| 【発明の名称】 |
磁気共鳴映像撮像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】手塚 千嘉男 【住所又は居所】東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社内
【氏名】佐久間 正章 【住所又は居所】東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】磁気共鳴映像の品質および被検体の安全を確保しつつ、マグネットアセンブリ内の音声を高効率で取得可能な磁気共鳴映像撮像装置を提供すること。
【解決手段】MRI装置は、静磁場発生磁石1,2、勾配磁場発生コイル3、RFコイル4によってマグネットアセンブリを形成し、アーム12を用いてマグネットアセンブリ内に光マイク11を固定する。光ファイバ13から光マイク11に信号光を照射し、その反射光を音声データとして光ファイバ13に再度入射する。さらにマグネットアセンブリの外部に設けた光電気変換器14によって反射光を電気信号に変換することで、マグネットアセンブリ内に磁性体や導電体を導入することなく被検体6の音声を取得する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 勾配磁場を発生する勾配磁場発生手段、静磁場を発生する静磁場発生磁石およびRFコイルを設けたマグネットアセンブリを備え、該マグネットアセンブリ内に載置した被検体の磁気共鳴映像を撮像する磁気共鳴映像撮像装置であって、 前記マグネットアセンブリの内部に配置され、該マグネットアセンブリ内の音声を取得する、非磁性かつ電気絶縁体によって構成された音声取得部を備えたことを特徴とする磁気共鳴映像撮像装置。 【請求項2】 前記音声取得部は、音波によって振動する振動板を備え、該振動板に照射した光の反射光を音声データとして出力する光マイクであることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴映像撮像装置。 【請求項3】 前記マグネットアセンブリ内に配置され、前記音声取得部を前記マグネットアセンブリ内の任意の位置に固定する支持アームを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気共鳴映像撮像装置。 【請求項4】 前記音声取得部は、被検体の任意の位置に装着可能な装着部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気共鳴映像撮像装置。 【請求項5】 前記音声取得部は、前記被検体の所定位置における振動を検知する振動検知部を備え、該振動検知部に照射した光の反射光を音声データとして出力することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴映像撮像装置。 【請求項6】 前記マグネットアセンブリの外部に設けられ、前記音声取得部が出力した音声データを電気信号に変換する変換処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の磁気共鳴映像撮像装置。 【請求項7】 前記マグネットアセンブリ内に配置され、該マグネットアセンブリ内に音声を出力する、非磁性かつ電気絶縁体によって構成された音声出力部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の磁気共鳴映像撮像装置。 【請求項8】 前記音声出力手段は、空気圧によって振動を伝達することを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴映像撮像装置。 【請求項9】 前記音声取得部を被検体の口の近傍に固定し、前記音声出力部を被検体の耳の近傍に固定する固定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7または8に記載の磁気共鳴映像撮像装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、勾配磁場を発生する勾配磁場発生手段、静磁場を発生する静磁場発生磁石およびRFコイルを設けたマグネットアセンブリを備え、該マグネットアセンブリ内に載置した被検体の磁気共鳴映像を撮像する磁気共鳴映像撮像装置に関し、特に、マグネットアセンブリ内の音声を高効率で取得可能な磁気共鳴映像撮像装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、核磁気共鳴現象を用いて撮影対象物の内部構造を画像化する磁気共鳴映像撮像装置(以下「MRI装置」と言う)が知られている。