| 【発明の名称】 |
シャワー装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高野 秀弘 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内
【氏名】平本 紳二 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内
【氏名】中塚 祐次 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内
【氏名】城谷 友彦 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内
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| 【要約】 |
【課題】浴槽に湯水を入れてから8時間経過すると雑菌が急激に増殖するので、8時間経過した場合はこの浴槽内の湯水を循環して使用しないようにして、増殖した湯水中の雑菌による感染を防止する。
【解決手段】浴槽2の湯水15を循環させ、使用者に湯水15を噴出する半身浴シャワー装置1において、湯水検知装置9が湯水15を検知し、その検知信号が制御装置14に入力すると、制御装置14のタイマーがタイマーカウントを開始し、その開始から8時間越えると、使用者がリモコン等で運転操作をしようとしても、制御装置14は、シャワー装置1の循環ポンプ5の運転動作を行わないように制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴槽の湯水を循環させ、使用者に湯水を噴出するシャワー装置において、浴槽の湯水の有無を検知する湯水検知装置と、前記湯水検知装置により湯水を検知したときに計時を開始する計時手段とを備え、前記計時手段が予め設定した所定時間を超過した場合には、シャワー装置の運転装置が運転動作を行わないように制御されることを特徴とするシャワー装置。 【請求項2】 前記運転装置が運転動作を行わないように制御されたことを前記運転装置を操作する操作装置に表示することを特徴とする請求項1記載のシャワー装置。 【請求項3】 浴槽の湯水を循環させ、使用者に湯水を噴出するシャワー装置において、浴槽の湯水の有無を検知する湯水検知装置と、前記湯水検知装置により湯水を検知したときに計時を開始する計時手段とを備え、前記計時手段が所定時間を超過した場合には、運転中のシャワー装置の運転装置が運転動作を停止するように制御されることを特徴とするシャワー装置。 【請求項4】 前記運転装置が運転動作を停止するように制御されたことを前記運転装置を操作する操作装置に報知することを特徴とする請求項3記載のシャワー装置。 【請求項5】 前記計時手段による計時時間に対応する浴槽の湯水の汚れ度合いを前記操作装置に表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシャワー装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 この発明は、浴槽の湯水を循環ポンプで循環配管を通して送流し、シャワー用の湯水として利用するシャワー装置に関し、特に、浴槽の湯水が時間経過により雑菌が増殖した場合は、利用できないように制御可能なシャワー装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、浴槽の湯水を循環ポンプでシャワー用の給水管を通して給水し、半身浴シャワーや肩当て用シャワーの湯水として利用するシャワー装置は知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【0003】 半身浴シャワー装置においては、沸かし直しによる浴槽への湯張りから2日目の湯水が使用されることがある。ところで、図5は、時間の経過に伴う浴槽中の雑菌増加の状況に係る実験例を示す図である。この図では、浴槽に新鮮な湯水を入れてから(浴槽にお湯を張ってから)の経過時間を横軸に示し、縦軸に浴槽水中の一般細菌数(単位cfu/ml)を示す。星印(図中の★印)は顔面付近の浮遊菌数(単位cfu。浮遊菌サンプリング時間は15分である。)を示す。 【0004】 この図5によると、8時間未満であれば、浴槽中の雑菌はそれほど増加せず、半身浴シャワーや気泡発生装置を使用しても、顔面位置での浮遊菌数はほとんど検出されない。