| 【発明の名称】 |
折り畳み椅子 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 桂一郎
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| 【要約】 |
【課題】折り畳んだ際の面積を可及的に小さくでき、ワンタッチで折り畳み操作が可能な折り畳み椅子を実現する。
【解決手段】前脚3と後ろ脚5を互いの中間部分で軸着することによりI字状からX字状に回動する脚部1と、上記脚部上に配される座面10、背もたれ14及び肘掛け16からなり、座面後部に対し前脚上部及び背もたれ下部を軸着することにより脚部と共に座面及び背もたれをI字状に閉じることを可能とし、後ろ脚上部と座面の前方下部には、脚部をX字状に開いた際に後ろ脚上部とこれに載置される座面を係止する係止手段6、20を設け、アーム状の肘掛けの前後端を後ろ脚上部と背もたれ中間部に軸着することにより、後ろ脚と背もたれを連結する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前脚と後ろ脚を互いの中間部分で軸着することによりI字状からX字状に回動する脚部と、上記脚部上に配される座面、背もたれ及び肘掛けからなり、座面後部に対し前脚上部及び背もたれ下部を軸着することにより脚部と共に座面及び背もたれをI字状に閉じることを可能とし、後ろ脚上部と座面の前方下部には、脚部をX字状に開いた際に後ろ脚上部とこれに載置される座面を係止する係止手段を設け、アーム状の肘掛けの前後端を後ろ脚上部と背もたれ中間部に軸着することにより、後ろ脚と背もたれを連結したことを特徴とする折り畳み椅子。 【請求項2】 後ろ脚上部に係止部材を設けると共に、脚部をX字状に開いて後ろ脚上部に座面を載置する際に、上記係止部材が嵌入される係止用の溝を座面前方下部に設けることにより、後ろ脚上部と座面の前方下部の係止手段とした請求項1記載の折り畳み椅子。 【請求項3】 肘掛けを上方に湾曲した形状に構成すると共に、その前後端を後ろ脚上部と背もたれ中間部に軸着するに際し、軸着位置を脚部、座面、背もたれより外側に設定した請求項1又は2記載の折り畳み椅子。 【請求項4】 前脚と後ろ脚を軸着するに際し、後ろ脚を前脚の内側に位置させると共に、座面後部に対し前脚上部及び背もたれ下部を軸着するに際し、座面後部に上下に張り出し片を突設した軸着金具を結合し、上記張り出し片にそれぞれ前脚上部及び背もたれ下部を軸着することにより、脚部と共に座面及び背もたれをI字状に閉じた際に、座面の上面及び下面にそれぞれ背もたれ及び前脚が重合すると共に、前脚の内側に後ろ脚が納まるようにした請求項1から3の何れかに記載の折り畳み椅子。 【請求項5】 ピンで互いに回動自在に連結される一対の軸着金具のそれぞれを、後ろ脚上部と肘掛けの前部に結合することにより、後ろ脚上部と肘掛けの軸着手段とし、上記ピンの長さを座面前方下部に設けられる係止用の溝に嵌入可能な長さとすることにより、後ろ脚上部と座面の前方下部の係止手段を構成する後ろ脚上部の係止部材を兼ねさせた請求項2から4の何れかに記載の折り畳み椅子。 【請求項6】 座面後部と前脚上部及び背もたれ下部の軸着、肘掛けの前後端と後ろ脚上部及び背もたれ中間部の軸着にあたり、金属製の軸着金具を木製の座面の後端、木製の前脚の上端、木製の後ろ脚の上端、木製の背もたれの下端、木製の肘掛けの前後端に結合した請求項2から5の何れかに記載の折り畳み椅子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 この発明は折り畳み椅子に関し、より詳細には折り畳んだ際の面積を可及的に小さくでき、ワンタッチで折り畳み操作が可能な折り畳み椅子に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、図14及び図15に示すように、一体になった前脚50及び背もたれ51と後ろ脚53、座面52を軸着して、それらをI字状に折り畳む折り畳み椅子が公知であった(公知例としては特開平10−215974、特開2002−248026等)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、前記の公知発明においては前脚50と背もたれ51が一体になっているので、折り畳み面積がその分だけ大きくなり、収容や持ち運びに不便であった。 【0004】 一方、前脚と後ろ脚を互いの中間部分で軸着することによりI字状からX字状に回動する脚部と、上記脚部上に配される座面、背もたれ及び肘掛けからなる折り畳み椅子が特開平10−272030として公知であった。この公知発明においては、後ろ脚上部と座面前部、座面後部と背もたれ下部をそれぞれ軸着し、前脚上部が座面の前後方向に配した円弧状の案内溝に沿って摺動することにより、脚部と共に座面及び背もたれをI字状に閉じることを可能としているので前記の問題点は解消される。 