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【発明の名称】 ポット苗箱洗浄装置
【発明者】 【氏名】菅原 金一
【住所又は居所】山形県酒田市大字局字惣田15番地の内2号 株式会社石井製作所内

【氏名】後藤 滋
【住所又は居所】山形県酒田市大字局字惣田15番地の内2号 株式会社石井製作所内

【要約】 【課題】水稲の苗を成苗に育成するポット苗箱を洗浄する装置において、ポット苗箱を装置に挿入する際にポット苗箱が苗箱搬送爪で損傷するのを防ぐのと、ポット苗箱のブラシ摺接洗浄の未洗浄部分を無くすことが出来るようにしたポット苗箱洗浄装置を提供する。

【解決手段】本発明のポット苗箱洗浄装置は、成苗用ポット苗箱を洗浄路へ搬送するための苗箱搬送爪とポット苗箱のポット穴との前後のずれを吸収する為シンクロ装置を備え、苗箱搬送爪による該ポット苗箱の損傷を無くすることをできるようにし、又、苗箱洗浄部に設けた該ポット苗箱の裏面側に擦接する複数の苗箱ガイドの間隔が苗箱洗浄部入口側と出口側では異なって取り付けたので、苗箱ガイドで該ポット苗箱が洗浄路中少しも覆い隠される部分が無くなり該ポット苗箱の未洗浄部分を無くすることができるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱状に形成した機体に苗箱洗浄室を設け、その苗箱洗浄室に設けた散水パイプから洗浄水を散水し、同じく苗箱洗浄室にガイド棒で構成された苗箱洗浄路を機体に設けた苗箱投入口からポット苗箱を挿入し、そのポット苗箱の表裏面を摺接洗浄する回転ブラシで洗浄する装置において、該洗浄装置へポット苗箱を挿入する際に該ポット苗箱を苗箱洗浄路中で搬送するための苗箱搬送爪と該ポット苗箱のポット穴とが嵌入する際の前後のずれを吸収するためのシンクロ装置を備えたことを特徴とするポット苗箱洗浄装置。
【請求項2】
箱状に形成した機体に苗箱洗浄室を設け、その苗箱洗浄室に設けた散水パイプから洗浄水を散水し、同じく苗箱洗浄室にガイド棒で構成された苗箱洗浄路を機体に設けた苗箱投入口からポット苗箱を挿入し、そのポット苗箱の表裏面を摺接洗浄する回転ブラシで洗浄する装置において、苗箱洗浄部に設けたポット苗箱の裏面側に擦接する複数のガイド棒で構成された苗箱ガイドの該ポット苗箱長辺側に平行で、短辺側の間隔幅が苗箱洗浄部入口側と出口側では異なっていることを特徴とするポット苗箱洗浄装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水稲の苗を成苗に育成するポット苗箱を洗浄するポット苗箱洗浄装置に関する。
【0002】
水稲の苗を育成する苗箱には、硬質の樹脂材などで平箱状に成形したものと、樹脂材により小形の壺状に成形した、上面側開口部よりも下部が小径のポット穴が縦横に整列して複数配置してあり、湾曲自在になるよう軟質の樹脂材などで成形した形態の、成苗用のポット苗箱がある。
【0003】
本発明におけるポット苗箱洗浄装置は後述のポット穴が縦横に整列して配置してある形態の、成苗用のポット苗箱を対象としたポット苗箱洗浄装置である。
【0004】
【従来の技術】
従来のポット苗箱洗浄装置としては、例えば特開2000−316392号とか特公平1−42647号等に記載された、ポット苗箱を苗箱搬送爪で洗浄部へ強制的に送り込み、側面視においてどちらも該ポット苗箱を湾曲させながら洗浄するものが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−316392号公報
【特許文献2】
