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【発明の名称】 スピニングリールのリール本体
【発明者】 【氏名】森瀬 泰生
【住所又は居所】大阪府堺市老松町3丁77番地 株式会社シマノ内

【要約】 【課題】スピニングリールのリール本体において、蓋部材を本体部材に容易に取り付けるとともに、取り付け強度を高く維持する。

【解決手段】スピニングリールのリール本体2は、本体部材2aと、本体部材2aに着脱自在に装着され竿取付脚部36を含む蓋部材2bとを有している。本体部材2a及び蓋部材2bは、後方に向かって先細り形状に形成されている。また、本体部材2a及び蓋部材2bの背面下部には、カバー部材38が後方から装着されている。本体部材2a及び蓋部材2bは、本体部材2aの後部において本体部材2a側からねじ70によりねじ止めされ、本体部材2aの上部及び下部において蓋部材2bからタッピングねじ71、72によりそれぞれねじ止めされることにより、装着固定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣竿に装着され、前方に釣り糸を繰り出し可能なスピニングリールのリール本体であって、
前記釣竿に装着される竿取付脚部と、
側部が開口する収納空間を内部に有する合成樹脂製の本体部材と、前記竿取付脚部と一体成形され前記本体部材の開口を覆うように前記本体部材に着脱自在に装着され周縁部に雌ねじが形成された金属製の蓋部材とを有するリールボディとを備え、
前記蓋部材は、前記本体部材の周縁部において前記本体部材側から前記雌ねじにねじによりねじ止めされ、前記本体部材の周縁部を除く部分において前記蓋部材側からタッピングねじによりねじ止めされている、スピニングリールのリール本体。
【請求項2】
前記本体部材は後方に向かって先細り形状に形成されている、請求項1に記載のスピニングリールのリール本体。
【請求項3】
前記竿取付脚部及び前記リールボディの少なくともいずれかを覆うように後方から装着されるカバー部材をさらに備えている、請求項1又は2に記載のスピニングリールのリール本体。
【請求項4】
前記カバー部材は前記ねじの頭部の少なくとも1つを覆っている、請求項3に記載のスピニングリールのリール本体。
【請求項5】
前記ねじのねじ込み方向は前記タッピングねじのねじ込み方向と異なる方向である、請求項4に記載のスピニングリールのリール本体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リール本体、特に、前方に釣り糸を繰り出し可能なスピニングリールのリール本体に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピニングリールは、一般に、釣竿に装着されるリール本体と、リール本体に回転自在に取り付けられたハンドルと、リール本体に回転自在に装着されたロータと、ロータの前方でリール本体に前後移動自在に装着され、ロータによって案内された釣り糸が外周に巻き付けられるスプールとを有している。
【0003】
リール本体は、釣竿に装着されるT字状の竿取付脚部と、竿取付脚部と一体成形され、内部に各種の機構が収納されるリールボディとを備えている。リールボディは、後方に向かって先細り形状に形成され、側部が開口する収納空間を内部に有する本体部材と、本体部材の開口を覆うように着脱自在に本体部材に装着された蓋部材とを有している。本体部材及び蓋部材は、たとえばアルミニウム合金や、マグネシウム合金や、チタン合金等の金属製であり、本体部材の複数箇所に形成された雌ねじに、複数のねじ部材によって蓋部材をねじ止め固定している(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
この種のスピニングリールでは、本体部材及び蓋部材は金属製であるので、本体部材及び蓋部材の一方に雌ねじを形成することにより、本体部材及び蓋部材の他方を本体部材及び蓋部材の一方にねじ止め固定できる。ここでは、本体部材及び蓋部材にねじ止め固定することにより、取り付け強度を高く維持できる。
このようなスピニングリールにおいて、リール全体の軽量化を図り、加工容易性を向上させるために、本体部材を合成樹脂により形成し、蓋部材を金属により形成したものが知られている。このような本体部材は、複数箇所にて蓋部材側からタッピングねじにより固定されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−4836号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のスピニングリールでは、本体部材は複数箇所にて蓋部材側からタッピングねじにより固定されている。このようなタッピングねじにより、蓋部材の本体部材への取り付けが容易になる。
