| 【発明の名称】 |
網状物の支持具 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 秀夫
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| 【要約】 |
【課題】防鳥や防虫、遮光等の目的で野菜畑等の上方部を覆う網状物を、引っ掛かり状態で簡易且つ確実に止着し得る網状物の支持具を提供する。
【解決手段】下端が開放し且つ上面10が球面状を呈して該上面10で網状物2を下方から受け得る支持部3を具える。支持部3の下端の内周縁に、その周方向に略90度の角度を置いて、引掛け片7が内方に向けて突設されている。引掛け片7は、網状物2の網目部6を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する。又、支持部3に、夫々の引掛け片7と上下対向する状態で、引掛け片7を上から目視可能に開口16が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 網状物を下方から受け得る支持部の下面側に、該支持部の外周縁から外方に突出しない状態で、前記網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が設けられていることを特徴とする網状物の支持具。 【請求項2】 下端が開放し且つ上面が球面状を呈して該上面で網状物を下方から受け得る支持部の下面側に、前記網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が、該支持部の外周縁から外方に突出しない状態で突設されていることを特徴とする網状物の支持具。 【請求項3】 下端が開放し且つ上面が球面状を呈して該上面で網状物を下方から受け得る支持部の下端の内周縁に、網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が内方に向けて突設されると共に、該支持部に、前記引掛け片と上下対向する状態で、該引掛け片を上から目視可能に開口が設けられていることを特徴する網状物の支持具。 【請求項4】 下端が開放し且つ上面が球面状を呈して該上面で網状物を下方から受け得る支持部の下端の内周縁に、その周方向に略90度の角度を置いて、網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片の4つが内方に向けて突設されており、該支持部に、夫々の引掛け片と上下対向する状態で、該引掛け片を上から目視可能に開口が設けられていることを特徴する網状物の支持具。 【請求項5】 下端が開放し且つ上面が球面状を呈して該上面で網状物を下方から受け得る支持部の下端の内周縁に、その周方向に略90度の角度を置いて、網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片の2つが内方に向けて突設されており、該支持部に、夫々の引掛け片と上下対向する状態で、該引掛け片を上から目視可能に開口が設けられていることを特徴する網状物の支持具。 【請求項6】 前記引掛け片は、内方に向けて突出する突出片の先端側に、引っ掛けられた網目部の脱落を防止するストッパ片が上向きに突設されていることを特徴する請求項2、3、4又は5記載の網状物の支持具。 【請求項7】 網状物を下方から受け得る支持部の下面側に、該支持部の外周縁から外方に突出しない状態で、前記網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が設けられ、該引掛け片は、前記支持部の下縁部に、垂直面内で回動可能に取り付けられており、該引掛け片が前記支持部の外周縁から外方に突出した回動状態で、前記網状物の網目部に引っ掛かり可能となされ、該引掛け片が、内方に回動して、前記支持部の下面側に固定状態とされることを特徴とする網状物の支持具。 【請求項8】 網状物を下方から受け得る支持部の下面側に、該支持部の外周縁から外方に突出しない状態で、前記網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が設けられ、該引掛け片は、前記支持部の下縁部に、垂直面内で回動可能に取り付けられており、該引掛け片が前記支持部の外周縁から外方に突出した回動状態で、前記網状物の網目部に引っ掛かり可能となされ、該引掛け片が、内方に回動して、前記支持部の下面側に設けた係止部と係合することにより、該引掛け片が前記支持部の下面側に固定状態とされることを特徴とする網状物の支持具。 