| 【発明の名称】 |
シワ及び/又はたるみ改善用キット |
| 【発明者】 |
【氏名】金 辰也 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内
【氏名】榎本 有希子 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内
【氏名】桜井 哲人 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内
【氏名】岡田 香織 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内
【氏名】小野 衣里日 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株式会社ファンケル中央研究所内
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| 【要約】 |
【課題】シワ及び/又はたるみ改善効果に優れたキットを提供すること。
【解決手段】酵母、酵母抽出物及び酵母培養上清から成る群より選ばれた少なくとも1種の酵母成分、L−グルタミンを構成アミノ酸とするジペプチド、およびコラーゲン線維改善剤から選択される1種または2種以上を含有する経皮適用剤並びに、コエンザイムQ10、ビタミンC類、センテラアジアチカ若しくはその抽出物、コラーゲン或いはコラーゲン加水分解物若しくはコラーゲントリペプチドから選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤からなる、シワ及び/又はたるみ改善用キット。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 酵母、酵母抽出物及び酵母培養上清から成る群より選ばれた少なくとも1種の酵母成分、L−グルタミンを構成アミノ酸として含むジペプチド、及びコラーゲン線維改善剤から選択される1種または2種以上を含有する経皮適用剤並びに、コエンザイムQ10、ビタミンC類、センテラアジアチカ若しくはその抽出物、及びコラーゲン、コラーゲン加水分解物若しくはコラーゲントリペプチドから選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤からなる、シワ及び/又はたるみ改善用キット。 【請求項2】 酵母、酵母抽出物及び酵母培養上清から成る群より選ばれた少なくとも1種の酵母成分、L−グルタミンを構成アミノ酸として含むジペプチド、及びコラーゲン線維改善剤から選択される1種または2種以上を含有する経皮適用剤を適用すると共に、コエンザイムQ10、ビタミンC類、センテラアジアチカ若しくはその抽出物、及びコラーゲン、コラーゲン加水分解物若しくはコラーゲントリペプチドから選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤を適用する、シワ及び/又はたるみの改善方法。 【請求項3】 コラーゲン線維改善剤が、トウチャ、アセンヤク、リュウガン、ハスカップ、ヒマワリ、及びケールから選ばれる植物又はその抽出物である請求項1記載のシワ及び/又はたるみ改善用キット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、シワ及び/又はたるみの改善効果に優れ、紫外線などによる皮膚の光老化や、乾燥や加齢によって発生するシワ、たるみに対して有効であるシワ及び/又はたるみ改善用のキットに関し、特定の成分を組合わせ、健康食品等による経口適用と、化粧料等による経皮適用とを行うことによる優れたシワ及びたるみ改善方法に関する。 【0002】 【従来の技術】皮膚のトラブルの一つであるシワ、たるみは、加齢、乾燥、紫外線等による老化により発生する。すなわち、乾燥、紫外線等の外界からの物理的・化学的刺激による表皮の表面形態の変化及び加齢、疾病、ストレス等による真皮での組織の変性、特にコラーゲン線維が大きく失われ真皮の退化、細胞の代謝機能の低下、皮下脂肪組織の減少などにより、皮膚が老化し、これが主にシワ弛緩及び弾力性損失の原因となる。 【0003】 化粧料では、このようなシワ、たるみに原因となるコラーゲン線維の機能低下に対しては、ビタミンA酸を皮膚表皮に適用すること(例えば、特許文献1参照)、ステロイドを皮膚外用剤として用いること(例えば、特許文献2参照)などが公知である。 【0004】 また、真皮におけるコラーゲンは、線維芽細胞により生成され、線維芽細胞がつくるコラゲナーゼにより分解されるが、加齢によりコラーゲン分解酵素であるコラゲナーゼの活性が上昇することが知られている。そこで、コラゲナーゼ抑制剤を化粧料に配合することにより、コラーゲン分解を抑え、シワの発生や弾力性の低下を抑制することが提案され、アセンヤク、リュウガン、ハスカップ(例えば、特許文献3、4、5参照)などが公知であった。 【0005】 一方、食品に含まれるビタミンCはコラーゲン分子が線維を形成する際に必須なプロリン/リジン残基の水酸化酵素(ヒドロキシラーゼ)の補酵素として用いられることが知られており、コエンザイムQ10は補酵素Q10(別名ユビキノン)と呼ばれ、過酸化脂質生成を抑制することにより、皮膚の老化、なかでも光線による老化を予防する効果が実証されている(BioFactor 9(1999)371−378) 。