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【発明の名称】 内視鏡用アダプタ
【発明者】 【氏名】早川 真司
【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光学工業株式会社内

【氏名】佐藤 康之
【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光学工業株式会社内

【要約】 【課題】内視鏡の内部に形成された管路内の洗浄、消毒、滅菌または乾燥等の作業を補助し、その効果を高めることができる内視鏡用アダプタを提供すること。

【解決手段】本発明の内視鏡用アダプタ1は、流体の流路21を有するハウジング2と、流路21が内視鏡の内部に形成された管路16内に連通するようにハウジング2を内視鏡に着脱自在に装着する装着手段3と、ハウジング2に設置されたポンプ4と、ポンプ4を駆動するモータ5とを備えている。内視鏡用アダプタ1は、ポンプ4の作動により、管路16内に例えば、洗浄液、消毒液、滅菌用ガス、乾燥用ガス等の流体の流れを発生させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体の流路を有するハウジングと、
前記流路が内視鏡の内部に形成された管路内に連通するように前記ハウジングを前記内視鏡に着脱自在に装着する装着手段と、
前記ハウジングに設置されたポンプと、
前記ポンプを駆動する駆動源とを備え、
前記ポンプの作動により前記管路内に流体の流れを発生させることを特徴とする内視鏡用アダプタ。
【請求項2】
前記ポンプは、プロペラポンプで構成される請求項1に記載の内視鏡用アダプタ。
【請求項3】
前記流路は、テーパ状に拡大する部分を有する請求項1または2に記載の内視鏡用アダプタ。
【請求項4】
前記装着手段は、弾性材料で構成され、内視鏡の一部が内側に嵌合可能な孔が形成された弾性部を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の内視鏡用アダプタ。
【請求項5】
前記管路内へ流体を送出するように作動する状態と、前記管路内から流体を吸引するように作動する状態とに切り替え可能である請求項1ないし4のいずれかに記載の内視鏡用アダプタ。
【請求項6】
前記流路を流れる流体の圧力を検出する圧力センサを備え、
前記圧力センサにより検出された流体の圧力に基づいて、前記ポンプの作動を制御する請求項1ないし5のいずれかに記載の内視鏡用アダプタ。
【請求項7】
前記圧力センサは、前記ポンプと前記装着手段との間に設置されている請求項1ないし6のいずれかに記載の内視鏡用アダプタ。
【請求項8】
前記流体は、洗浄液、消毒液、滅菌用ガス、乾燥用ガスよりなる群から選択される少なくとも1つである請求項1ないし7のいずれかに記載の内視鏡用アダプタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡用アダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
医療用内視鏡の内部には、例えば、鉗子等の処置具を挿通する処置具挿通チャンネルや、観察の邪魔となる体液等を吸引して排出する吸引チャンネル、送水チャンネル、送気チャンネル等の各種の管路が設けられている。内視鏡の使用後には、このような管路の内部をも含めて、洗浄液、消毒液、滅菌用ガスなどを用い、内視鏡の洗浄、消毒、滅菌等を行う。
【0003】
しかしながら、前記のような各種の管路は、細く長いことから、洗浄液、消毒液、滅菌用ガスなどがその内部に入って行きにくい。このため、管路内を洗浄、消毒するには、多大な手間と時間を要していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、内視鏡の内部に形成された管路内の洗浄、消毒、滅菌または乾燥等の作業を補助し、その効果を高めることができる内視鏡用アダプタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0006】
(1) 流体の流路を有するハウジングと、
前記流路が内視鏡の内部に形成された管路内に連通するように前記ハウジングを前記内視鏡に着脱自在に装着する装着手段と、
前記ハウジングに設置されたポンプと、
前記ポンプを駆動する駆動源とを備え、
前記ポンプの作動により前記管路内に流体の流れを発生させることを特徴とする内視鏡用アダプタ。
【0007】
これにより、内視鏡の内部に形成された管路内の洗浄、消毒、滅菌または乾燥等の作業を補助し、その効果を高めることができる内視鏡用アダプタを提供することができる。
