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【発明の名称】 緑化ブロック及び緑化ブロック塀
【発明者】 【氏名】上原 利彦

【要約】 【課題】ブロック塀の鉛直面の緑化を効率的に行う。

【解決手段】側壁2、3と、上下壁4、5と、仕切り壁6と、表側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる表側空間部7と、裏側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる裏側空間部8と、上壁4上面に形成されたV字形状の左右方向に延びる凹部9と、下壁5下面に形成された、凹部9の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部10と、凹部9に上下方向に形成され、表側空間部7及び裏側空間部8と連通する上部水抜き穴11と、下壁5の凸部に、上部水抜き穴11の真下に上下方向に形成され、表側空間部7及び裏側空間部8と連通する下部水抜き穴12とを備えた。空間部7、8に成型土壌を入れて緑化植物を植栽する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左側壁及び右側壁並びに上壁及び下壁と、
前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、前記左側壁及び右側壁間並びに前記上壁及び下壁間に渡る仕切り壁と、
前記表側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部と、
前記裏側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部と、
前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、
前記下壁下面に形成された、前記凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、
前記上壁の凹部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された上部水抜き穴と、
前記下壁の凸部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、
前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成してなる緑化ブロック。
【請求項2】
請求項1において、前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けた緑化ブロック。
【請求項3】
請求項1において、前記仕切り壁に、前記表側土壌収容部と前記裏側土壌収容部との連結穴を形成した緑化ブロック。
【請求項4】
請求項1において、前記下壁に形成された左右方向に延びる凸部に左右方向に延びる溝部を形成した緑化ブロック。
【請求項5】
左側壁及び右側壁並びに上壁及び下壁と、
前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、前記左側壁及び右側壁間並びに前記上壁及び下壁間に渡る仕切り壁と、
前記表側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部と、
前記裏側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部と、
前記上壁上面と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された上部水抜き穴と、
前記下壁下面と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された下部水抜き穴とを備えた緑化ブロックであって、
当該緑化ブロックを上下に並設した場合に、前記上部水抜き穴及び下部水抜き穴を上下の接合面で連通するように形成してなる緑化ブロック。
【請求項6】
請求項5において、前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けた緑化ブロック。
【請求項7】
請求項5において、前記仕切り壁に、前記表側土壌収容部と前記裏側土壌収容部との連結穴を形成した緑化ブロック。
【請求項8】
請求項5において、前記上壁上面及び下壁下面に左右方向に延びる凹部を形成した緑化ブロック。
【請求項9】
左側壁及び右側壁、上壁及び下壁並びに後壁と、
前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた、後壁に向かうにつれて狭くなる土壌収容部と、
前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、
前記下壁下面に形成された、前記凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、
前記上壁の凹部と前記土壌収容部とを連通するように形成された上部水抜き穴と、
前記下壁の凸部と前記土壌収容部とを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、
前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成してなる緑化ブロック。
【請求項10】
請求項9において、前記土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けた緑化ブロック。
【請求項11】
請求項9において、前記後壁の後面に前側に窪んだ後面水受け部を形成し、この後面水受け部内の下部と前記土壌収容部とを連通する前側に傾斜する後部水受け穴を設けた緑化ブロック。
【請求項12】
請求項9において、前記下壁に形成された左右方向に延びる凸部に左右方向に延びる溝部を形成した緑化ブロック。
【請求項13】
左側壁及び右側壁、上壁及び下壁並びに後壁と、
前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた、後壁に向かうにつれて狭くなる土壌収容部と、
前記上壁上面と前記土壌収容部とを連通するように形成された上部水抜き穴と、
前記下壁下面と前記土壌収容部とを連通するように形成された下部水抜き穴とを備えた緑化ブロックであって、
当該緑化ブロックを上下に並設した場合に、前記上部水抜き穴及び下部水抜き穴を上下の接合面で連通するように形成してなる緑化ブロック。
【請求項14】
請求項13において、前記土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けた緑化ブロック。
【請求項15】
