| 【発明の名称】 |
陸上養殖システム |
| 【発明者】 |
【氏名】石渡 憲治
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| 【要約】 |
【課題】海水を取り換えずに循環させながらも良好な水質を維持し、かつ化学物質の投与を行う必要のない陸上養殖システムを提供すること。
【解決手段】海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽10と、水を活性化する活性水槽30と、海水を浄化する浄化水槽40と、海水を循環させる循環装置とを有し、各水槽を送水管60で接続し、飼育水槽10にて魚介類を飼育し、活性水槽30は海水を一時貯水する貯水槽と、貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、浄化水槽40は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に貯水槽に放出される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、 海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水を循環させる循環装置とを有し、 前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、 前記飼育水槽に一種類の魚介類の稚魚又は稚貝を収容して成魚又は成貝に至るまで飼育し、 前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、 前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出されることを特徴とする陸上養殖システム。 【請求項2】 陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、 海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、 前記飼育水槽と活性水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、 前記飼育水槽に一種類の魚介類の稚魚又は稚貝を収容して成魚又は成貝に至るまで飼育し、 前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、 前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴とする陸上養殖システム。 【請求項3】 陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、 海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、 前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、 前記飼育水槽に一種類の魚介類の稚魚又は稚貝を収容して成魚又は成貝に至るまで飼育し、 前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、 前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、 前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴とする陸上養殖システム。 【請求項4】 陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、 海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、 前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、 前記飼育水槽は飼育する魚介類の稚魚又は稚貝から成魚又は成貝までの成長過程の段階毎に区分けされ、魚介類を成長に合わせて次の成長段階の区分に移しながら魚介類の稚魚又は稚貝を成魚又は成貝に至るまで飼育し、 前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、 前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、 前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴とする陸上養殖システム。 【請求項5】 陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、 海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、 前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、 前記飼育水槽は魚介類の卵を受精及びふ化させるふ化水槽と、ふ化した稚魚を飼育する稚魚水槽と、及び成長した魚介類を出荷するまで備蓄する備蓄水槽とから構成され、魚介類を成長に伴って各水槽を移動させながら卵から成魚まで飼育し、 前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、 前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、 前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴とする陸上養殖システム。 