| 【発明の名称】 |
ポット菜園 |
| 【発明者】 |
【氏名】市橋 映二 【住所又は居所】東京都中央区日本橋小網町4番13号日本デルモンテ株式会社内
【氏名】小西 千秋 【住所又は居所】東京都中央区日本橋小網町4番13号日本デルモンテ株式会社内
【氏名】高橋 春巳 【住所又は居所】東京都中央区日本橋小網町4番13号日本デルモンテ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】ポット菜園により植物を栽培する場合において、培養土由来の黴、昆虫、細菌などの飛散による環境の悪化を防止し、種苗が培養土に混入する昆虫、バクテリアなどにより食べられたり、病気になったりする弊害が予防され、高品質、高収量の野菜を収穫できるポット菜園を得る。また高品質の園芸植物を得る。
【解決手段】包装容器内に滅菌処理した培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖してなるポット菜園の、該容器の所定位置を開封し、該植物を水やり、射光、遮光または保温して、ポット菜園により植物を栽培する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 包装容器内に滅菌処理した培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖してなるポット菜園。 【請求項2】 遮光性を有する包装容器内に滅菌処理した培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖してなるなるポット菜園。 【請求項3】 遮光性を有する包装容器が、黒色、青色、茶色あるいは緑色をした外周壁、またはアルミ箔の外周壁を有する合成樹脂製包装用袋または合成樹脂製包装用箱である請求項1または請求項2に記載のポット菜園。 【請求項4】 種苗が、野菜、果樹または草花の種苗である請求項1または請求項2に記載のポット菜園。 【請求項5】 種苗が、栄養繁殖植物体またはその一部である請求項1または請求項2に記載のポット菜園。 【請求項6】 栄養繁殖植物体が、里芋、ショウガおよびミョウガなどの地下塊茎植物、アスパラガス、ウドおよびミツバなどの塊根植物、フキなどの地下茎植物、ヤマイモおよびコンニャクなどの塊根植物、またはニンニクなどの球根植物である請求項5に記載のポット菜園。 【請求項7】 滅菌処理が、加熱処理であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポット菜園。 【請求項8】 包装容器内に滅菌処理した培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖してなるポット菜園の、該容器の所定位置を開封し、該植物を水やり、射光、遮光または保温して栽培することを特徴とするポット菜園による植物の栽培法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、家庭の庭、ベランダ(ぬれ縁)、軒下、テラス、室内など非常に小さな場所で、栽培が難しいと言われる野菜や園芸植物を、熟練や経験を必要とせずに(初心者でも)、非常に簡単に栽培を行うことが可能なポット菜園の改良に関し、特に、ポット菜園により植物を栽培する場合において、培養土由来の黴、昆虫、細菌などによる心配を解消し、種苗が培養土に混入する昆虫、バクテリアなどにより食べられたり、病気になったりする弊害が予防され、高品質、高収量の野菜を収穫できるポット菜園を得る方法に関する。 なお、本発明でいう「ポット菜園」とは、包装容器内に培養土と種苗とを充填し、開口部を閉鎖した包装体を意味する。 【0002】 【従来の技術】 本発明者らは、このたび家庭の庭、ベランダ(ぬれ縁)、軒下、テラス、室内など非常に狭い場所で、栽培が難しいと言われる野菜や園芸植物を、熟練や経験を必要とせずに(初心者でも)、非常に簡単に栽培を行うことが可能なポット菜園を開発した。 すなわち、包装容器内に培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖してなるポット菜園、および包装容器内に培養土を充填し、予め該培養土の所定位置に種苗を埋設し、開口部を閉鎖してなるポット菜園、および遮光性を有する包装容器内に培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖してなるポット菜園である。 しかしながら、上記ポット菜園を詳細に検討した結果、上記ポット菜園を家庭で栽培するときは、培養土由来の黴、昆虫、細菌などが室内に飛散する危険性を有する。また種苗が病気になる危険性を有することが判明した。