請求項13において、前記後壁の後面に前側に窪んだ後面水受け部を形成し、この後面水受け部内の下部と前記土壌収容部とを連通する前側に傾斜する後部水受け穴を設けた緑化ブロック。
【請求項16】
請求項13において、前記上壁上面及び下壁下面に左右方向に延びる凹部を形成した緑化ブロック。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれかにおいて、前記左側壁の左面及び前記右側壁の右面の略中央部に上下方向に延びる凹部を形成した緑化ブロック。
【請求項18】
左側壁及び右側壁並びに上壁及び下壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、前記左側壁及び右側壁間並びに前記上壁及び下壁間に渡る仕切り壁と、前記表側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部と、前記裏側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部と、前記左側壁の左面及び右側壁の右面の略中央部に形成された上下方向に延びる凹部と、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、前記下壁下面に形成された、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、前記上壁の凹部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁の凸部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成してなる、上下左右に配設されたコンクリートブロックと、
前記左側壁の左面の上下方向に延びる凹部と前記右側壁の右面の上下方向に延びる凹部との空間に通された上下方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、
前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と前記下壁下面に形成された左右方向に延びる凸部との空間に通された左右方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、
各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設された土壌とを備え、この土壌に緑化植物を植栽してなる緑化ブロック塀。
【請求項19】
請求項18において、各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設する土壌を、予め各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に嵌合する形状に成型してなる緑化ブロック塀。
【請求項20】
請求項19において、前記成型土壌の全体又は一部を網体又は透水性のある包み材で覆ってなる緑化ブロック塀。
【請求項21】
左側壁及び右側壁、上壁及び下壁並びに後壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた、後壁に向かうにつれて狭くなる土壌収容部と、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、前記下壁下面に形成された、前記凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、前記上壁の凹部と前記土壌収容部とを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁の凸部と前記土壌収容部とを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成してなる、上下左右に配設されたコンクリートブロックと、
前記左側壁の左面の上下方向に延びる凹部と前記右側壁の右面の上下方向に延びる凹部との空間に通された上下方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、
前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と前記下壁下面に形成された左右方向に延びる凸部との空間に通された左右方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、
各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設された土壌とを備え、この土壌に緑化植物を植栽してなる緑化ブロック塀。
【請求項22】
請求項21において、各コンクリートブロックの前記土壌収容部に配設する土壌を、予め各コンクリートブロックの前記土壌収容部に嵌合する形状に成型してなる緑化ブロック塀。
【請求項23】
請求項22において、前記成型土壌の全体又は一部を網体又は透水性のある包み材で覆ってなる緑化ブロック塀。
【請求項24】
請求項18〜23において、前記緑化ブロック塀を構築するコンクリートブロックの下面形状に合わせて上面形状を形成すると共に、既設コンクリートブロック塀の上面形状に合わせて下面形状を形成した接続用ブロックを備え、前記既設コンクリートブロック塀上に前記接続用ブロックを配設し、これら接続用ブロック上に前記緑化ブロック塀を積み上げてなる緑化ブロック塀。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック塀等の鉛直面の緑化を行う緑化ブロック及び緑化ブロック塀に関するものである。
【背景技術】
【0002】
環境保全及び自然嗜好等の風潮に伴い、ヒートアイランド現象の緩和、地球温暖化の抑制及び景観の向上等を企図して、塀、壁又は擁壁等を緑化する発明が多数なされている。
【0003】
これらの中で、特に市街地の緑化に適したブロック塀の鉛直面の緑化を行うことが可能な構成として、塀の上端面に、前記塀よりも幅広で上方が開口した溝部を備えた箱状のブロック体を配置固定し、前記ブロック体の溝部の内部に土を入れて下垂植物を植栽することによりブロック塀の鉛直面の緑化を行うもの(例えば、特許文献1参照。)、コンクリートブロックに空洞を設け、前記空洞内に植栽機能を持つカセットを装着し、前記カセットを土壌として緑化植物を生育させることによりブロック塀の鉛直面の緑化を行うもの(例えば、特許文献2参照。)、一対の側壁と上下壁により囲まれた空間の中央が縦壁により仕切られ、表裏両面に空間部が形成され、各空間部の下部に土壌収容部を形成したブロックを用いて、前記土壌収容部に土壌を収容して緑化植物を植栽することによりブロック塀の鉛直面の緑化を行うもの(例えば、特許文献3参照。)等がある。
【特許文献1】特開2001−73496号公報(図1)
