| 【発明の名称】 |
眼特性測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】広原 陽子 【住所又は居所】東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社トプコン内
【氏名】中尾 浩久 【住所又は居所】東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社トプコン内
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| 【要約】 |
【課題】波面測定の際に露光時間や光源光量等の露光量の調整を行う眼特性測定装置が提供される。
【解決手段】第1の光源部100は、第1波長の光束を発する。第1照明光学系200Aは、第1の光源部100からの第1光束で被検眼網膜61上で微小な領域を照明する。第1受光光学系300Aは、被検眼網膜61から反射して戻ってくる光束の一部を、反射光束を少なくとも17本のビームに変換するための第1変換部材400を介して第1受光部510に導く。第2の光源部110は、第2波長の光束を発する。第2照明光学系200Bは、第2の光源部110からの第2光束で被検眼網膜61上に所定の領域を照明する。第2受光光学系300Bは、被検眼網膜61から反射して戻ってくる第2光束を第2受光部520に導く。演算部は、第2受光部520の信号に基づき第1受光部510の露光量を決定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1波長の光束を発する第1光源部と、 上記第1光源部からの光束で被検眼網膜上で微小な領域を照明するための第1照明光学系と、 被検眼網膜から反射して戻ってくる第1反射光束の一部を、該第1反射光束を少なくとも実質的に17本のビームに変換する第1変換部材を介して受光するように導く第1受光光学系と、 上記第1受光光学系の受光光束を受光し、第1信号を形成する第1受光部と、 第2波長の光束を発する第2光源部と、 上記第2光源からの光束で被検眼眼底を所定のパターンで照明する第2照明光学系と、 被検眼眼底から反射して戻ってくる第2反射光束を受光するように導く第2受光光学系と、 上記第2受光光学系の受光光束を受光し、第2信号を形成する第2受光部と、 上記第1受光部からの第1信号に基づき被検眼から反射した光束の波面を求め、上記第2受光部からの第2信号に基づき被検眼の屈折力を求める演算部と、 上記第2受光部の第2信号に基づき上記第1受光部の露光量を決定する露光量決定部とを備えた眼特性測定装置。 【請求項2】 上記露光量決定部は、予め記憶されている上記第1受光部及び/又は上記第2受光部の受光特性に基づき、上記第1受光部の露光時間又は第1及び/又は第2光源の光量を決定するようにした請求項1に記載の眼特性測定装置。 【請求項3】 上記露光量決定部は、先の測定により得られている上記第2受光部の第2信号に基づき、上記第1受光部の露光時間又は第1及び/又は第2光源の光量を決定するようにした請求項1又は2に記載の眼特性測定装置。 【請求項4】 上記露光量決定部は、マニュアル設定されたデータに基づき、上記第1受光部の露光時間又は第1及び/又は第2光源の光量を決定するようにした請求項1乃至3のいずれかに記載の眼特性測定装置。 【請求項5】 上記演算部は、上記第1受光部からの第1信号に基づき被検眼の波面を求める際に、測定に十分なデータであるかどうかを判別し、十分である場合には測定結果として出力を行い、不十分である場合には、上記露光量決定部が上記第1受光部の露光時間を決定するようにした請求項1乃至4のいずれかに記載の眼特性測定装置。 【請求項6】 上記演算部は、測定に十分なデータであるかどうかの判別を、取得したデータ数、又は、データのレベルに基づいて判別するようにした請求項5に記載の眼特性測定装置。 【請求項7】 上記第1及び第2受光部は、CCDを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の記載の眼特性測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、眼特性測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来の角膜形状測定装置としては、指標を被検眼に投影し、その指標の結像位置を求め角膜形状を測定する装置が知られている。