| 【発明の名称】 |
釣竿 |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 聖比古
【氏名】谷口 一真
【氏名】川島 公一
【氏名】塩谷 幸信
【氏名】谷川 尚太郎
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| 【要約】 |
【課題】大型魚をターゲットとした十分な剛性を具備しつつ、魚のコンタクトがあったときには、穂先が海中側へ容易に移動することができる釣竿の提供。
【解決手段】この釣竿10は、竿保持具12によって略水平に保持される。竿保持具12の前支持部23は釣竿本体13の一部20に下方から当接し、竿保持具12の後支持部24は、石突部12に上方から当接する。石突部12の竿保持具12が当接する部分は、弾性変形が可能である。具体的には、ゴム板が石突部21の上面22に配設されている。各ゴム板は、石突部21に対して着脱可能である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釣竿本体の後端部に、釣竿本体を保持する竿保持具が当接することのできる石突部が設けられた釣竿において、 石突部の上記竿保持具が当接する部分は、少なくとも上記竿保持具が当接する方向に弾性変形が可能な構造を備えていることを特徴とする釣竿。 【請求項2】 上記竿保持具が当接する部分に弾性部材が配設されている請求項1記載の釣竿。 【請求項3】 上記弾性部材は、上記石突部に着脱自在に設けられている請求項1又は2記載の釣竿。 【請求項4】 釣竿本体と、 釣竿本体の後端に連結された石突部とを有し、 石突部は、釣竿本体に対して弾性的に変位可能な状態で連結されている釣竿。 【請求項5】 釣竿本体の一の部分を一方から支持して支点を構成すると共に他の部分を一方と対向する他方から支持して力点を構成し、支点を中心とする釣竿本体の自重により発生するモーメントと釣り合う反モーメントを生じさせることによって当該釣竿本体を略水平状態に保持する竿保持具が適用され得る釣竿において、 上記一の部分は、少なくとも上記一方方向へ弾性変形が可能な構造を備えていることを特徴とする釣竿。 【請求項6】 上記一の部分に弾性部材が配設されている請求項5記載の釣竿。 【請求項7】 上記弾性部材は、上記一の部分に着脱自在に設けられている請求項5又は6記載の釣竿。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術の分野】 この発明は、釣竿の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】 磯釣りにおいて、石鯛等、特に大型の魚がターゲットとなる場合は、専用設計された釣竿が使用される。大型の魚は、その体重及び泳力が大きいため、それに対応するために釣竿には種々の改良が施されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照)。 【0003】 図9は、例えば石鯛釣りにおける一般的な道具配置を模式的に示している。 同図が示すように、石鯛釣りでは、一般に釣竿1は、竿保持具2により略水平に固定され、仕掛けが海中に投入される。竿保持具2は、通常、釣り場3に固定される。仕掛けに魚がコンタクトした場合は、釣竿1の先端部4が湾曲され、小刻みに振動する。これにより、釣人は、魚のコンタクト(いわゆる「アタリ」)を確認する。このとき、最終的に釣針が確実に魚にフッキングされるためには、釣竿1の先端部4が大きく湾曲されるまで釣竿が放置されることが重要であると考えられている。その理由は明確ではないが、従来からの釣人の経験上、先端部4が大きく湾曲される以前に釣人がフッキング動作(釣竿1を急激に起立させる動作)を行った場合は、釣針が魚にフッキングしないことが多い。そのため、釣人によっては、釣竿1を固定せずに両手で保持し、魚のコンタクトを確認したときは、これにあわせて釣竿1の穂先を海中側へ移動させるという動作(いわゆる穂先の送り込み)を行う者もある。 【0004】 しかしながら、釣竿1は、石鯛等に代表される大型魚をターゲットとするものであるから、自重が大きい。そのため、釣人が釣竿1を常に保持することは、釣人にとって負担が大きい。 一方、図9が示すように釣竿1が固定された状態で、魚のコンタクトがあったときに直ちに穂先が容易に海中側へ移動されるためには、釣竿1の剛性が低く設定されればよい。