【請求項9】 下端が開放し且つ上面が球面状を呈して該上面で網状物を下方から受け得る支持部の下端の内周縁に、前記網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が内方に向けて突設されると共に、該引掛け片は、前記支持部の下縁部に、垂直面内で回動可能に取り付けられており、該引掛け片が、前記支持部の外周縁から外方に突出した回動状態で、前記網状物の網目部に引っ掛かり可能となされ、該引掛け片が、内方に回動して、前記支持部の下面側に設けた係止部と係合することにより、該引掛け片が前記支持部の下面側に固定状態とされることを特徴とする網状物の支持具。 【請求項10】 前記支持部の下面側の中央部に、支柱の上端部分を挿入させ且つ該上端部分に連結される挿入凹部が設けられていることを特徴する請求項1〜9のいずれかに記載の網状物の支持具。 【請求項11】 前記支持部の下面側の中央部に、支柱の上端部分に設けた凹部に挿入され且つ該凹部に連結される挿入突部が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の網状物の支持具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、防鳥や防虫、防風、遮光等のために覆った網状物を下方から受けて該網状物を引っ掛かり状態で簡易且つ確実に止着し得る網状物の支持具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 農業や園芸業において、野菜等の植物を鳥や虫、風の被害から守り、又、適度の遮光を図るために、野菜畑等の上方を網状物で覆うと共に、畑の周縁側で立設した支柱によって該網状物を所要に支持することが行われている。 【0003】 支柱による網状物の支持手段としては、通常、網状物を支柱に釘止めしたり、網状物を支柱に紐等で結び付けることが行われていたが、その他、例えば実用新案登録第3078647号公報が開示するような止め具を用い、網状物を上から押さえるように該止め具の掛止部を網状物に引っ掛けると共に、該止め具の下端側を地中に差し込むことも行われていた。 【0004】 しかしながら、該止め具は、網状物を上から押さえるように止着するものであったため、網状物を一定高さに浮き上げて止着した場合は、網状物の縁部分が下方に引っ張られたときに、前記引っ掛かり状態が解除されてしまうか或いは引っ掛かり状態が不安定化する問題があった。かかることから該止め具は、主として、土壌表面を覆う網状物の縁部の止着に用いられるものであった。 【0005】 【特許文献1】 実用新案登録第3078647号公報(第5−6頁、図1−3) 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、農業や園芸業において、野菜等を鳥や虫、風の被害から守り、又、適度の遮光を図るために、網状物を所要高さに浮き上げて安定的に支持できると共に、従来のように、網状物を釘止めしたり紐で結び付ける等の面倒な作業を要することなく、網状物を簡易に引っ掛かり状態で支持し得る網状物の支持具の提供を課題とするものである。又、支持部の上面で網状物を引っ掛かりなく滑らせて、該網状物を張った状態で支持させることが容易である網状物の支持具の提供を課題とするものである。加えて、網状物の着脱を容易に行うことのできる網状物の支持具の提供を課題とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】 前記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用する。 即ち本発明に係る網状物の支持具は、網状物を下方から受け得る支持部の下面側に、該支持部の外周縁から外方に突出しない状態で、前記網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が設けられていることを特徴とするものである。 【0008】 本発明に係る支持具のより具体的な態様は、下端が開放し且つ上面が球面状を呈して該上面で網状物を下方から受け得る支持部の下面側に、前記網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が、該支持部の外周縁から外方に突出しない状態で突設されていることを特徴とするものである。 【0009】 本発明に係る支持具のより具体的な他の態様は、下端が開放し且つ上面が球面状を呈して該上面で網状物を下方から受け得る支持部の下端の内周縁に、網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が内方に向けて突設されると共に、該支持部に、前記引掛け片と上下対向する状態で、該引掛け片を上から目視可能に開口が設けられていることを特徴するものである。 