【特許文献2】特開平10−37377号公報(図1、図2、図4)
【特許文献3】特開平11−193511号公報(図1−3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のような従来の緑化ブロック塀においては、特許文献1の構成では、(1)重い土壌収容部が塀の上部に設けられているためにブロック塀の安定性に欠ける、(2)緑化植物が下垂植物に限定される、(3)塀の上部に配設された土壌収容部の土壌のみにより緑化植物を生育させるため土壌量が少ない、という問題点があった。また、特許文献2の構成では、(1)ブロック自体の構造が複雑であり、植栽機能を持つカセット及び散水孔を設けた給水パイプの配設等も含め、製造コスト及びメンテナンスコストが高い、(2)ブロックの片面に形成した空洞内に植栽機能を持つカセットを装着するため土壌量が少ない、という問題点があった。また、特許文献3の構成では、(1)各空間部の下部に土壌収容部を形成する必要があるためブロックの成型性が悪く、ブロック自体の製造コストが高い、(2)土壌収容部の容積が小さいため土壌量が少ない、(3)ボルトによりブロック同士を連結するため連結強度が低いと共に信頼性に欠ける、という問題点があった。
【0005】
以上のように、従来の緑化ブロック塀は、土壌量が少ないことにより緑化植物の量がより制限されるためブロック塀の鉛直面の緑化を効率的に行うことができないこと、及び、緑化ブロックの構造等により、通常のコンクリートブロックと比較してコストが大幅に上昇すること等から、いずれも実用的なものとはいえなかった。
【0006】
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、鉛直面の緑化を効率的に行うことができると共に実用的な緑化ブロック及び緑化ブロック塀を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る緑化ブロックは、前述の課題解決のため、左側壁及び右側壁並びに上壁及び下壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、前記左側壁及び右側壁間並びに前記上壁及び下壁間に渡る仕切り壁と、前記表側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部と、前記裏側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部と、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、前記下壁下面に形成された、前記凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、前記上壁の凹部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁の凸部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成してなるものである。
【0008】
ここで、前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けると好ましい。
【0009】
また、前記仕切り壁に、前記表側土壌収容部と前記裏側土壌収容部との連結穴を形成すると好ましい。
【0010】
さらに、前記下壁に形成された左右方向に延びる凸部に左右方向に延びる溝部を形成すると好ましい。
【0011】
本発明に係る緑化ブロックは、前述の課題解決のため、左側壁及び右側壁並びに上壁及び下壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、前記左側壁及び右側壁間並びに前記上壁及び下壁間に渡る仕切り壁と、前記表側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部と、前記裏側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部と、前記上壁上面と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁下面と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された下部水抜き穴とを備えた緑化ブロックであって、当該緑化ブロックを上下に並設した場合に、前記上部水抜き穴及び下部水抜き穴を上下の接合面で連通するように形成してなるものである。
【0012】
ここで、前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けると好ましい。
【0013】
また、前記仕切り壁に、前記表側土壌収容部と前記裏側土壌収容部との連結穴を形成すると好ましい。
【0014】
さらに、前記上壁上面及び下壁下面に左右方向に延びる凹部を形成すると好ましい。
【0015】
本発明に係る緑化ブロックは、前述の課題解決のため、左側壁及び右側壁、上壁及び下壁並びに後壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた、後壁に向かうにつれて狭くなる土壌収容部と、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、前記下壁下面に形成された、前記凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、前記上壁の凹部と前記土壌収容部とを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁の凸部と前記土壌収容部とを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成してなるものである。
【0016】
ここで、前記土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けると好ましい。
【0017】
また、前記後壁の後面に前側に窪んだ後面水受け部を形成し、この後面水受け部内の下部と前記土壌収容部とを連通する前側に傾斜する後部水受け穴を設けると好ましい。
【0018】
さらに、前記下壁に形成された左右方向に延びる凸部に左右方向に延びる溝部を形成すると好ましい。
【0019】
本発明に係る緑化ブロックは、前述の課題解決のため、左側壁及び右側壁、上壁及び下壁並びに後壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた、後壁に向かうにつれて狭くなる土壌収容部と、前記上壁上面と前記土壌収容部とを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁下面と前記土壌収容部とを連通するように形成された下部水抜き穴とを備えた緑化ブロックであって、当該緑化ブロックを上下に並設した場合に、前記上部水抜き穴及び下部水抜き穴を上下の接合面で連通するように形成してなるものである。
