| 【発明の名称】 |
タモの柄 |
| 【発明者】 |
【氏名】谷川 尚太郎
【氏名】松本 聖比古
【氏名】谷口 一真
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| 【要約】 |
【課題】タモの柄の改良。柄本体を構成する各節が完全に分解されるタモの柄の提供。
【解決手段】タモの柄30は、複数の節を備える。第1番節13の先端部18に溝部31が形成されている。溝部31は、第1番節13の軸方向にそって形成されている。第1番節13にはキャップ部材11が取り付けられる。キャップ部材11は、ゴムにより構成される。キャップ部材11の内周面には突片32が形成されている。キャップ部材11がスライドすることにより、突片32と溝部31とが嵌め合わされる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の節が振出式に組み立てられ、第1番節の先端部内側にタモ網が螺合され得る雌ねじ部が形成された柄本体と、 筒状に形成され、第1番節の先端部を被うように当該先端部に嵌脱可能に設けられたゴム製のキャップ部材と、 キャップ部材が第1番節の軸方向まわりに回転することを規制する回転規制機構とを備えているタモの柄。 【請求項2】 上記回転規制機構は、 上記第1番節の先端部の外周面に形成された雄ねじ部と、 上記キャップ部材の内周面に形成された雌ねじ部とを有する請求項1記載のタモの柄。 【請求項3】 上記回転規制機構は、 上記第1番節の先端部の外周面に、当該第1番節の周方向に交差する方向に沿って設けられた溝と、 上記キャップ部材の内周面に形成され、上記溝と係合する係合片とを有する請求項1記載のタモの柄。 【請求項4】 上記溝は、凹条により構成され、 上記係合片は、凸条により構成されている請求項3記載のタモの柄。 【請求項5】 上記凹条は、上記雌ねじ部のねじ方向に沿って螺旋状に形成されている請求項4記載のタモの柄。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術の分野】 この発明は、魚をすくうためのタモ網が装着される柄部材、すなわち、タモの柄の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 図5は、従来の一般的な陸揚用すくい上げ具1の分解斜視図である。この陸揚用すくい上げ具1は、例えば磯釣り等において、掛かった魚を取り込むために使用され、タモ網2とタモの柄3とを有する。釣人は、タモの柄3を把持して操作することによって、タモ網2で魚をすくう(例えば、非特許文献1参照)。 タモ網2は、タモの柄3の先端に取り付けられるが、通常は、同図が示すように、タモ網2の雄ねじ部4がタモの柄3の先端部にねじ込まれることによって、タモ網2がタモの柄3に固定される。 【0003】 タモの柄3は、筒状に形成された複数の部材(「節」と称される。)を備えており、いわゆる振出式に構成されている。このタモの柄3では、第1番節3a〜第4番節3dを備えており、第1番節3aが第2番節3bの内部に、第2番節3bが第3番節3cの内部に、第3番節3cが第4番節3dの内部に、それぞれ引出自在に配置されている。陸揚用すくい上げ具1が使用されるときは、各節3a〜3cが隣り合う節3b〜3dから引き出され、タモの柄3が伸長状態にされる。また、陸揚用すくい上げ具1が使用されないときは、各節3a〜3cが隣り合う節3b〜3dの内部に収納され、タモの柄3が縮短状態にされる。 釣人は、タモの柄3を携帯する際には、タモの柄3を縮短状態にする。タモの柄3が携帯されるときには、各節3a〜3cは、隣り合う節3b〜3dから不用意に伸長されるべきではない。そのため、従来のタモの柄3では、第1番節3aの先端部にキャップ部材7が設けられている。 【0004】 図6は、タモの柄3の要部拡大断面図であり、第1番節3aの先端部の構造が図示されている。 キャップ部材7は、一般にゴムにより構成されている。キャップ部材7は、円筒状に形成されており、小径部7aと大径部7bとを有している。 タモの柄3が縮短状態とされたときは、キャップ部材7の小径部7aが第4番節3dの内側に圧入され、大径部7bが第4番節3dの先端面に当節する。これにより、タモの柄3に蓋が設けられた状態となり、タモの柄3は、縮短状態に保持される。 【0005】 ところで、第1番節3aの先端部の内側には一般に金属製のスリーブ5が嵌め込まれており、このスリーブ5の内周面に雌ねじ部6が形成されている。タモ網2の雄ねじ部4(図5参照)は、この雌ねじ部6にねじ込まれるようになっている。