核磁気共鳴現象は生体に対して無害であるため、MRI装置は、特に医療用として有用であり、脳腫瘍の診断などに用いられる。 【0003】 この核磁気共鳴現象とは、一様な静磁場が印加された物体において、物体を構成する原子の原子核のスピン方向が揃い、静磁場の強度に比例した周波数(以下「共鳴周波数」と言う)の電磁波を吸収、放出する現象である。MRI装置は、特定の核種(主に水素原子)に対して核磁気共鳴現象を利用することで、撮影対象物の任意の断層面を任意の厚さで画像化することができる。 【0004】 核磁気共鳴現象を用いて撮影対象物の内部構造を画像化する場合、位置情報を調べるために、静磁場とは別に空間的および時間的に変動する勾配磁場を撮影対象物に対して印加する。勾配磁場を印加することによって、撮影対象物に印加される磁場は場所によって異なることとなり、撮影対象物を構成する各原子の共鳴周波数は場所によって変化する。したがって、勾配磁場を印加して共鳴周波数を調べることで、撮影対象物のどの位置にどのような原子が存在するかを知ることができる。以上が、MRI装置による物体の内部構造撮影のメカニズムである。 【0005】 図7は、従来技術に属するMRI装置の概要構成を示す図である。図7において、MRI装置は、静磁場発生磁石1,2、勾配磁場発生コイル3、RFコイル4からなるマグネットアセンブリを備えている。このマグネットアセンブリでは、最外周にリング状の静磁場発生磁石1,2を配し、その内側に円筒状の勾配磁場発生コイル3を設けている。さらに勾配磁場発生コイル3の内側に円筒状のRFコイル4を設け、RFコイル4の内部に被検体6を載置した載置台5を挿入可能としている。 【0006】 また、静磁場発生磁石1,2、勾配磁場発生コイル3、RFコイル4は、それぞれ画像処理部7に接続されている。画像処理部7は、静磁場発生磁石1,2および勾配磁場発生コイル3に電力を供給してマグネットアセンブリ内に静磁場および勾配磁場を印加し、さらにRFコイル4からマグネットアセンブリ内に電磁波を照射して被検体6に共鳴周波数の電磁波を吸収させる。また、画像処理部7は、被検体6が放出した共鳴周波数の電磁波をRFコイル4によって吸収し、吸収した電磁波をもとに磁気共鳴映像を生成する。 【0007】 さらに、被検体6となった人物との会話をおこなうため、MRI装置は、電気マイク101、スピーカ103、およびこれらとの通信をおこなう通信部104を備えている。これは、マグネットアセンブリ内の被検体6に対して各種の指示を伝える場合や、被検体6からの要望を伝えるために用いられる。被検体6である人物は必ずしもMRI装置について見識があるとは限らないため、被検体6に対する指示は、磁気共鳴映像を正確に撮像するために必須である。さらに、被検体6は、狭いマグネットアセンブリ内で、所定時間の間、一定の姿勢を保つ必要があるため、被検体6の音声をMRI装置の操作者に伝えることは、被検体6の安全を確保するために非常に重要である。 【0008】 ところで、電気マイク101、および電気マイク101と通信部104とを接続する電気配線102は、RFコイル4の外側、望ましくはマグネットアセンブリの外側に設ける必要がある。同様に、スピーカ103もRFコイル4の外側、望ましくはマグネットアセンブリの外側に設ける必要がある。電気マイク101、電気配線102、およびスピーカ103は、それぞれ、電気導電体であるので、RFコイルの近傍に配置した場合には、電磁波の送受信特性に影響を与え、磁気共鳴映像の画質を劣化させ、また、これらに磁性体が含まれている場合には磁気共鳴装置の主磁場に影響を与え、同様に磁気共鳴映像の画質を劣化させる為である。さらに、マグネットアセンブリ内の導電体は、電磁波の送受信時に発熱し、被検体6に火傷を負わせる可能性がある。したがって、被検体6の安全確保のためにも、導電体はなるべく被検体6から離して設置する必要があった。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述した従来のMRI装置では、被検体から離れた位置にマイクを設置せざるを得ないため、マイクの信号雑音比(SN比)は劣悪なものであった。