【0020】
ここで、前記土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けると好ましい。
【0021】
また、前記後壁の後面に前側に窪んだ後面水受け部を形成し、この後面水受け部内の下部と前記土壌収容部とを連通する前側に傾斜する後部水受け穴を設けると好ましい。
【0022】
さらに、前記上壁上面及び下壁下面に左右方向に延びる凹部を形成すると好ましい。
【0023】
さらにまた、前記左側壁の左面及び前記右側壁の右面の略中央部に上下方向に延びる凹部を形成すると好ましい。
【0024】
本発明に係る緑化ブロック塀は、前述の課題解決のため、左側壁及び右側壁並びに上壁及び下壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、前記左側壁及び右側壁間並びに前記上壁及び下壁間に渡る仕切り壁と、前記表側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部と、前記裏側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部と、前記左側壁の左面及び右側壁の右面の略中央部に形成された上下方向に延びる凹部と、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、前記下壁下面に形成された、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、前記上壁の凹部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁の凸部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成してなる、上下左右に配設されたコンクリートブロックと、前記左側壁の左面の上下方向に延びる凹部と前記右側壁の右面の上下方向に延びる凹部との空間に通された上下方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と前記下壁下面に形成された左右方向に延びる凸部との空間に通された左右方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設された土壌とを備え、この土壌に緑化植物を植栽してなるものである。
【0025】
ここで、各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設する土壌を、予め各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に嵌合する形状に成型すると好ましい。
【0026】
また、前記成型土壌の全体又は一部を網体又は透水性のある包み材で覆うと好ましい。
【0027】
本発明に係る緑化ブロック塀は、前述の課題解決のため、左側壁及び右側壁、上壁及び下壁並びに後壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた、後壁に向かうにつれて狭くなる土壌収容部と、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、前記下壁下面に形成された、前記凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、前記上壁の凹部と前記土壌収容部とを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁の凸部と前記土壌収容部とを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成してなる、上下左右に配設されたコンクリートブロックと、前記左側壁の左面の上下方向に延びる凹部と前記右側壁の右面の上下方向に延びる凹部との空間に通された上下方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と前記下壁下面に形成された左右方向に延びる凸部との空間に通された左右方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設された土壌とを備え、この土壌に緑化植物を植栽してなるものである。
【0028】
ここで、各コンクリートブロックの前記土壌収容部に配設する土壌を、予め各コンクリートブロックの前記土壌収容部に嵌合する形状に成型すると好ましい。
【0029】
また、前記成型土壌の全体又は一部を網体又は透水性のある包み材で覆うと好ましい。
【0030】
さらに、前記緑化ブロック塀を構築するコンクリートブロックの下面形状に合わせて上面形状を形成すると共に、既設コンクリートブロック塀の上面形状に合わせて下面形状を形成した接続用ブロックを備え、前記既設コンクリートブロック塀上に前記接続用ブロックを配設し、これら接続用ブロック上に前記緑化ブロック塀を積み上げると好ましい。
【発明の効果】
【0031】
本発明に係る緑化ブロックは、左側壁及び右側壁並びに上壁及び下壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、前記左側壁及び右側壁間並びに前記上壁及び下壁間に渡る仕切り壁と、前記表側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部と、前記裏側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部と、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、前記下壁下面に形成された、前記凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、前記上壁の凹部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁の凸部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成したので、コストを低減することができるという効果を奏する。また、この緑化ブロックを用いて緑化ブロック塀を形成することにより、緑化ブロック塀の鉛直面の緑化をより効率的に行うことができると共に給水作業等のメンテナンス作業を簡単化することができるという効果を奏する。さらに、緑化ブロック塀の耐震強度を高めることができるという効果を奏する。
【0032】
