| 【発明の名称】 |
パン焼き機 |
| 【発明者】 |
【氏名】富永 哲由
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】パン材料の混練、発酵及び焼成を行うパンケース4の内底部に回転軸7及びこれに取り付けられる混練羽根8を設け、パンケース4を収納する本体1の内底部には回転軸7を駆動する回転駆動部及びパンケース4内のパン生地を加熱するヒーターを設けてなるパン焼き機において、混練羽根8を、回転軸7に嵌脱自在に嵌合する羽根取付部12から突出する羽根本体13と、羽根本体13に対して90°〜120°で傾斜するように羽根本体13の先端部に突設された傾斜羽根14とによって構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パン材料の混練、発酵及び焼成を行うパンケースの内底部に回転軸及びこれに取り付けられる混練羽根を設け、パンケースを収納する本体の内底部には回転軸を駆動する回転駆動部及びパンケース内のパン生地を加熱するヒーターを設けてなるパン焼き機において、混練羽根を、回転軸に嵌脱自在に嵌合する羽根取付部から突出する羽根本体と、羽根本体に対して90°〜120°で傾斜するように羽根本体の先端部に突設された傾斜羽根とによって構成してなることを特徴とするパン焼き機。 【請求項2】 混練羽根を、回転軸に嵌脱自在に嵌合する羽根取付部から突出する羽根本体と、羽根本体に対して左右に夫々90°〜120°で傾斜するように羽根本体の先端部に枢着された傾斜羽根とによって構成し、パン材料を混練する際に、混練羽根の正転と逆転とを行わせるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のパン焼き機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、一般家庭において使用される簡易な自動パン焼き機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 この種のパン焼き機は、パン材料の混練、発酵及び焼成を行うパンケースの内底部に羽根回転用の回転軸及びこれに取り付けられる混練羽根を設け、パンケースを収納する本体の内底部に、パンケースの回転軸を駆動する回転駆動部及びパンケース内のパン生地を加熱するヒーターを設けたもので、各種材料を計量してパンケースに入れ、そのパンケースを本体の内部に収納した後、操作部のキーを操作して、焼き加減の設定、タイマーのセット等を行い、しかる後にスタートボタンを押すと、マイコンが所要のプログラムに応じて、回転駆動部、ヒーターその他の制御し、パンケース内のパン材料を混練して生地を作り、それを発酵し、焼成して自動的にパンを焼き上げるようになっている。 【0003】 ところで、従来の家庭用パン焼き機として、公知文献を具体的に挙げることは出来ないが、パンケース底部の回転軸に取り付けられる混練羽根は、その回転軸に挿脱自在に嵌合する羽根取付部からほぼ半径方向に突出する平板状の羽根本体からなるものや、その一部に若干の角度を付けたものからなる。しかして、パン生地の混練に際しては、混練羽根の回転作用によってパン材料を混練する一方、回転する羽根本体の先端部とパンケースの内壁面との間でパン材料を切断して結合する運動を繰り返し行なうようになっているため、弾性があって腰のある良質の生地が生成出来なかった。 【0004】 また従来のパン焼き機では、パン材料を混練する際に、混練羽根を一方向にのみ回転させて混練を行うようになっているため、混練中の生地の塊がパンケース内を同じパターンで周回することになって、特に横断面長方形パンケースの場合には、弾性のある良質の生地が出来難い上に、パンケースの四隅(コーナー)の何れかに生地の一部が付着して残り、それが焼き上がったパンに傷痕を残すことになってパンの商品価値を落とす等の問題があった。 【0005】 横断面長方形パンケース4の場合について説明するならば、小麦粉等の材料と水とを混ぜ合わせていくと、それらが生地の塊となって、その塊が自転しながらパンケース内を周回するようになるが、この生地の塊は、パンケース内の一つのコーナー(第1コーナー)で自転しながら一時滞留した後、次のコーナー(第2コーナー)では一時滞留することなく通過して、その次のコーナー(第3コーナー)で再び一時滞留し、更に次のコーナー(第4コーナー)は一時滞留することなく通過して、元のコーナー(第1コーナー)に戻って一時滞留する、というパターンを繰り返す。