| 【発明の名称】 |
点眼器および点眼器用アダプタ |
| 【発明者】 |
【氏名】野田 一房
【氏名】鈴木 順子
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| 【要約】 |
【課題】顔を上向きにすることなく、点眼液の目への注入を可能とした点眼器及び点眼器用アダプターを提供する。
【解決手段】点眼器用アダプター12はボディ16を有し、ボディ16の装着孔1602に点眼器14が装着される。ボディ16には、噴出口18から点眼液を噴出させる噴出部20が設けられている。噴出部20は、点眼液が移送される液路22と、指による押圧操作により液路22内の圧力を高める圧力上昇部24と、液路22に配設された一方向弁26などを含んで構成されている。圧力上昇部24は、拡縮部28と、この拡縮部28と液路22とを接続する連通路1610とで構成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 点眼液を収容する容器と、前記点眼液を噴出する噴出部とを備える点眼器であって、 前記噴出部は、前記点眼液が移送される液路と、指による押圧操作により前記液路内の圧力を高める圧力上昇部と、前記液路に配設された一方向弁とを有し、 前記液路の長手方向の一端は、前記容器の内部に連通する連通口として形成され、液路の長手方向の他端は点眼液が噴出される噴出口として形成され、 前記圧力上昇部は、前記液路における前記連通口と噴出口の間における前記液路箇所に連通し、 前記一方向弁は、前記連通口と、前記液路箇所との間に設けられ、 前記一方向弁は、前記液路内において点眼液の前記連通口から噴出口方向への移動のみを許容するように構成され、 前記圧力上昇部を押圧操作することで点眼液が前記噴出口から噴出されるように構成されている、 ことを特徴とする点眼器。 【請求項2】 点眼器の液滴下口に装着される点眼器用アダプターであって、 前記アダプターは、前記液滴下口に装着されるボディを有し、 前記ボディには、前記点眼液を噴出する噴出部が設けられ、 前記噴出部は、前記点眼液が移送される液路と、指による押圧操作により前記液路内の圧力を高める圧力上昇部と、前記液路に配設された一方向弁とを有し、 前記液路の長手方向の一端は、前記液滴下口に連通する連通口として形成され、液路の長手方向の他端は点眼液が噴出される噴出口として形成され、 前記圧力上昇部は、前記液路における前記連通口と噴出口の間における前記液路箇所に連通し、 前記一方向弁は、前記連通口と、前記液路箇所との間に設けられ、 前記一方向弁は、前記液路内において点眼液の前記連通口から噴出口方向への移動のみを許容するように構成され、 前記圧力上昇部を押圧操作することで点眼液が前記噴出口から噴出されるように構成されている、 ことを特徴とする点眼器用アダプター。 【請求項3】 前記圧力上昇部は、指による押圧操作により体積が減少し指による押圧操作を解除すると体積が元に復帰する拡縮部と、前記拡縮部に連通すると共に前記液路に連通する連通路を有することを特徴とする請求項1記載の点眼器または請求項2記載の点眼器用アダプター。 【請求項4】 前記ボディは、透明な材料により形成されていることを特徴とする請求項2記載の点眼器用アダプター。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は点眼器(目薬容器)および点眼器(目薬容器)用アダプターに関する。 【0002】 【従来の技術】 従来の点眼器は、顔を上向きにし、上方から点眼液の滴を落下させることで、目に点眼液を注入するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、顔を上向きにすることができない高齢者や身体障害者にあっては、点眼液の目への注入を簡単に行なうことができない不具合があった。 