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【発明の名称】 六面使用可能な払拭用具
【発明者】 【氏名】内藤 重一

【要約】 【課題】払拭コア部分の厚みを変えることがなくて使い勝手が良く、しかも、払拭面を多く使用することができ、高効率的で経済性にも優れた六面使用可能な払拭用具を提供すること。

【解決手段】略立方体形状のコア体11の各表面に払拭部材12が付設されて形成されるブロックキューブ1と;このブロックキューブ1・1間に配設され、稜角線部同士を連結蝶着するジョイント部材2とを具備して構成される払拭用具であって、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略立方体形状のコア体11の各表面に払拭部材12が付設されて形成されるブロックキューブ1と;このブロックキューブ1・1間に配設され、稜角線部同士を連結蝶着するジョイント部材2とを具備して構成される払拭用具であって、
前記ブロックキューブ1には、第一連結稜角線部13aおよび/または、その対角に位置する平行稜に該当する第二連結稜角線部13bにおいて、別のブロックキューブ1が前記ジョイント部材2で連結されて折曲自在な折曲軸aが形成されており、こうして連結されたブロックキューブ1・1…における折曲軸a・a…を反対交互に順次折曲することによって直棒状に折り畳み可能なキューブ連結体Cが形成される一方、
相等しい一対のキューブ連結体C・Cを、それぞれ直棒状に折り畳んだ状態において、それぞれの折曲軸a・aが同軸合致するように長手方向側面に添接し、折り畳み連動可能に構成するとともに、
これら両連結体の対向接面の上下何れか一方の稜角線部に沿って、各隣接するブロックキューブ1毎に幅方向に折り返し展開可能となる稜角線部においてジョイント部材2で連結することにより折曲自在な中央軸bが形成されており、
前記折曲軸aおよび/または中央軸bの折り返し組み合わせによって、これら連結されたブロックキューブ1・1…の各面が合成された複合払拭面が全六面において形成可能であることを特徴とする六面使用可能な払拭用具。
【請求項2】
ブロックキューブ1の表面に付設された払拭部材12の少なくとも一つが、合成樹脂繊維不織布であることを特徴とする請求項1記載の六面使用可能な払拭用具。
【請求項3】
ブロックキューブ1の表面に付設された払拭部材12の少なくとも一つが、スポンジ状吸湿部材であることを特徴とする請求項1または2記載の六面使用可能な払拭用具。
【請求項4】
ブロックキューブ1の表面に付設された払拭部材12の少なくとも一つが、研磨部材であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の六面使用可能な払拭用具。
【請求項5】
キューブ連結体Cが折り畳んで背板ケース3に収容保持できるように構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の六面使用可能な払拭用具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホワイトボードイレイザーなどの払拭用具の改良、更に詳しくは、払拭コア部分の厚みを変えることがなくて使い勝手が良く、しかも、払拭面を多く使用することができ、高効率的で経済性にも優れた六面使用可能な払拭用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のとおり、ホワイトボードに書き込んだものを拭き払うには、イレイザーなどの払拭用具を使用するが、従来のイレイザーには、拭き払い部分を取り外して交換式に構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、こうした交換式のものは、払拭面が汚れてしまったら直ちにコア部材自体を取り替えねばならないものや、表裏面を入れ換え可能であるものしかなかったため、頻繁に交換する手間が面倒であるうえに、交換コストもかかってしまうという不満があった。
【0004】
また、例えば、払拭コア部材において、4面分を使用することができる直方体のものや、6面分を使用することができる立方体のものを構成するにしても、払拭面積の確保に応じて、払拭コア部分の厚みが不可避的に大きくなってしまい、サイズが手に馴染まず、使い勝手が悪くなってしまうという不満があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−78383号公報 (第4−5頁、第1−10図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来のホワイトボードイレイザーなどの払拭用具に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、払拭コア部分の厚みを変えることがなくて使い勝手が良く、しかも、払拭面を多く使用することができ、高効率的で経済性にも優れた六面使用可能な払拭用具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0008】
即ち、本発明は、略立方体形状のコア体11の各表面に払拭部材12が付設されて形成されるブロックキューブ1と;このブロックキューブ1・1間に配設され、稜角線部同士を連結蝶着するジョイント部材2とを具備して構成される払拭用具であって、