【請求項6】 陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、 海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、 前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、 前記飼育水槽は複数の水槽から構成され水槽別に別種の魚介類の稚魚又は稚貝を収容してそれぞれ成魚に至るまで飼育し、 前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、 前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、 前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴とする陸上養殖システム。 【請求項7】 陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、 海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、 前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、 前記飼育水槽に二種以上の魚介類の稚魚又は稚貝を収容してそれぞれ成魚又は成貝に至るまで飼育し、 前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、 前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、 前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴とする陸上養殖システム。 【請求項8】 陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、 海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水中にオゾンを発生させるオゾン発生装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、 前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置とオゾン発生装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、 前記飼育水槽に一種類の魚介類の稚魚又は稚貝を収容して成魚又は成貝に至るまで飼育し、 前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、 前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、 前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなり、 前記オゾン発生装置は定期的に海水中にオゾンを発生させて海水を殺菌することを特徴とする陸上養殖システム。 【請求項9】 前記セラミック板はセラミックボールを接合させて形成された略円形の板であることを特徴とする請求項1〜8記載の陸上養殖システム。 【請求項10】 前記浄化水槽の繁殖水槽内に牡蠣の殻が収容されていることを特徴とする請求項1または3〜8記載の陸上養殖システム。 【請求項11】 前記飼育水槽は人工的な海流を発生させるとともに海水に空気又は酸素を混合する海流発生装置を備えることを特徴とする請求項1〜10記載の陸上養殖システム。 【請求項12】 前記飼育水槽は温度調節装置を備えることを特徴とする請求項1〜11記載の陸上養殖システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 この発明は鯛、ヒラメ、ふぐ等の魚介類を陸上施設において養殖する陸上養殖システムに関し、より詳細には、海水を取り換えずに循環利用し、魚病等を防止するための化学物質の投与を行わずに魚介類を安全で低コストに養殖する陸上養殖システムに関する。 【0002】 【従来の技術】 従来から、魚介類の養殖は海洋に生け簀網を設置し、この生け簀網の中で様々な魚介類を養殖している。しかし、海洋における養殖は赤潮や流出油等の海面汚染の影響を直接受けるため、魚介類の生産量が安定せず、場合によっては壊滅的な打撃を受けることもある。また、養殖を行う際に餌を散布するため、残餌によって周辺漁場が汚染される等、養殖環境が悪化しやすいという問題もある。 【0003】 そこで近年の養殖業においては、陸上に建設され、海洋から遮断された陸上養殖システムでヒラメやふぐ、鯛等の養殖が行われるようになってきている。陸上養殖システムは完全に閉鎖された状態で陸上に建設されているため、赤潮や流出油等の海洋汚染の影響を受けることがなく、魚介類の生産量が安定している。 【0004】 しかし従来、このような陸上養殖システムにおいては、新鮮な海水を常時供給することが最重要な条件であり、養殖設備の中で、海水の取り出し装置や使用済み海水の放出装置が大きなウェイトを占めており、養殖システムの巨大化やコストが高くなる原因となっていた。また、取り出した海水を海へ戻すと、この海水中に含まれる残餌は排泄物により、結果的に海洋汚染を引き起こすことになる。このようなことから、残餌や排泄物等を処理でき、海水を入れ替えることなく循環させることのできる陸上養殖システムが望まれている。 【0005】 海水を循環利用することで問題となるのは、魚介類の排泄中には有害なアンモニアが含まれており、海水中にアンモニアが蓄積していくことである。そしてこのように海水中のアンモニア濃度が蓄積されると、魚介類の摂餌に影響を与えるおそれがあり、また蓄積のレベルが高くなると魚介類にアンモニア中毒を引き起こし、死に至らせるおそれもある。 【0006】 ここで、イワムシやゴカイなどの多毛類は、魚介類の残餌や排泄物を処理するとともに、繊維性材料であるロックウールと組み合わせて飼育した場合に、海水中のアンモニア態窒素濃度が低く抑えられ、微生物による硝化作用(アンモニア態窒素から硝酸態窒素への変換作用)が促進されることが実験的に確かめられているので、同じ水槽内に多毛類を飼育する方法が提案されている。