しかし、本体部材の後部が先細り形状に形成されている場合、本体部材の後部の厚みが薄く形成される。すると、タッピングねじのねじ部分の長さが十分に得られないこととなり、このため取り付け強度が低下するおそれが生じる。
【0007】
本発明の課題は、スピニングリールのリール本体において、蓋部材を本体部材に容易に取り付けるとともに、取り付け強度を高く維持することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールのリール本体は、釣竿に装着され前方に釣り糸を繰り出し可能なスピニングリールのリール本体であって、釣竿に装着される竿取付脚部と、側部が開口する収納空間を内部に有する合成樹脂製の本体部材と金属製の蓋部材とを有するリールボディとを備えている。蓋部材は、竿取付脚部と一体成形され本体部材の開口を覆うように本体部材に着脱自在に装着され周縁部に雌ねじが形成され、本体部材の周縁部において本体部材側から雌ねじにねじ止めされ、本体部材の周縁部を除く部分において蓋部材側からタッピングねじによりねじ止めされている。
【0009】
このリール本体では、蓋部材は、本体部材の周縁部において本体部材側から雌ねじにねじによりねじ止めされ、本体部材の周縁部を除く部分において蓋部材側からタッピングねじによりねじ止めされている。ここでは、本体部材の周縁部では雌ねじにねじ止めすることにより、タッピングねじの必要とするねじ部分の長さに比して、ねじ部分の長さが不足している場合でも、取り付け強度を高く維持できる。また、本体部材の周縁部を除く部分ではタッピングねじにより固定されているので、蓋部材の取り付けが容易になる。
【0010】
発明2に係るリール本体は、発明1のリール本体において、本体部材は後方に向かって先細り形状に形成されている。この場合、本体部材の後部が先細り形状に形成されて比較的強度が弱くても、本発明を適用することにより、取り付け強度を高く維持できる。
発明3に係るスピニングリールのリール本体は、発明1又は2のリール本体において、竿取付脚部及びリールボディの少なくともいずれかを覆うように後方から装着されるカバー部材をさらに備えている。この場合、カバー部材を竿取付脚部またはリールボディ装着することにより、これらの傷つきを防止でき、強度を高く維持できる。
【0011】
発明4に係るスピニングリールのリール本体は、発明3のリール本体において、カバー部材はねじの頭部の少なくとも1つを覆っている。この場合、リール本体の表面に露出するねじの頭部の数を減少させることにより、リール外観の意匠性を向上できる。
発明5に係るスピニングリールのリール本体は、発明4のリール本体において、ねじのねじ込み方向はタッピングねじのねじ込み方向と異なる方向である。この場合、タッピングねじのねじ込み方向と異なるねじの頭部をカバー部材により覆うことにより装飾性を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1及び図2に示すように、ハンドル1を回転自在に支持され釣竿に装着されるリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、スプール4に釣り糸を巻き付けるものであり、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、外周面に釣り糸を巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。なお、ハンドル1は、図1及び図2に示すリール本体2の左側に装着されているが、リール本体2の右側にも装着可能である。
【0013】
リール本体2は、図2から図5に示すように、ロータ3やスプール4を支持する本体部材2aと、本体部材2aに着脱自在に装着され後述する竿取付脚部36を含む蓋部材2bとを有している。本体部材2a及び蓋部材2bは、後方に向かって先細り形状に形成されている。また、本体部材2a及び蓋部材2bの背面下部には、カバー部材38が後方から装着されている。
【0014】
本体部材2aは、合成樹脂製の部材であって、図2及び図4に示すように、側部に開口25が形成され、内部に収納空間26が形成されている。収納空間26には、図2に示すように、ロータ3を回転させるためのロータ駆動機構5と、スプール4を前後移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
【0015】
本体部材2aの側部には、ハンドル1を支持するための第1ハンドル支持部27が形成されている。第1ハンドル支持部27の下方には、図1及び図4に示すように、注油や水抜き等のメンテナンス用の孔部を閉塞するボルト部材29が装着されている。本体部材2aの下部には、図1及び図2に示すように、後述する逆転防止機構50の操作レバー52が取り付けられている。