【0010】 本発明に係る支持具のより具体的なその他の態様は、下端が開放し且つ上面が球面状を呈して該上面で網状物を下方から受け得る支持部の下端の内周縁に、その周方向に略90度の角度を置いて、網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片の4つが内方に向けて突設されており、該支持部に、夫々の引掛け片と上下対向する状態で、該引掛け片を上から目視可能に開口が設けられていることを特徴するものである。 【0011】 本発明に係る支持具のより具体的なその他の態様は、下端が開放し且つ上面が球面状を呈して該上面で網状物を下方から受け得る支持部の下端の内周縁に、その周方向に略90度の角度を置いて、網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片の2つが内方に向けて突設されており、該支持部に、夫々の引掛け片と上下対向する状態で、該引掛け片を上から目視可能に開口が設けられていることを特徴するものである。 【0012】 上面が球面状を呈する前記各支持部において、前記引掛け片を、内方に向けて突出する突出片の先端側に、引っ掛けられた網目部の脱落を防止するストッパ片が上向きに突設されたものとして構成するのがよい。 【0013】 本発明に係る支持具のより具体的なその他の態様は、網状物を下方から受け得る支持部の下面側に、該支持部の外周縁から外方に突出しない状態で、前記網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が設けられ、該引掛け片は、前記支持部の下縁部に、垂直面内で回動可能に取り付けられており、該引掛け片が前記支持部の外周縁から外方に突出した回動状態で、前記網状物の網目部に引っ掛かり可能となされ、該引掛け片が、内方に回動して、前記支持部の下面側に固定状態とされることを特徴とするものである。 【0014】 この場合、内方に回動した引掛け片が前記支持部の下面側に設けた係止部と係合して、該引掛け片が前記支持部の下面側に固定状態とされるように構成するのがよい。 【0015】 本発明に係る支持具のより具体的なその他の態様は、下端が開放し且つ上面が球面状を呈して該上面で網状物を下方から受け得る支持部の下端の内周縁に、前記網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が内方に向けて突設されると共に、該引掛け片は、前記支持部の下縁部に、垂直面内で回動可能に取り付けられており、該引掛け片が、前記支持部の外周縁から外方に突出した回動状態で、前記網状物の網目部に引っ掛かり可能となされ、該引掛け片が、内方に回動して、前記支持部の下面側に設けた係止部と係合することにより、該引掛け片が前記支持部の下面側に固定状態とされることを特徴とするものである。 【0016】 前記各支持具において、前記支持部の下面側の中央部に、支柱の上端部分を挿入させ且つ該上端部分に連結される挿入凹部を設けるのがよい。これとは逆に、前記支持部の下面側の中央部に、支柱の上端部分に設けた凹部に挿入され且つ該凹部に連結される挿入突部を設けることもある。 【0017】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1〜5、図9〜10において本発明に係る網状物の支持具(以下支持具という)1は、例えば防鳥用の網状物2を下方から受け得る支持部3の下面側に、該支持部3の外周縁5から外方に突出しない状態で、該網状物2の網目部6を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片7が設けられている。 【0018】 前記支持部3は、図2に示すように、下端9が開放し且つ上面10が半球面状(球面状の一種)を呈する椀形に形成されており、前記網目部6を潜り抜けることができない直径のものである。又該支持部3の下端の内周縁11に、その周方向に略90度の角度を置いて、4つの引掛け片7,7,7,7が、内方に向け半径方向で突設されている。該引掛け片7は、先端が半円弧状をなし且つその下面12が前記支持部3の下端と面一状態で略水平に突設された平板状の突出片13を具え、その先端側の上面中央部に、例えば円柱状のストッパ片15が上向きに突設されている。 【0019】 又前記支持部3の下端寄り部位に、図1〜2、図6に示すように、夫々の引掛け片7,7,7,7と上下対向する状態で、該引掛け片7を上から目視可能に開口16が設けられている。該開口16は、上下に長く形成され、その上端縁17は半円弧状を呈すると共に、その下端縁19は、若干上に突の円弧状に形成されている。 【0020】 又、前記支持部3の凹面をなす下面側20の中央部に、図2〜3に示すように、円形パイプからなる支柱21の上端部分22を挿入させる円形の挿入凹部23を有する挿入筒部25が下方向に突設されている。