8時間経過すると浴槽の湯水内の雑菌数は急激に増加し、27時間経過した湯水で半身浴シャワーや気泡発生装置を使用すると、顔面位置の浮遊菌数は1桁増加し、雑菌による感染の恐れが出てくる。 【0005】 従って、1日、即ち24時間経過すると湯水は雑菌を多く含んでおり、2日目の湯水で半身浴シャワーを行うと、シャワー湯水からの飛沫等の飛散に伴う浴室内の空中浮遊菌が増加し、入浴者が空中浮遊菌を吸い込み、場合によっては、体調を崩し、発病するといった可能性がある。 【0006】 浴槽の湯水を循環して使用するものにおいて、循環用の配管と循環ポンプ内の残湯には雑菌等が繁殖するおそれがあり、衛生面で問題であるから、これを解決するために、循環ポンプ内の残湯を排水するように切替弁を動作させるようにした構成は知られている(例えば、特許文献2参照)。 【0007】 又、浴槽の浴用水を循環して使用するものにおいて、浴用水を浄化するために浴用水に浄化溶液を添加するものにおいて、浄化溶液の電気伝導度を測定して浄化溶液の濃度を把握し、浄化溶液を浴用水の汚染度に応じて常に適正な値に保つという構成が知られている(例えば、特許文献3参照)。 【0008】 【特許文献1】 実開平7−20968号公報(請求項1、図1、3参照。) 【特許文献2】 特開平8−173338公報(段落0004〜0005、図1参照。) 【特許文献3】 特開平8−057485公報(段落0006〜0008、図5、6参照。) 【0009】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記特許文献2及び特許文献3に示す従来例は、シャワー装置における湯水が汚染された場合は、排水弁で排水することや浄化溶液を添加する等、複雑な構成が必要となる。 【0010】 本発明は、浴槽に入れてから予め設定した一定時間の経過した湯水が浴槽、配管、循環ポンプ内等にある場合は、浴槽内の湯水を循環して使用するシャワー装置が利用できないようにすることにより雑菌の増殖した湯水による衛生上の問題を解決するものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】 本発明は上記課題を解決するために、浴槽の湯水を循環させ、使用者に湯水を噴出するシャワー装置において、浴槽の湯水の有無を検知する湯水検知装置と、前記湯水検知装置により湯水を検知したときに計時を開始する計時手段とを備え、前記計時手段が予め設定した所定時間を超過した場合には、シャワー装置の運転装置が運転動作を行わないように制御されることを特徴とするシャワー装置を提供する。 【0012】 前記運転装置が運転動作を行わないように制御されたことを前記運転装置を操作する操作装置に表示する構成としてもよい。 【0013】 本発明は上記課題を解決するために、浴槽の湯水を循環させ、使用者に湯水を噴出するシャワー装置において、浴槽の湯水の有無を検知する湯水検知装置と、前記湯水検知装置により湯水を検知したときに計時を開始する計時手段とを備え、前記計時手段が所定時間を超過した場合には、運転中のシャワー装置の運転装置が運転動作を停止するように制御されることを特徴とするシャワー装置を提供する。 【0014】 前記運転装置が運転動作を停止するように制御されたことを前記運転装置を操作する操作装置に報知する構成としてもよい。 【0015】 前記計時手段による計時時間に対応する浴槽の湯水の汚れ度合いを前記操作装置に表示する構成としてもよい。 【0016】 【発明の実施の形態】 本発明に係るシャワー装置の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。 【0017】 (実施例) 図1〜5は、本発明に係るシャワー装置の実施例を説明する図である。この実施例は、本発明に係るシャワー装置を、半身浴用のシャワー装置に適用した例である。図1(a)、(b)、及び図2(a)は、この実施例のシャワー装置1を使用者(入浴者)が使用し半身浴をしている状態でその全体構成を説明する図である。 【0018】 図1(a)、(b)、及び図2(a)において、このシャワー装置1は、浴槽2の後壁部3(図2(a)参照。)に設けられた吸い込み口4と、吸い込み口4に接続された湯水送出管8と、浴槽2内の湯水を循環させる循環ポンプ5(シャワー装置1の運転装置に相当する。)と、循環ポンプ5に接続された循環配管6と、循環配管6に接続される噴出部(具体的な構成は「ノズル」であり、以下、ノズルとして説明する。)7とを備えている。 