また、前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けたので、緑化ブロックからの土壌の落下を抑制することができるという効果を奏する。
【0033】
さらに、前記仕切り壁に、前記表側土壌収容部と前記裏側土壌収容部との連結穴を形成したので、この緑化ブロックを用いて緑化ブロック塀を形成した際の緑化植物及び成型土壌の表側土壌収容部及び裏側土壌収容部への定着性が向上するという効果を奏する。
【0034】
さらにまた、前記下壁に形成された左右方向に延びる凸部に左右方向に延びる溝部を形成したので、この緑化ブロックをコンクート成型品として緑化ブロック塀を形成する際に、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と前記下壁下面に形成された左右方向に延びる凸部との空間に鉄筋を通すと共にコンクリートを打設することにより、緑化ブロック塀の耐震強度をさらに高めることができるという効果を奏する。
【0035】
本発明に係る緑化ブロックは、左側壁及び右側壁並びに上壁及び下壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、前記左側壁及び右側壁間並びに前記上壁及び下壁間に渡る仕切り壁と、前記表側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部と、前記裏側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部と、前記上壁上面と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁下面と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された下部水抜き穴とを備えた緑化ブロックであって、当該緑化ブロックを上下に並設した場合に、前記上部水抜き穴及び下部水抜き穴を上下の接合面で連通するように形成したので、コストを低減することができるという効果を奏する。また、この緑化ブロックを用いて緑化ブロック塀を形成することにより、緑化ブロック塀の鉛直面の緑化をより効率的に行うことができると共に給水作業等のメンテナンス作業を簡単化することができるという効果を奏する。
【0036】
また、前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けたので、緑化ブロックからの土壌の落下を抑制することができるという効果を奏する。
【0037】
さらに、前記仕切り壁に、前記表側土壌収容部と前記裏側土壌収容部との連結穴を形成したので、この緑化ブロックを用いて緑化ブロック塀を形成した際の緑化植物及び成型土壌の表側土壌収容部及び裏側土壌収容部への定着性が向上するという効果を奏する。
【0038】
さらにまた、前記上壁上面及び下壁下面に左右方向に延びる凹部を形成したので、これら凹部内に鉄筋を通すと共にコンクリートを打設することにより、緑化ブロック塀の耐震強度を高めることができるという効果を奏する。
【0039】
本発明に係る緑化ブロックは、左側壁及び右側壁、上壁及び下壁並びに後壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた、後壁に向かうにつれて狭くなる土壌収容部と、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、前記下壁下面に形成された、前記凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、前記上壁の凹部と前記土壌収容部とを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁の凸部と前記土壌収容部とを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成したので、コストを低減することができるという効果を奏する。また、この緑化ブロックを用いて緑化ブロック塀を形成することにより、緑化ブロック塀の鉛直面の緑化をより効率的に行うことができると共に給水作業等のメンテナンス作業を簡単化することができるという効果を奏する。さらに、緑化ブロック塀の耐震強度を高めることができるという効果を奏する。
【0040】
また、前記土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けたので、緑化ブロックからの土壌の落下を抑制することができるという効果を奏する。
【0041】
さらに、前記後壁の後面に前側に窪んだ後面水受け部を形成し、この後面水受け部内の下部と前記土壌収容部とを連通する前側に傾斜する後部水受け穴を設けたので、前記土壌収容部により多くの水分が集まるという効果を奏する。
【0042】
さらにまた、前記下壁に形成された左右方向に延びる凸部に左右方向に延びる溝部を形成したので、この緑化ブロックをコンクート成型品として緑化ブロック塀を形成する際に、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と前記下壁下面に形成された左右方向に延びる凸部との空間に鉄筋を通すと共にコンクリートを打設することにより、緑化ブロック塀の耐震強度をさらに高めることができるという効果を奏する。
【0043】
本発明に係る緑化ブロックは、左側壁及び右側壁、上壁及び下壁並びに後壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた、後壁に向かうにつれて狭くなる土壌収容部と、前記上壁上面と前記土壌収容部とを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁下面と前記土壌収容部とを連通するように形成された下部水抜き穴とを備えた緑化ブロックであって、当該緑化ブロックを上下に並設した場合に、前記上部水抜き穴及び下部水抜き穴を上下の接合面で連通するように形成したので、コストを低減することができるという効果を奏する。また、この緑化ブロックを用いて緑化ブロック塀を形成することにより、緑化ブロック塀の鉛直面の緑化をより効率的に行うことができると共に給水作業等のメンテナンス作業を簡単化することができるという効果を奏する。
【0044】
また、前記土壌収容部に配設する土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を設けたので、緑化ブロックからの土壌の落下を抑制することができるという効果を奏する。
【0045】
さらに、前記後壁の後面に前側に窪んだ後面水受け部を形成し、この後面水受け部内の下部と前記土壌収容部とを連通する前側に傾斜する後部水受け穴を設けたので、前記土壌収容部により多くの水分が集まるという効果を奏する。
【0046】