また、眼の光学特性を測定する装置には、本出願人が特許出願を行ったものとして、ハルトマン板を介して測定された受光レベルで照明光学系のピント調整を行い、その受光出力から求めた光学特性(S)に基づき受光光学系のピント調整を行う装置がある(特願平9−137630号参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、従来の被検眼の光学特性を測定する装置では、眼鏡の矯正しか行うことができず、所望の眼特性を必ずしも十分測定可能なものとは言えない場合があった。また、従来の眼特性測定装置では、個々の眼特有の眼底の反射率や眼球光学系の透過率の差から、ハルトマン像の各スポットがサチレーションするもしくは光量不足となっていることがあり、露光量、露光時間又は光源光量を精密に設定することは困難であり、正確な眼の特性を測定することが困難である場合が想定される。 なお、一般に、露光量=(露光時間×光源の光量)である。 【0004】 本発明は、以上の点に鑑み、波面測定の際に露光時間や光源光量等の露光量を調整することができる眼特性測定装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明の解決手段によると、 第1波長の光束を発する第1光源部と、 上記第1光源部からの光束で被検眼網膜上で微小な領域を照明するための第1照明光学系と、 被検眼網膜から反射して戻ってくる第1反射光束の一部を、該第1反射光束を少なくとも実質的に17本のビームに変換する第1変換部材を介して受光するように導く第1受光光学系と、 上記第1受光光学系の受光光束を受光し、第1信号を形成する第1受光部と、 第2波長の光束を発する第2光源部と、 上記第2光源からの光束で被検眼眼底を所定のパターンで照明する第2照明光学系と、 被検眼眼底から反射して戻ってくる第2反射光束を受光するように導く第2受光光学系と、 上記第2受光光学系の受光光束を受光し、第2信号を形成する第2受光部と、 上記第1受光部からの第1信号に基づき被検眼から反射した光束の波面を求め、上記第2受光部からの第2信号に基づき被検眼の屈折力を求める演算部と、 上記第2受光部の第2信号に基づき上記第1受光部の露光量を決定する露光量決定部と を備えた眼特性測定装置を提供する。 【0006】 【発明の実施の形態】 以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。 図1は、本発明に関する眼特性測定装置1000の概略光学系を示す図である。 眼特性測定装置1000は、例えば、第1の光源部100と、第1照明光学系200Aと、第1受光光学系300Aと、第1受光部510と、第2の光源部110と、第2照明光学系200Bと、第2受光光学系300Bと、第2受光部520と、第3光源部91と、第3受光光学系30と、第1調整用光学系50と、第3照明用光学系90を備える。なお、被測定眼60については、図中、網膜(眼底)61、角膜(前眼部)62が示されている。 【0007】 第1の光源部100は、第1波長の光束を発する。第1照明光学系200Aは、第1の光源部100からの第1光束で被検眼網膜61上で微小な領域を照明する。第1受光光学系300Aは、例えば、被検眼網膜61から反射して戻ってくる光束の一部を、反射光束を少なくとも17本のビームに変換するための第1変換部材400を介して第1受光部510に導く。第2の光源部110は、第2波長の光束を発する。第2照明光学系200Bは、第2の光源部110からの第2光束で被検眼網膜61上に所定の領域を照明する。第2受光光学系300Bは、被検眼網膜61から反射して戻ってくる第2光束を第2受光部520に導く。 【0008】 以下、各部について詳細に説明する。 第1照明光学系200Aは、例えば、第1の光源部100からの光束で被検眼眼底61上で微小な領域を照明するためのものである。第1照明光学系200Aは、第1の集光レンズ210と、第1正負一組のシリンダーレンズ(いわゆるバリアブルシリンダーレンズ)220aと、第1リレーレンズ220bとを備える。 【0009】 第1の光源部100は、空間コヒーレンスが高く、時間コヒーレンスは高くないものが望ましい。ここでは、一例として、第1の光源部100には、SLDが採用されており、輝度が高い点光源を得ることができる。