また、真皮を構成するコラーゲン、若しくはコラーゲン加水分解物の摂取による新陳代謝促進(例えば、特許文献6参照)が知られており、また、ゼラチン成分またはコラーゲンをプロテアーゼまたはコラゲナーゼ等を用いて特異的に分解して得られるコラーゲントリペプチドは、経口剤として消化・吸収に優れている(例えば、特許文献7参照)。植物では、センテラアジアチカ(Centella asiatica Umbelliferae)は、線維芽細胞やラットへの投与試験において、細胞を賦活化し、コラーゲン等の合成を促進することがわかっている。 【0006】 しかしながら、これらの成分を経口的と経皮的の2つの適用を採用することにより、シワ及びたるみの予防・改善効果を顕著なものとすることは、いずれにも言及されていない。 【0007】 【特許文献1】 特開昭62−18500号公報 【特許文献2】 特開平10−251293号公報 【特許文献3】 特開平12−159631号公報 【特許文献4】 特開平13−247471号公報 【特許文献5】 特開2002−47133 【特許文献6】 特開平7−278012号公報 【特許文献7】 特開2001−302690 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、シワ及びたるみの改善効果に優れ、紫外線などによる皮膚の光老化や、乾燥や加齢によって発生するシワ、たるみの改善に非常に効果の高いシワ及び/又はたるみ改善用のキット、特定の成分を組合わせ、健康食品等による経口適用と、化粧料等による経皮適用とを行うことによる優れた美容方法の提供をその目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明者は、シワ及び/又はたるみ改善効果を有する特定成分を選択して、それぞれを経口適用剤と経皮適用剤として適用することにより、優れたシワ及び/又はたるみ改善効果が得られることを見出し、本発明を完成させた。 すなわち、本発明は、 1.酵母および酵母抽出物及び酵母培養上清から成る群より選ばれた少なくとも1種の酵母成分、L−グルタミンを構成アミノ酸とするジペプチド、およびコラーゲン線維改善剤から選択される1種または2種以上を含有する経皮適用剤並びに、コエンザイムQ10、ビタミンC類、センテラアジアチカ若しくはその抽出物及びコラーゲン、コラーゲン加水分解物若しくはコラーゲントリペプチドから選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤からなる、シワ及び/又はたるみ改善用キット、及び 2.酵母および酵母抽出物及び酵母培養上清から成る群より選ばれた少なくとも1種の酵母成分、L−グルタミンを構成アミノ酸とするジペプチド、およびコラーゲン線維改善剤から選択される1種または2種以上を含有する経皮適用剤を適用すると共に、コエンザイムQ10、ビタミンC類、センテラアジアチカ、コラーゲン、コラーゲン加水分解物若しくはコラーゲントリペプチドから選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤を適用する、シワ及び/又はたるみの改善方法、及び 3.コラーゲン線維改善剤が、トウチャ、アセンヤク、リュウガン、ハスカップ、ヒマワリ及びケールから選ばれる植物又は植物抽出物である請求項1記載のシワ及び/又はたるみ改善用キット、 に関する。 【0010】 【発明の実施の形態】経皮適用剤には、酵母、酵母抽出物及び酵母培養上清から成る群より選ばれた少なくとも1種の酵母成分、L−グルタミンを構成アミノ酸とするジペプチド、およびコラーゲン線維改善剤から選択される1種または2種以上を配合する。 【0011】 本発明における酵母としては、例えば、子嚢菌酵母などを任意に使用できる。具体的には、Eremascus属及びEndomyces属等のEndomyceae科に属する酵母や、Schizosaccharomyces属、Nadsonia属、Saccharomycodes属、Hanseniaspora属、Wickerhamia属、Saccharomyces属、Kluyveromyces属、Lodderomyces属、Wingea属、Endomycopsis属及びPichia属等のSaccharomycoideae科に属する酵母や、Spermophthora属、Eremothecium属、Metschnikowia属及びCoccidiascus属等のSpermophthoraceae科に属する酵母などを単独で又は複数種を組合せて用いることができる。特に、Saccharomycoideae科に属する酵母を用いることが好ましく、代表的にはパン酵母などを挙げることができる。 【0012】 本発明における酵母抽出物は、一般的な酵母菌体の破壊処理で得ることができる。例えば、酵母を極性溶媒で抽出すること、酵母を自己消化、酸加水分解、酵素加水分解又は熱水抽出等により溶菌させた後にろ過すること、及び当該溶菌液を乾燥し極性溶媒で抽出することなどにより得られる。望ましくは加水分解で得ることがよい。抽出に供する酵母は、乾燥及び/又は粉砕することができ、また、抽出溶媒中でホモジナイズしたり、超音波で破砕してもよい。 【0013】 なお、抽出溶媒としては、例えば、水や極性有機溶媒などが使用できる。