本発明は前記事情を鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、顔を上向きにすることなく、点眼液の目への注入を可能とした点眼器及び点眼器用アダプターを提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するため本発明は、点眼液を収容する容器と、前記点眼液を噴出する噴出部とを備える点眼器であって、前記噴出部は、前記点眼液が移送される液路と、指による押圧操作により前記液路内の圧力を高める圧力上昇部と、前記液路に配設された一方向弁とを有し、前記液路の長手方向の一端は、前記容器の内部に連通する連通口として形成され、液路の長手方向の他端は点眼液が噴出される噴出口として形成され、前記圧力上昇部は、前記液路における前記連通口と噴出口の間における前記液路箇所に連通し、前記一方向弁は、前記連通口と、前記液路箇所との間に設けられ、前記一方向弁は、前記液路内において点眼液の前記連通口から噴出口方向への移動のみを許容するように構成され、前記圧力上昇部を押圧操作することで点眼液が前記噴出口から噴出されるように構成されていることを特徴とする。 また、本発明は、点眼器の液滴下口に装着される点眼器用アダプターであって、前記アダプターは、前記液滴下口に装着されるボディを有し、前記ボディには、前記点眼液を噴出する噴出部が設けられ、前記噴出部は、前記点眼液が移送される液路と、指による押圧操作により前記液路内の圧力を高める圧力上昇部と、前記液路に配設された一方向弁とを有し、前記液路の長手方向の一端は、前記液滴下口に連通する連通口として形成され、液路の長手方向の他端は点眼液が噴出される噴出口として形成され、前記圧力上昇部は、前記液路における前記連通口と噴出口の間における前記液路箇所に連通し、前記一方向弁は、前記連通口と、前記液路箇所との間に設けられ、前記一方向弁は、前記液路内において点眼液の前記連通口から噴出口方向への移動のみを許容するように構成され、前記圧力上昇部を押圧操作することで点眼液が前記噴出口から噴出されるように構成されていることを特徴とする。 【0005】 本発明によれば、圧力上昇部を押圧操作することで点眼液が噴出されるので、顔を前に向けた状態でも、下に向けた状態でも目に点眼液を注入することができる。 【0006】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の点眼器用アダプターの実施の形態を添付図面に従って説明する。 図1(A)は点眼器に装着された点眼器用アダプターの平面図、(B)は同正面図を示す。 点眼器用アダプター12は、点眼器14に装着されるものである。 前記点眼器14は合成樹脂製であり、点眼器14は、図10に示すように、点眼液を収容する円筒状の容器1402と、前記容器1402の長手方向の端部に形成された膨出部1404とを備え、容器1402は指による押圧操作により内側に変形し、押圧操作を解除すると弾性により元の形状に復帰するように形成されている。 前記膨出部1404には、不図示のキャップ装着用の雄ねじ1406が設けられ、膨出部1406の先端には点眼液を滴下するための液滴下口1408が開口されている。 【0007】 図1に示すように、前記点眼器用アダプター12はボディ16を有し、ボディ16は硬質の合成樹脂で形成されている。 前記ボディ16には、噴出口18から点眼液を噴出させる噴出部20が設けられ、前記噴出部20は、点眼液が移送される液路22と、指による押圧操作により前記液路22内の圧力を高める圧力上昇部24と、前記液路22に配設された一方向弁26などを含んで構成されている。 【0008】 図2(A)はボディの平面図、(B)はボディの正面図を示す。 前記ボディ16の長手方向の一方の端部には、点眼器14の液滴下口1408に装着される装着孔1602が設けられ、装着孔1602には点眼器14の雄ねじ1406に螺合可能な雌ねじ1604が形成されている。 前記装着孔1602の奥部には、点眼器14の液滴下口1408部分の外径に対応した寸法の小径部1606が形成されている。 前記液路22は、前記小径部1606と同軸上で小径部1606の奥部からボディ16の内部を延在しており、液路22はボディ16の長手方向の他方の端部に開口している。 また、前記小径部1606寄りの液路22箇所に直交して交わるように、ボディ16の対向する両側面からそれぞれ連通路1610が形成されている。 また、前記ボディ16の長手方向の他方の端部には雄ねじ1612が形成され、この雄ねじ1612に螺合させて図5に示すヘッド1614が取着され、前記噴出口18は、このヘッド1614に形成された通路1616の端部に設けられ、前記通路1616は前記液路22に連通している。ヘッド1614は例えばステンレス製で、非使用時には、ヘッド1614に不図示のキャップが装着される。なお、ヘッド1614はボディ16に一体に形成するようにしてもよい。 