| 【発明の名称】 |
糞尿等の処理方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】大川 将玄
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| 【要約】 |
【課題】糞尿や、掘削残土及び木製廃材等の産業廃棄物を有効に利用して各種の植物を育成するのに寄与できるようにすることを課題とする。
【解決手段】糞尿を脱水した固形物7を、無数の木材チップを入れて微生物によって分解処理する分解処理槽8にpH調整剤9とともに投入して生物分解処理し、この処理で使用した木材チップ10を定期的に新しい木材チップと交換し、交換した使用済みの木材チップ10を掘削残土11と攪拌混合し、この混合廃棄物13を、育苗土や堆肥等の植物育成材として農地等で使用するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 糞尿を脱水して残存した固形物を、無数の木材チップを入れて微生物によって分解処理する分解処理槽にpH調整剤とともに投入して生物分解処理し、この処理で使用した木材チップを定期的に新しい木材チップと交換し、交換した使用済みの木材チップを掘削残土とともに混合し、この混合した混合廃棄物を、育苗土や堆肥等の植物育成材として農地等で使用するようにしたことを特徴とする糞尿等の処理方法。 【請求項2】 混合廃棄物が、使用済みの木材チップと掘削残土とに、さらに木製廃材を加えて混合したものであることを特徴とする請求項1記載の糞尿等の処理方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、糞尿や、残土や廃材等の産業廃棄物を有効に利用できるようにした糞尿等の処理方法に関する。 【0002】 【従来の技術】 一般に各家庭等の水洗トイレから排出される糞尿は、図2に示すように下水道1を介して下水処理場2に送られ、他の汚水とともに活性汚泥処理され、処理水を河川に放流し、また汚泥スラリーを脱水装置によって脱水ケーキにし、この脱水ケーキを堆肥等にして農地で使用したり、汚泥焼却炉に投入して焼却処分したりしている。また、各家庭等からバキュームカーで汲み取った人間の糞尿、或いは牛舎等から家畜の糞尿は、糞尿処理場に輸送し、メタン発酵槽で発生するメタンガスをガスボンベに充填して熱エネルギ源として利用したり、アンモニア回収設備でアンモニア水を摂取したり、また発酵槽で堆肥発酵させて堆肥として田畑で使用されている。 【0003】 また、建設現場等においては、基礎工事等のために地盤を掘削するが、その際の大量の掘削残土や、建物の解体現場等からの廃材の処分は、埋立造成地等に投棄したり、木製廃材であれば燃やして処分したりしている。 【0004】 また、糞尿や産業廃棄物を処理する方法としては、下記のような特許文献に開示のものなどが提案されている。 【0005】 【特許文献1】特開2003−096452号公報 【特許文献2】特開2002−177995号公報 【特許文献3】特開2003−10897号公報 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、各家庭等の水洗トイレから日々流される大量の糞尿を他の汚水とともに下水処理場で処理するには、各処理設備の規模を大きくしなければならず、新規の下水処理場を建設する場合に公共工事費が増大し、市・県民税等に跳ね帰って住民の負担増になり問題であった。また、また、木製廃材を燃やして処分した場合、大気汚染の要因の一つになり問題であった。また、糞尿と産業廃棄物とを同時に処理して有効利用できるような発明も、上記特許文献をはじめ本願出願前には見出せなかった。 【0007】 本発明は上記のような点に鑑みて開発されたものであって、その目的とするところは、糞尿や、掘削残土及び木製廃材等の産業廃棄物を有効に利用して各種の植物を育成するのに寄与できるようにした糞尿等の処理方法を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】 本発明は上記した目的を有効に達成するために、次のような構成にしてある。すなわち、請求項1に記載の本発明の糞尿等の処理方法は、糞尿を脱水して残存した固形物を、無数の木材チップを入れて微生物によって分解処理する分解処理槽にpH調整剤とともに投入して生物分解処理し、この処理で使用した木材チップを定期的に新しい木材チップと交換し、交換した使用済みの木材チップを掘削残土とともに混合し、この混合した混合廃棄物を、育苗土や堆肥等の植物育成材として農地等で使用するようにしたことを特徴とする。 【0009】 請求項2に記載の本発明の糞尿等の処理方法は、請求項1記載の糞尿等の処理方法において、混合廃棄物が、使用済みの木材チップと掘削残土とに、さらに木製廃材を加えて混合したものであることを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を説明する。 