なお、第1の光源部100は、SLDに限られるものではなく、レーザーの様に空間、時間ともコヒーレンスが高いものでも、回転拡散板などを挿入することにより、適度に時間コヒーレンスを下げることで利用できる。そして、LEDの様に、空間、時間ともコヒーレンスが高くないものでも、光量さえ充分であれば、ピンホール等を光路の光源の位置に挿入することで、使用可能になる。また、照明用の第1の光源部100の波長は、例えば、赤外域の波長、例えば780nmを使用することができる。 【0010】 第1受光光学系300Aは、例えば、被検眼網膜61から反射して戻ってきて第2のビームスプリッタ340を通過した光束を受光し第1受光部510に導くためのものである。第1受光光学系300Aは、第1のアフォーカルレンズ310と、第2のバリアブルシリンダーレンズ320aと、第2リレーレンズ320bと、第2のビームスプリッタ340と、反射光束を少なくとも17本のビームに変換するための変換部材400とを備える。 第1受光光学系300Aに配置された変換部材400は、反射光束を複数のビームに変換する波面変換部材である。なお、ここでは、変換部材400には、光軸と直交する面内に配置された複数のマイクロフレネルレンズが採用されている。 【0011】 第1受光部510は、変換部材400を通過した第1の受光光学系300Aからの光を受光し、第1信号を生成するためのものである。第1受光部510は、第1の光源部100と眼底61が共役となっており、眼底61と第1受光部510とが共役となっている。更に、変換部材400と瞳孔も共役となっている。即ち、第1のアフォーカルレンズ310の前側焦点は、被検査対象物である被検眼60の前眼部62の瞳孔と略一致している。眼底61からの反射光は、第1のアフォーカルレンズ310及び第2のリレーレンズ320を通過し、変換部材400を介して、第1受光部510上に集光する。 そして、第1照明光学系200Aと第1受光光学系300Aとは、第1の光源部100からの光束が集光する点で反射されたとして、その反射光による第1受光部510での信号ピークが最大となる関係を維持して、連動して移動し、第1受光部510での信号ピークが強くなる方向に移動し、強度が最大となる位置で停止する、もしくは第2受光部520で得られたリング像から算出された球面度数を基に算出した移動量に基づいて移動する様に構成されている。この結果、第1の光源部100からの光束が、被検眼60上で集光することとなる。 【0012】 また、第1の集光レンズ210は、第1の光源部100の拡散光を平行光に変換する。絞り210aは、被検眼60の瞳、あるいは変換部材(ハルトマンプレート)400と光学的に共役の位置にある。絞り210aは、径がハルトマンプレート400の有効範囲より小さく、いわゆるシングルパスの収差計測(受光側だけに眼の収差が影響する方法)が成り立つ様になっている。第1リレーレンズ220bは、上記を満たすために、実光線の眼底共役点を前側焦点位置に、さらに、眼の瞳との共役関係を満たすために、後側焦点位置が絞り210aと一致するように配置されている。 また、第1の光源部100から出た入射光線は、眼底61から拡散反射された測定光線と第2のビームスプリッター340で共通光路になった後は、近軸的には、眼底61から拡散反射された測定光線と同じ進み方をする。但し、シングルパス測定のときは、それぞれの光線の径は違い、入射光線のビーム径は、測定光線に比べ、かなり細く設定される。具体的には、入射光線のビーム径は、例えば、被検眼60の瞳位置で1mm程度、測定光線のビーム径は、7mm程度になることもある。 【0013】 第2照明光学系200Bは、第2の光源部110からの第2光束で被検眼網膜上に所定の領域を照明するためのものである。第2の光源部110は、例えば波長860nmの第2波長の光束を発するためのものである。第2照明光学系200Bは、例えば、第2の光源部110と、第3の集光レンズ230と、第1の絞りリング240と、第4の集光レンズ250と、第2の絞りリング260と、レンズ270と、第1のビームスプリッタ330とを備える。第3の集光レンズ230と第1の絞りリング240とは、瞳を照明するためのものであり、第4の集光レンズ250と第2の絞りリング260とは、眼底61を照明するためのものである。 【0014】 第2の受光光学系300Bは、例えば、第1のアフォーカルレンズ310と、第1のビームスプリッタ330と、ビームスプリッタ345と、第2の集光レンズ350とを備える。