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【発明の名称】 愛犬用洗浄乾燥システム
【発明者】 【氏名】長谷川 英直

【要約】 【課題】犬の洗浄と乾燥作業を専用の施設で行うので能率的であるし、料金を支払うだけで抜け毛の後始末等の面倒な仕事から解放される。利用後は自動的に洗浄・殺菌を行うので清潔であるし安心して利用できる。

【解決手段】建屋1内に形成した作業室2には入室料金を支払うことにより入室できる。作業室2には洗浄乾燥台11、シャワー装置21、ドライヤー装置22が設置してある。洗浄乾燥台11には洗浄時の湯水の飛散を防止する飛散防止体13、14が昇降可能に設けてあると共に、犬を係止する係止具15が設けてある。入室料金に対応する時間シャワーを使用できるし、利用料金を支払うことによりドライヤー装置を使用することができる。利用が終了して利用者が退室した後は、自動洗浄・殺菌装置により作業室2の洗浄・殺菌が行われる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入口の扉は所定の入室料金を支払うことにより開錠し、かつ遠隔操作により施錠可能になっている作業室と、該作業室内に設置した洗浄乾燥台と、該洗浄乾燥台の近傍にシャワーホースを配置し、洗浄開始操作により前記入室料金に対応する所定の時間給湯するシャワー装置と、前記洗犬乾燥台の近傍にドライヤーホースを配置し、乾燥開始操作により利用料金に対応する所定の時間温風を噴出するドライヤー装置と、前記シャワー装置及びドライヤー装置のいずれか一方の作動終了時から所定時間が経過した後、利用終了の警報を発する警報装置と、該警報装置の警報終了後、前記扉を遠隔操作により施錠した状態で前記作業室内の洗浄と殺菌を行う自動洗浄・殺菌装置と、前記入室料金の入金により始動し、自動洗浄・殺菌装置が停止するまでの間、前記作業室内を照明する照明装置及び換気する換気装置とから構成してなる愛犬用洗浄乾燥システム。
【請求項2】
前記洗浄乾燥台は、洗浄時の湯水の飛散を防止する飛散防止体を設けてあることを特徴とする請求項1記載の愛犬用洗浄乾燥システム。
【請求項3】
前記飛散防止体は、前記洗浄乾燥台に昇降可能又は着脱可能に設けてあることを特徴とする請求項2記載の愛犬用洗浄乾燥システム。
【請求項4】
前記洗浄乾燥台の近傍に、犬を係止する係止具を設けてあることを特徴とする請求項1記載の愛犬用洗浄乾燥システム。
【請求項5】
前記シャワー装置は、利用料金の追加支払いにより更に所定の時間給湯するようにしてあることを特徴とする請求項1記載の愛犬用洗浄乾燥システム。
【請求項6】
前記ドライヤー装置は、利用料金の追加支払いにより更に所定の時間温風を噴出するようにしてあることを特徴とする請求項1記載の愛犬用洗浄乾燥システム。
【請求項7】
前記シャワー装置及びドライヤー装置のいずれか一方の作動終了時から所定時間が経過する迄に、該シャワー装置又はドライヤー装置のいずれかが再始動した時は、前記警報装置は利用終了の警報を発しないようにしてあることを特徴とする請求項1記載の愛犬用洗浄乾燥システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、愛犬を洗浄し、乾燥する作業を容易に能率よく行うことができるし、抜け毛の後始末等の面倒から飼い主を解放することができる愛犬用洗浄乾燥システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
飼い主が愛犬を洗浄する場合、洗浄時に湯水を使用することと、湯水が周囲に飛散することから殆どの場合自宅の風呂場を使用しているのが現状である。この場合、洗浄と乾燥時における多量の抜け毛が飼い主にとって大きな問題になっている。洗浄時の多量の抜け毛が排水口に詰まることから、そのための対策が必要であるし、風呂場の後始末が必要なことである。しかも、濡れた毛を自宅で乾燥するには多大な時間が必要であり、これも大きな悩みである。また、犬には人に伝染する病気や寄生虫があることからすれば、風呂場を使用するのは飼い主の健康面から見て好ましいことではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、犬の洗浄及び乾燥を行うのに適した他の場所或は設備は、是迄提供されていないのが現状であるし、本件出願人が知る限りそのような設備に関する特許出願はなされていない。
