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【発明の名称】 非ステロイド系抗炎症薬剤を含む経口医薬組成物及びその製造方法
【発明者】 【氏名】李 芳裕

【氏名】陳 善炯

【氏名】陳 炳崑

【氏名】郭 漢江

【要約】 【課題】非ステロイド系抗炎症薬剤を含む口腔薬理組成物及びその製造方法の提供。

【解決手段】本発明は酢酸類の非ステロイド系抗炎症薬剤(NSAID)、特にケトロラックを含む口腔薬理組成物及びその製造方法を提供する。本発明の医薬組成物は、コア、薬剤層(薬剤、結合剤、崩壊剤を含む)、保護層、腸溶性コーティング層を具えている。経口医薬組成物は特に患者の痛みの緩和に有効である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コアと、
酢酸類の非ステロイド系抗炎症薬剤(non−steroidal anti−inflammatory drug;NSAID)と結合剤と崩壊剤を含む薬剤層と、
保護層と、
腸溶性コーティング層と、を具えたことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の医薬組成物において、医薬組成物総重量に対し、重量でコアは約25−45%、薬剤層は約5−15%、保護層は約5−15%、腸溶性コーティング層は約10−35%をそれぞれ占めることを特徴とする、医薬組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の医薬組成物において、医薬組成物総重量に対して、重量で酢酸類のNSAIDが1−15%を占めることを特徴とする、医薬組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の医薬組成物において、酢酸類のNSAIDがケトロラック或いはその製薬上許容できる塩とされたことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項5】
請求項4に記載の医薬組成物において、ケトロラックの製薬上許容できる塩がケトロラックトロメタミンとされたことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項6】
請求項1に記載の医薬組成物において、コアが、サクロース、スターチ、タルク及びミクロクリスタリンセルロースを含む群より選択した少なくとも一つの材料を含むことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層の結合剤が医薬組成物総重量に対して重量で約0.1−7%を占めることを特徴とする、医薬組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層の結合剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ヒドロキシメチルセルロース(HMC)を含む群より選択した少なくとも一つのポリマーを含むことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層の結合剤が、PVP K−30とされたことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層の崩壊剤が、医薬組成物総重量に対して重量で約3−15%を占めることを特徴とする、医薬組成物。
【請求項11】
請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層の崩壊剤が、スターチとスターチグリコレートナトリウムを含む群より選択した少なくとも一つの材料をことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項12】
請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層がさらにラクトース、サクロース及びマニトースを含む群より選択した少なくとも一つの希釈剤を含むことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項13】
請求項1に記載の医薬組成物において、保護層が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシメチルセルロース(HMC)を含む群より選択した少なくとも一つのポリマーを含むことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項14】
請求項1に記載の医薬組成物において、保護層が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を含むことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項15】
請求項14に記載の医薬組成物において、保護層がさらに、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、トリアセチン、トリエチルシトレート、及びポリエチレングリコール(PEG)を含む群より選択した少なくとも一つの可塑剤を含むことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項16】
