| 【発明の名称】 |
動脈血酸素飽和度測定器 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯塚 庄平 【住所又は居所】横浜市港北区新羽町1215番地 オータックス株式会社内
【氏名】青木一男 【住所又は居所】横浜市港北区新羽町1215番地 オータックス株式会社内
【氏名】貝沼 満 【住所又は居所】横浜市港北区新羽町1215番地 オータックス株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】動脈血酸素飽和度測定器において、接続ケーブルを使用せず、、かつ外乱光やノイズの影響を受けることが少なく部品点数の少ない動脈血酸素飽和度測定器を得ること。
【解決手段】表示部(3)を一体に設けた計測部(2)の一部に密接してセンサー部(1)を着脱自在に設け、センサー部(1)と計測部(2)内部の回路間をコネクタ(1i,2d)で結合し、センサー部には被測定部である指先を挿入する円筒形の挿入口(5)を設け、該挿入口(5)内には発光素子(1e)と受光素子(1c)からなり、該指先の挿入によりこれら素子のいずれか一方を他方素子間の並行を保って押し広げるように構成した光センサ部を設けたことを特徴とする動脈血酸素飽和度測定器。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 動脈血酸素飽和度測定器において、 表示部を一体に設けた測定部の一部に密接してセンサ部を着脱自在に設け、センサ部と計測部内部の回路間をコネクタで結合し、センサ部には被測定部である指先を挿入する円筒形の挿入口を設け、該挿入口内には発光素子と受光素子からなり、該指先の挿入によりこれら素子のいずれか一方を他方素子間の並行を保って押し広げるように構成した光センサ部を設けたことを特徴とする動脈血酸素飽和度測定器。 【請求項2】 前記挿入口内に設けられた発光素子と受光素子の何れか一方を他方側に弾性力を持ってバイアスしていることを特徴とする請求項1に記載の動脈血酸素飽和度測定器。 【請求項3】 前記挿入口内に設けられた発光素子と受光素子は2対にて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の動脈血酸素飽和度測定器。 【請求項4】 前記2対の発光素子と受光素子の感度調整は何れか一方の発光素子と受光素子の光路中にフィルタを挿入して行うことを特徴とする請求項3に記載の動脈血酸素飽和度測定器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】 本発明は、患者の指先を挿入して、動脈血酸素飽和度を測定するための動脈血酸素飽和度測定器に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来から動脈血酸素飽和度を測定するための動脈血酸素飽和度測定器が医療器具として使用されている。図8は従来から使用されている動脈血酸素飽和度測定器を示す構成図である。図8において、101は動脈血酸素飽和度測定器の本体部を示す。本体部101には、血中酸素飽和度を測定する装置並びに表示部などが組み込まれている。本体部101からは、接続ケーブル102が延びており、該接続ケーブル102の先端には、洗濯ばさみ状のセンサー部103が取り付けられている。センサー部103の先端には、発光素子と受光素子からなる光センサー部104が設けられ、光センサー部104が指先を挟むようにして、その指先が発光素子の光軸を遮るようにして測定している。このような従来の動脈血酸素飽和度測定器は、発光素子の輝度調整や受光素子の出力信号の増幅度の調整を本体部101側で行なっていて、本体部101とセンサー部103との問を長い接続ケーブル102で接続している。このような動脈血酸素飽和度測定器は、例えば、次に示す特許文献中に記載されている。 【特許文献1】特開2000−083933号 【特許文献2】特開平11−188019号 【特許文献3】特開平10−201743号 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 このような従来の動脈血酸素飽和度測定器には以下の欠点がある。 ・測定部位である指先が外乱光に晒され易く、外乱光の影響を受け易い。 ・測定部の形状が洗濯ばさみの形状である為、発光素子と受光素子の光軸がずれる。 ・測定部と本体部を分け、長いコードで接続している為、コードにノイズが発生し易い。 ・センサー部の発光、受光素子の調整を本休部側で行なっている為、本体部の電気部品点数が増え本体部自体のサイズが大きくなり高価になってしまう。 【0004】 そこで、本発明の目的は、動脈血酸素飽和度測定器において、接続ケーブルを使用せず、かつ外乱光やノイズの影響を受けることが少なく部品点数の少ない動脈血酸素飽和度測定器を得ることを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】 上述の如き本発明の目的を達成するため、本願の請求項1に記載の発明は、動脈血酸素飽和度測定器において、 表示部を一体に設けた測定部の一部に密接してセンサ部を着脱自在に設け、センサ部と計測部内部の回路間をコネクタで結合し、センサ部には被測定部である指先を挿入する円筒形の挿入口を設け、該挿入口内には発光素子と受光素子からなり、該指先の挿入によりこれら素子のいずれか一方を他方素子間の並行を保って押し広げるように構成した光センサ部を設けたことを特徴とする動脈血酸素飽和度測定器を提供する。 本願の請求項2に記載に発明は、請求項1に記載の発明に加えて、前記挿入口内に設けられた発光素子と受光素子の何れか一方を他方側に弾性力を持ってバイアスしていることを特徴とする動脈血酸素飽和度測定器を提供する。 本願の請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、前記挿入口内に設けられた発光素子と受光素子は2対にて形成されていることを特徴とする動脈血酸素飽和度測定器を提供する。 本願の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に加えて、前記2対の発光素子と受光素子の感度調整は何れか一方の発光素子と受光素子の光路中にフィルタを挿入して行うことを特徴とする動脈血酸素飽和度測定器を提供する。 【0006】 【発明の実施の形態】 次に本発明の形態を図面を用いて詳細に説明する。 図1(a)、(b)は、本発明にかかる動脈血酸素飽和度測定器の正面図と側面図を示す。図1において、1はセンサー部、2は計測部、3は表示部、4はスイッチである。 【0007】 本発明にかかる動脈血酸素飽和度測定器は、センサー部1からの電気信号を処理する計測部2、処理した数値を表示する液晶からなる表示部3、スイッチ4が一体に形成されている。筒型をしたセンサー部1の脇には挿入口5が設けられ、指先を該挿入口5に挿入して、スイッチ4をオンにすると測定が開始される。 【0008】 図2は、筒型をしたセンサー部1の横側から内部を示す断面図である。 筒型のセンサー部1の外側は上ケース1aと下ケース1bの2ケのケースが組み合わされれていて、上ケース1aと下ケース1bの内側には受光素子1cを組み込んでいる受光素子ケース1dが挟まれて固定されている。受光素子ケース1dの内側には発光素子1eを組み込んでいる発光素子ケース1fがあり、指先を装着すると図3のように指先が受光素子1e面上を上方に平行に移動させる。発光素子ケース1fと上ケース1aの内側の間には、指先を装着することにより上側に平行移動した発光素子ケース1fを押し下げようとするゴム状のカバー1gがある。このカバー1gの押し下げる荷重により指先がセンサー内で固定される。発光素子1eの発光面上には近赤外〜可視光を減衰させる発光調整用のフィルター1hが取り付けられている。筒型のセンサー部1の後ろ側には計測部2と接続するコネクタ1iがあり、発光素子1eと受光素子1cはケーブル1jによりコネクタ1iと接続される。なお、受光素子1cと発光素子1eとで、光センサ部を構成する。 【0009】 図4は、計測部2の内部図である。計測部2のケース2aの内部は筒型のセンサー部1からの電気信号を処理する基板2bがあり、基板2b内で処理された測定値を表示部3の液晶板2cに表示する。本体部2の上側にはコネクタ2dがあり、筒型のセンサー部1と一体化したときにセンサー部1のコネクタ1iと接続される。基板2bとコネクタ2dはケーブル2eにより接続されている。 【0010】 次に外乱光防止について説明する。 筒型のセンサー部1の外側は上ケース1aと下ケース1bの2ケのケースで組まれている。その為、組まれたケース内側に外乱光が入り込まない為、センサー部1に指先を挿入して、測定中に指先が外乱光に晒されることがない。 【0011】 従来のプローブは洗濯ばさみ形状の為、図8のように指先を装着して測定をすると、指先の両脇から外乱光が入り込み、指先が外乱光に晒されることになる。この外乱光はプローブの電気信号として出力され、測定値に影響を及ぼすことがある。 