| 【発明の名称】 |
内視鏡の先端部 |
| 【発明者】 |
【氏名】大内 輝雄 【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光学工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】照明窓の表面と観察窓の表面とが同じ透明カバーで被覆された内視鏡の先端部において、フレアーやゴーストのない良好な観察像を得ることができる内視鏡の先端部を提供すること。
【解決手段】照明光を射出する照明窓4と光像をとり入れる観察窓3とが挿入部の先端2に並んで配置され、照明窓4の表面と観察窓3の表面とが同じ透明カバー11で被覆された内視鏡の先端部において、透明カバー11の照明窓4と観察窓3との間に位置する部分の外表面に、底面が照明窓4側から観察窓3側へ次第に深くなる溝12を、照明窓4と観察窓3との間を仕切る態様で形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 照明光を射出する照明窓と光像をとり入れる観察窓とが挿入部の先端に並んで配置され、上記照明窓の表面と上記観察窓の表面とが同じ透明カバーで被覆された内視鏡の先端部において、 上記透明カバーの上記照明窓と上記観察窓との間に位置する部分の外表面に、底面が上記照明窓側から上記観察窓側へ次第に深くなる溝を、上記照明窓と上記観察窓との間を仕切る態様で形成したことを特徴とする内視鏡の先端部。 【請求項2】 上記溝の底面が、上記照明窓側から上記観察窓側へ次第に深くなる斜面である請求項1記載の内視鏡の先端部。 【請求項3】 上記溝の底面が凹面状である請求項1記載の内視鏡の先端部。 【請求項4】 上記溝の底面と上記透明カバーの外表面との間に段差が形成されている請求項1、2又は3記載の内視鏡の先端部。 【請求項5】 上記溝の底面に反射防止膜が付されている請求項1、2、3又は4記載の内視鏡の先端部。 【請求項6】 上記溝が、上記照明窓と上記観察窓の少なくとも一方の全周又は一部を囲む形状に形成されている請求項1ないし5のいずれかの項に記載の内視鏡の先端部。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 この発明は内視鏡の先端部に関し、特に、挿入部の先端に設けられた照明窓と観察窓とが同じ透明カバーによって被覆された内視鏡の先端部に関する。 【0002】 【従来の技術】 近年、内視鏡を介しての患者から患者への感染を未然に確実に防止する必要性が高まっている。 【0003】 その方策として、内視鏡の挿入部に対して被脱自在な水密性のシースを設けて、内視鏡にシースを被覆した状態で使用し、使用後にそのシースを新しいものと交換するのが一つの有力な手段である。そのようにする場合、照明窓と観察窓の表面にあたるシース部分は透明に形成しなければならない。 【0004】 しかし、両窓の表面を連続的な一枚の透明カバーで被覆すると、例えば図8に示されるように、照明窓101から射出された照明光が透明カバー102の厚みの中で反射を繰り返して観察窓103内に入射し、観察視野にフレアーやゴーストが発生してしまう。 【0005】 そこで従来は、透明カバーを例えば照明窓側から観察窓側へ次第に肉薄に形成し、照明窓から射出された光が透明カバーの厚みの中で観察窓側に向かう方向に反射を繰り返すと次第に反射角度が小さくなって観察窓まで達しないようにしていた(特許第2868228号)。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、透明カバーを照明窓側から観察窓側へ次第に肉薄に形成する等の対策を施しても、照明窓から射出された照明光のうち観察窓以外の方向に向かった光が透明カバーの周辺部等で反射されて観察窓に到達すると、それが観察窓内に入射して観察視野にフレアーやゴーストが発生してしまう。 【0007】 そこで本発明は、照明窓の表面と観察窓の表面とが同じ透明カバーで被覆された内視鏡の先端部において、フレアーやゴーストのない良好な観察像を得ることができる内視鏡の先端部を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の先端部は、照明光を射出する照明窓と光像をとり入れる観察窓とが挿入部の先端に並んで配置され、照明窓の表面と観察窓の表面とが同じ透明カバーで被覆された内視鏡の先端部において、透明カバーの照明窓と観察窓との間に位置する部分の外表面に、底面が照明窓側から観察窓側へ次第に深くなる溝を、照明窓と観察窓との間を仕切る態様で形成したものである。 【0009】 なお、溝の底面が照明窓側から観察窓側へ次第に深くなる斜面であってもよく、或いは、溝の底面が凹面状であってもその照明窓寄りの部分が照明窓側から観察窓側へ次第に深くなっていればよい。 【0010】 また、溝の底面と透明カバーの外表面との間に段差が形成されていても差し支えなく、溝の底面に反射防止膜が付されていれば、観察窓に対する遮光性がより向上する。 【0011】 また、溝が照明窓と観察窓の少なくとも一方の全周又は一部を囲む形状に形成されていても差し支えない。 【0012】 【発明の実施の形態】 図面を参照して本発明の実施例を説明する。 図1において、1は、内視鏡の挿入部可撓管の先端部分であり、その先端に連結された先端部本体2の先端面に、光像をとり入れる観察窓3と照明光を射出する照明窓4とが並んで配置されている。照明窓4には凹レンズが嵌め込まれている。 【0013】 観察窓3の内側には対物光学系5が配置され、その対物光学系5による被写体の投影位置にイメージガイドファイババンドル6の像入射面(又は固体撮像素子の撮像面)が配置されている。