| 【発明の名称】 |
育苗ポット梱包体 |
| 【発明者】 |
【氏名】大岩 正美 【住所又は居所】岐阜県各務原市鵜沼東町3丁目183−1 日本ポリ鉢販売株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】円筒状の育苗ポットであってもコンパクトに梱包できると共に、梱包体から円滑に取り出すことができる育苗ポット梱包体および育苗ポットの梱包方法を提供すること。
【解決手段】所定個数の円筒状の育苗ポットを積層した育苗ポット積層体5を、各収納トレイ2,3,4で挟み、育苗ポット積層体5の側壁を平面視円形状から、その円形状の直径より短い辺で形成される矩形状に圧縮変形させた状態で梱包する。また、各収納トレイ2,3,4の高さを、育苗ポットの高さより低く構成して、育苗ポット積層体5の側壁が各収納トレイ2,3,4に囲われないようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 円筒状の育苗ポットを矩形状にコンパクトに梱包できると共に、梱包体から円滑に取り出すことができることを特徴とする育苗ポット梱包体。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は育苗ポット梱包体および育苗ポットの梱包方法に関し、特に、円筒状の育苗ポットであってもコンパクトに梱包できると共に、梱包体から円滑に取り出すことができる育苗ポット梱包体および育苗ポットの梱包方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、野菜、草花等の植物苗を育苗するために、ポリエチレン等の軟質性プラスチックで構成された育苗ポットが使用されている。特に、近年においては栽培用機械器具が発達して大量栽培が可能となったため、育苗ポットを製造する製造業者は多数の育苗ポットを梱包して栽培業者に納入する必要があった。 【0003】 多数の育苗ポットを梱包する場合には、所定個数の育苗ポットを積層して育苗ポット積層体を構成する。この育苗ポット積層体は、所定の大きさの段ボール内に立設させた状態で並べて梱包される。本梱包方法によれば、梱包材としての段ボールは方形体に形成されているので、運搬、保管等に便利である。こうして梱包された育苗ポット梱包体は、その状態で栽培業者に納入される。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、上述したような育苗ポット積層体を段ボール内に並べて梱包する梱包方法では、育苗ポットが円筒状に形成された円形育苗ポットである場合、隣接する育苗ポット積層体において隙間が生じ、梱包体が大型化するという問題点があった。尚、育苗ポットが方形体のものであれば、隙間なく段ボール内に収納できるが、円形育苗ポットは、育苗ポットを回転させることで苗の方向を自由に調節できるので、特に、開花した状態を需要者側に向けて販売する花苗に関しては広く愛用されている。 【0005】 また、栽培業者が梱包体から育苗ポットを取り出す際の手間を軽減すべく、段ボール内に所定の行列数で梱包された育苗ポットを、一段づつ同時に取り出すための種々の機械がある。例えば、梱包された行列数と同じ数のアームと、そのアームに開閉可能な爪とを備えた装置がある。この装置によれば、爪を閉じた状態のアームを各育苗ポット内に挿入し、挿入した段階で爪を開く。爪は育苗ポットの壁面を内側から押圧して育苗ポットを把持する。この状態でアームを段ボール内から引き上げれば、所定の行列数で梱包された育苗ポットを一段づつ同時に取り出すことができる。しかしながら、育苗ポットは柔軟性を有するため爪の押圧によって、壁面が変形し、特に、段ボールの側面に沿って収納された育苗ポットは、段ボールの側面と接触して落下してしまうという問題点があった。 【0006】 本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、円筒状の育苗ポットであってもコンパクトに梱包できると共に、梱包体から円滑に取り出すことができる育苗ポット梱包体および育苗ポットの梱包方法を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0007】 この目的を達成するために請求項1記載の育苗ポット梱包体は、円筒状の育苗ポットを矩形状にコンパクトに梱包できると共に、梱包体から円滑に取り出すことができるものである。 