本実施の形態では、液路22は1.5mmの直径で形成され、連通路1610は0.5mmの直径で形成され、通路1616は0.3mmの直径で形成されている。すなわち、連通路1610は点眼液が入りにくいように液路22の1/3以下の直径の小径孔として形成され、通路1616は点眼液が重力に逆らって直線的に噴出されるように液路22の1/5以下の直径の小径孔として形成されている。 【0009】 図3、図4は、圧力上昇部および一方向弁部分の断面図で、図3は点眼器内の点眼液を液路に注入している状態を示し、図4は拡縮部を摘まんだ状態を示している。 前記一方向弁26は、図3、図4に示すように、前記小径部1606の奥部に配設されている。 前記一方向弁26は、環板状のワッシャ2602、弁体2604、環板状のワッシャ2606により構成されている。 前記ワッシャ2602は、図6に示すように、剛性を有する例えばステンレスなどにより形成されている。 前記ワッシャ2606は、図8に示すように、弾性を有する例えばゴムなどにより形成されている。 前記ワッシャ2606の孔径は、ワッシャ2602の孔径よりも小さく形成されている。 なお、ワッシャ2606の外径を小径部1606の内径に対して幾分大きく設定することで、一方向弁26の軸方向の動きは固定されるが、小径部1606の奥部に内径を大きくした大径部を設け、この大径部に一方向弁26を装入することで一方向弁26の軸方向の動きを固定させるなど、一方向弁26の軸方向の動きを固定するための手段を設けるようにしてもよい。 【0010】 前記弁体2604はゴムなどのような弾性材製で、図7(A)、(B)に示すように、円板の一側を切り欠いた形状で形成され、中央に、前記ワッシャ2602の孔径よりも小さく、かつ、ワッシャ2606の孔径よりも大きな寸法の幅の片体2604Aが両側のスリット2604Bを介して形成されており、片体2604Aはその上部を支点として弁体2604の厚さ方向に揺動可能に形成されている。 そして、前記小径部1606の奥部に、ワッシャ2602、弁体2604、ワッシャ2606が組込まれて一方向弁26が構成され、一方向弁26は、図3に示すように、液滴下口1408側の圧力により片体2604Aがワッシャ2602の孔内へ揺動し、点眼液の液滴下口1408から液路22への移動を許容し、かつ、図4に示すように、片体2604A自身の弾性により、或いは、液路22内の圧力により片体2604Aがワッシャ2606の孔を塞ぎ、点眼液の液路22から液滴下口1408側への移動を阻止するように構成されている。 なお、本実施の形態では、特許請求の範囲の「液路」は、液路22と小径部1606で構成されており、また、特許請求の範囲の「連通口」は、小径部1606に相当している。 【0011】 前記圧力上昇部24は、前記連通路1610と拡縮部28とで構成されている。 前記拡縮部28は、半球状に突出する薄肉の板材2802が、図9(A)、(B)に示すワッシャ30を介してボディ16の両側面に夫々ねじ32(図1参照)で取着されることで構成され、図9(A)において符号3002はねじ32の挿通孔を示し、図2において符号1620はねじ32に螺合する雌ねじを示している。 前記板材2802は、ゴムなどのような弾性を有する部材により形成され、半球形状部分の内側に前記連通路1610の開口が位置するように配設されている。 【0012】 次に、点眼器用アダプター12の使用方法について説明する。 点眼器14を雄ねじ1404および雌ねじ1604を介してボディ16の装着孔1602に装着する。 この装着した状態で、図3、図4に示すように、液滴下口1408を有する点眼器14の先端部分がワッシャ2606の端面に弾接する。 次に、点眼器14の容器1402を摘まむ。 これにより、図3に示すように、容器1402内の点眼液は、片体2604Aをワッシャ2602の孔内で揺動させ、ワッシャ2606、2602の孔を通って液路22内に至る。この場合、点眼液を連通路1610よりも先の液路22部分まで注入する。尚、容器1402の摘みを解除すると、片体2604Aは弾性復帰し、ワッシャ2606の孔を塞ぐ。 【0013】 次に、図4に示すように、両拡縮部28を指により摘まむ。すなわち、両側の拡縮部28を押圧操作する。 この押圧操作により、拡縮部28が内側に弾性変形し、拡縮部28内の空気が連通路1610から液路22に圧送され、液路22内の圧力が高められる。 