この極性有機溶媒としては、代表的には、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノール等の低級アルコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール及びグリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル及びプロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル及び酢酸ブチル等のエステル類、並びにアセトン及びエチルメチルケトン等のケトン類など、又はこれらを任意に組合せた溶媒を例示できる。また、生理食塩水、リン酸緩衝液及びリン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。 【0014】 更に、酵母培養上清は、例えば、YM培地等の酵母培養用の培地を用いて15〜28℃で3日〜4週間ほど培養した後、培養上清を回収し、メンブランフィルターにてろ過することで得られる。 【0015】 酵母抽出物又は酵母培養上清は、そのままでも経皮適用製剤の構成成分と成り得るが、濃縮したり乾固して用いてもよいし、濃縮物や乾固物を水や極性溶媒に再度溶解して用いてもよい。また、生理作用を損わない範囲であれば、脱色、脱臭及び脱塩等の精製処理や分散処理を適宜行ってから用いてもよい。 【0016】 なお、酵母抽出物又は酵母培養上清は、上述のように調整して用いることができるが、医薬品や化粧料用として市販されている「酵母エキス」や「酵母粉末」などを用いてもよいことは言うまでもない。 【0017】 本発明の経皮適用製剤への酵母、酵母抽出物及び酵母培養上清から成る群より選ばれた少なくとも1種の酵母成分の配合量としては、0.0001〜1質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、その配合量を適宜設定できる。 【0018】 本発明におけるジペプチドは、2個のアミノ酸が結合した形態であり、L−グルタミンを必須の構成アミノ酸とするジペプチドである。他方の構成アミノ酸の種類、配列に特に制限はなく、グリシン、アラニン、L−セリン、L−スレオニン、L−グルタミン、L−アルギニン、L−チロシン、L−プロリン、L−ロイシン、L−フェニルアラニン、L−シスチンなどがあげられる。 【0019】 本発明におけるジペプチドは、具体的には、グリシル−L−グルタミン、L−アラニル−L−グルタミン、DL−アラニル−L−グルタミン、L−プロリル−L−グルタミン、L−セリル−L−グルタミン、L−チロシル−L−グルタミン、L−フェニルアラニル−L−グルタミン、L−ロイシル−L−グルタミン、L−スレオニル−L−グルタミン、L−アルギニル−L−グルタミン、L−グルタミル−L−グルタミンなどがあげられる。 【0020】 本発明で用いるジペプチドは、天然のもの、合成によって製造されたもののいずれでもよいが、天然のものの場合は通常、蛋白質、例えば大豆蛋白質、卵黄蛋白質などを酸、アルカリ、酵素などで加水分解したものが使用される。グルタミンを構成アミノ酸とするジペプチドは公知の物質であり、L−グルタミンを出発物質として合成する。あるいはSIGMA社、Aldrich社等の市販品Ala−Glnを購入する等の方法により容易に入手することができる。 【0021】 本発明の経皮適用製剤への配合量としては、0.001〜5質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、10質量%までの広範囲でその配合量を適宜設定できる。 【0022】 本発明のコラーゲン線維改善剤は、紫外線や活性酸素の影響によるコラーゲンの減少を抑制する成分であればよく、さらに具体的には、紫外線や活性酸素の影響によるコラーゲン分解酵素MMP(マトリックスメタロプロテイナーゼ)の活性を阻害する機能を有する成分を使用できる。MMP活性阻害は、ヒト皮膚線維芽細胞由来MMP及びコラゲナーゼ活性測定キットを使用した酵素検定により、E.D.Harris( Method Enzymol., 82, 423, 1982)らの方法を用いて測定することができ、本発明のコラーゲン線維改善剤としては、成分を加えていない対象群の阻害率と比較して高い阻害率を示す成分を指すことができる。 【0023】 コラーゲン線維改善剤として、トウチャ、アセンヤク、リュウガン、ハスカップ、ヒマワリ、ケールなどの植物又はその抽出物を使用することができる。トウチャはブドウ科のトウチャ(Ampelopsis grossedentata)、アセンヤクはアカネ科のガンビールノキ(Uncaria gambir Roxburgh)、リュウガンはムクロジ科のリュウガン(Euphoria longanaEuphoria longana)、ヒマワリはキク科のヒマワリ(Herianthus annuus)、ハスカップはスイカヅラ科のクロミノウグイスカグラ(Lonicera caerulea L var.emphyllocalyx Nakai)、ケールはアブラナ科のケール(Brassica oleracea var. acephala DC.)を使用することができる。 【0024】 植物は、その植物の全草又は葉、根、果実、種子、花のうちの一つ以上をそのまま又は粉砕して用いることができる。さらに、好ましくは、藤茶の葉、アセンヤクの地上部、リュウガンの種子、ハスカップの果実、ヒマワリの種子、ケールの葉の抽出物であるが、これに限定されるものではない。 