魚介類に対する毒性は、アンモニアや亜硝酸に対して硝酸は著しく低いので、アンモニア態窒素を硝化して硝酸態窒素にするようにしているのである。 しかし、アンモニア態窒素が硝酸態窒素に変換されて、水中に硝酸態窒素が徐々に蓄積されると、海水のpH低下を引き起こし、また魚介類の摂餌にも影響を及ぼすことになる。すなわち、今度は硝酸態窒素を処理する必要性が生じてくるので、多毛類を用いる方法はあまり有効とはいえない。 【0007】 また近年、健康への関心が高まり、農業の分野においては化学合成農薬、化学肥料及び化学合成土壌改良剤を使用しない有機野菜の栽培が行われるようになり、より安全な野菜が供給されるようになってきた。化学物質は使用時には影響がなくとも、生物濃縮などで体内に蓄積され、将来的に身体に悪影響を及ぼす可能性があるからである。 【0008】 しかし養殖業においては、原虫又はウィルスの駆除のため、抗生物質、ホルマリン等の化学物質の投与が行われている。これは、養殖業の場合は農業と異なり、手作業によっては原虫又はウィルスの駆除を行うことができないためである。だが、上記のように化学物質は人体に悪影響を及ぼす可能性がある。また海洋で捕られる魚介類は天然のものであり、当然化学物質は介在していない。このような天然の魚介類と同等のものを消費者に提供するためにも、養殖業において化学物質は使用されないことが望ましい。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、海水を取り換えずに循環させながらも良好な水質を維持し、かつ化学物質の投与を行う必要のない陸上養殖システムを提供することを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】 上記の目的を解決するため、請求項1記載の本発明においては、陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水を循環させる循環装置とを有し、前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、前記飼育水槽に一種類の魚介類の稚魚又は稚貝を収容して成魚又は成貝に至るまで飼育し、前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出されることを特徴として構成されている。 【0011】 また、請求項2記載の本発明は、陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、前記飼育水槽と活性水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、前記飼育水槽に一種類の魚介類の稚魚又は稚貝を収容して成魚又は成貝に至るまで飼育し、前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴として構成されている。 【0012】 さらに、請求項3記載の本発明は、陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、前記飼育水槽に一種類の魚介類の稚魚又は稚貝を収容して成魚又は成貝に至るまで飼育し、前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴として構成されている。 【0013】 さらにまた、請求項4記載の本発明は、陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、前記飼育水槽は飼育する魚介類の稚魚又は稚貝から成魚又は成貝までの成長過程の段階毎に区分けされ、魚介類を成長に合わせて次の成長段階の区分に移しながら魚介類の稚魚又は稚貝を成魚又は成貝に至るまで飼育し、前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴として構成されている。 【0014】 そして、請求項5記載の本発明は、陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、前記飼育水槽は魚介類の卵を受精及びふ化させるふ化水槽と、ふ化した稚魚を飼育する稚魚水槽と、及び成長した魚介類を出荷するまで備蓄する備蓄水槽とから構成され、魚介類を成長に伴って各水槽を移動させながら卵から成魚まで飼育し、前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴として構成されている。 【0015】 また、請求項6記載の本発明は、陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、前記飼育水槽は複数の水槽から構成され水槽別に別種の魚介類の稚魚又は稚貝を収容してそれぞれ成魚に至るまで飼育し、前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴として構成されている。 【0016】 さらに、請求項7記載の本発明は、陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、前記飼育水槽に二種以上の魚介類の稚魚又は稚貝を収容してそれぞれ成魚又は成貝に至るまで飼育し、前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることを特徴として構成されている。 