【0004】
本発明は上述した従来技術の未解決の問題点に鑑みなされたもので、専用の施設であるので愛犬の洗浄と乾燥を能率的に行うことができるし、施設は利用される毎に洗浄・殺菌を行うので後の利用者は安心して利用することができると共に、所定の料金を支払うだけで抜け毛の後始末等の面倒な仕事からも開放される愛犬用洗浄乾燥システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために構成された本発明の手段は、出入口の扉は所定の入室料金を支払うことにより開錠し、かつ遠隔操作により施錠可能になっている作業室と、該作業室内に設置した洗浄乾燥台と、該洗浄乾燥台の近傍にシャワーホースを配置し、洗浄開始操作により前記入室料金に対応する所定の時間給湯するシャワー装置と、前記洗犬乾燥台の近傍にドライヤーホースを配置し、乾燥開始操作により利用料金に対応する所定の時間温風を噴出するドライヤー装置と、前記シャワー装置及びドライヤー装置のいずれか一方の作動終了時から所定時間が経過した後、利用終了の警報を発する警報装置と、該警報装置の警報終了後、前記扉を遠隔操作により施錠した状態で前記作業室内の洗浄と殺菌を行う自動洗浄・殺菌装置と、前記入室料金の入金により始動し、該自動洗浄・殺菌装置が停止するまでの間、前記作業室内を照明する照明装置及び換気する換気装置とからなる。
【0006】
そして、前記洗浄乾燥台は、洗浄時の湯水の飛散を防止する飛散防止体を設けた構成にするとよい。このように構成することにより、利用者は洗浄時に湯水に濡れる事態を防止できる。
【0007】
また、前記飛散防止体は、前記洗浄乾燥台に昇降可能又は着脱可能に設けた構成にするとよい。このように構成することにより、飛散防止体が犬の乾燥作業時に障害になることがない。
【0008】
また、前記洗浄乾燥台の近傍に、犬を係止する係止具を設けた構成にするとよい。このように構成することにより、洗浄や乾燥が嫌いな犬でも拘束した状態で洗浄・乾燥ができるから能率的に作業を行うことができる。
【0009】
また、前記シャワー装置は、利用料金の追加支払いにより更に所定の時間給湯するようにするとよい。このように構成することにより、利用者は時間に追われることなく犬を十分に洗浄をすることができる。
【0010】
更に、前記ドライヤー装置は、利用料金の追加支払いにより更に所定の時間温風を噴出するようにするとよい。このように構成することにより、利用者は時間に追われることなく犬を十分に乾燥することができる。
【0011】
更にまた、前記シャワー装置及びドライヤー装置のいずれか一方の作動終了時から所定時間が経過する迄に、該シャワー装置又はドライヤー装置のいずれかが再始動した時は、前記警報装置は利用終了の警報を発しないようにするとよい。このように構成することにより、利用者は時間に追われることなく納得のいく洗浄・乾燥の作業を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。図において、1は建屋を示す。2は該建屋1内に設けた作業室で、該作業室2は耐水性のある材料を敷設した床部2Aと、3面の壁部2B、2C、2Dと、天井部2E及び建屋1内を2室に区画する仕切り壁2Fと、1の壁部2Bに設けた出入口3と、該出入口3を開閉する扉4とから構成してある。そして、床部2Aには仕切り壁2Fの近傍に排水口5が設けてあり、床部2A全体は排水口5に向けて若干の勾配が付けてある。
【0013】
該扉4には電気信号により遠隔制御が可能な電子錠6が設けてあり、該電子錠6は出入口3の近傍に位置して建屋1に設けた入室料金支払い器7に利用者が所定の入室料金、例えば200円相当の貨幣を投入すると開錠する。また、利用者は内側から別個の内鍵で施錠することも可能にしてある。なお、仕切り壁2Fで画成した建屋1の奥は機械室8になっている。そして、上述の構成からなる作業室2には天井2Eに照明器具9が設けてあり、他側の壁部2Cには換気扇10が設けてある。