各家庭等の汲み取り式のトイレの糞尿の貯留槽からバキュームカーで糞尿を吸引収集する。図1に示すように収集した糞尿3を脱水処理機4で脱水し、脱水した水分はアンモニア水回収設備5に供給してアンモニア水6を回収する。 【0011】 一方、脱水して残存した固形物7は、分解処理槽8に投入して微生物により生物分解処理する。すなわち、糞尿3を脱水処理機4で脱水した際に残存する固形物7を分解処理槽8に投入して生物分解処理を行う場合、微生物の生息に悪影響を及ぼすのを防止するために、槽内を中和する必要がある。そこで、pH調整剤9を上記固形分7とともに分解処理槽8に投入する。このpH調整剤9としては、有機酸類、炭酸塩類、またはリン酸類等が使用される。 【0012】 上記分解処理槽8には微生物の棲家となる無数の木材チップ(杉の間伐材等を細かくカットした切り屑)が入れられており、この槽内に上記固形分7を投入し、槽内を一定温度に保つとともに水を適宜供給して攪拌羽根でゆっくり攪拌する。このようにして一定時間処理することにより、上記固形分7は生物分解される。 【0013】 上記分解処理槽8で使用された木材チップ10は、微生物の生息環境を良好に保つために定期的に新しい木材チップと交換する。この交換した使用済みの木材チップ10(及び生物分解されずに残った残渣等)は、建築現場等から廃棄される掘削残土11とともに混合機12に投入して攪拌混合する。 【0014】 上記混合機12から排出される木材チップと掘削残土との混合廃棄物13は、育苗土や堆肥等の植物育成材として農地等に撒いたり敷き詰めたりして使用し、各種の植物を育成するのに利用する。 【0015】 また、建物の解体によって発生する産業廃棄物である木製廃材14を、上記使用済みの木材チップ10と掘削残土11とに加えて混合機12で混合し、この混合廃棄物13を上記と同様に育苗土や堆肥等の植物育成材として農地等に撒いたり敷き詰めたりして使用し、各種の植物を育成するのに利用することによって、廃材も有効に利用することができる。 なお、産業廃棄物は、掘削残土11、木製廃材14以外のもので植物育成材となり得るものであれば、如何なるものを本発明における処理方法に使用するも自由である。また、混合機12での各投入材料の配合割合は、混合廃棄物13の性状等を吟味して取り決めればよい。 【0016】 【発明の効果】 このように本発明の糞尿等の処理方法では、バキュームカー等で集めた糞尿を生物処理によって分解処理し、この処理に使用した木材チップと、産業廃棄物の一つとして日々大量に発生する掘削残土とを混合して混合廃棄物を作り、この混合廃棄物を育苗土や堆肥等の植物育成材として農地等で使用できるので、掘削残土や使用済みの木材チップを廃棄することなく有効に活用できる。そして他の汚水とともに処理される糞尿の処理設備も大規模にする必要もなくなり、設備コストを低減できるとともに税制面での住民への負担も軽減することができる。 【0017】 また、木材チップと掘削残土に、さらに木製廃材を加えて混合機で混合して混合廃棄物として育苗土や堆肥等の植物育成材として農地等で使用できるので、植物の育成にも寄与でき、また木製廃材を燃やして処分することもなく、大気汚染等の環境への悪影響もなくすことができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の糞尿等の処理方法の実施の一形態を示す説明図である。 【図2】従来の糞尿の処理を示す簡略の説明図である。 【符号の説明】 3 糞尿 4 脱水処理機 7 固形物 8 分解処理槽 9 pH調整剤 10 木材チップ 11 掘削残土 12 混合機 13 混合廃棄物 14 木製廃材
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| 【出願人】 |
【識別番号】392001748 【氏名又は名称】大川 将玄
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| 【出願日】 |
平成15年4月17日(2003.4.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076406 【弁理士】 【氏名又は名称】杉本 勝徳
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| 【公開番号】 |
特開2004−313088(P2004−313088A) |
| 【公開日】 |
平成16年11月11日(2004.11.11) |
| 【出願番号】 |
特願2003−112521(P2003−112521) |
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