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【発明の名称】 釣り用コマセの包装袋
【発明者】 【氏名】池谷 典人
【住所又は居所】埼玉県桶川市赤堀2−4 マルキユー株式会社内

【要約】 【課題】本発明は上述の如く構成したものであって、釣り用のコマセを収納した密閉袋体を自立した状態で置くことを可能とするとともに、密閉袋体の先端部に形成した導出口をコマセカゴの内部に挿入した状態で、コマセカゴ内にコマセを注入することを可能とするものである。従って、コマセがコマセカゴの周辺に飛散することなく、確実にコマセカゴ内にコマセを注入することができる。

【解決手段】下底面14を幅広とした自立可能な密閉袋体10の内部に釣り用のコマセ11を収納し、この密閉袋体10の上部形状を二辺が交差して形成する先端部18を有する形状とする。また、この先端部18を切り取ることにより、コマセカゴ15の開口部23よりも小さな直径のコマセ11の導出口22を形成可能とし、この導出口22をコマセカゴ15の内部に挿入した状態で、コマセカゴ15内にコマセ11を注入可能とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下底面を幅広とした自立可能な密閉袋体の内部に釣り用のコマセを収納するとともに、密閉袋体の上部形状を二辺が交差して形成する先端部を有する形状とし、この先端部を切り取ることにより、コマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成可能とするとともに、この導出口をコマセカゴの内部に挿入した状態でコマセカゴ内にコマセを注入可能としたことを特徴とする、釣り用コマセの包装袋。
【請求項2】
密閉袋体は、先端部にコマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成可能とする切り込みを設けて、コマセの導出口を形成可能としたことを特徴とする、請求項1の釣り用コマセの包装袋。
【請求項3】
密閉袋体は、先端部にコマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成可能とする切り取り表示を設けて、コマセの導出口を形成可能としたことを特徴とする、請求項1の釣り用コマセの包装袋。
【請求項4】
密閉袋体の上部を形成する二辺は、直角三角形の斜辺と、底辺に垂直な垂直辺から成ることを特徴とする、請求項1の釣り用コマセの包装袋。
【請求項5】
密閉袋体は、直角三角形の底辺部に沿って上部を切り取ることにより、導出口よりも大きな直径の投入口を設けたドブ漬け用袋体を形成し、投入口からドブ漬け用袋体の内部にコマセカゴをドブ漬けした状態で、コマセカゴ内にコマセを導入可能としたことを特徴とする、請求項1の釣り用コマセの包装袋。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、魚釣りのエサとして使用するコマセをコマセカゴに確実に導入可能とするための、釣り用コマセの包装袋に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平11−180449号の公報
【特許文献2】特開平10−338249号の公報
【特許文献3】特開2001−72083号の公報
【特許文献4】特開2001−72084号の公報
【特許文献5】実用新案登録第3070569号の公報
【0003】
従来、釣り用のコマセには、大量に用意したコマセを手持ちのへら等でコマセカゴ内に充填して使用するものが存在する。この方法は、コマセカゴへの充填に手数を要し、周囲を汚染しやすいとともに、大量の使い残しを生じやすく、無駄を多く生じるものであった。これに対し、複数回の使用量を袋詰めすることにより、長期保存を可能とし、一回の釣行で使い切ることが可能なコマセの包装袋が提案されている。これらのコマセの充填を可能とする包装袋としては、特許文献1に示す如く、袋体の上部形状を水平な一辺にて形成し、隅部を略直角としたものが知られている。また、特許文献2〜5に示す如く、袋体の上部一辺から下方に傾斜して延びる折り曲げ線を設けたものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に示す密閉袋体は、その導出口を密閉袋体の直角に形成した部分を切り取ることにより設けている。そのため、この特許文献1に示す袋体でコマセカゴ内にコマセを注入しようとすると、図4に示すように、導出口(1)の直径が大きなものとなるため、導出口(1)をコマセカゴ(2)内に挿入することはできない。この状態でコマセカゴ(2)内にコマセ(3)を注入しようとすると、図4に示す如くコマセカゴ(2)の周辺にコマセ(3)が飛散する可能性が高い。また、飛散したコマセ(3)が釣り人の手や衣服に付着した場合は、コマセ(3)の臭いが付き、釣り人に不快感を与えることになるし、釣り船内や周囲を汚染するものとなり好ましくない。