特公平1−42647号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の技術では、ポット苗箱を洗浄部入口に挿入し、搬送する際には苗箱搬送爪を該ポット苗箱のポット穴に嵌入させることが必要となるが、従来技術では苗箱搬送爪がチェーンなどで常時強制駆動されているために、該苗箱搬送爪が該ポット穴にタイミング良く嵌入するためには作業者がポット苗箱の挿入時期を調節してやらなければならないという問題があり、挿入タイミングによっては該ポット苗箱の損傷という問題があった。
【0007】
又、苗箱洗浄部でポット苗箱が苗箱ガイドに擦接して入口側から出口側に搬送されるが、その際該ポット苗箱裏面側を裏面洗浄ブラシで摺接洗浄するが、複数の該苗箱ガイドが該ポット苗箱長辺側と平行に、しかも直線上に備え付けてあるために該苗箱ガイド部分に該ポット苗箱が覆い隠されて洗浄出来ずに汚れが残るという問題があった。
【0008】
さらに、特開2000−316392号とか特公平1−42647号等に記載された、ポット苗箱を苗箱搬送爪で苗箱洗浄部へ強制的に送り込み、側面視においてどちらも該ポット苗箱を湾曲させながら洗浄するものでは、たとえ軟質の樹脂材などで構成されている該ポット苗箱でも湾曲させればそれだけ疲労が起き、使用経過年数によっては樹脂材がもろくなる等の症状が発生し、湾曲しながら洗浄するタイプのこれら発明では該ポット苗箱の破損につながるという問題があった。
【0009】
そこで本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、ポット苗箱洗浄装置に該ポット苗箱を挿入する際に作業者が装置のタイミングを合わせるのではなく、装置側がどんなタイミングで該ポット苗箱を挿入されても搬送可能なことと、該ポット苗箱の未洗浄部分が無くなるように洗浄出来、しかも該ポット苗箱の損傷を無くすことを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明に係るポット苗箱洗浄装置は、次のような手段を採用する。
【0011】
即ち、請求項1においてポット苗箱を搬送するための苗箱搬送爪とポット穴とが嵌入する際の前後のずれを吸収するためのシンクロ装置を備えたことを特徴とする。
【0012】
この手段では従来、苗箱搬送爪がポット苗箱洗浄装置が洗浄運転中は強制連続回転駆動していたために苗箱搬送爪がポット穴にタイミング良く嵌入するためには作業者がポット苗箱の挿入タイミングを調節してやらなければならなかったものを、該苗箱搬送爪の駆動装置部にシンクロ装置を設けた結果、該苗箱搬送爪と該ポット穴とが嵌入する際の前後のずれの吸収がとれるようになり、たとえ挿入タイミングがずれていても該苗箱搬送爪が一瞬駆動力カット状態になり、その前後のずれを吸収するので該ポット苗箱の損傷を防ぐことができる。
【0013】
この手段の該シンクロ装置の構成としては市販のワンウエイクラッチの使用も考えられるが、構造が複雑で故障しやすく、しかも一方方向にしか働かないため本装置には不適切で又、高価であるが、本発明の構成の形態をとれば簡単で故障が無く、しかも一方方向ではなく前後方向どちらにでも効果を発揮出来、安価であるという利点がある。
【0014】
又、請求項2において、苗箱洗浄部に設けたポット苗箱の裏面側に擦接する複数の苗箱ガイドの間隔が苗箱洗浄部入口側と出口側では異なっていることを特徴とする。
【0015】