上記雄ねじ部4が雌ねじ部6にねじ込まれると、タモ網2は、上記キャップ部材7に当節し、押圧される。これにより、キャップ部材7が弾性変形し、その弾性力によって上記雄ねじ部4と雌ねじ部6との螺合が確実に維持される。つまり、キャップ部材7は、タモ網2の緩み止めをも行っている。 このように、キャップ部材7がタモ網2の緩み止めをも行う部材であるから、キャップ部材7は、第1番節3aの先端部に接着剤等により固定されている。また、タモ網2の緩み止めが確実に行われるために、キャップ部材7は、その先端部がタモの柄3の先端よりもわずかに距離sだけ軸方向外側に突出するように形成されている場合もある。 【0006】 【非特許文献1】 株式会社シマノ 2002 Fishing Tackle Catalogue(第61〜62頁) 【0007】 【発明が解決しようとする課題】 キャップ部材7がタモの柄3に固着されることにより、次のような問題があった。 タモの柄3は、前述のように振出式に構成されているから、陸揚用すくい上げ具1の使用中に、各節間にゴミや水が侵入する場合がある。その場合には、タモの柄3は、分解されて清掃等のメンテナンスが行われるべきである。一般に、タモの柄3は、第4番節3dの後端部に栓部材が着脱自在に設けられており、これが取り外されることによって、各節3a〜3cが第4番節3dから引き抜かれるようになっている。 ところが、キャップ部材7が第1番節3aに固着されているから、第1番節3aは、第4番節節3d内を通過することができない。そのため、タモの柄3は、完全に分解されることはなく、十分なメンテナンスが不可能であるという問題があった。 【0008】 そこで、本発明の目的は、各節を完全に分解することができ、内部の掃除等を簡単に行うことができるタモの柄を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】 (1) 上記問題は、上記キャップ部材7が接着剤により固着されていることに原因があることは明らかである。しかし、キャップ部材7がタモの柄3に固着されず、第1番節3aに対して着脱自在に設けられた場合には、タモ網2がタモの柄3に取り付けられたときに、キャップ部材7がタモ網2と共に第1番節3aの回りに回転してしまい、タモ網2の緩み止めが実現されなくなる。 上記目的を達成するために本願発明者は、タモの柄に対して着脱可能でありながら、上記緩止効果が奏されるようにキャップ部材の構造を工夫することが重要であると考えた。 【0010】 (2) そこで、本願に係るタモの柄は、複数の節が振出式に組み立てられ、第1番節の先端部内側にタモ網が螺合され得る雌ねじ部が形成された柄本体と、筒状に形成され、第1番節の先端部に被せられたゴム製のキャップ部材と、キャップ部材が第1番節の軸方向まわりに回転することを規制する回転規制機構とを備えていることを特徴とするものである。 【0011】 この構成では、キャップ部材は、第1番節の先端部に設けられ、これにより、第1番節の先端部が被われる。第1番節の先端部に形成された雌ねじ部には、タモ網が螺合される。タモ網が雌ねじ部にねじ込まれる際には、キャップ部材は、タモ網と共に第1番節の軸方向まわりに回転しようとする傾向にある。しかし、回転規制機構が備えられているから、キャップ部材は、第1番節に対してその軸方向まわりに回転することはない。したがって、キャップ部材の回転が規制された状態で、タモ網が第1番節にねじ込まれる。 キャップ部材は、第1番節の先端部を被うものであり、且つゴムにより構成されているから、タモ網が第1番節にねじ込まれた場合には、タモ網がキャップ部材に押圧され、キャップ部材は弾性変形する。この弾性変形による弾性力によって、タモ網は、第1番節に対して緩むことなく、確実に固定される。 一方、キャップ部材は第1番節に固着されたものではないから、タモ網が第1番節から取り外された場合に、キャップ部材も第1番節から引き抜かれるようにして取り外される。 【0012】 (3) 上記回転規制機構は、上記第1番節の先端部の外周面に形成された雄ねじ部と、上記キャップ部材の内周面に形成された雌ねじ部とを有して構成される。この構成では、キャップ部材に形成された雌ねじ部と第1番節に形成された雄ねじ部とが螺合され、キャップ部材が当該ねじの方向に回転されることにより、第1番節の先端部に取り付けられる。また、キャップ部材が上記ねじの方向と逆方向に回転されることにより、キャップ部材は、第1番節から取り外される。 