前記ブロックキューブ1には、第一連結稜角線部13aおよび/または、その対角に位置する平行稜に該当する第二連結稜角線部13bにおいて、別のブロックキューブ1が前記ジョイント部材2で連結されて折曲自在な折曲軸aが形成されており、こうして連結されたブロックキューブ1・1…における折曲軸a・a…を反対交互に順次折曲することによって直棒状に折り畳み可能なキューブ連結体Cが形成される一方、
相等しい一対のキューブ連結体C・Cを、それぞれ直棒状に折り畳んだ状態において、それぞれの折曲軸a・aが同軸合致するように長手方向側面に添接し、折り畳み連動可能に構成するとともに、
これら両連結体の対向接面の上下何れか一方の稜角線部に沿って、各隣接するブロックキューブ1毎に幅方向に折り返し展開可能となる稜角線部においてジョイント部材2で連結することにより折曲自在な中央軸bが形成されており、
前記折曲軸aおよび/または中央軸bの折り返し組み合わせによって、これら連結されたブロックキューブ1・1…の各面が合成された複合払拭面を全六面において形成可能にするという技術的手段を採用した。
【0009】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ブロックキューブ1の表面に付設された払拭部材12の少なくとも一つを、合成樹脂繊維不織布にするという技術的手段を採用した。
【0010】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ブロックキューブ1の表面に付設された払拭部材12の少なくとも一つを、スポンジ状吸湿部材にするという技術的手段を採用した。
【0011】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、ブロックキューブ1の表面に付設された払拭部材12の少なくとも一つを、研磨部材にするという技術的手段を採用した。
【0012】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、キューブ連結体Cを折り畳んで背板ケース3に収容保持できるように構成するという技術的手段を採用した。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0014】
『第1実施形態』
本発明の第1実施形態を図1から図8に基いて説明する。図中、符号1で指示するものはブロックキューブであり、このブロックキューブ1は略立方体形状のコア体11(本実施形態では、硬質ウレタンフォーム、1辺約30mm)の各表面に払拭部材12(本実施形態では、ポリエステル不織布、厚さ約2mm)が付設されて形成されている。
【0015】
また、符号2で指示するものはジョイント部材であり、このジョイント部材2は前記ブロックキューブ1・1間に配設され、稜角線部同士を連結蝶着する。本実施形態ではプラスチック製フィルムテープを採用する。
【0016】
しかして、本実施形態における払拭用具の構成および払拭コア部分の組立手順について以下に説明する。
【0017】
まず、図1に示すようなブロックキューブ1には、第一連結稜角線部13aおよび/または、その対角に位置する平行稜に該当する第二連結稜角線部13bにおいて、別のブロックキューブ1が前記ジョイント部材2で連結されて折曲自在な折曲軸aが形成されており(図2参照)、こうして連結されたブロックキューブ1・1…(本実施形態では3個)における折曲軸a・a…を、図2中の矢印のように反対交互に順次折曲することによって直棒状に折り畳み可能なキューブ連結体Cが形成される(図3(i)および(ii)参照)。
【0018】
この際、ブロックキューブ1は、イ面およびニ面、ロ面およびホ面、ハ面およびヘ面がそれぞれ表裏関係になるように構成されている。なお、図中、各面には山型記号を付して面方向を示している。
【0019】
次に、図4に示すように、相等しい一対のキューブ連結体C・Cを、それぞれ直棒状に折り畳んだ状態において、それぞれの折曲軸a・aが同軸合致するように長手方向側面に添接し、折り畳み連動可能に構成する。
【0020】
また、これら両連結体の対向接面の上下何れか一方の稜角線部に沿って、各隣接するブロックキューブ1毎に幅方向に折り返し展開可能となる稜角線部においてジョイント部材2で連結して、折曲自在な中央軸bが形成されている。
【0021】
そして、図5に示すように、両キューブ連結体C・Cを一様に揃え、当該中央軸bにおいて幅方向に折り返すことによって、イ面(が6個で作成される複合払拭面、以下、ロ〜ヘ面についても同じ)およびニ面が表裏交換可能になる配列と、ハ面およびホ面が表裏交換可能になる配列とを形成することができる。
【0022】
また、図6に示すように、連結体C・Cを、それぞれ直棒状に折り畳んだ状態において、それぞれの折曲軸a・aが同軸合致するように長手方向側面に添接し、当該折曲軸a・aを一様に揃えて折り返すことによって、ロ面およびホ面が表裏交換可能になる配列を形成することができる。
【0023】
このようにして、前記折曲軸aおよび/または中央軸bの折り返し組み合わせによって、これら連結されたブロックキューブ1・1…の各面が合成された複合払拭面が全六面において形成可能である。
【0024】