【0017】 さらにまた、請求項8記載の本発明は、陸上において魚介類の養殖を行うための陸上養殖システムであって、海水を用いて魚介類を飼育する飼育水槽と、水を活性化する活性水槽と、海水を浄化する浄化水槽と、海水中の不純物を除去する除去装置と、海水中にオゾンを発生させるオゾン発生装置と、海水を循環させる循環装置とを有し、前記飼育水槽と活性水槽と浄化水槽と除去装置とオゾン発生装置及び循環装置を順次送水管で接続し、前記循環装置によって海水は前記送水管を介して各水槽内及び各装置内を流動し、前記飼育水槽に一種類の魚介類の稚魚又は稚貝を収容して成魚又は成貝に至るまで飼育し、前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水をこのセラミック板に接触させる活性器から構成され、前記浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、前記繁殖水槽内の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出され、前記除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなり、前記オゾン発生装置は定期的に海水中にオゾンを発生させて海水を殺菌することを特徴として構成されている。 【0018】 そして、請求項9記載の本発明は、請求項1〜8の本発明において、前記セラミック板はセラミックボールを接合させて形成された略円形の板であることを特徴として構成されている。 【0019】 また、請求項10記載の本発明は、請求項1または3〜8記載の本発明において、前記浄化水槽の繁殖水槽内に牡蠣の殻が収容されていることを特徴として構成されている。 【0020】 さらに、請求項11記載の本発明は、請求項1〜10記載の本発明において、前記飼育水槽は人工的な海流を発生させるとともに海水に空気又は酸素を混合する海流発生装置を備えることを特徴として構成されている。 【0021】 さらにまた、請求項12記載の本発明は、請求項1〜11記載の本発明において、前記飼育水槽は温度調節装置を備えることを特徴として構成されている。 【0022】 【発明の実施の形態】 以下、本発明を図面に沿って説明する。図1は本発明に係る陸上養殖システムの実施形態の概略図、図2は海水の移動を示すフローチャート、図3は飼育水槽の断面概略図、図4は回転式フィルタの断面概略図、図5は泡沫分離装置の断面概略図、図6は活性水槽の断面概略図、図7は活水器の要部拡大図である。図8は浄化水槽の断面概略図、図9はマグネットポンプの概略図である。 【0023】 陸上養殖システム1は飼育水槽10、除去装置20、活性水槽30、浄化水槽40、及び循環装置たるマグネットポンプ50を有し、飼育水槽10、除去装置20、活性水槽30、浄化水槽40、マグネットポンプ50を順次送水管60a〜fで接続して閉鎖系循環システムを構成している。送水管60a〜fには塩化ビニール製の管を用いる。もちろんこれに限らず、水を通すことのできる管であれば何を用いてもよい。海水は図2に示すフローチャートのように移動する。また、すべての水槽及び装置は外界の変化から隔離するため、ビニールハウス(図示せず)内に収める。 【0024】 飼育水槽10の大きさ、形状は、陸上養殖システム1全体の規模、また飼育する魚介類によって変わるが、通常直径5〜6m程度の円形の水槽である。この飼育水槽10内には魚介類を飼育するに必要な適量の海水が貯えられ、ふぐ、ひらめ、鯛等の魚介類を飼育する。飼育水槽10上部は温度調整した海水が外気によって変化しないように透明なビニール膜(図示せず)によって覆われる。 【0025】 また、飼育水槽10は図3に示すように温度調節装置11を備える。温度調節装置11にはヒータ及び冷凍機が設けられ、海水の温度を上げたり、あるいは下げたりすることによって、海水を飼育水槽10内の海水を飼育する魚介類にとって最適な温度に調整する。この温度調整は、温度調節装置11に設けられた制御装置によって、ヒータ及び冷凍機の運転を制御することによってなされ、海水温度は特定の温度に保たれる。 【0026】 さらに、飼育水槽10は図3に示すように海流発生装置12を備える。海流発生装置12内部に備え付けられたスクリュー(図示せず)を回転させることにより、海水に海流を発生させる。飼育水槽10において海水に適度な海流を発生させることにより、飼育している魚にストレスを与えず、また海水中に空気が混合されやすくなる。 【0027】 飼育水槽10内の海水は、送水管60aを介して除去装置20に流入する。除去装置20は回転式フィルタ21及び泡沫分離装置25から構成される。 飼育水槽10から流入した海水はまず、回転式フィルタ21によって海水中に浮遊している魚介類の固形排泄物、残餌などが除去される。回転式フィルタ21は図4に示すように、水槽22、水中で回転するドラム23及びその外側に設けられたフィルタ24からなり、モーターにより駆動される。海水中に浮遊している魚介類の固形排泄物、残餌などは海水をドラム23の内側から外側に通すことで、フィルタ24によって濾過される。このフィルタ24に溜まった固形排泄物等は定期的に除去される。 【0028】 濾過された海水は送水管60bを介して泡沫分離装置25に流入する。泡沫分離装置25はいわゆるプロテインスキマーと呼ばれるもので、タンパク質、アンモニア、アミノ酸などの有機成分や、非有機成分が除去される。泡沫分離装置25は図5に示すよう水槽26、水槽中に略垂直に設置された筒27a、筒27aの上部に設けられた収集部27b、収集部27bに接続された排出管28、及びこの筒27a内の海水に下部から細泡を発生させるエアーポンプ29からなる。海水中の有機成分等は筒27a内の海水中にエアーポンプ29によって発生させた細泡の表面に吸着し、細泡と一緒に押し上げられ収集部27bに溜まる。この収集部27bに溜まった有機成分等を排出管28を用いて排出する。 【0029】 次に、泡沫分離装置25から排出された海水は送水管60cを介して活性水槽30に流入する。活性水槽30は図6に示すように、海水を一時貯水する貯水槽31、貯水槽31から海水を汲み上げる汲上器32、海水を活性化させる活性器33、及び汲上器32によって汲み上げた海水を活性器33に送るためのホース34からなる。