請求項1に記載の医薬組成物において、腸溶性コーティング層が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、セルロースアセエテートフタレート(CAP)、ユードラジット(登録商標) L(Eudragit L)及びユードラジット(登録商標) S(Eudragit S)を含む群より選択した少なくとも一つのポリマーと、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、トリアセチン、トリエチルシトレート、及びポリエチレングリコール(PEG)を含む群より選択した少なくとも一つの可塑剤とを含むことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項17】
請求項1に記載の医薬組成物の製造方法において、
コアを提供するステップと、
薬剤層をコアにスプレーして薬剤層含有コアを形成するステップと、
保護層を該薬剤層含有コアにスプレーして保護層含有薬剤粒を形成するステップと、
腸溶性コーティング層を保護層含有薬剤粒にスプレーして医薬組成物を形成するステップと、
を具えたことを特徴とする、医薬組成物の製造方法。
【請求項18】
請求項17に記載の医薬組成物の製造方法において、薬剤層をケトロラックトロメタミンとすることを特徴とする、医薬組成物の製造方法。
【請求項19】
請求項1に記載の医薬組成物において、経口投与薬剤に形成されたことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項20】
上記医薬組成物を含むことを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物の鎮痛剤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は酢酸類の非ステロイド系抗炎症薬剤(Non−Steroidal
Anti−Inflammatory Drugs;NSAIDs)のための経口医薬組成物(oral pharmaceutical compositions)に係り、特に、ケトロラック(ketorolac)及びケトロラック形態の医薬的に受容される塩類に関する。ケトロラック形態の医薬的に受容される塩類はケトロラックトロメタミン(ketorolac toromethamine)である。本発明の医薬組成物は特に鋭い痛みの緩和に効果的である。この医薬組成物は不活性コア、薬剤層、保護層及び腸溶性コーティング層を具えている。薬剤層はNSAIDs、結合剤、崩壊剤を含む。本発明はまた非ステロイド系抗炎症薬剤を含む経口医薬組成物の製造方法を含む。
【0002】
【従来の技術】
手術前の痛みのコントロールは医療関係者が直面する最も難しい問題の一つである。現在、頻繁に使用されている鎮痛剤はおおまかに二種類に分けられる。すなわち、麻酔鎮痛剤(opioids)、及び、非ステロイド系抗炎症薬剤(NSAIDs)である。麻酔剤型の鎮痛剤は中枢神経システムに働きかけ、ひどい痛みを緩和する。ひどい痛みに対する処置に使用されて、それらは鎮痛剤として非常に効能があるが、耐性の増加、薬物中毒、肉体的及び精神的依存、禁断症状及び副作用の歴史があり、その使用についての論議がなされている。
【0003】
非ステロイド系抗炎症薬剤(NSAIDs)はこれに対して、軽い不快症状や病気及び風邪、痛み、軽い発熱、骨関節炎、リューマチ関節炎、鋭く酷い痛み等の多くの症状の処置に広く使用されている。現在、NSAIDsは世界で最もよく処方される薬剤の一つであり、その年間セールスは60億ドルを超える。
【0004】
NSAIDsは鎮痛性、解熱性、抗炎症性の作用を有する薬剤グループである。その作用は共通のメカニズム、即ちプロスタグランジン(prostaglandins)、プロスタシクリン(prostacyclin)、及びトロンボクサン(thromboxane)の生合成の臨界酵素であるシクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase)の抑制に由来する。プロスタグランジンは赤み、痛み、発熱及び組織の腫れ等の炎症性反応をもたらす炎症性刺激に対する反応から自由であるため、NSAIDsによるプロスタグランジンの抑制は無痛覚症を引き起こす。中枢神経システムにおいて、NSAIDsは脊髄に対する直接作用を透過し抗痛覚過敏作用を有する。
【0005】
NSAIDsの一つであるケトロラックは、酢酸類NSAIDsに属し、痛みの軽減に関して麻酔鎮痛剤に匹敵する。その塩形態であるケトロラックトロメタミンは穏やかな抗炎症作用を有する非麻酔型鎮痛剤である。それは、手術後の痛み、ガンの痛み、偏頭痛及び抜歯後の痛みのような広い範囲の原因から引き起こされる痛みの処置に有効である(例えば非特許文献1及び2参照)。
【0006】
ケトロラックは麻薬よりも不利な副作用が少なく、麻酔鎮痛剤の有する副作用がなく、生理学上の習慣性の可能性がない。この薬剤は痛みの軽減のための優れた選択である。
【0007】
ケトロラックはカルボン酸ピロリジンの誘導体であり構造的にトルメチン(tolmetin)とゾメピラック(zomepirac)に関係する。ケトロラックの最も一般に使用されている形態は、ケトロラックトロメタミン(ketorolac tromethamine)である。ケトロラックトロメタミンの化学名は、(±)−5−ベンゾイル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−1−カルボン酸 2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパネジオール((±)−5−benzoyl−2,3−dihydro−1H−pyrrolizine−1−carboxylic acid 2−amino−2−(hydroxymethyl)−1,3−propanediol)である。その化学構造式は以下のようである。
【化1】


