| 【発明の名称】 |
スピニングリールのリール本体 |
| 【発明者】 |
【氏名】平岡 宏一
【氏名】北島 啓吾
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| 【要約】 |
【課題】スピニングリールのリール本体において、リール本体の大型化を防止する。
【解決手段】本体部材20の後端部には、収納空間2eと外部とを連通し螺軸16の端部を支持するための第1孔部20aが形成されている。蓋部材21の後端部の本体部材20の第1孔部20a近傍には、後方に突出して形成され、内側に係止孔21bを有する略コ字状の係止部21aが形成されている。本体部材20の後端部には、第1孔部20aを覆うように閉塞部材50がねじ部材60により固定されている。閉塞部材50は、一部が螺軸16の中心軸と直交しかつ横方向に突出するように形成された被係止部50aを有する板状部材である。被係止部50aは、係止部21aの係止孔21bに挿入されるようにして係止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外周に螺旋状溝が形成された螺軸と前記螺軸に沿って前後移動するスライダとを有するオシレーティング機構が収納される収納空間を有するスピニングリールのリール本体であって、 釣竿に装着される竿取付脚部と、 前記竿取付脚部と連設され、前記収納空間と外部とを連通し前記螺軸の端部を支持するための第1孔部と、前記第1孔部の近傍に設けられた係止部とを有するリールボディと、 前記係止部に係止された状態で前記係止部とともに前記螺軸に作用するスラスト力を受けることが可能な被係止部が形成され、前記第1孔部を閉塞する閉塞部材と、 を備えたスピニングリールのリール本体。 【請求項2】 前記リールボディは、側部が開口する前記収納空間を内部に有する本体部材と、前記本体部材の開口を覆うように着脱自在に前記本体部材にねじ止めされる蓋部材とを有しており、 前記第1孔部は前記本体部材に設けられている、請求項1に記載のスピニングリールのリール本体。 【請求項3】 前記係止部は前記蓋部材に設けられ、前記閉塞部材は前記本体部材にねじ止めされている、請求項2に記載のスピニングリールのリール本体。 【請求項4】 前記係止部は前記本体部材及び前記蓋部材に設けられている、請求項2に記載のスピニングリールのリール本体。 【請求項5】 前記係止部は、前記リールボディの外方に突出して形成され、内側に係止孔を有する略コ字状部分であり、 前記被係止部は、前記閉塞部材の側方に突出して形成され、前記係止孔に挿入されて係止される、請求項1から4のいずれかに記載のスピニングリールのリール本体。 【請求項6】 前記係止部は前記リールボディの一部が切り欠かれた溝部であり、 前記被係止部は、前記閉塞部材の側方に鉤状に突出して形成され、前記溝部に挿入されて係止される、請求項1から4のいずれかに記載のスピニングリールのリール本体。 【請求項7】 前記オシレーティング機構は、前記スライダが移動自在に装着され、前記螺軸と平行に配置されたガイド軸をさらに備え、 前記リールボディは前記ガイド軸の端部を支持するため第2孔部が形成されている、請求項1から6のいずれかに記載のスピニングリールのリール本体。 【請求項8】 前記竿取付脚部は前記本体部材と一体成形されている、請求項2から7のいずれかに記載のスピニングリールのリール本体。 【請求項9】 前記竿取付脚部は前記蓋部材と一体成形されている、請求項2から7のいずれかに記載のスピニングリールのリール本体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、リール本体、特に、内部にオシレーティング機構が収納される収納空間を有するスピニングリールのリール本体に関する。 【0002】 【従来の技術】 スピニングリールは、一般に、釣竿に装着されるリール本体と、リール本体に回転自在に取り付けられたハンドルと、リール本体に回転自在に装着されたロータと、ロータの前方でリール本体に前後移動自在に装着され、ロータによって案内された釣り糸が外周に巻き付けられるスプールとを有している。 【0003】 リール本体は、釣竿に装着されるT字状の竿取付脚部と、竿取付脚部と一体成形されたリールボディとを備えている。リールボディは、外周に螺旋状溝が形成された螺軸と、螺軸に沿って前後移動するスライダとを有するオシレーティング機構が内部に収納されている。また、リールボディは、側部が開口する収納空間を内部に有する本体部材と、本体部材の開口を覆うように着脱自在に本体部材に装着された蓋部材とを有している。蓋部材は本体部材にねじ止め固定されている。本体部材の後端部にはオシレーティング機構の螺軸の端部が支持される孔部が形成されている。このようなスピニングリールでは、孔部から螺軸を組み込んだ後、孔部を閉塞するために、閉塞部材が本体部材にねじ止め固定されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 前記従来のスピニングリールでは、螺軸の端部が支持される孔部を閉塞する閉塞部材が本体部材にねじ止め固定されている。ここでは、一般に、スプールの前後方向のスラスト力がスプール軸を介して螺軸に集中して作用する。このように、スラスト力が螺軸に集中して作用すると、螺軸の端部を介して閉塞部材が後方に押され、閉塞部材を固定するねじ部材にスラスト力が作用する。このため、作用するスラスト力に応じて、径の大きなねじ部材を採用する必要が生じる。しかし、径の大きいねじ部材を用いると、リール本体の大型化を招くおそれがある。 【0005】 本発明の課題は、スピニングリールのリール本体において、リール本体の大型化を防止することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 発明1に係るスピニングリールのリール本体は、外周に螺旋状溝が形成された螺軸と螺軸に沿って前後移動するスライダとを有するオシレーティング機構が収納される収納空間を有するスピニングリールのリール本体であって、釣竿に装着される竿取付脚部と、竿取付脚部と連設され収納空間と外部とを連通し螺軸の端部を支持するための第1孔部と、第1孔部の近傍に設けられた係止部とを有するリールボディと、係止部に係止された状態で係止部とともに螺軸に作用するスラスト力を受けることが可能な被係止部が形成され第1孔部を閉塞する閉塞部材とを備えている。 