【0016】
蓋部材2bは、たとえばアルミニウム合金やマグネシウム合金等の金属製の部材であって、図1から図5に示すように、カバー部35と、カバー部35から上方に一体的に延びる竿取付脚部36とを有している。
カバー部35は、図3から図5に示すように、内部に空間を形成しながら本体部材2aの開口25を覆う部材である。カバー部35の側部には、ハンドル1を支持するための第2ハンドル支持部28が形成されている。本実施形態では、ハンドル1が第1ハンドル支持部27に装着されているため、第2ハンドル支持部28には、図3及び図4に示すように、ハンドル1の代わりにハンドルキャップ39が装着されている。
【0017】
竿取付脚部36は、図1から図4に示すように、略T字状の中実の厚肉部材である。竿取付脚部36の先端部分は、前後両側に延びており、図示しない釣竿が装着可能である。竿取付脚部36の中腹部分には、軽量化を図りながら、意匠性を向上させるために、側部を貫通する孔部37が形成されている。孔部37は、竿取付脚部36の下部において、竿取付脚部36の上下方向に沿って形成された段付きの長穴である。カバー部材38は、たとえばABS樹脂などの合成樹脂にめっき処理したり、ステンレス合金を用いたりして傷つきにくくした断面が略U字状の部材である。
【0018】
本体部材2a及び蓋部材2bは、図1、図2及び図4に示すように、側部に露出する竿取付脚部36側の合わせ部Sが曲線になるように形成されている。合わせ部Sは、竿取付脚部36側と逆側方向、すなわち下方向に向けて凸状に湾曲して形成されている。合わせ部Sは、前方に向けて竿取付脚部36側、すなわち前方に向けて上方に傾斜するように形成されている。
【0019】
本体部材2a及び蓋部材2bは、図2及び図4に示すように、本体部材2aの周縁部である後部において本体部材2a側からねじ70によりねじ止めされ、本体部材2aの上部及び下部において蓋部材2bからタッピングねじ71、72によりそれぞれねじ止めされることにより、装着固定されている。
ねじ70は、図9に拡大して示すように、後述するガイド軸23を抜け止めするための抜け止め部材24とともに本体部材2aの孔部に形成された図示しない雌ねじにねじ止めされている。抜け止め部材24は、ガイド軸23と交差するねじ70の軸芯を中心として回動可能であり、抜け止め部材24を回動させることにより、ガイド軸23の抜け止め及び抜け止め解除を行うことができる。ここでは、抜け止め部材24をねじ70により装着したので、従来のようにガイド軸23装着方向に形成していた抜け止め部材24固定用の孔部や別の取り付けねじを設ける必要がなくなる。
【0020】
タッピングねじ71は、図10に拡大して示すように、やや先細り形状に形成された比較的長いねじである。タッピングねじ71は、合成樹脂製の本体部材2aにタッピングねじ71よりやや小径に形成されたタッピング孔73に、金属製の本体部材2a側からねじ込むことによって固定している。なお、タッピングねじ72のねじ止め構成は、タッピングねじ71と同様であるので省略する。
【0021】
ロータ3は、図1及び図2に示すように、筒状部30と、筒状部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。筒状部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは一体成形されている。筒状部30の前部には、図示しない貫通孔を有する壁部が形成されており、図2に示すように、ピニオンギア12及びスプール軸15が貫通している。
【0022】
第1ロータアーム31の先端の外周側には、図1及び図2に示すように、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、図2に示すように、釣り糸をスプール4に案内するためにラインローラ41が装着されている。また、第2ロータアーム32の先端の外周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端のラインローラ41と第2ベール支持部材42との間にはベール43が設けられている。これらの第1ベール支持部材40、第2ベール支持部材42、ラインローラ41及びベール43によりベールアーム44が構成される。また、第1ベール支持部材40の内部には、図11及び図12に示すように、バランス部材80が装着されている。バランス部材80は、亜鉛合金等の金属からなる錘部材である。バランス部材80を装着した合成樹脂製の第1ベール支持部材40は、従来のアルミニウム合金等の金属製の第1ベール支持部材と同等の形状や重さとなっている。このため、第1ベール支持部材40が比較的軽量の合成樹脂製であっても、このようなバランス部材80を設けることにより、従来のアルミニウム合金等の金属製の第1ベール支持部材と設計や構成を同一にできるので、製造コストを抑えることができる。