この手段では従来、複数の苗箱ガイドがポット苗箱長辺側と平行に擦接するように備え付けてあるために該苗箱ガイド部分に該ポット苗箱が覆い隠されて洗浄出来ずに汚れが残ったが、該苗箱ガイドを本発明の実施例では丸棒2本を使用し、この該丸棒を入口部での間隔を該ポット苗箱短辺側長さよりやや内側に中心振り分け配置し、該苗箱ガイドを長さ方向中心部付近で曲げ加工を施し、出口部では入口部での間隔よりもガイド効果を損なわない程度に狭く配置してあるので、該ポット苗箱が該苗箱ガイドに擦接する部分は入口部と出口部では異なるので、少なくとも裏面洗浄ブラシで摺接洗浄を全苗箱洗浄路中、最大半分ずつは行うことができるので、未洗浄部分がまったく無いという利点がある。
【0016】
さらに、従来ではポット苗箱をガイドする苗箱ガイドを複数に分割し、間隔をあけて設けたり、又はずらして取り付けていたが、この方法では必然的に該ポット苗箱を確実にガイド出来ない部分が発生し、軟質の樹脂材などで構成してある該ポット苗箱では洗浄ブラシなどの影響等で波を打つような状態が発生しやすく、又、該ポット苗箱は損傷や疲労しやすくなったり、苗箱洗浄部で引っ掛かりが生じやすくなるが、本発明では入口部から出口部まで繋ぎ目等が無い連続したガイド構成にしたため、確実に該ポット苗箱を最後までガイドし、洗浄中のポット苗箱の変形を最小限とし、前述した苗箱ガイドを複数に分割した方法に比べ組み立てやすくなり、しかもコストが安くなるなどの利点がある。
【0017】
又、請求項には無いが、従来は側面視においてどちらもポット苗箱を湾曲させながら洗浄するものでは、たとえ軟質の樹脂材などで構成されている該ポット苗箱でも湾曲させればそれだけ疲労が起き、使用経過年数によっては樹脂材がもろくなる等の症状が発生していたが、本発明では該ポット苗箱を湾曲すること無く直線上で洗浄出来るので、該ポット苗箱の損傷を防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るポット苗箱洗浄装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は、本発明に係るポット苗箱洗浄装置の形態を示すもので、図2と図3は該ポット苗箱洗浄装置の両側面図である。
【0020】
図4は本発明に係るポット苗箱洗浄装置の主要搬送機構部分で、図5及び図6は請求項1の該ポット苗箱洗浄装置の駆動機構部及びシンクロ装置の動作図である。
【0021】
図7は前述の該シンクロ装置の一部拡大断面図である。
【0022】
図8は請求項2の該ポット苗箱洗浄装置の一部断面上面図である。
【0023】
図9は本発明で洗浄される、成苗育成用のポット苗箱の斜視図である。
【0024】
図1において、Aは洗浄装置で、箱状に形成した機体1の前後方向に苗箱投入口Cと苗箱出口Dを具備し、又、内腔に排水口45を具備する水ため部2及び、洗浄水を適個設けた散水孔10aから放出する表面洗浄用散水パイプ10、裏面洗浄用散水パイプ11を設けた洗浄室内に、側面視において、機体と平行状に取り付けた入口側表面苗箱ガイド12、出口側表面苗箱ガイド13、裏面苗箱ガイド14、側面苗箱ガイド15があり、その各苗箱ガイドに直交した形態で、該裏面苗箱ガイド14の上方に回転駆動する、裏面用洗浄ブラシ3a、3bと該入口側表面苗箱ガイド12、該出口側表面苗箱ガイド13の下方に回転軸7に取り付けた長さ左右均等振り分けした一対の回転アーム5の長辺側先端部にそれぞれ自由回転する表面用洗浄ブラシ4が取り付けてあり、該表面用洗浄ブラシ4は回転軸7の回りをポット苗箱Bの搬送方向に対して逆らうように公転回動し、そのポット苗箱表面側Baに開放しているポット苗箱Bの凹部B’開口部からそれら該凹部B’の内部に該表面用洗浄ブラシ4のブラシの毛先が確実に刺し込まれて、該凹部B’内部の洗浄が効果的に行われる。さらに洗浄室内には水ため部2があり、該表面用洗浄ブラシ4が公転回動する際には必ずブラシの約半分が水中を通るようになっており、ブラシ自体も一回転毎に洗浄されるため、常にポット苗箱Bをきれいなブラシ状態で洗浄できる。
