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【発明の名称】 幼児用エプロン
【発明者】 【氏名】保田 美華

【要約】 【課題】首周りに隙間ができないように装着できるとともに、衣服の袖口が汚れることを防止でき、また、幼児用のスプーン等を携帯するのにも便利に利用することのできる、幼児用エプロンを提供する。

【解決手段】エプロン本体2における襟元に沿って裏布4の上辺4aを連結するとともに、この裏布4の上辺4aに沿って絞込み可能に紐5を挿通し、裏布4をエプロン前面側に左右から二つ折りすることによって対向される裏布4の他の周辺同士をファスナ7などの接続手段で接続することで、この裏布4を、紐5が挿通された上辺4aを絞込み可能な開口とする袋状に変形可能に構成してある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エプロン本体における襟元に沿って裏布の上辺を連結するとともに、この裏布の前記上辺に沿って絞込み可能に紐を挿通し、裏布をエプロン前面側に左右から二つ折りすることによって対向される裏布の他の周辺同士を接続手段で接続することで、この裏布を、紐が挿通された前記上辺を絞込み可能な開口とする袋状に変形可能に構成してあることを特徴とする幼児用エプロン。
【請求項2】
前記エプロン本体の上部左右に腕通し部を設けてある請求項1記載の幼児用エプロン。
【請求項3】
前記紐に絞込み移動可能な絞り玉を装着してある請求項1または2記載の幼児用エプロン。
【請求項4】
二つ折りした前記裏布の前記上辺を除く他の周辺を接続する接続手段を、スライダの移動によって開閉可能なファスナで構成してある請求項1〜3のいずれかに記載の幼児用エプロン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外出先で食事をする場合などに幼児に装着して使用するエプロンに関する。
【0002】
【従来の技術】
幼児用のエプロンとしては、例えば、エプロン本体の上下に取り付けた首紐と腰紐とを、幼児の首部および腰部に巻き付けて結ぶよう構成したものが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−316904
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
提案されている上記エプロンは、幼児の胸元にだけ装着するものであるから、身体を動かしているうちに、エプロンが左右にずれ動いて首周りに隙間ができやすく、この隙間に食べこぼした食物が入り込んで衣服を汚してしまうようなおそれがあった。
【0005】
また、食事の後で汚れたエプロンをバッグなどにしまって持ち帰る場合、エプロンの汚れがバッグ内の収容物に付着するおそれもあり、使って汚れたエプロンはビニール袋などに入れてバッグに収容しなければならず、エプロンの携帯が煩わしいものとなっていた。
【0006】
また、幼児は箸を使えないのでスプーンなどが必要となるが、幼児用の食器を備えていない大人専用の飲食店などに幼児連れで入って食事をするような場合には、幼児にとっては使い勝手の悪い大人用の食器で食事をさせなければならないことがある。
【0007】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、首周りに隙間ができないように装着できるとともに、衣服の袖口が汚れることを防止でき、また、幼児用のスプーン等を携帯するのにも便利に利用することのできる、幼児用エプロンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
【0009】
すなわち、請求項1に係る発明の幼児用エプロンは、エプロン本体における襟元に沿って裏布の上辺を連結するとともに、この裏布の前記上辺に沿って絞込み可能に紐を挿通し、裏布をエプロン前面側に左右から二つ折りすることによって対向される裏布の他の周辺同士を接続手段で接続することで、この裏布を、紐が挿通された前記上辺を絞込み可能な開口とする袋状に変形可能に構成してあることを特徴とする。
【0010】
この構成によると、幼児に着けられたエプロンは、紐を絞り込んで襟元を詰めるので、襟元に隙間をあけることなくエプロンを着用させることができるとともに、エプロンの前面へのずれ動きがなくなる。
