| 【発明の名称】 |
樹木栽培園用灌水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小勝 英夫
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| 【要約】 |
【課題】設備コストの大幅な低減が図れると共に、効果的に樹木の株元に散水できて節水性に優れ、かつ短時間にかつ省力的に散水が行える。
【解決手段】ブルーベリー株2が複数個植栽された畝(列)1の間に配設された幹線管10と、幹線管10が連結され水道管の水栓11より水が供給される分配管12と、幹線管10よりブルーベリー株2の株元3の側方に伸び上方に向けて噴水孔28が形成された枝管20とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹木が複数個植栽された列の間に配設された幹線管と、この幹線管が連結され水道管の水栓より水が供給される分配管と、前記幹線管より樹木の株元の側方に伸び上方に向けて噴水孔が形成された枝管とを備えたことを特徴とする樹木栽培園用灌水装置。 【請求項2】 前記幹線管は、樹木の列の間の1つ置きに配設され、前記枝管は、前記幹線管の両側の列の株元の側方にそれぞれ伸びて配設されていることを特徴とする請求項1記載の樹木栽培園用灌水装置。 【請求項3】 前記分配管及び前記幹線管は16mm管よりなり、前記枝管は13mm管よりなることを特徴とする請求項1記載の樹木栽培園用灌水装置。 【請求項4】 前記噴水孔は、直径が0.3〜0.7mmで、株元を中心として該株元の両側部に前記枝管の中心より垂直線の両側に10〜20°の角度で形成されていることを特徴とする請求項1記載の樹木栽培園用灌水装置。 【請求項5】 前記幹線管の端部には、着脱自在にドレイン用キャップが装着されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の樹木栽培園用灌水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、果樹等の樹木栽培に用いる灌水装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、樹木栽培園用灌水装置として、一般的にスプリンクラー方式、灌水チューブ方式が用いられている。 【0003】 スプリンクラー方式は、水を散水する複数個のスプリンクラー、水を貯留するタンク及びタンクより各スプリンクラーに水を送るポンプとを有している。そこで、タンクに貯留された水をポンプで各スプリンクラーに送り、スプリンクラーより樹木に散水する。 【0004】 灌水チューブ方式は、等間隔に噴水孔が形成された灌水チューブを列(畝)の間に配設し、これらの灌水チューブは分配管にそれぞれバルブを介して連結し、分配管の一端を水道管の水栓にホースで連結している。そこで、散水する畝に該当する灌水チューブのバルブを開き、灌水チューブの噴水孔より樹木に散水する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 スプリンクラー方式は、タンク、ポンプ及びスプリンクラー等の設備を必要とするので、設備コストが高価となり、またメンテナンスの面でも問題になると共に、多量の水を必要とする等の問題があった。灌水チューブ方式は、灌水チューブに形成された噴水孔より散水するので、樹木の株元に効果的に散水されなくて無駄な散水が多く、節水性に問題があった。また散水する畝の灌水チューブのバルブを開いてその畝のみの散水を行うので、多くの畝に散水するには、多大の時間を要する。 【0006】 本発明の課題は、設備コストの大幅な低減が図れると共に、効果的に樹木の株元に散水できて節水性に優れ、かつ短時間にかつ省力的に散水が行える樹木栽培園用灌水装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するための本発明の請求項1は、樹木が複数個植栽された列の間に配設された幹線管と、この幹線管が連結され水道管の水栓より水が供給される分配管と、前記幹線管より樹木の株元の側方に伸び上方に向けて噴水孔が形成された枝管とを備えたことを特徴とする。 【0008】 上記課題を解決するための本発明の請求項2は、上記請求項1において、前記幹線管は、樹木の列の間の1つ置きに配設され、前記枝管は、前記幹線管の両側の列の株元の側方にそれぞれ伸びて配設されていることを特徴とする。 【0009】 上記課題を解決するための本発明の請求項2は、上記請求項1において、前記分配管及び前記幹線管は16mm管よりなり、前記枝管は13mm管よりなることを特徴とする。 【0010】 上記課題を解決するための本発明の請求項2は、上記請求項1において、前記噴水孔は、直径が0.3〜0.7mmで、株元を中心として該株元の両側部に前記枝管の中心より垂直線の両側に10〜20°の角度で形成されていることを特徴とする。 【0011】 上記課題を解決するための本発明の請求項2は、上記請求項1において、前記幹線管の端部には、着脱自在にドレイン用キャップが装着されていることを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】 本発明の樹木栽培園用灌水装置の一実施の形態を図1乃至図4により説明する。栽培園の一例として、ブルーベリー栽培園に適用した場合について説明する。畝1が等間隔(以下、畝間という)Aで形成され、畝1には等間隔(以下、株間という)Bでブルーベリー株2が栽培されている。例えば、畝間Aは3mで、株間Bも3mとなっている。なお、ブルーベリー株2の株元3は、一般的に4〜6本の幹が出ていて、ブッシュと呼んでいる。また図1には図の煩雑さを避けるために、1個の株元3を図示した。 【0013】 本実施の形態においては、畝1の間には1つ置きに幹線管10が配設されている。水道管の水栓11が設けられた側における幹線管10の一方の端部には分配管12が配設されており、両端側の幹線管10は、それぞれエルボ13によって分配管12に連結され、その他の幹線管10は、チーズ16によって分配管12に連結されている。