【0025】 また、本発明における抽出物は、更にこれを常温又は加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶剤抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末を使用することができる。ここで抽出物は、2種以上の植物から得られたものであってもよい。 【0026】 本発明の植物の抽出物を得るために用いられる抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができる。例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類等が挙げられ、これらは2種以上を混合して用いることもできる。 【0027】 本発明の経皮適用製剤への植物抽出物の配合量としては、乾燥重量として、0.01〜5質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、その配合量を適宜設定できる。 【0028】 本発明の経皮適用剤は、化粧料、医薬部外品、医薬であることができ、例えば、水溶液、油剤、乳液、けんだく液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形剤、粉末、固形等の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾル剤等の種々の剤型とすることができる。これらを身体に塗布、貼付、噴霧等により適用することができる。化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、パック等の顔用化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディローション等の身体用化粧料等とすることができる。 【0029】 本発明用経皮適用剤には、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤等を含有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。 【0030】 経口適用剤には、コエンザイムQ10、ビタミンC類、センテラアジアチカ若しくはその抽出物、コラーゲン、コラーゲン加水分解物若しくはコラーゲントリペプチドから選択される1種または2種以上を含有させる。 【0031】 ビタミンC類として、アスコルビン酸またはそのエステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシドなどを使用することができるが、好ましくは、L−アスコルビン酸を用いることができる。コエンザイムQ10およびビタミンC類は、公知の方法によって、合成により製造したもの、天然物より、分離したもの市販のものを使用することができる。 【0032】 センテラアジアチカはセリ科の植物のツボクサと呼ばれるもので(Centella asiatica Umbelliferae)であり、アジアチコサイド等のトリテルペンを含む。その植物自体を乾燥させた乾燥物、その粉砕物植物を圧搾して得られる搾汁、水またはアルコール、エーテル、アセトンなどの有機溶媒による粗抽出物、および粗抽出物を分配し、カラムクロマトなどの各種クロマトグラフィーなどで段階的に精製して得られた抽出物画分などすべてを含む。抽出にあたって、原料である植物に応じてその全草、果実、種子等を使用できる。細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後、抽出を行う方が効率的である。抽出は抽出溶媒に浸漬して行うことができ、攪拌することや、抽出溶媒中でホモジナイズ又は加圧してもかまわない。抽出温度は、5〜100℃程度が適切であり、抽出時間は、5分〜10日間程度の間で、適宜設定することができる。 【0033】 本発明のコラーゲン、コラーゲン分解物若しくはコラーゲントリペプチドは、牛、豚、鶏等の動物の真皮、骨等の抽出物またはその加水分解物を使用することができる。コラーゲン加水分解物は、コラーゲン又はゼラチンをコラゲナーゼ、トリプシン、キモトリプシンのようなタンパク分解酵素、アルカリ、酸により加水分解することにより製造することができる。コラーゲントリペプチドとして、N末端にグリシンを有するトリペプチド混合物等を使用でき、グリシン−プロリン−ヒドロキシプロリン等を使用することができる。 【0034】 本発明の経口適用製剤において、上述した成分の配合比は、特に限定されるものではなく、シワやたるみの改善効果の発現度合いや使用者の体質、使用する具体的成分などに応じて適宜変更することが出来るが、代表的には、コエンザイムQ10は、 0.01〜20質量%、 ビタミンC類は、0.05〜10質量%、センテラアジアチカは抽出乾燥物の場合、組成物中に、0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%配合させることができる。コラーゲンは、組成物中、0.1〜60質量%、好ましくは、1〜30質量%配合することができる。