【0012】 本発明のプローブは図1,2,3のようにケースに組み込まれた筒型形状である為、指先を装着しても、指先が上ケース1aと下ケース1bに覆われる為、指先が外乱光に晒きれることがない。このことはつまり、測定を正確かつ安定させることになる。 【0013】 次に、発光素子1eと受光素子1cの光軸について説明する。 筒型のセンサー部1の内側は図2のように、上ケース1a内側上面と下ケース1b内側下面は平行になっていて、この平行になっている問に受光素子1cが組み込まれている受光素子ケース1dが挟まれて固定されている。 【0014】 この受光素子ケース1dの上側には発光素子1eが組み込まれている発光素子ケース1fがあり、指先を装着すると受光素子ケース1cの受光面上で平行移動する。このとき発光素子ケース1fは指先で上に押し上げられるが、発光素子ケース1fは発光素子ケース1fを押し下げて現状の形状に戻ろうとするゴム状のカバー1gによって保持されている。カバー1gは発光素子ケース1fを全面で押し下げようとするので、指先装着時に指先は、カバー1gの現状復帰力により固定され、常に受光素子ケース1dと発光素子ケース1fは平行に保たれている為、体動ノイズを減少させ、受光素子1cと発光素子1eの光軸はずれることがない。 【0015】 次にセンサー部1内での発光素子1eの調整について説明する。 動脈血酸素飽和度測定は2波長の発光素子を使用し、2波長の発光素子の指先の透過度で動脈血酸素飽和度を算出する。発光素子の輝度は製造ロットによるばらつきが大きく、2波長の発光素子の輝度の差が大きいと動脈血酸素飽和度の測定値の精度が悪くなる。その為、従来の動脈血酸索飽和度測定器は本体側の回路上で発光素子の輝度調整または受光素子からの電気信号の増幅度の切換調整を行ない、この2波長の輝度のバランスを調整してきた。 【0016】 しかし、この調整を本体部内で行なってきた為、輝度調整回路が必要となり、電気部晶が増加し、本体部自体のサイズが大きくなった。 【0017】 本発明では、図5のように2波長の発光素子1eー1,1e−2の輝度のバランスを、計測部2内の発光素子1e−2の発光面に近赤外〜可視光を減衰させるフィルタ1hを取り付けることにより容易な調整を可能とし、計測部のこれらの調整用回路を削除することにより、電気部品が減り、計測部2自体を小型にすることができた。 【0018】 また、従来のような調整回路を用いると、計測部が大型となって、計測部⊥部は指先に装着することができず、センサー部と計測部を分けざるをえなかった。この為、センサー部と計測部は長いコードにより接続され、そのコードにはノイズが発生し易く、このノイズが電気信号として計測部こ入力され、測定値を不安定にすることがあった。 【0019】 図5のようにセンサー部側にて発光素子の輝度をフィルター1hにより調整することにより、計測部側の電気部品を削減し、全体サイズを小型化にすることができ、図1のようなセンサー部と計測部を一体型にしたものを指先に装着することが可能になった。このことにより従来のセンサー部と計測部間の長いコードが不要になり、このノイズにより測定値が不安定になることが無くなった。 【0020】 次に発光素子をフィルターで調整する方式について詳細に説明する。 通常、動脈血酸素飽和度測定器は2波長の発光素子1eー1及び発光素子1eー2を使用している。発光素子1e−1及び発光素子1e−2の光が指先を透過し、透過した光を受光素子1bが受け電気信号に変換する。2波長の電気信号である受光電流は1:1であるのが理想である。しかし発光素子自体の輝度は製造ロットによってばらつきがある為、2波長の受光電流を1:1にするのは困難である。この2波長の受光電流のバランスが悪いと測定が不安定になり、測定精度が悪くなる。 【0021】 図6(a)(b)は受光素子1bの受光電流を電流一電圧変換した波形であり、2波長の発光素子1e−1及び発光素子1e−2は5msごとに100〜200/μS間交互に点灯している。通常、輝度調整がない場合はこの2ケの波形電圧が図6(a)のようにバランスが悪くなる。 【0022】 そこで、図5のように電圧波形の大きい方の発光素子1eー2の発光面にフィルター1hを取り付け、発光素子の輝度を減衰させ、図6(b)のように波形電圧を下げ、波形電圧が1:1に近くなるようにする。またフィルター1hの輝度を減衰させる減衰率の種類は、多種なフィルタ1hの減衰率があり、発光素子1eー2の輝度に合わせてフィルター1hを選別することができる。 