【0019】 循環配管6は、循環ポンプ5に接続され上方に伸びた湯水供給管10と、この湯水供給管10の上端で左右に分岐しさらにその左右端で夫々浴槽の長手方向前方に水平に伸びる左右分岐管11と、この左右分岐管11よりやや下方において湯水供給管10から分岐して浴槽の長手方向前方に伸びる中央分岐管12と、から構成される。 【0020】 循環ポンプ5の運転動作(開始・停止、強弱の調整)を制御するために、制御装置14が設けられている。後述するリモコン13を操作することにより、制御装置14に各種の操作をする信号が入力され、さらに制御装置14から出力される信号で循環ポンプ5の運転動作を制御できる構成となっている。 【0021】 ノズル7は、左右分岐管11の先端に夫々に接続された左右の胸用ノズル7と、中央分岐管12の先端に接続された背中用ノズル7である。左右の胸用ノズル7は、入浴者Pの胸に湯水を噴射することができ、背中用ノズル7は左右の肩、首等に湯水を噴射することができる。 【0022】 このような構成から成る実施例のシャワー装置1の湯水の循環及びその使用状態について説明する。入浴者Pが、図1(a)、(b)、図2(a)に示すように、浴槽2内に座り、リモコン13を操作して制御装置14が循環ポンプ5の動作を制御して、その運転を開始する。 【0023】 すると、循環ポンプ5は、浴槽2内の湯水を、吸い込み口4から吸い込み、湯水送出管8、湯水供給管10から左右分岐管11及び中央分岐管12を通して、湯水を左右の胸用ノズル7及び背中用ノズル7に供給する。 【0024】 そして、左右の胸用ノズル7及び背中用ノズル7から、入浴者Pの肩、胸、腕、腹、首、背中等の部位に湯水15が噴出され、浴槽2内に戻る。浴槽2内の湯水15は、循環ポンプ5及び循環配管6によって、循環利用される。 【0025】 このシャワー装置1では、ノズル7から湯水15を扇状に幅を広げ、且つ薄い膜状で入浴者Pの肩、胸、腕、腹、首、背中等、上半身の広い範囲に、同時に湯水15を噴出することができるから、入浴者Pは十分な温熱感が得られるとともに、冬季でも快適に、しかも全身浴より静水圧が少なく体に負担の少ない状態の半身浴を可能とする。 【0026】 以上のような構成のシャワー装置1において、本発明の特徴は次の構成にある。図2(a)に示すように、湯水送出管8に湯水検知装置9を設け、この湯水検知装置9の検知信号を制御装置14に送るように、湯水検知装置9と制御装置14は信号線で接続されている。 【0027】 図3(a)は、湯水検知装置9の詳細な構造を示す図である。吸い込み口4に湯水送出管8が接続されている。湯水検知装置9は、湯水送出管8の管壁16に湯水送出管8の流路を挟んで互いに対向するように設けられた一対の電極17、17と、その一つの電極17に接続された抵抗測定器18を有する。 【0028】 一対の電極17、17は、電源に後述する湯水検知装置用スイッチ19を介して接続される回路中に配置されており、湯水送出管8内に湯水15が存在する場合は、この湯水15を介して一対の電極17、17間に通電するように構成されている。 【0029】 このように湯水送出管8内に湯水が存在する場合は、湯水15を導体として通電するから一対の電極17、17間の抵抗値は小さいが、湯水送出管8内に水がない場合や少ない場合は、抵抗値は大きくなる。この一対の電極17、17間の抵抗値の大小を抵抗測定器18内を流れる電流の大小により検出して、この検出結果を、信号線により制御装置14に送るように構成されている。 【0030】 図3(b)は、一対の電極17、17の好ましい実施の態様を示す図である。この電極17は、その湯水送出管8内に突出する内面20を、円曲面に形成した構成を特徴とするものである。電極17の突出する内面20の形状をこのような円曲面にすると、湯水送出管8内を流れる湯水15に混ざったゴミが、電極17の表面に引っかかりにくくなり、一対の電極17、17を湯水送出管8内に突出して設けても、湯水送出管8内がゴミで詰まるようなことが防止される。 【0031】 ところで、湯水送出管8内に突出する電極17の内面の形状が矩形等の場合には、湯水送出管8内を湯水15が流れる際に、一対の電極17、17によりその流れが乱され渦流が生じることもある。すると、これにより湯水15の流れの中に泡や空洞が生じ、この泡や空洞が多く生じた場合には、一対の電極17、17間の通電状態が安定しないので、抵抗値の測定結果にばらつきが生じるという問題が生じることもある。