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【発明の名称】 ペット用トイレ及びスコップ並びに排泄物処理方法
【発明者】 【氏名】佐藤 こず恵
【住所又は居所】宮城県角田市小坂字土瓜1番地 アイリスオーヤマ株式会社角田工場内

【要約】 【課題】利便性の高いペット用トイレを提供する。

【解決手段】容器状の便床トレイ11を、ペット用砂71を収容する砂収容部61と、収容ボックス72を収容したボックス収納部62とに区画し、便床トレイ11のボックス収納部62に位置する側壁64の高さ寸法を、前壁65へ向かうに従って低くなるように設定する。砂収容部61の周壁前部に、底部111から上縁へ向かうに従って前方へ向けて傾斜する傾斜部112を形成し、傾斜部112の断面形状を、裏面側へ向けて突出する円弧状に形成する。このペット用トイレ1は、ペット用砂71覆われて固形化された排泄物を掻き寄せる為のスコップを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理材が収容される容器状の便床トレイを備えたペット用トイレにおいて、
前記便床トレイの底部に起立した周壁に前記底部から上縁へ向かうに従って外側へ向けて傾斜する傾斜部を設定したことを特徴とするペット用トイレ。
【請求項2】
前記傾斜部の断面形状を、裏面側へ向けて突出する円弧状に形成したことを特徴とする請求項1記載のペット用トイレ。
【請求項3】
処理材が収容される容器状の便床トレイを備えたペット用トイレにおいて、
前記便床トレイの周壁の高さ寸法を、手前側より奥側が高くなるように設定したことを特徴とするペット用トイレ。
【請求項4】
前記手前側に、前記便床トレイ内へ出入りする出入部を設定したことを特徴とする請求項3記載のペット用トイレ。
【請求項5】
便床トレイに収容された吸収済みの処理材を排除する際に用いられるスコップにおいて、
柄に設けられた掬い部を、長さ方向に延在する複数に縦リブで構成し、各縦リブ間に、未吸収の前記処理材を落下させる開口部を形成するとともに、各縦リブの先端を連設部で連設したことを特徴とするスコップ。
【請求項6】
前記各縦リブの先端部を、前記処理材を掬う掬い面側へ延出し、前記連設部を前記各縦リブの一般部より突出させたことを特徴とする請求項5記載のスコップ。
【請求項7】
便床トレイ内に排出された排泄物を、前記便床トレイ内の処理材で固める固め工程と、
固められた処理材をスコップにより前記便床トレイの周壁に沿って掻き上げて、その収容箇所から掻き出す掻き出し工程と、
を備えたことを特徴とする排泄物処理方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、猫などのペットが排泄物を排出するペット用トイレ、及びこの排泄物を処理するスコップ、並びに排泄物処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内で飼育するペットの排泄物を処理する際には、ペット用トイレが使用されていた(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0003】
このペット用トイレは、便床トレイと、該便床トレイの上部を覆うフードからなり、該フードには、当該ペット用トイレ内への出入口が設けられている。前記便床トレイは、容器状に形成されており、排泄物を固めるペット用砂を収容できるように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
登録実用新案第3069788号公報(段落番号「0016」及び図1)
【0005】
【特許文献2】
登録実用新案第3069789号公報(段落番号「0019」及び図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなペット用トイレにあっては、便床トレイ内にてペット用砂で覆われて固化された排泄物を取り出す際には、その排泄物を、穴が開設されたスコップで掬い、余分なペット用砂を篩いにかけていた。
【0007】
このため、便床トレイ内において砂埃や粉が舞い上がり周囲部を汚す恐れがあり、不便であった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、利便性の高いペット用トイレを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1のペット用トイレにあっては、処理材が収容される容器状の便床トレイを備えたペット用トイレにおいて、前記便床トレイの底部に起立した周壁に前記底部から上縁へ向かうに従って外側へ向けて傾斜する傾斜部を設定した。
【0010】