【0007】 このリール本体では、リールボディには第1孔部の近傍に係止部が設けられ、閉塞部材には係止部に係止可能な被係止部が形成されている。ここでは、係止部に係止された状態で係止部とともに螺軸に作用するスラスト力を受けることが可能な被係止部が形成されているので、螺軸にスラスト力が作用してもそれを被係止部で受けることができる。このため、従来のように径の大きいねじ部材を用いる必要がないので、リール本体の大型化を防止できる。 【0008】 発明2に係るリール本体は、発明1のリール本体において、リールボディは、側部が開口する収納空間を内部に有する本体部材と、本体部材の開口を覆うように着脱自在に本体部材にねじ止めされる蓋部材とを有しており、第1孔部は本体部材に設けられている。この場合、オシレーティング機構は本体部材の収納空間に収納され、第1孔部は本体部材に設けられているので、本体部材または蓋部材に係止部を設けることにより、本体部材の大型化を防止できる。 【0009】 発明3に係るリール本体は、発明2のリール本体において、係止部は蓋部材に設けられ、閉塞部材は本体部材にねじ止めされている。この場合、蓋部材に係止部が設けられているので、たとえば本体部材に蓋部材を装着したときに被係止部に係止部を係止させることにより、本体部材の大型化を確実に防止できる。 発明4に係るリール本体は、発明2のリール本体において、係止部は本体部材及び蓋部材に設けられている。この場合、本体部材及び蓋部材にそれぞれ係止部が設けられているので、リール本体の大型化を容易に防止できる。 【0010】 発明5に係るリール本体は、発明1から4のリール本体において、係止部はリールボディの外方に突出して形成され内側に係止孔を有する略コ字状部分であり、被係止部は閉塞部材の側方に突出して形成され係止孔に挿入されて係止される。この場合、係止孔に被係止部を挿入することにより、係止部の係止が容易になる。 【0011】 発明6に係るリール本体は、発明1から4のリール本体において、係止部はリールボディの一部が切り欠かれた溝部であり、被係止部は閉塞部材の側方に鉤状に突出して形成され溝部に挿入されて係止される。この場合、溝部に鉤状の被係止部を挿入することにより、係止部の係止が強固になる。 発明7に係るリール本体は、発明1から6のリール本体において、オシレーティング機構は、スライダが移動自在に装着され、螺軸と平行に配置されたガイド軸をさらに備えている。リールボディはガイド軸の端部を支持するため第2孔部が形成されている。この場合、リールボディには複数の第2孔部が形成されているので、複数のガイド軸を容易に支持できる。 【0012】 発明8に係るリール本体は、発明2から7のリール本体において、竿取付脚部は本体部材と一体成形されている。この場合、竿取付脚部と本体部材とが一体成形されているので、蓋部材の構成が簡素になる。 発明9に係るリール本体は、発明2から7のリール本体において、竿取付脚部は蓋部材と一体成形されている。この場合、竿取付脚部と蓋部材とが一体成形されているので、厚肉部分と薄肉部分との混在を少なくして本体部材を薄肉にして精度を高く維持し、取付脚部を厚肉にして強度を維持できるようになる。 【0013】 【発明の実施の形態】 本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。 【0014】 リール本体2は、図2に示すように、リールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bとを有している。リールボディ2aの内部には、図2に示すように、収納空間2eを有しており、その収納空間2eには、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。 【0015】 ロータ3は、図2に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。 第1ロータアーム31は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との接続部は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第1ロータアーム31の先端の外周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着されている。 【0016】 第2ロータアーム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアーム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との接続部は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第2ロータアーム32の先端内周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。 【0017】 ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール43が固定されている。これらの第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42、ラインローラ41、ベール43により釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。 【0018】 スプール4は、図2に示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されている。スプール4は、たとえばアルミニウム合金を鍛造成形して得られた大小2段の円筒状の部材であり、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体成形された大径筒状のスカート部4bとを有している。 【0019】 ロータ駆動機構5は、図2に示すように、ハンドル1が連結されたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、ピニオンギア12の前部はロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受14a、14bを介してリール本体2に回転自在に支持されている。