汲上器32によって汲み上げられた海水は、ホース34を通って活水器33に流入し、活水器33内を通過することにより海水は活性化される。活水器33を通過した海水は再び貯水槽31に戻される。 【0030】 図7に活水器33の要部拡大図を示す。活水器33はハウジング33a、セラミック板33b、セラミック板33bの略径中心を貫通してセラミック板33bを支持する支持棒33cからなる。セラミック板33bは直径1〜3mm程度のセラミックボールを接合させて略円形に形成されている。海水はこのセラミック板33bに接触することにより、セラミックが放射する遠赤外線によって海水の水分子集団が細分化される。 【0031】 次に、活性水槽30内の海水は送水管60dを介して浄化水槽40に流入する。この浄化水槽40は図8に示すように、好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽41と海水を一時貯水する貯水槽42から構成される。繁殖水槽41内には、牡蠣の殻(図示せず)が多数収容されている。この牡蠣の成長過程にできる殻の層が好気性バクテリアの生息に適した環境となる。 また繁殖水槽41は繁殖水槽41内の海水と貯水槽42内の海水を混合させるための弁43を備えている。定期的に弁43を開くことによって、繁殖水槽41内の海水と貯水槽42内の海水が混合し、繁殖水槽41内で繁殖した好気性バクテリアが貯水槽内の海水に放出され、海水を浄化する。 【0032】 ここで、好気性バクテリアとしては、枯草菌や光合成細菌が用いられる。光合成細菌は、繁殖水槽41が日光にさらされている場合に繁殖し、海水を浄化する。繁殖水槽41が日光にさらされない場合は、光合成細菌は繁殖できないため、枯草菌が繁殖し、海水を浄化する。 【0033】 浄化水槽40内の海水は送水管60eを介してマグネットポンプ50に送られる。マグネットポンプ50は図9に示すようにマグネットポンプ本体51、接合部52a、bからなる。接合部52aは送水管60eと、接合部52bは送水管60fと接合される。海水はマグネットポンプ51本体によって加圧されて付勢される。付勢された海水は送水管60fを介して飼育水槽10に流入する。このようにして海水は各装置内及び水槽内を移動する。なお、蒸発した分の水分は真水を補給する。 【0034】 以上、本発明の実施形態を図面に沿って説明した。しかしながら、本発明は上記実施形態に記載された事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づいてその変更、改良が可能である。 例えば、飼育水槽を複数用意し、飼育する魚介類の稚魚又は稚貝から成魚又は成貝までの成長段階を複数の段階分けをして、その段階毎に飼育する水槽を移すようにしてもよい。このようにした場合、魚介類の管理が容易になるとともに、生産量を増加することが可能である。この段階分けにおいては、魚介類の卵を受精及びふ化させるふ化段階と、ふ化した稚魚を飼育する稚魚段階と、成長した魚介類を出荷するまで備蓄する備蓄段階とに分け、それぞれの段階において飼育水槽を用意することが考えられる。 【0035】 また、成長段階によって水槽を分けるのではなく、水槽毎に別種の魚介類の稚魚又は稚貝を収容して、それぞれ成魚又は成貝に成長するまで飼育するように複数の水槽を用意してもよい。このようにすることで、複数の種類の魚介類を一度に飼育することができる。 【0036】 さらに、オゾン発生装置をマグネットポンプ50の接合部52b側に接続し、定期的に海水中にオゾンを発生させて海水を殺菌するようにしてもよい。このようにした場合、薬品等の化学物質を投与することなく魚介類の病原菌の発生を防止することが可能である。また、オゾンを発生させることにより、海水の透明度を増すことができるという効果もある。 【0037】 さらにまた、飼育水槽内部に回転式フィルタを備えるようにしてもよい。このようにした場合、海水中の残餌や固形排泄物をより確実に除去することが可能である。また、この場合回転式フィルタは、上記海流発生装置12によって発生した飼育水槽10内の海流によって回転するため、外部からの動力を必要としない。 【0038】 本発明の陸上養殖システムは、以上述べてきたように複数の水槽及び循環装置を送水管で接続したものである。これらは上述したように原則としてビニールハウス内に設置され固定される。しかし、水槽及び循環装置を適切な大きさに形成することによって、可搬性を持たせることができる。この可搬性により、魚介類の輸送においてこの陸上養殖システムを用いることができる。 【0039】 また、図10に示すように、本発明を用いて市場価格や漁獲量に応じて出荷を行うシステムも構築することが可能である。 このシステムは、上記陸上養殖システムと様々な処理を行うサーバ及び各種の情報を記憶するデータベースからなっている。サーバは、情報受信部、価格予想処理部、発注処理部からなっている。また、データベースは、天候情報記憶部、漁獲情報記憶部、価格情報記憶部、飼育情報記憶部からなっている。さらに、陸上養殖システムは、発注情報受信部及び表示部を有している。 【0040】 サーバの情報受信部は、データベースに記憶するための各種情報を受信する。天候情報は、通信回線を介して天候情報提供会社から定期的に受信する。天候情報を受信した情報受信部は、その天候情報をデータベースの天候情報記憶部に記憶させる。また、漁獲情報は、通信回線を介して漁協等から定期的に受信する。漁獲情報を受信した情報受信部は、その漁獲情報をデータベースの漁獲情報記憶部に記憶させる。さらに、魚の価格情報は、通信回線を介して市場から定期的に受信する。魚の価格情報を受信した情報受信部は、その価格情報をデータベースの価格情報記憶部に記憶させる。さらにまた、陸上養殖システムにおける魚の飼育状況を示す飼育情報は、通信回線を介して陸上養殖システムから定期的に受信する。