【発明の効果】 【0008】 請求項1記載の育苗ポット梱包体によれば、円筒状の育苗ポットを矩形状にコンパクトに梱包できると共に、梱包体から円滑に取り出すことができるという効果がある。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本発明の実施例における育苗ポット梱包体1は、円筒状に形成される育苗ポット積層体5の側壁を方形状に圧縮変形させて小型化させたものである。 【0023】 図1は、育苗ポット梱包体1の斜視図である。この育苗ポット梱包体1は、所定個数の円筒状の育苗ポット15(図4参照)を積層して構成される育苗ポット積層体5を梱包したものであって、育苗ポット15を製造する製造業者によって梱包され、栽培業者に納入されるものである。この育苗ポット梱包体1は、下方から順番に、第1の収納トレイ2と、下段の育苗ポット積層体5と、第2の収納トレイ3と、上段の育苗ポット積層体5と、第3の収納トレイ4とを積層して構成されている。即ち、各収納トレイ2,3,4と育苗ポット積層体5とを交互に積層して構成されている。 【0024】 第1の収納トレイ2と、第2の収納トレイ3と、第3の収納トレイ4とは、平面視円形に形成される育苗ポット積層体5の側壁を矩形状に圧縮変形するためのものである。各トレイ2,3,4は同一部材で構成されており、各トレイ2,3,4には、育苗ポット積層体5を収納するための収納部11が複数個備えられている。第1の収納トレイ2の収納部11は、下段の育苗ポット積層体5の下方を収納している。第2の収納トレイ3の収納部11は、下段の育苗ポット積層体5の最上層に位置する育苗ポットの内側に挿嵌していると共に、上段の育苗ポット積層体5の下方を収納している。第3の収納トレイ4の収納部11は、上段の育苗ポット積層体5の最上層に位置する育苗ポットの内側に挿嵌している。この収納部11によって育苗ポット積層体5は矩形状に圧縮変形されるので、円形の状態で収納する場合に比べて、育苗ポット梱包体1をコンパクトにすることができる。 【0025】 また、この収納部11の高さは、育苗ポットの高さと略同様に構成されているので、育苗ポット積層体5の側壁のうち、収納部11に収納されるのは、最下層に位置する育苗ポット15の側壁だけである。よって、育苗ポット梱包体1の外周に位置する育苗ポット積層体5の側壁を段ボール等の梱包材によって遮ることなく梱包でき、育苗ポット梱包体1から育苗ポットを円滑に取り出すことができる。 【0026】 育苗ポット積層体5は、所定個数(好ましくは40個程度)の育苗ポット15をコンパクトにまとめるためのものであり、所定個数の円筒状の育苗ポット15を積層して構成されている。このように所定個数の育苗ポット15を積層することで、所定個数の育苗ポット15を高さ方向にコンパクトにまとめることができる。 【0027】 尚、育苗ポット梱包体1は、第1の収納トレイ2を上向きに押圧すると共に、第3の収納トレイ4を下向きに押圧するように、図示しない紐やゴムバンド等の固定部材によって固定されている。 【0028】 図2及び図3を参照して、第1の収納トレイ2と、第2の収納トレイ3と、第3の収納トレイ4と(以降、単に各収納トレイ2と称す)について説明する。図2は、各収納トレイ2の平面図であり、図3は各収納トレイ2の側面図である。各収納トレイ2は、上述したように、平面視円形に形成される育苗ポット積層体5の側壁を矩形状に圧縮変形するためのものである。各収納トレイ2は、合成樹脂(例えばポリプロピレン、ポリエチレン等)で構成されており、方形状の枠体6と、その枠体6の内部を縦方向と横方向とに橋架された区画部材7と、その区画部材7によって区画された区画毎に収納部11とを備えている。 【0029】 枠体6は、各収納トレイ2に載置可能な育苗ポット15の数を決定するものであり、本実施例では方形状(略縦32cm略横48cm)に形成されている。区画部材7は枠体内部を区画するものであり、等間隔(略8cm)であって縦方向に5本、横方向に3本橋架されている。