該挿入凹部23は、上半分をなす上の挿入凹部23aの下端に、段差26を介して稍大径の下の挿入凹部23bが連設されると共に、挿入筒部25の外周面と前記支持部の下面側20とに一体化した状態で、4枚の補強リブ27,27,27,27が、周方向に90度の角度ピッチで設けられている。 【0021】 かかる構成を有する支持部3の各部の寸法を例示すれば、下端外径が約149mmで、下端内径が約144mmに設定されている。又、前記突出片13の突出長さは約14mmでその幅は約9mmに設定されると共に、前記ストッパ片15の直径は約4.7mmで、その突出長さは約4.1mmに設定されている。 【0022】 又前記開口16は、その横幅が約15mmで、前記上面10に沿う上下長さは約26mmに設定されている。そして、該開口16を通して上から前記引掛け片7を見たときに、図6に示すように、前記突出片13が該開口16の横方向中央部に位置し、又前記ストッパ片15が、該開口16の先端寄りに位置するようになされている。更に、前記挿入筒部25の外径は約28mmに設定されると共に、前記上の挿入凹部23aの内径は約18.7mmで、下の挿入凹部23bの内径は約22.2mmに設定されている。 【0023】 図3は、支柱21の上端部分22を前記上の挿入凹部23aに稍窮屈に挿入した状態を示すものであり、又図7は、上端にキャップ29が嵌着されてなる支柱21の該キャップ部分30を、前記下の挿入凹部23bに稍窮屈に挿入した状態を示すものである。又図8は、より太径の支柱21の上端部分(キャップを有さない)22を前記下の挿入凹部23bに稍窮屈に挿入した状態を示すものである。これらの支柱21は、網状物2を地面から、例えば80〜300cmの高さで支持する。 【0024】 次に、かかる構成を有する支持具1の使用状態を、野菜畑31の野菜を鳥の被害から防ぐための網状物(防鳥網)2を支持する場合について説明する。 図9〜10は、例えば縦横が夫々約6m、約3mである野菜畑31の上方を、80cm程度の高さで網状物2で覆い、該網状物2を支持具1で支持した状態を示している。なお図9においては、説明の便宜上、支持具1と支柱21を実線で示している。 【0025】 先ず、支柱21の上端部分22を前記支持具1の挿入凹部23に挿入状態にして該支柱21の上端に支持具1を固定し、支柱付き支持具を構成する。該支柱付き支持具の支柱21を、野菜畑31の周縁部と中間部において、支柱間1.5mで配置し、その下端側32を地面33に垂直状態に差し込み、支柱21の立設高さを80cm程度とする。 【0026】 その後、このように配設された各支持具1上に前記網状物2を被せ、該網状物2を張った状態にしてこれを支持具1に支持させる。 【0027】 より具体的には、網状物2を張った状態にする際、支持部3の上面10が球面状を呈し、且つ引掛け片7が支持部3の外周縁5から外方に突出しないため、該網状物2は、支持部の上面10で受けられた状態で引っ掛かりなく自由に横移動でき、従って網状物2を、支持具1上で支障なく広げることができる。そして、網状物の周縁側35は、例えば、外周に位置する支持具1aから垂れ下がり、その下端側36が地面33に載った状態とされる。 【0028】 その後、野菜畑31の周縁部に配設されている支持具1の所要の引掛け片7に網状物2の網目部6を引っ掛けるのであるが、この際、図12に示すように、該引掛け片7を前記開口16を通して上から目視できるため、該引掛け片7に対する網目部6の引っ掛け作業を、目で確認しながら容易且つ確実に行うことができる。この引っ掛けは、例えば図13に示すように、外側に位置する2つの引掛け片7a,7aについて行う。引掛け片7に網目部6が引っ掛けられると、図4〜5に示すように、網状物2が、下方から支持されることになる。そして、引掛け片7に引っ掛けられた網目部6は、上向きに突出する前記ストッパ片15に阻止されて、引掛け片7から脱落しない。 【0029】 これにより、紐等の特別な止め具を用いることなく、網状物2の網目部6を、着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持でき、網状物2が上方に引っ張られた場合も、下方に引っ張られた場合も、これを安定状態で支持できる。そして図9に示すように、野菜畑31の上方部を網状物2によって、防鳥のために安定的に覆われた状態となし得る。 【0030】 このように覆われた網状物2を、野菜畑の草取り作業等に際して取り外す必要のあるときは、引掛け片7に対する網目部6の引っ掛かり状態を前記開口16を通して目視しながら、該網目部6を引掛け片7から取り外す。 【0031】 図14は、本発明に係る支持具1の他の態様を示すものであり、前記と略同様の椀形に形成された支持部3の下縁部に、引掛け片7を垂直面内で回動可能に設けた構成を有している。 【0032】 前記支持部3の下端寄り部位には、周方向に略90度の角度を置いて、前記と同様の開口16,16,16,16が設けられ、該開口16の下縁部分は断面円形の枢軸37として形成されている。 