【0013】 (4) 上記回転規制機構は、上記第1番節の先端部の外周面に、当該第1番節の周方向に交差する方向に沿って設けられた溝と、上記キャップ部材の内周面に形成され、上記溝と係合する係合片とを有して構成されていてもよい。 この構成では、キャップ部材に形成された係合片と第1番節に設けられた溝とが係合される。キャップ部材が操作され、係合片が溝に沿って所定方向にスライドされることにより、キャップ部材は、第1番節の先端部を被うように配置される。 このとき、上記溝が第1番節の周方向に交差する方向に沿って設けられているから、タモ網が第1番節にねじ込まれた場合であっても、キャップ部材がタモ網と共に回転することはない。 また、タモ網が取り外された状態で、キャップ部材が上記所定方向と逆方向にスライドされることによって、キャップ部材は、第1番節から取り外される。 【0014】 上記溝は凹条により構成され、上記係合片は凸条により構成されていてもよい。 かかる構成では、上記溝及び係合片が簡単に構成されるので、回転規制機構の構造が簡単になる。 また、上記凹条は、上記雌ねじ部のねじ方向に沿って螺旋状に形成されていてもよい。 かかる構成では、キャップ部材は、当該ねじ方向に回転しながら第1番節の先端部に取り付けられる。しかも、上記凹条が螺旋状に形成されているから、タモ網が第1番節にねじ込まれた場合には、キャップ部材がタモ網と共に回転されるが、このようにキャップ部材が回転されることにより、キャップ部材は第1番節に対していわゆる増し締めがなされる。したがって、キャップ部材が第1番節に強固に取り付けられる。 【0015】 【発明の実施の形態】 以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 【0016】 <第1の実施形態> 図1は、本発明の第1の実施形態に係るタモの柄10の分解斜視図である。 このタモの柄10は、魚釣りに使用される陸揚用すくい上げ具の柄部を構成するものであり、タモの柄10の先端には、所定のタモ網が装着されるようになっている。 本実施形態の特徴とするところは、タモの柄10がゴム製のキャップ部材11を備えており、このキャップ部材11は、タモの柄10の先端部に着脱自在に螺合されている点である。 以下、タモの柄10の構成について詳述される。 【0017】 タモの柄10は、柄本体12と、上記キャップ部材11とを備えている。 柄本体12は、4本の筒状部材13〜16から構成されている。各筒状部材13〜16は、それぞれ「節」と称され、柄本体12の先端側から順に第1番節13、第2番節14、第3番節15及び第4番節16と称される。各節13〜16は、既知の要領で構成される。例えば、カーボンプリプレグが所定形状に裁断され、これが筒状に巻回されることによって、円筒状の各節13〜16が形成される。 【0018】 柄本体12は、いわゆる振出式に構成されている。すなわち、第1番節13は第2番節14の内部に引き出し自在に収容されている。第1番節13はテーパ状に形成されており、先端部の外径よりも後端部の外径の方が大きくなるように形成されている。また、第1番節13の後端径は、第2番節14の先端径よりも大きく設定されている。したがって、第1番節13が第2番節14から引き出されたときは、第1番節13の後端部分が第2番節14の先端部分とかみ合って両者が固定されるようになっている。なお、第2番節14と第3番節15との関係及び第3番節15と第4番節16との関係も同様である。 【0019】 第1番節13の先端部18は、その外周面に雄ねじ部19が形成されている。この雄ねじ部19は、第1番節の軸方向に所定長さだけ形成されている。 また、図示されていないが、上記先端部18の内側には、円筒状のスリーブが嵌め込まれており、このスリーブの内面に雌ねじが形成されている。このスリーブに形成された雌ねじは、上記タモ網に形成された雄ねじが螺合するようになっており、これにより、タモ網はタモの柄10の先端に固定されるようになっている。 【0020】 なお、第2番節14ないし第4番節16の先端部には、当該部分の剛性を向上させ、隣り合う節のかみ合いを確実なものとするために、リングR1〜R3が装着されている。 さらに、第4番節16の後端部には、栓部材17が装着されている。栓部材17は、第4番節16に螺合されている。栓部材17は第4番節16に対して着脱自在となっており、後に詳述されるが、栓部材17が取り外されることにより、第4番節16の後端部から各節13〜15が引き抜かれるようになっている。 【0021】 キャップ部材11は、本実施形態では、例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)等により構成されている。