特に、勾配磁場の印加中は勾配磁場発生コイルが音を発するため、その内部から発せられた音声を取得するのは困難であった。すなわち、従来のMRI装置では、マグネットアセンブリ内の音声を十分に取得することができないという問題点があった。 【0010】 さらに、従来のMRI装置では、マグネットアセンブリの外部に設けたスピーカから音声を出力しているので、マグネットアセンブリの内部ではその音声を聞き取ることが困難であるという問題点があった。 【0011】 また、マイクやスピーカのSN比を優先し、これらをマグネットアセンブリ内に設けた場合には、磁気共鳴映像の画質が劣化し、さらには被検体6の安全性を確保することができないという問題点があった。 【0012】 本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであって、磁気共鳴映像の品質および被検体の安全を確保しつつ、マグネットアセンブリ内の音声を高効率で取得可能な磁気共鳴映像撮像装置を提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】 上述した課題を解決し、目的を達成するため、第1の観点にかかる発明は、勾配磁場を発生する勾配磁場発生手段、静磁場を発生する静磁場発生磁石およびRFコイルを設けたマグネットアセンブリを備え、該マグネットアセンブリ内に載置した被検体の磁気共鳴映像を撮像する磁気共鳴映像撮像装置であって、前記マグネットアセンブリの内部に配置され、該マグネットアセンブリ内の音声を取得する、非磁性かつ電気絶縁体によって構成された音声取得部を備えたことを特徴とする。 【0014】 この第1の観点にかかる発明によれば、勾配磁場発生手段、静磁場を発生する静磁場発生磁石およびRFコイルによって構成されたマグネットアセンブリ内に、非磁性かつ電気絶縁体からなる音声取得部を設けることで、MRI装置の電磁波送受信特性に影響をあたえることなく、かつ被検体に火傷などの危険を及ぼすことなく、被検体の音声を高効率で取得することができる。 【0015】 また、第2の観点にかかる発明は、第1の観点にかかる発明において、前記音声取得部は、音波によって振動する振動板を備え、該振動板に照射した光の反射光を音声データとして出力する光マイクであることを特徴とする。 【0016】 この第2の観点にかかる発明によれば、光マイクをマグネットアセンブリ内に設け、光マイクの振動板を音波によって振動させ、さらに振動板に照射した光の反射光を取得することで、非磁性かつ電気絶縁体による音声取得部を実現し、MRI装置の電磁波送受信特性に影響をあたえることなく、かつ被検体に火傷などの危険を及ぼすことなく、被検体の音声を取得するようにしているので、磁気共鳴映像の品質および被検体の安全を確保しつつ、マグネットアセンブリ内の音声を高効率で取得可能な磁気共鳴映像撮像装置を簡易な構成で得ることができる。 【0017】 また、第3の観点にかかる発明は、第1または第2の観点にかかる発明において、前記マグネットアセンブリ内に配置され、前記音声取得部を前記マグネットアセンブリ内の任意の位置に固定する支持アームを備えたことを特徴とする。 【0018】 この第3の観点にかかる発明によれば、非磁性かつ電気絶縁体からなる支持アームによって、マグネットアセンブリ内の任意の場所に音声取得部を固定するようにしているので、取得する音声のSN比を最適な状態に調整可能な磁気共鳴映像撮像装置を得ることができる。 【0019】 また、第4の観点にかかる発明は、第1または第2の観点にかかる発明において、前記音声取得部は、被検体の任意の位置に装着可能な装着部をさらに備えたことを特徴とする。 【0020】 この第4の観点にかかる発明によれば、被検体に音声取得部をあらかじめ装着し、取得する音声のSN比を最適な状態に調整した後に被検体をマグネットアセンブリ内に搬入することができるので、取得する音声のSN比を最適な状態に簡易に調整可能な磁気共鳴映像撮像装置を得ることができる。 【0021】 また、第5の観点にかかる発明は、第1の観点にかかる発明において、前記音声取得部は、前記被検体の所定位置における振動を検知する振動検知部を備え、該振動検知部に照射した光の反射光を音声データとして出力することを特徴とする。 