さらにまた、前記上壁上面及び下壁下面に左右方向に延びる凹部を形成したので、これら凹部内に鉄筋を通すと共にコンクリートを打設することにより、緑化ブロック塀の耐震強度を高めることができるという効果を奏する。
【0047】
また、前記左側壁の左面及び前記右側壁の右面の略中央部に上下方向に延びる凹部を形成したので、この緑化ブロックをコンクート成型品として緑化ブロック塀を形成する際に、前記左側壁の左面の上下方向に延びる凹部と前記右側壁の右面の上下方向に延びる凹部との空間に鉄筋を通すと共にコンクリートを打設することにより、緑化ブロック塀の耐震強度を高めることができるという効果を奏する。
【0048】
本発明に係る緑化ブロック塀は、左側壁及び右側壁並びに上壁及び下壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、前記左側壁及び右側壁間並びに前記上壁及び下壁間に渡る仕切り壁と、前記表側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部と、前記裏側から前記仕切り壁に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部と、前記左側壁の左面及び右側壁の右面の略中央部に形成された上下方向に延びる凹部と、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、前記下壁下面に形成された、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、前記上壁の凹部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁の凸部と前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部のそれぞれとを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成してなる、上下左右に配設されたコンクリートブロックと、前記左側壁の左面の上下方向に延びる凹部と前記右側壁の右面の上下方向に延びる凹部との空間に通された上下方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と前記下壁下面に形成された左右方向に延びる凸部との空間に通された左右方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設された土壌とを備え、この土壌に緑化植物を植栽したので、緑化ブロック塀の鉛直面の緑化をより効率的に行うことができると共に給水作業等のメンテナンス作業を簡単化することができるという効果を奏する。また、緑化ブロック塀の耐震強度を高めることができると共に施工コストを低減することができるという効果を奏する。
【0049】
また、各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設する土壌を、予め各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に嵌合する形状に成型したので、ブロック塀の鉛直面の緑化をより効率的に行うことができると共に緑化ブロック塀の施工時間を短縮することができるという効果を奏する。
【0050】
さらに、前記成型土壌の全体又は一部を網体又は透水性のある包み材で覆ったので、前記成型土壌の運搬時等における割れ、欠け等を抑制できると共に、予め緑化植物を植栽した状態で前記成型土壌を前記コンクリートブロックの表側空間部又は裏側空間部に配設する場合においても、前記成型土壌の形態が保ちやすくなるという効果を奏する。
【0051】
本発明に係る緑化ブロック塀は、左側壁及び右側壁、上壁及び下壁並びに後壁と、前記左右の側壁及び上下壁により囲まれた、後壁に向かうにつれて狭くなる土壌収容部と、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と、前記下壁下面に形成された、前記凹部の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部と、前記上壁の凹部と前記土壌収容部とを連通するように形成された上部水抜き穴と、前記下壁の凸部と前記土壌収容部とを連通するように形成された下部水抜き穴とを備え、前記上部水抜き穴と前記下部水抜き穴とを、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成してなる、上下左右に配設されたコンクリートブロックと、前記左側壁の左面の上下方向に延びる凹部と前記右側壁の右面の上下方向に延びる凹部との空間に通された上下方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、前記上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部と前記下壁下面に形成された左右方向に延びる凸部との空間に通された左右方向の鉄筋及び該空間に打設されたコンクリートと、各コンクリートブロックの前記表側土壌収容部及び裏側土壌収容部に配設された土壌とを備え、この土壌に緑化植物を植栽したので、緑化ブロック塀の鉛直面の緑化をより効率的に行うことができると共に給水作業等のメンテナンス作業を簡単化することができるという効果を奏する。また、緑化ブロック塀の耐震強度を高めることができると共に施工コストを低減することができるという効果を奏する。
【0052】
また、各コンクリートブロックの前記土壌収容部に配設する土壌を、予め各コンクリートブロックの前記土壌収容部に嵌合する形状に成型したので、ブロック塀の鉛直面の緑化をより効率的に行うことができると共に緑化ブロック塀の施工時間を短縮することができるという効果を奏する。
【0053】
さらに、前記成型土壌の全体又は一部を網体又は透水性のある包み材で覆ったので、前記成型土壌の運搬時等における割れ、欠け等を抑制できると共に、予め緑化植物を植栽した状態で前記成型土壌を前記コンクリートブロックの表側空間部又は裏側空間部に配設する場合においても、前記成型土壌の形態が保ちやすくなるという効果を奏する。
【0054】
さらにまた、前記緑化ブロック塀を構築するコンクリートブロックの下面形状に合わせて上面形状を形成すると共に、既設コンクリートブロック塀の上面形状に合わせて下面形状を形成した接続用ブロックを備え、前記既設コンクリートブロック塀上に前記接続用ブロックを配設し、これら接続用ブロック上に前記緑化ブロック塀を積み上げたので、本発明に係る緑化ブロック塀の構築が容易になると共に既設コンクリートブロック塀の一部を本発明に係る緑化ブロック塀に容易に置き換えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
実施の形態1.