ただし、キャップ部材11の材質はこれに限定されるものではなく、その他耐候性、耐塩性に優れるゴムが採用される。 キャップ部材11は、同図が示すように、円筒状に形成されている。キャップ部材11の内周面には、雌ねじ部20が形成されている。したがって、キャップ部材11は、この雌ねじ部20と上記第1番節13に形成された雄ねじ部19とが螺合された状態で、ねじ形成方向(ねじ方向)に回転されることにより、第1番節13の先端部18にねじ込まれ、固定されるようになっている。キャップ部材11が上記ねじ方向と逆方向に回転されると、キャップ部材11は、第1番節13から取り外される。 【0022】 本実施形態では、キャップ部材11は、小径部21と大径部22とを備えており、これらは一体的に形成されている。小径部21は、その先端部の外径が第4番節16の先端部内径よりも小さく設定されている。小径部21の外径は、先端部から大径部22に向かって漸次緩やかに拡径されている。したがって、タモの柄10が収納状態とされたとき、つまり、第1番節13〜第3番節15が第4番節16の内部に収容されたときは、キャップ部材11の小径部21が第4番節16の先端部に押し込まれ、キャップ部材11の大径部22が第4番節16の先端面に当節する。 これにより、タモの柄10が収納状態とされたときに、キャップ部材11によってタモの柄10に蓋が設けられた状態となる。その結果、釣人がタモの柄10を形態するときに、タモの柄10が不用意に伸長してしまうことはないという利点がある。 なお、キャップ部材11は、このような段付き形状に形成される必要はなく、一様な筒状部材に形成されていてもよいことは勿論である。 【0023】 本実施形態に係るタモの柄10には、次のようにしてタモ網が着脱される。 図2は、タモの柄10の第1番節13の先端部18の拡大断面図であり、タモ網23がタモの柄10に装着された状態が示されている。 まず、キャップ部材11は、常時第1番節13の先端部18に取り付けられている。キャップ部材11は、前述のように、雌ねじ部20と第1番節13に形成された雄ねじ部19とが螺合された状態で第1番節13にねじ込まれることにより取り付けられる。 ここで、キャップ部材11の大径部22の軸方向寸法は、キャップ部材11が第1番節13に取り付けられた状態で、大径部22の先端面が第1番節13の先端面よりも距離sだけ突出するように設定されるのが好ましい。 【0024】 この状態で、釣人は、タモ網13を第1番節13の内側に配置された上記スリーブ24にねじ込む。 このスリーブ24には、前述の雌ねじ部25が形成されている。一方、タモ網23は、タモ枠26を備えており、タモ枠26は、固定基部27を有している。この固定基部27は固定ピン28を備え、この固定ピン28に雄ねじ部29が形成されている。釣人は、この固定ピン28を上記スリーブ24にねじ込むことにより、雄ねじ部29と上記雌ねじ部25とが螺合し、タモ網23が第1番節13に固定される。 【0025】 固定ピン28がスリーブ24にねじ込まれていくと、固定基部27がキャップ部材11の大径部22に当接し、当該大径部22は、第1番節13の軸方向(図中右側)へ押圧される。キャップ部材11は、第1番節13に螺合しているから、第1番節13の軸方向に沿う外力が作用した場合であっても、当該方向にスライドすることはない。 また、上記雌ねじ部20が上記雄ねじ部19に完全に螺合されており、雌ねじ部20がゴムで構成されているから、固定ピン28がスリーブ24にねじ込まれた場合であっても、キャップ部材11は、固定ピン28と共に回転することはない。つまり、これら雄ねじ部19及び雌ねじ部20(回転規制機構)は、キャップ部材11の回転規制をも行う。 したがって、上記大径部22は弾性変形し、その弾性力が固定基部27に対して図中左側へ作用する。これにより、固定ピン28とスリーブ24との螺合が緩むことがなく、その結果、タモ網23は、第1番節13に確実に固定される。 【0026】 また、上記固定ピン28が逆回転されることにより、タモ網23は、上記スリーブ24から簡単に取り外される。この状態で、第1番節13〜第3番節15が第4番節16の内部に収容されることにより、タモの柄10は収納状態となり、釣人は、タモの柄10を容易に携帯することができる。 ところで、タモの柄10が使用されるときには、各節13〜16が振出式に組み立てられていることから、各節間にゴミや水等が侵入する場合がある。そのような場合には、各節13〜16が分解され、清掃等のメンテナンスが行われる。 【0027】 各節13〜16は、次のようにして分解される。 