【0008】
(2) 前記ポンプは、プロペラポンプで構成される上記(1)に記載の内視鏡用アダプタ。
これにより、簡単な構造で、上記効果を達成することができる。
【0009】
(3) 前記流路は、テーパ状に拡大する部分を有する上記(1)または(2)に記載の内視鏡用アダプタ。
これにより、管路内により速い流体の流れを発生させることができる。
【0010】
(4) 前記装着手段は、弾性材料で構成され、内視鏡の一部が内側に嵌合可能な孔が形成された弾性部を有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の内視鏡用アダプタ。
【0011】
これにより、簡単な構造で、ハウジングを内視鏡に対し確実に装着することができる。
【0012】
(5) 前記管路内へ流体を送出するように作動する状態と、前記管路内から流体を吸引するように作動する状態とに切り替え可能である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の内視鏡用アダプタ。
これにより、管路の両端のいずれにも装着して使用することができる。
【0013】
(6) 前記流路を流れる流体の圧力を検出する圧力センサを備え、
前記圧力センサにより検出された流体の圧力に基づいて、前記ポンプの作動を制御する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の内視鏡用アダプタ。
これにより、ポンプを効率良く作動させることができる。
【0014】
(7) 前記圧力センサは、前記ポンプと前記装着手段との間に設置されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の内視鏡用アダプタ。
これにより、流体が管路内に充満したのをより正確に検出することができる。
【0015】
(8) 前記流体は、洗浄液、消毒液、滅菌用ガス、乾燥用ガスよりなる群から選択される少なくとも1つである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の内視鏡用アダプタ。
【0016】
これにより、洗浄液、消毒液、滅菌用ガスまたは乾燥用ガスを内視鏡の管路内に流し、充満させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内視鏡用アダプタを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の内視鏡用アダプタの実施形態を示す縦断面図、図2は、図1に示す内視鏡用アダプタを内視鏡に装着した状態を示す平面図である。
【0019】
図1に示す内視鏡用アダプタ1は、内視鏡10の使用後、内視鏡10の内部に形成された管路16内を洗浄、消毒、滅菌、乾燥等する際、これらの管路16内に洗浄液、消毒液、滅菌用ガス、乾燥用ガス等の流体を充満させたり、これらの流体の流れを発生させることにより、洗浄、消毒、滅菌、乾燥等の作業を補助するものである。
【0020】
まず、図2に基づいて、内視鏡の一例について説明する。
図2に示す内視鏡10は、医療用の電子内視鏡であり、可撓性を有する長尺の挿入部可撓管11と、該挿入部可撓管11の基端側に設けられ、術者が把持して内視鏡10全体を操作する操作部12と、挿入部可撓管11の先端側に設けられ、操作部12から湾曲状態を遠隔操作可能な湾曲部13と、光源プロセッサ装置(図示せず)に接続するための光源差込部14と、操作部12と光源差込部14とを接続する接続部可撓管15とを有している。この内視鏡10の内部には、光ファイバー束によるライトガイド、画像信号ケーブル、ケーブル、チューブ類等の内蔵物(図示せず)が配置、挿通されている。
【0021】
この内視鏡10の使用時には、前記光源プロセッサ装置内の光源から発せられた光が、前記ライトガイドを通り、湾曲部13の先端部より観察部位に照射され、照明する。
【0022】
湾曲部13の先端部には、観察部位における被写体像を撮像する図示しない撮像素子(CCD)が設けられており、この撮像素子で撮像された被写体像に応じた画像信号は、前記画像信号ケーブルを介して前記光源プロセッサ装置に伝達され、所定の処理がなされた後、モニタ装置(図示せず)に入力される。モニタ装置では、撮像素子で撮像された画像(電子画像)、すなわち動画の内視鏡モニタ画像が表示される。
【0023】
このような内視鏡10の内部には、細長い管路16が形成されている。管路16は、例えば、鉗子等の処置具を挿通する処置具挿通チャンネル、観察の邪魔となる体液等を吸引して排出する吸引チャンネル、体内に水を注入する送水チャンネル、体内に空気を注入する送気チャンネル等として機能するものである。