【0023】 以上のようにセンサー部側で、フィルター1hにより受光電圧波形の大きい片側の発光素子の輝度を減衰させることにより、従来それを本体部の回路上で行なってきたことが不要になり、計測部を小型化にすることができ、センサー部と計測部の一体型で指先に装着することが可能になった。 【0024】 しかし、発光素子1eの発光は永久ではなく発光時間に比例して劣化し、輝度が下がる。センサー部と計測部を一体型にすることにより、計測部からセンサー部が外せないと発光素子自体が劣化した場合、測定器一式を廃棄しなければならない。 【0025】 そこで、本発明はセンサー部と計測部と一体型ではあるが、センサー部と計測部との間にコネクタ1iとコネクタ2dを設けこれらにより回路接続をしている為、図2のようにセンサー部の故障及び発光素子の劣化によりセンサー部を交換しなければならないとき、センサー部1を簡単に計測部2から取り外しができ、新しいセンサー部1と交換できるようにした。なお、図7は、計測部2からセンサ部1を取り外した状態を示す構成図である。 【0026】 以上、本発明を上述の実施の形態により説明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が可能であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排除するものではない。 【0027】 【発明の効果】 以上のように、本発明の動脈血酸素飽和度測定器は、センサー部での発光輝度の調整が可能になったことにより、計測部側が小型化になり、センサー部と計測部の一体型での指先装着が可能になった。このことにより、センサー部の従来の洗濯ばさみ形状から筒型形状にすることができ、受光素子に対して発光泰子が平行移動ができ、光軸のずれが無くなった。また長いケーブルを用いていないので、外乱光及びセンサー部と計測部問のコードからのノイズが無くなった為、従来品に比べて安定した測定ができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】図1(a)、(b)は、本発明にかかる動脈血酸素飽和度測定器の正面図と側面図を示す。 【図2】図2は、筒型をしたセンサー部1の横側から内部を示す断面図である。 【図3】図3は、センサー部の断面図である。 【図4】図4は、計測部の内面図である。 【図5】図5は、図2のA−A線に沿って切断した断面図である。 【図6】図6(a)(b)は、受光素子1bの受光電流を電流一電圧変換した波形図である。 【図7】図7は、計測部からセンサ部を取り外した状態を示す構成図である。 【図8】図8は、従来から使用されている動脈血酸素飽和度測定器を示す構成図である。 【符号の説明】 1・・・・・センサ部 1a・・・・上ケース 1b・・・・下ケース 1c・・・・受光素子 1d・・・・受光素子ケース 1e・・・・発光素子 1f・・・・発光素子ケース 1g・・・・カバー 1h・・・・フィルタ 1i・・・・コネクタ 1j・・・・ケーブル 2・・・・・計測部 2a・・・・ケース 2b・・・・基板 2c・・・・液晶板 2d・・・・コネクタ 2e・・・・ケーブル 3・・・・・表示部 4・・・・・スイッチ 5・・・・・挿入口 101・・・・・本体部 102・・・・・接続ケーブル 103・・・・・光センサー部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000103493 【氏名又は名称】オータックス株式会社 【住所又は居所】神奈川県横浜市港北区新羽町1215番地
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| 【出願日】 |
平成14年11月12日(2002.11.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078400 【弁理士】 【氏名又は名称】辻 実
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| 【公開番号】 |
特開2004−159810(P2004−159810A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月10日(2004.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2002−327648(P2002−327648) |
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