【0022】 この第5の観点にかかる発明によれば、音声取得部を被検体に直接装着し、被検体の振動を振動検知部によって検知し、振動検知部に照射した光の反射光を音声データとして用いるようにしているので、マグネットアセンブリ内に発生する雑音を取得することなく、さらにSN比の良好な磁気共鳴映像撮像装置を得ることができる。 【0023】 また、第6の観点にかかる発明は、第2〜第5の観点にかかる発明において、前記マグネットアセンブリの外部に設けられ、前記音声取得部が出力した音声データを電気信号に変換する変換処理部をさらに備えたことを特徴とする。 【0024】 この第6の観点にかかる発明によれば、マグネットアセンブリ内の音声を光信号として取得し、光ファイバによってマグネットアセンブリの外部に伝達し、マグネットアセンブリの外部において光信号を電気信号に変換しているので、磁気共鳴映像の品質および被検体の安全を確保しつつ、マグネットアセンブリ内の音声を高効率で取得可能な磁気共鳴映像撮像装置を簡易な構成で得ることができる。 【0025】 また、第7の観点にかかる発明は、第1〜第6の観点にかかる発明において、前記マグネットアセンブリ内に配置され、該マグネットアセンブリ内に音声を出力する、非磁性かつ電気絶縁体によって構成された音声出力部をさらに備えたことを特徴とする。 【0026】 この第7の観点にかかる発明によれば、勾配磁場発生手段、静磁場を発生する静磁場発生磁石およびRFコイルによって構成されたマグネットアセンブリ内に、非磁性かつ電気絶縁体からなる音声出力部を設けることで、MRI装置の電磁波送受信特性に影響をあたえることなく、かつ被検体に火傷などの危険を及ぼすことなく、被検体の音声を高効率で伝達することができる。 【0027】 また、第8の観点にかかる発明は、第7の観点にかかる発明において、前記音声出力手段は、空気圧によって振動を伝達することを特徴とする。 【0028】 この第8の観点にかかる発明によれば、空気の振動によって音声を伝達する音声出力部をマグネットアセンブリ内に設けることで、MRI装置の電磁波送受信特性に影響をあたえることなく、かつ被検体に火傷などの危険を及ぼすことなく、被検体に音声を伝達するようにしているので、磁気共鳴映像の品質および被検体の安全を確保しつつ、マグネットアセンブリ内に音声を高効率で伝達可能な磁気共鳴映像撮像装置を得ることができる。 【0029】 また、第9の観点にかかる発明は、第7または第8の観点にかかる発明において、前記音声取得部を被検体の口の近傍に固定し、前記音声出力部を被検体の耳の近傍に固定する固定手段をさらに備えたことを特徴とする。 【0030】 この第9の観点にかかる発明によれば、固定手段によって音声取得部を被検体の口の近傍に固定し、さらに音声出力部を被検体の耳の近傍に固定することで、被検体との会話を高いSN比で実現可能な磁気共鳴映像撮像装置を得ることができる。 【0031】 【発明の実施の形態】 以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかる磁気共鳴映像撮像装置について詳細に説明する。 【0032】 実施の形態1. この実施の形態1では、非磁性かつ電気絶縁体である光マイクをマグネットアセンブリの内部に設けることで、音声を高効率で取得可能なMRI装置について説明する。 【0033】 図1は、本発明の実施の形態1にかかるMRI装置の概要構成を示す構成図である。図1において、MRI装置は、静磁場発生磁石1,2、勾配磁場発生コイル3、RFコイル4からなるマグネットアセンブリを備えている。このマグネットアセンブリでは、最外周にリング状の静磁場発生磁石1,2を配し、その内側に円筒状の勾配磁場発生コイル3を設けている。さらに勾配磁場発生コイル3の内側に円筒状のRFコイル4を設け、RFコイル4の内部に被検体6を載置した載置台5を挿入可能としている。 【0034】 また、静磁場発生磁石1,2、勾配磁場発生コイル3、RFコイル4は、それぞれ画像処理部7に接続されている。画像処理部7は、静磁場発生磁石1,2および勾配磁場発生コイル3に電力を供給してマグネットアセンブリ内に静磁場および勾配磁場を印加し、さらにRFコイル4からマグネットアセンブリ内に電磁波を照射して被検体6に共鳴周波数の電磁波を吸収させる。また、画像処理部7は、被検体6が放出した共鳴周波数の電磁波をRFコイル4によって吸収し、吸収した電磁波をもとに磁気共鳴映像を生成する。 【0035】 さらに、MRI装置は、被検体6となった人物と会話をおこなうため、光マイク11、スピーカ15、およびこれらとの通信をおこなう通信部16を備えている。