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【発明の名称】 |
自然木からなる杖等の器具とその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】松葉 健治 |
【課題】把持部と杖本体とからなる杖のように、股状の形状を有する器具において、自然木の外観を有するとともに股部が強固な器具を提供する。
【解決手段】伐採された自然木1の幹部2を、枝部3の基部3aの近傍で切断して、枝部3の基部3aに幹部2からなる把持部形成用材5を一体に残し、該把持部形成用材5を把持部形状に加工して、幹部2を把持部とし、枝部3を杖本体とする。また、前記枝部3の基部3aを加熱しながら把持部形成用材5と枝部3との角度を所望の角度に整形するとよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 伐採された自然木の幹部を、枝部の基部の近傍で切断して、枝部の基部に幹部からなる把持部形成用材を一体に残し、該把持部形成用材を把持部形状に加工して、幹部を把持部とし、枝部を杖本体としたことを特徴とする自然木からなる杖。 【請求項2】 伐採された自然木の幹部を、枝部の基部の近傍で切断して、枝部の基部に幹部からなる把持部形成用材を一体に残し、該把持部形成用材を把持部形状に切削加工して、幹部を把持部とし、枝部を杖本体とすることを特徴とする自然木からなる杖の製造方法。 【請求項3】 伐採された自然木の幹部を、枝部の基部の近傍において幹部の直径方向に切断して切り出し幹部を形成し、次で、前記切り出し幹部を幹部の軸方向に切断して、枝部の基部に把持部形成用材を一体に残し、次で、前記把持部形成用材を把持部形状に切削加工して、幹部を把持部とし、枝部を杖本体とすることを特徴とする自然木からなる杖の製造方法。 【請求項4】 前記杖部の基部を加熱しながら杖部を幹部に対して所定の角度に整形する工程を含むことを特徴とする請求項2又は3記載の自然木からなる杖の製造方法。 【請求項5】 伐採された自然木の幹部を、枝部の基部の近傍で切断し、枝部の基部に幹部からなる部材を一体に残し、該部材と枝部を所望形状に加工してなることを特徴とする自然木からなる器具。 【請求項6】 伐採された自然木の幹部を、枝部の基部の近傍で切断して、枝部の基部に幹部からなる部材を一体に残し、該部材と枝部を所望形状に加工することを特徴とする自然木からなる器具の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、自然木からなる杖等の器具とその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、木製の杖として、木材を棒状に加工してなる杖本体と、木材を加工してなる把持部とを別体に形成して、これを接着剤等で接合して形成した杖が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 前記従来の杖においては、杖本体が、木材を棒状に加工して形成されていることから、見た目に単純である。 【0004】 更に、杖本体と把持部を別体に形成して、これを接着剤等で接合していることから、経年使用により、杖本体と把持部との接合力が弱化したり、分離したりして、使用ができなくなることがある。 【0005】 そこで本発明は、自然木の外観を有する興趣のある杖であって、かつ、前記のような杖本体と把持部の分離がない杖とその製造方法及び杖以外の器具であって股状の形状を有する器具において、自然木の外観を有し、かつ、強固な器具を提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】 前記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、伐採された自然木の幹部を、枝部の基部の近傍で切断して、枝部の基部に幹部からなる把持部形成用材を一体に残し、該把持部形成用材を把持部形状に加工して、幹部を把持部とし、枝部を杖本体としたことを特徴とする自然木からなる杖である。 【0007】 請求項2記載の第2の発明は、伐採された自然木の幹部を、枝部の基部の近傍で切断して、枝部の基部に幹部からなる把持部形成用材を一体に残し、該把持部形成用材を把持部形状に切削加工して、幹部を把持部とし、枝部を杖本体とすることを特徴とする自然木からなる杖の製造方法である。 【0008】 請求項3記載の第3の発明は、伐採された自然木の幹部を、枝部の基部の近傍において幹部の直径方向に切断して切り出し幹部を形成し、次で、前記切り出し幹部を幹部の軸方向に切断して、枝部の基部に把持部形成用材を一体に残し、次で、前記把持部形成用材を把持部形状に切削加工して、幹部を把持部とし、枝部を杖本体とすることを特徴とする自然木からなる杖の製造方法である。 【0009】 請求項4記載の第4の発明は、前記第2または第3の発明において、前記杖部の基部を加熱しながら杖部を幹部に対して所定の角度に整形する工程を含むことを特徴とする自然木からなる杖の製造方法である。 【0010】 前記の発明によれば、杖本体が自然木で形成された興趣のある杖であって、かつ、杖本体と把持部が一体で強固に連結された、耐久性の高い杖になる。 【0011】 請求項5記載の第5の発明は、伐採された自然木の幹部を、枝部の基部の近傍で切断し、枝部の基部に幹部からなる部材を一体に残し、該部材と枝部を所望形状に加工してなることを特徴とする自然木からなる器具である。 【0012】 請求項6記載の第6の発明は、伐採された自然木の幹部を、枝部の基部の近傍で切断して、枝部の基部に幹部からなる部材を一体に残し、該部材と枝部を所望形状に加工することを特徴とする自然木からなる器具の製造方法である。 【0013】 前記第5及び第6の発明においても、前記の杖と同様に、股状の形状を有する器具において、自然木の外観を有し、かつ、強固な器具が形成される。 【0014】 【発明の実施の形態】 本発明の好ましい実施の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。 【0015】 図1乃至図5は本発明を杖に適用した第1実施例である。 