図1〜図3は、本発明の実施の形態1に係る緑化ブロックの例を示す図であり、図1は斜視図、図2は平面図である。また、図3は右側面断面図であり、図3(a)は下壁に形成された凸部に左右方向に延びる溝部がない場合を、図3(b)は下壁に形成された凸部に左右方向に延びる溝部がある場合を示している。
【0056】
緑化ブロック1は、コンクリート成型品であり、左側壁2及び右側壁3並びに上壁4及び下壁5と、左右の側壁2,3及び上下壁4,5により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、左側壁2及び右側壁3間並びに上壁4及び下壁5間に渡る仕切り壁6とにより構成されている。また、表側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部7及び裏側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部8が形成されている。さらに、上壁4上面には左右方向に延びる凹部9が形成され、下壁5下面には、当該緑化ブロック1,1・・・を上下に連結した場合に下の緑化ブロック1の凹部9の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部10が形成されている。さらにまた、前記上壁4には、前記表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8のそれぞれと連通する上部水抜き穴11,11・・・が、前記下壁5には、前記表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8のそれぞれと連通する下部水抜き穴12,12・・・が形成されている。また、前記上部水抜き穴11,11・・・と前記下部水抜き穴12,12・・・とは、嵌合する前記凹部及び凸部の接合面で連通するように形成されている。
【0057】
また、左側壁2の左面の略中央部には上下方向に延びる凹部13が、右側壁3の右面の略中央部には上下方向に延びる凹部14が形成されており、下壁5の凸部10には左右方向に延びる溝部15が形成されている。さらに、左側壁2及び右側壁3の表面及び裏面には、それぞれ支持穴16,16が形成されており、該支持穴16,16間には、左側壁2及び右側壁3間に渡る支持棒17が嵌挿されている。支持穴16及び支持棒17が、土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を構成している。
【0058】
上壁4上面に形成された左右方向に延びる凹部9は側壁2又は3側から見て略V字形状をしているため(図3参照。)、成型性がよいと共に、緑化ブロック1,1・・・を上下に嵌合した際の安定性及び強度に優れる形状となっている。また、表側土壌収容部7は表側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる形状をしており、裏側土壌収容部8は裏側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる形状をしているため、成型性がよい。以上のように成型性がよいことから、緑化ブロック1は量産性に優れ、従って、製造コストを低減することができる。また、保管及び運搬時の安定性及び強度に優れるため、安全性が高いと共に流通コストを低減することができる。
【0059】
図4及び図5は、本発明の実施の形態1に係る緑化ブロック塀用コンクリートブロックを上下左右に配設して形成したブロック塀の構成例を示す説明図であり、図4は平面図、図5は右側面断面図である。また、緑化ブロック1の断面は図3(b)の場合を示している(図5参照。)。図4及び図5において、図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0060】
緑化ブロック1,1・・・を上下左右に配設し、図4のように、左側壁2,2・・・の左面の上下方向に延びる凹部13,13・・・と、該凹部13,13・・・に対応する右側壁3,3・・・の右面の上下方向に延びる凹部14,14・・・との間に上下方向に鉄筋18a,18a・・・を通し、コンクリート19,19・・・を打設する。また、図5のように、上壁4,4・・・上面に形成された左右方向に延びる凹部9,9・・・と、該凹部9,9・・・に対応する下壁5,5・・・下面に形成された左右方向に延びる凸部10,10・・・との間に左右方向に鉄筋18b,18b・・・を通し、コンクリート19,19・・・を打設する。なお、鉄筋18a,18a・・・及び18b,18b・・・は、必ずしも図4及び図5のように全ての緑化ブロック1,1・・・間に配設する必要はなく、緑化ブロック1,1・・・間の一部のみに配設することもできる。
【0061】
以上のブロック塀の構成により、特に上下の緑化ブロック1,1が凹部9と凸部10が嵌合すると共に広い嵌合接触面を持つため、緑化ブロック1,1・・・を積み上げて形成するブロック塀の耐震強度を高めることができる。また、上下方向の鉄筋18a,18a・・・及び左右方向の鉄筋18b,18b・・・を入れてコンクリート19,19・・・で固定するため、緑化ブロック1,1・・・が強固に連結してなる強度の高いブロック塀を得ることができる。さらに、図5のように、下壁5,5・・・下面の左右方向に延びる凸部10,10・・・には左右方向に延びる溝部15,15・・・が形成されているため、緑化ブロック1とコンクリート19との接触面積が増えて結合強度が増加する。さらにまた、上壁4,4・・・上面に形成された左右方向に延びる凹部9,9・・・と、下壁5,5・・・下面に形成された左右方向に延びる凸部10,10・・・との間に左右方向に鉄筋18b,18b・・・を通し、コンクリート19,19・・・を打設するため、通常のコンクリートブロックの合わせ面のコンクリートによる目地の幅等を考慮する必要がなく施工性が向上する。