【0033】 又前記引掛け片7は、図14〜16に示すように、平板状片39の基端に、前記枢軸37を弾性的に抱持し得る円弧状屈曲片40が連設されると共に、該平板状片39の先端には、例えば鉤状をなす係止部41が設けられている。そして図14に示すように、前記円弧状屈曲片40が前記枢軸37を弾性的に抱持した状態とされることにより、引掛け片7は、垂直な面内で回動でき、図14に示すように前記支持部3の外周縁5から外方に突出した状態となり得る。このとき、前記係止部41が下向き状態になる。この状態から引掛け片7を下向きに回動させると共に、その後、上向きに回動させると(図16において反時計回りF1に回動させると)、図16に示すように、前記係止部41の先端係止部42が、前記開口16の上縁部分の下面で突設された突状の係合部43と係合状態となり、これにより引掛け片7が、支持部3の下面側に固定状態となる。 【0034】 かかる構成を有する支持部3は、前記と同様にして支柱21の上端に固定され、該支柱21の下端側が地面に垂直状態に差し込まれる。支持部3の上面10が球面状を呈することから、野菜畑31等の上方を覆った網状物2を該支持具1で支持するに際しては、前記先端係止部42と前記係合部43との係合を解除して、図16に示す時計回りF2に引掛け片7を回動させ、該引掛け片7を、図14に示すように支持部3の外周縁5から外方に突出した回動状態とする。この状態で、前記係止部41を網状物2の網目部6に引っ掛け状態となし得る。その後、該引掛け片7を反時計回りF1に回動させると共に前記先端係止部42と前記係合部43とを係合させると、図16に示すように、引掛け片7が、網状物2の網目部6を引っ掛かり状態で下方から支持できる。 【0035】 このように引掛け片7を回動可能に構成した場合は、該引掛け片7を外方に突出した回動状態とすることにより、引掛け片7を網状物2に引っ掛ける作業を、目で確認しながら容易に行うことができる。そして該引っ掛け状態を解除するには、前記先端係止部42と前記係合部43との係合を解除し、引掛け片7を図16に矢印で示す時計回りF2に回動させることによって容易に行うことができる。 【0036】 図17は、引掛け片7を垂直面内で回動可能とした支持具1の他の態様を示すものであり、係止部41が先端に設けられた引掛け片7の基端側45を、前記と同様の椀形をなす支持部3の下端の内縁に、蝶番状屈曲片46を介して連結した構成を有している。該引掛け片7は、図17に一点鎖線で示すように、支持部3の下端の外方に突出した状態と、引掛け片7の先端側をなす係止部41の先端係止部42と支持部3に設けた係合部43とが係合した状態との間で回動でき、該引掛け片7を、一点鎖線で示すように外方に突出した回動状態とすることにより、引掛け片7を網状物2に引っ掛ける作業を、目で確認しながら容易に行うことができる。 【0037】 その後、該引掛け片7を反時計回りF3に回動させ、前記先端係止部42と前記係合部43とを係合させることにより、引掛け片7が網目部6に引っ掛かった状態で、網状部2を下方から支持できることになる。 【0038】 又図18〜19は、引掛け片7を回動可能に構成したその他の態様を示すものであり、先端側に係止部41を具えた引掛け片7の基端側45を、前記と同様の構成を有する支持部3の開口16の下縁部下方に突設した軸受47,47で、枢軸49を介して連結してなる。該引掛け片7は前記と同様に作用できる。 【0039】 図20は、本発明に係る支持具1のその他の態様を示すものであり、前記と同様に椀形に形成された支持部3の下面側20の中央部に設けた支柱連結用の挿入筒部25の外周面52に、外方に向けて突出する突出片50の先端に引掛け突部51を上向きに突設してなる引掛け片7の該突出片50の基端を固設した構成を有している。又、支持部3の上端寄り部位に、夫々の引掛け片7と上下対向する状態で、該引掛け片7を上から目視可能に開口16が設けられている。そして、支持部3の上面10で受けられた網状物2の網目部6が、該引掛け片7によって、着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持される。 【0040】 又図21は、本発明に係る支持具1のその他の態様を示すものであり、前記と同様に椀形に形成された支持部3の開口16の下縁部下端において、網状物2の網目部6を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片7を、内方に向け下方に傾斜する状態で突設し、且つその先端に、引っ掛けられた網目部6の脱落を防止する引掛け突部55を上向きに突設した構成を有しており、該引掛け片7を前記開口16を通して上から目視可能である。 