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【発明の名称】 外科用トレイ
【発明者】 【氏名】マーク ジェイ.バチェック

【要約】 【課題】外科コンソールに連結されかつ種々のハンドピース管が設置される一つまたは複数の溝を含む外科用可動トレイに関する。

【解決手段】溝は流体配管が外科用トレイから水平方向外方へ移動するのを可能にするが、配管が傾きまたは垂れて非滅菌面と接触するのを阻止するのに役立つ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a) 本体、
b) 前記本体内に形成された複数の溝、および
c) 前記溝を部分的に覆うための前記溝上に張り出した、前記本体内に形成された複数のタブを含む外科用トレイ。
【請求項2】
前記本体内に形成された複数の握りハンドルを更に含む、請求項1の外科用トレイ。
【請求項3】
前記タブは平面観察において丸い形状を有する、請求項1の外科用トレイ。
【請求項4】
前記タブは保持突起を有する、請求項1の外科用トレイ。
【請求項5】
前記本体内にリセスを更に含む、請求項1の外科用トレイ。
【請求項6】
a) 複数の握りハンドルを有する本体、
b) 前記本体内に形成された複数の溝、および
c) 平面観察において円弧形に前記本体内に形成され、保持突起を有し、かつ前記溝を部分的に覆うために前記溝上に張り出した複数のタブを含む、外科用トレイ。
【請求項7】
前記本体内にリセスを更に含む、請求項6の外科用トレイ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、概ね、眼科外科の分野、更に具体的には外科コンソールに使用される外科用トレイに関する。
【背景技術】
【0002】
人間の、最も簡単な用語としての目は、隔膜と称される透明外部から光りを伝達し、かつ水晶体により網膜上に結像することにより視覚を提供する働きをする。結像の質は目の寸法および形状、ならびに隔膜、硝子体および水晶体の透明性を含む多くのファクタに依存する。
【0003】
年齢および病気に起因して水晶体が透明性を喪失すると、網膜に伝達される光りの減少により視覚が劣化する。目の水晶体におけるこの欠陥は白内障として医学的に知られている。この状況に許容される処置は水晶体の外科的除去および人工的眼内レンズ(IOL)による水晶体機能の置換である。
【0004】
選択的に、疾病および傷害は網膜または硝子体に悪影響を与え、多くの場合に硝子体の除去を必要とする。
【0005】
アメリカ合衆国において、白内障水晶体の大半が水晶体乳化法と称される外科手術により除去される。この処置時に、薄い水晶体乳化カッティングチップが疾患水晶体へ挿入されかつ超音波により振動する。振動するカッティングチップは水晶体を液化または乳化して、水晶体が目から吸引されるようにする。一旦除去された疾患水晶体は、通常は人工レンズにより置換される。
【0006】
眼科治療に適した代表的超音波外科装置は、超音波駆動するハンドピース、取付けたカッティングチップ、および洗浄スリーブと電子制御コンソールで構成される。ハンドピース組立体は電線および可撓性配管により制御コンソールに取付けられる。電線を通して制御コンソールは、ハンドピースにより取付けたカッティングチップに伝達される電力レベルを変化させ、かつ可撓性配管は洗浄流体をハンドピース組立体を介して目に供給しかつ目から吸引する。
【0007】
硝子体かつ/または網膜手術に関し、種々のカッティング装置、ハサミ、抽出針(カニューレ)、フラグメンタ、または組織マニュピレータが使用される。硝子体カッタ等のこれらの装置の幾つかはギロチン(アキシャル軸方向)または往復中空カッティング管を使用する。吸引はカッティング管の内部に対して行なわれ、カットするにつれて組織を吸引する。
【0008】
種々のハンドピースを外科コンソールに連結する種々の洗浄および吸引管は、すべて滅菌領域を通過し、かつそのようにして配管自体が滅菌状態に維持されなければならない。本発明以前には、配管は外科コンソールに連結されかつ外科コンソールとハンドルピース間に緩くドレープするようにされ、配管は非滅菌面と接触しかつ汚染されていた。例えば、全内容を本願に参考として組み入れる米国特許第4,813,927号の図1を参照されたい。この問題に関する一つの従来法は、滅菌されたクリップを使用して配管を外科用トレイに挟む。かかる配管挟持は、しかし、配管の流体性能を潜在的に阻害する。
【0009】
従って、滅菌領域内に外科用配管を維持するために役立つ装置に対するニーズが依然として存在する。
【0010】
【特許文献1】米国特許第4,813,927号、米国意匠特許第467,001号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は外科コンソールに連結されかつ種々のハンドル流体配管を設置する一つまたは複数の溝(troughs)を含む外科用可動トレイを提供することにより従来技術を改良することを課題とする。
【0012】