まず、釣人は、キャップ部材11を回転させる。このとき、キャップ部材11は、前述のように、上記ねじ方向と逆方向に回転される。これにより、キャップ部材11は、第1番節13から取り外される。したがって、第1番節13は、第2番節14を挿通することができるようになる。さらに、釣人は、第14節16に設けられた栓部材17を回転させ、これを取り外す。 この状態で、釣人は、第4番節16から第1番節13〜第3番節15を引き抜くことができ、各節13〜16は、完全に分解される。その結果、釣人は、各節13〜16の洗浄等のメンテナンスを容易に行うことができる。 【0028】 <第2の実施形態> 次に、本発明の第2の実施形態について説明される。 図3は、本発明の第2の実施形態に係るタモの柄30の要部拡大斜視図であり、第1番節13の先端部18が詳細に示されている。 本実施形態に係るタモの柄30が上記第1の実施形態に係るタモの柄10と異なるところは、上記タモの柄10では、キャップ部材11の回転規制が当該キャップ部材11に設けられた雌ねじ部29及び第1番節13に設けられた雄ねじ部19により構成されていたのに対し、本実施形態に係るタモの柄30では、第1番節13に設けられた溝部31(溝)及びキャップ部材11に設けられた突片32(係合片)により構成されている点である。なお、その他の構成については、上記第1の実施形態に係るタモの柄10と同様である。 【0029】 溝部31は、第1番節13の先端部18の外周面に形成されており、第1番節13の軸方向に延びている。同図では、溝部31は2カ所のみ図示されているが、実際には、第1番節13の周方向に沿って均等に4カ所設けられている。 突片32は、キャップ部材11の内周面に設けられており、キャップ部材11の径方向内側へ突出している。突片32は、キャップ部材11の軸方向に延びている。突片32は、4カ所に設けられており、キャップ部材11の内周面の周方向に沿って均等に設けられている。突片32の断面形状は、上記溝部31の内壁面形状に対応している。したがって、各突片32は、それぞれ上記各溝部31にぴったりと嵌め込まれるようになっている。 なお、上記溝部31は、第1番節13の4カ所に設けられる場合に限定されるものではなく、溝部31及びこれに対応する突片32の数は、特に限定されるものではない。 【0030】 釣人は、上記各突片32を上記各溝部31に嵌め込み、キャップ部材11を第1番節13の軸方向へスライドさせることにより、キャップ部材11は第1番節13の先端部18に簡単に取り付けられる。そして、この状態で釣人は、前述と同様の要領でタモ網23(図2参照)を着脱することができる。 タモ網23が取り付けられる際には、前述のように、固定ピン28がスリーブ24にねじ込まれ、そのため、キャップ部材11は、固定ピン28と共に回転する傾向にある。しかし、上記溝部31が第1番節13の軸方向に沿って形成され、これに上記突片32が嵌め込まれているから、キャップ部材11は、固定ピン28と共に回転することはない。つまり、この溝部31及び突片32によって、キャップ部材11の回転規制が行われる。 【0031】 したがって、固定ピン28がねじ込まれると、上記大径部22が弾性変形し、その弾性力が固定基部27に作用する。これにより、固定ピン28とスリーブ24との螺合が緩むことがなく、その結果、タモ網23は、第1番節13に確実に固定される。 また、タモ網23が取り外された場合は、釣人がキャップ部材11を第1番節13から引き抜くことにより、キャップ部材11が簡単に第1番節13から取り外される。その結果、各節13〜16の清掃等のメンテナンスが容易に行われる。 【0032】 特に、本実施形態では、図3が示すように、上記突片32が凸条により構成され、上記溝部31が凹条により構成されているから、キャップ部材11の回転規制を行うための構造がきわめて簡単である。これにより、タモの柄30の製造コストが大幅に上昇することはないという利点がある。 なお、本実施形態では、上記溝部31は、第1番節13の軸方向に沿って形成されているが、これに限定されるものではなく、第1番節13の周方向に交差する方向であればよい。 【0033】 また、図4は、本実施形態の変形例に係るタモの柄40の要部拡大斜視図であり、第1番節13の先端部18が詳細に示されている。 本変形例に係るタモの柄40が上記タモの柄30と異なるところは、上記タモの柄30では、上記溝部31が第1番節13の軸方向に沿って形成されていたのに対し、タモの柄40では、溝部31が第1番節13に螺旋状に形成されている点である。