【0011】
また、前面側に二つ折りした裏布の上辺を除く他の周辺を接続して袋状に変形することで、この袋状の裏布を収納ケースにして、その中に小さく畳み込んだエプロン本体を収容することができ、かつ、襟元絞込み用の紐を絞り込むことでこのを収納ケースの口を巾着状に絞ることができる。
【0012】
また、裏布を利用した収納ケースの中には、幼児用のスプーンやフォークなどを収容して携帯することができる。
【0013】
請求項2に係る発明の幼児用エプロンは、請求項1の発明において、前記エプロン本体の上部左右に腕通し部を設けてあるものである。
【0014】
この構成によると、左右の腕通し部に両腕を通してエプロンを幼児に着けることで、エプロン本体のずれ動きを一層確実に防止できる。特に、腕通し部を長袖状にすると、衣服の袖口を汚すことが防止できる。
【0015】
請求項3に係る発明の幼児用エプロンは、請求項1または2の発明において、前記紐に絞込み移動可能な絞り玉を装着してあるものである。
【0016】
この構成によると、幼児の襟元でのエプロンの紐の絞り込み、および、エプロンを脱ぐ際の紐の緩め操作が絞り玉の移動だけで簡単に行える。
【0017】
請求項4に係る発明の幼児用エプロンは、請求項1〜3のいずれかの発明において、二つ折りした前記裏布の前記上辺を除く他の周辺を接続する接続手段を、スライダの移動によって開閉可能なファスナで構成してあるものである。
【0018】
この構成によると、エプロン使用時における裏布の展開、および、使用後に裏布を収納ケースに切り換える操作を、スライダ操作によって簡単に行える。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1に、本発明に係るの幼児用エプロン1の正図図が、図2にその着用状態の斜視図が、また、図3に正面側から見た斜視図が、さらに、図4に裏面側から見た斜視図がそれぞれ示されている。
【0021】
この幼児用エプロン1は、エプロン本体2の上部左右に長袖状の腕通し部3が備えられるとともに、エプロン本体2における襟元部の裏側に沿って、略矩形に形成された裏布4の上辺4aが縫合連結され、この裏布4の上辺4aに紐5が挿通されているとともに、この紐5の両端が絞り玉6に挿通されて紐5がループ状になっている。また、裏布4における下辺の中央から左右の周辺に亘ってファスナ7が装着されており、裏布4を左右中央で前面側に二つ折りして、その下辺および左右の周辺を対向重合させて、下辺中央のスライダ8を移動操作して対向重合する下辺および左右の周辺を接続することで、紐5が挿通された連結辺4aを開口とする袋状に形成されるようになている。
【0022】
なお、前記エプロン本体2は、こぼした食物の汁が沁み通って中の衣服に移らないように、樹脂シート、樹脂膜で裏うちされた樹脂引き布、などの液体が浸透しない素材で製作されるとともに、エプロン本体2における前面下端部には全幅に亘って、こぼれ落ちた食物を受けるポケット2aが備えられている。
【0023】
このように構成されたエプロン1は、図2に示すように、エプロン本体2が幼児の胸元に位置するように左右の腕通し部3に両腕を通すとともに、紐5のループ内に頭を通し、紐5に装着した絞り玉6を首の後側まで移動させて紐5を絞り込むことで、エプロン本体2の襟元部と幼児の首筋との間に大きい隙間がない状態で、かつ、衣服の袖口が汚れるのを腕通し部3で防止した状態でエプロン1を着用させることができる。
【0024】
脱いだエプロン1は、以下のようにして収納することができる。つまり、図5(a)に示すように、先ず、エプロン本体2を裏布4上に小さく折り畳み、次に、図5(b)に示すように、この畳んだエプロン本体2を抱き込むように、裏布4をその左右中央で前面側に二つ折りし、その下辺および左右の周辺を対向重合させ、スライダ8を移動操作して対向重合する下辺および左右の周辺を接続する。このようにすることで、図5(c)に示すように、紐5が挿通された上辺4aを開口とする袋状の収納ケース10を形成して、この収納ケース10の中に折り畳んだエプロン本体2を収納することができる。そして、絞り玉6を用いて紐5を絞り込むことで、エプロン本体2が収納された収納ケース10の開口を巾着状に閉じることができる。
【0025】