【0014】
11は作業室2の中央奥に位置して仕切り壁2Fに近接した状態で床2Aに設置した洗浄乾燥台を示す。12は該洗浄乾燥台11を構成する台部で、該台部12は高さを約44cmに設定した前側板12A及び一対の横側板12B、12Bを略コ字状に連結し、高さ約39cmに設定した1枚の後側板12C(但し、図示せず。)を一対の横側板12B、12Bに連結して略ロ字状に構成し、天板12Dは3辺を前側板12A、横側板12B、12Bの上端から約4cm下げた位置に固定し、他辺を後側板12Cの上端に固定することにより後ろ下がりに傾斜させて配設してある。このように構成することにより、天板12Dの周囲にコ字状の堤部を形成すると共に、天板12Dは仕切り壁2Fに向けて下り傾斜面になって水捌けをよくしてある。
【0015】
また、13、13は洗浄時の湯水の飛散を防止するために前記前側板12Aに設けた飛散防止体を示す。該各飛散防止体13は側板12Aの幅方向両縁に固着した一対のガイドレール13A、13Aと、該一対のガイドレール13A、13Aの下端に嵌着した高さ約4cmのゴム製クッション材13B、13Bと、一対のガイドレール13A、13Aに昇降可能に挿装した下側昇降板13Cと、該下側昇降板13Cの幅方向両側に設けた一対のガイド溝13D、13Dと、該各ガイド溝13Dに摺動可能に嵌合したガイドピン13Eを介して昇降可能に支持された上側昇降板13Fとから構成してある。
【0016】
また、14、14は前記一対の横側板12B、12にB設けた飛散防止体で、該各飛散防止体14は前記飛散防止体13と同様の構成からなり、横側板12Bの幅方向両縁に固着した一対のガイドレール14A、14Aと、該一対のガイドレール14A、14Aの下端に嵌着した高さ約4cmのゴム製クッション材14B、14Bと、一対のガイドレール14A、14Aに昇降可能に挿装した下側昇降板14Cと、該下側昇降板14Cの幅方向両側に設けた一対のガイド溝14D、14Dと、該各ガイド溝14D、14Dに摺動可能に嵌合したガイドピン14Eを介して昇降可能に支持された上側昇降板14Fとから構成してある。
【0017】
このように、台部12の3面に昇降自在な飛散防止体13、14、14を設け、犬が台部12に上がる時は上下2枚の昇降板13C、13F、14C、14Fは降下させておくことにより犬が台部12に上り易くし、洗浄時には犬の体型の大きさに合わせて上側昇降板13F、13F、14F、14Fのみを引上げた状態にしたり、上側及び下側昇降板13C、13F、14C、14Fの両方を引上げて使用することにより、洗浄時の作業性が損なわれることなく湯水の飛散を効果的に防止することができる。
【0018】
15は洗浄時に犬を台部12に繋いでおくために台部12の片側に位置して立設した係止具としての係止索を示す。係止索15は、台部12に設けられ、上部側が台部12上方に屈曲した支柱15Aと、該支柱15Aの先端に設けた首輪15Bとから構成してあり、首輪15Bは犬の首に容易に取着できる緩やかな構成のものを用いるとよい。なお、係止具は、不使用の場合には横に転倒して作業の障害にならないように起伏可能に設けてもよい。
【0019】
21は洗浄用のシャワー装置で、該シャワー装置21は機械室8に設置したボイラ21Aと、該ボイラ21Aに接続した配管に基端が接続され、仕切り壁2F作業室2に伸長する2本のシャワーホース21B、21Bと、仕切り壁2Fに設けられ、該シャワーホース21B、21Bを係脱可能に支持するフック21C、21Cと、建屋1の外に設置したボイラ21Aの燃料用プロパンガスを収容したボンベ21Dとから構成してある。
【0020】
また、22は洗浄後の濡れた犬を乾かすためのドライヤー装置で、該ドライヤー装置22は機械室8に設置した電熱式の熱風生成機22Aと、該熱風生成機22Aに基端が接続され、仕切り壁2Fに挿通されて個室2に伸長し、先端にノズルを有する耐熱性の蛇腹ホースからなる2本のドライヤーホース22B、22Bと、仕切り壁2Fに設けられ、該ドライヤーホース22B、22Bを係脱可能に支持するフック22C、22Cとから構成してある。