なお、その他の構成については、上記実施形態に係るタモの柄30と同様である。 【0034】 溝部31は、第1番節13の先端から後方へ向かう軸方向に対して右回りに形成されている。つまり、溝部31は、第1番節13のスリーブ24に形成された雌ねじ部25のねじ方向と同方向に螺旋状に形成されている。 したがって、釣人は、上記各突片32を上記各溝部31に嵌め込み、キャップ部材11を右に回しながら(上記雌ねじ部25のねじ方向に回しながら)第1番節13の軸方向へスライドさせる。これにより、キャップ部材11は第1番節13の先端部18に簡単に取り付けられる。この状態で釣人は、前述と同様の要領でタモ網23(図2参照)を着脱することができる。 【0035】 タモ網23が取り付けられる際には、固定ピン28がスリーブ24にねじ込まれるが、前述のように、上記溝部31に上記突片32が嵌め込まれているから、キャップ部材11は、固定ピン28と共に回転することはなくい。したがって、固定ピン28とスリーブ24との螺合が緩むことがなく、その結果、タモ網23は、第1番節13に確実に固定される。 しかも、上記溝部31が螺旋状に形成されているから、固定ピン28がスリーブ24にねじ込まれた場合には、キャップ部材11がタモ網23と共に回転される傾向にあるが、キャップ部材11が回転することにより、キャップ部材11は第1番節13に対していわゆる増し締めがなされた状態となる。したがって、キャップ部材11は、第1番節13に対して一層強固に取り付けられるという利点がある。 また、タモ網23が取り外された場合は、釣人は、キャップ部材11を左方向に回転させながら第1番節13から引き抜くことにより、キャップ部材11が簡単に第1番節13から取り外され、その結果、各節13〜16の清掃等のメンテナンスが容易に行われる。 【0036】 なお、本変形例では、キャップ部材11の突片32は、キャップ部材11の軸方向に沿って延びているが、突片32は、螺旋状に形成された溝部31に対応した螺旋状に形成されていてもよい。 【0037】 【発明の効果】 以上のように本発明によれば、キャップ部材が第1番節の先端部に取り付けられた状態でタモ網が第1番節の先端部にねじ込まれると、キャップ部材がゴムから構成されていることから、タモ網と第1番節との螺合が緩むことなく、タモ網は第1番節に確実に取り付けられる。また、タモ網が取り外された場合には、キャップ部材も第1番節から取り外されるので、柄本体が各節に完全に分解され得る。したがって、タモの柄は、所要時に容易に分解メンテナンスが行われる。 【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係るタモの柄の分解斜視図である。 【図2】図2は、本発明の第1の実施形態に係るタモの柄の第1番節の要部拡大断面図である。 【図3】図3は、本発明の第2の実施形態に係るタモの柄の要部拡大斜視図である。 【図4】図4は、本発明の第2の実施形態の変形例に係るタモの柄の要部拡大斜視図である。 【図5】図5は、従来の一般的な陸揚用すくい上げ具の分解斜視図である。 【図6】図6は、従来の一般的な陸揚用すくい上げ具に適用されるタモの柄の要部拡大断面図である。 【符号の説明】 10・・・タモの柄 11・・・キャップ部材 12・・・柄本体 13・・・第1番節 17・・・栓部材 18・・・第1番節の先端部 19・・・雄ねじ部 20・・・雌ねじ部 23・・・タモ網 24・・・スリーブ 25・・・雌ねじ部 28・・・固定ピン 29・・・雄ねじ部 30・・・タモの柄 31・・・溝部 32・・・突片 40・・・タモの柄
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成14年10月9日(2002.10.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107940 【弁理士】 【氏名又は名称】岡 憲吾
【識別番号】100120318 【弁理士】 【氏名又は名称】松田 朋浩
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| 【公開番号】 |
特開2004−129532(P2004−129532A) |
| 【公開日】 |
平成16年4月30日(2004.4.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−295625(P2002−295625) |
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