第1のビームスプリッタ330とビームスプリッタ285との間に形成されたビームスプリッタ280で反射された第2波長の光は、第1のビームスプリッタ330、第2の集光レンズ350を介して第2受光部520に導く様に構成されている。第2受光部520は、第2信号を生成する。ビームスプリッタ285は、例えば、第1波長の光束を反射し、第2波長の光束を通過するダイクロイックミラーで構成されている。 【0015】 また、第2のビームスプリッタ340とビームスプリッタ285との間には、眼底61からの反射むら等による光を均一化するためのロータリープリズム332が配置されている。同じく、第1のビームスプリッタ330とビームスプリッタ280との間には、ロータリープリズム331が配置されている。ロータリープリズム331、332は共役となり、瞳孔とロータリープリズム331、332は略共役な関係となっている。 【0016】 第1の光源部100、第2の光源部110の2次光源に相当する第2絞りリング260と、眼底61とが共役となっており、眼底61と第1受光部510、第2受光部520とが共役となっている。更に、変換部材400と瞳孔も共役となっており、瞳孔と第1の絞りリング240とが共役となっている。 第3受光光学系30は、リレーレンズ31、32、33、テレセン絞り34、第3受光部(ここでは、例えば、前眼部観察CCD)35を備える。第3受光光学系30は、第1調整用光学系50に含まれる光源部から照明されたプラチドリング41のパターンが、被測定眼60の前眼部62から反射して戻ってくる光束を、第3受光部35に導く。また、テレセン絞り34は、例えば前眼部像がぼけないようにするための絞りである。瞳孔とテレセン絞り34は共役である。 【0017】 第1調整用光学系50は、例えば、作動距離調整を主に行うものであって、光源部51、55と、集光レンズ52、53と、受光部54とを備える。ここで、作動距離調整は、例えば、光源部55から射出された光軸付近の平行な光束を、被測定眼60に向けて照射すると共に、この被測定眼60から反射された光を、集光レンズ52、53を介して受光部54で受光することにより行われる。また、被測定眼60が適正な作動距離にある場合、受光部54の光軸上に、光源部55からのスポット像が形成される。一方、被測定眼60が適正な作動距離から前後に外れた場合、光源部55からのスポット像は、受光部54の光軸より上又は下に形成される。なお、受光部54は、光源部55、光軸、受光部54を含む面内での光束位置の変化を検出できればいいので、例えば、この面内に配された1次元CCD、ポジションセンシングデバイス(PSD)等を適用できる。 【0018】 第3照明用光学系90は、例えば、被検眼の固視や雲霧をさせる為の視標を投影する光路を含むものであって、第3光源部(例えば、ランプ)91、固視標92、リレーレンズ93を備える。第3光源部91からの光束で固視標92を眼底61に照射することができ、被検眼60にその像を観察させる。固視標92と眼底61が共役になっている。 【0019】 図2は、本発明に関する眼特性測定装置1000の電気的構成を示す電気系ブロック図である。 眼特性測定装置1000に関する電気駆動系は、演算部600と、制御部610と、表示部700と、メモリ800と、第1の駆動部910と、第2の駆動部911と、第3の駆動部912と、第4の駆動部913と、第5の駆動部914と、第6の駆動部915とを備える。演算部600は、第1受光部510及び/又は第2受光部520の出力に基づき露光時間を調整する露光量決定部620と、波面測定を行う際に状態を変化させるための結像状態変化部と、各種眼特性測定を行う測定部を備える。露光量決定部620は、露光時間、光源光量、露光時間と光源光量の両方等の露光量を決定する。 【0020】 また、演算部600には、第1受光部510からの第1信号▲4▼と、第2受光部520からの第2信号▲5▼と、第3受光部35からの信号▲7▼と、受光部54からの信号(14)が入力される様に構成されており、演算部600は、第1受光部510からの第1信号▲4▼に基づき、被検眼60の光学特性を求め、第2受光部520からの第2信号▲5▼に基づき、球面度数、乱視度数、乱視軸角度の演算及び第1照明光学系200Aの照明状態を検出する様になっている。また、演算部600は、この演算結果に応じた信号を、電気駆動系の全体の制御を行う制御部610と、表示部700(各種の表示例については、後述する。)と、メモリ800とにそれぞれ出力する。 