すなわち、便床トレイ内の吸収済みの処理材を取り出す際には、この吸収済み処理材を、スコップ等によって便床トレイの周壁側へ掻き寄せる。そして、この周壁部に設定された傾斜部に沿って上縁側へ引き寄せ、上縁側に用意しておいた容器体やティッシュペーパー等に移して廃棄する。
【0011】
このとき、前記傾斜部は、前記底部から上縁へ向かうに従って外側へ向けて傾斜している。このため、前記排泄物は、この傾斜に沿って移動される。
【0012】
また、請求項2のペット用トイレにおいては、前記傾斜部の断面形状を、裏面側へ向けて突出する円弧状に形成した。
【0013】
すなわち、吸収済みの処理材が移動される傾斜部は、その断面形状が裏面側へ向けて突出する円弧状に形成されている。このため、前記傾斜部には、底部側に、なだらかな傾斜が形成され、上縁側に急な傾斜が形成される。
【0014】
また、本発明の請求項3のペット用トイレにあっては、処理材が収容される容器状の便床トレイを備えたペット用トイレにおいて、前記便床トレイの周壁の高さ寸法を、手前側より奥側が高くなるように設定した。
【0015】
すなわち、便床トレイ内の吸収済みの処理材を取り出す際に、例えば、この吸収済み処理材をスコップで掬い、該スコップで余分な処理材を、便床トレイの奥側で篩いに掛ける。このとき、該便床トレイの周壁の高さ寸法は、手前側より奥側が高くなるように設定されている。
【0016】
このため、便床トレイ内で砂埃や粉が生じた場合であっても、高く設定された周壁によって、外部への漏れが防止される。
【0017】
さらに、請求項4のペット用トイレにあっては、前記手前側に、前記便床トレイ内へ出入りする出入部を設定した。
【0018】
すなわち、周壁の高さが低く設定された手前側に、便床トレイ内へ出入りする出入部が設定されている。このため、周壁が高く設定された奥側に、出入部が設定された場合と比較して、ペットの出入りが容易となる。
【0019】
加えて、本発明の請求項5のスコップにあっては、便床トレイに収容された吸収済みの処理材を排除する際に用いられるスコップにおいて、柄に設けられた掬い部を、長さ方向に延在する複数に縦リブで構成し、各縦リブ間に、未吸収の前記処理材を落下させる開口部を形成するとともに、各縦リブの先端を連設部で連設した。
【0020】
すなわち、便床トレイ内の吸収済みの処理材を取り出す際には、このスコップによって便床トレイの周壁側へ掻き寄せる。このとき、当該スコップの掬い部は、長さ方向に延在する複数に縦リブで構成されており、各縦リブの先端は、連設部により連設されている。
【0021】
このため、この連設部を、便床トレイの周壁に当接させた状態で、該周壁の上縁まで移動することによって、吸収済みの処理材は、上縁側に用意しておいた容器体やティッシュペーパー等に移され廃棄される。このとき、前記各縦リブ間には、未吸収の処理材を落下させる開口部が形成されている。このため、余分な処理材は、この開口部より便床トレイ内へ落下される。
【0022】
また、請求項6のスコップにおいては、前記各縦リブの先端部を、前記処理材を掬う掬い面側へ延出し、前記連設部を前記各縦リブの一般部より突出させた。
【0023】
すなわち、このスコップの掬い面を形成する各縦リブの先端部は、掬い面側へ延出しており、この先端に設けられた連設部は、前記各縦リブの一般部より突出している。
【0024】
このため、この連設部を、便床トレイの周壁に当接させた状態で、前記各縦リブの一般部と前記便床トレイの周壁間に間隙が形成される。これにより、この間隙からも未吸収の処理材が便床トレイ内へ落下される。
【0025】
そして、本発明の請求項7の排泄物処理方法にあっては、便床トレイ内に排出された排泄物を、前記便床トレイ内の処理材で固める固め工程と、固められた処理材をスコップにより前記便床トレイの周壁に沿って掻き上げて、その収容箇所から掻き出す掻き出し工程と、を備えている。
【0026】
すなわち、便床トレイ内に排出された排泄物を処理する場合、便床トレイ内に排出された排泄物は、前記便床トレイ内の処理材で固められる。そして、固められた処理材は、スコップにより前記便床トレイの周壁に沿って掻き上げられ、その収容箇所から掻き出される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるペット用トイレ1を示す図であり、該ペット用トイレ1は、室内で飼育される猫などのペットの排泄物を処理する際に使用されるものである。
【0028】
このペット用トイレ1は、合成樹脂で形成されており、底部を形成する便床トレイ11と、該便床トレイ11の上部を覆う上方膨出形状のフード12によって構成されている。前記便床トレイ11及び前記フード12は、共に矩形状に形成されており、前記便床トレイ11を逆さまにした状態で、前記フード12内に挿入できる寸法に設定され、積み重ねてコンパクト化を図れるように構成されている。
【0029】