【0024】
本発明の内視鏡用アダプタ1は、内視鏡10の各種の管路16の開口部付近に装着して使用する。例えば、内視鏡用アダプタ1は、湾曲部13の先端部、操作部12に設けられた処置具挿入口121、吸引、送気、送水の操作弁部122、光源差込部14に設けられた吸引、送気、送水等の口金141等の部位に装着する。
【0025】
なお、本発明の内視鏡用アダプタ1は、内視鏡10のような電子内視鏡に限らず、ファイバー内視鏡等の各種の内視鏡に対して使用することができることは言うまでもない。
【0026】
次に、内視鏡用アダプタ1の構成について説明する。図1に示すように、内視鏡用アダプタ1は、ハウジング(本体部)2と、ハウジング2を内視鏡10に着脱自在に装着する装着手段3と、ハウジング2に設置されたポンプ4と、ポンプ4を駆動するモータ(駆動源)5とを備えている。
【0027】
ハウジング2は、両端が開口したほぼ筒状(円筒状)の部材であり、その内部に流体の流路21を有している。内視鏡用アダプタ1の使用時には、ハウジング2の図1中の左側の開口部22は、内視鏡10の一部に接続され、図1中の右側の開口部23は、外部に開放する。
【0028】
開口部23は、開口部22より大径になっており、ハウジング2の流路21は、開口部22側から開口部23側に向かって内径がテーパ状に拡大するテーパ部211を有している。後述するポンプ4は、流路21の内径が大きい部分に設置されている。テーパ部211が設けられていることにより、比較的大きいポンプ4を設置することができ、また、ポンプ4で発生した流れがテーパ部211において加速することとなるので、管路16内により速い流体の流れを発生させることができる。
【0029】
ハウジング2は、電池収納部24を有しており、この電池収納部24には、後述するモータ5の電源となる蓄電池20が収納されている。
【0030】
ハウジング2の開口部22付近には、円筒状の装着手段(弾性部)3が設置されている。装着手段3は、各種ゴム材料、各種熱可塑性エラストマー等の弾性材料で構成されている。装着手段3の内側の孔には、内視鏡10の一部(管路16の開口部付近の部位)が挿入、嵌合可能になっている。図1に示す状態では、湾曲部13の先端部が装着手段3の内側の孔に挿入、嵌合している。
【0031】
装着手段3の内側の孔に湾曲部13の先端部が挿入、嵌合すると、装着手段3の弾性により、装着手段3の内側の孔の内周面が湾曲部13の外周面に密着する。これにより、ハウジング2が内視鏡10に対し固定(連結)されるとともに、接合部の気密性および液密性が確保される。この状態では、湾曲部13内に形成された管路16と、ハウジング2内の流路21とが連通する。
【0032】
なお、装着手段3は、このような構成に限らず、流路21と管路16とが連通するようにハウジング2を内視鏡10に着脱自在に装着可能なものであればいかなる構造のものでもよい。また、装着手段3は、内視鏡10に対する装着部位(湾曲部13の先端部、処置具挿入口121、操作弁部122、口金144等)のいずれにも装着可能なものでも、または、特定の部位に装着可能なものでもよい。
【0033】
ポンプ4は、プロペラポンプ(軸流ポンプ)で構成され、プロペラ(ファン)41と、プロペラ41を回転可能に支持する支持部(ケーシング)42と、支持部42を流路21の内壁に連結する連結部43とで構成されている。
【0034】
プロペラ41は、その回転軸が流路21の中心軸方向にほぼ一致するように設置されている。支持部42の内部には、プロペラ41を回転駆動するモータ5が内蔵されている。プロペラ41は、モータ5の出力軸51に固定されており、出力軸51とともに回転する。
【0035】
プロペラ41がモータ5の駆動により所定方向に回転すると、流路21および管路16内には、図1中の右側から左側へ向かう流体の流れが発生する。すなわち、プロペラ41が所定方向に回転すると、内視鏡用アダプタ1は、外部の流体を管路16内へ送出(導入)するように作動する。
【0036】
また、プロペラ41がモータ5の駆動により前記所定方向と逆方向に回転すると、流路21および管路16内には、図1中の左側から右側へ向かう流体の流れが発生する。すなわち、プロペラ41が前記所定方向と逆方向に回転すると、内視鏡用アダプタ1は、管路16内から流体を吸引して外部に排出するように作動する。
【0037】
このようなポンプ4は、送気および送液が可能なものである。よって、本実施形態の内視鏡用アダプタ1は、管路16内に流す流体が気体、液体のいずれの場合でも使用することができる。
