| 【発明の名称】 |
内視鏡の外套シース装着台 |
| 【発明者】 |
【氏名】大内 輝雄 【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光学工業株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】曲がり癖の付いたチャンネルチューブを有する外套シースを曲がり癖の付いた内視鏡の可撓性挿入部にスムーズに被覆することができる内視鏡の外套シース装着台を提供すること。
【解決手段】内視鏡10の可撓性挿入部11の基端に連結されている操作部15を略水平に載置するための操作部載置部31と、可撓性挿入部11を略水平に載置するように操作部載置部31に連なって形成された挿入部載置部32と、外套シース20を略水平に載置するように挿入部載置部32に連なって形成されたシース載置部33とを有し、挿入部載置部32とシース載置部33とが、平面形状が略円弧状の一つながりの窪み状に形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 可撓性の外套シースに軸線と平行方向に配置されたチャンネルチューブを内視鏡の可撓性挿入部に配置されたガイドチャンネルに挿通しながら上記外套シースを上記内視鏡の可撓性挿入部に被覆する際に上記内視鏡と上記外套シースとを載置するための内視鏡の外套シース装着台であって、 上記内視鏡の可撓性挿入部の基端に連結されている操作部を略水平に載置するための操作部載置部と、上記可撓性挿入部を略水平に載置するように上記操作部載置部に連なって形成された挿入部載置部と、上記外套シースを略水平に載置するように上記挿入部載置部に連なって形成されたシース載置部とを有し、 上記挿入部載置部と上記シース載置部とが、平面形状が略円弧状の一つながりの窪み状に形成されていることを特徴とする内視鏡の外套シース装着台。 【請求項2】 上記挿入部載置部と上記シース載置部との境界部分を挟んでその両側にまたがって、上記挿入部載置部と上記シース載置部の外周壁の一部分が除かれている請求項1記載の内視鏡の外套シース装着台。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 この発明は、内視鏡の可撓性挿入部が汚染されるのを防止するための外套シースを可撓性挿入部に被覆する際に、内視鏡と外套シースとを載置するための内視鏡の外套シース装着台に関する。 【0002】 【従来の技術】 内視鏡検査において内視鏡を介して患者間感染が発生しないようにするためには、内視鏡の可撓性挿入部に外套シースを被覆して、その外套シースを内視鏡検査一回毎に取り替えるようにすればよい。 【0003】 そこで可撓性挿入部に外套シースを被覆する際には一般に、内視鏡と外套シースとを水平なテーブル上に置いた状態で、可撓性挿入部と外套シースの口元とを指先で摘み、外套シースを可撓性挿入部の先端側から被せて行くようにしている。 【0004】 なお、内視鏡検査の際に処置具類を使用するためには、処置具類を通すためのチャンネルチューブが外套シースに軸線と平行方向に配置されているのが普通であり、外套シースを可撓性挿入部に被覆する際には、チャンネルチューブが内視鏡の可撓性挿入部に配置されたガイドチャンネルに挿通される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、そのようなチャンネルチューブは、リールに巻き付けられた素材チューブを適宜の長さに切断して製造されるので、リールへの巻き癖が残って曲がり癖が付いている。また、内視鏡の可撓性挿入部には、保管箱等に格納されている間に曲がり癖が付いている。 【0006】 そのため、例えば図5に示されるように、内視鏡10の可撓性挿入部11と外套シース20のチャンネルチューブ23の曲がり癖の方向が一致しない状態で、チャンネルチューブ23を内視鏡10のガイドチャンネル17に挿入して外套シース20を可撓性挿入部11に被覆していくと、図6に示されるように、外套シース20の被覆チューブ21が次第に捩じれてしまってスムーズに被覆作業を行うことができない。 【0007】 そこで本発明は、曲がり癖の付いたチャンネルチューブを有する外套シースを曲がり癖の付いた内視鏡の可撓性挿入部にスムーズに被覆することができる内視鏡の外套シース装着台を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の外套シース装着台は、可撓性の外套シースに軸線と平行方向に配置されたチャンネルチューブを内視鏡の可撓性挿入部に配置されたガイドチャンネルに挿通しながら外套シースを内視鏡の可撓性挿入部に被覆する際に内視鏡と外套シースとを載置するための内視鏡の外套シース装着台であって、内視鏡の可撓性挿入部の基端に連結されている操作部を略水平に載置するための操作部載置部と、可撓性挿入部を略水平に載置するように操作部載置部に連なって形成された挿入部載置部と、外套シースを略水平に載置するように挿入部載置部に連なって形成されたシース載置部とを有し、挿入部載置部とシース載置部とが、平面形状が略円弧状の一つながりの窪み状に形成されているものである。 