ところが、釣竿1の剛性が低く設定された場合は、釣針にフッキングした魚を確実に捕獲することが困難となる。 本発明は、かかる背景のもとになされたものであって、その目的とするところは、大型魚をターゲットとした十分な剛性を具備しつつ、固定配置された場合であっても魚のコンタクトがあったときには、穂先が海中側へ容易に移動することが可能な釣竿を提供することである。 【0005】 【特許文献1】 特開2001−57830号公報 【非特許文献1】 株式会社シマノ 2002 Fishing Tackle Catalogue(第63〜64頁) 【0006】 【課題を解決するための手段】 (1) 上記目的を達成するため、本願に係る釣竿は、釣竿本体の後端部に、釣竿本体を保持する竿保持具が当接することのできる石突部が設けられた釣竿において、石突部の上記竿保持具が当接する部分は、少なくとも上記竿保持具が当接する方向に弾性変形が可能な構造を備えていることを特徴とするものである。 【0007】 この構成によれば、竿保持具が石突部に当接することによって、当該釣竿は、釣り場において釣人の所望の姿勢(例えば略水平状態)に保持される。なお、竿保持具は、一般にモーメント釣合タイプのものが使用され、例えば釣竿のリールシートの近傍部分と石突部との双方が互いに逆方向から支持されることによって当該釣竿が保持される。 釣竿がセットされ、仕掛けが海中に投入された状態で魚のコンタクトがあった場合は、釣竿の先端部は湾曲される。このとき、釣竿は、上記リールシートの近傍部分を支点として、釣竿の先端部が海中側へ変位する方向のモーメントを受けると共に、このモーメントと釣り合うための反モーメントが生じる。つまり、石突部を支持する竿保持具による支持反力が増加する。この支持反力は、竿保持具が石突部に当接する方向に作用する。 これにより、石突部が弾性変形し、上記リールシートの近傍部分を支点として上記モーメント方向に釣竿が回転変位する。したがって、魚のコンタクトがあったときは、石突部が弾性変形し、釣竿の先端部は容易に海中側へ移動する。 【0008】 ここで、上記竿保持具が当接する部分には、弾性部材が配設されているのが好ましい。 上記竿保持具が当接する部分に弾性部材が設けられることにより、当該部分の変形が簡単且つ確実に実現される。しかも、当該構造は、石突部に弾性部材が配置されたものであるから、非常に安価である。 【0009】 さらに、上記弾性部材は、上記石突部に着脱自在に設けられているのが好ましい。 これにより、釣竿がセットされた状態で釣竿の先端部が容易に海中側へ変位される必要があると釣人が判断したときにのみ、弾性部材が装着される。 【0010】 (2) また、上記目的を達成するため、本願に係る釣竿は、釣竿本体と、釣竿本体の後端に連結された石突部とを有し、石突部は、釣竿本体に対して弾性的に変位可能な状態で連結されていることを特徴とするものである。 【0011】 この構成によれば、竿保持具が石突部に当接することによって、当該釣竿は、釣り場において釣人の所望の姿勢(例えば略水平状態)に保持される。なお、竿保持具は、一般にモーメント釣合タイプのものが使用され、例えば釣竿のリールシートの近傍部分と石突部との双方が互いに逆方向から支持されることによって当該釣竿が保持される。 釣竿がセットされ、仕掛けが海中に投入された状態で魚のコンタクトがあった場合は、釣竿の先端部は湾曲される。このとき、釣竿は、上記リールシートの近傍部分を支点として、釣竿の先端部が海中側へ変位する方向のモーメントを受けると共に、このモーメントと釣り合うための反モーメントが生じる。つまり、石突部を支持する竿保持具による支持反力が増加する。この支持反力は、竿保持具が石突部に当接する方向に作用する。 これにより、石突部が釣竿本体に対して弾性的に変位し、上記リールシートの近傍部分を支点として上記モーメント方向に釣竿が回転変位する。したがって、魚のコンタクトがあったときは、石突部が変位することによって、釣竿の先端部は容易に海中側へ移動する。 【0012】 (3) さらに、上記目的を達成するため、本願に係る釣竿は、釣竿本体の一の部分を一方から支持して支点を構成すると共に他の部分を一方と対向する他方から支持して力点を構成し、支点を中心とする釣竿本体の自重により発生するモーメントと釣り合う反モーメントを生じさせることによって当該釣竿本体を略水平状態に保持する竿保持具が適用され得る釣竿において、上記一の部分は、少なくとも上記一方方向へ弾性変形が可能な構造を備えていることを特徴とするものである。 