飼育情報を受信した情報受信部は、その飼育情報をデータベースの飼育情報記憶部に記憶させる。 【0041】 サーバの価格予測処理部は、データベースの各記憶部に記憶された情報を基に市場における魚の価格を予測し、あらかじめ設定した価格をその予測価格が超えた場合に、飼育情報を参照して発注処理部から陸上養殖システムに通信回線を介して発注情報を送信する。発注情報を受信した陸上養殖システムの発注情報受信部は、表示手段にその発注情報を表示させる。これにより、陸上養殖システムの運営者はいつ、どれだけの魚を市場に発送すればよいかを容易に把握することができ、しかも市場価格の高い時期に魚を市場に発送することができて、より高い利益を得ることができる。 【0042】 【発明の効果】 以上のように本発明に係る陸上養殖システムによれば、活性水槽を有し、前記活性水槽は海水を一時貯水する貯水槽と、該貯水槽から海水を汲み上げる汲上器と、内部にセラミック板を有し前記汲上器が汲み上げた海水を前記セラミック板に接触させる活性器から構成されることによって、海水がセラミック板に接触した際に水分子集団が細分化され、海水が活性化するため、水質が安定し、さらに海水中の溶存酸素量が増大する。また、好気性微生物が繁殖する、魚介類の免疫力が活性化する、魚介類の身質・味が向上するという効果がある。 【0043】 また本発明に係る陸上養殖システムによれば、浄化水槽を有し、この浄化水槽は好気性バクテリアを繁殖させる繁殖水槽と海水を一時貯水する貯水槽から構成され、繁殖水槽の好気性バクテリアは定期的に前記貯水槽に放出されることによって、好気性バクテリアが魚介類の排泄物に含まれるアンモニア、硝酸、亜硝酸等を分解し、海水を浄化するという効果がある。 【0044】 また本発明に係る陸上養殖システムによれば、オゾン発生装置を有し、該オゾン発生装置は定期的に海水中にオゾンを発生させて海水を殺菌することにより、薬品等の化学物質を投与することなく魚介類の病原菌の発生を防止できるという効果がある。 【0045】 また本発明に係る陸上養殖システムによれば、セラミック板はセラミックボールを接合させて形成された略円形の板であることによって、海水がセラミックに接触する面積が増加し、水分子集団が細分化されやすくなるという効果がある。 【0046】 また本発明に係る陸上養殖システムによれば、浄化水槽の繁殖水槽内に牡蠣の殻を有することによって、牡蠣の成長過程にできる殻の層が好気性バクテリアの生息に適した環境となり、好気性バクテリアの繁殖を促進するという効果がある。 【0047】 また本発明に係る陸上養殖システムによれば、飼育水槽に人工的な海流を発生させるとともに海水に空気又は酸素を混合する海流発生装置を備えることによって、飼育水槽に実際の海中に近い状態を再現する。また溶存酸素量を増大させ細菌等の繁殖を防止することができるとともに、魚介類の成長を促進することができるという効果がある。 【0048】 また本発明に係る陸上養殖システムによれば、除去装置は回転式フィルタ及び泡沫分離装置からなることによって、回転式フィルタによって残餌や固形排泄物を摘出し、摘出した残餌や固形排泄物を農作物の有機肥料として用いることができ、また泡沫分離装置によって海水中内の有機成分、無機成分を除去することができるという効果がある。 【0049】 また本発明に係る陸上養殖システムによれば、飼育水槽に温度調節装置を備えることによって、魚介類にとって良好な水温を保ち、魚介類のストレスを低減し、魚病の発生率を低減させ、また魚介類の成長を促進するという効果がある。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る陸上養殖システムの概略図である。 【図2】海水の流れを表すフローチャートである。 【図3】飼育水槽の断面概略図である。 【図4】回転式フィルタの断面概略図である。 【図5】泡沫分離装置の断面概略図である。 【図6】活性水槽の断面概略図である。 【図7】活水器の要部拡大図である。 【図8】浄化水槽の断面概略図である。 【図9】マグネットポンプの概略図である。 【図10】本発明を用いて市場価格や漁獲量に応じて出荷を行うシステムの概略図である。 【符号の説明】 1 陸上養殖システム 10 飼育水槽 11 温度調節装置 12 海流発生装置 20 除去装置 21 回転式フィルタ 22 水槽 23 ドラム 24 フィルタ 25 泡沫分離装置 26 水槽 27a 筒 27b 収集部 28 排出管 29 エアーポンプ 30 活性水槽 31 貯水槽 32 汲上器 33 活性器 33a ハウジング 33b セラミック板 33c 支持棒 34 ホース 40 浄化水槽 41 繁殖水槽 42 貯水槽 43 弁 50 マグネットポンプ 51 マグネットポンプ本体 52a、b 接合部 60a〜f 送水管
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| 【出願人】 |
【識別番号】502220470 【氏名又は名称】株式会社アクティブ・トゥエンティーワン
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| 【出願日】 |
平成14年6月19日(2002.6.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078835 【弁理士】 【氏名又は名称】村田 幹雄
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| 【公開番号】 |
特開2004−16168(P2004−16168A) |
| 【公開日】 |
平成16年1月22日(2004.1.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−178718(P2002−178718) |
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