【0009】 なお、挿入部載置部とシース載置部との境界部分を挟んでその両側にまたがって、挿入部載置部とシース載置部の外周壁の一部分が除かれていると被覆作業を行い易い。 【0010】 【発明の実施の形態】 図面を参照して本発明の実施例を説明する。 図3は、本発明の内視鏡の外套シース装着台が用いられる内視鏡10と、その内視鏡10の可撓性挿入部11に着脱自在に被覆される外套シース20の一例を示している。なお、外套シース20だけが断面図によって示されており、以下の各図においても同様である。 【0011】 可撓性挿入部11の先端には、観察窓14等が配置された先端部本体13が連結され、可撓性挿入部11の基端には操作部15が連結されている。19は、可撓性挿入部11と操作部15との連結部である。 【0012】 可撓性挿入部11の内部には、例えば可撓性のポリエチレン樹脂チューブからなるガイドチャンネル17が全長にわたって挿通配置されており、その先端開口17aが先端部本体13に形成され、ガイドチャンネル17の基端は、操作部15に突出形成された基端側開口17bに連通している。 【0013】 このように構成された内視鏡10の可撓性挿入部11は任意の方向に自由に曲げることができるが、自然状態では、図3に示されるように、保管箱等に格納されている間に付いた曲がり癖の形状になる。 【0014】 外套シース20には、例えばシリコンゴムチューブ等のような伸縮性のある材料によって薄肉円筒状に形成された被覆チューブ21が、内視鏡10の可撓性挿入部11に着脱自在に被覆されるように設けられ、その先端には透明な部材により形成されて先端部本体13部分に被嵌される先端キャップ22が水密に取り付けられている。 【0015】 被覆チューブ21の基端に固着された連結環24は内視鏡10の連結部19に対して係脱自在になっていて、手動固定ネジ25を締め付けることにより連結部19に任意に固定することができる。 【0016】 被覆チューブ21内には、例えば可撓性の四フッ化エチレン樹脂チューブからなるチャンネルチューブ23が、軸線と平行方向に全長にわたって挿通配置されている。 【0017】 そして、チャンネルチューブ23の先端は先端キャップ22の先端面において外面に開口するように先端キャップ22に接続されており、チャンネルチューブ23の基端側部分23Aは連結環24内を通過して後方に長く延出している。 【0018】 なお、チャンネルチューブ23は内視鏡10のガイドチャンネル17内に全長にわたって挿脱自在であり、チャンネルチューブ23の基端側部分23Aを、ガイドチャンネル17に先端開口17a側から差し込んで反対側の基端側開口17bから引き出すことができる。 【0019】 このように構成された外套シース20は任意の方向に自由に曲げることができるが、チャンネルチューブ23にその素材チューブがリールに巻かれて保管されていた時の巻き癖による曲がり癖が付いており、自然状態では、図3に示されるように、チャンネルチューブ23が曲がり癖の付いた状態に曲がっていて、被覆チューブ21もそれに沿って曲がっている。 【0020】 図4は、内視鏡10の可撓性挿入部11に外套シース20が被せられた状態を示しており、手動固定ネジ25が締め付けられて、外套シース20の連結環24が内視鏡10の連結部19に固定されている。その結果、内視鏡10の可撓性挿入部11が外套シース20によって外部環境から絶縁されて使用中の汚染が防止される。 【0021】 内視鏡10の操作部15に配置されたガイドチャンネル17の基端側開口17bから延出するチャンネルチューブ23の基端側部分23Aは、ガイドチャンネル17の基端側開口17bから外方に延出している。 【0022】 図1は、内視鏡10の可撓性挿入部11に外套シース20を被覆する(それと同時に、チャンネルチューブ23をガイドチャンネル17に挿通する)ために、内視鏡10と外套シース20がシース装着台30に載置された状態を斜め上方から見た状態を示している。 【0023】 シース装着台30には、操作部15を横たえた状態で略水平に載置するための操作部載置部31と可撓性挿入部11を略水平に載置するように操作部載置部31に連なって形成された挿入部載置部32と、外套シース20を略水平に載置するように挿入部載置部32に連なって形成されたシース載置部33とが形成されている。 