摂取量は成人一日あたり、コエンザイムQ10は1mg〜300mgが好ましく、ビタミンC類は30mg〜3000mgが好ましく、特に好ましくは200〜1000mg、センテラアジアチカは1mg〜200mgが好ましく、特に好ましくは20〜100mg、コラーゲン、コラーゲン加水分解物若しくはコラーゲントリペプチドは0.1〜10000mgが好ましく、特に好ましくは500〜5000mgである。 【0035】 経口適用剤としては、医薬又は栄養補助食品、機能性食品、健康食品、特定保健用食品、美容食品等の食品として適用できる。形態としては、例えば、粉末、散剤、顆粒、錠剤、カプセル、などの固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤などの液剤、凍結乾燥製剤などが挙げられ、これらの製剤は常套手段により調製することが可能である。例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、アミノ酸、ゼラチン、水、生理食塩水などが挙げられる。必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤などの添加剤を適宜添加することも可能である。また、食品として、ジュースのような飲料、菓子などに配合することもできる。 【0036】 経口適用剤には、ビタミンB類などの水溶性ビタミン、脂溶性ビタミン、各種ミネラルなどを適宜配合することができる。 【0037】 経皮適用製剤に添加成分として使用する、油脂類としては、例えば、ツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等のロウ類が挙げられる。 【0038】 炭化水素類としては、例えば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。 【0039】 高級脂肪酸として、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。 【0040】 高級アルコールとして、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。 【0041】 シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロキサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。 【0042】 アニオン界面活性剤として、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。 【0043】 カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。 【0044】 両性界面活性剤として、例えば、アルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。 【0045】 非イオン界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。 【0046】 防腐剤として、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。 【0047】 金属イオン封鎖剤として、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。 【0048】 高分子として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げることができる。 【0049】 増粘剤として、例えば、カラギーナン、トラガカントガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、グアーガム、キサンタンガム、ベントナイト等を挙げることができる。 【0050】 粉末成分としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙げることができる。 【0051】 紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。 【0052】 紫外線遮断剤として、例えば、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができる。 【0053】 保湿剤として、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。 【0054】 薬効成分としては、例えば、ビタミンA油、レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩等のB6類、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸類、ビタミンD2、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。 【0055】 プラセンタエキス、グルタチオン等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。 【0056】 さらに、カミツレエキス、パセリエキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス等の各種抽出物を挙げることができる。 