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【発明の名称】 内視鏡管路の洗浄方法及び装置
【発明者】 【氏名】竹重 勝
【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光学工業株式会社内

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡の管路内に、該管路を洗浄するためのブラシを挿入するステップと;
該ブラシを挿入するステップにおいて同時に、同管路内に上記ブラシの送り速度より早い速度で洗浄液を送るステップと;
を有することを特徴とする内視鏡管路の洗浄方法。
【請求項2】
請求項1記載の内視鏡管路の洗浄方法において、上記洗浄液は、水、強酸性水、グルタルアルデヒドまたは過酢酸製剤である内視鏡管路の洗浄方法。
【請求項3】
内視鏡の管路内に、該管路を洗浄するブラシを挿入するブラシ送り装置;
上記管路に洗浄液を送る送液装置;及び
ブラシ送り装置によるブラシの送り速度より送液装置の送液速度を早くする制御装置;
を有することを特徴とする内視鏡管路の洗浄装置。
【請求項4】
請求項3記載の内視鏡管路の洗浄装置において、上記洗浄液は、水、強酸性水、グルタルアルデヒドまたは過酢酸製剤である内視鏡管路の洗浄装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【技術分野】
本発明は、内視鏡管路の洗浄方法及び装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
内視鏡管路の洗浄は従来、操作者がブラシを挿入して行っていた。また最近は、ブラシを自動的に送る装置も提案されている。しかし、ブラシを挿入しただけでは、落ちた汚れが残存する可能性がある。このため、ブラシ洗浄後に別途薬液(水または薬液)を管路に流す作業を必要とすることがあった。
【0003】
【発明の目的】
本発明は、内視鏡管路をブラシで洗浄するとき、落ちた汚れが管路内に残存するおそれが少ない洗浄方法及び装置を得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、内視鏡管路をブラシで洗浄するとき、同時に洗浄液を流し、かつ、この洗浄液の流速をブラシの送り速度より早くすれば、ブラシで落ちた汚れが残存することが少ないという着眼に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、方法の態様では、内視鏡の管路内に、該管路を洗浄するためのブラシを挿入するステップと;該ブラシを挿入するステップにおいて同時に、同管路内に上記ブラシの送り速度より早い速度で洗浄液を送るステップと;を有することを特徴としている。
【0005】
また本発明は、装置の態様では、内視鏡の管路内に、該管路を洗浄するブラシを挿入するブラシ送り装置;同じ管路に洗浄液を送る送液装置;及びブラシ送り装置によるブラシの送り速度より送液装置の送液速度を早くする制御装置;を有することを特徴としている。
【0006】
洗浄液は、水、強酸性水、グルタルアルデヒドまたは過酢酸製剤等を用いることができる。また、本発明による管路洗浄は、内視鏡全体を洗浄液(滅菌液)中に浸漬して行う場合にも適用可能である。
【0007】
【発明の実施形態】
図1は、本発明による内視鏡管路洗浄装置のシステム構成図である。内視鏡10は、その操作部11から挿入部可撓管12先端に至る処置具挿通チャンネル(管路)13を備えている。鉗子チューブ14は、鉗子口13aに連結される接続口14aと、ブラシ挿入口14bと、薬液供給口14cとを備えている。このブラシ挿入口14bと薬液供給口14cは、予め鉗子チューブ14に備えることも、洗浄時にアダプタを付して設けることもできる。
【0008】
ブラシ送り装置20は、先端部にブラシ21を有する可撓性ワイヤ22を巻き取る巻取ドラム23と、この巻取ドラム23を正逆に回転駆動するモータ24と、このモータ24の送り速度を設定(制御)するブラシ送り速度設定装置25とを有している。可撓性ワイヤ22の先端部のブラシ21をブラシ挿入口14bから鉗子チューブ14内に入れ、モータ24を介して巻取ドラム23を送り込み方向に回動すると、ブラシ21が挿入部可撓管12の先端部側に向けて鉗子チューブ14から処置具挿通チャンネル13内を移動していく。このようなブラシ送り装置20は公知である。
【0009】
送液装置30は、鉗子チューブ14の薬液供給口14cから洗浄液を送り込むポンプからなるもので、送液速度を設定(制御)する送液速度設定装置31が付設されている。ポンプの形態は問わない。洗浄液としては、水、強酸性水、グルタルアルデヒドまたは過酢酸製剤等を用いることができる。
【0010】
そして、ブラシ送り装置20のブラシ送り速度設定装置25と送液装置30の送液速度設定装置31とは制御装置40に接続されており、制御装置40は、ブラシ送り装置20によるブラシ21の送り速度より送液装置30により鉗子チューブ14内を流れる送液32の流速が早くなるように、ブラシ送り速度設定装置25と送液速度設定装置31を制御する。
【0011】
すなわち、以上の内視鏡管路の洗浄装置は、鉗子口13aに鉗子チューブ14の接続口14aを連結し、該鉗子チューブ14の薬液供給口14cに送液装置30からの洗浄液を流しながら、鉗子チューブ14のブラシ挿入口14bにブラシ送り装置20のブラシ21先端を挿入して処置具挿通チャンネル13内を洗浄していく。薬液供給口14cとブラシ挿入口14bには、適当な逆流(洗浄液漏出)防止手段を講じる。このとき、図2にベクトルで示すように、ブラシ21(可撓性ワイヤ22)の送り速度Aよりも、送液装置30による送液32の速度Bの方が常に早くなるように、制御装置40がブラシ送り速度設定装置25と送液速度設定装置31を制御する。すなわち、鉗子チューブ14と処置具挿通チャンネル13内では、送液32がブラシ21を追い越していく。従って、ブラシ21によって落とされた鉗子チューブ14と処置具挿通チャンネル13の汚れは、必ず前方に送られて挿入部可撓管12の先端部から流出するので、落とされた汚れが鉗子チューブ14あるいは処置具挿通チャンネル13内に残存するおそれが少ない。
【0012】
以上は内視鏡管路の例として処置具挿通チャンネルを例にとったが、本発明は管路の種類や形態を問わずに適用することができる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、内視鏡管路をブラシで洗浄する際、落ちた汚れが管路内に残存するおそれを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内視鏡管路の洗浄装置のシステム構成図である。
【図2】図1の装置による管路洗浄の様子を示す管路断面図である。
【符号の説明】
10 内視鏡
11 操作部
12 挿入部可撓管
13 処置具挿通チャンネル(管路)
13a 鉗子口
14 鉗子チューブ
14a 接続口
14b ブラシ挿入口
14c 薬液供給口
20 ブラシ送り装置
21 ブラシ
22 可撓性ワイヤ
23 巻取ドラム
24 モータ
25 ブラシ送り速度設定装置
30 送液装置
31 送液速度設定装置
40 制御装置
【出願人】 【識別番号】000000527
【氏名又は名称】ペンタックス株式会社
【住所又は居所】東京都板橋区前野町2丁目36番9号
【出願日】 平成14年6月19日(2002.6.19)
【代理人】 【識別番号】100083286
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦夫

【公開番号】 特開2004−16617(P2004−16617A)
【公開日】 平成16年1月22日(2004.1.22)
【出願番号】 特願2002−178002(P2002−178002)