この場合、生地の塊が自転しながらコーナーに滞留することによって、その生地に弾性が付与されると共に、パンケースのコーナー壁面を掃除することになるわけであるが、4つのコーナーのうち2つのコーナーでしか滞留しないため、十分弾性のある良質の生地が得られない上に、混練の初期段階で付着した半練り材料が最後まで残ってしまうことになる。 【0006】 本発明は、上記のような課題に鑑み、十分に弾性のある良質の生地を形成できると共に、パンケースの内壁面に生地の材料が残らないようにしたパン焼き機を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】 請求項1に係る発明は、図7及び図8を参照すると分かるように、パン材料の混練、発酵及び焼成を行うパンケース4の内底部に回転軸7及びこれに取り付けられる混練羽根8を設け、パンケース4を収納する本体1の内底部には回転軸7を駆動する回転駆動部5及びパンケース4内のパン生地を加熱するヒーター6を設けてなるパン焼き機において、混練羽根8を、回転軸7に嵌脱自在に嵌合する羽根取付部12から突出する羽根本体13と、羽根本体13に対して90°〜120°で傾斜するように羽根本体13の先端部に突設された傾斜羽根14とによって構成してなることを特徴とする。 【0008】 請求項2に係る発明は、図6を参照すると分かるように、請求項1に記載のパン焼き機において、混練羽根8を、回転軸7に嵌脱自在に嵌合する羽根取付部12から突出する羽根本体13と、羽根本体13に対して左右に夫々90°〜120°で傾斜するように羽根本体13の先端部に枢着された傾斜羽根14とによって構成し、パン材料を混練する際に、混練羽根8の正転と逆転とを行わせるようにしたことを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】 図1は本発明に係るパン焼き機の外観斜視図、図2は蓋2を外した状態の本体1の内部を見た平面図、図3は蓋2を開けた本体1にパンケース4を収納しようとする状態を示す斜視図、図4はパンケース4の外底部を示す斜視図、図5はパンケース4及び混練羽根8を示す斜視図であり、図6は混練羽根8の作用を説明するパンケース4の平面図である。このパン焼き機は、本体1の開口部Oに開閉自在に取りつけられた蓋2を有し、この蓋2の片側の本体1上に操作部3が設けられている。 【0010】 本体1の内部には、図3に示すように、パン材料の混練、発酵及び焼成を行う横断面長方形のパンケース4が挿脱自在に挿入され、その挿入部分の下方に混練装置の回転駆動部5及びパンケース4内のパン生地を加熱するヒーター6が設けられている(図2参照)。また、パンケース4の内底部には、図5に示すように回転軸7及びこの回転軸7に着脱自在に取り付けられる混練羽根8が設けられ、回転軸7は、パンケース4を本体1の内部に挿入した時に本体1側の回転駆動部5に連動連結される。回転駆動部5は、図示は省略するが、正逆回転可能なモーターに連結されている。 【0011】 図4に示すように、パンケース4の下面側には回転軸7の下端部に固定された回転体9が突出すると共に、この回転体9には一対の伝動片10,10が直径方向外向きに突出し、両伝動片10,10は、本体1内部へのパンケース4の挿入時に回転駆動部5の駆動片11,11に当接させて、回転駆動部5の回転を回転軸7に伝えるようになっている。 【0012】 前記混練羽根8は、図5及び図6に示すように、回転軸7に嵌脱自在に嵌合する羽根取付部12からその半径方向外向きに突出する羽根本体13と、この羽根本体13に対して左右に夫々同一の傾斜角度θで傾斜するように羽根本体13の先端部に枢着された傾斜羽根14とから構成される。傾斜羽根14は、羽根本体13の先端部に枢着されており、回転軸7が図6の実線矢印で示す右回りに回転する時は同図の実線図示位置に保持され、また回転軸7が図6の仮想線矢印で示す左回りに回転する時は同図の仮想線図示位置に保持されるようになっている。羽根本体13と傾斜羽根14との成す傾斜角度θは約100°である。 【0013】 また図5及び図6に示すように、パンケース4の内部は、内底壁面15、前後内壁面16,17、左右内壁面18,19からなるもので、その四隅、即ち4つのコーナー部C1〜C4は夫々丸く形成され、前後内壁面16,17の夫々中央部には円弧状の突条部16a,17aが形成されている。そして、混練羽根8の傾斜羽根14は、図6から分かるように、その回転時に傾斜羽根14の先端がパンケースの前後内壁面16,17に対し2〜10mm、好ましくは4〜5mmに接近するように設けられる。 【0014】 前記回転駆動部5のモーター及びパンケース4内のパン生地を加熱するヒーター6は、マイコン(図示せず)によって制御されるようになっている。