| 【発明の名称】 |
緑化体及び緑化設備 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 稔
【氏名】鷲崎 茂
【氏名】工村 和生
【氏名】吉岡 孝治
【氏名】内田 伸二
【氏名】上田 靖之
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| 【要約】 |
【課題】潅水を必要とせずに植物を良好に育成することができる緑化体を提供する。
【解決手段】植物を栽培可能な植栽部と、水分を貯留可能な貯水部と、貯水部の貯留水を該植栽部へ導水可能な導水手段を有する緑化体であって、植栽部及び貯水部内で40リットル/m2以上の有効水分を保持可能とする、又、導水手段による平均導水速度が1m2当たり7.5リットル/日以下であることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植物を栽培可能な植栽部と、水分を貯留可能な貯水部と、該貯水部の貯留水を該植栽部へ導水可能な導水手段を有する緑化体であって、該植栽部及び該貯水部の単数若しくは複数により、40リットル/m2以上の有効水分を保持可能であることを特徴とする緑化体。 【請求項2】 前記植栽部の保水量を前記貯水部の貯水量以下にすることを特徴とする請求項1記載の緑化体。 【請求項3】 植物を栽培可能な植栽部と、水分を貯留可能な貯水部と、該貯水部の貯留水を該植栽部へ導水可能な導水手段を有する緑化体であって、該導水手段による平均導水速度が1m2当たり7.5リットル/日以下であることを特徴とする緑化体。 【請求項4】 前記導水手段の導水速度が前記貯水部の貯水量に応じて異なることを特徴とする請求項1、2又は3記載の緑化体。 【請求項5】 前記導水手段を、植栽部内の育成材による第1導水手段と、吸水部材による第2導水手段とすることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の緑化体。 【請求項6】 貯水部の水位が所定量以上の場合に前記第1導水手段及び第2導水手段で導水し、所定量未満の場合に第2導水手段で導水することを特徴とする請求項5記載の緑化体。 【請求項7】 前記植栽部及び貯水部を上面開口の略箱形とし、該貯水部に柱部材を立設され、該柱部材と植栽部底面近傍を係合して該植栽部を該貯水部上に載置することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の緑化体。 【請求項8】 前記柱部材の上端近傍の平面部で前記植栽部を支持することを特徴とする請求項7記載の緑化体。 【請求項9】 前記植栽部の側壁に傾斜面を設け、該植栽部の側壁の下端部を前記貯水部の開口上若しくは開口内に配設することを特徴とする請求項7又は8記載の緑化体。 【請求項10】 前記植栽部に水分確認用の孔を設けることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の緑化体。 【請求項11】 前記植栽部若しくは貯水部の何れか一方若しくは双方に、貯水部に対して植栽部を載置する方向を規制する規制手段を設け、該規制手段で載置方向を規制して植栽部を貯水部上に載置することを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の緑化体。 【請求項12】 前記植栽部若しくは貯水部の何れか一方若しくは双方に、貯水部に対して植栽部を載置する位置を規制する規制手段を設け、該規制手段で載置位置を規制して植栽部を貯水部上に載置することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の緑化体。 【請求項13】 植栽部及び貯水部が上面開口の略箱形で、植栽部を貯水部上に載置する請求項1乃至12の何れかに記載の緑化体を敷設面に複数敷設して構成することを特徴とする緑化設備。 【請求項14】 前記貯水部が隣り合う貯水部と連係可能な第1連係部を有し、貯水部相互を第1連係部で連係して敷設した状態で、連係する貯水部相互間で流水し且つ所定経路に流水する流水経路が形成されることを特徴とする請求項13記載の緑化設備。 【請求項15】 前記第1連係部で1方向にのみ連係することを特徴とする請求項14記載の緑化設備。 【請求項16】 前記植栽部が貯水部相互間を連係する第2連係部を有し、該第2連係部で貯水部相互を連係することを特徴とする請求項13乃至15の何れかに記載の緑化設備。 【請求項17】 前記貯水部相互を、前記第1連係部で第1方向に連係すると共に、前記第2連係部で該第1方向と直交する第2方向に連係することを特徴とする請求項16記載の緑化設備。 【請求項18】 前記植栽部を前記貯水部に対して平面視ずらして載置することを特徴とする請求項13乃至17の何れかに記載の緑化設備。 【請求項19】 傾斜する敷設面に前記貯水部を複数敷設し、貯水部の傾斜敷設面の下流側に該貯水部に対する導水手段を設けることを特徴とする請求項13乃至18の何れかに記載の緑化設備。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は例えば屋上等に設けられる緑化設備等に係り、主として植物を植栽する植栽部へ水分を貯留可能な貯水部から導水する緑化体及び緑化設備に関する。 【背景技術】 【0002】 緑化設備等に関する従来技術として、特許文献1に、人工地盤上に湿潤時重量120kg/m2以下、有効水分保持量10リットル/m2以上の植栽地盤を設け、その植栽地盤に耐乾燥性で草丈が低い雑草植物を植栽し、粗放管理型でヒートアイランド現象の緩和効果を持たせたものが開示されている。 【0003】 また、特許文献2に、外周壁で所定形状の植栽空間を区画し、その上層部を植栽スペース、下層部を雨水を集めて溜める貯水タンクとし、両層部の境界に水と空気だけを通す通水通気性フィルターと、貯水タンクから植栽スペースの土中に毛細管現象で水を供給する給水部材を設置する設備が開示されている。 【0004】 また、特許文献3に、屋外に設置される上端開口のハウジングと、ハウジング内の下部に設けられ、最も蒸発散する時期に韓にならない程度の水量を貯える貯水槽と、ハウジング内の上部に設けられ過剰に含んだ雨水を貯水槽へ落下する培地と、貯水槽の水を培地の乾燥時に培地へ供給する給水部材を備える無潅水式プランターが開示されている。 【0005】 また、特許文献4に、底部から外方に吸水部を設けた上面開口のコンテナ本体を貯水槽に載置し、コンテナ本体底部と貯水槽底部間に貯水空間を形成する植物栽培ユニットで、吸水部が貯水空間内に水分を多段階的に吸水し、その水分吸水力が貯水槽底部に近い高さになるほど弱くなる構成のものが開示されている。 【0006】 【特許文献1】特開2002−345329号 【特許文献2】特開平9−248082号 【特許文献3】特開平5−23065号 【特許文献4】特開2000−201537号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 ところで、特許文献1は耐乾燥性で草丈の低い植物の生育条件等を考慮し、植栽地盤の条件を設定したものであるが、耐乾燥性で草丈が低い通常の植物の場合に常緑の地被を維持するためには、実際には潅水が必要になるという不具合がある。即ち、植物により多くの水分が必要な時期に於ける過去10年間の東京都(世田谷区)の降雨量データ(図2〜図11)には、2001年に24日間の無降雨期間があることが示されており、かかる無降雨期間中には耐乾燥性の植物でも枯れる可能性が高い。尚、特許文献1の試験期間は2000年12月15日までである。 【0008】 更に、特許文献1では保水性が高い土壌で植栽地盤を形成し、水分を保持可能な空間が土壌内だけであるため、所要の有効水分量を保水するためには植栽地盤の高さが高くなる。そのため、取扱いが困難になると共に、重量或いは高さに対する割合で確保可能な有効水分量が少ないという不具合がある。 【0009】 他方、特許文献2、3及び4は、貯水槽を設ける構成であるため、重量或いは高さに対する割合で効率的に確保可能な有効水分量を増やすことが可能ではあるが、単に貯水槽内に水分を多く貯水可能な構造としても、重量が増加して建築物の耐荷重性との関係で問題を生ずると共に、取扱いが困難になるという不具合がある。 【0010】 本発明は上記不具合を解消するものであって、潅水を必要とせずに植物を良好に育成することができ、又、効率的に有効水分量を確保することができ、取扱いが容易な緑化体及び緑化設備を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本発明の緑化体は、植物を栽培可能な植栽部と、水分を貯留可能な貯水部と、該貯水部の貯留部の貯留水を該植栽部へ導水可能な導水手段を有する緑化体であって、該植栽部及び該貯水部の単数若しくは複数により、40リットル/m2以上の有効水分を保持可能であることを特徴とする。植栽部及び貯水部による緑化体の単数が保持可能な有効水分量は適宜設定することが可能である。植栽部が保持可能な有効水分量と貯水部が保持可能な有効水分量或いは植栽部と貯水部の保持可能な有効水分の各割合は適宜設定することが可能であり、又、保持可能な有効水分量の上限は、建築物の耐荷重性等を考慮し、建築物の積載可能荷重の範囲内等に設定することが可能である。尚、本発明に於ける植栽部は育成材を充填して植物を植栽するものや水耕栽培等で植栽するもの等とすることが可能である。 【0012】 また、本発明の緑化体は、前記植栽部の保水量を前記貯水部の貯水量以下にする、或いは前記植栽部の容積を前記貯水部の容積以下にする、或いは貯水部の容積を植栽部の容積以上にする。又は植栽部の高さを貯水部の高さ以下等とする。 【0013】 また、本発明の緑化体は、植物を栽培可能な植栽部と、水分を貯留可能な貯水部と、該貯水部の貯留水を該植栽部へ導水可能な導水手段を有する緑化体であって、該導水手段による平均導水速度が1m2当たり7.5リットル/日以下であることを特徴とする。 