【0021】 演算部600は、例えば、光束の傾き角に対応する第1受光部510からの第1信号に基づき、被検眼60の光学特性を求めると共に、第2受光部520からの第2信号に基づき、球面度数、乱視度数、乱視軸角度の演算及び第1照明光学系200Aの照明状態を検出する。 結像状態変化部は、第2受光部520からの第2信号▲5▼のレベルに応じて、第1照明光学系200A及び第1受光光学系300Aの結像状態を変化させて第1変化状態とし、その後に、演算部600により求められた光学特性に応じて、第1照明光学系200A及び第1受光光学系300Aの結像状態を変化させて第2変化状態とするものである。なお、ここでは、第1波長は、第2波長よりも短く設定したが、逆の関係としてもよい。 【0022】 制御部610は、演算部600からの制御信号に基づいて、第1の光源部100の点灯、消灯を制御したり、第1の駆動部910〜第6の駆動部915を制御するためのものである。制御部610は、例えば、演算部600での演算結果に応じた信号に基づいて、第1光源部100に対して信号▲1▼を出力し、第2光源部110に対して信号(12)を出力し、第3光源部91に対して信号(11)を出力し、光源部55に対して信号(13)を出力し、光源部51に対して信号▲8▼を出力し、さらに、第1駆動部910〜第6駆動部915に対して信号を出力する。 【0023】 第1駆動部910は、例えば、演算部600に入力された第1受光部510からの受光信号▲4▼に基づいて、第1照明光学系200A及び第1受光光学系300Aを光軸方向に移動させるものであり、図示しない適宜のレンズ移動手段に対して信号▲3▼を出力すると共に、このレンズ移動手段を駆動する。 第2駆動部911は、例えば、演算部600に入力された第2受光部520からの受光信号▲5▼に基づいて、第2受光光学系300Bを光軸方向に移動させるものであり、図示しない適宜のレンズ移動手段に対して信号▲6▼を出力すると共に、このレンズ移動手段を駆動する。 第3駆動部912は、例えば、演算部600より第2光源部110へ出力されたに信号(12)に基づいて、第2照明光学系200Bを光軸方向に移動させるものであり、図示しない適宜のレンズ移動手段に対して信号▲9▼を出力すると共に、このレンズ移動手段を駆動する。 【0024】 第4駆動部913は、例えば、ロータリープリズム331、332を回動させるものであり、図示しない適宜のレンズ移動手段に対して信号(10)を出力すると共に、このレンズ移動手段を駆動する。 第5の駆動部914は、演算部600に入力された第1受光部510からの信号▲4▼、もしくは第2受光部520からの信号▲5▼に基づいて、信号▲2▼を出力して、第1照明光学系200Aの第1のシリンダーレンズ220aと、第1受光光学系300Aの第2のシリンダーレンズ320aとを回動させるためのものである。第5の駆動部914は、適宜のレンズ移動手段を駆動させて、第1のシリンダーレンズ220aを回動させる様に構成されている。 なお、第5の駆動部910における適宜のレンズ移動手段とは、第1照明光学系200A及び第1受光光学系300Aの結像状態を変化させるための結像状態変化部に該当するものである。 【0025】 第6駆動部915は、例えば、第3照明光学系90の固視標92を移動させるものであり、図示しない適宜の移動手段に対して信号(15)を出力すると共に、この移動手段を駆動する。これにより、第6駆動部915は、第3照明光学系90の固視標92の移動、調節を行うことができる。 【0026】 (第1の実施の形態のフローチャート) 図3は、眼特性測定装置1000の具体的な測定方法を示す第1の実施の形態のフローチャートである。 測定が開始されると(S101)、まず、被検眼60の位置のアライメント調整を行う(S103)。ここでは、例えば、制御部610が、演算部600からの制御信号に基づいて、所定の駆動部を制御して、XY方向、Z方向のアライメントを行い、被検眼60と眼特性測定装置1000の光学系とを適切な配置とする(S103)。 【0027】 つぎに、ステップS103でのアライメント調整が適切か否かを判定し(S104)、アライメント調整が適切である場合、レフ測定を実行する(S105)。一方、ステップS104でアライメント調整が適切でない場合は、再び、ステップS103へ戻る。レフ測定は、第2光源110からの光束を第2照明光学系200Bにより、瞳又は眼底に照明し、被検眼網膜61から反射して戻ってくる第2光束を、第2受光光学系300Bを介して第2受光部520で検出するものである。