【0008】
ケトロラックトロメタミンは3.5のpKaと0.26のn−オクタノール/水分配係数(n−octanol/water partition coefficient)を有している。
【0009】
NSAIDsは非常に有効であるが、経口投与は重大な副作用を伴い、特に胃腸(gastrointestinal(GI))システムに影響を及ぼす。
NSAIDsに二つの主要な潰瘍誘発性の効果がある。即ち、(1)胃腸系の上皮の局部刺激性効果、及び、(2)GIプロスタグランジン合成抑制である。近年、胃腸系へのダメージを減らした新たなNSAIDsの企画と開発の多くの試みがなされている。これらの努力は、ほとんどが不成功に終わっている。例えば、NSAIDsの局部刺激特性を減らすために企画された腸溶性コーティング或いはゆっくり溶ける処方は、穿孔や出血を含む臨床の重要な副作用の発生率を減らすことはできなかった(例えば非特許文献3参照。)。
【0010】
NSAIDsを、NSAIDsにより引き起こされる胃腸の副作用に対しそれを排除するか或いは耐える効果を有する薬剤と共に使用することを提案する者もいる(予防療法(prophylactic therapy)と称される。)。例えば、ミソプロストール(misoprostol)はNSAIDsにより引き起こされるプロスタグランジン欠乏を埋め合わせることができる。H 拮抗剤或いはプロトンポンプ抑制剤のような胃酸分泌を抑制する薬剤もまた使用することができる。
【0011】
【非特許文献1】
スアイブ(Suayib)等,アクタオンコロジカ(Acta Oncologica),1997年,第36巻,p.231−232
【非特許文献2】
デアンドレード及びマスランカ(DeAndrade & Maslanka),オーソペディクス(Orthopedics),1994年,第17巻,p.157−166
【非特許文献3】
ワラス及びチン(Wallace and Chin),ドラッグスオブトゥディ(Drugs of Today),1997年,第33巻,p.115−122
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はNSAIDs、特にケトロラックトロメタミンを含む新規な経口医薬組成物を提供する。これらの薬理組成物は不活性コア、薬剤層、保護層、腸溶性コーティング層を含む。保護層は薬剤を光線と湿気から守る。腸溶性コーティング層は患者を潰瘍誘発効果より保護する。
【0013】
本発明の提供する医薬組成物は、(1)コア、(2)薬剤層(有効量の非ステロイド系抗炎症薬剤、即ちNSAIDsの酢酸類、結合剤、崩壊剤を含む)(3)保護層、及び、(4)腸溶性コーティング層を含むことを特徴とする。好ましくは、医薬組成物の全重量に対し、コアは約25−45%を占め、薬剤層は約5−15%、保護層は約5−15%、腸溶性コーティング層は約10−35%を占める。
【0014】
NSAIDsの酢酸類の例はケトロラックとジクロフェナック(diclofenac)とされるが、これに限定されるわけではない。本発明で使用される好ましい薬剤はケトロラック、特に塩形態のケトロラック、ケトロラックトロメタミンとされる。
【0015】
本発明の医薬組成物のコアは商業的に利用可能なソースから取得されるか或いは企業内で準備される。コア材料は、以下の化合物、即ち、ラクトース、スクロース、スターチ、タルク、及びミクロクリスタリン(微晶)セルロースの少なくとも一つを含むものとされるが、これに限定されるものではない。
【0016】
NSAIDsの酢酸類のほか、薬剤層は結合剤と崩壊剤とを含む。結合剤は全医薬組成物の重量の約0.1−7%を占める。崩壊剤は全医薬組成物の重量の約3−15%を占める。
【0017】
結合剤は、例えば、以下のポリマー、即ち、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ヒドロキシメチルセルロース(HMC)の少なくとも一つとされるが、これに限定されるわけではない。好ましい結合剤はPVP K−30である。
【0018】
崩壊剤は例えば、スターチとスターチグリコレートナトリウム(sodiumstarch glycolate)の少なくとも一つとされるが、これに限定されるわけではない。
【0019】
選択的に希釈剤が薬剤層に加えられる。希釈剤は例えばラクトース、サクロース、及びマニトース(mannitose)の少なくとも一つとされるが、これに限定されるわけではない。
【0020】
保護層は、以下のポリマー、即ち、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシメチルセルロース(HMC)の少なくとも一つを含む。好ましいポリマーはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)である。
【0021】
ポリマーに加え、保護層には選択的に可塑剤が添加される。可塑剤として、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、トリアセチン、トリエチルシトレート、及びポリエチレングリコール(PEG)の少なくとも一つが使用されるが、これに限定されるわけではない。好ましい可塑剤はポリエチレングリコール、特にPEG 6000である。
【0022】
また選択的に不透明剤(opaque agent)である二酸化チタン(Ti O)が保護層に添加される。不透明剤は薬剤を変色より保護する。
【0023】
腸溶性コーティング層はヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、セルロースアセエテートフタレート(CAP)、ユードラジット(登録商標) L(Eudragit L)及びユードラジット(登録商標) S(Eudragit S)を含む群より選択した少なくとも一つのポリマーと、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、トリアセチン、トリエチルシトレート、及びポリエチレングリコール(PEG)を含む群より選択した少なくとも一つの可塑剤とを含む。
【0024】
本発明はまた医薬組成物の製造方法を提供する。この方法は以下のステップを含む。即ち、(1)製薬会社から購入するか或いは組織内で準備することによりコアを得るステップ、(2)薬剤層をコアにスプレーして薬剤含有コアを形成するステップ、(3)保護層を薬剤含有コアにスプレーして保護層被覆薬剤含有粒を形成するステップ、(4)電気コーティング層を保護層被覆薬剤含有粒をスプレーして医薬組成物を形成するステップ。コア、薬剤層、保護層及び電気コーティング層の形成の詳しいステップについては後述する。