【0014】 また、本発明の緑化体は、前記導水手段の導水速度が前記貯水部の貯水量に応じて異なることを特徴とし、貯水部の貯水量の減少に応じて導水速度が漸次遅くなる構成とすると好適である。 【0015】 また、本発明の緑化体は、前記導水手段を、植栽部内の育成材による第1導水手段と、吸水部材による第2導水手段とすることを特徴とする。 【0016】 また、本発明の緑化体は、貯水部の水位が所定量以上の場合に前記第1導水手段及び第2導水手段で導水し、所定量未満の場合に第2導水手段で導水することを特徴とする。 【0017】 また、本発明の緑化体は、前記植栽部及び貯水部を上面開口の略箱形とし、該貯水部に柱部材が立設され、該柱部材と植栽部底面近傍を係合して該植栽部を該貯水部上に載置することを特徴とする。柱部材は貯水部の側壁近傍等に設けると好適であり、柱部材を貯水部の四隅近傍に設けるとより好適である。 【0018】 また、本発明の緑化体は、前記柱部材の上端近傍の平面部で前記植栽部を支持することを特徴とする。例えば柱部材の上端など上端近傍に平面部を形成し、この平面部で植栽部の底面など底面近傍を支持する。 【0019】 また、本発明の緑化体は、前記植栽部の側壁に傾斜面を設け、該植栽部の側壁の下端部を前記貯水部の開口上若しくは開口内に配設することを特徴とする。前記側壁の傾斜面は両側壁の全部若しくは一部をテーパ状に形成する、或いは一方の側壁の全部若しくは一部をスロープ状に形成する等により設けるとよい。 【0020】 また、本発明の緑化体は、前記植栽部に水分確認用の孔を設けることを特徴とする。例えば植栽部に水分確認用の孔を穿設し、前記水分確認用の孔に、ストロー状等の中空部材を挿入し、中空部材の上端を塞いで若しくは抑えて抜き取り、中空部材内の水分の高さ等で、貯水部内の水分若しくは水分量を確認する、或いは前記水分確認用の孔に、水分センサーを挿入若しくは差し込み、水分センサーで水分の有無若しくは設定された所定量の水分の有無を検出し、水分が無いことなど検出結果を報知する報知手段を設ける構成とし、或いは水分確認用の孔から目視で水分を確認する、或いは貯水部内に浮きを配設し、この浮きの先端が水分確認用の孔の上端近傍或いは上端から突出するように位置し、この先端の上下動により水分を確認する構成等とすることも可能である。 【0021】 また、本発明の緑化体は、前記植栽部若しくは貯水部の何れか一方若しくは双方に、貯水部に対して植栽部を載置する方向を規制する規制手段を設け、該規制手段で載置方向を規制して植栽部を貯水部上に載置することを特徴とする。 【0022】 また、本発明の緑化体は、前記植栽部若しくは貯水部の何れか一方若しくは双方に、貯水部に対して植栽部を載置する位置を規制する規制手段を設け、該規制手段で載置位置を規制して植栽部を貯水部上に載置することを特徴とする。 【0023】 また、本発明の緑化設備は、植栽部及び貯水部が上面開口の略箱形で、植栽部を貯水部上に載置する緑化体或いは上記緑化体を敷設面に複数敷設して構成することを特徴とする。 【0024】 また、本発明の緑化設備は、前記貯水部が隣り合う貯水部と連係可能な第1連係部を有し、貯水部相互を第1連係部で連係して敷設した状態で、連係する貯水部相互間で流水し且つ所定経路に流水する流水経路が形成されることを特徴とする。前記所定経路は、例えば蛇行経路や、直角や弧状の曲部を有する経路とする等適宜であるが、直線状の1方向に規制すると好適である。 【0025】 また、本発明の緑化設備は、前記第1連係部で1方向にのみ連係することを特徴とする。第1連係部で直線状の1方向等に連係する。 【0026】 また、本発明の緑化設備は、前記植栽部が貯水部相互を連係する第2連係部を有し、該第2連係部で貯水部相互を連係することを特徴とする。 【0027】 また、本発明の緑化設備は、前記貯水部相互を、前記第1連係部で第1方向に連係すると共に、前記第2連係部で該第1方向と直交する第2方向に連係することを特徴とする。 【0028】 また、本発明の緑化設備は、前記植栽部を前記貯水部に対して平面視ずらして載置することを特徴とする。 【0029】 また、本発明の緑化設備は、傾斜する敷設面に前記貯水部を複数敷設し、貯水部の傾斜敷設面の下流側に該貯水部に対する導水手段を設けることを特徴とし、導水手段を貯水部の下流側の水分を導水可能な位置に配置する。 【0030】 尚、本発明には、各発明や実施形態の構成に他の構成を追加したものや、各発明や実施形態の構成を他の構成に変更したものや、各発明や実施形態の構成を部分的に削除したものも包含される。 【発明の効果】 【0031】 本発明の緑化体或いは緑化設備は、取扱いが容易であり、潅水を必要とせずに、例えば耐乾燥性等の植物を良好に育成することができる効果を奏し、水道費を節約し、潅水の手間を省くことできる。また、効率的に有効水分量を確保することができる。 【0032】 そして、植栽部及び貯水部を合わせて保持可能な有効水分量を、統計的データに基づき有効性が認められる40リットル/m2以上とすることにより、潅水を全く必要とせず或いは殆ど必要とせずに例えば耐乾燥性等の植物を良好に育成することが可能である。又、貯水部を用いることで、可能な限り軽量化しつつ効率的に有効水分量を確保することができ、取扱いが容易である。 【0033】 また、例えば植栽部の容積を貯水部の容積以下にし、効率的に有効水分量を保持できる貯水部の容積等を可能な限り大きくすることができ、緑化体や緑化設備の重量や高さを最大限小さくしつつ、効率的に有効水分量を確保することができ、更に、設置や配置換え等の施工作業時等に、貯水部が空の状態であるか、簡単に貯水部を空の状態にすることができ、軽量な緑化体や貯水部を容易に扱うことができる。 【0034】 また、導水手段による平均導水速度を、統計的データに基づき有効性が認められる1m2当たり7.5リットル/日以下とすることにより、貯水部の水分を長期間或いは必要な期間保持し、潅水を全く必要とせず或いは殆ど必要とせずに例えば耐乾燥性等の植物を良好に育成することができる。又、貯水部を用いるので、可能な限り軽量化しつつ効率的に有効水分量を確保することができ、取扱いが容易である。また、導水速度を制限することにより、植物の蒸散量及び育成材からの蒸発量を制限することが可能となり、より長期間効率的な植物の育成が可能となる。 【0035】 また、導水手段の導水速度を貯水部の貯水量に応じて異ならせ、好適には貯水部の貯水量の減少に応じて導水速度が漸次遅くなる構成とすることにより、貯水部の貯水量が少なくなった場合に貯水部の貯水を有効に使用することができ、貯水量の異なる環境に随時適応し、より長期間植栽を維持することができる。 【0036】 また、導水手段として植栽部内に毛細管現象で導水する育成材等の第1導水手段と吸水部材等の第2導水手段を設け、好適には貯水部の水位が所定量以上の時に第1導水手段及び第2導水手段により導水し、所定量未満の時に第2導水手段のみにて導水することにより、例えば植物が根付いていない状態の施行時等に、貯水部を満水状態にして第1及び第2導水手段で導水し、施工直後等から育成材全体の充分に水分を行き渡らせ、効果的に植物に水分を供給することができると共に、施工後等から晴天が所定期間続いた場合には第2導水手段のみでの導水で導水速度を遅くし、効率的に水分を供給して貯水部内の水分を長期間良好に保つことが可能となる。 【0037】 また、貯水部に立設する柱部材を植栽部の底面近傍に係合することにより、植栽部若しくは貯水部に位置決め効果を発揮させ、植栽部と貯水部を位置決めして設置することができ、安定性のある緑化体を提供することが可能となる。 【0038】 また、柱部材の上端近傍の平面部で植栽部を支持することにより、植栽部を高い安定性で支持することができ、更には、緑化体自体の安定性も高めることができる。 【0039】 また、植栽部の側壁に傾斜面を設け、植栽部の側壁の下端部を貯水部の開口上若しくは開口内に位置させることにより、植栽部相互に流れる雨水等を傾斜面に沿って流し、確実に貯水部内へ導くことが可能となり、雨水等の大部分を植栽に利用することが可能となる。 【0040】 また、植栽部に水分確認用の孔を設け、好適には中空部材や水分センサー等で貯水部内の水分を確認する或いは報知する等により、例えば施工直後に上面開口で略箱形等の貯水部へ潅水した場合等に、全ての貯水部に水分が行き渡ったか否かを容易に確認することができる。更に、異常気象の場合等にも水分の有無を容易に確認することができ、安心して植栽を楽しむことが可能である。 【0041】 また、貯水部に対して植栽部を載置する方向や位置を規制する規制手段を設け、規制手段で載置方向や載置位置を規制して植栽部を貯水部上に載置することにより、間違った方向や間違った位置に植栽部を載置することがなくなり、簡単に正確な位置に植栽部を載置して良好な植栽状態を実現することができる。例えば敷設面の勾配に対して導水部材の位置を植栽部の中心部ではなく低勾配側に設ける場合に、平面視180度や左右に90度回転して高勾配側に位置するように施工してしまう不具合や、或いは貯水部の底面に凹部や凹所を有し、この凹部や凹所の下端近傍に導水部材の下端を配置し、貯水部内の水分をより多く植栽部に導く構成の場合に、凹部や凹所からずれた位置に導水部材が位置してしまう不具合等を解消することができる。 【0042】 また、植栽部及び貯水部を上面開口の略箱形とし、植栽部を貯水部上に載置する緑化体を敷設面に複数敷設して緑化設備を構成することにより、緑化体をユニット化し、撤去、移設、施工、レイアウト変更などの作業性や施工性を向上することができ、又、製造や施工等のコストダウンを図ることができる。 【0043】 また、貯水部に隣り合う貯水部と連係可能な第1連係部を設けることで、位置決めなど施工性をより向上しつつ、貯水部相互を連係して一体化し、安定して設置することが可能となり、又、貯水部相互を第1連係部で連係して敷設した状態で、連係する貯水部相互間で流水し且つ所定経路に流水する流水経路を形成することにより、敷設面の起伏など状態に適応しながら、仮に施工後に潅水の必要性が生じた場合等に特定の貯水部に潅水することで全ての貯水部に水分を行き渡らせる構成とすることができる。