【0013】 この構成によれば、竿保持具は、釣竿本体の一の部分(例えばリールシートの後方部分)を一方(例えば鉛直下方)から支持して支点を構成し、釣竿本体の他の部分(例えば石突部)を一方と対向する他方(例えば鉛直上方)から支持して力点を構成する。これにより、上記支点を中心とする釣竿本体の自重により発生するモーメントと釣り合う反モーメントが生じ、当該釣竿本体は略水平状態等、釣人の所望の姿勢に保持される。 釣竿がセットされ、仕掛けが海中に投入された状態で魚のコンタクトがあった場合は、釣竿の先端部は湾曲される。このとき、釣竿は、上記支点を中心として釣竿の先端部が海中側へ変位する方向のモーメントを受けると共に、このモーメントと釣り合うための反モーメントが生じる。つまり、上記他の部分を支持する竿保持具による支持反力及び上記支点に作用する支点反力が増加する。 これにより、釣竿本体の上記一の部分が上記一方側へ弾性変形する。すなわち、釣竿本体が相対的に上記一方側と反対側(例えば鉛直下方)へ変位することになる。その結果、釣竿の先端部は容易に海中側へ移動する。 【0014】 ここで、上記一の部分には、弾性部材が配設されているのが好ましい。 上記一の部分に弾性部材が設けられることにより、当該一の部分の変形が簡単且つ確実に実現される。しかも、当該構造は、釣竿本体に弾性部材が設けられたものであるから、非常に安価である。 【0015】 さらに、上記弾性部材は、上記一の部分に着脱自在に設けられているのが好ましい。 これにより、釣竿がセットされた状態で釣竿の先端部が容易に海中側へ変位される必要があると釣人が判断したときにのみ、弾性部材が装着される。 【0016】 【発明の実施の形態】 以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 【0017】 <第1の実施形態> 図1は、本発明の第1の実施形態に係る釣竿10の正面図である。同図では、釣竿10が磯11(釣り場)の所定位置において、竿保持具12によって略水平に保持されている状態が示されている。 この釣竿10は、ターゲットとなる魚が石鯛等である大型魚専用竿であって、釣竿本体13に両軸受けタイプの釣用リール14が装着されている。釣用リール14から繰り出された釣糸15の先端には仕掛け(図示せず)が組み付けられており、当該仕掛けは、海中に投入されている。釣竿10は、予め釣糸15に所定の張力が発生するようにセットされている。釣人は、同図に示すように釣竿10を配置し、魚のコンタクトを待つ。魚のコンタクトがあったときは、釣竿10の先端部16(穂先部)がさらに湾曲し振動するので、釣人は、これを魚のアタリとして把握する。 【0018】 釣竿本体13は、複数の節と呼ばれる部材から構成されており、各節は、本実施形態では、いわゆる並継形式により継がれている。釣竿本体13を構成する各節は、円筒棒状に形成されている。各節は、既知の要領で構成される。例えば、カーボンプリプレグが所定形状に裁断され、これが筒状に巻回されることによって、各節が形成される。なお、各節の継形式は、並継に限定されるものではなく、いわゆる振出形式等、既知の継形式が採用され得る。 また、上記釣用リール14が装着される節は、特に元節と称される。この元節には、同図では図示されていないが、ループ構造17が形成されている(図5参照)。このループ構造17によって、釣人は、釣竿本体13を確実に把持することができる。 【0019】 さらに、元節の後端には、石突部21が設けられている。この石突部21は、木材、樹脂、金属等により構成され、同図が示すように釣竿10がセットされるために、上記竿保持具12が当接する部材である。なお、石突部12は、既知の要領で元節の後端に固定されている。 また、元節には、シールシート18が設けられている。リールシート18の構造は、後に詳述されるが、このリールシート18によって釣用リール14が確実に釣竿本体13に固定されるようになっている。 加えて、釣竿本体13には、所要の位置に釣糸ガイド19が配設されている。釣糸15は、これら釣糸ガイド19に支持され、釣竿本体13に沿って送られるようになっている。 【0020】 竿保持具12は、いわゆるモーメント釣合タイプのものであって既知の構造を備えている。本実施形態では、釣竿本体13は、リールシート18の後方部分20(一の部分)及び石突部21(他の部分)が竿保持具12によって支持されている。