この液路22内の圧力の急上昇により、片体2604Aによるワッシャ2606の孔を塞いだ状態が維持され、一方、液路22内の点眼液は、あたかも水鉄砲から水が噴出される如く、噴出口18から極めて細い線状となって通路1616の延長線上で直線的に噴出される。 したがって、点眼液が、重力に逆らって直線状に噴出されるので、使用者が顔を前に向けた状態でも、あるいは、顔を下に向けた状態でも、噴出口18を目に向け両拡縮部28を指により摘まむといった簡単な操作により点眼液を目に確実に注入することができる。 また、両拡縮部28を摘まむことで、連通路1610と噴出口18との間における液路22部分に収容された点眼液が噴出されるので、拡縮部28の容積を適宜設定することで、或いは、連通路1610と噴出口18との間における液路22部分の容積を適宜設定することで、両拡縮部28を摘まんだ際に噴出される点眼液の量を所望の量に容易に設定することができる。 【0014】 なお、ボディ16を透明な材料、例えば、透明な合成樹脂で形成しておくと、液路22内における点眼液の収容状態が外から視認でき、点眼器の使い勝手を向上する上で有利となる。 また、前記の実施の形態では、拡縮部28の押圧操作により、点眼液を線状に噴出させた場合について説明したが、噴出口18(通路1616)の形状を変えることで点眼液を霧状にして噴出させるようにしてもよい。 また、連通路1610に、拡縮部28から液路22方向への空気の移動を許容し、かつ、液路22から拡縮部28方向への空気及び液体の移動を阻止する一方向弁を設け、連通路1610に点眼液が入らないようにしてもよい。この場合、摘まむ操作を解除した際に拡縮部28が瞬時に弾性復帰できるように、指により摘ままれる拡縮部28部分に孔をあけておいてもよい。 また、前記の実施の形態では、本発明を点眼器用アダプタ−12に適用した場合について説明したが、本発明は点眼器にも無論適用される。この場合には、点眼器に、前記点眼器用アダプタ−12の主要部をなす噴出部20を設ければよく、より詳細には、点眼器に、液路22と圧力上昇部24と一方向弁26とを有する噴出部20を設ければよい。 【0015】 【発明の効果】 以上の説明で明らかなように本発明の点眼器および点眼器用アダプタによれば、顔を上向きにすることなく点眼液の目への注入を確実に行なえ、顔を上向きにすることができない高齢者や身体障害者においても点眼液の目への注入を簡単に行なうことが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【図1】(A)は点眼器に装着された点眼器用アダプターの平面図、(B)は同正面図である。 【図2】(A)はボディの平面図、(B)はボディの正面図である。 【図3】圧力上昇部および一方向弁部分の断面図で、点眼器内の点眼液を液路に注入している状態の図である。 【図4】圧力上昇部および一方向弁部分の断面図で、拡縮部を摘まんだ状態の図である。 【図5】ヘッドの断面図である。 【図6】ワッシャの断面図である。 【図7】(A)は弁体の正面図、(B)は弁体の側面図である。 【図8】ワッシャの断面図である。 【図9】(A)はワッシャの正面図、(B)はワッシャの断面図である。 【図10】点眼器の斜視図である。 【符号の説明】 12 点眼器用アダプター 14 点眼器 16 ボディ 18 噴出口 22 液路 24 圧力上昇部 26 一方向弁
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| 【出願人】 |
【識別番号】502398562 【氏名又は名称】武蔵野商工会議所
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| 【出願日】 |
平成14年11月1日(2002.11.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089875 【弁理士】 【氏名又は名称】野田 茂
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| 【公開番号】 |
特開2004−148052(P2004−148052A) |
| 【公開日】 |
平成16年5月27日(2004.5.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−319693(P2002−319693) |
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