このフード12は、図2にも示すように、後部を構成するフード本体21と、前部を構成する前蓋部22との二部材によって構成されている。前記フード本体21は、不透明な白色の合成樹脂で形成されており、前記前蓋部22は、半透明の合成樹脂で形成されている。
【0030】
この前蓋部22の上部後縁からは、後方へ向けて延出した一対の支持バー31,31が一体形成されており(図1参照)、各支持バー31,31の両側面には、円柱状の軸部32,32が突設されている。この両軸部32,32は、図1にも示したように、前記フード本体22上面に立設された一対の支持壁33,33に挟持された状態で回動自在に支持されており、前記前蓋部22は、前記フード本体21上面に回動自在に軸支されている。このヒンジ構造によって、前記前蓋部22は、図1に示したように、前記便床トレイ11の上部空間を閉鎖した閉鎖状態34と、図3に示したように、前記軸部32,32を回転中心として前蓋部22前端を上方へ回動し、前記便床トレイ11の上部空間を開放した開放状態35とを選択的に形成できるように構成されている。
【0031】
前記フード本体21の両側部の下縁には、図1にも示したように、バックル41,41が設けられており、当該フード本体21は、両側のバックル41,41によって前記便床トレイ11に着脱自在に固定されている。また、前記フード本体12の上面には、当該ペット用トイレ1を持ち運びする際に握持されるハンドル42が設けられており、該ハンドル42は、起立可能に傾倒されている。このハンドル42の中心部には、図2に示したように、脱臭剤などを収容する収容凹部43が形成されており、該収容凹部43は、図1に示したように、閉鎖蓋44によって開閉自在に閉鎖されている。
【0032】
前記前蓋部22の前面には、ペットがペット用トイレ1の内部空間51へ出入りする為の出入口52が開設されており、該出入口52の上縁には、当該出入口52を開閉自在に閉鎖する扉53が揺動自在に支持されている。
【0033】
前記便床トレイ11は、図2に示したように、容器状に形成されており、前記フード12を取り付けた状態で、前記フード本体21の下部に位置する収容箇所を形成する砂収容部61と、前記前蓋部22の下部に位置するボックス収納部62とに区画されている。この便床トレイ11の周壁は、奥側を形成する後壁63と、左側部及び右側部を形成する側壁64,64と、前記出入口52側である手前側を形成する前壁65とからなり、前記ボックス収納部62に位置する前記側壁64,64は、図3にも示したように、その高さ寸法が前壁65へ向かうに従って低くなるように設定されている。これにより、当該便床トレイ11の周壁の高さ寸法は、出入部としての前記出入口52が設定された手前側より奥側が高くなるように形成されている。
【0034】
この便床トレイ11の前記砂収容部61には、図2に示したように、水分を吸収して固化する処理材としてのペット用砂71,・・・が収容されており、該ペット用砂71,・・・は、粒状に形成されている。この処理材としては、ペレット状の紙砂や木砂やおから砂が挙げられる。また、前記ボックス収納部62には、長方形状の収容ボックス72が取り出し自在に収容されている。
【0035】
該収容ボックス72は、上方開口状の容器体81と、該容器体81の上部開口部82を開閉自在に閉鎖する蓋体83とからなり、該蓋体83には、図4にも示したように、前記出入口52を介して、当該収容ボックス72上を通過するペットに付着した前記ペット用砂71,・・・を前記容器体81内へ落とすための正方形状の開口部84,・・・が縦横に配列されている。
【0036】
前記容器体81の上縁中央部には、図2に示したように、前記便床トレイ11の切欠部91を介して、前方へ延出した後、下方へ屈曲して延在する取っ手92が一体形成されており、該取っ手92を握持して当該収容ボックス72を持ち運べるように構成されている。この取っ手92の上端部には、その中央部に矩形状切欠部93が開設されており、前記容器体81の上縁から前記矩形状切欠部93内へ延出した延出片94の先端には、円柱状の回転軸部95が設けられている。
【0037】
前記蓋体83には、前記容器体81の上部開口部82を開放する際に操作される操作部101が一体形成されており、該操作部101は、前記取っ手92に沿って延設されている。この操作部92の基端側の裏面には、前記回転軸部95に外嵌する下方開口状の外嵌部102が形成されており、前記取っ手92を握持した手の指で前記操作部101を下方へ押圧操作した際に、前記蓋体93の自由端部を、前記回転軸部95を回動中心として回動し、前記上部開口部82を開放できるように構成されている。
【0038】