【0038】
なお、本発明では、ポンプ4としては、図示のようなプロペラポンプに限らず、送気および送液の少なくとも一方が可能なものであればいかなるものでもよく、例えば、遠心ポンプ、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプ、歯車ポンプ、ベーンポンプ、ねじポンプなど、各種のポンプを用いることができる。
【0039】
モータ5は、蓄電池20からの電力により作動する。モータ5は、ハウジング2に設置された図示しないスイッチを操作することにより、作動/停止を切り替えることができるとともに、その回転方向の切り替えも可能になっている。これにより、内視鏡用アダプタ1は、外部の流体を管路16内へ送出(導入)するように作動する状態と、管路16内から流体を吸引して外部に排出するように作動する状態とに切り替え可能になっている。
【0040】
図2に示す状態では、4つの内視鏡用アダプタ1が内視鏡10の湾曲部13の先端部、処置具挿入口121、操作弁部122、口金141にそれぞれ装着されている。そして、処置具挿入口121および操作弁部122に装着された内視鏡用アダプタ1は、外部の流体を管路16内へ送出するよう作動しており、湾曲部13の先端部および口金141に装着された内視鏡用アダプタ1は、管路16内から流体を吸引するよう作動している。
【0041】
内視鏡用アダプタ1を装着した状態の内視鏡10を洗浄液中に浸漬すると、内視鏡用アダプタ1の作動により、管路16には、図2中の矢印で示すような洗浄液の流れが発生する。これにより、管路16内に洗浄液をくまなく行き渡らせる(充満させる)ことができる。また、洗浄液の水流によって管路16内の異物、汚物等を確実に洗い流すことができる。このようなことから、洗浄作業において高い洗浄効果が得られる。
【0042】
同様にして、内視鏡用アダプタ1を装着した状態の内視鏡10を消毒液中に浸漬することにより、管路16内に消毒液をくまなく行き渡らせることができるので、消毒作業において高い消毒効果が得られる。
【0043】
また、同様に、内視鏡10に例えばEOG(エチレンオキサイドガス)滅菌等のガス滅菌を施す際にも、内視鏡10に内視鏡用アダプタ1を装着した状態で行うことにより、管路16内に滅菌用ガスの流れが発生し、滅菌用ガスを管路16内にくまなく行き渡らせることができるので、高い滅菌効果が得られる。
【0044】
さらに、管路16内を乾燥する際にも、内視鏡用アダプタ1を装着した状態で行うことにより、管路16内に乾燥用ガスの流れを発生させることができるので、短時間で乾燥させることができる。
【0045】
本実施形態の内視鏡用アダプタ1では、管路16内に流す流体が気体、液体のいずれの場合でも使用できるので、複数種の流体を順次管路16内に流すことができ、例えば、内視鏡用アダプタ1を内視鏡10に装着したまま、洗浄液による洗浄、乾燥、消毒液による消毒を順次連続して行うというように、内視鏡10の使用後の一連の作業を効率良く、かつ効果的に行うことができる。
【0046】
なお、管路16内の流れの向きは、特に限定されず、例えば図2中の矢印で示す方向と逆にしてもよいのは言うまでもない。また、内視鏡用アダプタ1は、管路16の入口と出口の両方に装着しなくてもよく、いずれか一方に装着すればよいが、管路16の入口と出口の両方に装着することにより、洗浄、消毒、滅菌、乾燥の効果をより向上することができる。
【0047】
また、消毒液、滅菌用ガスを管路16内に流す場合には、これらが管路16内に充満したらポンプ4の作動を停止させてもよい。その場合、内視鏡用アダプタ1に、設定した時間の経過後にモータ5を停止させるタイマーを設け、自動でポンプ4が停止するよう構成してもよい。
【0048】
また、内視鏡用アダプタ1は、蓄電池20を収納する電池収納部24を有さずに、外部の電源でモータ5を作動させるようにしてもよい。
【0049】
図3は、図1に示す内視鏡用アダプタの回路構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態の内視鏡用アダプタ1は、流路21を流れる流体の圧力を検出する圧力センサ61と、制御手段60と、記憶部62と、モータ5を駆動する駆動回路63とを有している。本実施形態の内視鏡用アダプタ1では、制御手段60は、圧力センサ61により検出された流体の圧力と、記憶部62に格納されたプログラムおよびデータとに基づいて、モータ5(ポンプ4)の作動を制御する。
【0050】
図1に示すように、圧力センサ61は、装着手段3とポンプ4との間において、流路21に臨むように設置されている。
【0051】