又、緑化設備の部分的なエリア内の上方等に屋根がある場合等で、部分的に雨水が入りにくい貯水部がある場合にも、貯水部相互が流水可能であるため、雨水が入りにくい貯水部に水分を導水して補うことができる。更に、流水経路を第1方向など1方向に規制することにより、例えば勾配の最も高い位置の貯水部に潅水することで1列全ての貯水部へ水分を導水することができる。 【0044】 また、貯水部相互を第1連係部で1方向にのみ連係することにより、例えば貯水部を施工する際に、1列ずつ平行で施工するなど施工性を向上することができると共に、1方向のみ連係されているだけなので、撤去時の撤去作業が容易となる。 【0045】 また、植栽部に貯水部相互間を連係する第2連係部を設け、第2連係部で貯水部相互を連係することにより、植栽部を載置することで位置決めする等、施工性をより向上することができ、又、貯水部相互を連係して一体化し、安定して設置することができる。 【0046】 また、貯水部相互を、貯水部の第1連係部で第1方向に連係すると共に、植栽部の第2連係部で第1方向と直交する第2方向に連係することにより、植栽部を載置すること等で、貯水部を4箇所で連係し、同時に、植栽部を位置決めし、緑化設備内の緑化体を確実に連係して一体化することが可能となり、外力等でバラバラになる等の位置ズレを防止し、設置の安定性を高めることができる。更に、前記位置決め等により、施工性をより一層向上することができる。 【0047】 また、植栽部を貯水部上に平面視ずらして載置することにより、植栽部上に育成材を浸透能力以上の雨が降った場合に、雨水が植栽部或いは育成材上を流れて緑化設備外へ排出することを防止し、雨水を植栽部相互間から貯水部へ落下させ確実に貯水部へ導くことが可能となり、雨水をより有効利用して植栽することが可能となる。 【0048】 また、傾斜する敷設面に緑化体を設ける場合に、貯水部の傾斜敷設面の下流側に該貯水部に対する導水手段を設けることにより、貯水部の水分を無駄なく植栽部へ導水することが可能となる。 【0049】 また、本発明の緑化体及び緑化設備は、特に、温暖湿潤気候で有効性が高く、更には日本の太平洋岸気候区等でより有効性が高いものであり、無潅水で良好な植栽が可能である。例えば東京都で2002年6月1日から実験を行い、現在まで問題なく植物を育成できており、植物の蒸散に関係のある気温、風速、湿度に関する気象庁ホームページの東京都の年間データから、気温35.8度以下、最大瞬間風速33.2m以下、最小相対湿度6%以上の条件下で、無潅水で植物を栽培することが可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0050】 次に、本発明の実施形態について説明する。図1は第1実施形態の緑化体を示す断面説明図である。 【0051】 第1実施形態の緑化体100は、図1に示すように、植物204を栽培可能な植栽部200と、水分を貯水可能な貯水部300と、貯水部300内に貯水される水分500を植栽部200内へ導水可能な導水手段として導水部材400を有し、側壁201及び底面202を有する上面開口で略方形箱形の植栽部200を側壁301及び底面302を有する上面開口で略箱形の貯水部300上に載置し、植栽部200の底面202の挿通穴(図示せず)に吸水部材等である導水部材400を挿入して設ける構成であり、緑化体100は、植栽部200内の後述する育成材203の保水と貯水部300内の貯水可能な水分500の上限値により、複数並設される緑化設備等で、有効水分量40リットル/m2以上の有効水分を保持可能である。 【0052】 植栽部200の底面202には、植栽部200内の余剰水を貯水部300内へ導出すると共に、貯水部300内の上部の空気を導入して植栽部200に植栽されている植物の根に与える機能を有する通水兼通気口(図示せず)が複数穿設され、又、植栽部200の内部に土壌等の育成材203が充填され、育成材203に或いは育成材203上に植物204が栽培される。 【0053】 育成材203には、植物204を栽培可能であれば適宜のものを用いることが可能であり、例えばパーライト、バーミキュウライト、ピートモス、バーク堆肥、チャフコン、木質腐朽有機物、ゼオライト、下水或いは浄水場から発生する汚泥、或いは汚泥の焼却灰等とすることができ、又、これらの内の数種類を選定し、更には必要に応じて根腐れ防止用の硅酸塩白土等を植物204の種類、環境等に応じて適宜選定し、これらを保水性、排水性を良好にするためにバランス良く配合したもの、或いはこれらを単体で若しくは配合して固化しブロック状にした軽量育成材や、スポンジやヤシガラ等の繊維材等の軽量育成材等としてもよい。かかる通気性良好な軽量育成材を育成材203として採用することにより、植物204の根が傷むことを防止でき、又、これらの軽量育成材による荷重は従来の客土の約1/3程度であることから、敷設面への荷重負荷を軽減することができる。 【0054】 貯水部300の底面302の下面には下方に突出して脚部303が設けられ、脚部303で敷設面と貯水部底面302との間に空間を形成し、前記空間を排水用空間として良好な排水を可能としている。尚、脚部303を設けない構成とすることも可能であり、又、脚部303を設けることに代え、例えば底面302の下面に凹凸面を形成する若しくは凹部及び凸部を設ける、或いは底面302の下面に波形等を形成して排水経路を設ける等で、排水空間を設けることも可能である。 【0055】 貯水部300の側壁301の上端部近傍には排水穴(図示せず)が穿設され、前記排水穴で貯水部300内に貯水可能な水分500の上限水位を規定すると共に、貯水部300内の余剰水を確実に排出可能であり、前記排水穴により、前記植栽部200の底面202と貯水部300内に貯水される水分500の上限水位との間に、必ず空気層が形成されるようになっている。前記空気層の存在により、前記植栽部200の通水兼通気口から植物204の根へ空気を確実に導くことが可能であり、丈夫な植物204を植栽可能となっている。 【0056】 また、貯水部300の底面302の面積に側壁301の高さを乗じて得られる体積若しくは貯水部300の容積は、植栽部200の底面202の面積に側壁201の高さを乗じて得られる体積若しくは植栽部200の容積より大きくなるように設定され、幅W及び奥行きが同じである場合に、高さH1とH2が異なり、H2>H1となるように設定されている。即ち、貯水部300に貯水される水分500は貯水部300の容積分貯水可能であるのに対し、植栽部200は育成材203内の空隙にのみ水分を保持可能であるため、植栽部200の体積若しくは容積と貯水部300の体積若しくは容積が同じであれば、貯水部300の保持可能な有効水分量の方が大きくなるため、貯水部300の体積若しくは容積或いはその緑化体100に於ける体積若しくは容積比率を可能な限り大きくし、保持可能な有効水分量を大きくしつつ、緑化体100や緑化設備の高さを抑制可能な構成である。 【0057】 導水部材400は、水分を任意の位置から別の位置へ導くことが可能なものであれば適宜であり、例えば不織布、ガラス繊維束、多孔質セラミックス、熱接着繊維、とうもろこし系繊維、アクリル繊維など様々な吸水性を有する部材、又は、パイプ状であって、ポンプなどにより導水可能なもの等とすることができる、導水部材400は、その上端が植栽部200の底面202或いは下端から上方に所定長さ突出し、その下端が貯水部300の下端或いは底面302に当接する長さとして、前記上端を底面202等から所定長さ上方に突出し、下端を底面302に当接して配設する。 【0058】 次に、第1実施形態の緑化体100による植栽の実験結果について説明する。実験で用いられる緑化体100或いは植栽部200及び貯水部300は平面視面積が0.1m2であり、植栽部200には育成材203として、パーライト、ピートモス、バーク堆肥、ゼオライトを所定割合で配合した軽量育成材を充填し、植物204として育成材203に根付いた芝生を採用している。 【0059】 前記軽量育成材を充填する植栽部200は、複数並設して、乾燥時の1m2当たりの重量W1を測定すると共に、6リットルの水分を与えた後の湿潤状態の1m2当たりの重量W2を測定した結果、W2−W1=2kgであり、植栽部200を複数並設した状態の1m2では2リットル、植栽部200の1個当たりでは0.2リットルの水分を植栽部200或いは育成材203で保持可能である。即ち、前記植栽部200を複数並設して緑化設備を構成する場合、植栽部200により最大で2リットル/m2の有効水分量を保持可能である。尚、育成材203のパーライト、ピートモス、バーク堆肥、ゼオライトを配合する所定割合や1m2当たりの重量は、1m2当たり2リットルの水分を保持可能に設定されている。 【0060】 前記貯水部300は、貯水可能な上限水分量が貯水部300の1個当たりで3.8リットルになるように設定して形成され、貯水部300を複数敷設する緑化設備では貯水部300により保持可能な最大の有効水分量が38リットル/m2である。即ち、植栽部200及び貯水部300の両者で構成される緑化体100の単数では4リットルの有効水分を保持可能であり、緑化体100を複数敷設する緑化設備では、植栽部200と貯水部300の両者により保持可能な最大有効水分量は40リットル/m2である。又、実験例の導水部材400は、直径5mmのアクリル繊維束であり、その上端を植栽部200の下端或いは底面202から上方に10cm突出し、その下端を貯水部300の下端或いは底面302に当接して配置している。 【0061】 上記緑化体100を面に複数隣接して並設することで緑化設備を構成して、透光性を有する屋根にて雨等の外的な水分の入り込みを防止し、且つ側方向からの通風を可能とした屋根有りタイプ(無降雨条件)の緑化設備と、屋根を設けずにそのまま放置した屋根無しタイプの緑化設備の2種類を設置し、屋根有りタイプ及び屋根無しタイプ共に人為的な潅水を一切行わず、植物に一番水分が必要な夏季である2002年6月1日から2002年9月30日まで実験し、植栽状況を観測した。植栽状況の観測結果は表1の通りである。 【0062】 尚、実験中の植物には高麗芝を使用し、実験開始時の芝の長さは25mmであり、実験終了時には、屋根有りタイプが110〜230mmの範囲となり、屋根無しタイプが70〜130mmの範囲となっていた。また、屋根無しタイプは実験終了後から芝刈りを一切行わずに放置しておいたものと、芝の高さを50〜100mm程度に維持したものと、芝の高さを25〜50mm程度に維持したものでそれぞれ実験を行った。 【0063】 【表1】