【0025】
最後に、本発明は痛みに苦しむ患者の治療に該医薬組成物を使用する方法を提供し、それは、患者に該医薬組成物の有効投薬量を経口投与することを含む。
【0026】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、コアと、
酢酸類の非ステロイド系抗炎症薬剤(non−steroidal anti−inflammatory drug;NSAID)と結合剤と崩壊剤を含む薬剤層と、
保護層と、
腸溶性コーティング層と、を具えたことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、医薬組成物総重量に対し、重量でコアは約25−45%、薬剤層は約5−15%、保護層は約5−15%、腸溶性コーティング層は約10−35%をそれぞれ占めることを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項3の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、医薬組成物総重量に対して、重量で酢酸類のNSAIDが1−15%を占めることを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項4の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、酢酸類のNSAIDがケトロラック或いはその製薬上許容できる塩とされたことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項5の発明は、請求項4に記載の医薬組成物において、ケトロラックの製薬上許容できる塩がケトロラックトロメタミンとされたことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項6の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、コアが、サクロース、スターチ、タルク及びミクロクリスタリンセルロースを含む群より選択した少なくとも一つの材料を含むことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項7の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層の結合剤が医薬組成物総重量に対して重量で約0.1−7%を占めることを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項8の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層の結合剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ヒドロキシメチルセルロース(HMC)を含む群より選択した少なくとも一つのポリマーを含むことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項9の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層の結合剤が、PVP K−30とされたことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項10の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層の崩壊剤が、医薬組成物総重量に対して重量で約3−15%を占めることを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項11の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層の崩壊剤が、スターチとスターチグリコレートナトリウムを含む群より選択した少なくとも一つの材料をことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項12の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、薬剤層がさらにラクトース、サクロース及びマニトースを含む群より選択した少なくとも一つの希釈剤を含むことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項13の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、保護層が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシメチルセルロース(HMC)を含む群より選択した少なくとも一つのポリマーを含むことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項14の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、保護層が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を含むことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項15の発明は、請求項14に記載の医薬組成物において、保護層がさらに、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、トリアセチン、トリエチルシトレート、及びポリエチレングリコール(PEG)を含む群より選択した少なくとも一つの可塑剤を含むことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項16の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、腸溶性コーティング層が、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、セルロースアセエテートフタレート(CAP)、ユードラジット(登録商標) L(Eudragit L)及びユードラジット(登録商標) S(Eudragit S)を含む群より選択した少なくとも一つのポリマーと、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、トリアセチン、トリエチルシトレート、及びポリエチレングリコール(PEG)を含む群より選択した少なくとも一つの可塑剤とを含むことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項17の発明は、請求項1に記載の医薬組成物の製造方法において、