一方、第2受光部520では、反射されたリング像を検出する。なお、この際、第1の絞りリング240は、瞳と共役であり、同じく、第2の絞りリング260は、眼底と共役とする。 【0028】 図4は、レフ測定についてのフローチャートである。 ここで、ステップS105のレフ測定処理が開始されると(S1)、レフ測定のリング像検出結果に基づいて演算部600が、球面度数、乱視度数、乱視軸角度(S、C、AX)を演算する(S3)。つぎに、演算部600がステップS3で算出した球面度数、乱視度数、乱視軸角度(S、C、AX)に応じて、結像状態変化部を制御し、照明条件、受光条件を補正する(S4)。ステップS4で、照明条件、受光条件を補正した後、レフ測定を終了する(S5)。ここで、ステップS105で算出した球面度数、乱視度数、乱視軸角度(S、C、AX)に基づいて、第1駆動部910、第2駆動部911、第3駆動部912により可動部分を移動させる。 【0029】 ここで、再び、図3に戻って説明する。 ステップS105でのレフ測定が完了したら、ハルトマン測定補正を実行する(S107)。 つぎに、演算部600の露光量決定部620は、ステップS105で測定されたレフ受光レベルから露光時間を決定する(S109)。 【0030】 ここで、ステップS109の露光時間の決定について補足説明する。 ・第2受光部520によるレフ測定のリング像と第1受光部510によるハルトマン測定のハルトマン像とは、CCD等の受光素子のγ特性を1として補正してあれば時間と光量は線形であり、それぞれの露光時間の関係もほぼ線形とみなせる。 ・リング像とハルトマン測定用の点光源は、眼底61上であたっている部分が異なる。すなわち、眼底61上では反射むらがあるが、ロータリープリズム331,332等で眼底61上を微動していればある程度どこでも一致していると想定される。 ステップS109で決定された露光時間に従い、第1受光部510によりハルトマン波面測定等の眼特性測定を行う(S111)。このとき、露光時間決定のために前測定としてレフ測定で決定された露光時間でハルトマン像を取得し、測定に適切でなければ露光時間に補正をかけてもよい。 【0031】 図5に、ハルトマン測定についてのフローチャートを示す。 具体的には、例えば、第1受光部510によりスポット像を撮像し(S6)、さらに、各スポットの重心位置を検出する(S7)。この重心位置は、例えば、投影される光束が受光面において複数の画素上に投影される様にし、各画素の光束の強度を参考にして重心位置を求めることもできる。この様に重心の計算をすることにより、素子の1/10以下の測定位置精度を確保することができる。次に、正視の重心位置からのずれ量を算出する(S8)。さらに、ゼルニケ係数の算出を行う(特開2001−204690号等参照)(S9)。 つぎに、ステップS111で測定された測定結果が測定値として適しているか否かを判定する(S113)。 【0032】 演算部600は、例えば次のように適否を判定することができる。 ・予め定められた必要最小限のデータ数が得られたか否か ・測定レベルが所定範囲内か否か ・異常な(極端に予想と外れた)測定値があるか否か ステップS113で、測定値が適していない場合は、第1信号に基づき、露光時間の補正を行う(S115)。 【0033】 また、ステップS113で測定値として適している場合、演算部600は、球面度数、乱視度数、乱視軸角度及びそれ以外の高次収差成分(S、C、AX、SA、Coma、・・・・・)等を表示部700に表示する(S117)。なお、場合によっては、ラフ測定や1回目の測定の結果を用いることができる。 そして、測定を終了するか否かを判断し(S119)、終了する場合には、測定を終了する(S121)。一方、ステップS119で測定を終了しない場合には、再び、ステップS103に戻りアライメント調整を行う。 上述では、露光量を変化させるために、露光時間を変化させる実施の形態を説明したが、露光量決定部620は、露光時間の代わりに、制御部600において第1光源部100又は第2光源部110の光量を変化させるようにして光源光量変化により、受光部での受光量を調整するように構成しても構わない。また、露光量決定部620は、露光時間と光源光量の両方を調整するように構成してもよい。 