よって枠体6の内部には4行6列の区画口が形成されている。収納部11は、区画部材7によって区画された1の区画口を収納口8として、その収納口8から下方に向かって収縮する側壁9と、その側壁9の終端部において略正方形に形成された底壁10とによって構成されている。 【0030】 収納部11の収納口8は、略正方形に形成されており、その1辺長aは区画部材7によって略8cmに構成されている。1辺長aは育苗ポット15の開口部18(図4参照)の直径dより小さいので、収納部11に収納される育苗ポット15は圧縮される。また、収納口8の四隅部12は曲線状に構成されており、収納部11によって圧縮される育苗ポット15と、四隅部12との間に生じる隙間を少なくしている。 【0031】 収納部11の側壁9は、収納部11に収納された育苗ポット15の側壁を押圧するものであり、収納口8から底壁10に向けて収縮するように連設されている。略正方形に形成された収納口8の1辺aが略8cmであり、略正方形に形成された底壁10の1辺bが略6cmであるため、側壁9の収縮率は略0.75である。収納部11の底壁10は収納部11に収納される育苗ポット15を支持するためのものである。収納部11の底壁10から収納口8までの高さcは略8cmに構成されている。この高さは、育苗ポット15の高さfと略同様である。また、収納部11の底壁10と、側壁9とは格子状に形成されている。よって、各収納トレイ2の重量は軽量化される。 【0032】 図4(a),(b)を参照して、育苗ポット15について説明する。図4(a)は育苗ポット15の側面図であり、図4(b)は育苗ポット15の平面図である。育苗ポット15は、野菜、草花等の植物苗を育苗するためのであり、軟質の合成樹脂で構成されている。円形状の底壁16と、その底壁16の縁部から上方に向かって拡径するように立ち上がった側壁17と、その側壁17の上端縁部によって円形状に形成された開口部18とを備え、略円筒状に構成されている。他の育苗ポット15を積層して育苗ポット積層体5を構成する場合には、開口部18から底壁16と側壁17とによって形成された空間に他の育苗ポット15が収納される。尚、底壁16には排水のための水抜き口19が穿設されている。 【0033】 また、円形状に形成された開口部の直径dは略9cmであり、円形状に形成された底壁16の直径eは略6.5cmで構成されている。よって、開口部18から底壁16に向かって縮径する側壁17の縮径率は略0.72である。即ち、育苗ポット15の側壁17の縮径率0.72は、各収納トレイ2における収納部11の側壁9の収縮率0.75より小さく構成されている。 【0034】 次いで、上述した育苗ポット15の梱包方法について図5ないし図10を参照して説明する。図5、図7、図9は、育苗ポット15の梱包方法を説明するために時系列的に並べてものである。 【0035】 ここで、育苗ポット15を梱包する前提として、梱包する育苗ポット15を形成する必要がある。育苗ポット15は所謂射出成形によって形成されるものであり、育苗ポットの合成樹脂原料を約120度で加熱して溶解させ、その溶解した原料を型枠内に流し込み、育苗ポットを形成する(形成行程)。射出成形によって形成される育苗ポット15は、所定時間内であれば含熱状態にある。この状態にある育苗ポット15を図5に示すように、第1の収納トレイ2の収納部11に収納する(収納行程)。 【0036】 育苗ポット15を第1の収納トレイ2の収納部11に収納した場合を図6を参照して説明する。図6(a)は第1の収納トレイ2の収納部11に育苗ポット15を収納した状態を示す高さ方向の断面を模式的に示した図である。(b)は(a)と同じ状態を平面方向の断面によって模式的に示した図である。第1の収納トレイ2の収納部11の収納口8は1辺aを略8cmとする略正方形であって、育苗ポット15の開口部18の直径dよりも小さく構成されており、且つ、収納部11の側壁9の収縮率は0.75であって、育苗ポット15の側壁17の縮径率0.72より僅かであるが大きく構成されている。 【0037】 よって、育苗ポット15を収納部11に収納した場合には、育苗ポット15の側壁17は収納部11の側壁9によって押圧され、育苗ポット15の側壁17は、圧力の弱い収納部11の四隅部12の方に変形し、平面視円形状の側壁17は略矩形状に変形する。