コアを提供するステップと、
薬剤層をコアにスプレーして薬剤層含有コアを形成するステップと、
保護層を該薬剤層含有コアにスプレーして保護層含有薬剤粒を形成するステップと、
腸溶性コーティング層を保護層含有薬剤粒にスプレーして医薬組成物を形成するステップと、
を具えたことを特徴とする、医薬組成物の製造方法としている。
請求項18の発明は、請求項17に記載の医薬組成物の製造方法において、薬剤層をケトロラックトロメタミンとすることを特徴とする、医薬組成物の製造方法としている。
請求項19の発明は、請求項1に記載の医薬組成物において、経口投与薬剤に形成されたことを特徴とする、医薬組成物としている。
請求項20の発明は、上記医薬組成物を含むことを特徴とする、請求項1に記載の医薬組成物の鎮痛剤としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
非ステロイド系抗炎症薬剤(NSAIDs)は鎮痛、解熱、及び抗炎症作用を有する。現在、6つのNSAIDグループがある。即ち、アセチルサリチル酸、プロピオン酸、酢酸、アントラニル酸、ノンアシディック(nonacidic;非酸性)、及びオキシカム(oxicam)グループである。
【0028】
酢酸グループの薬剤の一つであるケトロラックはオピオイド(opioid)レベルで有効な鎮痛作用を有し、ひどく鋭い痛みの緩和処置への使用の可能性を示す。オピオイドに対して、ケトロラックは比較的安全で、鎮痛に有効である。それはM.K.及びδオピオイド受容体に結合せず、中枢神経システムに影響を与えず、麻酔薬のような作用を示す。ケトロラックはまた同じ類の他の薬剤より優れており、これは内因性オピオイドを釈放し、及び、N−メチル−D−アスパルテート(N−methyl−D−aspartate;NMDA)受容体とガマ−アミノブチル酸(gama−aminobutyric acid;GABA)インタニューロンを対抗させることによる。それは選択的にシクロオキシゲナーゼを抑制すると共に、炎症性痛み因子の形成をブロックする。
【0029】
本発明は非麻酔性の鎮痛抗炎症特性を具えて鋭い痛みの治療に用いられる新規な医薬組成物を提供する。特に、本発明による該医薬組成物は、ケトロラック、特にケトロラックトロメタミンを活性医薬成分として含む。
【0030】
ケトロラックトロメタミンはキラル薬剤であり二つのラセミ構造、即ち、〔−〕S及び〔+〕Rケトロラック形態に分けられる。ケトロラックの生物学上の活動はS形態に関係する。ケトロラックとの用語はここでは、ケトロラックのS形態、R形態或いはラセミ混合物を指す。〔−〕S及び〔+〕R異性体のケトロラックのラセミ混合物は口腔、目、静脈及び筋肉投与の市販の医薬製品に使用されている。
【0031】
ケトロラックトロメタミンは優れた水溶性を持つ。それはメタノールに溶け易く、エタノール、無水エタノール、テトラヒドロフランに僅かに溶け、アセトンジクロロメタン、トルエン、エチルアセテート、ジオクサン、ヘキサン、ブチルアルコール、アセトニトライルには溶けない。ケトロラックトロメタミンの融点は162℃でその後速やかに分解する。ケトロラックトロメタミンの白からオフホワイトの結晶物質は光と湿気にさらされると変色しやすい。
【0032】
本発明の提供する医薬組成物は、(1)コア、(2)薬剤層(3)保護層、及び、(4)腸溶性コーティング層を含む。コアはサクロース、スターチ或いはミクロクリスタリンセルロールのような不活性或いは中性の材料で形成される。ケトロラックトロメタミンは薬剤層に含まれ、薬剤層はコアにスプレーされている。さらに保護層と腸溶性コーティング層で被覆されて球形に形成され、光と湿気から保護されると共に、小腸に到達した時に吸収されやすいものとされている。
【0033】
フィジシャンズデスクリファレンス(Physician’s Desk Reference)第56版によると、本発明により形成されたケトロラックトロメタミンを空腹時に10mg経口投与すると、ケトロラックトロメタミンは完全に吸収された(95%以上)。吸収は酸中和物の存在による影響を受けない。平均最大プラズマ濃度(mean maximum plasma concentration)は約30から60分に達する。一旦循環すると、ケトロラックトロメタミンは生理学上のpHの下で分解して陰イオン形態となり、そのうち99%はプラズマプロテインに結合する。安定状態での平均配分量は0.11L/kgである。排出相間の平均配分量は0.17〜0.25L/kgである。平均排出半減期は5.3時間である。
【0034】
プラズマ濃度−時間輪郭は二つ或いは三つの区分のモデルにより説明される。約91%の投与薬剤はその原型のまま48時間以内に尿中に排出され、そのうち約75%は尿中に最初の7時間以内に排出された。投与薬剤の約6%は、その原型のまま、その糞便中に発見された。
【0035】
ケトロラックトロメタミンはほとんどは肝臓で代謝される。ほとんどのケトロラック代謝物質はグルクロン酸と接合して不活性物質を形成し体内より排出される。ケトロラック代謝物質中、p−ヒドロキシケトロラック(p−hydroxyketorolac)の鎮痛効果はケトロラックトロメタミンの1/100より小さく、抗炎症効果はケトロラックトロメタミンの1/5より小さい。生体外でのp−ヒドロキシケトロラック血小板凝集作用はケトロラックトロメタミンの1/25であった。年配の患者或いは腎臓或いは肝臓を損なった患者に投与した時、プラズマ半減期は著しく延長され、総排除は減少した。その効果は肝臓疾患のある患者のほうが顕著でなかった。
【0036】
本発明はケトロラックトロメタミンの経口医薬組成物に関する。該医薬組成物は、内側より、コア、薬剤層、保護層、及び腸溶性コーティング層を含むことを特徴としている。
【0037】