【0034】 (第2の実施の形態のフローチャート) 図6は、眼特性測定装置1000の具体的な測定方法を示す第2の実施の形態のフローチャートである。なお、上述のフローチャート(1)と重複する処理等については、同一符号を付し、機能は同様である。 処理が開始されると、上述と同様にアライメント調整実行され(S103)、それが適切である場合、レフ前測定として、第2照明光学系200Bの第2光源部110から、被検眼60の眼底61で反射され、第2受光光学系300Bの第2受光部520で受光されたリング像を取得する(S1051)。つぎに、演算部600は、ステップS1051の第2受光部520で受光したレフ受光レベル(リング像のレベル)を測定する(S1052)。つぎに、レフ用の露光時間が飽和状態又は極端に小さくなることを避けるために、時間補正を行う(S1053)。なお、この時間補正は、例えば、リニア演算で補正しても良いし、予めメモリ800等に記憶された第1受光部510、第2受光部520の受光特性に基づいて、演算部600が適宜定められるようにしてもよい。この後、演算部600は、上述のように、ステップS105〜121の処理を行う。 【0035】 (第3の実施の形態のフローチャート) 第3の実施の形態は、第1の実施の形態でレフ測定の際の第2受光部520の受光光量に基づき、ハルトマン波面測定を行う第1受光部510の露光時間を決定していたのに対し、ハルトマン波面測定を行う第1受光部510に、ラフ測定と精密測定を行う構成に変更され、第1受光部510の受光光量に基づき精密測定の際のハルトマン波面測定を行う第1受光部510の露光時間を決定するものである。 【0036】 図7は、本発明に関する眼特性測定装置1000aの概略光学系を示す図である。なお、眼特性測定装置1000aの光学配置は、基本的には、図1の構成と共通しており、その部分の説明は省略し、さらに、図中、図1と同様の構成の符号は省略し、相違点のみ説明を行う。 眼特性測定装置1000aは、例えば、図1からレフの構成、すなわち第2照明光学系200B及び第2受光光学系300Bを省略し、第1受光部510の前方に配置した変換部材をラフ測定用の少なくとも4つの開口部を有する第2変換部材410と、精密測定の際に用いる少なくとも17個以上の開口が設けられた第1変換部材400とを交換可能に構成されている。ラフ測定の際には、第2変換部材410に、精密測定の際には、第1変換部材400にそれぞれ切換える。この交換は、制御部610により行われる(図7中、(16)を参照)。なお、第1変換部材400の開口部の数は、第2変換部材410の開口部の数より多いものとする。 【0037】 図8は、眼特性測定装置1000aの具体的な測定方法を示す第3の実施の形態のフローチャートである。なお、このフローチャートは、基本的には、図3の処理と共通しており、相違をしているのは、S105のレフ測定が行われるステップの代わりに、S105aのステップが行われる。具体的には、ハルトマン測定のラフ測定用の第2変換部材410が光路に挿入され、第1受光部510の信号に基づきラフ測定が行われる。S107において、ラフ測定の結果に基づきハルトマン測定補正が行われる。S107においては、ラフ測定の際の第1受光部510の像レベルに基づき露光時間を決定される。 なお、変換部材を切り替える構成としたが、それぞれ別個の構成として有し、光路を切り替えるように構成しても構わない。ラフ測定に関しては、先に出願した特願平2000−321509号等に記載されている。 【0038】 (第4の実施の形態のフローチャート) 第1ないし第3の実施の形態において、レフ測定又はラフ測定の際に得られた受光光量に基づき露光時間を決定していたが、第4の実施の形態では、とりあえず、デフォルトの露光時間によりハルトマンの波面測定(精密測定・本測定)を実行し、その測定結果が満足である場合で続けて測定を行わない場合には、そのまま終了し、さらに測定を継続する場合には、前回の測定の際の第1受光部510の受光レベルに基づき露光時間を決定するものである。 【0039】 図9は、眼特性測定装置1000aの具体的な測定方法を示す第4の実施の形態のフローチャートである。なお、このフローチャートは、基本的には、図3の処理と共通しており、相違をしているのは、S105のレフ測定が行われるステップの代わりに、S105bのステップが行われる。具体的には、ハルトマン測定のラフ測定又はレフ測定が行われる。