この光マイク11は、光ファイバ13および光電気変換器14を介して通信部16に接続される。また、光マイク11は、マグネットアセンブリ内部にアーム12によって固定され、スピーカ15は、マグネットアセンブリの外部に設置される。通信部16は、スピーカ15によってマグネットアセンブリの外部から音声の出力をおこなう。また、通信部16は、光マイク11によってマグネットアセンブリの内部から音声の入力を受ける。 【0036】 つぎに、図2を参照し、光マイク11を用いた音声の入力について説明する。図2は、光マイク11を用いた音声の入力を説明する説明図である。図2に示すように、光マイク11は、その内部に振動板11aを備えている。また、光マイク11は、光ファイバ13を介して光電気変換器14に接続されている。さらに、光電気変換器14は、通信部16に電気的に接続されている。 【0037】 また、光電気変換器14は、その内部に発光素子14aおよび受光素子14bを備えている。発光素子14aは、通信部16から受信した電気信号を光信号に変換し、光ファイバ13に入射する。この発光素子14aとしては、例えばレーザダイオードなどを用いればよい。光ファイバ13は、発光素子14aが入射した光信号を光マイク11内の振動板11aに照射する。振動板11aは、照射された光信号を反射して光ファイバ13に再度入射する。一方で、振動板11aは、音波によって振動するため、その振動状態によって、反射光の状態が変化する。すなわち、振動板11aが光ファイバ13に入射する反射光は、音声の状態を示す音声データとして機能することとなる。 【0038】 光ファイバ13は、音声データである反射光を光電気変換器14に伝達する。受光素子14bは、光ファイバ13が出力した反射光を電気信号に変換し、通信部16に出力する。この受光素子14bとしては、例えばフォトダイオードなどを用いればよい。 【0039】 ここで、光マイク11および光ファイバ13は、電気を用いていないため、非磁性かつ電気絶縁体によって構成することができる。したがって、光マイク11および光ファイバ13をマグネットアセンブリの内部に配設した場合であっても、電磁波の送受信特性に影響を与えることがない。また、電磁波の送受信時に発熱を伴うことがないため、光マイク11を被検体6の近傍に設けた場合であっても被検体6に危険を及ぼすことがない。 【0040】 このように、非磁性かつ電気絶縁体である光マイク11および光ファイバ13を用いることで、MRI装置のマグネットアセンブリの内部にマイクを設けることができ、被検体6の音声を高効率で取得することができる。さらに、非磁性かつ電気絶縁体からなるアーム12を用いることで、マグネットアセンブリ内の任意の場所、例えば被検体6の口部近傍に光マイク11を固定することができるので、音声のSN比をさらに向上させることができる。 【0041】 ところで、光マイクの固定は必ずしもアームによっておこなうことを必要とするものではない。たとえばクリップなどを用いて被検体6に光マイクを装着させるようにしてもよい。図3は、光マイクを被検体に装着した場合のMRI装置の概要構成を示す説明図である。図3では、光マイク31に装着部32を設け、この装着部32によって被検体6に直接装着するようにしている。その他の構成および動作は図1に示したMRI装置と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。 【0042】 このように、装着部32を設けて光マイク31を被検体6に直接装着する場合、あらかじめ被検体6に光マイクを装着させた状態で載置台5に載置し、マグネットアセンブリ内に搬入することができるので、被検体6に対する光マイク31の位置決めを容易かつ確実におこなうことができる。なお、装着部32としては、クリップや粘着テープなどを、任意の方式を用いることができる。 【0043】 ここで、MRI装置は、その検査目的に応じていくつかの種類が存在する。図1および図3に示したMRI装置は、被検体6の全身のうち、任意の位置を撮像可能な全身用のMRI装置であるが、たとえば頭部の撮像に特化した頭部用MRI装置が実用化されている。図4は、光マイクを設けた頭部用MRI装置の概要構成を示す概要構成図である。図4において、MRI装置は、図1および図3に示したRFコイル4にかえて、被検体6の頭部のみを覆うRFコイル42を備えている。