照明窓4の内側には、ライトガイドファイババンドル7の射出端が配置されている。 【0014】 10は、挿入部可撓管1に着脱自在に被覆される被覆シースであり、その先端部分には先端部本体2の先端面を被覆する例えばポリプロピレン又はポリエチレン等のような透明なプラスチックからなる透明カバー11が取り付けられており、観察窓3と照明窓4とが同じ透明カバー11により各々密着被覆された状態になっている。 【0015】 そのような透明カバー11は、全体として一定の厚みに形成されているが、透明カバー11の照明窓4と観察窓3との間に位置する部分の外表面に、底面が照明窓4側から観察窓3側へ次第に深くなる斜面状に形成された溝12が設けられている。 【0016】 図2は、照明窓4と観察窓3を正面から見た内視鏡挿入部先端の正面図であり、溝12は、二つ配置されている照明窓4の各々と観察窓3との間を透明カバー11の先端面のほぼ全領域において仕切る仕切り溝状に形成されている。I−Iは図1に図示されている断面部分である。 【0017】 このように構成された実施例の内視鏡の先端部においては、照明窓4から射出された照明光のうち大半の光は透明カバー11を透過して被写体に照射されるが、一部の光は透明カバー11の表面(例えば、図1に示されるA点)で反射されて透明カバー11の厚み内に戻される。 【0018】 しかし、そのような光が透明カバー11に形成された溝12の底面の裏側で反射されると、反射角度が次第に小さくなって最終的には途中から照明窓4側に戻されることになるので、透明カバー11内で反射を繰り返す光は観察窓3に達しない。 【0019】 また、照明窓4から射出された照明光のうち透明カバー11の厚み内で観察窓3以外の方向に向かってから周辺部等で反射されて観察窓3に向かう光があるが、溝12が照明窓4と観察窓3との間を透明カバー11の先端面のほぼ全領域において仕切る態様に形成されているので、透明カバー11の厚み内を通ってどの方向から来た光も、溝12において、やって来た方向に戻されて観察窓3に達しない。 【0020】 その結果、透明カバー11の内面反射に起因するフレアーやゴーストの発生がほとんど皆無になり、観察窓3を通してコントラストのよい良好な観察像を得ることができる。 【0021】 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば図3に示されるように、溝12の底面が曲面であってもよく、図4に示されるように、溝12の底面が滑らかな凹面状であっても、その照明窓4寄りの部分が照明窓4側から観察窓3側へ次第に深くなっていればよい。 【0022】 また、図5に示されるように、溝12の底面と透明カバー11の外表面との間に段差が形成されていてもよく、溝12の底面に反射防止膜がコーティングされていれば、観察窓3に対する遮光性がより向上する。 【0023】 また、図6に示されるように、溝12が複数列設けられていてもよく、透明カバー11の表面に対して各溝12の底面のなす角度が相違していても差し支えない。 【0024】 また、図7に示されるように、溝12が、照明窓4と観察窓3の少なくとも一方の全周又は一部を囲む形状に形成されていても差し支えない。 【0025】 【発明の効果】 本発明によれば、透明カバーの照明窓と観察窓との間に位置する部分の外表面に、底面が照明窓側から観察窓側へ次第に深くなる溝を、照明窓と観察窓との間を仕切る態様で形成したことにより、照明窓から射出された後、透明カバーの厚み内で反射を繰り返して観察窓に向かってあらゆる方向からやって来る光が観察窓に達しないので、フレアーやゴーストのない良好な観察像を得ることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施例の内視鏡の先端部の側面断面図(図2におけるI−I断面図)である。 【図2】本発明の第1の実施例の内視鏡の先端部の正面図である。 【図3】本発明の第2の実施例の内視鏡の先端部の側面断面図である。 【図4】本発明の第3の実施例の内視鏡の先端部の側面断面図である。 【図5】本発明の第4の実施例の内視鏡の先端部の側面断面図である。 【図6】本発明の第5の実施例の内視鏡の先端部の側面断面図である。 【図7】本発明の第6の実施例の内視鏡の先端部の正面図である。 【図8】従来の内視鏡の先端部の側面断面図である。 【符号の説明】 1 挿入部可撓管 2 先端部本体 3 観察窓 4 照明窓 5 対物光学系 10 被覆シース 11 透明カバー 12 溝
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000527 【氏名又は名称】ペンタックス株式会社 【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号
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| 【出願日】 |
平成14年7月24日(2002.7.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091317 【弁理士】 【氏名又は名称】三井 和彦
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| 【公開番号】 |
特開2004−49793(P2004−49793A) |
| 【公開日】 |
平成16年2月19日(2004.2.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−214884(P2002−214884) |
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