【0021】
23は前記ドライヤー装置22及びシャワー装置21を作動するために仕切り壁2Fに設けた操作盤を示す。該操作盤23には、各シャワーホース21Bに対応した貨幣投入口24A、貨幣戻し口24Aと、残り時間表示器24C及び温水のシャワー操作ボタン24Dとからなるシャワー操作部24と、各ドライヤーホース22Bに対応した貨幣投入口25A、貨幣戻し口25B、残り時間表示器25C及び温風・冷風切替スイッチ25Dからなるドライヤー操作部25が設けてある。なお、26は操作盤23の横に設置した利用手順説明板で、27は壁部2Cに設けた利用案内表示板である。
【0022】
28は利用終了時間の到来を警報する警報装置で、該警報装置28は機械室8に設置した警報機本体28Aと、操作盤23に設けられ、該警報機本体28Aと電気的に接続された警報器28Bとから構成してあり、例えば「ご利用時間が終了しました。この後室内の洗浄・殺菌を行ないます。」等の音声による警報を一定時間、例えば2分間行うものである。
【0023】
29は利用後の作業室2を洗浄・殺菌する自動洗浄・殺菌装置を示す。該自動洗浄・殺菌装置29は、散水用の水を供給する水道管29Aと、該水道管29Aに設けた電磁式開閉弁29Bと、後述する制御装置30に設けられ、該電磁式開閉弁29Bの作動時間を制御するタイマー30A と、作業室2の天井2Eに設置され、前記水道管29Aと分岐管29A を介して接続した複数の噴出ノズル29C、29C、・・・と、機械室8に設置して水道管29Aに接続され、内部に殺菌剤である次亜塩素酸ナトリウムを貯える貯液タンク29Dと、該貯液タンク29Dに接続され、次亜塩素酸ナトリウムを水道管29Aに供給する圧送ポンプ29Eと、水道管29Aに接続され、該圧送ポンプ29Eを始動するフロースイッチ29Fとから構成してある。
【0024】
また、機械室8には上述した電子錠6、照明装置9、換気扇10、シャワー装置21、ドライヤー装置22、警報装置28及び洗浄・殺菌装置29の作動を制御する制御装置30が設けてある。該制御装置30は、メインタイマー30A 、シャワー用タイマー30A 、ドライヤー用タイマー30A 及び洗浄・殺菌用タイマー30A と、RAM、ROM、CPUからなる制御部30B等から構成してあり、本システムの制御を後述するように行う。
【0025】
次に、上述の構成からなる本システムの作動について説明する。先ず、利用者は所定の金額の利用料金、例えば200円分の貨幣を入室料金支払い器7に投入すると、制御部30Bからの信号により扉4の電子錠6が開錠すると共に、作業室2の照明器具9が点灯し、換気扇10が始動する。利用者は入室したら別個の内鍵で施錠することもできる。また、利用料金支払い器7は入金できない状態になると共に、「使用中」のランプが点灯する。次に、犬を洗浄乾燥台11の台部12に乗せ、必要に応じて犬の首に係止索15を嵌める。また、犬の体型に合わせて飛散防止体13、14の下側昇降板13C、13C、上側昇降板13F、14Fを引上げ、洗浄時の湯水が周囲に飛散するのを防止する状態にする。
【0026】
利用者はシャワー装置21のシャワー操作ボタン24Dを押すと制御装置30のタイマー30A が始動し、入場時に支払った200円の金額に相当する時間、例えば10分間温水が供給される。温水の使用時間が足りない場合は、操作盤23のシャワー用貨幣投入口24Aに所定の金額、例えば200円分の貨幣を投入することにより、再度タイマー30A が始動して単位時間、例えば10分間湯水が供給されて犬の洗浄を続けることができる。そして、貨幣の追加投入を行なうことにより、タイマー30A は再度始動して所望の時間犬の洗浄を行なうことができる。また、単位時間の料金以上の貨幣を投入した場合には余剰額分の貨幣は貨幣戻し口24Bに返却される。
【0027】