S119bにおいて、S111において行われたデフォルトの露光時間によりハルトマンの波面測定(精密測定・本測定)を実行し、その測定結果が満足である場合で続けて測定を行わない場合には、そのまま終了し、さらに測定を継続する場合には、S130において、前回の測定の際の第1受光部510の受光レベルに基づき露光時間を決定するものである。 S105bの処理、すなわちレフ測定,ラフ測定を行わずに,ハルトマン像を適切に測定できるであろう位置、例えば、ハルトマン像の信号レベルがピークに達する位置に移動してもよい。 【0040】 (表示例) 図10は、表示部700にグラフィック表示される表示例を示す説明図である。 ここでは、測定結果の表示の1回目、2回目、3回目をそれぞれ、表示部700(例えば、パソコンのディスプレイ等)に表示した状態を示している。表示部700には、例えば、前眼部像、ハルトマン像、レフ測定による測定結果である(S、C、AX)の値が表示されている。 【0041】 図中の「AUTO」は、露光時間をオート又はマニュアルで決定するためのモード設定ボタンである。すなわち、このモード設定ボタンを、適宜のユーザが操作することにより、ステップS109で詳述した露光時間の設定がうまくいかない場合や、違った光量、露光時間による測定を行いたい場合等、マニュアル設定を行うことができる。この際、露光時間を直接入力することや、ある程度レベルを決めておいてその中から選択することができるようにしてもよい。マニュアル設定時には、上述のステップS109における露光時間決定処理において、演算部600の露光量決定部620が、その設定を反映して露光時間を決定する。 露光量決定において、受光の光量レベルが小さい場合においては、CCDなどの受光部のゲイン調整によって適切な信号を得ることができる。 【0042】 【発明の効果】 本発明によると、以上説明した通り、波面測定の際に露光時間調整を行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に関する眼特性測定装置1000の概略光学系を示す図。 【図2】本発明に関する眼特性測定装置1000の電気的構成を示す電気系ブロック図。 【図3】眼特性測定装置1000の具体的な測定方法を示す第1の実施の形態のフローチャート。 【図4】レフ測定についてのフローチャート。 【図5】ハルトマン測定についてのフローチャート。 【図6】眼特性測定装置1000の具体的な測定方法を示す第2の実施の形態のフローチャート。 【図7】本発明に関する眼特性測定装置1000aの概略光学系を示す図。 【図8】眼特性測定装置1000aの具体的な測定方法を示す第3の実施の形態のフローチャート。 【図9】眼特性測定装置1000aの具体的な測定方法を示す第4の実施の形態のフローチャート。 【図10】表示部700にグラフィック表示される表示例を示す説明図。 【符号の説明】 1000 眼特性測定装置 30 第3受光光学系 50 第1調整用光学系 90 第3照明光学系 100 第1の光源部 110 第2の光源部 200A 第1照明光学系 300A 第1受光光学系 200B 第2照明光学系 300B 第2受光光学系 600 演算部 610 制御部 620 露光量決定部 700 表示部 800 メモリ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000220343 【氏名又は名称】株式会社トプコン 【住所又は居所】東京都板橋区蓮沼町75番1号
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| 【出願日】 |
平成14年10月16日(2002.10.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107010 【弁理士】 【氏名又は名称】橋爪 健
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| 【公開番号】 |
特開2004−159669(P2004−159669A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月10日(2004.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2002−301477(P2002−301477) |
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