また、育苗ポット15は含熱状態にあり一層柔軟性に富んでいるので容易に矩形状に変形される。 【0038】 第1の収納トレイ2の収納部11に圧縮され、矩形状に変形した状態にある育苗ポット15の上から、更に別の育苗ポットを積層して、所定個数の育苗ポットを積層した育苗ポット積層体を構成する(積層行程)。ここで、所定個数の育苗ポット15を積層した場合には、第1の収納トレイ2の圧縮力が育苗ポット積層体5の上方には及ばず、育苗ポット積層体5の上方の育苗ポット15の側壁17は平面視円形状のまま積層され、育苗ポット積層体5は扇状に延びてゆく。かかる場合には、隣接する育苗ポット積層体5が互いに干渉し合い、図7に示すように外方に向かって傾斜した状態になる。 【0039】 そこで、傾斜した状態にある育苗ポット積層体5の最上層に位置する育苗ポット15の側壁17内側に第2の収納トレイ3の収納部11の外周面を挿嵌する(挿嵌行程)。この収納部11を挿嵌した状態を図8を参照して説明する。図8は、育苗ポット15の側壁内側に第2の収納トレイ3の収納部11を挿嵌した状態を示す断面を模式的に示した図である。 【0040】 上述したように所定個数の育苗ポット15を積層した場合には、育苗ポット積層体15は上方に向かって扇状に延びてゆく、しかし育苗ポット積層体5の最上層に位置する育苗ポット15の側壁17内側に第2の収納トレイ3の収納部11の外周面を挿嵌することによって、収納部11の下方の側壁9の外側と、最上層の育苗ポット15の下方の側壁17の内側とが接触し、図6(b)で述べたように、接触した部位において平面視円形の育苗ポット15の側壁17は、収納部11の四隅部分12に向けて圧縮される。それに伴い、育苗ポット積層体5の上方の側壁も、図8の一点鎖線の状態から実線の状態へ略矩形状に変形される(矢印B参照)。 【0041】 こうして、育苗ポット積層体5の最上層に位置する育苗ポット15の側壁17内側に第2の収納トレイ3の収納部11の外周面を挿嵌すれば、図9に示すような壁面を矩形状に圧縮変形された状態で、第1の収納トレイ2と第2の収納トレイ3とに挟持された下段の育苗ポット積層体5の層が形成される。 【0042】 また、第2の収納トレイ3は、第1の収納トレイ2と同一部材によって構成されているため、図10に示すように、第2の収納トレイ3の収納部11に、図6(a)の場合と同様に、育苗ポット15を収納し以降は同様の行程を繰り返すことによって、第2の収納トレイ3と第3の収納トレイ4とに挟持された上段の育苗ポット積層体5の層が形成される。尚、このように構成された育苗ポット梱包体1の第1の収納トレイ2と第3の収納トレイ4とが互いに押圧しあうように紐等の固定バンドで固定される。 【0043】 以上説明したように、本実施例の育苗ポット梱包体1によれば、所定個数の円筒状の育苗ポット15を積層して構成される円筒状の育苗ポット積層体5は、方形状に圧縮変形され、余分な隙間なく各収納トレイ2の枠体6内部に収納されるので、コンパクトな育苗ポット梱包体1を構成することできる。 【0044】 また、各収納トレイ2の高さは、1つの育苗ポット15の高さと略同様に形成されているので、育苗ポット積層体5の最下層に位置する育苗ポット15の側壁以外の側壁は、各収納トレイ2に収納されておらず、育苗ポット梱包体1の外周に配置され、外側と対向する側壁を拘束するものはないので、梱包体から育苗ポットを取り上げる作業を円滑にすることができる。 【0045】 また、育苗ポット梱包体1は、円筒状の育苗ポット15を圧縮した状態で梱包しているだけなので、梱包を解いた場合には、再び円筒状の育苗ポット15に戻る。よって円筒状の育苗ポット15であっても、方形状の育苗ポットと同様にコンパクトに梱包することができる。 【0046】 以上、上記実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。 【0047】 例えば、上記実施例においては、3つの各収納トレイ2によって、上下2段の育苗ポット積層体5を梱包する場合について説明した。しかしながら、育苗ポット梱包体1に梱包する育苗ポット積層体5の段数は、2段に限定されるものではなく、1段若しくはそれ以上であっても良い。 