【0064】 上記表1の如く有効水分量40リットル/m2の緑化設備で、実験当初に前記40リットル/m2の有効水分量を保持させた場合には、屋根有りタイプで24日間植物を栽培できること、換言すれば夏季でも24日間無潅水で植物を栽培することができた。又、40リットル/m2の有効水分量を24日かけて蒸散していることから、緑化設備の1日の蒸散量は1.67リットル/m2であることが分かる。 【0065】 また、気象庁ホームページに掲載されている東京都(世田谷区)の過去10年間(1993年から2002年まで)の6月から9月までの降雨状況から、図2〜図11に示すように、最長の無降雨期間は2001年の7月1日から7月24日の間の24日間である。即ち、過去10年間の無降雨期間は最長24日間であり、上記実験結果の緑化設備では前記24日間の最長無降雨期間でも植物を栽培可能である。従って、東京都での過去10年間の降雨状況の結果から、植栽部200と貯水部300の有効水分量を40リットル/m2に設定することにより、植物204を無潅水で栽培することが可能となる。尚、過去10年間の降雨状況の結果から、2001年は圧倒的に降雨量が少ない年であり、2001年の夏に地面の植物でも枯れていたことを付言しておく。 【0066】 次に、上記実験結果に基づき、より好適な有効水分量を求めるために行ったシミュレーションの結果について図12及び図13に基づき説明する。前記シミュレーションは過去10年間の東京都(世田谷区)での降雨状況に基づくものであり、植物204によって最も水分不足の問題がある2001年6月から9月までの結果を示している。更に、シミュレーションでは、植栽部200及び貯水部300が保持可能な最大の有効水分量は52リットル/m2に設定し、又、6月が梅雨の時期であることを考慮し、初期条件として上記有効水分量40リットル/m2の62.5%である25リットル/m2を当初保持する有効水分量として設定している。即ち、最大の有効水分量である52リットル/m2の上限値の半分以下に設定している。更に、1日当たりの蒸散量は1.67リットル/m2に設定し、降雨量の単位はリットル/m2で示している。尚、1m2の範囲に通常の降雨量の単位で1mmの降雨があった場合には前記範囲の降雨量は1リットル/m2である。 【0067】 前記シミュレーションから、2001年7月24日に有効水分量:0.56リットル/m2で最も少なくなるものの、過去10年間で最大の水不足であった2001年6月から9月の間で常時有効水分が存在することが分かる。即ち、過去10年間のデータ等から、植栽部200及び貯水部300が保持可能な上限の有効水分量を52リットル/m2に設定することで、より確実に、自然降雨以外に潅水を行わずに植物を枯らすことなく栽培することが可能となる。尚、有効水分量を52リットル/m2に設定した場合、上記条件下で過去10年間に於いて植物204が枯れる日は全く存在しなかったことを付言する。 【0068】 従って、24日間の無降雨期間を含む過去10年間のデータに基づき、植物204を人為的に潅水せずに植栽するには、緑化体100或いは植栽部200及び貯水部300が保持可能な上限有効水分量を40リットル/m2に設定するとよく、好適には前記上限有効水分量を52リットル/m2に設定すると、より確実に無潅水で植物204を育成可能となる。また、前記上限有効水分量を59リットル/m2に設定すると、更に4日以上無降雨期間が延びても無潅水で植物204を栽培可能となるので、安全性を向上することができ、より好適である。尚、後述の如く、建物の耐荷重を考慮すると、有効水分量を180リットル/m2以下に設定するとより好適である。 【0069】 更に、上限有効水分量の優位性を向上させるために、図14に示す東京都(世田谷)での1979年〜2002年(1979年以前のデータは公開されていない)までの年間降雨量を参照すると、1984年の928mmの年間降雨量が圧倒的に少ないことが分かる。しかし、この1984年に関しても上記条件にて有効水分量52リットル/m2にてシミュレーションを行った結果、図15及び図16に示すように、有効水分量52リットル/m2で最低有効水分量は8月19日に25.94リットルも存在し、全く問題なく植物204を栽培することが可能であることが分かる。換言すれば、東京都では無潅水にて植物204を栽培することが可能である。 【0070】 更に、より優位性を示すために、図17〜図20に示すように、全国主要都市(全関東地方の主要都市、及び他の地方の主要都市とこの主要都市を中心に全国を網羅可能な都市を選択する(北海道(札幌)、青森県(青森)、秋田県(秋田)、宮城県(仙台)、茨城県(水戸)、栃木県(宇都宮)、群馬県(前橋)、埼玉県(熊谷)、千葉県(千葉)、東京都(東京)、神奈川県(横浜)、新潟県(新潟)、石川県(金沢)、山梨県(甲府)、岐阜県(岐阜)、愛知県(名古屋)、三重県(津)、京都府(京都)、大阪府(大阪)、奈良県(奈良)、鳥取県(鳥取)、広島県(広島)、山口県(山口)、香川県(高松)、高知県(高知)、福岡県(福岡)、長崎県(長崎)、大分県(大分)、鹿児島県(鹿児島)、沖縄県(那覇)))の年間総降雨量を1961年から2002年まで示されており、この年間総降雨量から明らかなように、埼玉県の熊谷が1984年に年間総降雨量が713.0mmで極端に少ないことがわかる。つまり、埼玉県の熊谷にて1984年の降雨データにより上記条件下で植物204が枯れなければ、全国に対しても無潅水にて植物204を栽培することが可能といえる。尚、図18〜図20中のデータなしは、実際にデータ化されていないものである。また、図18〜図20は降雨データを示す都道府県の場所を示す図であり、図21、図22は埼玉県(熊谷)の降雨データを示す図である。 【0071】 上記の理由により、埼玉県の熊谷を考察すると、1984年に上記条件下で、有効水分量52リットル/m2にてシミュレーションを行った結果、図21、図22に示すように、有効水分量52リットル/m2で最低有効水分量は9月4日に5.4リットルも存在し、全く問題なく植物204を栽培することが可能であることが分かる。換言すれば、有効水分量52リットル/m2以上であれば、日本全国で無潅水にて植物204を栽培することが可能である。 【0072】 即ち、過去の降雨量及び建物の耐荷重を考慮すると、本発明の最良の有効水分量は52リットル/m2以上180リットル/m2以下である。 【0073】 次に、緑化体100で植物204を完全に或いは殆ど無潅水で植栽する場合に関し、導水部材400の導水速度の調整或いは設定について説明する。前提として、緑化体100或いは緑化体100による緑化設備を新築・既設を問わず建造物に敷設する場合、一般的な建造物の耐荷重を考慮すると、上限有効水分量を保持した状態の緑化体100或いは緑化体100による緑化設備の重量を、少なくとも180kg/m2程度以下に抑える必要がある。 【0074】 そして、仮に貯水部300の上限有効水分量を180kg/m2に対応する180リットル/m2に設定する場合、貯水部300に上限無降雨期間である24日間水分が常在するように制御するためには、導水手段である導水部材400の平均導水速度を7.5リットル/日にする必要がある。即ち、導水部材400により7.5リットル/日以下の平均導水速度で貯水部300から植栽部200へ導水することにより、上記無降雨期間の24日間、貯水部300内に水分500を常在させることができ、導水部材400の導水速度を制御することにより無潅水で植物204を栽培することが可能となる。 【0075】 更に、導水部材400の平均導水速度を7.5リットル/日に設定して植物204を栽培した場合、緑化体100或いは緑化体100による緑化設備に於いて緑化エリアを楽しむ際に植栽部200の上面が常に濡れてしまうような事態が生ずる場合があるが、かような事態に配慮し、例えば平均導水速度を1m2当たり1.67リットル/日とする等、平均導水速度を1日の蒸散量と同速度或いは僅かに速い速度に設定すると好適である。 【0076】 また、導水手段である導水部材400等の構成を、導水速度を貯水部300内の水分量に応じて変化させる構成、好適には貯水部300内の水分500が減るに従って導水速度が遅くなる構成にすると好適であり、より長期間植物204を栽培することができると共に、通常の降雨が多い季節には植物204に多く水分500を与え、降雨の少ない時期には植物204は枯れない程度に水分500を与えることが可能となり、より自然に近い状態で植物204に対して水分500を供給し、丈夫な植物204を育成することができる。 【0077】 前記貯水部300内の水分500の減少に応じて導水速度が遅くなる構成としては、例えば図23(a)のように、略円錐形の導水部材400或いは吸水部材をその底面側を植栽部3内に、先細の先端部側を貯水部300の底面302の方に向けて配設し、貯水量が多い場合に水分500を導水部材400のより大きな断面積の位置まで接触させ、導水部材400のより大きな表面積及び体積で多量の水分500を導水し、他方、貯水量が少ない場合に水分500を導水部材400のより小さい断面積の位置まで接触させ、導水部材400のより小さな表面積及び体積で少量の水分500を導水する構成等とし、漸次導水速度が遅くなる構成としてもよい。 