【0005】
また、特許文献2〜5に示す密閉袋体は、袋体の直角に形成した部分を切り取って導出口を設けるとともに、袋体に設けた折り曲げ線に従って袋体の一部を導出口方向が幅狭となるように折り曲げて使用する。このように、導出口方向が幅狭となるよう袋体を折り曲げることにより、導出口部分をコマセカゴの開口部の直径より細くすれば、導出口をコマセカゴ内に挿入することが可能となる。そのため、折り曲げた袋体の導出口をコマセカゴ内に挿入した状態でコマセを注入すれば、コマセカゴの周辺にコマセを飛散する可能性が低くなる。しかし、使用時に必ず折り曲げ線に沿って袋体を折り曲げなければならないため、手数を要するばかりでなく、充填に両手を必要とするため揺れる釣り船上で行う場合は不安定となり、釣り人にとって大きな負担となる。また、もともと袋体にあった折り曲げ部分は余分となるため、製造の際に余分なコストがかかることになり、製造費用の面で高価となる。
【0006】
本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、コマセを収納した自立可能な密閉袋体であるとともに、密閉袋体の先端部に形成した導出口をコマセカゴの内部に挿入した状態で、コマセカゴの周辺にコマセが飛散することなく、コマセカゴ内にコマセを確実に注入することを可能とする、釣り用コマセの収納袋を得ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の如き課題を解決するため、本発明は、下底面を幅広とした自立可能な密閉袋体の内部に釣り用のコマセを収納するとともに、密閉袋体の上部形状を二辺が交差して形成する先端部を有する形状とし、この先端部を切り取ることにより、コマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成可能とするとともに、この導出口をコマセカゴの内部に挿入した状態でコマセカゴ内にコマセを注入可能とするものである。
【0008】
また、密閉袋体は、先端部にコマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成可能とする切り込みを設けて、コマセの導出口を形成可能とするものであっても良い。
【0009】
また、密閉袋体は、先端部にコマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成可能とする切り取り表示を設けて、コマセの導出口を形成可能とするものであっても良い。
【0010】
また、密閉袋体の上部を形成する二辺は、直角三角形の斜辺と、底辺に垂直な垂直辺から成るものであっても良い。
【0011】
また、密閉袋体は、直角三角形の底辺部に沿って上部を切り取ることにより、導出口よりも大きな直径の投入口を設けたドブ漬け用袋体を形成し、投入口からドブ漬け用袋体の内部にコマセカゴをドブ漬けした状態で、コマセカゴ内にコマセを導入可能とするものであっても良い。
【0012】
【作用】
上述の如く構成したものに於いて、密閉袋体は、二辺が交差して形成する先端部を上部形状としている。この密閉袋体の上部を形成する二辺を、下底面の幅方向の長さよりも長尺なものとすることにより、先端部を幅狭とすることができる。従って、この幅狭な先端部にコマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成した場合、コマセカゴの内部に導出口を挿入することが可能となるため、この導出口をコマセカゴの内部に挿入した状態で、コマセカゴ内にコマセを注入することが可能となる。そのため、コマセカゴの周辺にコマセが飛散することなく、確実にコマセカゴ内にコマセを注入することができる。また、この密閉袋体は下底面を幅広としていることから、袋体を自立した状態で置くことが可能となる。従って、導出口を設けた袋体を置いておく場合に、導出口からコマセが船内や地面等にこぼれ落ちることがないため、コマセを無駄にすることがなくなるとともに、周囲を清潔に保つことが可能となる。
【0013】