さらに、RFコイル42には、光マイク11が設けられている。その他の構成および動作は、図1および図3に示したMRI装置と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。 【0044】 図4に示した頭部用MRI装置では、RFコイル42が被検体6の頭部のみを選択的に覆う構成となっているため、光ファイバマイクをRFコイル42に設けることで、被検体6の口近傍から音声の取得を行うことができる。このように、光マイクおよび光ファイバを非磁性かつ電気絶縁体とすることで、マグネットアセンブリ内の任意の場所に光マイクを設置することができ、各種MRI装置に最適な構成を用いることができる。 【0045】 以上説明したように、この実施の形態1では、マグネットアセンブリ内に設けた非磁性かつ電気絶縁体からなる光マイクによって音声を取得し、音声データを光ファイバによって伝達し、マグネットアセンブリの外部で光信号である音声データを電気信号に変換するようにしているので、磁気共鳴映像の品質および被検体の安全を確保しつつ、マグネットアセンブリ内の音声を高効率で取得することができる。 【0046】 実施の形態2. この実施の形態2では、空気圧によって音声を伝達するエアチューブを用い、マグネットアセンブリの内部において音声を出力するMRI装置について説明する。 【0047】 図5は、本発明の実施の形態2にかかるMRI装置の概要構成を示す構成図である。図5に示したMRI装置おいて、静磁場発生磁石1,2、勾配磁場発生コイル3、RFコイル4からなるマグネットアセンブリ、および画像処理部7による磁気共鳴映像の撮像については、実施の形態1に示したMRI装置と同様であり、ここでは説明を省略する。 【0048】 このMRI装置では、被検体6となった人物と会話をおこなうため、被検体6の頭部に装着し、音声の入出力をおこなうヘッドセット53と、ヘッドセット53に接続される通信部16とを備えている。また、ヘッドセット53は、光マイク51およびイヤホン52を備えている。この光マイク51は、光ファイバ13および光電気変換器14を介して通信部16に接続される。また、イヤホン52は、エアチューブ54および圧力制御部55を介して通信部16に接続される。ここで、光マイク51を用いて、マグネットアセンブリ内の音声を取得する場合については、実施の形態1に示した光マイク11と同様であり、ここでは説明を省略する。 【0049】 このMRI装置で音声をマグネットアセンブリ内に音声を出力する場合、まず、通信部16から圧力制御部55に音声データを電気信号として出力する。圧力制御部55は、通信部16から受信した電気信号を、空気の振動に変換する。さらに圧力制御部55は、空気の振動をエアチューブ54によって伝達し、ヘッドセット53に設けたイヤホン52から出力する。 【0050】 ここで、イヤホン52およびエアチューブ54は、電気を用いていないため、非磁性かつ電気絶縁体によって構成することができる。したがって、イヤホン52およびエアチューブ54をマグネットアセンブリの内部に配設した場合であっても、電磁波の送受信特性に影響を与えることがない。また、電磁波の送受信時に発熱を伴うことがないため、イヤホン52を被検体6の近傍に設けた場合であっても被検体6に危険を及ぼすことがない。 【0051】 このように、非磁性かつ電気絶縁体であるイヤホン52およびエアチューブ54を用いることで、MRI装置のマグネットアセンブリの内部にイヤホンを設けることができ、高効率で音声を出力することができる。さらに、非磁性かつ電気絶縁体からなるヘッドセット53を用いることで、イヤホン52を被検体6の耳近傍に固定し、光マイク51を被検体6の口近傍に固定することができるので、マグネットアセンブリ内との会話を高いSN比で実現することができる。 【0052】 なお、イヤホンおよび光マイクの固定は必ずしもヘッドセットによっておこなうことを必要とするものではなく、任意の方式を用いることができる。また、光マイクは必ずしも空気の振動の検知を必要とするものではない。たとえば、イヤホンは、耳に直接装着するものとしてもよい。また、光マイクを、被検体6に直接装着し、被検体の発生によって生じる被検体自体の振動を検知するようにしても良い。図6を参照し、イヤホンを直接耳に装着し、かつ光マイクを被検体に装着した場合について説明する。 【0053】 図6において、イヤホン62は、耳に挿入して固定している。