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は、ポット菜園により植物を家庭で栽培するとき、培養土由来の黴、昆虫、細菌などが室内に飛散する危険性を回避し、また種苗が病気になる危険性を排除することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明者らは、このような課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、遂に本発明を完成した。すなわち本発明は、包装容器内に滅菌処理した培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖してなるポット菜園を提供する。 【0005】 また本発明は、遮光性を有する包装容器内に滅菌処理した培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖してなるなるポット菜園を提供する。 【0006】 また本発明は、遮光性を有する包装容器が、黒色、青色、茶色あるいは緑色をした外周壁、またはアルミ箔の外周壁を有する合成樹脂製包装用袋または合成樹脂製包装用箱である前記のポット菜園を提供する。 【0007】 また本発明は、種苗が、野菜、果樹または草花の種苗である上記のポット菜園を提供する。 【0008】 また本発明は、種苗が、栄養繁殖植物体またはその一部である上記のポット菜園を提供する。 【0009】 また本発明は、栄養繁殖植物体が、里芋、ショウガおよびミョウガなどの地下塊茎植物、アスパラガス、ウドおよびミツバなどの塊根植物、フキなどの地下茎植物、ヤマイモおよびコンニャクなどの塊根植物、またはニンニクなどの球根植物である上記のポット菜園を提供する。 【0010】 また本発明は、滅菌処理が、加熱処理である上記のポット菜園を提供する。 【0011】 また本発明は、包装容器内に滅菌処理した培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖してなるポット菜園の、該容器の所定位置を開封し、該植物を水やり、射光、遮光または保温して栽培することを特徴とするポット菜園による植物の栽培法を提供する。 【0012】 【発明の実施の形態】 以下本発明を詳細に説明する。 【0013】 まず、本発明のポット菜園は、包装容器内に滅菌処理した培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖することにより得られる。 【0014】 本発明において、培養土を滅菌することは極めて重要であって、滅菌しない場合は、上記ポット菜園を家庭で栽培するとき、培養土由来の黴、昆虫、細菌などが室内に飛散する危険性を有する。また種苗が病気になる危険性を有する。 【0015】 培養土を滅菌する手段としては、殺菌剤(薬剤)による方法、加熱殺菌による方法、紫外線照射による方法など任意の方法が挙げられるが、加熱殺菌による方法は効率がよいので好ましい。 【0016】 加熱殺菌による条件は、培養土の黴、昆虫、細菌などが滅菌できる条件であれば限定されるものではなく、例えば80℃以上で10秒以上、好ましくは90〜130℃で、数秒〜10分が好ましい。 このように培養土を滅菌すると、植物を栽培中に室内で培養土由来の黴、昆虫、細菌などによる心配がなくなる。また、種苗が培養土に混入する昆虫、バクテリアなどにより食べられたり、病気になったりする弊害が予防される。 したがって、本発明によれば高品質、高収量の野菜を収穫することができる。また高品質の園芸植物を栽培することが可能となる。 【0017】 次に、本発明において用いられる培養土としては、栽培する野菜、果樹、または草花などに適した窒素、燐酸、カリウムまたはカルシウム等の要素の少なくとも1つ、または化成肥料や有機質肥料等の即効性肥料、緩効性肥料、遅効性肥料、または即効性肥料と緩効性肥料との混合肥料の少なくとも1つ、を含有させたパーライト、ピートモス、ココピート、または通常の培養土等の吸湿性のある園芸用土資材が挙げられる。または上記培養土に必要により化成肥料および/または有機質肥料を施肥した培養土、または園芸用土資材に窒素、燐酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、化成肥料または有機質肥料の少なくとも1つを添加含有せしめた培養土などが挙げられる。 【0018】 次に本発明において用いられる種苗としては、野菜、果樹、草花(花卉)などの種苗が挙げられるが、その中で、栄養繁殖植物体またはその一部(株分けしたもの、切断処理したもの)の利用が本発明の効果をよりよく奏するので好ましい。 【0019】 なお、上記栄養繁殖植物体としては、里芋、ショウガ、およびミョウガ等の地下塊茎植物、アスパラガス、ウドおよびミツバ等の塊根植物、フキ等の地下茎植物、ジネンジョ、ナガイモ、イチョウイモおよびコンニャクなどの塊根植物、およびニンニク等の球根植物が好ましい。 【0020】 本発明において、上記栄養繁殖植物体は、そのまま、または乾燥させた後に使用することができるが、乾燥させた後に用いると、保存性が良くなるので好ましい。