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【発明の名称】 歯科用デジタル・センサのためのホルダ
【発明者】 【氏名】ベアト キルヒャー

【氏名】マルコ ダ ロルド

【要約】 【課題】前歯の領域で、および横方向領域、すなわち周縁組織で、ならびに水平方向および鉛直方向の咬翼撮像ですべての使用可能なデジタル・センサによる放射線写真を可能にし、一方で良好な位置決めを、他方で患者にとって最大の快適性を提供する、1組のセンサ・ホルダを提供すること。

【解決手段】歯科用デジタル・センサのためのホルダ・セットにおいて、ホルダ(2、12)が、一方での歯根尖端部放射線写真および横および前歯の放射線写真、他方での咬翼放射線写真などの、それぞれの種類の放射線写真のために、すべてのセンサ・フォーマットに対して使用され、前記センサ(9)が、そのフォーマットとは独立に2つのアーム(3、3A;13、13A)によって自分を中心とするようにそれぞれのホルダ内に把持されることを特徴とするホルダ・セット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
 セットの各ホルダが少なくとも1つの変位可能なアームを備える、歯科用デジタル・センサのためのホルダ・セットであって、一方での歯根尖端部放射線写真および横のおよび前歯の放射線写真、他方での咬翼放射線写真などの、それぞれの種類の放射線写真のために、各ホルダ(2、12)が、すべてのセンサ・フォーマットに対して使用され、前記センサ(9)が、そのフォーマットとは独立に2つのアーム(3、3A;13、13A)によって自分を中心とするようにしてそれぞれのホルダ内に把持されることを特徴とするホルダ・セット。
【請求項2】
 ホルダ(2)のアーム(3、3A)の自分を中心とする運動が、その上に配置された2つの傾斜レバー(5、5A)によって提供され、前記レバーが枢動自在なカム・シャフト(6)によって駆動されることを特徴とする、請求項1に記載の歯根尖端部分放射線写真用ホルダ。
【請求項3】
 カム・シャフト(6)が、ロッキング・レバー(7)に動作可能に接続されていることを特徴とする、請求項2に記載のホルダ。
【請求項4】
 ホルダ(12)のアーム(13、13A)の自分を中心とする運動が、各アーム上に配置された、歯付きラック(15、15A)を備える曲線部分によって提供され、前記歯付きラックが互いに噛合することを特徴とする、請求項1に記載の咬翼放射線写真用ホルダ。
【請求項5】
 ばね(18)によって駆動される、少なくとも歯付きラックの1つに作用するキャッチ(17)を備えることを特徴とする、請求項4に記載のホルダ。
【請求項6】
 セットの各ホルダが少なくとも1つの変位可能なアームを備える、歯科用デジタル・センサのためのホルダ・セットであって、歯根尖端部放射線写真、および横および前歯の放射線写真などの、それぞれの種類の放射線写真のために、各ホルダ(32)が、すべてのセンサ・フォーマットに対して使用され、センサ・クランプ(22)が、そのフォーマットとは独立にセンサをグリッパ(24、24A)を押圧するための締結顎部(25)を備えることを特徴とする、ホルダ・セット。
【請求項7】
 締結顎部(25)が、締結顎部がロッキング部分を一方向に変位させることによって上昇されるようにロッキング部分(28)の傾斜平面(29)と協働する傾斜平面(30)を備えることを特徴とする、請求項6に記載のホルダ。
【請求項8】
 傾斜平面が歯(31)を備えることを特徴とする、請求項7に記載のホルダ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
 本発明は、請求項1のプリアンブルによる歯科用デジタル・センサのためのホルダ・セットに関する。
【背景技術】
【0002】
 最近まで、放射線写真は、放射線に曝され、次いで現像されるX線フィルム上に記録されていた。この種のX線フィルムは、標準フォーマットを決定されているため、X線フィルムを受けるように意図された締結部分のホルダそれぞれのサイズもまた標準化されている。現在まで、このようなX線フィルム・ホルダに関する主な問題点は、咬翼のおよび歯のその他の部分の放射線写真を、最小数の異なったホルダで可能にする一方で、フィルム・フォーマットを大部分、横方向または長手方向に締結することであった。
【0003】
 近年、デジタル画像センサをケーブルによってコンピュータに直接接続して、放射線写真をコンピュータ上に直接表示または格納する、新しい撮影技術が開発された。
【0004】
 X線フィルムとは対照的に、様々なデジタル・センサ製品は、長さ、幅および厚さに関して様々な寸法を有する。さらに、この種のセンサは、ケーブルを備え、それによって、このようなセンサの正確な位置決めを問題の多いものにしている。
【0005】