本発明の該医薬組成物に使用される成分は大まかに、活性成分と、崩壊剤、結合剤、保護層成分、腸溶性コーティング層成分、可塑剤、不透明剤、及び溶剤に分けられる。ケトロラックトロメタミンは活性成分である。
【0038】
崩壊剤は、スターチ、ラクトース、サクロース、マニトースとされうるが、これに限定されるわけではない。スターチ及びその誘導体は好ましい崩壊剤である。
【0039】
(a)コア
コアは円形或いは球形の中性で、可食性の粒子で組成されている。コアは組織或いは企業内で流動ベッドグラニュレータ(fluidized bed granulator)とドライヤー(即ちグラット(Glatt)マシン)を使用して形成するか、製薬会社から購入した標準可食コアを使用する。
通常、購入できるコアには三種類がある。
1.100%精製した白砂糖の粒子化コア
2.精製白砂糖にスターチを加えた粒子化コア
3.ミクロクリスタリンセルロースの粒子化コア
コアの球状化材料は粒子化プロセスの間に球状粒子を形成できる特殊なタイプの賦形剤を含む。このようなフィラー材料としてサクロース、スターチ、タルク、及びミクロクリスタリンセルロースが使用されるが、これに限定されるわけではない。
【0040】
(b)薬剤層
薬剤層は少なくとも一つのNSAID、結合剤、及び崩壊剤を含む。
NSAIDは酢酸類NSAID組成物、特にケトロラックト及びジクロフェナック(diclofenac)を含む。好ましいNSAIDはケトロラック、特にケトロラックトロメタミンである。本発明の医薬組成物に含まれるNSAIDの量は医薬組成物総重量の約1−15%であり、最も好ましくは重量で2−8%である。
本発明の医薬組成物中に使用される結合剤の量は、好ましくは医薬組成物総重量の約0.1−7%であり、最も好ましくは、重量で0.1−1%である。
結合剤は、ポリビニルピロリドン(PVP)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)とされるが、これに限定されるわけではない。PVPは一般にK値で特徴づけられ、それは役に立つポリメリック組成物の粘度の基準である。PVPはTokyo Chemical Industry Co.,Ltd.より商品名PVP K15、PVP K30、PVP K60及びPVP K90の製品を購入した。ケトロラックトロメタミンのための乾燥結合剤として使用するのに最も好ましいPVPはPVP K30であり、それは平均分子量40,000を有する。PVPは湿った状態でも乾燥した状態でも使用できる。
本発明の医薬組成物に使用される崩壊剤の量は医薬組成物総重量の1−15%であり、最も好ましくは重量で3−8%である。
崩壊剤としてスターチ及びスターチグリコレートナトリウムが使用可能であるが、これに限定されるわけではない。選択的に希釈剤が薬剤層に添加される。希釈剤として、サクロース、ラクトース及びマニトースが使用されうる。
【0041】
(c)保護層
保護層に使用されるポリマーは、
1.ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)
2.ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)及び又は
3.ヒドロキシメチルセルロース(HMC)
が使用されうるが、これに限定されるわけではない。
HPMCが保護層に使用されるポリマーとして好ましい。
保護層を形成するのに使用される溶剤は、アセトン、アルコール、イソプロピルアルコール、及びメチレンクロライド、或いはそれらの水との混合物とされうるが、これに限定されるわけではない。
選択的に、保護層には一種類以上の可塑剤が添加されて安定性と製造しやすさを提供する。
保護層に使用される可塑剤として、
1.ジメチルフタレート
2.ジエチルフタレート
3.トリアセチン
4.トリエチルシトレート、及び又は、
5.ポリエチレングリコール(PEG)
が使用されうるが、これに限定されるわけではない。
好ましい可塑剤はポリエチレングリコール、特にPEG 6000である。PEGは酸化エチレンと水の縮合重合体の総称であり、化学式H(OCH CH ) OHで示され、そのうちnは4以上である。この用語はおおよその平均分子量を示す数の接尾辞と組み合わされて使用される。PEG 6000のnは158から204である。
また選択的に、二酸化チタンのような不透明剤が保護層に添加されうる。不透明剤は特に薬剤を露光による変色から保護する。
【0042】
(d)腸溶性コーティング層
腸溶性コーティング層を形成するのには少なくとも二種類の材料が必要とされる。それらは、ポリマーと可塑剤である。腸溶性コーティング層を形成するためのポリマーとしては、
1.ユードラジット(登録商標) L(Eudragit(登録商標)L)(メタクリル酸−カルボメトキシルメタクリル酸共重合体 L)
2.ユードラジット(登録商標) S(Eudragit(登録商標)S)(メタクリル酸−カルボメトキシルメタクリル酸共重合体 S)
3.ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、及び又は、
4.セルロースアセエテートフタレート(CAP)を使用可能であるが、これに限定されるわけではない。
ユードラジット(登録商標)シリーズは、ユードラジット(登録商標)−E,L,S,RL,RS,NEを含み、ロームアンドハース社(Rohm & Haas Company)より購入することができる。それらはポリメタクリル酸−メタクリル酸共重合体である。本発明に使用される好ましいユードラジット(登録商標)ポリマーシリーズは、ユードラジット(登録商標)−L及びSシリーズである。最も好ましいユードラジット(登録商標)はユードラジット(登録商標)L30Dである。
腸溶性コーティング層を形成するために使用される可塑剤として、
1.ジメチルフタレート
2.ジエチルフタレート
3.トリアセチン
4.トリエチルシトレート
5.ポリエチレングリコール(PEG)が使用されうるが、これに限定されるわけではない。
【0043】
保護層において、PEG、特にPEG6000は好ましい可塑剤とされる。
【0044】
腸溶性コーティング層を形成するための有機溶剤として、アセトン、アルコール、イソプロピルアルコール、メチレンクロライド、或いはそれらの水との混合物が使用されうるが、これに限定されるわけではない。
【0045】
【実施例】
実施例1:
本発明の医薬組成物の準備
材料:
医薬組成物は以下の成分を含む。
【表1】