図3(b)に示すように電極17の内面20を円曲面にすると、湯水送出管8内を湯水15が滑らかに流れることができ、このような問題は生じない。 【0032】 なお、湯水検知装置9は、一対の電極17、17間の通電により抵抗値を計測する電極センサーを利用するものではなく、圧力センサーや超音波センサーを利用して湯水送出管8内の湯水を検知するもの、或いは給湯器の浴槽水検知機能を利用するものでもよい。 【0033】 図2(b)は、本発明に係るシャワー装置1の制御を行うための構成を説明するブロック図である。上述の通り、循環ポンプ5は制御装置14によりその動作が制御されるように制御装置14に接続されている。この制御装置14は、タイマー(計時手段)の機能(タイマー機能)も備えており、CPU、入力部、出力部及び記憶装置等を備えたマイコンを使用する。 【0034】 通常の家庭用の100Vの電源用のコンセント25に接続される電源接続用回路21が設けられている。(図示は省略するが、電源接続用回路21はコンセント25との間にトランスを介して接続されている。)この電源接続用回路21から分岐した分岐回路22中に電流検知器23(電圧検知器でもよい。)が接続されている。この電流検知器23は、電源接続用回路21のプラグ24がコンセント25に接続されているか否かを電流の有無により検知するものである。 【0035】 そして、電流検知器23は制御装置14に信号線を介して接続されており、プラグ24がコンセント25に接続されると、分岐回路22を通して電流検知器23内に電流が流れ、「電流有り」の検知信号を生じて、これを制御装置14に送る。この「電流有り」の検知信号を制御装置14が受けると、制御装置14のタイマーがリセットされるように構成されている。 【0036】 電源接続用回路22の途中に湯水検知装置用スイッチ19が配置されている。この湯水検知装置用スイッチ19は、制御装置14と信号線で接続されており、制御装置14の制御信号により、湯水検知装置9の一対の電極17、17と電源の間の接続を開閉するものである。 【0037】 シャワー装置1の運転を操作するための操作装置としてのリモコン13は浴室の壁や浴槽2のフランジ等に設けられているか、或いは持ち運び可能なリモコンとしても使用可能である。リモコン13は、図3(c)に拡大して示すように、その操作パネル面に、運転操作ボタン26、雑菌警告灯27(湯水が汚染されている時の警報表示ランプ)、複数の汚染表示ランプL1〜L5から成る汚染レベル表示ランプ28及び湯水温度表示部29等が設けられている。 【0038】 運転操作ボタン26は、リモコン13に設けられた半身浴シャワー操作スイッチの操作ボタンであり、この半身浴シャワー操作スイッチは、循環ポンプ5の運転動作の開始及び停止させるための循環ポンプ操作信号を発生させるためのスイッチである。 【0039】 この運転操作ボタン26を押すと、リモコン13から循環ポンプ操作信号を出力して制御装置14に送る。制御装置14は、この循環ポンプ操作信号を一度目に入力した場合は、(後述するが、湯水15を浴槽に入れてから8時間経過していない場合は、)運転開始信号を循環ポンプ5に送り、再度入力した場合は運転停止信号を循環ポンプ5に送るように構成されている。 【0040】 浴槽2内の湯水の汚染レベル(汚染の度合いのこと。具体的には浴槽2の湯水の一般細菌数等)は、浴槽に新鮮な湯水を入れてから経過する時間に対応して、図5の実験結果に示すように高くなる。よって、浴槽2に新鮮な湯水を入れてからの経過時間を制御装置14のタイマーでカウント(計時)すれば、このカウント結果に対応する湯水の汚染レベルは、図5に示す実験結果のグラフに基づいて、決められる又は想定される。 【0041】 このように制御装置14において、そのタイマーによるタイマーカウントに対応して決められる又は想定される湯水の汚染レベルに係る信号が、制御装置14からリモコン13に送られ、汚染レベルに対応した数だけ汚染レベル表示ランプ28の汚染表示ランプL1〜L5を点灯するように構成されている。 【0042】 この実施例では、汚染レベルを図6に示すように6つの経過時間領域▲1▼〜▲6▼に分けて、この6つの経過時間領域▲1▼〜▲6▼に対応して6段階の汚染レベル領域▲1▼’〜▲6▼’に分け、6段階の汚染レベル領域▲1▼’〜▲6▼’を表示するために、5個の汚染表示ランプL1〜L5で表示するような構成としている。 