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【発明の名称】 表示体、及び表示体の取付方法
【発明者】 【氏名】石田 一裕
【住所又は居所】愛知県稲沢市陸田一里山町53 エーアールシー株式会社内

【氏名】川野 隆二
【住所又は居所】広島県広島市西区庚午北1丁目5番8号 第一プラスチック工業株式会社内

【氏名】藤岡 大和
【住所又は居所】大阪府豊中市勝部1丁目9番15号 太洋興業株式会社大阪支店内

【要約】 【課題】本発明は苗育成用容器から抜けにくい表示体を提供することにある。

【解決手段】苗育成用容器に取り付ける表示体であって、表示体は、苗に関する情報を表示する表示部と、苗育成用容器に差し込むことになる差込部とを備え、差込部は舌片部を有し、舌片部に折り目が設けられていることを特徴とする表示体によって解決される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
苗育成用容器に取り付ける表示体であって、
前記表示体は、苗に関する情報を表示する表示部と、前記苗育成用容器に差し込むことになる差込部とを備え、
前記差込部は舌片部を有し、
前記舌片部に折り目が設けられている
ことを特徴とする表示体。
【請求項2】
折り目は、舌片部の基部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の表示体。
【請求項3】
前記差込部には、上下方向に折り目が設けられてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示体。
【請求項4】
苗育成用容器に表示体を取り付ける方法であって、
前記表示体は、苗に関する情報を表示する表示部と、前記苗育成用容器に差し込むことになる差込部と、前記差込部に形成された舌片部とを有し、
前記表示体を前記苗育成容器に取り付ける前に、前記舌片部を折り曲げておくことを特徴とする表示体の取付方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば野菜や花等の植物の苗育成用容器に取り付ける表示体に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、育苗用の容器に差し込む、植物の名前や写真等を明示した表示体として図4に示すものが提案されている。図4中、8は、苗に関するデータを表示する表示体であり、例えば薄いプラスチックシート等から構成されている。表示体8には、図4に示す如く、上方に開口する切込部9a,9bが設けられており、この切込部9a,9bの存在によって舌片部10a,10bが形成される。この舌片部10a,10bは上方に開口する切込を設けて構成されたものであるから、表示体8を苗育成用容器の孔に差し込んだ場合、これを上に引き抜こうとすると舌片部10a,10bが引っかかるので、容易に抜けないと謳われている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
実開平7―7372号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上方に開口する切込部を設けた上記提案の表示体であっても、表示体が苗育成用容器から抜けてしまう場合がしばしばあった。
【0004】
そこで、本発明の解決しようとする課題は、苗育成用容器から抜けにくい表示体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
ところで、前記特許文献1では、容易に抜けないと謳われているものの、現実には抜け取れることがしばしばあったことについての原因を、本発明者は、鋭意探求していった。その結果、表示体に設けられた上方に開口する切込部によって形成された舌片部が苗育成用容器の孔に引っ掛からない場合があるということに気付くに至った。
【0006】
更に、何故引っ掛からないかを検討していた結果、舌片部10a,10bは表示体の差込部11と同一面上にあるため、引き抜き方向に力が作用した時に、舌片部10a,10bが苗育成容器の孔に引っ掛からないからであることを究明するに至った。
【0007】
このような知見に基づいて本発明はなされたものであって、前記本発明の課題は、苗育成用容器に取り付ける表示体であって、
前記表示体は、苗に関する情報を表示する表示部と、前記苗育成用容器に差し込むことになる差込部とを備え、
前記差込部は舌片部を有し、
前記舌片部に折り目が設けられている
ことを特徴とする表示体によって解決される。
【0008】
尚、折り目が舌片部の基部に設けられていると、舌片部が折り曲げられ易いので、好ましい。
【0009】
更に、差込部に上下方向の折り目が設けられていると、この折り目に沿って差込部を折り曲げることが容易である。そして、前記折り目に沿って折り曲げると、表示体が立体的になって強度が増すので、表示体が起立し易く、表示部が見易くなる。
【0010】
又、前記本発明の課題は、苗育成用容器に表示体を取り付ける方法であって、
前記表示体は、苗に関する情報を表示する表示部と、前記苗育成用容器に差し込むことになる差込部と前記差込部に形成された舌片部とを有し、
前記表示体を前記苗育成容器に取り付ける前に、前記舌片部を折り曲げておくことを特徴とする表示体の取付方法によって解決される。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る苗育成用容器の表示体の正面図、図2は苗育成用容器に土壌が充填されると共に表示体が支持されている状態での斜視図である。
【0012】
1は、表示体であり、例えば薄いプラスチックシート、若しくは厚紙等から構成されている。表示体1には、図1に示した通り、苗を識別するための情報として植物の写真、又は、イラスト等が明示された主表示部2と、この主表示部2の下側に設けられた苗育成用容器に差し込むことになる差込部3とを有している。尚、差込部3の形状は、例えば逆台形状、若しくは逆三角形状等の形状である。