【0023】
ロータ3の筒状部30の内部には、図4に示すように、ロータ3の逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、ローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態及び非作動状態に切り換える操作レバー52とを有している。操作レバー52は、本体部材2aに揺動自在に装着されており、操作レバー52を揺動させることでワンウェイクラッチ51を作動状態及び非作動状態とに切り換えられる。このワンウェイクラッチ51が作動状態のときにロータ3が逆転不能になり、非作動状態のときロータ3が逆転可能になる。
【0024】
スプール4は、図1及び図2に示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端に図示しないドラグ機構を介して装着されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成されたスカート部4bと、糸巻胴部4aの前部に固定された前フランジ部4cとを有している。
【0025】
ロータ駆動機構5は、図2、図4及び図5に示すように、ハンドル1が固定されたマスターギア軸10とともに回転するフェースギアからなるマスターギア11と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。
オシレーティング機構6は、減速ギア方式のオシレーティング機構であって、図2、図4から図8に示すように、マスターギア11が一体的に形成されたマスターギア軸10に形成された駆動ギア10aと、段付きギア13と、移動機構17とを備えている。移動機構17は、従動ギア16と、従動ギア16に面して配置されるスライダ22とを有している。
【0026】
段付きギア13及び従動ギア16は、図4及び図5に示すように、本体部材2aの後部側壁の内側にそれぞれ回転自在に支持されている。段付きギア13及び従動ギア16の回転軸芯は、マスターギア軸10の回転軸芯と平行に配置されている。
段付きギア13は、図4及び図5に示すように、駆動ギア10aに噛み合う大径ギア19と、大径ギア19と同芯に配置され従動ギア16に噛み合う小径ギア20とを有するギアである。小径ギア20は、大径ギア19と一体成形されており、大径ギア19と一体回転する。
【0027】
大径ギア19及び小径ギア20は、図6に拡大して示すように、本体部材2aの後部側壁の内側に突出して形成された大径ギア軸18aと、大径ギア軸18aの先端に一体成形された小径ギア軸18bに回転可能に装着されている。小径ギア軸18bの径Bは、大径ギア軸18aの径Aより小さくなっている。また、大径ギア軸18aの軸方向長さCは、小径ギア軸18bの軸方向長さDより小さくなっている。大径ギア19は、大径ギア軸18aの全部と、小径ギア軸18bの一部に長さEだけ余裕をもって装着されている。このため、小径ギア20は、小径ギア軸18bの長さEを除く部分に装着されるので、小径ギア20の底面を長さEだけ軸方向外方に長くできる。したがって、小径ギア20の歯底径を十分に確保できるので、小径ギア20の強度を高く維持できる。
【0028】
従動ギア16の側面には、図7及び図8に拡大して示すように、スライダ22に向けて突出した別体のカムピン16aがかしめ固定されている。カムピン16aの先端部は、図7に示すように、歯底円16bより外方に突出して配置されており、このためギア径16cを維持したまま摺動ストロークを長くすることができる。また、従動ギア16は、従動ギア16の中央に設けられた軸支用の孔を有するボス部16dと、ボス部16dの外周に設けられ外周縁に複数の歯部を有する本体部16eとを有している。ボス部16dの軸方向長さFは、図8に示すように、本体部16eの軸方向長さG(従動ギア16の歯幅)より長くなっている。
【0029】
スライダ22は、本体部材2aに前後移動自在に支持されている。スライダ22は、スプール軸15の後端に回転不能かつ軸方向移動不能に連結されている。スライダ22の従動ギア16に対向する側面には、上下に長いカム溝22aが形成されている。このカム溝22aにカムピン16aが係合している。カム溝22aの長さは、カムピン16aの回転直径より少し大きい。
【0030】
このような構成の減速ギア方式のオシレーティング機構6では、マスターギア軸10が回転すると、段付きギア13を介して従動ギア16が回転し、カムピン16aが回転する。カムピン16aが回転すると、カムピン16aがカム溝22aに係合したスライダ22が前後に移動し、スプール4を前後移動させる。