【0048】 また、上記実施例においては、1つの各収納トレイ2に載置できる育苗ポット積層体5の数を24体である場合について説明した。しかしながら、1つの各収納トレイ2に載置できる育苗ポット積層体5の数は24体に限定されるものではなく、1体以上であれば何体であっても良い。 【0049】 以下に本発明の変形例を示す。柔軟性を有すると共に、円形状の底壁と、その底壁の縁部から上方に向かって円筒状に立設された側壁と、その側壁の上端縁部によって円形状に形成される開口部とを有する育苗ポットを複数梱包した育苗ポット梱包体において、複数個数の前記育苗ポットを積層して構成される育苗ポット積層体と、その育苗ポット積層体の下方の側壁を矩形状に変形させるために、前記育苗ポットの開口部の直径より短い一辺をもって矩形状に形成された収納口と、その収納口から下方に向かって連設された側壁とを有する第1の収納ケースと、その第1の収納ケースと略同形状に構成され、その第1の収納ケースに対して前記育苗ポット積層体を挟んだ反対側に配置され、前記育苗ポット積層体の上方の側壁を矩形状に変形させるために、前記育苗ポット積層体の最上層に位置する育苗ポットの側壁内部に挿嵌される第2の収納ケースとを備えていることを特徴とする育苗ポット梱包体1。 【0050】 育苗ポット梱包体1によれば、底壁と側壁とによって上方を開口部とする所定空間が形成された育苗ポットは、育苗ポットの開口部の直径より短い一辺をもって、矩形状に形成された収納口から下方に向かって連設された側壁によって構成される第1の収納ケースに収納される。第1の収納ケースに収納された育苗ポットには、更に複数個数の育苗ポットが積層され、育苗ポット積層体が構成される。この育苗ポット積層体の下方の側壁は収納口によって押圧され、平面視円形状の側壁は矩形状に変形される。一方、育苗ポット積層体の最上層に位置する育苗ポットの側壁内部には、第1の収納ケースの略同様に構成された第2の収納ケースが挿嵌される。よって、育苗ポット積層体の上方の側壁は、第2の収納ケースの収納口によって内側から押圧され、平面視円形状の側壁は矩形状に変形される。 【0051】 育苗ポット梱包体1によれば、この育苗ポット積層体の下方の側壁は収納口によって押圧され、平面視円形状の側壁は矩形状に変形される。一方、育苗ポット積層体の上方の側壁は、第2の収納ケースの収納口によって内側から押圧され、平面視円形状の側壁は矩形状に変形される。よって育苗ポット積層体の側壁は平面視円形状から、その円形の直径より小さい辺で構成される矩形状に圧縮して梱包されるので、その大きさをコンパクトにすることができるという効果がある。また、育苗ポット梱包体は、円筒状の育苗ポットを圧縮した状態で梱包しているだけなので、梱包を解いた場合には、再び円筒状の育苗ポットに戻されるという効果がある。 【0052】 育苗ポット梱包体1において、前記第1の収納ケースと第2の収納ケースとは同一の部材で構成されており、前記第1の収納ケースと第2の収納ケースとの間には、前記第1の収納ケース及び第2の収納ケースと同一の部材で構成された少なくとも1以上の第3の収納ケースと、その第3の収納ケースを挟んだ上方向と下方向とに配置された育苗ポット積層体とを備えていることを特徴とする育苗ポット梱包体2。 【0053】 育苗ポット梱包体2によれば、育苗ポット梱包体1と同様に作用する上、複数個の育苗ポット積層体は、第1の収納ケース、第2の収納ケース、又は第3の収納ケースのいずれか2つの収納ケースを挟んで積層される。 【0054】 育苗ポット梱包体2によれば、育苗ポット梱包体1の奏する効果に加え、第1の収納ケースと第2の収納ケースとの間には、少なくとも1以上の第3の収納ケースと、その第3の収納ケースを挟んだ上方向と下方向とに配置された育苗ポット積層体とを備えているので、複数個の育苗ポット積層体は、第1の収納ケース、第2の収納ケース、又は第3の収納ケースのいずれか2つの収納ケースを挟んで積層される。よって、1度に多数の育苗ポットを梱包でき、梱包を分割してする場合に比較して、梱包体の輸送コストを削減することができるという効果がある。 【0055】 育苗ポット梱包体1又は2において、前記第1の収納ケースの高さは、前記育苗ポットの底壁から開口部までの高さ以下に構成されていることを特徴とする育苗ポット梱包体3。 