また、種苗は、そのままで用いてもよいが、殺菌剤で処理してから用いると、保存中および栽培中において病原菌の浸入予防と、浸入した病原菌の殺菌をすることができるので好ましい。 【0021】 次に、本発明において用いられる包装容器としては、培養土と種苗とを充填し開口部を閉鎖し得る任意の包装容器が挙げられる。 例えば、防水加工した紙製袋、木製、石製(天然石、石膏ボード、セメントなど)、金属製、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレンまたはプラスチック等の合成樹脂製、ガラス製など任意の素材でできた可撓性(あるいはフィルム状)の袋状包装容器、非可撓性(堅牢性)の包装用箱、同包装用瓶、同包装用缶などが挙げられる。 【0022】 これらの包装容器は、無色透明〜着色不透明の素材まで任意の素材で作られているものが採用できる。 しかし、種苗の品種によっては、例えばアスパラガス、ウド、ネギ、ミツバなどにおいては、遮光性を有する包装容器を用いて栽培すると、収穫野菜の可食部の肌(外表面)が淡色、または白色になって、外観が美しくなり、しかも食感が軟らかくなるので、非常に好ましい。また、遮光性包装容器を用いるときは、外から容器内培養土が見えにくく、あるいは見えないので、包装容器全体の外観が美しくなるので好ましい。 【0023】 この場合、遮光性を有する包装容器としては、黒色、青色、茶色あるいは緑色をした外周壁、またはアルミ箔の外周壁を有する包装容器が挙げられる。 【0024】 また本発明は、包装容器内に培養土を充填した後、該培養土に種苗を埋設するが、その際、予め所定位置に種苗を埋設する。すなわち、種苗によって埋設適所が相違するので、埋設の深さ位置、種苗相互間の間隔などを好適化することは、期待通りの栽培成績を得るために重要となる。反対に埋設適所を無視した場合は、期待通りの栽培成績は得られない欠点を有する。例えば、アスパラガスは、培養土表面より20〜25cm、ウドおよび里芋は8〜13cmが好ましい。 【0025】 次に、このようにして得られたポット菜園を用いて植物を栽培するには、上記ポット菜園の、該容器の所定位置を開封し、これに、水やり、射光、遮光または保温などして植物を栽培する。 【0026】 以下、参考例および実施例を示して本発明をより具体的に説明する。 【0027】 【実施例】 以下実施例を示して本発明をより具体的に説明する。 【0028】 実施例1 (アスパラガス作物のポット菜園の作成) 晩秋の11月28日、37×15×57cmの大きさで、厚さ0.07mmの、緑色に着色したポリエチレン製のフィルム状袋容器(スタンデイングパウチ)に、市販の堆肥(水分25%W/W)をオートクレーブに入れ、約120℃、10分加熱処理し、滅菌した培養土約8Lを入れ、これに畑より掘り取りしたアスパラガスの根株3株、約1kgを発芽方向を上にして包装容器の底部付近に埋設し(根株を包埋し)、次いで容器内の空気を抜きながら該袋の開口部をヒートシールして密封し、アスパラガス作物のポット菜園を得た。このポット菜園を温度20℃の高温室に2ヶ月保管した。 【0029】 比較例 上記実施例1のアスパラガスのポット菜園を得る方法において、「オートクレーブに入れ、約120℃、10分加熱処理し、滅菌した培養土」に代えて「加熱処理をしていない培養土」を用いる以外は全く同様にして比較例のアスパラガスのポット菜園を得た。 この比較例のポット菜園を温度20℃の高温室に2ヶ月保管した。 【0030】 この結果、比較例のポット菜園は、培養土の表面に黴が生え、匂いも悪くなることが判明した。これに対し、本発明区のポット菜園は、初発の状態を保持し、匂いも変わらないことが判明した。また保存性が向上することが判明した。 【0031】 【発明の効果】 本発明によれば、ポット菜園により植物を栽培する場合において、培養土由来の黴、昆虫、細菌などの飛散による心配がなくなる。また、種苗が培養土に混入する昆虫、バクテリアなどにより食べられたり、病気になったりする弊害が予防される。また本発明によれば高品質、高収量の野菜を収穫することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000104559 【氏名又は名称】日本デルモンテ株式会社 【住所又は居所】東京都中央区日本橋小網町4番13号
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| 【出願日】 |
平成15年3月31日(2003.3.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−298076(P2004−298076A) |
| 【公開日】 |
平成16年10月28日(2004.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2003−95029(P2003−95029) |
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