【0025】
前述の裏面用洗浄ブラシ3a、3b、表面用洗浄ブラシ4はポット苗箱Bの短辺側長さより若干長く形成してあるとともに、該裏面用洗浄ブラシ3a、3bの回転方向は図1に記載してあるように、苗箱搬送方向に対して逆回転し、該裏面用洗浄ブラシ3bは苗箱搬送方向と同方向に回転しており、それぞれ違う回転方向で回転しているので互いにブラシの毛先が該ポット苗箱裏面側Bbの凸部の外面全壁に、それぞれ接し、該ポット苗箱裏面側Bbの洗浄が効果的に行われる。又、実施例では裏面用洗浄ブラシ3a、3bが各1個、表面用ブラシ4は2個取り付けてあるが、もちろん1個づつでも複数個づつ取り付けてもよい。
【0026】
さらに、ポット苗箱Bの凹部B’を用いて該ポット苗箱Bを搬送する入口側苗箱搬送爪9a、出口側苗箱搬送爪9bを具備している。
【0027】
又、洗浄装置AにはさらにモーターM、モーターカバー43、排水パイプ44、排水パイプバンド46、移動車輪48などを備えている。
【0028】
図2は、前述の洗浄装置Aの左側面図であり、苗箱投入口Cにポット苗箱Bを約半分ぐらい挿入している図である。
【0029】
この図では、モーターMにモータープーリー20が取り付けてあり、該モータープーリー20と減速プーリー21には動力伝達用Vベルト47で動力を伝達している。尚、該減速プーリー21と裏面用洗浄ブラシ3b、スプロケット22は同軸上に取り付けてあり、スプロケット22とスプロケット27、スプロケット23、テンションスプロケット24aには動力伝達用チェーン30aで動力を伝達している。該スプロケット27の同軸上には洗浄室内に回転アーム5が固着してあり、表面用洗浄ブラシ4に回転を伝えている。
【0030】
図3は、洗浄装置Aの右側面図であり、同じく苗箱投入口Cにポット苗箱Bを約半分ぐらい挿入している図である。
【0031】
スプロケット23と同軸上に取り付けられている、スプロケット31にモーターMからの動力が伝わり、テンションスプロケット24b、シンクロギヤ33、スプロケット40、テンションスプロケット24c、スプロケット32をチェーン30bで動力を伝達している。該スプロケット40は裏面用洗浄ブラシ3aとは同軸であり、回転力を伝達している。
【0032】
回転軸35とシンクロ板34は固着しており、さらに苗箱洗浄部16には入口側苗箱搬送爪9aが回転軸35に機体横方向、略中央に固着してある。シンクロギヤ33は回転軸35の同一線上にあり、後述するが自由に回動できるようになっている。
【0033】
図4及び、図5、図6、図7は前述シンクロ装置の動作説明図で、図4は、図示していないが、電源スイッチを入れ、モーターMを起動させ、装置が運転状態になった後、苗箱投入口Cへポット苗箱Bをポット苗箱Bのポット苗箱表面側Baを下向きに挿入し、入口側苗箱搬送爪9aがポット苗箱Bの凹部B’に嵌入し、ポット苗箱Bは各苗箱ガイドに沿って苗箱洗浄部16に搬送され、苗箱洗浄路17の約3分の2程搬送された図である。
【0034】
図4のような状態の時、ポット苗箱Bを入口側苗箱搬送爪9aのみで搬送中にはシンクロギヤ33とシンクロ板34は図5の様な状態で、シンクロギヤ33がチェーン30bで回転駆動されるとストッパーピン33aがシンクロ板34に当たり、回転軸35の同軸上に固着されている入口側苗箱搬送爪9aに駆動力が伝わり、ポット苗箱Bは搬送される。
【0035】