溝は流体配管を外科用トレイから外方へ水平に移動させるが、配管が傾いたり弛んだりして非滅菌面と接触するのを阻止するのに役立つ。
【0013】
従って、本発明の課題は溝を有する外科用トレイを提供することにある。
【0014】
本発明の他の課題は、ハンドル配管が傾きまたは垂れて非滅菌面と接触するのを阻止するのに役立つ外科用トレイを提供することにある。
【0015】
本発明の上記および他の利点および課題は続く説明から明かになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明による外科用トレイは、a)本体、b)前記本体内に形成された複数の溝、およびc)前記溝を部分的に覆うための前記溝上に張り出した、前記本体内に形成された複数のタブを含むことを特徴とする。
【0017】
前記外科用トレイの好適形態は、前記本体内に形成された複数の握りハンドルを更に含む。
【0018】
前記タブは平面観察において円弧形であるのが好ましい。
【0019】
前記タブは保持突起を有するのが好ましい。
【0020】
本発明による他の形態の外科用トレイは、a)複数の握りハンドルを有する本体、b)前記本体内に形成された複数の溝、およびc)平面観察において円弧形に前記本体内に形成され、保持突起を有し、かつ前記溝を部分的に覆うために前記溝上に張り出した複数のタブを含むことを特徴とする。
【0021】
好適形態において、前記外科用トレイは、前記本体内にリセスを更に含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1に最良に示されたように、本発明の外科用トレイ10は、概ね、当分野で周知のコンソール等の外科コンソール100の一部に連結されるかまたはその一部を形成する。例えば、米国意匠特許第467,001号は本発明の外科用トレイ10の使用に適した外科コンソールを開示する。その全内容が参考として本願に組み込まれる。
【0023】
図2および3に最良に示されたように、外科用トレイ10は、概ね、一つまたはそれ以上の握り(grab)ハンドル12および一対の溝14を有する矩形の本体11を含む。本体11は、更に、手術処置時に使用される種々のハンドルピースおよび道具を保持するための一つまたはそれ以上のリセス15を有し、かつリモートコントロール装置を保持するためのリセス13を有してよい。
【0024】
溝14は溝14を部分的に覆うために溝上に張り出した複数の部またはタブ16を有し、かつ配管(図示せず)が溝14から不本意に垂直方向へ引っ張られるのを阻止する働きをするが配管の水平移動を可能にするトンネル状通路を形成するために離隔している。
【0025】
更に、タブ16の下側は溝14内に配管を保持するのを助ける保持突起17を含んでよい。ただし、タブ16の丸い形状は、必要に応じて配管の設置および配管からの除去を比較的容易に可能にする。外科用トレイ10は、好適には、適宜熱可塑性プラスチックから一片として形成される。
【0026】
使用に際して、滅菌外科ドレープ(図示せず)が外科用トレイ10上に設置される。その後に、配管が溝14へ挿入され、かつ手術処置が終了するまで滅菌状態で溝14内に維持される。
【0027】
以上、図解および解説のために記載した。当業者には本発明の範囲および精神から逸脱することなく変更および改良が可能であることが明かであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】外科コンソールに使用される本発明の外科用トレイの斜視図である。
【図2】本発明の外科用トレイの上面図である。
【図3】本発明の外科用トレイの斜視図である。
【図4】本発明の外科用トレイの拡大前立面図である。
【図5】図4の円5−5で採った本発明の外科用トレイの部分拡大前立面図である。
【符号の説明】
【0029】
10…外科用トレイ
11…本体
12…握りハンドル
13,15…リセス
14…溝
16…タブ
17…保持突起
【出願人】 【識別番号】500319044
【氏名又は名称】アルコン,インコーポレイティド
【出願日】 平成16年1月23日(2004.1.23)
【代理人】 【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤

【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一

【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎

【識別番号】100090309
【弁理士】
【氏名又は名称】今枝 久美

【識別番号】100082898
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 雅也

【公開番号】 特開2004−230159(P2004−230159A)
【公開日】 平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願番号】 特願2004−16115(P2004−16115)