| 【発明の名称】 |
トンネル支柱用アーチパイプ及びトンネル支柱 |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 伸幸 【住所又は居所】大阪市中央区安土町2丁目3番13号 タキロン株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】所望の曲率で簡単に湾曲させてその形状を安定して保つことができ、保管等の際には嵩張らないように真っ直ぐに伸ばすことができるトンネル支柱用アーチパイプと、これを用いたトンネル支柱を提供する。
【解決手段】合成樹脂製のパイプ1であって、円筒部1aと湾曲自在な蛇腹状筒部1bを交互に連成した構成のトンネル支柱用アーチパイプ1とする。トンネル支柱は、アーチパイプ1を略円弧状に湾曲させ、このアーチパイプ1の両端に脚柱2,2を接続した構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 合成樹脂製のパイプであって、円筒部と湾曲自在な蛇腹状筒部を交互に連成したことを特徴とするトンネル支柱用アーチパイプ。 【請求項2】 円筒部の外径と蛇腹状筒部の環状山部の外径が同一である請求項1に記載のトンネル支柱用アーチパイプ。 【請求項3】 両端に継手部を形成した請求項1又は請求項2に記載のトンネル支柱用アーチパイプ。 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載されたトンネル支柱用アーチパイプを略円弧状に湾曲させ、このアーチパイプの両端に脚柱を接続したことを特徴とするトンネル支柱。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、トンネルハウスのフィルムを支持するトンネル支柱と、そのトンネル支柱用アーチパイプに関する。 【0002】 【従来の技術】 この種のトンネル支柱として、相対向する2本の支柱本体の上端に湾曲桟の両端を接続して連結一体化した逆U字形のトンネル支柱が知られている(例えば特許文献1,2)。 【0003】 また、本出願人は、長尺の帯板材をその幅方向の端部をラップさせた状態で螺旋状に巻回して芯材を形成し、この芯材を合成樹脂で被覆してなる湾曲自在な農園芸用支柱を既に提案した(特許文献3)。 【0004】 【特許文献1】 実開昭56−18053号公報(第1頁,第1図) 【特許文献2】 実開昭48−32543号公報(第1頁,第1図) 【特許文献3】 実公平5−10596号公報(第1頁,第1図,第3図) 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記特許文献1,2のトンネル支柱はいずれも、湾曲桟が予め円弧状に曲げ加工され、自由に湾曲させることができないものであるため、2本の脚柱の開き角度が常に一定であり、開き角度を自由に調節できないという問題があった。また、湾曲桟を真っ直ぐに伸ばすことができないため、包装、運搬、保管の際に嵩張るという問題もあった。 【0006】 一方、上記特許文献3の農園芸用支柱は、芯材が帯板材を螺旋状に巻回したものであるため湾曲自在であり、上記の問題は生じない。けれども、湾曲させるときには合成樹脂の被覆層が伸長し、真っ直ぐに伸ばすときには合成樹脂の被覆層が収縮するため、この伸縮によって合成樹脂の被覆が破損し、破損部分からの水分の侵入によって芯材が発錆する心配があった。 【0007】 本発明は、これらの問題を解決し得るトンネル支柱と、そのトンネル支柱用アーチパイプを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明に係るトンネル支柱用アーチパイプは、合成樹脂製のパイプであって円筒部と湾曲自在な蛇腹状筒部を交互に連成したことを特徴とするものである。 【0009】 このようなトンネル支柱用アーチパイプは、蛇腹状筒部が湾曲自在であるため略円弧状に簡単に湾曲させることができ、材質が合成樹脂であるので発錆することもない。また、包装、運搬、保管の際には真っ直ぐに伸ばせるので嵩張ることもない。 【0010】 従って、このトンネル支柱用アーチパイプを略円弧状に湾曲させて両端に脚柱を接続した本発明のトンネル支柱は、該アーチパイプの曲率を変えることによって双方の脚柱の開き角度を自由に調節することができ、また、アーチパイプと脚柱を分離してアーチパイプを真っ直ぐに伸ばした状態で包装、運搬、保管できるので嵩張ることもない。 【0011】 ところで、アーチパイプが全体にわたって蛇腹状に形成されていると、腰が弱くてねじれたり、略円弧状に湾曲した形状を保つことが困難であるが、本発明のアーチパイプのように、円筒部と湾曲自在な蛇腹状筒部を交互に連成されていると、腰が強くなってねじれ難くなると共に、略円弧状に湾曲した形状を安定して保つことができるようになる。 【0012】 本発明のトンネル支柱用アーチパイプにおいては、円筒部の外径と蛇腹状筒部の環状山部の外径を同一にすることが望ましく、このようにすると一種類のフィルム固定部品を共用して、被覆フィルムを蛇腹状筒部および円筒部のいずれにも固定することができる。 【0013】 また、本発明のトンネル支柱用アーチパイプにおいては、両端に継手部を形成することが望ましく、このようにすると脚柱の接続作業や分離作業を容易に行うことができる。 【0014】 【発明の実施の形態】 以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。 【0015】 図1は本発明の一実施形態に係るトンネル支柱用アーチパイプの正面図、図2は同アーチパイプの部分断面図、図3は地面に植設した本発明の一実施形態に係るトンネル支柱の正面図、図4は同トンネル支柱のアーチパイプに対する被覆フィルムの取付構造を示す断面図である。 