犬の洗浄が終了したら、飛散防止板13、14を当初の位置に下げる。次に、ドライヤー装置22の貨幣投入口25Aに所定の金額、例えば200円分の貨幣を投入し、スイッチ25DをONにすると、タイマー30A が始動して支払った200円の金額に相当する時間、例えば10分間温風がドライヤーホース22Bを介して噴出される。乾燥時間が足りない場合は、貨幣投入口25Aに更に200円を投入することにより、タイマー30A が再始動して単位時間、例えば10分間温風が噴出されて犬の乾燥作業を続けることができる。このようにして、貨幣の追加投入を行なうことにより、所望の時間犬の乾燥を行なうことができる。また、投入金額が単位時間の料金より多い場合は、余剰の貨幣は貨幣戻し口25Bに返却される。上述の如くして犬の洗浄と乾燥の作業が終了したら、利用者は後片付けを行なって作業室2から退出する。
【0028】
なお、本実施の形態においては、シャワー装置21は2本のシャワーホース21B、21Bを備えてあり、シャワー操作部24で利用料金を支払うことにより2本のシャワーホース21B、21Bを同時に使用することが可能である。また、ドライヤー装置22も2本のドライヤーホース22B、22Bが設けてあり、これらホース22B、22Bは利用料金を支払うことにより同時使用が可能である。
【0029】
また、上記作動において、シャワー装置21又はドライヤー装置22が動作を停止すると制御装置30のメインタイマー30A がカウントを開始する。3分が経過する迄にシャワー装置21及びドライヤー装置22のいずれかの追加使用があると、メインタイマー30A はカウントを停止し、シャワー装置21及びドライヤー装置22の使用停止からメインタイマー30A は再びカウントを開始する。そして、シャワー装置21及びドライヤー装置22のいずれもが使用されない使用停止状態が3分間継続したら、制御部30Bからの信号により警報装置28が作動して警報器28Bから所定時間、例えば2分間音声メッセージ「ご利用時間が終了しました。この後室内の洗浄・殺菌を行ないます。」等の警報が発せられる。
【0030】
警報装置28による警報時間が経過したら、制御部30Bからの信号により扉4の電子錠6を施錠する。また、利用料金支払い器7も閉塞した状態にして後の利用者が誤って入室することがない状態にする。そして、制御部30Bからの信号により自動洗浄・殺菌装置29の電磁式開閉弁29Bが開弁して水道管29Aから水道水が各噴出ノズル29Cに供給される。この水道水の流れを検知したフロースイッチ29Fの信号により圧送ポンプ29Eが始動して貯液タンク29D内の次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸カルシウム等の殺菌剤が水道水に所定の濃度、約0.2%となるように混合され、洗浄・殺菌液となって作業室2に5分間噴出される。殺菌用タイマー30A が5分間をカウントすると制御部30Bから水道停止の信号により電磁式開閉弁29Bが閉弁して水道水の供給が停止し、フロースイッチ29Fの信号により圧送ポンプ29Eが停止する。このようにして、作業室2の自動洗浄・殺菌が終了すると、制御部30Bからの信号により照明器具9が消灯し、換気扇10が停止する。また、利用料金支払い器7は次の利用者が利用可能な状態になる。
【0031】
なお、本実施の形態では1棟の建屋1内に1室の作業室2を設けて愛犬用洗浄乾燥システムを構成したが、1棟の大型の建屋内に複数の作業室を画成し、各作業室毎に愛犬用洗浄乾燥システムを構成するようにしてもよい。このように構成することにより、各システムの一部を共有化することが可能になるから設備費の抑制とランニングコストの低減を図ることができる。
【0032】
また、本実施の形態では洗浄乾燥台11の台部12は高さ固定型に構成してあるが、台部は手動或は電動により高さ調整可能に構成し、利用者の体格や犬の体型に合わせて台部を作業し易い高さに設定できるようにしてもよい。この場合の高さ調整は、犬が台部に上がった後に行うとよい。
【0033】