この場合、図5(c)中に示すように、折り畳んだエプロン本体2と一緒に幼児用のスプーン11やフォーク12を収納ケース10に入れておくことで、これら幼児用食器を収納ケース10に入れて携帯することができる。
【0026】
なお、本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
【0027】
(1)エプロン本体2に備える腕通し部3を長袖状にすると、衣服の袖口が汚れるのを防止できるとともに、エプロン本体2のずれ動きを抑制する機能を期待できるものであるが、袖なしあるいは半袖の衣服を着用する夏期などでは、長袖状の腕通し部3を備えたエプロンは、幼児が暑がって着用を嫌がりやすいので、夏季仕様として、腕通し部3を半袖程度の長さのもの、あるいは、単なる輪にして実施することもできる。また、簡易には、腕通し部3を備えない仕様で実施することもでき、この場合は、構成が簡単で安価なものとして提供できる。
【0028】
(2)襟元の絞り込み操作が多少面倒にはなるが、前記裏布4の上辺4aに挿通した紐5を、絞り込んで結ぶ形態で実施することもできる。
【0029】
(3)エプロン本体2の下端左右から腰紐を延出して、幼児の身体に巻きつけて結ぶようにすると、エプロン本体2のずれ動きを一層確実に防止することができる。
【0030】
(4)二つ折りした裏布4の下辺および左右の周辺を接続して袋状に形成するための接続手段として、前記ファスナ7に代えてホックや面ファスナを利用することもできる。
【0031】
(5)紐5の絞り玉6より後側の一対の端部を連結してループ状として、ベビーカーのフック等に引っ掛けて運べるようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば以下に示すような効果が期待できる。
【0033】
請求項1に係る発明によれば、着用した時に襟元を隙間なく締め込むことができ、襟元の隙間から入った食物で中の衣服を汚すことがなくなる。また、エプロン本体を折り畳んで、裏布を二つ折して形成した収納ケースに収納し、かつ、着用時に利用した紐を絞り込んで収納ケースの開口を閉じておくことができるので、使用後の汚れたエプロンをバッグなどに入れておく場合にも、エプロンの汚れがバッグ内の収容物に付着するようなことがなく、携帯に便利である。また、収納ケースは幼児用の食器を入れておくことができるので、外出先でも使い慣れた食器で食事をさせることができる。
【0034】
請求項2に係る発明によれば、襟元を絞り込む上に、左右の腕通し部に両腕を通すことでエプロン本体のずれ動きを一層確実に防止でき、着衣が汚れるのを防止する効果が高いものとなる。特に、腕通し部を長袖状にすれば、着衣の袖口を汚すことが防止でき、便利に利用できるものとなる。
【0035】
請求項3に係る発明によれば、着用したエプロンの襟元の絞り込み、および、裏布からなる収納ケースの開口の絞り込み、ならびに、その開放を、絞り玉のスライド移動によって簡単に行うことができ、使い勝手の優れたものとなる。
【0036】
請求項4に係る発明によれば、裏布を収納ケースに変更する際の対向周辺の接続操作、ならびに、その接続を解除して収納ケースを展開開放する操作を、スライダの引き移動操作によって簡単かつ速やかに行うことができ、使い勝手の良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る幼児用エプロンの正面図である。
【図2】着用状態の斜視図である。
【図3】幼児用エプロンの正面側から見た斜視図である。
【図4】幼児用エプロンの背面側から見た斜視図である。
【図5】収納手順を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 エプロン本体
3 腕通し部
4 裏布
5 紐
6 絞り玉
7 ファスナ
8 スライダ
10 収納ケース
【出願人】 【識別番号】502414909
【氏名又は名称】保田 美華
【出願日】 平成14年11月15日(2002.11.15)
【代理人】 【識別番号】100086737
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 和秀

【公開番号】 特開2004−162236(P2004−162236A)
【公開日】 平成16年6月10日(2004.6.10)
【出願番号】 特願2002−332166(P2002−332166)