【0005】 しかしながら、脚部の回動と座面及び背もたれの折り畳みに関し機構上の関連性がないので、椅子の折り畳みに際しては先ず脚部を折り畳んでから、座面及び背もたれを折り畳むという二重の動作が必要であるという煩わしさがあった。又、背もたれは単に座面に対して軸着されているだけなので、組み立て状態の椅子を持ち運ぶ際に背もたれを持って運ぼうとすると、座面及び脚部が背もたれに対して揺動して不安定になる問題があった。一方、前脚上部が座面の前後方向に配した円弧状の案内溝に沿って摺動する構成を採用しているので、案内溝の周辺の強度を高める工夫が必要となり、又、円滑な折り畳みを実現するために案内溝の加工精度を高める必要もあり、コスト的に不利であった。 【0006】 又、通常の椅子に関してはスタッキング性が考慮されても、折り畳み椅子に関しては折り畳み性にのみ意が払われ、スタッキング性に関しては考慮されていないものが多かった。 【0007】 【課題を解決するための手段】 この発明は以上の従来技術の問題点に鑑みて創作されたものであり、前脚と後ろ脚を互いの中間部分で軸着することによりI字状からX字状に回動する脚部と、上記脚部上に配される座面、背もたれ及び肘掛けからなる折り畳み椅子において、座面後部に対し前脚上部及び背もたれ下部を軸着することにより脚部と共に座面及び背もたれをI字状に閉じることを可能とし、後ろ脚上部と座面の前方下部には、脚部をX字状に開いた際に後ろ脚上部とこれに載置される座面を係止する係止手段を設け、アーム状の肘掛けの前後端を後ろ脚上部と背もたれ中間部に軸着することにより、後ろ脚と背もたれを連結したことを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】 以下、この発明の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明の折り畳み椅子の折り畳み中途の状態を示す斜視図、図3は組み立て状態の斜視図、図4は折り畳み状態の斜視図である。図中符号1は脚部であり、前脚3(本願明細書では脚の着地箇所が前方に位置するものを前脚、同じく後方に位置するものを後ろ脚と称する)と後ろ脚5を互いの中間部分を軸2により軸着することによりI字状からX字状に回動するように構成される。尚、この実施例においては、前脚3及び後ろ脚5は左右一対のものがそれぞれ連結杆3A、5Aで連結された構成よりなり、後ろ脚を前脚の内側に位置させている。 【0009】 図中符号10は座面であり、ここでは枠体10Bに座面板10Aを張設した構成よりなる。同じく14は背もたれであり、やはり枠体14Bに背もたれ板10Bを張設した構成よりなる。上記の座面10の後部に対し前記の前脚3の上部及び背もたれ14の下部を軸着することにより脚部1と共に座面及び背もたれをI字状に閉じることを可能としている。ここでは、上下に張り出し片13、12を突設すると共に本体が枠体10B後端に外嵌可能な軸着金具11を座面10に結合し、上記の張り出し片のそれぞれに背もたれ14の下部及び前脚3の上部を軸着している。この場合、軸着金具11と背もたれ14及び前脚3の軸着にあたっては、枠体14B後端に外嵌可能な軸着金具15を背もたれ14に結合すると共に、前脚の上端に外嵌可能な軸着金具4を前脚に結合し、これらの軸着金具端に開口したスリット(図中符号省略)内に軸着金具の上下の張り出し片13、12を挿入して軸着している(図6参照)。従って、この構成の場合は、脚部1と共に座面10及び背もたれ14をI字状に閉じた際に、座面の上面及び下面にそれぞれ背もたれ及び前脚が重合することとなる(図5参照)。又、前記したように後ろ脚5を前脚3の内側に位置させているので、I字状に閉じた際に前脚の内側に後ろ脚が納まることとなる。 【0010】 次に、後ろ脚5の上部と座面10の前方下部には、脚部1をX字状に開いた際に後ろ脚上部とこれに載置される座面を係止する係止手段が設けられると共に、アーム状の肘掛け16の前後端が後ろ脚上部と背もたれ中間部に軸着される。この場合、ここでは後ろ脚上部に係止部材6を設けると共に、脚部をX字状に開いて後ろ脚上部に座面を載置する際に、上記係止部材が嵌入される係止用の溝20を座面前方下部に設けることにより、後ろ脚上部と座面の前方下部の係止手段としている。より詳細には、ピン9で互いに回動自在に連結される一対の軸着金具7、8のそれぞれを、後ろ脚5の上端と肘掛け16の前端に外嵌して結合することにより(図2参照)、後ろ脚上部と肘掛けの軸着手段とし、上記ピンの長さを座面10の枠体10Bの前方下部に設けられる係止用の溝20に嵌入可能な長さとすることにより、後ろ脚上部と座面の前方下部の係止手段を構成する後ろ脚上部の係止部材6を兼ねさせている(図7及び8参照)。この場合、X字状に開いた脚部1上に、軸着金具11により軸着されて擺動する座面10の前方を載置すれば、係止部材6のピン9上に座面の係止用の溝20が落とし込まれて係止する。