ピニオンギア12の前部には所定長さの平行な面取り部が形成されている。ピニオンギア12の面取り部は、ロータ3をピニオンギア12に回転不能に連結するために形成されている。 【0020】 オシレーティング機構6は、図2に示すように、スプール4の中心部にドラグ機構8を介して連結されたスプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置され外周に螺旋状溝16aが形成された螺軸16と、螺軸16に沿って前後方向に移動するスライダ17と、螺軸16の先端に固定された中間ギア18と、スライダ17が移動自在に装着され螺軸16と平行に配置された2本のガイド軸19a、19bとを有している。スライダ17にはスプール軸15の後端が回転不能に固定されている。中間ギア18は図示しない減速機構を介してピニオンギア12に噛み合っている。 【0021】 リールボディ2aは、図1及び図2に示すように、竿取付脚2bと一体成形された側部が開口し内部に収納空間2eを有する本体部材20と、本体部材20側部の開口を塞ぐように本体部材20にねじ止めされる蓋部材21と、蓋部材21に着脱可能に取り付けられる小蓋部材22と、本体部材20及び蓋部材21の後方外形に沿って装着されるカバー部材23とを有している。 【0022】 カバー部材23は、図2に示すように、本体部材20及び蓋部材21の下部から後部さらに竿取付脚2bにかけてリール本体2を覆うように配置されている。カバー部材23は、本体部材20及び蓋部材21の突き合わせ接合される接合面の3箇所にてねじ部材70、71、72により着脱自在に固定されている。ねじ部材71は、本体部材20及び蓋部材21に回転不能かつ軸方向移動不能に装着されたナット部材25にねじ込まれている。 【0023】 本体部材20の後端部には、図3及び図4に示すように、収納空間2eと外部とを連通し螺軸16の端部を支持するための第1孔部20aと、ガイド軸19a、19bの端部を支持するため第2孔部20b、20cとが形成されている。蓋部材21の後端部の本体部材20の第1孔部20a近傍には、図3及び図4に示すように、後方に突出して形成され、内側に係止孔21bを有する略コ字状の係止部21aが形成されている。本体部材20の後端部には、これら第1孔部20a及び第2孔部20b、20cを覆うように閉塞部材50がねじ部材60により固定されている。 【0024】 閉塞部材50は、図4に示すように、一部が螺軸16の中心軸と直交しかつ横方向に突出するように形成された被係止部50aを有する板状部材である。被係止部50aは、係止部21aの係止孔21bに挿入されるようにして係止される。 このように構成されたスピニングリールでは、蓋部材21に係止部21aが設けられ、閉塞部材50には係止部21aに係止可能な被係止部50aが形成されている。そして、被係止部50aが係止部21aの係止孔21bに挿入されて係止した状態では、螺軸16にスラスト力が作用してもそれを被係止部50a及び係止部21aによって受けることができる。このため、従来のように径の大きいねじ部材を用いる必要がないので、リール本体2の大型化を防止することができる。 【0025】 〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、閉塞部材50は本体部材20の後端部を覆っていたが、本体部材20から蓋部材21にわたって覆うようにしてもよい。 (b) 図5に示すように、係止部21aは蓋部材21の内側に形成された溝部21cであって、被係止部50aは閉塞部材50の側方に鉤状に突出して形成された鉤状部50cであってもよい。 【0026】 (c) 前記実施形態では、閉塞部材50はねじ部材60によって固定されていたが、図6に示すように、本体部材20の後方に略コ字状に突出し内側に係止孔20eを有する係止部20dを形成し、閉塞部材50に形成された被係止部50bを係止部20dの係止孔20eに係止して固定するようにしてもよい。 (d) 前記実施形態では、本体部材20が竿取付脚2bと一体成形されていたが、蓋部材21が竿取付脚2bと一体成形されていてもよい。 【0027】 【発明の効果】 本発明によれば、スピニングリールのリール本体において、リールボディに係止部が設けられるとともに、閉塞部材には係止部に係止可能な被係止部が形成され、これらの係止構造によって螺軸のスラスト力を受けるようにしたので、閉塞部材を固定する径の大きいねじ部材が不要となり、リール本体の大型化を防止できる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの左側面図。 【図2】前記スピニングリールの左側面断面図。 【図3】前記スピニングリールの背面図。 【図4】閉塞部材周辺の拡大斜視図。 【図5】他の実施形態の図4に相当する図。 【図6】他の実施形態の図4に相当する図。 【符号の説明】 2 リール本体 2a リールボディ 2b 竿取付脚 6 オシレーティング機構 16 螺軸 16a 螺旋状溝 17 スライダ 19a、19b ガイド軸 20 本体部材 20a 第1凹部 20b、20c 第2凹部 21 蓋部材 21a 係止部 50 閉塞部材 50a 被係止部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成14年8月2日(2002.8.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男
【識別番号】100109450 【弁理士】 【氏名又は名称】關 健一
【識別番号】100111187 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 秀忠
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| 【公開番号】 |
特開2004−65037(P2004−65037A) |
| 【公開日】 |
平成16年3月4日(2004.3.4) |
| 【出願番号】 |
特願2002−225814(P2002−225814) |
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