前記便床トレイ11の前記砂収容部61における周壁前部には、前記底部111から上縁へ向かうに従って前方へ向けて傾斜する傾斜部112が形成されており、該傾斜部112は、その断面形状が裏面側へ向けて突出する円弧状に形成されている。この傾斜部112は、前記砂収容部61の底部111から前記ボックス収納部62に収納された前記収容ボックス81の前記上部開口部82の開口縁部へ向かうに従って湾曲した湾曲面を形成しており、この傾斜部112の延長上に、前記収容ボックス72の容器体81の開口縁部が位置するように設定されている。これにより、前記砂収容部61内のペット用砂71,・・・を、この傾斜部112に沿って掻き上げた際に、前記収容ボックス72の容器体81へ収容できるように構成されている。
【0039】
そして、このペット用トイレ1は、図4に示したように、前記ペット用砂71,・・・で覆われて固形化された排泄物を掻き寄せる為のスコップ121を備えており、該スコップ121は、図5に示すように、手で握る柄122と、前記ペット用砂71,・・・で固化された排泄物を掬う為の掬い部123とによって一体形成されている。該掬い部123は、前記柄122の延在方向に延設されており、この掬い部123は、その長さ方向に延在し幅方向に間隔をおいて複数延設された縦リブ124,・・・と、これら縦リブ124,・・・を包囲する周囲部125と、前記各縦リブ124,・・・を中途部にて連設する横リブ126とによって一体形成されている。なお、前記周囲部125は無くても良い。
【0040】
前記縦リブ124,・・・及び横リブ126の高さ寸法127は、前記周囲部125の高さ寸法128より低く形成されており、該周囲部128の内側に、固化された排泄物を保持できるように構成されている。
【0041】
前記各縦リブ124,・・・間には、ペット用砂71,・・・を落下させる開口部としてのスリット131,・・・が形成されており、各スリット131,・・・の幅寸法132は、前記ペット用砂71,・・・の外径寸法より大きく、該ペット用砂71,・・・で固形化された排泄物より大きな寸法、つまり5〜15mmの範囲内、具体的には、12mmに設定されている。
【0042】
また、前記各縦リブ124,・・・は、その先端部が前記ペット用砂71,・・・を掬う掬い面141側へ延出した形状に形成されており、この屈曲部142,・・・の先端が当該縦リブ124,・・・の一般部124a,・・・より突出するように構成されている。前記各縦リブ124,・・・の屈曲部142,・・・の先端は、一体形成された連設部143によって連設されており、該連設部143が前記各縦リブ124,・・・の一般部124a,・・・よりも、さらには前記周囲部125の一般部125aよりも前記掬い面141側へ突出するように構成されている。
【0043】
このスコップ121の背面151には、係止フック152が一体形成されており、図4中実線で示すように、当該係止フック152を、前記フード本体21の左右側縁に突設された係止片153,153に係止できるように構成されている。また、図4中破線で示すように、前記フード本体21の上縁に設けられた係止部154にも係止できるように構成されている。
【0044】
以上の構成にかかる本実施の形態において、猫などのペットが便床トレイ11内のペット用砂上で排泄物を排出した際には、図6に示すように、この排泄物161は、前記ペット用砂71,・・・によって固められる(固め工程)。
【0045】
そして、前記ペット用砂71,・・・で覆われて固形化された排泄物161を排除して清掃する際には、収容ボックス72の取っ手92を一方の手162で握持するとともに、取っ手92を握持した手162の親指163で、蓋体83に設けられた操作部101を下方へ押圧操作して、容器体81の上部開口部82を開放する。
【0046】
この状態において、他方の手171でフード12の前蓋部22を上方へ回動して、便床トレイ11の上部空間が開放された開放状態35を形成する。そして、スコップ121を握持して前記排泄物161を手前側に引き寄せ、傾斜部112に沿って移動する。このとき、この傾斜部112の延長上には、前記収容ボックス72の容器体81の開口縁部が配置されている。このため、前記排泄物161を、前記傾斜部112に沿って移動するだけで、便床トレイ11の砂収容部61から掻き出し(掻き出し工程)、前記容器体81内に収容することができる。
【0047】
また、前記傾斜部112は、前記底部111から上縁へ向かうに従って外側へ向けて傾斜している。このため、便床トレイ11内のペット用砂71,・・・に覆われて固化された排泄物161を、前記傾斜部112に沿って無理なく上縁側へ引き寄せ、上縁側に用意された容器体81に収容することができる。
【0048】
このため、便床トレイ11内にて固化された排泄物161をスコップ121で掬い、余分なペット用砂71,・・・を篩いにかけて廃棄していた従来と比較して、砂埃や粉が舞い上がるといった不具合を確実に防止することができ、これに起因した周囲部の汚れを確実に防止することができる。したがって、利便性の向上を図ることができる。