幹線管10の他方の端部にはドレイン用キャップ14が着脱自在に装着されている。分配管12には水栓11の方向に伸びた接続管15がチーズ16を介して連結されており、接続管15は水栓11に防藻ホース17で接続されている。 【0014】 幹線管10には、該幹線管10の両側の畝1のブルーベリー株2の株元3の側方に伸びた枝管20が異径チーズ21で連結されている。枝管20は、図2及び図3に示すように、幹線管10に連結された第1の枝管22と、畝1の地表4に沿って配設された第2の枝管23とからなり、第1の枝管22と第2の枝管23とは、エルボ24、25及び立上り管26で連結されている。第2の枝管23の端部には端末キャップ27が着脱自在に装着されている。また第2の枝管23には、株元3を中心として両側の2ヶ所にそれぞれ図4に示すように2個の小径の噴水孔28が形成されている。噴水孔28は、第2の枝管23の中心より垂直線に対して角度θで形成されている。 【0015】 次に作用について説明する。水栓11の蛇口を回転させて水道水を防藻ホース17に供給する。この防藻ホース17に供給された水道水は、接続管15、チーズ16を通って分配管12に供給される。分配管12に供給された水道水は、各幹線管10に分配されて各枝管20に供給される。この枝管20に供給された水道水は2個の噴水孔28より図4に示すようにV字形に散水30される。図2に示すように、噴水孔28は、株元3を中心として該株元3の両側の第2の枝管23の部分に形成されているので、株元3に効果的に無駄なく散水30される。 【0016】 本実施の形態においては、幹線管10及び分配管12は、それぞれ内径が16mmφの塩化ビニール管、枝管20(第1及び第2の枝管22、23)は内径が13mmφの塩化ビニール管を使用した。また枝管20の噴水孔28は、直径が0.5mmφで、角度θは15°に形成した。 【0017】 そして、水栓11の蛇口を1/5回転させて前記したように水道水を供給したところ、噴水孔28からの噴水高さは約30cmの状態で、1株当たり6リットル/時が計測された。この灌水は約3時間ほど要し、従来の方式に比べて格段に短時間かつ省力的に栽園全体の灌水が行える。また株元3の部分に効果的に散水30され、節水性にも優れている。前記したように、水栓11の蛇口の開放は1/5回転で十分であるが、全開にすると、噴水高さは約1.8mmにも及び、節水・局部型灌水の状況は一転し、園内のクーラーシステムに変貌する。従って、暑い夏の摘み取り園ではお客に喜ばれるサービスとなる。 【0018】 また幹線管10の端部には着脱自在にドレイン用キャップ14が装着されているので、冬季にはドレイン用キャップ14を取り外して水抜きをすることができる。また幹線管10及び第1の枝管22上に樹皮マルチ又は藁等を厚さ5cm敷きつめ、若しくはナギナタガヤ草生では厚さ5cmの土盛りをし、図3に示すように地表4とすることにより、防寒に対して一定の効果が得られた。また噴水孔28の目詰まりは針金を差し込むことにより容易に対処できる。また図3に示すように、地表4より露出している第2の枝管23の端部には着脱自在に端末キャップ27が装着されているので、端末キャップ27を取り外すことにより、第2の枝管23の内部を掃除することができる。 【0019】 なお、上記実施の形態は、ブルーベリー株2に適用した場合について説明したが、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、広く一般の果樹に適用できることは言うまでもない。また株2が形成された列として、畝1が形成されている場合について説明したが、畝が特に形成されていない平坦な地表であってもよいことは勿論である。 【0020】 また上記実施の形態においては、枝管20の噴水孔28は、直径が0.5mmφで、角度θは15°に形成したが、直径が0.3〜0.7mmで、角度θは10〜20°の角度で形成しても良好な結果が得られた。 【0021】 【発明の効果】 本発明は、樹木が複数個植栽された列の間に配設された幹線管と、この幹線管が連結され水道管の水栓より水が供給される分配管と、前記幹線管より樹木の株元の側方に伸び上方に向けて噴水孔が形成された枝管とを備えた構成よりなるので、設備コストの大幅な低減が図れると共に、効果的に樹木の株元に散水できて節水性に優れ、かつ短時間にかつ省力的に散水が行える。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の樹木栽培園用灌水装置の一実施の形態を示す平面説明図である。 【図2】図1の幹線管と分配管の一部拡大平面図である。 【図3】図2の正面図である。 【図4】図2及び図3の枝管の噴水孔部分の断面拡大図である。 【符号の説明】 1 畝 2 ブルーベリー株 3 株元 10 幹線管 11 水栓 12 分配管 14 ドレイン用キャップ 15 接続管 17 防藻ホース 20 枝管 22 第1の枝管 23 第2の枝管 27 端末キャップ 28 噴水孔 30 散水
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| 【出願人】 |
【識別番号】503146265 【氏名又は名称】小勝 英夫
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| 【出願日】 |
平成15年4月18日(2003.4.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074239 【弁理士】 【氏名又は名称】田辺 良徳
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| 【公開番号】 |
特開2004−313103(P2004−313103A) |
| 【公開日】 |
平成16年11月11日(2004.11.11) |
| 【出願番号】 |
特願2003−113586(P2003−113586) |
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