【0058】
製剤化技術としては、健康食品、医薬における経口適用剤、化粧料、医薬の経皮適用剤において、通常、使用される製剤化方法にしたがって製造することができる。
【0059】
本発明により、ダイズ、オウバク、チョウジ、サンショウ、ジオウ、ヒオウギ、レンゲソウ、ムクロジ、チャノキ、セイヨウサンザシから選ばれる植物抽出物、酸化亜鉛、酸化チタン、カオリン、タルク、ヒドロシキアパタイト、シリカ、セリサイトの1種または2種以上を含有する経皮適用剤を皮膚に適用しつつ、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシンおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、葉酸、ビオチンのようなビタミンB類、イノシトールを含有する経口適用剤を経口的に投与することで、優れた皮脂分泌抑制作用が得られる。これらの経皮適用剤と経口適用剤を組合わせてキットとする。
【0060】
以下、本発明を詳細に説明する。
【実施例】
[製造例]
経口適用量(顆粒)、経皮適用剤(ローション)は、それぞれ下記の処方により、それぞれの常法に従って製造した。単位は、質量%である。
【0061】
[顆粒]
ビタミンB1                        0.5
ビタミンB2                        8
ビタミンB6                        3.5
ビタミンB12                       0.1
ナイアシン                        3
葉酸                              0.01
ビオチン                          0.005
エリスリトール                  50.0
賦形剤、香料                       適 宜
【0062】
[ローション]
ヒドロキシアパタイト              0.5
マイカ                            3.0
ヒオウギ抽出物                    0.1
レンゲソウ抽出物                  0.1
ムクロジ抽出物                    0.1
1.3−ブチレングリコール        8.0
カルボキシビニルポリマー          0.2
エタノール                        7.0
水酸化カリウム                    0.06
精製水                             残 余
【0063】
[てかり改善評価試験]
額部にてかりの実感のある20代女性被験者30名を1群に10名ずつのA、B、C3群に分け、次のとおり試験をし、評価をした。
【0064】
A群には、製造例の顆粒を1日当たり1g2週間経口で摂取させ、C群には、製造例のローションを顔面に2週間1日2回(朝、夜)各回約1gを塗布させた。B群には、製造例の顆粒を1日当たり1g2週間経口で摂取させるとともに、製造例のローションを顔面に2週間1日1回(朝)約1gを塗布させた。
【0065】
評価には、各被験者の試験開始直前と及び試験開始2週間後の額部の効果を目視判定とテカリの状態を自己申告により評価した。
(てかり防止効果の判定基準)
著    効:てかりが大きく低減した。
有    効:てかりが中程度低減した。
やや有効:てかりがやや低減した。
無    効:てかりの状態に変化がない、あるいは増加した。
(判定)
◎:被験者のうち著効および有効を示す被験者が8名以上の場合
○:被験者のうち著効および有効を示す被験者が5〜7名の場合
△:被験者のうち著効および有効を示す被験者が2〜4名の場合
×:被験者のうち著効および有効を示す被験者が0〜1名の場合
【0066】
【表1】


【0067】
B群では、A群、C群と比較して、てかりの状態の改善において、顕著な効果があった。経皮適用剤と経口適用剤の同時適用により、非常に優れたてかり改善効果が示された。このような肌のてかり状態が改善されることから、これらの適用によって、皮脂分泌が抑制されていることがわかる。
【0068】
以下に、本発明の処方例を示す。
[処方例1]  乳液
下記の処方(単位は質量%)により、乳液を製造した。
(1)精製水                          残 余
(2)1.3−ブチレングリコール     8.0
(3)カルボキシビニルポリマー       0.12
(4)グリセリン                     3.0
(5)ヒオウギの抽出液               0.5
(6)チャノキの抽出物               0.1
(7)ホホバ油                       1.5
(8)スクワラン                     1.5
(9)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.1
(10)ヒドロキシアパタイト         0.1
(11)セリサイト                   3.0
(12)水酸化カリウム               0.05
[製法]
(1)〜(6)の水相成分と(7)〜(9)の油相成分をそれぞれ加熱溶解し、油相成分を水相成分に混合し、乳化機にて乳化する。冷却後、(10)〜(12)の成分を混合して得た。
【0069】
[処方例2]  錠剤
下記の処方(単位は質量%)により、錠剤を製造した。
ビタミンB1                           0.6
ビタミンB2                           6
ビタミンB6                           2
ナイアシン                           3
葉酸                                 0.05
イノシトール                         0.5
乳糖                               42.0
セルロース                         40.85
植物油脂末                           5.0
1錠200mgとし、1日2錠摂取する。
【0070】
【発明の効果】本発明により、経皮適用剤と経口適用剤を組合わせた皮脂分泌抑制効果の優れた皮脂分泌抑制用キット、皮脂分泌抑制方法を提供することができる。このようなキット、方法は、皮膚のテカリ、べたつきや化粧くずれを予防したり、抑制するのに有効である。
【出願人】 【識別番号】593106918
【氏名又は名称】株式会社ファンケル
【住所又は居所】神奈川県横浜市栄区飯島町109番地1
【出願日】 平成14年9月17日(2002.9.17)
【代理人】
【公開番号】 特開2004−107244(P2004−107244A)
【公開日】 平成16年4月8日(2004.4.8)
【出願番号】 特願2002−270733(P2002−270733)