【0016】 図1に示すトンネル支柱用アーチパイプ1(以下、単にアーチパイプという)1は熱可塑性の合成樹脂で成形されたものであって、円筒部1aと湾曲自在な蛇腹状筒部1bが交互に連成されている。材料の合成樹脂としては、耐候性や成形性が良好で、有害な塩素等を含まないポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂が好ましく使用される。 【0017】 蛇腹状筒部1bの蛇腹形状は特に限定されないが、蛇腹状筒部1bの環状山部11bの頂上部分が尖った形状であると、後述するように被覆フィルムを被せたときに、環状山部11bの尖った頂上部分によって被覆フィルム4が傷ついたり破れたりする恐れがあるので、環状山部11bの頂上部分は丸みを付けるか、又は平坦面を有するように形成することが望ましい。 【0018】 また、蛇腹状筒部1bの環状山部11bの外径は、円筒部1aの外径と同一にすることが望ましく、このように環状山部11bと円筒部1aの外径が同一であると、図4に示すような略半環状のフィルム固定部品3を弾性的に外嵌着することによって、被覆フィルム4を円筒部1aおよび蛇腹状筒部1bのいずれにも固定することが可能となる。 【0019】 このアーチパイプ1の両端の円筒部1a,1aの先端には、ソケット状の雌形の継手部1c,1cが一体形成されており、されらの継手部1c,1cに脚柱を差込むことによって簡単に接続できるようになっている。尚、上記の雌形の継手部1c,1cに代えて、脚柱に挿入する雄形の継手部を形成してもよいことはいうまでもない。 【0020】 このようなアーチパイプ1は、前述した材料の合成樹脂をブロー成形等の手段で成形することにより、効率良く量産することができる。 【0021】 上記構成のアーチパイプ1は、蛇腹状筒部1bが湾曲自在であるため、図3に示すように略円弧状に簡単に湾曲させることができ、包装、運搬、保管の際には真っ直ぐに伸ばせるので嵩張ることがない。そして、材質が合成樹脂であるから発錆する心配もない。また、円筒部と蛇腹状筒部を交互に連成されているので、アーチパイプ1の腰が強くなってねじれ難くなると共に、略円弧状に湾曲した形状を安定して保つことが可能となる。 【0022】 図3に示す本発明のトンネル支柱は、上記のアーチパイプ1を略円弧状に湾曲させ、その両端の継手部1c,1cに脚柱2,2の上端を差込み接続してなる逆U字形の支柱である。 【0023】 脚柱2としては、金属パイプを合成樹脂で被覆した錆難い樹脂被覆パイプや、更に外周面に節部2aを形成した図3に示すような竹に似た外観を有する樹脂被覆パイプなどが好ましく使用される。尚、これらの樹脂被覆パイプからなる脚柱2の下端には、水や土の侵入を防止するキャップ2bを取り付けることが好ましい。 【0024】 このようなトンネル支柱は、例えば図3に示すように畝5を跨いだ状態で双方の脚柱2,2の下端部を地面に突き刺すことによって立設し、その上から被覆フィルムを被せて、図4に示すようにフィルム固定部品3により被覆フィルム4をアーチパイプ1や脚柱2,2に固定して栽培用のトンネルを造るものであるが、その際、アーチパイプ1の曲率を変えることにより、双方の脚柱2,2の開き角度を自由に調節して、畝5の幅に合致させることができるため、すこぶる便利である。 【0025】 また、このようなトンネル支柱は、アーチパイプ1と脚柱2,2を分離し、アーチパイプ1を真っ直ぐに伸ばした状態で包装、出荷、運搬、保管できるので、嵩張ることがなく省スペースの観点からも有利である。 【0026】 【発明の効果】 以上の説明から明らかなように、本発明のアーチパイプは錆びる心配がなく、所望の曲率で簡単に湾曲させてその形状を安定して保つことができ、嵩張らないように真っ直ぐに伸ばすこともできるといった効果を奏する。従って、このアーチパイプの両端に脚柱を接続した本発明のトンネル支柱は、アーチパイプの曲率を変えることによって双方の脚柱の開き角度を自由に調節でき、また、嵩張らないようにアーチパイプと脚柱を分離してアーチパイプを真っ直ぐに伸ばした状態で包装、運搬、保管等を行うことができるといった効果を奏する。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係るトンネル支柱用アーチパイプの正面図である。 【図2】同アーチパイプの部分断面図である。 【図3】地面に植設した本発明の一実施形態に係るトンネル支柱の正面図である。 【図4】同トンネル支柱のアーチパイプに対する被覆フィルムの取付構造を示す断面図である。 【符号の説明】 1 トンネル支柱用アーチパイプ 1a 円筒部 1b 蛇腹状筒部 11b 蛇腹状筒部の環状山部 1c 継手部 2 脚柱 2a 脚柱の節部 3 フィルム固定部品 4 被覆フィルム
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000108719 【氏名又は名称】タキロン株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号
|
| 【出願日】 |
平成15年1月31日(2003.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090608 【弁理士】 【氏名又は名称】河▲崎▼ 眞樹
|
| 【公開番号】 |
特開2004−229572(P2004−229572A) |
| 【公開日】 |
平成16年8月19日(2004.8.19) |
| 【出願番号】 |
特願2003−22906(P2003−22906) |
|