 様々なフォーマットの保持を可能にするようにホルダ・アームが伸長可能であるセンサ・ホルダを開示している、たとえばUS−A−6,203,195などによって、いくつかのセンサ・ホルダがすでに公知である。様々なフォーマットを使用することがここで示唆されているが、このホルダを普遍的に適用することは、その構造によって制限されている。
【0006】
 WO/49 945は、様々な寸法のセンサを取り付けるためにホルダ・アームが伸長可能である別のセンサを開示している。ここではまた、構造は、大部分の多様なセンサを普遍的に適用することを許すものではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
 この従来技術を背景にして、本発明の目的は、前歯の領域で、および横方向領域、すなわち周縁組織で、ならびに水平方向および鉛直方向の咬翼撮像ですべての使用可能なデジタル・センサによる放射線写真を可能にし、一方で良好な位置決めを、他方で患者にとって最大の快適性を提供する、1組のセンサ・ホルダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
 この目的は、請求項1から請求項6によるホルダ・セットによって達成される。さらなる請求項は、それぞれの好ましい実施例を示している。
【0009】
 本発明を例示的な実施例の図を参照して以下により詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
 図1から3は、保持ストリップを有する2つのアームが自分を中心とするようにして移動する、ホルダのセンサ・クランプの第1の例示的な実施例を示している。ホルダ2のセンサ・クランプ1は、それぞれの軸4および4Aに蝶着された2つのアーム3および3Aを備え、また、レバーが図2の下向きに枢動され、それにしたがってアームが内側に揺動するようにしてカム・シャフト6によって駆動されるそれぞれの傾斜レバー5、5Aを備える。カム・シャフトは、アームをロック解除するロッキング・レバー7の動作下にあり、それによってアームは開位置へ揺動する。カム・シャフトおよびレバーは、包囲部8内に配置されている。
【0011】
 このホルダは、前歯の歯根尖端部分の放射線写真に特に適しており、ケーブル10を備えるデジタル・センサ9が横方向に締結され、アームが横方向の空間をほとんど必要としないように設計されていることが、図3で明らかになっている。また、センサ・クランプはセンサ9の上方に突き出していないことが図3で明らかになっている。
【0012】
 図1または3は、その構造原理がEP−B−397 599によるホルダの構造原理と類似しているホルダ2の部分11を示している。このように、咬合部片およびクランク形インジケータ・ロッドは、前述の欧州特許と同一または同様であるが、ばね駆動されるX線フィルム・クランプが図1の締結部分1と置き換えられている。
【0013】
 図4および5は、X線クランプの代わりにセンサ・クランプを備える咬翼放射線写真用ホルダを示している。咬翼放射線写真用X線フィルム・ホルダは、当技術分野で公知であり、特に、本発明の出願者によって長い間販売されている。したがって、クランク形インジケータ・ロッドなどの図4および5で示されていない、または完全に示されていない部品は詳細には説明しない。図1から3によるセンサ・クランプ1と同様に、アームもまた対称的に運動し、したがって、センサが、センサの寸法のかかわらず同じようにX線チューブに対してインジケータ・ロッドそれぞれと常にアラインメントされる。
【0014】
 図4では、センサ・クランプ12が、そのカバーなしで概略的に示されており、グリッパ14および14Aを備える2つのアーム13および13Aを見ることができる。アームは、歯付きラック15および15Aを備える曲線部分によって追従される。2つの歯付きラックは、互いに噛合している。また、図4では、インジケータ・ロッド16が見られる。歯付きラックの運動は、キャッチ17の影響を受ける。キャッチ17は、アームがそれらの得た任意の位置を維持するように自分でロックする。また、キャッチは、復元ばね18を備え、それによって、キャッチの一端が曲線状の歯付きラックの1つに継続的に作用し、したがってセルフ・ロッキング動作を提供する。キャッチは、枢軸19上を回転する。
【0015】
 曲線状の歯付きラックを用いた解決法によって、全体の広がりおよびロック機構の極めてスリムな設計が可能になり、それによって咬合部片20の極めてスリムな設計が可能になる。咬合部片20は、機構の包囲部によって形成され(図5参照)、それによって、ホルダ全体は、前歯ホルダよりも患者にとって快適になる。それぞれのアーム、グリッパを有する締結顎部は、いかなるセンサの幾何形状をも収容するように設計されている。すなわち、図5で明確にわかるように、角柱形状を有する。
【0016】