また、本実施の形態では、飛散防止体13、14は台部12に対して下側昇降板13C、14C、及び上側昇降板13F、14Fを昇降可能に構成したが、3面を囲繞する略コ字状の防止板を台部12に対して着脱可能に構成してもよい。また、3面を囲繞する略コ字状のカーテンをパンタグラフ機構を利用して昇降可能に設けてもよい。
【0034】
更に、作業室2内の作業環境を良好にするために、作業室2にエアコンデショナーを設置してもよい。
【0035】
また、本実施の形態では入室料金及び利用料金は貨幣により支払うものとして述べたが、貨幣と紙幣による支払いが可能な機器を設置してもよいことは勿論である。
【0036】
更にまた、本実施の形態では、自動洗浄・殺菌処理を行なう前に警報装置28により2分間の警報を発するように構成したが、これに加えて作業室2に人又は動物の有無を検知する近接センサを設置し、検知されている間警報を続ける構成にしてもよいものである。
【0037】
【発明の効果】
本発明は以上詳述した如く構成したから、下記の諸効果を奏する。
(1)犬の飼い主は、料金を支払うだけで愛犬のシャワー洗浄と乾燥を専用の施設で行うことができるから、これらの作業を自宅で行う場合と比べて能率的であるし、抜け毛の後始末といった面倒な作業から解放される。
(2)作業室は、利用した後に自動的に洗浄・殺菌を行うから常に清潔で後の利用者も安心して利用できるし、病気の伝染を予防することができる。
(3)洗浄乾燥台は、洗浄時の湯水の飛散を防止する飛散防止体を設けた構成にしてあるから、飼い主は洗浄時に水濡れすることがなく、不愉快な思いをすることがない。
(4)飛散防止体は、洗浄乾燥台に対して昇降可能又は着脱可能に構成してあるから、その後の乾燥作業を障害なく行うことができる。
(5)洗浄乾燥台の近傍に犬を係止する係止具を設け、洗浄時に犬を拘束できるようにしたから、洗浄の嫌いな犬を洗浄する場合や、大型犬を洗浄する場合でも能率的に行うことができる。
(6)シャワー装置は、利用料金の追加支払いにより更に所定の時間給湯するようにしてあるから、毛足が長い犬を洗浄する場合や、汚れがひどい犬を洗浄する場合でも、利用者は納得のいく十分な洗浄を行うことができる。
(7)ドライヤー装置は、利用料金の追加支払いにより更に所定の時間温風を噴出するようにしてあるから、毛足の長い犬を乾燥する場合でも時間に追われることなく十分に乾燥することができる。
(8)シャワー装置及びドライヤー装置のいずれか一方の作動終了時から所定時間が経過する迄に、該シャワー装置又はドライヤー装置のいずれかが再始動した時は、警報装置は利用終了の警報を発しないようにしてあるから、利用者は時間に追われることなく施設を利用することができると共に、無用な不安を与えることがない。
(9)作業室の自動洗浄・殺菌時には、扉を施錠するから次の利用者が誤って入室する事態を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る愛犬洗浄・乾燥システムを構成する建屋の外観斜視図である。
【図2】作業室の内部構成を示す説明図である。
【図3】建屋の内部構成を示す平面図である。
【図4】洗浄・乾燥台と飛散防止体の構成を示す斜視図である。
【図5】操作盤の正面図である。
【符号の説明】
2 作業室
3 出入口
4 扉
6 電子錠
7 入室料金支払い器
9 照明器具
10 換気扇
11 洗浄乾燥台
13、14 飛散防止体
15 係止具
21 シャワー装置
21B シャワーホース
22 ドライヤー装置
22B ドライヤーホース
28 警報装置
29 洗浄・殺菌装置
【出願人】 【識別番号】399062201
【氏名又は名称】株式会社オーディンフーズ
【出願日】 平成15年4月28日(2003.4.28)
【代理人】 【識別番号】100082234
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 直樹

【公開番号】 特開2004−321132(P2004−321132A)
【公開日】 平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願番号】 特願2003−123626(P2003−123626)