【0043】 従って、この制御装置14では、タイマーカウントによる経過時間が、6つの経過時間領域のうちの一つの領域にある時には、この経過時間領域に対応する汚染レベルの信号をリモコン13に送信する。 【0044】 リモコン13は制御装置14からこのような汚染レベルに係る信号が入力されると、5つの汚染表示ランプL1〜L5について、最下位の汚染表示ランプL1からその上方の汚染表示ランプL2、L3、L4、L5と順次、汚染レベルに対応した数だけの汚染表示ランプL1〜L5を点灯するように構成されている。これにより、時間経過に対応した(時間経過から想定される)汚染レベルが、入浴者等(入浴者やその看護者)に一目で確認可能である。 【0045】 例えば、図6において、経過時間領域▲1▼で汚染領域レベル▲1▼’の時は、5つの汚染レベル表示ランプはいずれも点灯しない。経過時間領域▲2▼で汚染領域レベル▲2▼’の時は、最下位の汚染表示ランプL1が1つ点灯する。経過時間領域▲3▼で汚染領域レベル▲3▼’の時は、最下位の汚染表示ランプL1とその上の汚染表示ランプL2の2つ点灯する。同様にして経過時間領域とそれに対応する汚染レベルが高まるに応じて徐々に点灯する汚染レベル表示ランプが増える。経過時間領域▲6▼で汚染領域レベル▲6▼’の時は、6つの汚染表示ランプL1〜L5の全てが点灯する。 【0046】 図4は、半身浴シャワー装置の作動を示すフロー図であり、このフロー図によって、図2(b)の本発明に係るブロック図に係る構成を、次の(1)〜(6)でさらに詳細に説明する。 【0047】 (1)浴槽2に新しい湯水15を入れてからプラグ24を100Vコンセント25に入れる(図4中(以下単に「図中」という。)の(イ)参照。)と、電流検知器23内を電流が流れ、「電流有り」の信号が生じ、この信号が制御装置14(マイコン)に入力する。なお、図示はしないが、プラグ24を常時コンセント25に入れておき、電源接続用回路21に電源開閉用のスイッチを設け、このスイッチを閉じると、電流検知器23内を電流が流れるような構成としてもよい。 【0048】 (2)制御装置14は、上述のとおり、そのCPUと記憶装置の働きによりタイマーとしての動作も行う、即ち制御装置14はタイマーを有するが、上記「電流有り」の信号が制御装置14に入力すると、制御装置14のタイマーをリセットする(図中(ロ)参照。)。 【0049】 (3)タイマーをリセットすると自動的に、制御装置14は、湯水検知装置用スイッチ19を閉じる信号が出力する。この信号により湯水検知装置用スイッチ19が閉じ、電源接続用回路21によって一対の電極17、17間に電源電圧が加えられる。そして、抵抗測定器18によって、一対の電極17、17間を流れる電流により電極17、17間の抵抗が計測される、即ち湯水送出管8内の湯水の有無の検出が行われる(図中(ハ)参照。)。 【0050】 (4)一対の電極17、17間の抵抗計測の結果、電極間抵抗値が「小」の場合、即ち湯水送出管8内の湯水が有る場合は、「湯水有り」の信号が抵抗測定器18から出力され、この信号が制御装置14に入力する。すると制御装置14のタイマーがカウントをスタートする(図中(ニ)、(ホ)参照。)。 【0051】 電極間抵抗値が「大」の場合、即ち湯水送出管8内の湯水が無し(又は一定水位以下)の場合は、「湯水有り」の信号が抵抗測定器18から出力されないので、制御装置14のタイマーのカウントはスタートしないが、一対の電極17、17間の抵抗計測は続けられるように制御装置14は動作する(図中(ニ)→(ハ)参照。)。 【0052】 なお、電極間抵抗値が「大」の場合は、「湯水無し」の信号を抵抗測定器18から出力し、この信号が制御装置14に入力される時にはタイマーはカウントをスタートしないが、一対の電極17、17間の抵抗計測は続けられるように制御装置14が動作する構成としてもよい。 【0053】 (5)タイマーカウント中(図中(ヘ))に、入浴者等がリモコン13の運転操作ボタン26を一度押す(図中(ト)の半身浴操作スイッチのON操作をする)と、循環ポンプ操作信号を出力して制御装置14に送る。制御装置14は、循環ポンプ操作信号が入力した場合に、タイマーが8時間(予め設定された所定時間)経過していない場合と経過している場合では、次のように異なる制御動作を行う。 【0054】 タイマーが8時間経過していない場合は、制御装置14は循環ポンプ操作信号が入力すると、循環ポンプ5の運転開始信号を循環ポンプ5に送る。すると、循環ポンプ5が運転を開始し、上述したように、浴槽の湯水を循環し、ノズル7から湯水15を入浴者に噴射する(図中(へ)、(ト)、(チ)、(リ)参照。)