そのまま苗箱洗浄路17をポット苗箱Bは洗浄されながら苗箱出口Dに進むと、ポット苗箱Bの長辺側先端の凹部B’が出口側苗箱搬送爪9bに嵌入され搬送動力が伝わるが、出口側苗箱搬送爪9bに駆動力を伝えるスプロケット32と入口側苗箱搬送爪9aに駆動力を伝えるシンクロギヤ33は歯数が違っており、この効果によって出口側苗箱搬送爪9bの方が若干速く回転しているが、入口側苗箱搬送爪9a、出口側苗箱搬送爪9b共にポット苗箱Bの凹部B’に嵌入されているため各搬送爪の回転速度が一致する。その一致した際のスプロケット32とシンクロギヤ33の回転差は図6に示す通り、今までストッパーピン33aに当たり駆動力を伝えていたシンクロ板34がシンクロギヤ33の回転速度より遅くなり、駆動力がカットされ、図6のような位置にまで移動する。
【0036】
そのまま行けば、先ほどまでストッパーピン33aに当たり駆動力を伝えていたシンクロ板34がストッパーピン33aの反対側に当たり、今度は逆に各搬送爪の回転速度差によりポット苗箱Bが損傷してしまうという現象になるが、次に洗浄するポット苗箱Bの挿入に備えた状態になるように、出口側苗箱搬送爪9bにポット苗箱Bの長辺側先端部の凹部B’に嵌入され、搬送力が出口側苗箱搬送爪9bに移行されたのちに、各搬送爪の速度差でシンクロ板34が図6のような位置になると、ポット苗箱Bの長辺側後端部は該入口側苗箱搬送爪9aからはずれる位置に各搬送爪の機体前後間隔になっている。
【0037】
その後、無負荷状態となった入口側苗箱搬送爪9aは図7に示すように、シンクロ板34にチェーン駆動能力に支障のないような隙間を与えたシンクロギヤ33を平行に挟み込んだ構造になっており、該シンクロギヤ33は回動でき、入口側苗箱搬送爪9aに負荷を与えない限りそのままシンクロギヤ33と同期して回転し、次に洗浄するポット苗箱Bの挿入に備える。
【0038】
上記の様な状態でポット苗箱Bが挿入された場合、たとえ挿入時入口側苗箱搬送爪9aの爪部とポット苗箱Bの凹部B’が噛み合わない状態であっても、凹部B’最低でも半ピッチ分は前後方向に対して該入口側苗箱搬送爪9aには駆動力が伝わらないので、ポット苗箱Bを破損することなく凹部B’に該入口側苗箱搬送爪9aの爪部を嵌入することができ、この繰り返しによりシンクロ装置は常に次のポット苗箱Bの挿入に備え、準備されることになる。
【0039】
図8では請求項2について説明している。ポット苗箱Bの裏面側、つまりポット苗箱裏面側Bbを摺接洗浄する際に、各裏面用洗浄ブラシは裏面苗箱ガイドの上方にあるため、必然的にその裏面苗箱ガイド14部分にブラシの毛が当たり、裏面苗箱ガイド14の下に隠された部分は摺接洗浄出来ないが、図8に示す様に裏面苗箱ガイド14を構成している裏面苗箱ガイド棒14a、14bを機体前後方向約中心部でポット苗箱Bをガイドするのに不足ないよう考慮し曲げ加工を施した。本実施例では苗箱入口部では広く、苗箱出口部では狭く加工し、裏面苗箱ガイド14に最低限隠される部分を苗箱洗浄路17中すべてではなくそれぞれ半分づつにした。そうすることにより裏面用洗浄ブラシ3a、3bそれぞれどちらか一方が裏面苗箱ガイド14の下に最低限隠された部分が現れた部分を摺接洗浄することができる。
【0040】
もちろん、この裏面苗箱ガイド棒14a、14bは曲げ加工などせず、斜めに取付てもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るポット苗箱洗浄装置は従来、苗箱搬送爪をポット穴へ正確にポット苗箱を損傷することなく嵌入するためには作業者がポット苗箱の挿入時期を調節してやらなければならなかったが、該ポット苗箱洗浄装置へシンクロ装置を備えたことにより、該ポット苗箱を作業者がどんなタイミングで挿入しようとしても苗箱搬送爪で該ポット苗箱を損傷するということがなくなるという効果がある。