具体的には、上記リールシート18の後方部分20が竿保持具12の前支持部23の上に載置され、上記石突部21の上面22が竿保持具12の後支持部24に当接している。 【0021】 すなわち、釣竿本体13が上記前支持部23の上に載置されることによって、リールシート18の後方部分20が上記前支持部23により鉛直下方から上向きに支持され、当該前支持部23を支点として釣竿本体13の自重等に基づくモーメント(図中左回りのモーメント)が発生する。同時に、後支持部24が上記石突部21の上面22に当接することによって、石突部21が上記後支持部24により鉛直上方から下向きに支持される。したがって、上記前支持部23に支点反力R1が生じると共に後支持部24に支持反力R2が生じる。この支持反力R2によって、上記モーメントと釣り合う反モーメントが生じ、その結果、釣竿10は、同図が示すように、略水平に保持される。 つまり、釣竿10及び竿保持具12によって、釣り合いが保たれた「てこ」が構成されており、上記前支持部23が支点を構成し、釣用リール14等が装着された釣竿10全体の重心が作用点を構成し、上記後支持部24が力点を構成している。 【0022】 図2は、釣竿本体13の要部拡大斜視図であり、石突部21の構成を詳細に図示している。 石突部21は、石突本体25と、4枚のゴム板26〜29とを備えている。 石突本体25は、本実施形態では、プライウッド等の木材により構成されている。もっとも、石突本体25は、樹脂や金属等により構成されていてもよい。石突本体25は、釣竿本体13の後端に連続するように取り付けられており、釣竿本体13との境界部分に補強リング30が装着されている。石突本体25は、釣竿本体13との境界部分から後方側に向かって、滑らかに扁平されており、後端部分は、断面が略矩形の板状に形成されている。石突本体25がかかる形状に形成されているのは、竿保持具12の後支持部24が確実に石突本体25と当接するためである。 【0023】 石突本体25の後端近傍には、内壁面形状が矩形の溝31が設けられている。この溝31が設けられているのは、竿保持具12の後支持部24が石突本体25と係合し、確実に石突本体25と当接するためである。 この溝31には、上記ゴム板26〜29(弾性部材)が嵌め込まれている。ゴム板26は、溝31にぴったりと嵌め込まれるために、溝31の内壁面形状に対応した矩形状に形成されており、その肉厚は、1.0mm〜3.0mm程度に設定される。また、ゴム板26の材質としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、クロルスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、ソルボセイン等が採用され得る。なお、ゴム板27〜29もゴム板26と同様の構成であるが、肉厚はそれぞれ異なるように設定されていてもよい。 また、各ゴム板26〜29は、それぞれ接着剤等で接着され、且つ接着剤等により上記石突本体25に固着される。 なお、本実施形態では、ゴム板26〜29は4枚設けられているが、ゴム板の枚数には何ら制限はない。 【0024】 本実施形態に係る釣竿10は、次のようにして磯11にセットされる。 図1が示すように、まず、竿保持具12が磯11に打ち込まれ、磯11に固定される。釣人は、仕掛けを海中に投入し、釣竿10を竿保持具12によって保持させる。このとき、リールシート18の後方部分20は、前述のように、竿保持具12の前支持部23の上に載置され、石突部21は、竿保持具12の後支持部24が上方から当接する。これにより、釣竿10は、略水平に保持される。なお、本実施形態では、竿保持具12が磯11に略水平に固定されることから、竿保持具12によって保持された釣竿10が略水平状態となるが、竿保持具12が磯11に対して傾斜した状態で固定されることによって、釣竿10は、磯11に対して傾斜した状態で保持される。 【0025】 この状態で魚のコンタクトがあった場合は、釣竿10の先端部16が湾曲する。このとき、釣竿10は、上記リールシート18の後方部分20を支点として(すなわち、竿保持具12の前支持部23を支点として)、先端部16が海中側へ変位する方向のモーメントを受けると共に、支持反力R2に基づいてこのモーメントと釣り合うための反モーメントが生じる。つまり、石突部21に当接した竿保持具12の上記後支持部24による支持反力R2が増加する。 