 実施例の一変形形態では、ラバー・パッド21が、グリッパ13、13A上に差し込まれている。この目的のために、グリッパが、ラバー・パッドを保持するための構造を有することが有用である。
【0017】
 図6から8には、臼歯(前歯)用の歯根尖端センサ・ホルダの第2の実施例が、図示されおり、センサが、前に例示した実施例のように横方向に把持される代わりに底部から上へ締結されている。
【0018】
 センサ・クランプ22は、前の例のように同じホルダ上に取り付けられている。すなわち、プレートが咬合部片に直接隣接して取り付けられている。センサ・クランプは、センサを保持するように意図された、2つの一体形成グリッパ24、24Aを備える壁23を備える。クランプの下側部分には、センサを締結するために矢印26にしたがって上向きに変位することができる締付顎部25が配置されている。ロッキング・ノブ27が、ロッキング部分28上に設けられており、ロッキング部分28は、締結顎部25のもう1つの傾斜平面30を駆動する傾斜平面29を備える。
【0019】
 ロッキング部分28が図中の右から左へ移動すると、締結顎部は、上向きに押圧される。図8に示すように、傾斜平面29および30は両方、締結顎部が調整された位置に留まるように2つの傾斜平面の互いの上でのいかなる運動も禁止する小さい歯31を備える。セルフ・ロッキング機構は、接着に打ち勝つ開放動作によって解放される。この締結機構は、空間を節約し、したがって、ホルダはスリムであり、邪魔にならない。
【0020】
 図7は、このセンサ・クランプを、通常のフィルム・クランプの代わりに従来技術のホルダ上に配置することができることをさらに示している。インジケータ・ロッド33の一部が、ホルダ32の図に表されている。締結機構は、包囲34内に収容される。
【0021】
 本発明のすべてのセンサ・クランプの共通点は、衛生的なパウチなどの保護袋で問題なく正確に保持することを可能にすること、およびセンサとX線チューブの間に他のプラスチック材料が存在しないことである。また、説明により明らかなように、センサ・クランプは、すべての寸法のセンサを保持することを可能にする。センサが、アームを常に開放して、センサを受けて次にセンサを保持するとき、クランプに押し込まれるのではなく常に締結されていることが、さらに説明からわかる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】歯根尖端周囲の放射線写真を意図したホルダの締付部分の第1の例示的な実施例を示す図である。
【図2】図1の締付部分の詳細図である。
【図3】鉛直方向に配置されたセンサを備える図1の締結部分を示す図である。
【図4】カバーのない咬翼撮像を意図したホルダの締付部分の第2の例示的な実施例を示す図である。
【図5】反対側から見た図4の締付部分を示す図である。
【図6】歯根尖端周囲の撮像を意図したホルダのための締付部分の別の例示的な実施例の部分断面図である。
【図7】図6の締付部分の側面図である。
【図8】図6の詳細図である。
【符号の説明】
【0023】
 1 センサ・クランプ
 2、12、32 ホルダ
 3、3A、13、13A アーム
 4、4A 軸
 5、5A 傾斜レバー
 6 カム・シャフト
 7 ロッキング・レバー
 8 包囲部
 9 デジタル・センサ
 10 ケーブル
 11 部分
 14、14A グリッパ
 15、15A 歯付きラック
 16 インジケータ・ロッド
 17 キャッチ
 18 復元ばね
 19 枢軸
 20 咬合部片
 21 ラバー・パッド
 22 センサ・クランプ
 23 壁
 24、24A 一体形成グリッパ
 25 締付顎部
 26 矢印
 27 ロッキング・ノブ
 28 ロッキング部分
 29、30 傾斜平面
 31 歯
 33 インジケータ・ロッド
 34 包囲
【出願人】 【識別番号】502440207
【氏名又は名称】カールハヴエ ソシエテ アノニム
【出願日】 平成15年9月29日(2003.9.29)
【代理人】 【識別番号】100066692
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 皓

【識別番号】100072040
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 肇

【識別番号】100080263
【弁理士】
【氏名又は名称】岩本 行夫

【識別番号】100087217
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 裕

【公開番号】 特開2004−121846(P2004−121846A)
【公開日】 平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願番号】 特願2003−337008(P2003−337008)