また図示は省略するが、操作部3は、「食パン」、「ソフト食パン」、「フランスパン」など複数のコースを表示する表示部と、パン焼きの上記各コースに応じたレシピを記憶させたマイコンと、上記コースを選択するコースキー、焼き加減を選択する焼き加減キー、タイマーを設定するタイマーキー、パン作りの開始及び停止を命じるスタート/取消キーなどによって構成される。尚、図1において、20は本体1から延出された電源差し込みプラグである。 【0015】 上記のように構成されるパン焼き機の使用においては、先ず、所要のパン材料をパンケース4に入れた後、このパンケース4を本体1の内部に挿入してセットし、蓋2を閉め、そして差し込みプラグ20をコンセントに差し込む。それから操作部3のコースキー、例えば「食パン」を押し、引き続きスタートキーを押してスタートさせる。 【0016】 スタートキーを押すと、回転駆動部5の駆動によって、混練羽根8が、最初は例えば右回りに寸動し、この寸動を約3〜4分行なってパン材料の粉と水とを混練しながら、次第に生地の塊Dを形成していく。この混練羽根8の右回転による混練状態を図6によって説明すると、この生地の塊Dは、横断面長方形パンケース4内の例えば第1コーナーC1で自転しながら一時滞留した後、次の第2コーナーC2では一時滞留することなく通過し、その次の第3コーナーC3で再び一時滞留し、更に次の第4コーナーC4は一時滞留することなく通過して、第1コーナーC1に戻って一時滞留する、というパターンを繰り返す。これは、パンケース4の横断面形状が長方形である場合に特有のパターンである。 【0017】 この場合、混練羽根8の傾斜羽根14は、羽根本体13の右回り回転に伴って、図6の実線図示のように左側に傾斜した姿勢に保持される。しかして、この混練羽根8によって混練される生地は、混練羽根8の傾斜羽根14と、パンケース4の前後各内壁面16,17(特に突条部16a,17a)との間に挟まれて、そのテーパ効果により、生地が切断されることなく圧縮されながら薄く延ばされる。こうして薄く延ばされた生地どうしが第1コーナーC1〜第4コーナーC4において互いに重なり合って巻きつきながら一つの塊Dを形成する。 【0018】 この実施形態の混練羽根8のように、羽根本体13と傾斜羽根14との成す傾斜角度θが約100°である場合には、パンケース4の前後各内壁面16,17との間で生地を挟む時の傾斜羽根14によるテーパ効果が最も有効に発揮され、それにより十分弾性があって粘りと引きのある極めて良質の生地が生成される。具体的に言うと、傾斜角度θが約100°の場合には、小麦タンパク質の主成分であるグルテンの結合、つまりグルテンの構成物であるグリアジン、グルテニン等の結合が良くなり、従ってそのパン生地が発酵し、焼成される時に、パン内部に形成される気泡がより小さくなると共に、気泡間に形成される膜が薄くなり、その結果として十分な弾性が付与され、歯ごたえのある非常に美味しいパンとなる。また、傾斜角度θが90°以下になると、傾斜羽根14によるテーパ効果が殆どなくなって、圧縮作用が弱く、弾性が十分に得られなくなる。また、傾斜角度θが120°以上になると、従来の混練羽根と同様に傾斜羽根14の先端部とパンケース4の内壁面16,17との間でパン生地を切断してしまうため、弾性のある良質の生地が生成されなくなるわけである。 【0019】 しかして、前記のように薄く延ばされた生地どうしが第1コーナーC1〜第4コーナーC4にて互いに重なり合って巻きつきながら形成された生地の塊Dは、図6の実線矢印で示す混練羽根8の右回り回転によって塊D自体右回りに自転しながらパンケース4内部を右回りに周回するが、この右回り回転時には、前後各内壁面16,17の突条部16a,17aから最初のコーナーを通過して次のコーナー、即ち第1コーナーC1及び第3コーナーC3において夫々回転しながら滞留する。このようにパンケース4内を自転しながら周回する生地の塊Dがコーナーで滞留することによって、弾性のあるパン生地となっていくと共に、塊Dの回転作用によってコーナー壁面を掃除していくことになる。 【0020】 上記のようにして混練羽根8の右回転により生地の塊Dが自転しながら横断面長方形状パンケース4内部を例えば7分間右回りに周回した後、回転駆動部5の回転が左回り回転に切り替わって、混練羽根8が図6の仮想線矢印で示すように左回りに回転する。この左回転時には、混練羽根8の傾斜羽根14が羽根本体13の左回り回転に伴って図6の仮想線図示のように右側に傾斜する。この左回り回転時は、生地の塊Dは、前後各内壁面16,17の突条部16a,17aから最初のコーナーを通過して次のコーナーである第2コーナーC2及び第4コーナーC4において夫々回転しながら滞留する。