【0078】 また、他の構成として、図23(b)のように、例えば中空円柱の第1導水部材400aの中空部に、第1導水部材400aより長い円柱状の第2導水部材400bを挿入する等により、第2導水部材400bの上部に第1導水部材400aを周設し、その導水部材400a、400bを配設して、貯水部300内の水分500が第1導水部材400aにまで接する場合には第1導水部材400a及び第2導水部材400bで速い導水速度で導水し、貯水部300内の水分500が第2導水部材400bにのみ接する場合には第2導水部材400bのみで遅い導水速度で導水する構成等とし、2段階など段階的に導水速度を制御或いは調整する構成としてもよい。 【0079】 また、他の構成として、図24のように、例えば植栽部200の底面202の略中央部に下向きに突出する略円筒状の突出部214を設け、突出部214の底面の略中央に導水部材400を挿入する挿通穴209を設け、挿通穴209の周囲に弧状スリットの通水孔215を4つなど複数穿設するようにしてもよい。前記導水構造は、突出部214の底面よりも上方に位置する水分500は、突出部214の底面に形成された通水孔215を介して育成材203により直接導水すると共に導水部材400で徐々に導水し、突出部214の底面よりも下方に位置する水分500は、導水部材400のみにて徐々に導水し、突出部214の底面より上方に位置する水分500と下方に位置する水分500では導水速度が異なるようになっている。 【0080】 前記構成により、例えば施工直後等の植物204が水分不足の状態で枯れやすい状況でも、育成材203の毛細管現象を介して導水すると共に導水部材400で導水し、より早く且つ確実に植物204に水分500を与えることができる。また、水位が突出部214の底面より下方に存在する場合には導水部材400のみで導水することから、徐々に植物204に水分500を与えて長期間貯水部300内の水分500を保持することができる。 【0081】 尚、突出部214を下方に突出させる長さは、例えば植栽部200の育成材203が保持可能な保水量分以上を突出部214で導水可能な程度とすると、施工直後に素早く植栽部200の育成材203内に水分500を充分に保持した状態を作り出すことが可能となって好適であり、例えば育成材203内の保水上限量が、3リットル/m2の場合は、貯水部300の貯水上限水位よりも30mm以上下方に突出して設ける構成等とする。また、前記構成では、第2導水手段である導水部材400の平均導水速度を1日の蒸散量である1m2当たり1.67リットル/日と設定すると、最適な水分量を導水して長期間植物204を栽培可能となり好適である。 【0082】 上記第1実施形態の緑化体100或いは緑化体100による緑化設備等で、有効水分量或いは導水手段の導水速度或いはその両者を最適な設定等とすることにより、無潅水にて植物を栽培することが可能となると共に、雨水をより有効利用、水道費を節約することが可能となる。尚、有効水分量や導水速度等の設定に対する緑化体100或いはその緑化設備等には、様々なものを採用可能である。 【0083】 次に、第2実施形態の緑化体及びその緑化設備について説明する。図25〜図26は第2実施形態に関し、図25は植栽部を示す図、図26は貯水部を示す図、図27は貯水部を複数敷設する際の連係状態を示す図、図28は貯水部を複数敷設した状態の一部拡大平面説明図、図29は緑化設備を示す図である。 【0084】 第2実施形態の植栽部200は、図25に示すように、第1実施形態とほぼ同様に、側壁201及び底面202を有する平面視略正方形で、上面開口の略箱形に形成されていると共に、正方形枠状の脚部205が底面202の下面から下方に突出して一体形成されている。又、1つの側壁201の下端近傍には、後述する隣接する貯水部300の側壁301・301相互を連係するための断面コ字形の第2連係部206が設けられ、第2連係部206が形成された側壁201と対向する1つの側壁201の下端近傍には第2連係部206の上端部が係入される段部207が形成されている。又、底面202には植栽部200内の余剰水を貯水部300内へ導くと共に、貯水部300上或いは貯水部300内の空気を植栽部200内の植物204の根等へ導く機能を有する複数の通水兼通気口208が穿設され、底面202の略中央には植栽部200内の育成材203が乾燥した際等に貯水部300内から植栽部200内へ導水する導水部材400を挿通可能な挿通穴209が形成されている。前記植栽部200内には上述の育成材203が充填され、育成材203に芝生、セダム、苔類、蔓性植物、木或いは花等、様々な植物204を栽培することが可能である。 【0085】 第2実施形態の貯水部300は、図26に示すように、第1実施形態とほぼ同様に、側壁301及び底面302を有する平面視略正方形で、上面開口の略箱形に形成されており、1つの側壁301の略中央の上端近傍に外方に突出する略鉤形の第1連係部304が形成され、第1連係部304の上面に通水用の凹溝305が形成されている。又、第1連係部304が形成された側壁301と対向する1つの側壁301の略中央の上端部近傍に、別の貯水部300の第1連係部304を係合して連係可能な凹部306が形成されており、図27に示すように、任意の貯水部300の凹部306に隣り合う他の貯水部300の第1連係部304を覆い被せて連係し、貯水部300・300相互間を連係して敷設面600に敷設する構成である。残る他の2つの側壁301には第1連係部304や凹部306等は設けられていない。 【0086】 前記第1連係部304は、側壁301の上端を一部切り欠いて設けられ、前記切り欠き部から凹溝305の側面と底面が外方に突出して延設され、前記側面と底面に囲まれた凹溝305が流水経路を構成しており、又、前記側面及び底面の先端部には、下方に連なって突出し、隣り合う他の貯水部300の凹部306の上端に係止可能な係止片307が延設されている。そして、図27に示すように、勾配で低い高さに位置する箇所の貯水部300の凹部306に勾配で高い高さに位置する箇所の貯水部300の第1連係部304を覆い被せて連係し、凹溝305で流水経路を構成することにより、勾配の高い位置の貯水部300から勾配の低い位置の貯水部300へ確実に漏れのない流水をすることが可能となる。 【0087】 また、図28に示すように、勾配の低い位置の貯水部300の凹部306へ勾配の高い位置の貯水部300の第1連係部304を順次覆い被せ、流水方向である第1方向を形成するように、或いは流水方向である第1方向に合わせて貯水部300・300を連係しつつ、等の敷設面600に貯水部300を複数敷設する場合に、例えば、貯水部300の内、(A)は(B)及び(C)と連係されるが、(D)及び(E)とは連係されない状態となり、第1方向と直交する第2方向では貯水部300・300相互は連係されていない状態となるが、前記第2方向に於いても、植栽部200の第2連係部206を側壁301・301の上端から覆い被せて係合することにより、貯水部300・300を相互に連係する。 【0088】 即ち、貯水部300上に、育成材203が充填され植物204が植栽されている植栽部200を載置する場合には、図29に示すように、植栽部200の脚部205が貯水部300の上面開口内に入り込ませ、植栽部200の側壁201の下端部が貯水部300の側壁301の上端部で支持されるようにすると共に、植栽部200の第2連係部206を側壁301・301の上端から覆い被せて係合し、第2連係部206を側壁301・301の上端から覆い被せて係合し、第2連係部206で第2方向に隣接する貯水部300・300の上端相互を狭持して連係する。例えば(A)の貯水部300上に植栽部200を載置することにより、(A)と(E)の貯水部300が連係される。そして、植栽部200を全ての貯水部300上に載置することにより、第2連係部206により第2方向に隣接する全ての貯水部300を相互に連係することができる。 【0089】 上記第2実施形態の緑化体100及びその緑化設備は、流水方向である第1方向の貯水部300の相互を貯水部300に設けられた第1連係部304で連係し、流水方向と直交する第2方向の貯水部300の相互を植栽部200を載置することにより植栽部200に設けられた第2連係部206で連係することにより、4方向とも確実に位置決めすることができる。 【0090】 また、例えば流水方向を直線状の1方向に規制することにより、勾配に於ける最も高い位置に配置される貯水部300の1列に潅水を行えば、全ての貯水部300へ水分を導入することが可能となり、施工直後に潅水する必要がある場合等に於ける潅水作業の労力を低減することができる。 【0091】 また、緑化設備内の任意の貯水部300を交換する場合等で、取り外し作業で関連する植栽部200を取り除き、その後に貯水部300を取り除く際に、貯水部300は第1連係部304で第1方向のみに連係していることから、貯水部300の第1連係部304を軽く持ち上げるだけで、第1連係部304による連係を解除して取り外すことができ、容易に取り外し作業を行うことができる。又、貯水部300を取り外して交換等した後に、貯水部300を取り付ける際にも、第1方向で隣り合う他の貯水部300の第1連係部304を軽く持ち上げ、第1方向で隣り合うもう一方の貯水部300の凹部306に取り付ける貯水部300の第1連係部304を係合して連係すると共に、持ち上げている貯水部300の第1連係部304を取り付ける貯水部300の凹部306に係合して連係するだけで敷設することができるため、容易に交換作業を行うことができる。 【0092】 次に、第3実施形態の緑化体100及びその緑化設備について第1、第2実施形態と異なる箇所の詳細を説明する。図30〜図34は第3実施形態に関し、図30は植栽部を示す図、図31は貯水部を示す図、図32は緑化体を示す図、図33は貯水部を複数敷設した状態を示す図、図34は緑化設備の説明図である。 