。 【0055】 そして、半身浴シャワー装置1の使用を終了する場合には、リモコン13の運転操作ボタン26を再度押す(半身浴操作スイッチのOFF操作する)と、循環ポンプ操作信号を出力して制御装置14に送り、制御装置14は循環ポンプ5の運転停止信号を循環ポンプ5に送る。これにより、循環ポンプ5が運転を停止する。 【0056】 一方、タイマーが8時間が経過している場合は、制御装置14は循環ポンプ操作信号が入力しても、循環ポンプ5の運転開始信号を循環ポンプ5に出力しない。従って、循環ポンプ5は運転を開始することはないように制御される(図中(へ)、(ト)、(チ)、(ヌ)参照。)。 【0057】 この場合は、制御装置14から8時間経過信号をリモコン13に送信し、リモコン13の雑菌警告灯27で「8時間以上経過のお湯」である旨の赤色等の着色表示を行う(図中(ル)参照。)。この雑菌警告灯27の赤色等警告表示は、半身浴シャワーが行えない旨の表示でもある。 【0058】 なお、図4中には明示していないが、半身浴シャワー装置1が運転している最中に、タイマーのカウント開始から8時間が経過すると、制御装置14は、半身浴シャワー装置1の運転を自動的に停止する運転停止信号を出力し、これを循環ポンプ5に送り、循環ポンプ5の運転を自動的に停止するように制御する。この場合、リモコン13の図示しないスピーカーで、例えば「タイマーにより運転を停止しました。」等の音声で、自動的に停止するように制御されたことを報知する。 【0059】 なお、この実施例では、図5に示すように、8時間を超えると急激に雑菌が増加するという実験結果に基づいて8時間に設定したが、さらに短い時間、例えば6時間等に設定してもよい。この設定は、制御装置14において自由に設定できるような構成とする。 【0060】 (6)湯水検知装置9の抵抗測定器18は、タイマーがカウントしている間は、一対の電極17、17間の電極間抵抗を、常時又は一定の時間間隔をおいて計測する(図中(ヲ)参照。)構成としている。そして、このような電極間抵抗の計測により電極間抵抗値が「小」の場合、即ち「湯水有り」の信号が出力されている限り、この信号が抵抗測定器18から制御装置14に入力され、電極間抵抗計測は続けられる(図中(ワ)→(ヲ)参照。)。 【0061】 しかし、湯水検知装置9の抵抗測定器18の測定結果が、電極間抵抗値が「大」の場合、即ち「湯水有り」の信号が出力されなくなった時には、「湯水有り」の信号が抵抗測定器18から制御装置14に入力されなくなり、タイマーはリセットされる(図中(ワ)→(ロ)参照。)。 【0062】 なお、電極間抵抗値が「大」の場合は、上記の通り「湯水無し」の信号を湯水検知装置9の抵抗測定器18から出力し、この信号が制御装置14に入力される時にはタイマーはリセットされるような構成としてもよい。 【0063】 又、図中には示していないが、上述の通り、制御装置14は、図6に基づいて、タイマーカウント数による時間経過領域▲1▼〜▲6▼に対応した湯水の汚染レベル領域▲1▼’〜▲6▼’に係る汚染レベル信号を出力して、リモコン13に送信し、リモコン13の汚染表示ランプL1〜L5を利用して汚染レベルを表示することもできる。 【0064】 以上、本発明に係るシャワー装置の実施形態を半身浴シャワー装置の実施例に基づいて説明したが、本発明は特にこのような実施例に限定されることなく、通常のシャワー装置にも適用できることは当然であり、その他、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。 【0065】 なお、本発明に係る制御装置14による一定時間(8時間)経過すると循環ポンプ5の運転を行えなくなるようにし、そしてこれをリモコン13に表示する技術は、ジェットバスや給湯器付き風呂釜等にも適用することができる。 【0066】 【発明の効果】 以上の構成から成る本発明に係るシャワー装置によると次のような効果が生じる。即ち、図5において、浴槽に湯水を入れてから8時間を超えると、浴槽中の雑菌は急増し、27時間経過した浴槽水で半身浴シャワーや気泡発生装置を使用すると、顔面位置の浮遊菌数は1桁増加し、日和見感染(健康な人に対しては感染しても発病しないが、身体が弱っている人などは感染すると発病する感染。)する恐れが出てくる。 