これにより、石突部21が弾性変形し、上記リールシート18の後方部分20を支点として釣竿10の先端部16が海中側へ変位する。ここで、石突部21の変位量は、微小である。しかし、竿保持具12の前支持部23と後支持部24とのスパンは通常約25cm程度であり、釣竿本体13の長さは約4.8m〜5.4m程度であるから、この場合の上記先端部16の変位量は、石突部21の変位量の約20倍前後になる。 したがって、魚のコンタクトがあったときは、釣竿10の先端部16は、容易に海中側へ大きく移動する。したがって、例えば石鯛釣りにおいて、魚の活性が低く、アタリがあった場合に穂先が海中側へ送られる必要がある場合であっても、釣人が直接釣竿10を操作することなく容易に穂先が移動され、その結果、釣人は、仕掛けにコンタクトした魚を確実にフッキングすることができる。 【0026】 特に本実施形態に係る釣竿10では、石突部21の弾性変形は、石突部21に設けられたゴム板26〜29の弾性変形により実現される。したがって、石突部21の変形を許容するための構造は、石突部21自体の構成を何ら変更することなくきわめて簡単に構成されている。これにより、釣竿10の大幅なコストアップが抑制されるという利点がある。 もっとも、本実施形態では、石突部21の弾性変形が実現されるために上記ゴム板26〜29が採用されているが、石突部21全体あるいは石突部21のうち竿保持具12が当接する部分のみが弾性材料で構成されていてもよい。 さらに、本実施形態では、上記ゴム板26〜29は、接着剤等により接着されるから、着脱が可能である。したがって、釣人は、ゴム板26ヶ亜29の枚数を変えることにより、魚のコンタクトがあった場合の石突部21の弾性変形量を所望に調整することができる。その結果、釣人は、当該釣人が予想する魚の活性に対応して、石突部21の最適な弾性変形量を決定することができ、不要であれば、ゴム板26〜29を省略することができる。 【0027】 次に、本実施形態の変形例について説明される。 図3は、本実施形態の第1の変形例に係る釣竿本体13の要部拡大斜視図であり、石突部35の構成を詳細に図示している。 この変形例に係る石突部35が上記実施形態に係る石突部21と異なるところは、上記実施形態に係る石突部21では、矩形平板状のゴム板26〜29が石突本体25の溝31に嵌め込まれているのに対し、本変形例では、環状のゴム板36が石突本体25の溝31に嵌め込まれている点である。なお、その他の構成については、上記実施形態と同様である。 【0028】 本変形例では、ゴム板36は、輪ゴム状に形成されている。ゴム板36は、単一でもよいが、複数のゴム板36が石突本体25に嵌め込まれていてもよい。具体的には、第1のゴム板36が石突本体25の溝31に嵌め込まれ、その外側を被うように第2のゴム板36が装着される。 なお、上記実施形態に係るゴム板26〜29と当該ゴム板36とが組み合わされていてもよい。具体的には、ゴム板26〜29が上記溝31に嵌め込まれ、これらを被うように、環状のゴム板36が嵌め込まれていてもよい。 本変形例においても、ゴム板36は、石突本体25に対して着脱自在である。したがって、釣人がゴム板36の枚数を変更することによって、魚のコンタクトがあった場合の石突部35の弾性変形量を所望に調整することができる。これにより、釣人は、当該釣人が予想する魚の活性に対応して、石突部35の最適な弾性変形量を決定することができ、不要であれば、ゴム板36を取り外すこともできる。 【0029】 また、図4は、本実施形態の第2の変形例に係る釣竿本体13の要部拡大斜視図であり、石突部40の構成を詳細に図示している。 この変形例に係る石突部40が上記実施形態に係る石突部21と異なるところは、上記実施形態に係る石突部21では、矩形平板状のゴム板26〜29が接着剤等により石突本体25に固着されているのに対し、本変形例では、ゴム板41がねじ42によって石突本体25に固着されている点である。なお、その他の構成については、上記実施形態と同様である。 【0030】 本変形例では、ゴム板41は、矩形平板状に形成されており、石突本体25に嵌め込まれた状態で、その両端部43が石突本体25の両側面に回り込むようになっている。これら端部43には、ねじ挿通孔44が設けられており、上記ねじ42は、このねじ挿通孔44に挿通されて石突本体25にねじ込まれている。