【0093】 第3実施形態の植栽部200は、図30に示すように、下方に向かって内向きに傾斜するテーパ面の側壁201及び底面202を有する平面視略正方形で、上面開口の略箱形に形成されており、底面202の下面の周縁から下方に突出し且つ一部に複数の凹部210が設けられている脚部205が一体形成されていると共に、脚部205の内の1角には四角形に囲まれた四角脚部211が設けられ、四角脚部211は後述する貯水部300の切欠凹部308に係合可能になっている。 【0094】 植栽部200の底面202には、第1、第2実施形態と同様の機能を有する通水兼通気口208がスリット状に複数形成されていると共に、平面視の略中央からずれた位置に第1、第2実施形態と同様の機能を有する挿通穴209が設けられ、挿通穴209は導水部材400若しくは導水部材400を支持する略筒状等の支持部材を挿通可能であり、又、底面202の上面から上方に向かって、側壁201の上端よりも僅かに低い高さの平面視略十字形の中実の第1柱状部材212が立設され、本例では16本の第1柱状部材212が立設している。植栽部200は第1、第2実施形態と同様に育成材203を充填し、育成材203に植物204を栽培することが可能である。 【0095】 第3実施形態の貯水部300は、図31に示すように、側壁301及び底面302を有する平面視略正方形で、上面開口の略箱形に形成されており、1つの側壁301の上端近傍に外方に突出する略鉤形の2つの第1連係部304が形成され、第1連係部304の上面は流水用の凹溝305になっていると共に、第1連係部304が形成されている側壁301と対向する1つの側壁301の上端近傍に他の貯水部300の第1連係部304を係合して連係可能とする2つの凹部306が形成されている。第1連係部304の構成及び第1連係部304による連係構造は第2実施形態と同様であり、又、第2実施形態と同様に残る2つの側壁301には第1連係部304や凹部306は設けられていない。 【0096】 貯水部300の四隅には、筒形で上端に切欠凹部308が形成された柱部材である支持部材309が底面302から上方に向かって立設されており、支持部材309の上端近傍で且つ切欠凹部308の底部と略同一高さ位置には面状の平面部310が形成され、支持部材309は平面部310で閉鎖されており、又、切欠凹部308は植栽部200の脚部205を係合可能な幅を有し、切欠凹部308は、図31(a)の右下の第1支持部材309aには側壁301側の2辺(右辺、下辺)に1つずつ設けられ、同図右上の第2支持部材309bには第1連係部304を有する側壁301側(右辺)に2つ、上辺に1つ、この上辺に直交する内側の左辺に2つ設けられ、左下の第3支持部材309cには第1支持部材309aと第4支持部材309dを結ぶ対角線に対し、第2支持B図愛309bと線対称となる位置に切欠凹部308が設けられ、左上の第4支持部材309dには全ての4辺に2つずつ設けられている。尚、切欠凹部308は上方に載置される植栽部200の載置位置を決定するために、上記のような形成箇所に形成しているが、全ての支持部材309に第4支持部材309dのような4辺に2つずつ設ける構成にしてもよい。 【0097】 貯水部300の底面302の上面には、上方に向かって側壁301の上端と略同一高さの平面視略十字形の第2柱状部材311が16本立設されている。又、支持部材309の有する四隅の下方には脚部312が形成されていると共に、第2柱状部材311の下端位置で底面302の下面から下方に脚部313が設けられ、確実に貯水部300を支持可能で、且つ貯水部300の底面302と敷設面600との間に排水用の空間である排水空間を形成し、余剰水などを良好に排水可能になっている。 【0098】 上記貯水部300に植栽部200を載置して緑化体100を構成する場合には、図32に示すように、貯水部300に対して平面視で上下左右にずれた位置に植栽部200を載置する。尚、本例の前記ずれた位置のズレ量は比較的小さいものである。前記載置状態では、植栽部200の脚部205や四角脚部211を支持部材309の切欠凹部308に係合し、植栽部200を貯水部300に対して位置決めして、外力等による植栽部200の移動を防止可能であると共に、支持部材309で脚部205や四角脚部211を確実に支持可能である。この際に、四角脚部211が設けられているので、貯水部300から外側にずれる四角脚部211と貯水部300の内側方向にずれている脚部205及び植栽部200を支持部材309で確実に安定して支持することができる。更に、支持部材309の上端近傍の平面部310で脚部205、四角脚部211を平面的に支持することにより、例えば1つの緑化体100でも安定して植栽部200を支持できる等、より支持の安定性を高められている。 【0099】 更に、植栽部200を貯水部300に載置した状態で、第1柱状部材212の立設する位置と第2柱状部材311の立設する位置を平面視同一位置とする構成により、植栽部200の上方からの踏圧等の外力を、柱状部材212、311や貯水部300の脚部313、312等を介して敷設面600で確実に受けて支持することが可能となる。そして、前記構成により、植栽部200に於ける育成材203の固化等による植物204の根へのダメージを無くすことができ、又、植物204が植栽されている育成材203の上面の凹凸化を防止することができ、更には貯水部300の変形を防止し、長期に亘って確実に貯水空間を確保することができる。 【0100】 また、緑化設備を構成する場合に、貯水部300を等の敷設面600に複数敷設する際には、図33に示すように、貯水部300の第1連係部304を隣り合う貯水部300の凹溝305に係合して、流水方向を直線状の第1方向に規定しながら貯水部300を相互に連係するが、第3実施形態の場合も第2実施形態と同様に、第1方向と直交する直線状の第2方向では貯水部300は相互に連係されていない状態である。例えば貯水部300の内、(A)は(B)及び(C)と連係されるが、(D)及び(E)とは連係されていない状態となる。 【0101】 そして、貯水部300上に、育成材203を充填して植物204を栽培してなる植栽部200を載置し、図34に示すように、ずれた植栽部200の脚部205、211を、貯水部300の(A)に対して隣り合う貯水部300((C)、(E)、(F))の支持部材309に形成された切欠凹部308に係合して支持部材309に載置し、前記係合で四方向への移動を規制した状態とする。即ち、脚部205、211の切欠凹部308への係合が上記第2連係部と同様に機能し、貯水部300の相互を四方向に連係することができ、全ての貯水部300上に植栽部200を係合しながら載置することにより、第2方向及び四方向について各貯水部300相互間を確実に連係することができる。尚、貯水部300の(A)の隅部で接する貯水部300の(C)、(E)、(F)は、植栽部200の四角脚部211の切欠凹部308への係合だけで(A)と連係することが可能である。 【0102】 上記第3実施形態の緑化体100及びその緑化設備は、上述の作用効果に加え、上記第1、第2実施形態と同様の効果を発揮することができ、又、植栽部200に特に第2連係部206等を設けることなく、脚部205、211を第2連係部として使用することが可能であるため、製造コストの低下を図ることができる。又、植栽部200を貯水部300に対してずらして載置するので、植栽部200・200の側壁201・201相互間から植栽部200の育成材203の上面を流れた雨水などを貯水部300内に導くことが可能であり、雨水を効率よく集水して貯水することができると共に、植栽に使用する水道費を節約することが可能である。又、流水用の凹溝305を側壁301の中央部から外方に計2箇所設けているので、敷設面600に多少の不陸がある場合等にも、水分500が流水凹溝305から溢れる或いは凹溝305以外に流れること等を確実に防止し、確実に流水方向へ流水することが可能である。 【0103】 又、植栽部200が貯水部300に対して平面視上下左右にずらして載置することから、第1方向及び第2方向の連係以外にも、斜め方向に位置する貯水部300とも連係することが可能であり、より強固に貯水部300相互を連係することができる。 【0104】 又、図34に示すように、緑化設備に於いて、少なくとも第1連係部304の突出方向に植栽部200をずらす構成により、平面視で第1連係部304の先端が植栽部200の側壁201よりも内方に位置し、植栽部200で隠れて視認不能にすることが可能であるため、美観を向上できると共に、例えば緑化設備の外周縁に縁石などを設ける或いはボーダ処理を施す場合にも、第1連係部304が邪魔になることを防止できる。尚、第1連係部304を有する側壁301以外の凹部306を有する側壁301や他の2つの側壁301には、貯水部側壁301の外面等から外方に突出する部分が無いため、容易に縁石を設ける或いはボーダ処理を施すことが可能である。 【0105】 又、導水部材400の挿通穴209を植栽部200に於いて勾配下流側の位置にずらして形成し、貯水部300への植栽部200の載置位置を勾配下流側にずらして設けることによって、より多くの貯水部300内の水分500を植栽部200内へ導くことが可能となり、貯水部300の無駄な水分500を極力減らすことができる。 【0106】 以上、本発明の第1〜第3実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な拡張及び変形が可能である。 【0107】 例えば図35に示すように、植栽部200の側壁201や脚部205をテーパ状の面一の傾斜面で形成し、傾斜面の下端を下方に位置する貯水部300の開口内に位置させ、植栽部側壁201・201相互間からの雨水が傾斜面を伝って貯水部300内に集水される構成とすると、安価でより確実に雨水等を集水することができる緑化体100或いは緑化設備にすることができ好適である。前記構成では、例えば図示のように、貯水部300の側壁301に植栽部200の脚部205を載置可能な支持片314を内方に突出させ、脚部205を支持片314上に載置して植栽部200を支持する。 