こうして混練羽根8の左回転により生地の塊Dが自転しながらパンケース4内部を例えば4分間左回りに周回すると、回転駆動部5の駆動が停止して、混練羽根8による生地の混練が終了する。 【0021】 上記のようにして混練羽根8が正転と逆転とを所要時間ずつ行うことにより、自転しつつ周回する生地の塊Dは、第1コーナーC1から第4コーナーC4までの何れかのコーナーでも滞留することになるから、その生地に対して十分な弾性力が付与されて、粘りと引きのある良質のパン生地が形成されると同時に、各コーナーC1〜C4が滞留時の塊Dの回転作用を十分に受けることになって、各コーナー壁面が綺麗に掃除され、従って混練の初期段階で付着した半練り材料が最後まで残るようなことがない。 【0022】 尚、上記のような混練羽根8の左右回転方向の切り換え動作、時間は、操作部3において予め任意に設定されるようになっている。また、混練羽根8の回転方向が切り替わる時には、傾斜羽根14が、図5に実線で示す傾斜位置から仮想線で示す傾斜位置へ揺動し、また仮想線で示す傾斜位置から実線で示す傾斜位置へ揺動することになるが、この動作を図6に示すように内壁面16,17の突条部16a,17aに近接した位置で行うと、傾斜羽根14が突条部16a,17aに当たって支障を来すことになるため、混練羽根8の回転方向の切り換えに際し混練羽根8の停止位置が必ず傾斜羽根14の揺動に支障のない左右内壁面18,19に面する側に来るように、モーターをマイコンによって制御する。 【0023】 上記のような混練羽根8による混練作業が終了し所定の生地が出来上がれば、このパン生地は、一定時間発酵され、その発酵後に焼成されて、焼き上げることになる。 【0024】 上述したパン焼き機によれば、混練羽根8を、回転軸7に嵌脱自在に嵌合する羽根取付部12から突出する羽根本体13と、羽根本体13に対して左右に夫々90°〜120°で傾斜するように羽根本体13の先端部に枢着された傾斜羽根14とによって構成すると共に、回転駆動部5を正逆回転可能な駆動部とし、パン材料を混練する際に、混練羽根8の正転と逆転とを所要時間ずつ交互に行わせるようにしたから、パンケース4の内部を自転しつつ周回する生地の塊Dが第1コーナーC1から第4コーナーC4までの何れかのコーナーでも滞留することができて、それにより生地に対し十分な弾性力が付与されて、粘りと引きのある良質のパン生地が形成されると同時に、各コーナーC1〜C4が塊Dの滞留時にその回転作用を十分に受けることになって、各コーナーC1〜C4の壁面が綺麗に掃除され、従って混練の初期段階で付着した半練り状物が最後まで残るようなことがなく、パンの商品価値を落とすことがない。 【0025】 そして、混練羽根8は、羽根本体13と傾斜羽根14との成す角度θを95°〜105°に設定した場合に、生地に対する圧縮作用を最も有効に発揮させることができる。より好ましい角度θは前記したように約100°である。しかしながら、90°〜120°の範囲であれば有効である。また混練羽根8は、その回転時に傾斜羽根14の先端が図6に示すようにパンケース4の前後内壁面16,17の突条部16a,17aに接近するように設けられているから、傾斜羽根14のテーパ作用と相まって、生地を圧縮する作用が一層有効に働き、生地をより効果的に混練することができる。 【0026】 以上説明したパン焼き機は、混練羽根8を、羽根本体13と、この羽根本体13に対して左右に夫々一定角度で傾斜するように羽根本体13の先端部に枢着された傾斜羽根14とで構成すると共に、パン材料を混練する際に、混練羽根8の正転と逆転とを行わせるようにしたものであるが、図7には、羽根本体13と、羽根本体13に対して一定角度で傾斜するように羽根本体13の先端部に固定的に突設された傾斜羽根14とによって構成される混練羽根8を、横断面長方形パンケース4の内底部に設けた本発明のパン焼き機を示している。 【0027】 この混練羽根8は、傾斜羽根14を羽根本体13の先端部に一定角度で固定させて設けたもので、羽根本体13と傾斜羽根14との成す角度θは、図6に示す実施形態と同様に約100°であって、生地に対する圧縮作用を最も有効に発揮させることができ、弾性のある良質のパン生地を形成することができる。この角度θは、好ましくは95°〜105°の範囲であるが、90°〜120°の範囲であれば有効とされる。 【0028】 この図7に示す横断面長方形パンケース4の場合には、混練羽根8の傾斜羽根14は、実線図示のように左側に傾斜した状態で右回りに回転される。この混練羽根8によって混練される生地は、傾斜羽根14と、パンケース4の前後各内壁面16,17(特に突条部16a,17a)との間に挟まれて、そのテーパ効果により圧縮されながら薄く延ばされ、こうして薄く延ばされた生地どうしが第1コーナーC1〜第4コーナーC4において互いに重なり合って巻きつきながら一つの塊を形成する。