また、この密閉袋体を、先端部にコマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成可能とする切り込みを設けるものとすれば、密閉袋体の先端部を切り取って導出口を形成する際に、切り込みから容易に先端部を切り取ることが可能となる。従って、密閉袋体の先端部を切り取る際に、ハサミ等の道具を用意する手間を省くことができる。また、切り込みから密閉袋体の先端部を切り取ることにより、コマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成することが可能となる。そのため、密閉袋体の先端部が幅狭なものであれば、コマセカゴの開口部から内部に導出口を挿入することが可能となる。
【0014】
また、この密閉袋体を、先端部にコマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成可能とする切り取り表示を設けるものとすれば、この切り取り表示に沿って密閉袋体の先端部を切り取ることにより、確実にコマセカゴの開口部よりも小さな直径のコマセの導出口を形成することができる。そのため、密閉袋体の先端部を幅狭なものとすれば、コマセカゴの開口部から内部に導出口を挿入することが可能となる。
【0015】
また、この密閉袋体の上部を形成する二辺を、直角三角形の斜辺と、底辺に垂直な垂直辺から成るものとすれば、密閉袋体の上部形状を構成する二辺は鋭角をなす。更に、直角三角形の底辺に対して斜辺を長尺なものとすることにより、密閉袋体の上部に形成する先端部が幅狭となる。そのため、密閉袋体の先端部を幅狭なものとすることにより、コマセカゴ内に導出口を容易に挿入することができる。また、密閉袋体の製造工程に於いて、長尺なシートから直角三角形の斜辺を一直線上に切り取ることにより、切り取られた相手とは対称形となる。従って、この密閉袋体を形成するシートを切り出す際に無駄な切りくずが生じないため、シート全体から効率よく密閉袋体を構成するシートを切り出すことができる。そのため、この密閉袋体の製造コストを低く抑えることが可能となる。
【0016】
また、密閉袋体を、直角三角形の底辺部に沿って上部を切り取ることにより、コマセカゴの開口部の直径よりも大きな直径のコマセカゴの投入口を設けたドブ漬け用袋体を形成するものであっても良い。この場合、この投入口からドブ漬け用袋体の内部にコマセカゴを投入してドブ漬けし、コマセカゴ内にコマセを導入することも可能となる。従って、あらかじめバケツ等の容器を準備し、密閉袋体から準備した容器にコマセを移し換える手間が省けるため、手軽にコマセカゴのドブ漬けを行うことが可能となる。
【0017】
【実施例】
本発明の一実施例を図面に於いて説明すれば、 図1はコマセを収納した密閉袋体の斜視図、図2はコマセカゴ内にコマセを注入する状態を示す斜視図、図3はドブ漬け用袋体にコマセカゴをドブ漬けした状態を示す一部切欠斜視図、図4は、従来の密閉袋体に導出口を設け、コマセカゴ内にコマセを注入する状態を示す斜視図である。
【0018】
以下、本発明の一実施例を図面に於いて説明すれば、(10)は密閉袋体であって、表面をナイロンとし、コマセ(11)と接触する内面をポリエチレンとする二層のラミネート加工により得られる、軟弾性のシートにて形成するものである。また、本実施例の密閉袋体(10)は、ナイロンとポリエチレンにて形成しているが、他の軟弾性のシートにて形成してもよく、例えば表面をポリエステルとし、内面をポリエチレンにて形成するものであってもよい。この密閉袋体(10)は、外周縁(12)を密着した両側面(13)と下底面(14)とから成り、この下底面(14)を幅の広い面積とすることにより、自立可能なものとしている。また、内部にはコマセカゴ(15)に充填して使用するためのコマセ(11)を収納している。
【0019】
また、この密閉袋体(10)の上部を形成する二辺は、直角三角形の斜辺(16)と、底辺に垂直な垂直辺(17)から成るものである。この密閉袋体(10)において、先端部(18)の外周縁(12)に、コマセカゴ(15)の開口部(23)よりも小さな直径のコマセ(11)の導出口(22)を形成可能とする第1切り込み(20)を設けている。また、直角三角形の底辺部に対応する外周縁(12)には第2切り込み(21)を設けている。そして、第1切り込み(20)から図1に示す一点鎖線に沿って先端部(18)を切り取ることにより、コマセカゴ(15)の開口部(23)よりも小さな直径のコマセ(11)の導出口(22)を形成することができる。また、本実施例の密閉袋体(10)では、切り込みを設けるているが、切り込みを設けていない密閉袋体(10)であってもよく、例えば、切り取り用の表示線を密閉袋体(10)の表面に印刷して設けたものであってもよい。
【0020】