ゴム板41は、ねじ42が石突本体25にねじ込まれることによって、石突本体25に締結される。なお、ゴム板41は、単一でもよいが、複数のゴム板41が重ねられて石突本体25に嵌め込まれていてもよい。 本変形例においても、ゴム板41は、石突本体25に対して着脱自在である。したがって、釣人がゴム板41の枚数を変更することによって、魚のコンタクトがあった場合の石突部40の弾性変形量を所望に調整することができる。その結果、釣人は、当該釣人が予想する魚の活性に対応して、石突部40の最適な弾性変形量を決定することができ、不要であれば、ゴム板41を取り外すこともできる。 【0031】 <第2の実施形態> 次に、本発明の第2の実施形態について説明される。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る釣竿本体13の要部拡大正面図であり、釣竿本体13の後半部分(元節の後半部分)の構成を詳細に図示している。 【0032】 釣竿本体13には、前述のリールシート18が設けられている。このリールシート18は、釣用リール14を着脱自在に保持するためのものであって、釣用リール14の脚部の一方を収容保持するフード45と、脚部の他方を収容保持する可動フード46とを備えている。可動フード46は、釣用リール14が載置される載置面47に沿って図中左右にスライド可能となっている。可動フード46は、スクリューナット48を備えており、これが回転されることによって、スライドする。可動フード46が図中左右にスライドすることにより、可動フード46とフード45との間で、リール脚部が挟持され固定されるようになっている。なお、リールシート18の構造については既知であるので、その詳しい説明は省略される。 また、釣竿本体13には、前述のループ構造17が構成されており、具体的には、螺旋溝49が形成されている。これにより、釣人は、釣竿本体13(元節)を確実に握ることができる。なお、この螺旋溝49は、省略されてもよい。 【0033】 本実施形態の特徴とするところは、リールシート18の後方部分(一の部分)にゴムチューブ50(弾性部材)が取り付けられている点である。なお、その他の構成については、上記第1の実施形態と同様である。 このゴムチューブ50は、例えば、ニトリルゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、クロルスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、ソルボセイン等により構成され、釣竿本体13にぴったりと嵌め込まれている。このゴムチューブ50の肉厚は、1.0mm〜20.0mmの範囲で適宜設定され得る。 【0034】 本実施形態においても、釣竿本体13は、上記第1の実施形態と同様に竿保持具12によって保持される。ただし、竿保持具12の前支持部23が上記ゴムチューブ50の下方から当接し、竿保持具12の後支持部24が石突部21の溝31が設けられた部分(他の部分)に上方から当接する。したがって、ゴムチューブ50には、下方から支点反力R1が作用し、石突部21には、上方から支持反力R2が作用する。 【0035】 この状態で魚のコンタクトがあった場合は、釣竿10の先端部16が湾曲し(図1参照)、竿保持具12の前支持部23(図5における白抜矢印R1の位置)を支点として、先端部16が海中側へ変位する方向のモーメントを受ける。一方、このモーメントが相殺されるように支持反力R2が増加し、同時に、支点反力R1が増加する。 これにより、ゴムチューブ50が支点反力R1の方向に弾性変形する。すなわち、相対的に、上記前支持部23を支点として上記先端部16が海中側へ変位する。ここで、ゴムチューブ50の変位量は微小であるが、上記第1の実施形態と同様に、上記先端部16の変位量は、ゴムチューブ50の変位量の約20倍前後になる。したがって、魚のコンタクトがあったときは、上記先端部16は、容易に海中側へ大きく移動する。 その結果、例えば石鯛釣りにおいて、魚の活性が低く、アタリがあった場合に穂先が海中側へ送られる必要がある場合であっても、釣人が直接釣竿10を操作することなく容易に穂先が移動され、釣人は、仕掛けにコンタクトした魚を確実にフッキングすることができる。 【0036】 本実施形態では、ゴムチューブ50が釣竿本体13に装着されることによって、魚のコンタクトがあったときに当該ゴムチューブ50が変形するように構成されているが、釣竿本体13の当該ゴムチューブ50が設けられた部分自体が弾性変形可能に形成されていてもよいことは勿論である。