図1は本発明の杖を自然木より切り出す状態を示す図で、1は杖を切り出す伐採された自然木を示し、この自然木1は間伐材を利用するとよいが、間伐材以外の伐採された自然木でもよい。 【0016】 前記の自然木1から杖を切り出す方法(杖の製造方法)について説明する。 図1に示すような幹部2と枝部3を有する自然木1において、先ず、枝部3の基部3aの近傍、例えば図1において、基部3aを中心として幹部2の軸方向の両側へ所定の距離Lを隔てて幹部2を切断する。この切断位置を図1において符号4で表わす。 【0017】 次に、前記符号4の位置で切断して切り出した切り出し幹部2aを、枝部3側に把持部形成用材5が残るようにして幹部1の直径方向に切断する。この切断位置を図1及び図2において符号6で表わす。このようにして切り出した中間材7を図3に示す。 【0018】 この中間材7の状態においては、通常、枝部3は幹部1の軸芯に対する角度α(図3参照)が100度以上の大きな角度を有するため、杖本体となる枝部3と把持部となる把持部形成用材5とが杖として使用に適する角度ではない。 【0019】 そこで、次の工程として、枝部3の基部3aを蒸気或いは火炎等により加熱しながら前記の角度αを図4に示すように、杖として適する角度βに整形する。この角度βとしては90度から略100度が好ましい。 【0020】 次に、前記の把持部形成用材5を図5に示すように、把持に適する形状に切削加工し、把持部9に形成するとともに、杖部3の先を所望の長さに切断し、必要により枝部3の表面を仕上げる。 【0021】 以上により、枝部3から形成された杖本体8と幹部1から形成された把持部9が一体の杖10が形成される。 【0022】 したがって、杖本体が自然木で形成された興趣のある杖が形成されるとともに、杖本体8と把持部9が一体で強固に連結され、耐久性の高い杖10が形成される。 【0023】 図6は、ドア等の把手に本発明を適用した第2実施例を示す。 図6において、11は把手であり、この把手11は把手部12と、該把手部12の一側面に取付部13が一体に突設されている。そして、該把手11を、その取付部13を図6に示すようにドア14等にボルト15等によって固着して、ドア14等に取り付けるようになっている。 【0024】 このような把手11の製造方法は、前記第1実施例の杖の製造方法で説明した図1乃至図5の工程と同様の工程により、幹部2で把持部12を形成し、杖部3で取付部13を形成する。この際、取付部13の長さは図6に示すように、前記の杖本体8よりも短く切断する。 【0025】 前記のように製造された把手11の取付部13は自然木の枝で形成され、かつ、把手部12と取付部13が一体に形成され、前記の杖と同様の効果を発揮する。 【0026】 図7は、柱や壁等に取り付けて、種々なものを引っ掛けるフックに本発明を適用した第3実施例を示す。 【0027】 図7において、21はフックであり、その取付基板22の前面にフック部23が突設されている。そして、該フック21を、その取付基板22を図7に示すように、柱や壁24にボルト25等によって固着して、柱や壁24に取り付けるようになっている。 【0028】 このようなフックの製造方法も、前記第1実施例の杖の製造方法で説明した図1乃至図5の工程と同様の工程により、幹部2で取付基板22を形成し、枝部3でフック部23を形成する。この際フック部23は、上向きになるように整形するとともに所定の長さに切断する。 【0029】 前記のように製造されたフック21のフック部23は自然木の枝で形成され、かつ、取付基板22とフック部23が一体に形成され、前記の杖と同様の効果を発揮する。 【0030】 なお、前記杖、把手、フックは本発明を適用した3例であり、自然木の幹部と枝部を一体に切り出す本発明は、前記杖、把手、フック以外のその他の器具、例えば竹馬、物掛台、槌等の器具にも適用できるものである。 【0031】 そのため、本発明における器具は、股状の形状を有する器具を意味するものである。 【0032】 【発明の効果】 以上のようであるから、請求項1乃至4に記載の発明によれば、杖本体が自然木の外観を有する興趣のある杖であって、かつ、杖本体と把持部が一体で強固に連結された、耐久性の高い杖を提供できる。 【0033】 また、請求項5及び6の発明においても、股状の器具において、一部に自然木の外観を有し、かつ、股部が強固に連結された耐久性の高い器具を提供できる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例を示すもので、自然木からの切り出し状態を説明する図。 【図2】図1の小口側から見た図。 【図3】図1の自然木から切り出した中間状態を示す図。 【図4】図3の状態から、枝部の基部を加熱して整形した図。 【図5】図4の状態から把持部を切削して杖を形成した図。 【図6】本発明を把手に適用した図。 【図7】本発明をフックに適用した図。 【符号の説明】 1 伐採された自然木 2 幹部 2a 切り出し幹部 3 枝部 3a 基部 4,6 切断位置 5 把持部形成用材 7 中間材 8 杖本体 9 把持部 10 杖 11 把手 12 把手部 13 取付部 21 フック 22 取付基板 23 フック部
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| 【出願人】 |
【識別番号】502284092 【氏名又は名称】神岡林業協同組合
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| 【出願日】 |
平成14年8月6日(2002.8.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101535 【弁理士】 【氏名又は名称】長谷川 好道
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| 【公開番号】 |
特開2004−65472(P2004−65472A) |
| 【公開日】 |
平成16年3月4日(2004.3.4) |
| 【出願番号】 |
特願2002−228064(P2002−228064) |
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