【0013】
差込部3は、差込部3の端縁に沿ってスリットを入れることによって形成された舌片部4a,4bを有している。
【0014】
5a,5bは、舌片部4a,4bの上端部の位置に対応して、舌片部4a,4bの長手方向に対して交差する方向に設けられた切欠部である。
【0015】
6a,6bは、プレス手段によって、舌片部4a、4bの基部に横方向(舌片部4a,4bの長手方向に交差する方向)に設けられた折り目である。そして、折り目6a,6bを設けているので、舌片部4a,4bの部分のみを折り曲げ易くなっている。尚、折り目6a,6bは、表示体の表示部2が印字されている側の面に設けられている。これによって、一枚のシートに数多くの表示体を印刷した後、プレス手段で打ち抜きと折り目の形成を同時に行う場合、不良品が発生し難い。
【0016】
7は、差込部3の略中央部に沿って、上下方向に設けられた折り目である。この折り目7を設けていると、苗育成用容器の形状が円筒の場合、苗育成用容器の孔に表示体1を差し込む際に苗育成用容器の周壁に沿って差込部3を湾曲させることが容易となり、表示体1を苗育成用容器に差し込み易くなる。そして、この折り目7に沿って折り曲げると、表示体1が立体的になり、強度が増すので、表示体1が起立して主表示部2が見易くなる。
【0017】
8は、ポリエチレン等の薄い柔軟性のある樹脂材料で、例えば円筒状に成型された苗育成用の容器本体である。そして、容器本体8は、図2に示した通り、周壁81と、周壁の下端部に設けられた底壁82とからなる。
【0018】
周壁81には、機械的強度を補強する為に、上方部(例えば、上端縁から周壁81の高さの10%〜30%程度の範囲)から下方部にかけては上下方向にリブ83が形成され、かつ、前記上方部には周方向に沿ってリブ84が形成されている。尚、容器本体8の形状は図に示すような形状に限定されることは無く、如何なる形状であっても良い。
【0019】
9は、容器本体8の周壁81に形成された孔であり、表示体1の差込部3を差し込むためのものである。尚、この孔9は、苗育成容器の如何なる位置に設けられても良い。例えば、容器本体8の周壁81の上方部に設けても良いし、容器本体8の周壁81に鍔が設けられた苗育成容器の場合には、鍔部に設けても良い。本実施の形態では、孔9は、容器本体8の周壁81の上方部において、リブ84に沿って設けている。更に、この孔9の形状は、如何なる形状であっても良い。例えば、直線状とか半楕円形状などに形成されている。本実施の形態では、略凹形状(半楕円形状)としている。又、孔9は前後左右の計4個設けられているが、その数は幾つ有っても良い。
【0020】
10は容器本体内に充填された土壌である。
【0021】
上記のように構成されている表示体1の取付方法について説明する。
【0022】
表示体1を苗育成容器8に取り付ける前に、まず、舌片部4a,4bを折り目6a,6bに沿って予め折り曲げておく。そして、苗育成容器8の孔9に、表示体1の差込部3を苗育成用容器8の周壁81の外側から内側に向けて差し込む。
【0023】
このようにして表示体1を苗育成容器8に取り付けると、孔9に差し込まれた表示体1に引き抜き方向の外力が働いた際、舌片部4a,4bが折り曲げられているので、孔9の縁に必ず止まり、表示体1は抜け取れない。
【0024】
本発明の実施の形態では、容器本体の外側から内側に表示体1を差し込んでいるが、例えば表示体1が容器本体内の苗の前に有るように、容器本体の内側から外側に向けて表示体1を孔8に差し込んでも良い。但し、この場合、前記実施の形態の場合よりも、高い位置まで土壌を充填することが要請される。
【0025】
図3は、本発明に係る表示体の他の実施形態の正面図である。
【0026】
本実施形態にあっては、差込部3の形状が三角形状になっているに過ぎず、その他の構成は前記実施形態のものと基本的に同一なので、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0027】
尚、上記実施の形態では、表示体1を苗育成容器8に形成した孔9に差し込む例で説明したが、表示体1は苗育成容器8に充填されている土壌10に差し込むようにしても良い。この場合でも、舌片部4a,4bが曲げらているので、引き抜き方向に外力が働いた場合でも、土壌に埋められている舌片部4a,4bが大きな抵抗となり、表示体1は抜け取れない。
【発明の効果】
本発明によれば、苗育成用容器の孔に差し込まれた表示体に引き抜き方向の外力が働いても、折り曲げられた舌片部が簡単に引っ掛かり、表示体は抜け取れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる表示体の正面図
【図2】本発明にかかる苗育成用容器に土壌が充填されると共に表示体が支持されている状態での斜視図
【図3】本発明にかかる表示体の正面図
【図4】従来技術にかかる表示体の正面図
【符号の説明】
1 表示体
2 主表示部
3 差込部
4a,4b 舌片部
5a,5b 切込部
6a,6b 折り目
7 折り目
8 容器本体
9 孔
10 土壌
81 周壁
82 底壁
83,84 リブ
【出願人】 【識別番号】000102278
【氏名又は名称】エーアールシー株式会社
【住所又は居所】愛知県稲沢市陸田一里山町53番地
【識別番号】391024250
【氏名又は名称】第一プラスチック工業株式会社
【住所又は居所】広島県広島市西区庚午北1丁目5番8号
【識別番号】000204099
【氏名又は名称】太洋興業株式会社
【住所又は居所】東京都中央区東日本橋二丁目24番14号
【出願日】 平成15年4月7日(2003.4.7)
【代理人】 【識別番号】100079005
【弁理士】
【氏名又は名称】宇高 克己

【公開番号】 特開2004−305082(P2004−305082A)
【公開日】 平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願番号】 特願2003−102680(P2003−102680)