ここでは、更に、不用意に両者が離脱しないように、図9に示すように溝20内に左右の溝壁よりバネ22、22に附勢されたボール21、21を突出させ、溝内に嵌入したピン9を上記ボールを押し広げながら通過して溝底に進入させることにより抜け止め作用を実現している。 【0011】 前記の肘掛け16の後端には軸着金具17が外嵌して結合され、この軸着金具をもって背もたれ14の枠体14Bの中間部に軸着している。この肘掛け16は上方に湾曲した形状に構成されると共に、その前後端を後ろ脚上部と背もたれ中間部に軸着するに際し、軸着位置を脚部1、座面10、背もたれ14より外側に設定する。上記の構成により、脚部1、座面10、背もたれ14をI字状に折り重ねた際に、それらの外側に上方に湾曲して突出した一対の肘掛け16、16が位置することになり、椅子同士を積み重ねた際の横ずれ防止作用が実現されることとなる(図4参照)。 【0012】 尚、以上の実施例においては各軸着金具はステンレス等の金属製とし、これが外嵌される座面の枠体、前脚、後ろ脚、背もたれの枠体、肘掛けを木製としている。 【0013】 【発明の効果】 以上の構成よりなるこの発明は次の特有の効果を奏する。 (1) 前脚と後ろ脚がI字状からX字状に回動する脚部に対し背もたれ及び座面を軸着することにより折り畳み可能としているので、折り畳んだ際の面積を可及的に小さくでき、収納及び運搬が容易な折り畳み椅子が実現される。 (2) 座面後部に対し前脚上部及び背もたれ下部を軸着すると共に、アーム状の肘掛けの前後端を後ろ脚上部と背もたれ中間部に軸着しているので、前脚、後ろ脚、背もたれ、肘掛けが軸により順次連結されたリンク機構が実現され、脚部のI字状からX字状の開閉動作と連動して背もたれが折り畳まれることになり、ワンタッチで折り畳み、組み立て操作を行うことができる。 (3) X字状に開いた脚部上に、擺動する座面の前方を載置すれば、係止部材のピン上に座面の係止用の溝が落とし込まれて係止するので組み立て時の固定をワンタッチで行うことができ、一方、座面の前方を上方に持ち上げて係止状態を離脱させれば、重力により床方向に折り畳まれるので操作が容易である。 (4) 脚部、座面、背もたれをI字状に折り重ねた際に、それらの外側に上方に湾曲して突出した一対の肘掛けが位置するのでり、椅子同士を積み重ねた際の横ずれ防止作用が実現され、スタッキング性が良好となり、折り畳み時の面積が小さいことも相まって、特に車載用に最適な折り畳み椅子が実現される。 (5) 各軸着金具を金属製とし、これが外嵌される座面の枠体、前脚、後ろ脚、背もたれの枠体、肘掛けを木製とすることにより、力のかかる軸着箇所を金具で補強できるので、木製部分を細くすることが可能となり、軽量且つデザイン上の自由度が高い折り畳み椅子が実現される。 【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の折り畳み椅子の折り畳み中途の状態を示す斜視図。 【図2】図1のA箇所の拡大斜視図。 【図3】この発明の折り畳み椅子の組み立て状態を示す斜視図。 【図4】同上、折り畳み状態を示す斜視図。 【図5】同上、折り畳み状態を示す裏面から観察した斜視図。 【図6】同上、要部の拡大斜視図。 【図7】同上、要部の裏面から観察した拡大斜視図。 【図8】同上、要部の裏面から観察した拡大斜視図。 【図9】同上、係止用溝20箇所の断面図。 【図10】この発明の折り畳み椅子の組み立て状態を示す側面図。 【図11】この発明の折り畳み椅子の折り畳み中途の状態を示す側面図。 【図12】この発明の折り畳み椅子の折り畳み中途の状態を示す側面図。 【図13】この発明の折り畳み椅子の折り畳み状態を示す側面図。 【図14】従来技術の折り畳み椅子の組み立て状態を示す斜視図。 【図15】従来技術の折り畳み椅子の折り畳み状態を示す斜視図。 【符号の説明】 1 脚部 3 前脚 5 後ろ脚 6 係止手段 10 座面 14 背もたれ 16 肘掛け 20 係止用の溝
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| 【出願人】 |
【識別番号】399075304 【氏名又は名称】コックス株式会社 【識別番号】390005360 【氏名又は名称】株式会社ミネルバ
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| 【出願日】 |
平成15年5月22日(2003.5.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081949 【弁理士】 【氏名又は名称】神保 欣正
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| 【公開番号】 |
特開2004−344438(P2004−344438A) |
| 【公開日】 |
平成16年12月9日(2004.12.9) |
| 【出願番号】 |
特願2003−145551(P2003−145551) |
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