方法:
(1)コア
(a)PVP K−30(40g)を300mLのイソプロピルアルコールに混ぜ、PVP K−30が完全に溶けるまで攪拌した。それから純水(200mL)を溶かしたPVP K−30に加え、完全に溶かして結合剤溶液を形成した。
(b)スタート(800g)とタルク(900g)を均一に混合して崩壊剤混合物を形成した。
(c)サクロース(400g)を流体化グラニュレータ(グラット(Glatt)或いはハットリン(Huttlin)マシン)中に置き、結合剤溶液をサクロースの上にスプレーしてサクロース−結合剤粒子を形成した。同時に、(b)の崩壊剤混合物をサクロース−結合剤粒子に加えた。
(d)得られた球体を乾燥させ、中性或いは差し込みコアを形成する。
(2)薬剤層
(a)純水(96mL)をPVP K−30(9.6g)に加え、完全に溶けるまで攪拌する。それから、96mLのエタノールを溶かしたPVP K−30溶液に加えて相同の(homogenous)結合剤溶液が形成されるまで混合する。
(b)ケトロラックトロメタミン(129.6g)及びラクトース(115.2g)を混合し続いて150メッシュのふるいに一度かけ、40メッシュのふるいに二度かけて薬剤崩壊剤混合物を形成する。
(c)(1)により形成したコアをグラニュレータ中に置き、(a)の結合剤溶液をスプレーする。同時に、薬剤崩壊剤混合物(b)を加える。
(d)得られた球体を乾燥させ、薬剤層具備球体を形成する。
(3)保護層
(a)HPMC(96g)及び純水(1368mL)を混合しかき混ぜると同時に、PEG6000を加える。HPMCとPEG6000がいずれも溶けるまでかき混ぜる。
(b)二酸化チタンを150メッシュのふるいに一度かける。
(c)(a)の溶液と(b)の二酸化チタンを均一に混合する。
(d)薬剤層具備球体をグラニュレータ内に置く。(c)の混合物を(c)の薬剤層具備球体にスプレーする。
(e)(d)で得られた球体を乾燥させえて保護層具備球体を得る。
(4)腸溶性コーティング層
(a)ユードラジット(登録商標)L30D及びトリエチルシトレートを均一に混合して腸溶性コーティング混合物を形成する。
(b)(3)で形成した保護層具備球体をグラニュレータ内に置き、(a)の腸溶性コーティング混合物を均一にその上にスプレーする。
(c)(b)で得られた球体を乾燥させて実施例1の医薬組成物を形成する。
【0046】
実施例2:
本発明の医薬組成物の準備
材料:
医薬組成物は以下の成分を含む。
【表2】