【0041】 〔その他の実施の形態〕 本発明は、前記実施の形態で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。 【0042】 (1) 本発明に係る支持具1を構成する支持部3は、前記実施の形態で示したような、上面10が球面状を呈するものには特定されず、網状物2を下方から受け得るものであれば、平板状を呈するものや多角錐状を呈するもの等であってもよい。これらの場合においても、該支持部3に、引掛け片7と上下対向する状態で、該引掛け片7を上から目視可能に開口16を設けるのがよい。 【0043】 (2) 支持部が、椀形等の、上面10が球面状を呈するものとして構成される場合、該支持部3に前記のような開口16が設けられないこともある。 【0044】 (3) 支持部の下面側20に設けられる引掛け片7は、該支持部3の外周縁から外方に突出しない状態で設けられ、網状物2の網目部6を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持し得るものであれば、前記実施の形態で示したものの他、例えば図22に示すように、支持部3の下面側20の中間所要部位に設けられることもある。 又、引掛け片7の個数は、例えば図2に示すように、支持部3の周方向に略90度の角度を置いて4個設けられるのが好ましいが、周方向に略90度の角度をおいて2個設けられることもある。 又引掛け片7は、1個設けられることもある他、支持部の周方向に小間隔を置いて並設されることもある。 又、複数個設けられる場合であっても、周方向に略90度の角度を置いて設けられるとは限らない。 【0045】 (4) 引掛け片7を垂直面内で回動可能に構成する場合、前記係止部43が省略され、該引掛け片7が、バネ作用により支持部の下面側に当接状態となって該支持部の下面側に固定状態とされることもある。 【0046】 (5) 図23は、支柱21の上端部分に対する支持部3の他の連結態様を示すものであり、例えば椀形をなす支持部3の下面側の中央部に、支柱21の上端部分22に設けた凹部56に密接に挿入される挿入突部57を設けてなる。 又支持部3が、別体形成された支柱の上端部分に連結される場合、両者の連結手段は、前記実施の形態で示したような挿入方式には特定されず、例えば面状ファスナーや適宜の挾持手段等を用いて着脱可能に連結されることもある。 【0047】 (6) 本発明に係る支持具1は、その下面側に、支柱が一体に連結されることもある。 【0048】 (7) 支持部で支持される網状物は、前記防鳥網としての他、防虫や遮光、イタチや狸等の動物の進入を防ぐ等のために使用されるもので、使用目的に応じて、網目の大きさや使用する糸の太さが所要に設定されるものであり、編物製でも織物製でもよい。 【0049】 【発明の効果】 本発明は、以下の如き優れた効果を奏する。 (1) 本発明に係る支持具は、網状物を下方から受け得る支持部の下面側に、該支持部の外周縁から外方に突出しない状態で、該網状物の網目部を着脱可能の引っ掛かり状態で下方から支持する引掛け片が設けられた構成を有する。 かかることから本発明によるときは、下端側が地面に差し込まれた支柱の上端部分に該支持具を連結状態とすることにより、網状物の網目部を引掛け片に引っ掛り状態にする簡易な手段によって該網状物を確実に支持できることになる。しかもその支持状態は、引掛け片が、網目部を下方から支持するものであるため、引掛け片の引っ掛かり部分に上方向に外力が作用したときにも、又、下方向に外力が作用したときにも、網状物を確実に支持できる。 又本発明に係る支持具は、前記引掛け片が、支持部の外周縁から外方に突出しない状態で設けられているため、網状物を張った状態とする際にこれが弛んだときにも該網状物が引掛け片に引っ掛かり難く、網状物の張設作業を容易且つ確実に行うことができる。 【0050】 (2) 前記支持部が椀形等の、上面が球面状呈する如く形成される場合は、網状物を張設する際に、該網状物が、支持部の上面で受けられた状態で引っ掛かりなく自由に横移動できることから、網状物を支持具上で支障なく広げることができ、該網状物の張設作業を容易且つ能率的に行うことができる。 【0051】 (3) 支持部に、引掛け片と上下対向する状態で、該引掛け片を上から目視可能に開口を設ける場合は、網状物の網目部を引掛け片に引っ掛ける際や引っ掛かった状態の網目部を引掛け片から取り外す際に、これらの作業を、前記開口を通して目で確認しながら容易且つ確実に行うことができる。 【0052】 (4) 支持部の下端に、周方向に略90度の角度を置いて引掛け片を設ける場合は、網状物の網目部を両引掛け片に引っ掛かり状態とすることにより、網状物を張設した際における支持部の水平面内における回転を防止できる。 