ただし、ゴムチューブ50が設けられた構成が採用されることにより、釣竿本体13側の弾性変形が簡単且つ確実に実現され、釣竿本体13の大幅なコストアップが抑制されるという利点がある。 さらに、本実施形態では、上記ゴムチューブ50は、釣竿本体13に嵌め込まれているのみであるから、着脱自在である。そして、ゴムチューブ50の材質又は肉厚が変更されることによって、あるいは、釣竿本体13に嵌め込まれるゴムチューブ50の枚数が変更されることによって、釣人は、魚のコンタクトがあった場合の釣竿本体13の弾性変形量を所望に調整することができる。したがって、釣人は、当該釣人が予想する魚の活性に対応して、釣竿本体13の最適な弾性変形量を決定することができ、不要であれば、ゴムチューブ50を省略することもできる。 【0037】 次に、本実施形態の変形例について説明される。 図6及び図7は、それぞれ、本実施形態の第1及び第2の変形例に係る釣竿本体13の要部拡大正面図であり、釣竿本体13の後半部分(元節の後半部分)の構成を詳細に図示している。 第1の変形例に係る釣竿本体13では、図6が示すように、半円筒状のゴムシート51がリールシート18の下面(載置面47の反対側の面)に設けられている。また、第2の変形例に係る釣竿本体13では、図7が示すように、上記ゴムチューブ50と同様の構成のゴムチューブ52がリールシート18の直前に設けられている。 ゴムシート51は、例えば接着剤等によりシールシート18に取り付けられ、ゴムチューブ50は、釣竿本体13に嵌め込まれている。ゴムシート51及びゴムチューブ52の枚数は、複数であってもよい。 【0038】 上記第1の変形例では、竿保持具12の前支持部23がゴムシート51と当接する。これにより、前支持部23が支点反力R1によって釣竿本体13を支持し、竿保持具12の後支持部24が支持反力R2によって石突部21の上方から当接する。 一方、上記第2の変形例では、竿保持具12の前支持部23がゴムチューブ52と当接する。これにより、前支持部23が支点反力R1によって釣竿本体13を支持し、竿保持具12の後支持部24が支持反力R2によって石突部21の上方から当接する。 これら各変形例においても、釣竿10がセットされた状態で魚のコンタクトがあった場合は、ゴムシート51又はゴムチューブ52が支点反力R1の方向に弾性変形し、相対的に、上記前支持部23を支点として釣竿本体13の先端部16が海中側へ変位する。したがって、例えば石鯛釣りにおいて、魚の活性が低く、アタリがあった場合に穂先が海中側へ送られる必要がある場合であっても、釣人が直接釣竿を操作することなく容易に穂先が移動され、その結果、釣人は、仕掛けにコンタクトした魚を確実にフッキングすることができる。 【0039】 <第3の実施形態> 次に、本発明の第3の実施形態について説明される。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る釣竿本体55の要部拡大正面図であり、釣竿本体55の後半部分(元節の後半部分)の構成を詳細に図示している。 【0040】 本実施形態に係る釣竿本体55が上記第1の実施形態に係る釣竿本体13と異なるところは、上記第1の実施形態に係る釣竿本体13では、ゴムチューブ50が釣竿本体13に装着されていたのに対し、本実施形態に係る釣竿本体55では、石突部21が釣竿本体55に対して弾性変位が可能な状態で取り付けられている点である。なお、その他の構成については、上記第1の実施形態と同様である。 【0041】 石突部21は、石突本体25と、石突本体25に形成された取付軸56とを有する。この取付軸56は、例えば、ガラス繊維強化樹脂、低弾性カーボン繊維強化樹脂、硬質ゴム等の可撓性材料から構成され、円柱状に形成されている。取付軸56の外径は、釣竿本体55の後端部内径に対応されており、釣竿本体55の後端にぴったりと嵌め込まれている。なお、この取付軸56は、接着剤等により釣竿本体55に固定されていてもよい。 【0042】 本実施形態では、釣竿10がセットされ、仕掛けが海中に投入された状態で魚のコンタクトがあった場合は、釣竿本体55の先端部16は湾曲される。このとき、釣竿本体55は、上記竿保持具12の前支持部23を支点として、先端部16が海中側へ変位する方向のモーメントを受けると共に、このモーメントと釣り合うための反モーメントが生じる。