【0056】 育苗ポット梱包体3によれば、育苗ポット梱包体1又は2の奏する効果に加え、第1の収納ケースの高さは、育苗ポットの底壁から開口部までの高さ以下に構成されているので、育苗ポット積層体の側壁には第1の収納ケースに収納されていない部分が形成される。よって、梱包体から育苗ポットを変形させて取り出す場合であっても、育苗ポットが梱包体の側壁に当たって落下することを防止でき、取り出し作業を円滑に行うことができるという効果がある。 【0057】 育苗ポット梱包体1から3のいずれかにおいて、前記育苗ポットの側壁は開口部から底壁に向かって所定の割合で縮径するように形成されており、前記第1の収納ケース又は第2の収納ケースは、矩形状に形成された底壁と、矩形状に形成された前記収納口から前記底壁に向かって所定の割合で収縮するように連設された側壁とを備え、前記第1の収納ケースの側壁の収縮割合又は第2の収納ケースの側壁の収縮割合は、前記育苗ポットの側壁の縮径割合以上に構成されていることを特徴とする育苗ポット梱包体4。 【0058】 育苗ポット梱包体4によれば、育苗ポット梱包体1から3のいずれかに奏する効果に加え、第1の収納ケースの側壁の収縮割合又は第2の収納ケースの側壁の収縮割合は、育苗ポットの側壁の縮径割合以上に構成されているので、第1の収納ケースに育苗ポットを収納した場合に、第1の収納ケースの側壁によって育苗ポットの側壁に無理な圧力をかけることなく、育苗ポットが極度に変形することを防止することができる。特に、その割合を略同等にすれば、育苗ポットの側壁を適度に押圧して、育苗ポットの側壁を平面視円形状から方形状に変形させることができるという効果がある。 【0059】 育苗ポット梱包体4において、前記第1の収納ケースの側壁および底壁又は前記第2の収納ケースの側壁および底壁は、格子状に形成されていることを特徴とする育苗ポット梱包体5。 【0060】 育苗ポット梱包体5によれば、育苗ポット梱包体4の奏する効果に加え、第1の収納ケースの側壁および底壁又は第2の収納ケースの側壁および底壁は格子状に形成されているので、第1の収納ケースおよび第2の収納ケースの重量を軽減できると共に、製造原料の減量によって製造コストを削減することができるという効果がある。 【0061】 育苗ポット梱包体4又は5において、前記第1の収納ケースの収納口の四隅部又は第2の収納ケースの収納口の四隅部は曲面状に形成されていることを特徴とする育苗ポット梱包体6。 【0062】 育苗ポット梱包体6によれば、育苗ポット梱包体4又は5の奏する効果に加え、第1の収納ケースの収納口の四隅部又は第2の収納ケースの収納口の四隅部は曲面状に形成されているので、育苗ポットの側壁を平面視円形状から矩形状に圧縮する場合に、育苗ポットの側壁を収納口の四隅部と滑らかに接触させることができるという効果がある。 【0063】 育苗ポット梱包体1から6のいずれかにおいて、前記第1の収納ケース又は第2の収納ケースは、矩形状の枠体と、その枠体内部の少なくとも縦方向または横方向に橋架された区画部材とを備え、前記第1の収納ケースの収納口または第2の収納ケースの収納口は、前記区画部材によって前記枠体内部に形成される区画口によって形成されることを特徴とする育苗ポット梱包体7。 【0064】 育苗ポット梱包体7によれば、育苗ポット梱包体1から6のいずれかの奏する効果に加え、第1の収納ケースの収納口または第2の収納ケースの収納口は、区画部材によって枠体内部に形成される区画口によって形成されるので、枠体内部には少なくとも2以上の収納口が形成される。よって、一層、多数個の育苗ポットを梱包することができるという効果がある。 【0065】 柔軟性を有すると共に、円形状の底壁と、その底壁の縁部から上方に向かって円筒状に立設された側壁と、その側壁の上端縁部によって円形状に形成される開口部とを有する育苗ポットを梱包するための育苗ポットの梱包方法において、前記育苗ポットの原料を加熱して溶解させ、その溶解した原料を型枠内に流し込み、前記育苗ポットを形成する形成工程と、その形成工程によって形成された育苗ポットの側壁を矩形状に変形させるために、その育苗ポットを、前記育苗ポットの開口部の直径よりも小さい一辺をもって、矩形状に形成された収納口から下方に向かって連設された第1の収納ケースに、含熱状態にある間に収納する収納行程とを備えていることを特徴とする育苗ポットの梱包方法1。 