【0024】 操作部載置部31は、操作部15が大きくガタつかないように緩く嵌め込まれる枠状に形成されている。そして、挿入部載置部32は、操作部15から側方に延出する可撓性挿入部11が自然状態の形状(即ち、曲がり癖が付いた形状)のまま平らに載置されるように形成され、シース載置部33は挿入部載置部32と一つながりに形成されている。 【0025】 そのような挿入部載置部32とシース載置部33は、平面形状が略円弧状の一つながりの窪み状(溝状と表現してもよい)に形成されている。35はその内壁、36は外壁である。なお、円弧は可撓性挿入部11と外套シース20の各曲がり癖と近似した半径である。 【0026】 ただし、挿入部載置部32とシース載置部33の形状が必ずしも厳密な円弧状である必要はなく、可撓性挿入部11と外套シース20とを滑らかに連続した状態に緩く拘束して、外套シース20を可撓性挿入部11に対して反対方向に曲がった状態に載置することができない程度の形状に形成されていればよい。 【0027】 挿入部載置部32とシース載置部33との境界部分には、その両側にまたがって、挿入部載置部32とシース載置部33の外周壁の一部分を取り除いた状態の被覆作業部38が形成されて、被覆作業部38の表面は挿入部載置部32及びシース載置部33の床面と同一平面に形成されている。 【0028】 したがって、図1に示されるように、シース装着台30の操作部載置部31に内視鏡10の操作部15を嵌め込んで、平面形状が略円弧状の一つながりの窪み状に形成されている挿入部載置部32とシース載置部33のカーブに沿って可撓性挿入部11と外套シース20を載置すれば、可撓性挿入部11と外套シース20とが連続的に同方向に曲がった状態にセットされる。 【0029】 そこで、図2に示されるように、被覆作業部38において外套シース20の連結環24と可撓性挿入部11とを摘んで、チャンネルチューブ23をその基端側部分23A側からガイドチャンネル17に挿入しつつ、外套シース20を内視鏡10の可撓性挿入部11に被覆すれば、外套シース20の被覆チューブ21が捩れたりすることなく容易かつ円滑に被覆作業を行うことができる。 【0030】 【発明の効果】 本発明によれば、操作部載置部に内視鏡の操作部を載置して、平面形状が略円弧状の一つながりの窪み状に形成されている挿入部載置部とシース載置部に沿って可撓性挿入部と外套シースを載置すれば、可撓性挿入部と外套シースとが連続的に同方向に曲がった状態にセットされるので、曲がり癖の付いたチャンネルチューブを有する外套シースを曲がり癖の付いた内視鏡の可撓性挿入部に対して、外套シースが捩じれるようなことなくスムーズに被覆することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例の内視鏡の外套シース装着台に内視鏡と外套シースが載置された状態の一部を断面で示す斜視図である。 【図2】本発明の実施例の内視鏡の外套シース装着台において内視鏡に外套シースが被覆される作業中の状態の一部を断面で示す斜視図である。 【図3】本発明の実施例の内視鏡の外套シース装着台が用いられる内視鏡と外套シースの一例の一部を断面で示す側面図である。 【図4】本発明の実施例の内視鏡に外套シースが被覆された状態の一部を断面で示す部分側面図である。 【図5】従来の内視鏡に対する外套シースの被覆作業を示す平面一部断面図である。 【図6】従来の内視鏡に対する外套シースの被覆作業を示す平面一部断面図である。 【符号の説明】 10 内視鏡 11 可撓性挿入部 15 操作部 17 ガイドチャンネル 20 外套シース 21 被覆チューブ 23 チャンネルチューブ 30 シース装着台 31 操作部載置部 32 挿入部載置部 33 シース載置部 35 内壁 36 外壁 38 被覆作業部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000527 【氏名又は名称】ペンタックス株式会社 【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号
|
| 【出願日】 |
平成14年8月28日(2002.8.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091317 【弁理士】 【氏名又は名称】三井 和彦
|
| 【公開番号】 |
特開2004−81636(P2004−81636A) |
| 【公開日】 |
平成16年3月18日(2004.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−247907(P2002−247907) |
|