【0042】
さらに従来、ポット苗箱をガイドする苗箱ガイドを複数に分割し、間隔をあけて設けたり、又はずらして取り付けていたものをポット苗箱洗浄部に設けた裏面苗箱ガイドの間隔が苗箱洗浄部入口側と出口側では異なるように取り付けたことにより、該ポット苗箱の未洗浄部分を完全に無くすることができる効果がある、しかも洗浄部入口から出口まで確実に該ポット苗箱をガイドできるため、洗浄中の該ポット苗箱の変形を最小限とし、又組み立てやすく、コストが安いなどの効果がある。
【0043】
さらに、本発明のポット苗箱洗浄装置の洗浄路が側面視において一直線なため、従来、ポット苗箱を湾曲させ洗浄していたものに比べ、該ポット苗箱の損傷を防ぐことが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側面断面全体図である。
【図2】同上の左側面図である。
【図3】同上の右側面図である。
【図4】同上の使用状態を表した一部断面側面図である。
【図5】同上のシンクロ装置を動作を説明した一部側面図である。
【図6】同上のシンクロ装置を動作を説明した一部側面図である。
【図7】同上のシンクロ装置の一部断面正面図である。
【図8】同上の平面断面全体図である。
【図9】成苗育成用のポット苗箱の斜視図である。
【符号の説明】
A 洗浄装置
B ポット苗箱
B’ 凹部(ポット穴)
Ba ポット苗箱表面側
Bb ポット苗箱裏面側
C 苗箱投入口
D 苗箱出口
M モーター
1 機体
2 水ため部
3a 裏面用洗浄ブラシ
3b 裏面用洗浄ブラシ
4 表面用洗浄ブラシ
5 回転アーム
6 止めボルト
7 回転軸
8 中心軸
9a 入口側苗箱搬送爪
9b 出口側苗箱搬送爪
10 表面洗浄用散水パイプ
10a 散水孔
11 裏面洗浄用散水パイプ
12 入口側表面苗箱ガイド
13 出口側表面苗箱ガイド
14 裏面苗箱ガイド
14a 裏面苗箱ガイド棒
14b 裏面苗箱ガイド棒
14c 裏面苗箱ガイド棒
15 側面苗箱ガイド
16 苗箱洗浄部
17 苗箱洗浄路
18 苗箱搬送爪駆動装置部
20 モータープーリー
21 減速プーリー
22 スプロケット
23 スプロケット
24a テンションスプロケット
24b テンションスプロケット
24c テンションスプロケット
25 テンションプレート
26 固定ボルト
27 スプロケット
28 軸受カバー
29 止め輪
30a チェーン
30b チェーン
31 スプロケット
32 スプロケット
33 シンクロギヤ
33a ストッパーピン
34 シンクロ板
34a 止めボルト
35 回転軸
36 ドライベアリング
37 座金
38 軸受カバー
38a 軸受
39 ゴムシール
40 スプロケット
41 側面カバー
42 側面カバー
43 モーターカバー
44 排水パイプ
45 排水口
46 排水パイプバンド
47 Vベルト
48 移動車輪
【出願人】 【識別番号】000147693
【氏名又は名称】株式会社石井製作所
【住所又は居所】山形県酒田市大字局字惣田15番地の内2号
【出願日】 平成15年3月19日(2003.3.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2004−283007(P2004−283007A)
【公開日】 平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願番号】 特願2003−75255(P2003−75255)