【0108】 また、例えば図36に示すように、植栽部200に貯水部300内の水分量を確認可能な水分確認用の孔213を穿設するようにしてもよい。図36の例は第3実施形態の植栽部200と基本構成はほぼ同一の植栽部200に水分確認用の孔213を形成したものであり、側壁201に接した位置にも複数の第1柱状部材212が立設され、側壁201に接した第1柱状部材212の一部に植栽部200を貫通する水分確認用の孔213が穿設されている。水分確認用の孔213を第1柱状部材212の長手方向に沿って貫通して設け、上端部近傍まで連続した孔213を形成し、水分確認用の孔213の変形や塞がりを防止することが可能であると共に、側壁201の近傍に孔213を設け、植栽の邪魔にならない構成である。尚、育成材203の充填位置は第1柱状部材212の上端までとすることにより、水分確認用の孔213は仮に塞がれたとしても植栽により塞がれるだけとすることができ、容易に開口することが可能である。 【0109】 更に、前記水分確認用の孔213から、直接覗いて目視し、貯水部300内の水分500の量を確認することなど適宜の構成とすることが可能であるが、例えば水分確認用の孔213に、ストロー状の中空部材を下端が貯水部300の底面302に当接するまで挿入し、挿入後に中空部材の上端を手等で塞ぎ、そのまま中空部材を引き抜き、中空部材の水分量を目視することにより、貯水部300内に存在する水分500の量を確認する構成や、或いは水分確認用の孔203から貯水部底面302まで当接するように水分センサーを挿入した状態とし、水分センサーで貯水部300内の水分500の有無或いは所定量の水分500の有無を検出する構成等とすると好適である。更に、水分センサーを使用する場合は、ランプや警報音などにより、水分500が無いこと或いは所定量の水分500が無いことを検出して報知する等、水分500の有無等を報知する報知手段を水分センサーとは別体或いは一体に設けると好適である。その他に、例えば水分確認用の孔213に、目盛等を有する棒状のフロートを挿入し、フロートの上方への突出高さから水分の有無或いは水分量を確認する構成等とすることが可能である。 【0110】 貯水部300内の水分500の有無を検出する構造等を設けることにより、施工直後に潅水する場合等に確実に全ての貯水部300へ潅水が完了したか否かを容易に確認することができると共に、万一の異常気象時等でも安心して植栽を楽しむことができる。 【0111】 更に、水分確認用の孔213を潅水用の孔として併用する構成にしてもよく、例えば植物204としてマット状の植物204を育成材203に載置する場合等、水分確認用の孔213から潅水ホースを挿入して貯水部300に潅水し、潅水終了後にマット状の植物204を育成材203に載置する施工方法を取ることができ、潅水忘れを未然に防止することが可能となる。更に、勾配の状態により貯水部300に水分が行き渡らない箇所が発生した場合には、前記水分確認用の孔213から潅水することが可能となり、植栽部を取り外さずに潅水を行うことが可能となる。 【0112】 また、上記には好適な実施形態として緑化体100や緑化設備の様々な形態について説明したが、貯水部300上に土壌を盛って植栽部200を形成する所謂客土タイプのものでもよい。 【0113】 また、貯水部300を植栽部200の下に設置する構成或いは植栽部200を貯水部300上に設置する必要は必ずしもなく、例えば図37に示すように、植栽部200と離れた位置に貯水部300として貯水用のタンク300aを設け、タンク300a内の水分500を導水手段となる潅水パイプ411及びポンプ412によって植栽部200内へ導く構造であっても良い。前記構成では、植栽部200内の水分500が少なくなると、ポンプが作動し、貯水タンク300a内の水分500を植栽部200の底面202に向かって吹き付け、底面202の通水兼通気口208等から水分500が吸水され、育成材203で水分500が保持される。保持されなかった水分500や雨水などの余剰水は植栽部底面202から落下し、ポンプ412の作動により、パイプ411等を介して貯水タンク300aへ導かれる構造とする。前記構成により、植栽部200が施されている箇所の重量を抑えることが可能となる。尚、植栽部200内の水分有無の検出等は、水分センサー等で行うなど適宜である。 【0114】 また、上記実施形態では、植栽部200及び貯水部300を平面視正方形の略箱形とする場合等について説明したが、植栽部200や貯水部300は様々な形状とすることが可能である。又、第3実施形態の四角脚部211は1隅のみに設けるだけではなく、2、3又は4隅に設けてもよく、前記構成により、一層強固に貯水部300相互間或いは貯水部300と植栽部200の位置決め効果を発揮することが可能となる。又、本発明は、貯水部300の4辺すべてに連係部或いは係合部を設け、貯水部300相互を全て係合して連係する構造にしてもよい。又、第3実施形態のずらし方向は前後左右にずらす以外に、前後のみ、或いは左右のみにずらす構成としてもよい。 【0115】 また、第3実施形態の切欠凹部308は植栽部200の脚部205よりも幅広に形成する、或いは上方に向かうに連れて徐々に幅広となるように形成すると、より載置作業が容易な構成となって好適である。又、植栽部200の略全体が載置される貯水部300の切欠凹部308を脚部205、211と略同一幅に形成し、前記貯水部300と隣り合う他の貯水部300の切欠凹部308で前記植栽部200の脚部205、211が載置される箇所の切欠凹部308を上記幅広或いは徐々に幅広となる構成とすると好適である。即ち、植栽部200と貯水部300を予め一体化して緑化体100とし、緑化体100を複数敷設して施工する場合等には、切欠凹部308を脚部205、211と略同一幅に形成することにより、ほぼ真下の貯水部300の切欠凹部308に脚部205、211を係合してより正確な位置で植栽部200を位置決めして一体化することができ、更に前記幅広の構成で、隣り合う他の貯水部300の切欠凹部308に脚部205、211を係合して植栽部200を容易に載置することができ、施工を一層容易化することが可能となる。 【0116】 また、第3実施形態の支持部材309の頂面等の構造は上記実施形態に限定されず、例えば図38に示すように、支持部材309の上面を塞がずに、植栽部200を支持する支持突起315を内方へ突出形成し、支持突起315上に植栽部200の脚部205、211を載置して支持する構成にしてもよく、前記構成により一層安価に製造でき、コストダウンに繋がる。 【0117】 また、第3実施形態に示すように貯水部300上に植栽部200をずらして載置する場合、或いは導水部材400の位置が勾配の下流側に位置するように植栽部200を載置する場合に、植栽部200の載置方向を規制する規制手段を設けると、植栽部200を貯水部300上に正確な位置に確実に載置することができると共に、導水部材400が勾配の上流側に位置してしまうことや、隣り合う貯水部300・300相互の連携が行われない等の不具合を解消することができ好適である。 【0118】 例えば図39〜図43に示すように、植栽部200の正方形の底面202に於ける対角する2隅近傍それぞれの他の一隅に近い位置に、規制手段として中空で下方へ向かうに従い幅狭となる略裁頭円錐形の第1規制突出部216・216の一対を設け、正確な方向や角度で植栽部200を貯水部300にずらして載置した状態で、第1規制突出部216・216が貯水部300の対向する2隅近傍内に配設される構成とする。前記構成では、図42(a)のように正確な方向や角度で植栽部200を載置した場合、下方に位置する貯水部300と干渉することなく載置されるが、図42(b)〜(d)のように植栽部200を正確な方向から右方向に90度、左方向に90度、180度回転して貯水部300上に載置すると、貯水部300に形成された側壁301或いは柱部材である支持部材309に干渉するようになっている。即ち、図42(b)のように正確な方向から植栽部200を右方向に90度回転して載置する場合には一つの第1規制突出部216と支持部材309が干渉し、図42(c)のように正確な方向から左方向に90度回転して載置する場合には一つの第1規制突出部216と支持部材309が干渉し、図42(d)のように正確な方向から180度回転して載置する場合には両第1規制突出部216・216が側壁301及び流水用の凹溝305に干渉し、前記干渉で植栽部200が傾き、間違った方向や角度で植栽部200が載置されていることを目視で簡単に確認することができる。従って、導水部材400の位置を正確な位置に配置して植栽部200を載置し、良好な植栽状態を確実に確保することができる。 【0119】 尚、第1規制突出部216は前記略裁頭円錐形以外に、略円柱形、底面視で略十字形、略L字形の柱状部材や、略三角柱形、略四角柱形など適宜の形状とすることが可能であり、また、第1規制突出部216の突出箇所も前記例に限定されるものではなく、正確な方向や角度で植栽部200を貯水部300に載置した場合に貯水部300と干渉することがなく、誤った方向や角度で植栽部200を貯水部300に載置した場合に貯水部300と第1規制突出部216が干渉する構成であればよい。また、植栽部200に第1規制突出部216を設けるのではなく、貯水部300側に突出部を規制手段として設ける構成でもよい。更に、本発明の第1規制突出部216には、少なくとも1方向或いは所定角度で植栽部200を貯水部300上に載置した際に貯水部300と干渉し、植栽部200と貯水部300が正確に載置できない構成であれば含まれる。 【0120】 更に、植栽部200の底面202に底面視で略L字形の第2規制突出部217を設け、植栽部200を正確な位置に載置した場合には、図43(b)に示すように第2規制突出部217が第2柱状部材311と係合し、植栽部200と貯水部300が位置決め固定される構成とし、植栽部200と貯水部300の載置位置が間違った場合には、図43(c)〜(e)に示すように第2規制突出部217と貯水部300の第2柱状部材311とが干渉する構成とすると一層好適であり、植栽部200と貯水部300をより正確な位置で固定して載置することができ、導水部材400が配置される位置もより確実な位置となる。