つまり、石突部21を支持する竿保持具12の後支持部24の支持反力R2が増加する。この支持反力R2は、石突部21の上面22に対して鉛直下方に作用する。 石突部21の上記取付軸56は、図8が示すように、釣竿本体55によって片持ち状に支持されているから、石突部21に上記支持反力R2が作用した場合は、石突部21が釣竿本体55に対して弾性的に変位する。つまり、釣竿本体55は、竿保持具12の前支持部23を支点として上記モーメント方向(図中左回り)に回転変位する。 【0043】 したがって、本実施形態においても、魚のコンタクトがあったときは、石突部21が変位することによって、釣竿本体55の先端部16は容易に海中側へ移動する。その結果、例えば石鯛釣りにおいて、魚の活性が低く、アタリがあった場合に穂先が海中側へ送られる必要がある場合であっても、釣人が直接釣竿10を操作することなく容易に穂先が移動され、釣人は、仕掛けにコンタクトした魚を確実にフッキングすることができる。 【0044】 【発明の効果】 以上のように本発明によれば、釣竿本体の竿保持具によって支持される部分が弾性的に変形可能であるから、釣竿が竿保持具によって保持されている状態(いわゆる置き竿)で魚のコンタクトがあった場合には、釣竿の先端部が容易に海中側へ移動する。したがって、例えば石鯛釣りにおいて、魚の活性が低く、アタリがあった場合に穂先が海中側へ送られる必要がある場合であっても、釣人が釣竿を操作することなく容易に穂先が移動される。 【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る釣竿の正面図である。 【図2】図2は、本発明の第1の実施形態に係る釣竿の釣竿本体の要部拡大斜視図である。 【図3】図3は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る釣竿本体の要部拡大斜視図である。 【図4】図4は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る釣竿本体の要部拡大斜視図である。 【図5】図5は、本発明の第2の実施形態に係る釣竿本体の要部拡大正面図である。 【図6】図6は、本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係る釣竿本体の要部拡大正面図である。 【図7】図7は、本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係る釣竿本体の要部拡大正面図である。 【図8】図8は、本発明の第3の実施形態に係る釣竿本体の要部拡大正面図である。 【図9】図9は、従来の石鯛釣りにおける一般的な道具配置を模式的に示す図である。 【符号の説明】 R1・・・支点反力 R2・・・支持反力 10・・・釣竿 11・・・磯 12・・・竿保持具 13・・・釣竿本体 16・・・先端部 18・・・リールシート 20・・・リールシートの後方部分 21・・・石突部 22・・・石突部の上面 23・・・前支持部 24・・・後支持部 25・・・石突本体 26〜29・・・ゴム板 31・・・溝 35・・・石突部 36・・・ゴム板 40・・・石突部 41・・・ゴム板 42・・・ねじ 43・・・端部 44・・・ねじ挿通孔 50・・・ゴムチューブ 51・・・ゴムシート 52・・・ゴムチューブ 55・・・釣竿本体 56・・・取付軸
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成14年11月12日(2002.11.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107940 【弁理士】 【氏名又は名称】岡 憲吾
【識別番号】100120318 【弁理士】 【氏名又は名称】松田 朋浩
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| 【公開番号】 |
特開2004−159544(P2004−159544A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月10日(2004.6.10) |
| 【出願番号】 |
特願2002−328379(P2002−328379) |
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