【0049】
また、前記傾斜部112は、その断面形状が裏面側へ向けて突出する円弧状に形成されており、底部111側に、なだらかな傾斜を形成することができるとともに、上縁側に急な傾斜を形成することができる。
【0050】
これにより、便床トレイ11の底部111にて固化された排泄物161のスコップ121による引き寄せを容易とする一方、通常には、底部111に収容されたペット用砂71,・・・の外部への不用意な散乱を阻止することができる。
【0051】
さらに、前記スコップ121を手前に引いて排泄物161を除去するため、スコップ121を横方向へ操作する場合と比較して効率が良い。これにより、操作性が向上するので、作業効率を高めることができる。
【0052】
そして、前記便床トレイ11の傾斜部112に沿って前記排泄物161を掻き上げる前記スコップ121の掬い部123は、長さ方向に延在する複数に縦リブ124,・・・で構成されており、各縦リブ124,・・・の先端は、連設部143によって連設されている。
【0053】
このため、この連設部143を、前記傾斜部112に当接させた状態で、該傾斜部112の上縁まで移動することで、前記排泄物161を前記容器体81に収容することができる。
【0054】
このとき、前記各縦リブ124,・・・間には、前記ペット用砂71,・・・を落下させるスリット131,・・・が形成されている。このため、余分なペット用砂71,・・・を、このスリット131,・・・より便床トレイ11内へ落下させることができる。これにより、前記ペット用砂71,・・・の必要以上の廃棄を防止することができ、ペット用砂71,・・・の有効利用を図ることができる。
【0055】
また、前記スコップ121の掬い面141を形成する各縦リブ124,・・・の先端には、掬い面124側へ延出する屈曲部142,・・・が形成されており、この屈曲部142,・・・先端に設けられた前記連設部143は、前記各縦リブ124,・・・の一般部124a,・・・及び周囲部125の一般部125a,・・・より突出している。
【0056】
このため、この連設部143を、前記傾斜部112に当接させた状態で、前記各縦リブ124,・・・の一般部124a,・・・及び周囲部125の一般部125a,・・・と、前記便床トレイ11の傾斜部112との間に間隙を形成することができる。これにより、この間隙からも前記ペット用砂71,・・・を便床トレイ11内へ落下させることができる。
【0057】
次に、前記操作部101から親指163を離して、容器体81の上部開口部82を蓋体83で閉鎖し、この収容ボックス72を、前記便床トレイ11から取り外す。そして、この収容ボックス72を、図7の(a)に示すように、トイレ181まで移送して、あるいは図7の(b)に示すように、ゴミ箱182まで移送して収容された排泄物161を廃棄する。
【0058】
一方、前記便床トレイ11内のペット用砂71,・・・で覆われ固化された排泄物161を取り出す場合、この排泄物161をスコップ121で掬い、余分なペット用砂71,・・・を便床トレイ11の奥側で篩いに掛ける方法も挙げられる。
【0059】
このとき、該便床トレイ11の周壁の高さ寸法は、手前側より奥側が高くなるように設定されている。このため、便床トレイ11内で砂埃や粉が生じた場合であっても、高く設定された周壁によって外部への漏れを防止することができる。これにより、便床トレイ11周囲部の汚れを確実に防止することができ、利便性の向上を図ることができる。
【0060】
また、周壁の高さが低く設定された手前側に、便床トレイ11内へ出入りする出入口52が設けられている。このため、周壁が高く設定された奥側に、出入口52が設けられた場合と比較して、ペットの出入りを容易とすることができる。
【0061】
よって、利用し易いペット用トイレ1となり得る。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1のペット用トイレにあっては、便床トレイ内の吸収済みの処理材を、スコップ等によって周壁部の傾斜部に沿って無理なく上縁側へ引き寄せ、上縁側に用意しておいた容器体やティッシュペーパー等に移して廃棄することができる。
【0063】
このため、便床トレイ内にて固化された排泄物をスコップで掬い、余分な処理材を篩いにかけて廃棄していた従来と比較して、砂埃や粉が舞い上がるといった不具合を確実に防止することができ、これに起因した周囲部の汚れを確実に防止することができる。したがって、利便性の向上を図ることができる。
【0064】
また、請求項2のペット用トイレにおいては、吸収済みの処理材が移動される傾斜部の断面形状が裏面側へ向けて突出する円弧状に形成されており、底部側に、なだらかな傾斜を形成することができるとともに、上縁側に急な傾斜を形成することができる。
【0065】