図43(a)は正確な位置で貯水部300上に植栽部200を載置した状態を示す平面図で、図43(b)は図43(a)の丸部拡大図で且つ植栽部200の第1柱状部材212を削除した状態、図43(c)は図43(b)を図示左方向に間違った位置に載置した状態、図43(d)は図43(b)を図示下方向に間違った位置に載置した状態、図43(e)は図43(b)を図示左下方向に間違った位置に載置した状態を示している。更に、図34の第3実施形態の構成と同様に、貯水部300の支持部材309に形成された切欠凹部308に貯水部300の上方の植栽部200及びその植栽部200と隣り合う他の植栽部200が係合可能な構成とする場合、間違った位置に上方の植栽部200が載置され、隣り合う他の植栽部200が係合不能となることが無くなり、隣り合う緑化体100・100の係合配置を確実に行うことができる。 【0121】 尚、第2規制突出部217は略L字形に限定されるものではなく、底面視で略円形、十字形、略4分の1円形など適宜の形状とすることが可能であり、更に第2規制突出部217の突出箇所も本例に限定されるものではなく、又、第2規制突出部217は前記第2柱状部材311と係合する構成に限定されず、正確な位置で植栽部200を貯水部300に載置した場合に貯水部300に干渉することなく、間違った位置で植栽部200を貯水部300に載置した場合に貯水部300と第2規制突出部217が干渉する構成であればよい。更に、第2規制突出部217は植栽部200に設けるのではなく、貯水部300側に第2規制突出部を設ける構成でもよい。更に、本発明の第2規制突出部217には、間違った少なくとも1位置で植栽部200を貯水部300上に載置した際に、植栽部200と貯水部300を正確に載置できない構成であれば含まれる。 【0122】 また、上記貯水部300の支持部材309に形成された切欠凹部308は、貯水部300の上部に位置する植栽部200が載置される箇所のみに切欠凹部308を形成し、他の隣り合う植栽部200が係合される箇所には凸部を形成する構成や、又は何も形成しない構成とすることも可能であり、更に、その逆の構成とすることも可能である。この場合、凸部又は何も形成しない箇所に植栽部200を係合するために植栽部200の脚部205等に凹部を形成する等により係合載置する構成等とする。前記係合載置する構成により、上部に位置する植栽部200の載置位置を間違えること等を防止できる。 【0123】 また、貯水部300の底面302で、且つ植栽部200の導水部材400が位置する箇所に凹部又は凹所、或いは徐々に低くなる傾斜面を設けると、敷設面の勾配に関係なく貯水部300内の水分をより無駄なく確実に植栽部200に導水することが可能となって好適であり、雨水の有効利用を確実に行うことができると共に、植栽部200に植栽された植物204をより長く育成することが可能となる。 【産業上の利用可能性】 【0124】 本発明の緑化体或いは緑化設備は、例えば屋上緑化を図るために屋上面に設けるなど各種緑化に用いることができる。 【図面の簡単な説明】 【0125】 【図1】第1実施形態の緑化体を示す断面説明図。 【図2】気象庁による東京都世田谷区の1993年の降雨状況を示す図。 【図3】気象庁による東京都世田谷区の1994年の降雨状況を示す図。 【図4】気象庁による東京都世田谷区の1995年の降雨状況を示す図。 【図5】気象庁による東京都世田谷区の1996年の降雨状況を示す図。 【図6】気象庁による東京都世田谷区の1997年の降雨状況を示す図。 【図7】気象庁による東京都世田谷区の1998年の降雨状況を示す図。 【図8】気象庁による東京都世田谷区の1999年の降雨状況を示す図。 【図9】気象庁による東京都世田谷区の2000年の降雨状況を示す図。 【図10】気象庁による東京都世田谷区の2001年の降雨状況を示す図。 【図11】気象庁による東京都世田谷区の2002年の降雨状況を示す図。 【図12】東京都世田谷区の2001年6月〜9月に於ける降雨量と有効水分量の関係を示す図。 【図13】図12の降雨量と有効水分量の関係を示すグラフ。 【図14】気象庁による東京都世田谷区の1979年〜2002年の年降水量を示す図。 【図15】東京都世田谷区の1984年6月〜9月に於ける降雨量と有効水分量の関係を示す図。 【図16】図15の降雨量と有効水分量の関係を示すグラフ。 【図17】図18〜図20の全国主要都市を示す図。 【図18】北海道、東北、関東エリアの1961年〜2002年の年間降雨量を示す図。 【図19】中部、近畿エリアの1961年〜2002年の年間降雨量を示す図。 【図20】中国、四国、九州エリアの1961年〜2002年の年間降雨量を示す図。 【図21】埼玉県熊谷市の1984年6月〜9月に於ける降雨量と有効水分量の関係を示す図。 【図22】図21の降雨量と有効水分量の関係を示すグラフ。 【図23】(a)は第1実施形態の緑化体の第1変形例及びその導水部材を示す説明図、(b)は第1実施形態の緑化体の第2変形例及びその導水部材を示す説明図。 【図24】(a)は第1実施形態の緑化体の第3変形例を示す縦断説明図、(b)は同図(a)のA−A矢視図。 【図25】(a)は第2実施形態に於ける植栽部を示す平面図、(b)は同図(a)のA−A矢視図、(c)は同図(a)のB−B矢視図、(d)は同図(a)のC−C矢視図。 【図26】(a)は第2実施形態に於ける貯水部を示す平面図、(b)は同図(a)のA−A矢視図、(c)は同図(a)のB−B矢視図、(d)は同図(a)のC−C矢視図。 【図27】(a)は図16の貯水部を複数敷設する際の連係前状態を示す説明図、(b)は同図(a)の第1連係部による連係前状態を示す拡大説明図、(c)は同図(a)の連係後状態を示す説明図、(d)は同図(c)の第1連係部による連係後状態を示す拡大説明図。 【図28】第2実施形態に於ける貯水部を複数敷設した状態の一部拡大平面説明図。 【図29】(a)は第2実施形態の緑化体による緑化設備の一部拡大平面説明図、(b)は同図(a)のA−A矢視断面説明図。 【図30】(a)は第3実施形態に於ける植栽部を示す平面図、(b)は同図(a)のA−A矢視図。 【図31】(a)は第3実施形態に於ける貯水部を示す平面図、(b)は同図(a)のA−A矢視図、(c)は同図(a)のB−B矢視図、(d)は同図(a)のC−C矢視図。 【図32】(a)は第3実施形態の緑化体を示す平面図、(b)は同図(a)のA−A矢視図。 【図33】(a)は第3実施形態に於ける貯水部を複数敷設した状態の一部拡大平面説明図、(b)は同図(a)のA−A矢視断面図。 【図34】(a)は第3実施形態の緑化体による緑化設備の一部拡大平面説明図、(b)は同図(a)のA−A矢視断面図。 【図35】第4実施形態の緑化体による緑化設備を示す断面説明図。 【図36】水分確認用の孔を穿設した植栽部の変形例を示す平面図。 【図37】第5実施形態の緑化体を示す構成図。 【図38】支持部材の変形例を示す一部拡大平面図。 【図39】(a)は第3実施形態の緑化体の変形例に於ける植栽部を示す平面図、(b)はその植栽部の正面図、(c)はその植栽部の底面図。 【図40】(a)は第3実施形態の緑化体の変形例に於ける貯水部を示す平面図、(b)はその貯水部の正面図、(c)はその貯水部の底面図。 【図41】図40の貯水部上に図39の植栽部を載置した状態を示す正面図。 【図42】第3実施形態の緑化体の変形例で貯水部上に植栽部を載置した各状態を示す図であり、(a)は正確な方向(角度)で載置した状態を示す平面図、(b)は右方向に90度回転させて載置した状態を示す平面図、(c)は左方向に90度回転させて載置した状態を示す平面図、(d)は180度回転させて載置した状態を示す平面図。 【図43】第3実施形態の緑化体の他の変形例に関し、(a)は正確な位置で貯水部上に植栽部を載置した状態を示す平面図、(b)は同図(a)の丸部拡大図で且つ植栽部の第1柱状部材を削除した状態を示す平面図、(c)は同図(b)を図示左方向に間違った位置に載置した状態を示す拡大平面図、(d)は同図(b)を図示下方向に間違った位置に載置した状態を示す拡大平面図、(e)は同図(b)を図示左下方向に間違った位置に載置した状態を示す拡大平面図。 【符号の説明】 【0126】 100 緑化体 200 植栽部 201、301 側壁 202、302 底面 205、211 脚部 206 第2連係部 213 水分確認用孔 300 貯水部 304 第1連係部 305 凹溝 306 凹部 308 切欠凹部 309 支持部材 400、400a、400b 導水部材 500 水分 600 敷設面
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| 【出願人】 |
【識別番号】000162135 【氏名又は名称】共同カイテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成16年2月2日(2004.2.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094536 【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 隆二
【識別番号】100109243 【弁理士】 【氏名又は名称】元井 成幸
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| 【公開番号】 |
特開2004−298177(P2004−298177A) |
| 【公開日】 |
平成16年10月28日(2004.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2004−25874(P2004−25874) |
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