【0066】 育苗ポットの梱包方法1によれば、形成工程によって形成された育苗ポットは、収納行程において、含熱状態にある間に、育苗ポットの開口部の直径よりも小さい一辺をもって、矩形状に形成された収納口から下方に向かって連設された第1の収納ケースに収納される。よって、育苗ポットの柔軟性は向上し、容易に育苗ポットの側壁を平面視円形状から矩形状に変形させることができるという効果がある。 【0067】 育苗ポットの梱包方法1において、前記第1の収納ケースに収納された育苗ポットに、含熱状態にある複数個数の育苗ポットを積層する積層行程と、その積層行程によって形成された育苗ポット積層体の上方の側壁を矩形状に変形させるために、その育苗ポット積層体の最上層に位置する育苗ポットの側壁内側に、前記第1の収納ケースと略同様に構成された第2の収納ケースを挿嵌する挿嵌行程とを備えていることを特徴とする育苗ポットの梱包方法2。 【0068】 育苗ポットの梱包方法2によれば、育苗ポットの梱包方法1の奏する効果に加え、積層行程によって積層された育苗ポット積層体の最上層に位置する育苗ポットの側壁内側には、挿嵌行程によって第1の収納ケースと略同様に構成された第2の収納ケースが挿嵌される。よって、育苗ポット積層体の上方の側壁は第2の収納ケースによって内側から押圧される。従って、育苗ポット積層体の上方の側壁を矩形状に変形させることができるという効果がある。 【図面の簡単な説明】 【0069】 【図1】育苗ポット梱包体の斜視図である。 【図2】同一部材で構成された第1から第3収納ケースの平面図である。 【図3】同一部材で構成された第1から第3収納ケースの側面図である。 【図4】(a)は育苗ポットの側面図である。(b)は育苗ポットの平面図である。 【図5】育苗ポットの梱包方法を説明するための図である。 【図6】(a)は第1の収納ケースに育苗ポットを収納した状態を示す高さ方向の断面を模式的に示した図である。(b)は第1の収納ケースに育苗ポットを収納した状態を示す平面方向の断面を模式的に示した図である。 【図7】育苗ポットの梱包方法を説明するための図である。 【図8】育苗ポットの側壁内側に第2の収納ケースを挿嵌した状態を示す断面図である。 【図9】育苗ポットの梱包方法を説明するための図である。 【図10】第2の収納ケースに育苗ポットを収納した状態を示す高さ方向の断面を模式的に示した図である。 【符号の説明】 【0070】 1 育苗ポット梱包体 2 第1の収納トレイ(第1の収納ケース) 3 第2の収納トレイ(第3の収納ケース) 4 第3の収納トレイ(第2の収納ケース) 5 育苗ポット積層体 6 枠体 7 区画部材 8 収納口(区画口) 9 収納トレイの側壁 10 収納トレイの底壁 15 育苗ポット 16 育苗ポットの底壁 17 育苗ポットの側壁 18 開口部
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| 【出願人】 |
【識別番号】390017260 【氏名又は名称】日本ポリ鉢販売株式会社 【住所又は居所】岐阜県各務原市鵜沼東町3丁目183番地の1
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| 【出願日】 |
平成16年3月26日(2004.3.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103045 【弁理士】 【氏名又は名称】兼子 直久
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| 【公開番号】 |
特開2004−215672(P2004−215672A) |
| 【公開日】 |
平成16年8月5日(2004.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2004−90990(P2004−90990) |
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