これにより、便床トレイの底部で固化された吸収済みの処理材のスコップによる引き寄せを容易とする一方、通常には、底部に収容された未吸収の処理材の外部への不用意な散乱を阻止することができる。
【0066】
また、本発明の請求項3のペット用トイレにあっては、便床トレイ内の吸収済みの処理材を取り出す際に、例えば、この吸収済みの処理材をスコップで掬い、余分な未吸収の処理材を便床トレイの奥側で篩いに掛ける。
【0067】
このとき、便床トレイの周壁の高さ寸法は、手前側より奥側が高くなるように設定されている。このため、便床トレイ内で砂埃や粉が生じた場合であっても、高く設定された周壁によって外部への漏れを防止することができる。これにより、便床トレイ周囲部の汚れを確実に防止することができ、利便性の向上を図ることができる。
【0068】
加えて、請求項4のペット用トイレにあっては、周壁の高さが低く設定された手前側に、便床トレイ内へ出入りする出入部が設定されている。このため、周壁が高く設定された奥側に、出入部が設定された場合と比較して、ペットの出入りを容易とすることができる。
【0069】
よって、利用し易いペット用トイレとなり得る。
【0070】
さらに、本発明の請求項5のスコップにあっては、便床トレイ内の吸収済みの処理材を、当該スコップによって便床トレイの周壁側へ掻き寄せるとともに、その縦リブ先端の連設部を周壁に当接させた状態で周壁上縁まで移動し、上縁側に用意しておいた容器体やティッシュペーパー等へ移動して廃棄することができる。
【0071】
このため、便床トレイ内にて固化された排泄物をスコップで掬い、余分な処理材を篩いにかけて廃棄していた従来と比較して、砂埃や粉が舞い上がるといった不具合を確実に防止することができ、これに起因した周囲部の汚れを確実に防止することができる。したがって、利便性の向上を図ることができる。
【0072】
このとき、前記各縦リブ間には、前記処理材を落下させる開口部が形成されている。このため、余分な処理材を、この開口部より便床トレイ内へ落下させることができる。これにより、前記処理材の必要以上の廃棄を防止することができ、処理材の有効利用を図ることができる。
【0073】
さらに、請求項6のスコップにおいては、当該スコップの掬い面を形成する各縦リブの先端部が掬い面側へ延出しており、この先端に設けられた連設部は、前記各縦リブの一般部より突出している。
【0074】
このため、この連設部を、便床トレイの周壁に当接させた状態で、前記各縦リブの一般部と前記便床トレイの周壁間に間隙を形成することができる。これにより、この間隙からも前記処理材を便床トレイ内へ落下させることができる。
【0075】
そして、本発明の請求項7の排泄物処理方法にあっては、便床トレイ内に排出された排泄物を、便床トレイ内の処理材で固めた後、この固められた処理材を、スコップによって便床トレイの周壁に沿って掻き上げ、その収容箇所から掻き出して廃棄することができる。
【0076】
このため、便床トレイ内にて固化された排泄物をスコップで掬い、余分な処理材を篩いにかけて廃棄していた従来と比較して、砂埃や粉が舞い上がるといった不具合を確実に防止することができ、これに起因した周囲部の汚れを確実に防止することができる。したがって、利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態の断面図である。
【図3】同実施の形態の側面図である。
【図4】同実施の形態にスコップを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】同実施の形態のスコップを示す斜視図である。
【図6】同実施の形態の利用形態を示す説明図である。
【図7】図6に続く利用形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1  ペット用トイレ
11  便床トレイ
12  フード
52  出入口
61  砂収容部
71  ペット用砂
112  傾斜部
121  スコップ
122  柄
123  掬い部
124  縦リブ
124a 一般部
131  スリット(開口部)
141  掬い面
143  連設部
161  排泄物
【出願人】 【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
【住所又は居所】宮城県仙台市青葉区五橋二丁目12番1号
【出願日】 平成14年10月10日(2002.10.10)
【代理人】 【識別番号】100088100
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 千明

【公開番号】 特開2004−129556(P2004−129556A)
【公開日】 平成16年4月30日(2004.4.30)
【出願番号】 特願2002−296890(P2002−296890)