しかして、この生地の塊は、混練羽根8の右回り回転によって塊それ自体右回りに自転しながらパンケース4内部を右回りに周回するが、第1コーナーC1及び第3コーナーC3において夫々回転しながら滞留する。このようにパンケース4内を自転しながら周回する生地の塊がコーナーで滞留することによって、弾性のあるパン生地となっていくと共に、塊の回転作用によってコーナー壁面を掃除していくことになる。 【0029】 図8は、図7の実施形態と同じく傾斜羽根14を羽根本体13の先端部に一定角度で固定させて設けた混練羽根8を、横断面正方形パンケース4の内底部に設けたパン焼き機を示したもので、パンケース4が横断面正方形である点を除けば、図8の実施形態と同様である。この横断面正方形パンケース4の場合には、生地の塊は、混練羽根8の右回り回転によって塊それ自体右回りに自転しながらパンケース4内部を右回りに周回し、第1コーナーC1〜第4コーナーC4の各コーナーにおいて夫々回転しながら滞留する。このようにパンケース4内を自転しながら周回する生地の塊が各コーナーで滞留することによって、弾性のあるパン生地となっていくと共に、塊の回転作用によってコーナー壁面を掃除することができる。 【0030】 【発明の効果】 請求項1に係る発明のパン焼き機は、混練羽根を、羽根本体と、この羽根本体に対して90°〜120°で傾斜するように羽根本体の先端部に突設された傾斜羽根とによって構成したから、パン材料を混練する際に、そのパン材料が、混練羽根の傾斜羽根とパンケース内壁面との間に挟まれて、そのテーパ効果により圧縮され、十分に弾性のある良質のパン生地が形成される。 【0031】 請求項2に係る発明のパン焼き機は、混練羽根を、羽根本体と、この羽根本体に対して左右に夫々90°〜120°で傾斜するように羽根本体の先端部に枢着された傾斜羽根とによって構成すると共に、回転駆動部を正逆回転可能な駆動部とし、パン材料を混練する際に、混練羽根の正転と逆転とを行わせるようにしたから、パンケースの内部を自転しつつ周回する生地の塊が第1コーナーから第4コーナーまでの何れかのコーナーでも滞留することができ、それにより生地に対し十分な弾性力が付与されて、粘りと引きのある良質のパン生地が形成されると同時に、各コーナーが塊の滞留時にその回転作用を十分に受けることになって、各コーナーの壁面を綺麗に掃除でき、それにより混練の初期段階で付着した半練り状物が最後まで残るようなことがなく、パンの商品価値を落とすようなことがない。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るパン焼き機の外観斜視図である。 【図2】蓋を外した状態の本体の内部を見た平面図である。 【図3】蓋を開けた本体にパンケースを収納しようとする状態を示す斜視図である。 【図4】パンケースの外底部を示す斜視図である。 【図5】パンケース及び混練羽根を示す斜視図である。 【図6】パン焼き機の混練羽根の作用を説明する横断面長方形パンケースの平面図である。 【図7】本発明の他のパン焼き機における横断面長方形パンケースの平面図である。 【図8】本発明の更に他のパン焼き機における横断面正方形パンケースの平面図である。 【符号の説明】 1 本体 2 蓋 4 パンケース 5 回転駆動部 6 ヒーター 7 回転軸 8 混練羽根 12 羽根取付部 13 羽根本体 14 傾斜羽根 D パン材料の生地の塊
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| 【出願人】 |
【識別番号】503127987 【氏名又は名称】富永 哲由
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| 【出願日】 |
平成15年4月4日(2003.4.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069578 【弁理士】 【氏名又は名称】藤川 忠司
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| 【公開番号】 |
特開2004−305344(P2004−305344A) |
| 【公開日】 |
平成16年11月4日(2004.11.4) |
| 【出願番号】 |
特願2003−101125(P2003−101125) |
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