なお、本実施形態では、ブロックキューブ1の表面に付設された払拭部材12の少なくとも一つを、合成樹脂繊維(ポリエステル)不織布で構成しているが、スポンジ状吸湿部材にすることもできる。また、図7に示すように起毛ブラシにすることもできるし、図示しないが、サンドペーパーなどの研磨部材にすることができ、各面毎に異なる払拭部材12を付設することにより多用途に構成することができる。
【0025】
また、図8に示すように、キューブ連結体Cが折り畳んで背板ケース3に収容保持できるように構成することができる。
【0026】
『第2実施形態』
次に、本発明の第2実施形態を図9から図11に基いて説明する。本実施形態では、ブロックキューブ1を4個用いて連結体Cを形成し(図9参照)、相等しい一対のキューブ連結体C・Cを、それぞれ図10に示すような直棒状に折り畳んだ状態において、それぞれの折曲軸a・aが同軸合致するように長手方向側面に添接し、折り畳み連動可能に構成している。
【0027】
また、同様にして、これら両連結体の対向接面の上下何れか一方の稜角線部に沿って、各隣接するブロックキューブ1毎に幅方向に折り返し展開可能となる稜角線部においてジョイント部材2で連結して、折曲自在な中央軸bが形成されている(図11参照)。
【0028】
そして、第1実施形態と同様の折り返し手順を用いることによって、本実施形態のようにブロックキューブ1を合計8個用いてキューブ連結体Cを形成した場合においても、払拭用具のコア部材の6面の全面を使用することができるのである。
【0029】
本発明は概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、ブロックキューブ1をいくつ用いてキューブ連結体Cを形成しても、上記実施形態同様の折り返し手順を用いることによって全六面を使用することができる。また、ブロックキューブ1の払拭部材12はブラシやくしなどに変更することができ、多用途な払拭用具を構成することができる。
【0030】
また、ジョイント部材2は折曲自在に連結できるものであれば、別材料のものを採用しても良く、更にまた、キューブ連結体Cを折り畳んで背板ケース3に収容保持できるように構成するものに限らず、輪ゴム状のものなどで留めておくことも可能であって、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【0031】
【発明の効果】
以上、実施形態をもって説明したとおり、本発明においては、ブロックキューブを連結して形成したのでバラバラに分解されることがなく、また、厚みがブロックキューブ1個の一稜線の辺長のままで態様を変化させることができるので、必要に応じて払拭面積を増加しても、非常に使い勝手が良い。
【0032】
また、払拭コア部分を六面使用できるので、非常に高効率的であり、交換回数が少なくて済み、経済的にも優れていることから、実用的利用価値は頗る高いと云える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のブロックキューブを表わす斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の片側のキューブ連結体を表わす斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の片側のキューブ連結体を直棒状に折り畳んだ状態を表わす斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態のキューブ連結体を表わす斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態のキューブ連結体の組立例を表わす斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態のキューブ連結体の組立例を表わす斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態の変形例を表わす斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態品を折り畳んで背板ケースに収容保持した状態を表わす斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態の片側のキューブ連結体を表わす斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態の片側のキューブ連結体を直棒状に折り畳んだ状態を表わす斜視図である。
【図11】本発明の第2実施形態のキューブ連結体を表わす斜視図である。
【符号の説明】
1 ブロックキューブ
11 コア体
12 払拭部材
13(13a,13b) 第一、第二連結稜角線部
2 ジョイント部材
3 背板ケース
C(C,C) キューブ連結体
a(a,a) 折曲軸
b 中央軸
【出願人】 【識別番号】395019661
【氏名又は名称】エネックス株式会社
【出願日】 平成15年1月22日(2003.1.22)
【代理人】 【識別番号】100076484
【弁理士】
【氏名又は名称】戸川 公二

【公開番号】 特開2004−222943(P2004−222943A)
【公開日】 平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願番号】 特願2003−13940(P2003−13940)