もしも図24に示すように、引掛け片が1個しか設けられていないときは、網状物2の網目部6をこの引掛け片に引っ掛けた場合、網状物の張設作業に際して該網状物の一辺縁が矢印F4方向に引っ張られたときに、矢印F5で示す方向に支持部3が回転する恐れがあるが、このような回転を生じさせないで網状物をより安定的に支持し得る利点がある。 【0053】 (5) 支持部の下端に、その周方向に略90度の角度を置いて4個の引掛け片を設ける構成とした場合は、例えば支持具を畑のコーナ部分に配設する場合、水平面内におけるその向きによらず、4個の引掛け片の内の2個を、図13に示すように、畑のコーナ44の両側に位置させることが容易であり、この2個の引掛け片7,7に網状物2の網目部6を夫々引っ掛かり状態とすることにより、前記のように、網状物を張設する際における支持部の水平面内における回転を防止できることになる。 【0054】 (6) 支持部の下端に、周方向に略90度の角度を置いて2個又は4個の引掛け片を設けた場合において、該支持部に、夫々の引掛け片と上下対向する状態で開口が設けられているとき、即ち、引掛け片に対応して開口が設けられているときは、該開口を目印にして、両引掛け片を畑のコーナの両側に位置させることができる。 【0055】 (7) 引掛け片を支持部の下縁部に、垂直面内で回動可能に設けた場合は、該引掛け片を、支持部の外周縁から外方に突出した回動状態とすることにより、目視しながら引掛け片を網状物に容易に引っ掛け得る利点がある。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る支持具を上から見た斜視図である。 【図2】本発明に係る支持具を、支柱に固定された状態で示す斜視図である。 【図3】本発明に係る支持具を、支柱に固定された状態で示す断面図である。 【図4】網状物を引掛け片に引っ掛けた状態を下から見た斜視図である。 【図5】網状物を引掛け片に引っ掛けた状態を上から見た斜視図である。 【図6】本発明に係る支持具の平面図である。 【図7】支持具と支柱の他の連結状態を示す断面図である。 【図8】支持具と支柱のその他の連結状態を示す断面図である。 【図9】野菜畑の上方を覆う網状物を支持具で支持した状態を示す斜視図である。 【図10】その断面図である。 【図11】網状物を支持具で支持した状態を拡大して示す断面図である。 【図12】網状物を引掛け片に引っ掛けた状態を示す平面図である。 【図13】畑のコーナに位置する支持具で網状物を支持した状態を示す平面図である。 【図14】引掛け片を回動方式に構成した支持具を示す斜視図である。 【図15】引掛け片の回動構成を説明する斜視図である。 【図16】引掛け片の回動による網状物の引掛け状態を示す断面図である。 【図17】引掛け片を回動方式とした支持具の他の態様をその使用状態で示す断面図である。 【図18】引掛け片を回動方式とした支持具のその他の態様を示す部分斜視図である。 【図19】その支持具における引掛け片の回動動作を説明する断面図である。 【図20】本発明に係る支持具のその他の態様を、網状物を引掛け片に引っ掛けた状態で示す一部欠切斜視図である。 【図21】本発明に係る支持具のその他の態様をその使用状態で示す部分断面図である。 【図22】本発明に係る支持具のその他の態様をその使用状態で示す部分断面図である。 【図23】本発明に係る支持具と支柱とのその他の固定状態を示す断面図である。 【図24】引掛け片が1個の場合の問題点を説明する平面図である。 【符号の説明】 1 支持具 2 網状物 3 支持部 5 支持部の外周縁 6 網目部 7 引掛け片 10 支持部の上面 16 開口 20 支持部の下面側 21 支柱 25 挿入筒部 37 枢軸 40 円弧状屈曲片 41 係止部 43 係合部
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| 【出願人】 |
【識別番号】392003225 【氏名又は名称】第一ビニール株式会社
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| 【出願日】 |
平成15年2月3日(2003.2.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085246 【弁理士】 【氏名又は名称】岡本 清一郎
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| 【公開番号】 |
特開2004−236503(P2004−236503A) |
| 【公開日】 |
平成16年8月26日(2004.8.26) |
| 【出願番号】 |
特願2003−25725(P2003−25725) |
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