方法:
コア、薬剤層、保護層及び腸溶性コーティング層の準備及び操作手順は実施例1に従う。
【0047】
実施例3:
本発明の医薬組成物の準備
材料:
医薬組成物は以下の成分を含む。
【表3】


方法:
コア、薬剤層、保護層及び腸溶性コーティング層の準備及び操作手順は実施例1に従う。
【0048】
実施例4:
本発明の医薬組成物の準備
材料:
医薬組成物は以下の成分を含む。
【表4】


方法:
コア、薬剤層、保護層及び腸溶性コーティング層の準備及び操作手順は実施例1に従う。
【0049】
実施例5:
本発明の医薬組成物の準備
材料:
医薬組成物は以下の成分を含む。
【表5】


方法:
コア、薬剤層、保護層及び腸溶性コーティング層の準備及び操作手順は実施例1に従う。
【0050】
実施例6:
本発明の医薬組成物の準備
材料:
医薬組成物は以下の成分を含む。
【表6】


方法:
コア、薬剤層、保護層及び腸溶性コーティング層の準備及び操作手順は実施例1に従う。
【0051】
実施例7:
本発明の医薬組成物の準備
材料:
医薬組成物は以下の成分を含む。
【表7】


方法:
コア、薬剤層、保護層及び腸溶性コーティング層の準備及び操作手順は実施例1に従う。
【0052】
実施例1−7の結果:
実施例1−7の医薬組成物を以下の表8に要約した。
【表8】


UPS XXII溶解試験は各実施例で形成されたケトロラックトロメタミン経口球体に対して実施された。結果は以下の表9に示されるとおりであった。
【表9】


実施例7のケトロラックトロメタミン経口投薬量形式をさらに、各種媒体及び回転速度を使用したUSP XXII溶解試験要求に応じて分析した。表10にその結果を示した。
【表10】


【0053】
表11と表12は商業的に入手できるケトロラックトロメタミン錠剤(台湾のYung−Shin Pharma Indust.Ltd.より入手)(表11・・処方A)と実施例7で説明されたケトロラックトロメタミン錠剤(表12・・処方B)を健康な人のボランティアに処方したファーマコキネティック(pharmacokinetic)結果(プラズマ濃度−時間)の比較研究を示す。12人の健康な人(即ち処方Aにおける1−Aから12−Aと処方Bにおける1−Bから12−B)が試験されそれらの平均プラズマ薬物濃度がそれぞれ計算された。処方Aの平均プラズマ濃度−時間輪郭(黒丸)及び処方Bの平均プラズマ濃度−時間輪郭(白丸)は図1に示されている。
【表11】


【表12】


結果:
表9と表10から実施例1−7の口腔投与形態のケトロラックトロメタミンは優れた溶解率を有することが分かる。
【0054】
図1及び表11及び表12より、実施例7のケトロラックトロメタミン錠剤のファーマコキネティック輪郭は商業上入手できるケトロラック錠剤のものと比較されうる。
【0055】
以上の実施例は本発明の実施範囲を限定するものではなく、本発明に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【0056】
【発明の効果】
本発明は酢酸類の非ステロイド系抗炎症薬剤(NSAID)、特にケトロラックを含む口腔薬理組成物及びその製造方法を提供する。本発明の医薬組成物は、コア、薬剤層(薬剤、結合剤、崩壊剤を含む)、保護層、腸溶性コーティング層を具えている。経口医薬組成物は特に患者の痛みの緩和に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】市販されているKeto(登録商標)錠剤(台湾のYung−Shin Pharma Indust.社製)を経口投与した後のケトロラックのプラズマ濃度(ng/mL)(処置A;●で表示)と、Keto(登録商標)カプセル(実施例7で説明したように形成されたもの)を経口投与した後のケトロラックのプラズマ濃度(ng/mL)(処置B;○で表示)との比較図であり、値=平均値±S.D.(Value=Mean±S.D.)である。
【出願人】 【識別番号】594048817
【氏名又は名称】永信薬品工業股▲ふん▼有限公司
【出願日】 平成15年1月14日(2003.1.14)
【代理人】 【識別番号】100082304
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 松司

【識別番号】100088351
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 秀雄

【識別番号】100093425
【弁理士】
【氏名又は名称】湯田 浩一

【識別番号】100102495
【弁理士】
【氏名又は名称】魚住 高博

【識別番号】100112302
【弁理士】
【氏名又は名称】手島 直彦

【公開番号】 特開2004−35535(P2004−35535A)
【公開日】 平成16年2月5日(2004.2.5)
【出願番号】 特願2003−6021(P2003−6021)