制御手段60は、内視鏡用アダプタ1が管路16内から流体を吸引するよう作動しているとき、すなわち、流体の出口側に位置しているときに、圧力センサ61を利用した制御を行う。内視鏡用アダプタ1が管路16内から流体を吸引するよう作動している場合、消毒液への浸漬または滅菌用ガスによる滅菌を開始すると、消毒液または滅菌用ガスは、当該内視鏡用アダプタ1が装着されたのと反対側の管路16の開口部から管路16内に流入し、管路16内を徐々に前進して、当該内視鏡用アダプタ1が装着された管路16の開口部より流出し、ハウジング2の流路21内に到達する。よって、消毒または滅菌を開始した当初は、流路21に消毒液または滅菌用ガスが存在していないので流路21の圧力が低く、管路16内に消毒液または滅菌用ガスが充満して、消毒液または滅菌用ガスが流路21に到達すると、流路21内の圧力が上昇する。
【0052】
制御手段60は、圧力センサ61で検出された圧力が所定のしきい値を超えた場合には、消毒液または滅菌用ガスが流路21に到達した、すなわち、管路16の全体に消毒液または滅菌用ガスが充満したものと判断し、モータ5(ポンプ4)の作動を停止させる。このような制御を行うことにより、モータ5の消費電力を低減することができる。
【0053】
制御手段60は、モータ5(ポンプ4)の作動を停止させた後、所定時間経過後に再度モータ5(ポンプ4)の作動を開始するよう制御してもよく、また、モータ5(ポンプ4)の作動と停止を繰り返すよう制御してもよい。このような制御を行うことにより、モータ5(ポンプ4)をより高い効率で作動させることができ、消毒または滅菌の効果を高めつつ、消費電力のさらなる低減が図れる。
【0054】
なお、圧力センサ61は、流路21内のいずれの個所に設置されていてもよいが、装着手段3とポンプ4との間に設置することにより、管路16の反対側の開口部から流入した流体が流路21に到達したことをより正確に検出することができる。
【0055】
なお、本発明では、圧力センサ61、制御手段60等を有さず、上述したような制御を行わないものであってもよい。
【0056】
以上、本発明の内視鏡用アダプタを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、内視鏡用アダプタを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、内視鏡の洗浄、消毒、滅菌または乾燥等の作業を行う際、内視鏡の内部に形成された管路内に洗浄液、消毒液、滅菌用ガス、乾燥用ガス等の流体の流れを発生させ、流体をくまなく行き渡らせることができる。よって、これらの作業の効果を高めるとともに、迅速に作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡用アダプタの実施形態を示す縦断面図である。
【図2】内視鏡に図1に示す内視鏡用アダプタを装着した状態を示す平面図である。
【図3】図1に示す内視鏡用アダプタの回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1      内視鏡用アダプタ
2      ハウジング
21     流路
211    テーパ部
22、23  開口部
24     電池収納部
3      装着手段
4      ポンプ
41     プロペラ
42     支持部
43     連結部
5      モータ
51     出力軸
60     制御手段
61     圧力センサ
62     記憶部
63     駆動回路
10     内視鏡
11     挿入部可撓管
12     操作部
121    処置具挿入口
122    操作弁部
13     湾曲部
14     光源差込部
141    口金
15     接続部可撓管
16     管路
20     蓄電池
【出願人】 【識別番号】000000527
【氏名又は名称】ペンタックス株式会社
【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号
【出願日】 平成14年8月7日(2002.8.7)
【代理人】 【識別番号】100091292
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 達哉

【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫

【公開番号】 特開2004−65667(P2004−65667A)
【公開日】 平成16年3月4日(2004.3.4)
【出願番号】 特願2002−230252(P2002−230252)