【0057】 製剤化技術としては、健康食品、医薬における経口投与剤、化粧料、医薬の経皮適用剤において、通常、使用される製剤化方法にしたがって製造することができる。 【0058】 本発明により、酵母および酵母抽出物及び酵母培養上清から成る群より選ばれた少なくとも1種の酵母成分と、L−グルタミンを構成アミノ酸とするジペプチド、およびコラーゲン線維改善剤から選択される1種又は2種以上を含有する経皮適用剤を皮膚に適用しつつ、コエンザイムQ10、ビタミンC類、センテラアジアチカ、コラーゲン、コラーゲン加水分解物若しくはコラーゲントリペプチドから選択される1種または2種以上を含有する経口適用剤を経口的に投与することで、優れた抗シワ・たるみ作用が得られる。これらの経皮適用剤と経口適用剤を組合わせてキットとすることができる。 以下、本発明を詳細に説明する。 【0059】 【実施例】 [製造例] 経口適用剤(顆粒)、経皮適用剤(ローション)は、それぞれ下記の処方により、それぞれの常法に従って製造した。単位は、質量%である。 【0060】 [顆粒] コエンザイムQ10 10.0 アスコルビン酸 0.1 センテアジアチカエキス(乾燥重量) 0.05 コラーゲントリペプチド 3.0 α−トコフェロール 5.0 マルチトール 50.0 賦形剤、香料 適宜 【0061】 [美容液] 下記の処方(単位は質量%)により、美容液を製造した。 グリセリン 10.0 ジグリセリン 1.0 1、3−ブチレングリコール 7.0 エタノール 5.0 カルボキシビニルポリマー 0.02 ジメチコン 3.0 スクワラン 0.1 クエン酸 0.05 クエン酸ナトリウム 0.1 精製水 残 余 水酸化カリウム 0.01 酵母の加水分解物 5.0 L−アラニル−L−グルタミン 1.0 トウチャの抽出液 0.1 【0062】 [シワ・たるみ評価試験] シワ・たるみを訴える40代女性30人を1群10人ずつのA、B、C3群に分け、次のとおり試験をし、評価をした。 A群には、製造例の顆粒を1日当たり2g8週間経口で摂取させ、C群には、製造例の美容液を顔面に8週間1日2回(朝、夜)各回約1g塗布させた。B群には、製造例の顆粒を1日当たり1g8週間経口で摂取させるとともに、製造例の美容液を顔面に8週間1日1回(朝)約1g塗布させた 【0063】 試験開始前および試験終了後の目尻に対して山田粧業製二剤混合型レプリカ剤スキンキャストを用いてレプリカを採取し、顕微鏡観察によりシワの状態を以下の判定基準により判定した。左頬は試料を塗布せずに対照とした。 (シワ・改善効果の判定基準) 著 効 ;深いシワの顕著な減少傾向が認められる。 有 効 ;深いシワの一部に減少傾向が認められる。 やや有効 ;浅いシワの減少傾向が認められる。 無 効 ;シワの減少が認められない。あるいは増加 (判定) ◎;被験者のうち著効および有効を示す割合が8名以上の場合 ○;被験者のうち著効および有効を示す割合が5名〜7名の場合 △;被験者のうち著効および有効を示す割合が2名〜4名の場合 ×:被験者のうち著効および有効を示す割合が0名〜1名の場合 【0064】 さらに、被験者に▲1▼シワ・たるみの改善度を自己評価させ、摂取期間終了後の評価で、著しい改善を5点、改善を3点、やや改善を1点、変わらなかったを0点として、各群の平均を求めた。 (自己評価結果) シワ・たるみ改善度 効果の評価 31点〜50点 ◎ 21点〜30点 ○ 11点〜20点 △ 0点 〜10点 × 【0065】 【表1】
【0066】 B群では、A群、C群と比較して、レプリカによるシワの改善および、自己申告によるシワ・たるみの改善に顕著な効果があった。経皮適用剤と経口適用剤の同時適用により、非常に優れたシワ及び/又はたるみ改善効果が認められた。 【0067】 以下に本発明の処方例を示す。 [処方例1] ローション 下記の処方により、常法に従ってローションを製造した。 1.3−ブチレングリコール 8.0 カルボキシビニルポリマー 0.2 水酸化カリウム 0.06 精製水 残 余 酵母抽出物 5.0 グリシル−L−グルタミン 1.0 アセンヤクの抽出液 0.1 【0068】 [処方例2] 錠剤 下記に示す処方(単位は質量%)により、錠剤を製造した。 コエンザイムQ10 1.0 ビタミンC 1.0 センテラアジアチカ(乾燥重量) 2.0 コラーゲン 5.0 乳糖 残 余 コーンスターチ 12.0 【0069】 【発明の効果】本発明により、経皮適用剤と経口適用剤を組合わせたシワ及び/又はたるみ改善効果の優れたシワ及び/又はたるみ改善用キットを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593106918 【氏名又は名称】株式会社ファンケル 【住所又は居所】神奈川県横浜市栄区飯島町109番地1
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| 【出願日】 |
平成14年9月17日(2002.9.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−107243(P2004−107243A) |
| 【公開日】 |
平成16年4月8日(2004.4.8) |
| 【出願番号】 |
特願2002−270732(P2002−270732) |
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