イヤホン62は、エアチューブ54が伝達する空気の振動を直接被検体6の耳に伝えることで、被検体6に音声を伝達する。また、光マイク61は、被検体6に貼付され、被検体6が発声した場合に生ずる振動に伴って振動する。光マイク61は、光ファイバ13から信号光を入射され、信号光を反射して光ファイバ13に再度入射する。この時、光マイク61の振動によって反射光が変化し、音声データとして機能する点においては、上述の振動板を用いた光マイク11,31,41,51と同様である。 【0054】 以上説明したように、この実施の形態2では、マグネットアセンブリ内に設けた非磁性かつ電気絶縁体からなるエアチューブによって音声を伝達するようにしているので、磁気共鳴映像の品質および被検体の安全を確保しつつ、被検体6に高効率で音声を伝達することができる。 【0055】 また、光マイクの構成を、被検体6の振動から音声データを取得する方式とすることで、マグネットアセンブリ内に発生する雑音に影響されることなく、被検体6の音声を高いSN比で取得することができる。 【0056】 【発明の効果】 上述してきたように、本発明によれば、マグネットアセンブリ内に設けた非磁性かつ電気絶縁体からなる光マイクによって音声を取得し、音声データを光ファイバによって伝達し、マグネットアセンブリの外部で光信号である音声データを電気信号に変換するようにしているので、磁気共鳴映像の品質および被検体の安全を確保しつつ、マグネットアセンブリ内の音声を高効率で取得可能な磁気共鳴映像撮像装置を得ることができるという効果を奏する。 【0057】 また、本発明によれば、マグネットアセンブリ内に設けた非磁性かつ電気絶縁体からなるエアチューブによって音声を伝達するようにしているので、磁気共鳴映像の品質および被検体の安全を確保しつつ、被検体6に高効率で音声を伝達可能な磁気共鳴映像撮像装置を得ることができるという効果を奏する。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態1にかかるMRI装置の概要構成を示す構成図である。 【図2】図1に示した光マイクを用いた音声の入力を説明する説明図である。 【図3】光マイクを被検体に装着した場合のMRI装置の概要構成を示す説明図である。 【図4】光マイクを設けた頭部用MRI装置の概要構成を示す概要構成図である。 【図5】本発明の実施の形態2にかかるMRI装置の概要構成を示す構成図である。 【図6】イヤホンを直接耳に装着し、光マイクを被検体に装着した場合について説明する説明図である。 【図7】従来のMRI装置の概要構成を説明する説明図である。 【符号の説明】 1,2 静磁場発生磁石 3 勾配磁場発生コイル 4,42 RFコイル 5 載置台 6 被検体 7 画像処理部 11,31,41,51,61 光マイク 11a 振動板 12 アーム 13 光ファイバ 14 光電気変換器 14a 発光素子 14b 受光素子 15 スピーカ 16 通信部 32 装着部 52,62 イヤホン 53 ヘッドセット 54 エアチューブ 55 圧力制御部
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| 【出願人】 |
【識別番号】300019238 【氏名又は名称】ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 【住所又は居所】アメリカ合衆国・ウィスコンシン州・53188・ワウケシャ・ノース・グランドヴュー・ブールバード・ダブリュー・710・3000
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| 【出願日】 |
平成14年6月4日(2002.6.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089118 【弁理士】 【氏名又は名称】酒井 宏明
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| 【公開番号】 |
特開2004−8356(P2004−8356A) |
| 【公開日】 |
平成16年1月15日(2004.1.15) |
| 【出願番号】 |
特願2002−163518(P2002−163518) |
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