この密閉袋体(10)は、導出口(22)をコマセカゴ(15)の開口部(23)の直径よりも幅狭に形成し、この導出口(22)をコマセカゴ(15)内に挿入することができるものとしている。このように、コマセカゴ(15)内に導出口(22)を挿入した状態で、軟弾性材製の密閉袋体(10)を外部から手指によって押圧することにより、内部のコマセ(11)が導出口(22)から押し出され、コマセカゴ(15)内に注入することが可能となる。従って、コマセ(11)がコマセカゴ(15)の周辺に飛散したり、釣り人の手や衣服にコマセ(11)が付着することがないため、コマセカゴ(15)内に確実にコマセ(11)を注入し得るとともに、周囲を汚染することもない。
【0021】
また、この密閉袋体(10)の製造工程に於いて、長尺なシートから直角三角形の斜辺(16)を一直線上に切り取ることにより、切り取られた相手とは対称形となる。従って、この密閉袋体(10)を形成するシートを切り出す際に無駄な切りくずが生じないため、シート全体から効率よくこの密閉袋体(10)を形成するシートを切り出すことができる。そのため、この密閉袋体(10)の製造コストを低く抑えることが可能となる。
【0022】
また、この密閉袋体(10)は、上記実施例のほか、直角三角形の底辺部に対応する外周縁(12)に設けた第2切り込み(21)から、図1に示す二点鎖線に沿って密閉袋体(10)の上部を切り取ることにより、コマセカゴ(15)の投入口(24)を形成し、コマセカゴ(15)のドブ漬けをすることも可能となる。そのため、この投入口(24)の直径を、コマセカゴ(15)の開口部(23)の直径よりも大きなものとするとともに、ドブ漬け用袋体(25)の下底面(14)から第2切り込み(21)までの間に、コマセカゴ(15)がドブ漬け用袋体(25)内部に没入するのに十分な間隔を設けている。
【0023】
この投入口(24)を設けたドブ漬け用袋体(25)を用いてコマセカゴ(15)のドブ漬けを行うには、図3に示すように、まず、ドブ漬け用袋体(25)の中にコマセカゴ(15)全体が浸漬する程度の量の海水(26)を入れる。これにより、ドブ漬け用袋体(25)の内部に収納したコマセ(11)と海水(26)が混ざり合い、海水(26)中にコマセ(11)が分散し、コマセ(11)の粘度が低下する。そのため、コマセカゴ(15)をドブ漬けした際に、ドブ漬け用袋体(25)内のコマセ(11)をコマセカゴ(15)内に導入することが可能となる。従って、コマセカゴ(15)のドブ漬けをするための容器を特別に準備したり、ドブ漬け用袋体(25)に収納したコマセ(11)をわざわざ別の容器に移し換えたりするという手間が省けるため、手軽にコマセカゴ(15)のドブ漬けをすることが可能となる。また、この投入口(24)の形成においても、第2切り込み(21)ではなく、釣り人がハサミ等で適当に密閉袋体(10)を切り取って、投入口(24)を形成するものであっても良いし、釣り人が切り取りの目安とするための切り取り線を、密閉袋体(10)の表面に印刷表示するものであっても良い。
【0024】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したものであって、釣り用のコマセを収納した密閉袋体を自立した状態で置くことを可能とするとともに、密閉袋体の先端部に形成した導出口をコマセカゴの内部に挿入した状態で、コマセカゴ内にコマセを注入することを可能とするものである。そのため、コマセがコマセカゴの周辺に飛散することなく、確実にコマセカゴ内にコマセを注入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】釣り用のコマセを収納した密閉袋体の斜視図。
【図2】図1の密閉袋体に形成した導出口からコマセカゴ内にコマセを注入する状態を示す斜視図。
【図3】図1の密閉袋体に形成した投入口からコマセカゴをドブ漬けした状態を示す一部切欠斜視図。
【図4】従来の密閉袋体に導出口を設け、コマセカゴ内にコマセを注入する状態を示す斜視図。
【符号の説明】
10 密閉袋体
11 コマセ
14 下底面
15 コマセカゴ
16 斜辺
17 垂直辺
18 先端部
20 第1切り込み
21 第2切り込み
22 導出口
23 開口部
24 投入口
25 ドブ漬け用袋体
【出願人】 【識別番号】591128659
【氏名又は名称】マルキユー株式会社
【住所又は居所】埼玉県桶川市赤堀2−4
【出願日】 平成15年2月20日(2003.2.20)
【代理人】 【識別番号】100068191
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 修

【公開番号】 特開2004−248584(P2004−248584A)
【公開日】 平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願番号】 特願2003−42580(P2003−42580)