【0067】 しかしながら、本発明によれば、湯水検知装置とタイマーを搭載するという比較的簡単な構成を設けることにより、8時間以降では自動的にシャワー装置の使用を不可能にしたので、半身浴シャワー装置や気泡発生装置を使用できる場合(8時間未満の使用)には、顔面位置での浮遊菌数はほとんど検出されない。8時間未満であれば、4名入浴しても浴槽中の湯水の雑菌は、それほど増加しない。 【0068】 このように、本発明によれば、浴槽に湯水を入れてから予め設定した一定時間の経過した湯水が浴槽、配管、循環ポンプ内等にある場合は、浴槽内の湯水を循環して使用するシャワー装置を自動的に利用できないようにしているので、長時間経過した湯水をついついシャワー水として利用するようなことが防止でき、雑菌の増殖した湯水による感染が防止できる。 【0069】 又、本発明では、8時間経過後は雑菌警告灯で警告表示するだけでなく、さらにきめ細かく、浴槽に湯水を入れてからの時間経過に対応した(時間経過から想定される)湯水の汚染レベルが、汚染レベル表示ランプで表示できるように構成されているから、経過時間が8時間経過内でも汚染レベルを一目で確認できるとともに、8時間未満の場合でも、汚染レベルによりどの程度湯水の交換補給をすれば良いのかおよその参考とすることもできる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るシャワー装置の実施例である半身浴シャワー装置を示し、(a)、(b)は使用者が入浴している状態における全体構成を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は正面図を夫々示し、(c)は、(a)のA−Aから見た図であり、循環配管を説明する図である。 【図2】実施例を説明する図であり、(a)は使用者が入浴している状態における全体構成を説明する図であり、(b)は、本発明の制御に係る構成を説明するためのブロック図である。 【図3】実施例のシャワー装置の細部を示す図であり、(a)は湯水検知装置を説明する図であり、(b)はその一部の変形例を示す図であり、(c)はリモコンの表示パネルの具体例を示す図である。 【図4】本発明の実施例のシャワー装置、及び特に制御装置の構成をより詳細に説明するためのフロー図である。 【図5】時間の経過に伴う浴槽中の雑菌増加の状況に係る実験例を示す図である。 【図6】図5に示す実験結果を汚染レベルの表示装置に利用する原理を説明する図である。 【符号の説明】 1 シャワー装置 2 浴槽 3 浴槽の後壁部 4 吸い込み口 5 循環ポンプ 6 循環配管 7 ノズル(噴出部) 8 湯水送出管 9 湯水検知装置 10 湯水供給管 11 左右分岐管 12 中央分岐管 13 リモコン 14 制御装置 15 湯水 16 湯水送出管の管壁 17 湯水検知装置の電極 18 抵抗測定器 19 湯水検知装置用スイッチ 20 湯水送出管内に突出する電極の内面 21 電源接続用回路 22 分岐回路 23 電流検知器 24 プラグ 25 コンセント 26 半身浴シャワー操作スイッチ用の運転操作ボタン 27 雑菌警告灯(湯水の汚染を知らす警報表示ランプ) 28 汚染レベル表示ランプ 29 湯水温度表示部 L1〜L5 汚染表示ランプ P 入浴者
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004709 【氏名又は名称】株式会社ノーリツ 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地
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| 【出願日】 |
平成14年11月15日(2002.11.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100110179 【弁理士】 【氏名又は名称】光田 敦
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| 【公開番号】 |
特開2004−166740(P2004−166740A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月17日(2004.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2002−332805(P2002−332805) |
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