このような構成のスピニングリールでは、本体部材2aの周縁部である後部では本体部材2a側からねじ70によりねじ止めされ、本体部材2aの上部及び下部では蓋部材2bからタッピングねじ71、72によりそれぞれねじ止めされている。ここでは、本体部材2aの後部が先細り形状に形成され、一般的なタッピングねじの必要とするねじ部分の長さに比して、ねじ部分の長さが不足している場合でも、ねじ70によりねじ止めすることにより、取り付け強度を高く維持できる。また、本体部材2aの周縁部である後部を除く上部及び下部ではタッピングねじ71、72により固定されているので、蓋部材2bの取り付けが容易になる。
【0031】
〔他の実施形態〕
(a) スピニングリールの形態は前記実施形態に限定されるものではなく、ドラグ機構を有するものや、逆転防止機構に代えてブレーキレバーを有する制動機構を装着したものにも本発明を適用できる。
(b) 前記実施形態では、減速ギア方式のオシレーティング機構6であったが、トラバースカム方式のオシレーティング機構であってもよい。
【0032】
(c) 前記実施形態では、蓋部材2bは竿取付脚部36と一体成形されていたが、本体部材2aと竿取付脚部36とを一体成形してもよい。
(d) 前記実施形態では、小径ギア20は、大径ギア19と一体成形されていたが、それぞれ別体で形成してもよい。また、大径ギア19は、小径ギア軸18bの一部にも装着されていたが、大径ギア軸18aにのみ装着する構成にしてもよい。
【0033】
(e) 前記実施形態では、本体部材2aの上部及び下部において蓋部材2bからタッピングねじ71、72によりそれぞれねじ止めされていたが、本体部材2aの周縁部を除く部分の1又は複数箇所にタッピングしてもよい。また、本体部材2aの後部において本体部材2a側からねじ70によりねじ止めされていたが、本体部材2aの後部に限定されず、本体部材2aの下部等の周縁部であってもよい。
【0034】
(f) 前記実施形態では、本体部材2a及び蓋部材2bの側部に露出する竿取付脚部36側の合わせ部Sは、下方向に向けて凸状に湾曲し、前方に向けて上方に傾斜するように形成されていたが、これに限定されるものではなく、任意の曲線になるように形成できる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、スピニングリールのリール本体において、本体部材の周縁部では雌ねじにねじ止めすることにより、取り付け強度を高く維持できる。また、本体部材の周縁部を除く部分ではタッピングねじにより固定されているので、蓋部材の取り付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスピニングリールの右側面図。
【図2】前記スピニングリールの左側面断面図。
【図3】前記スピニングリールの背面図。
【図4】リール本体の分解斜視図。
【図5】前記スピニングリールの背面断面図。
【図6】段付きギアの拡大断面図。
【図7】従動ギアの拡大平面図。
【図8】従動ギアの拡大断面図。
【図9】ねじ部分の拡大側面図。
【図10】タッピングねじ部分の拡大断面図。
【図11】第1ベール支持部材の拡大底面図。
【図12】図11のXII−XII断面図。
【符号の説明】
1 ハンドル
2 リール本体
2a 本体部材
2b 蓋部材
3 ロータ
4 スプール
5 ロータ駆動機構
6 オシレーティング機構
10 マスターギア軸
10a 駆動ギア
11 マスターギア
12 ピニオンギア
13 段付きギア
15 スプール軸
16 従動ギア
16a カムピン
17 移動機構
18a 大径ギア軸
18b 小径ギア軸
19 大径ギア
20 小径ギア
22 スライダ
22a カム溝
23 ガイド軸
24 抜け止め部材
25 開口
26 収納空間
35 カバー部
36 竿取付脚部
37 孔部
38 カバー部材
70 ねじ
71、72 タッピングねじ
73 タッピング孔
S 合わせ部
【出願人】 【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
【住所又は居所】大阪府堺市老松町3丁77番地
【出願日】 平成15年1月29日(2003.1.29)
【代理人】 【識別番号】100094145
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 由己男

【識別番号】100109450
【弁理士】
【氏名又は名称】關 健一

【識別番号】100111187
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 秀忠

【公開番号】 特開2004−229544(P2004−229544A)
【公開日】 平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願番号】 特願2003−20766(P2003−20766)