【0062】
次に、本発明の実施の形態1に係る緑化ブロック塀の構成について説明する。前記のとおりにブロック塀を形成した後、各緑化ブロック1の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8に土壌を配設し、この土壌に緑化植物を植栽して緑化ブロック塀を構成することができる。緑化植物としては、例えば、小松菜、春菊及びネギ等の葉野菜を季節に合わせて植栽することができる。
【0063】
また、表側土壌収容部7が表側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる形状をしており、裏側土壌収容部8が裏側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる形状をしているため、各緑化ブロック1の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8に配設する土壌は、予め各緑化ブロック1の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8に嵌合する形状に成型しておくことができる。従って、このような成型土壌を用いることにより、表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8を満たす十分な土壌量を確保することができ、この土壌量に合った量の緑化植物を植栽できるため、ブロック塀の鉛直面の緑化をより効率的に行うことができる。また、このような成型土壌を用いることにより表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8に土壌を入れる手間を大幅に削減することができるため、緑化ブロック塀の施工時間を短縮することができる。
【0064】
図6は、成型土壌の例を示す斜視図であり、図6(a)は成型土壌を覆う網体がない場合を、図6(b)は成型土壌を覆う網体がある場合を示している。成型土壌20の成型は別途製作した合わせ型を用いてもよいが、成型土壌20は緑化ブロック1の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8に嵌合する形状であるため、緑化ブロック1の表側土壌収容部7又は裏側土壌収容部8を型として利用することもできる。このように成型した成型土壌20を、そのまま各緑化ブロック1の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8に配設するか、図6(b)のように網体21で覆った状態で各緑化ブロック1の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8に配設することもできる。成型土壌20を網体21で覆えば、成型土壌20の運搬時等における成型土壌20の割れ、欠け等を抑制できると共に、予め緑化植物を植栽した状態で緑化ブロック1の表側土壌収容部7又は裏側土壌収容部8に配設する場合にも成型土壌20の形態が保ちやすくなり都合がよい。
【0065】
網体21は、例えば、とうもろこし等のでんぷん、椰子若しくはケナフ等からなる天然繊維、でんぷんから得られる乳酸等を原料とした生分解性合成繊維又はポリエステル、ナイロン若しくはアラミッド繊維等の化学繊維を編んで形成することができる。また、網体21ではなく、例えば椰子又はケナフ等の繊維により透水性の包み材を形成して、この包み材により前記成形土壌の全部又は一部を覆ってもよい。前記網体又は包み材を天然素材又は生分解性合成繊維により形成すれば、栄養がなくなった土壌を回収して養生し、リサイクルする際にも都合がよい。なお、前記包み材を用いる場合は、前記包み材により包まれる土壌は必ずしも成型土壌でなくてもよい。さらに、前記包み材を用いる場合は、前記包み材は透水性と共に一定の保水性を有するため、保水力を向上することができる。
【0066】
各緑化ブロック1,1・・・の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8に土壌(成型土壌20又は未成型土壌)を配設した後は、該土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材である図1の支持穴16及び支持棒17により、支持穴16に支持棒17を嵌挿することにより、各緑化ブロック1,1・・・の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8に配設した前記土壌の落下を抑制することができる。特に支持穴16を斜め下方向に形成しておけば、支持穴16からの支持棒17の抜けを抑制することができる。また、前記土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材としては、図1の支持穴16及び支持棒17からなる構成に限定されず、複数の支持棒17を上下に並設してもよいし、支持棒17ではなく適宜の幅の板を用いる等、土壌の落下抑制機能を有する様々な手段を採用することができる。
【0067】
次に、本願発明における緑化植物への給水について、図5の緑化ブロック塀の右側面断面図を用いて説明する。各緑化ブロック1,・・・の上壁4,4・・・上面には、左右方向に延びる凹部9,9・・・が形成されているため、ブロック塀の上面には凹部9が連なった水受け部分が形成されており、雨水又は人手による給水が前記水受け部分である凹部9に溜まる構成となっている。なお、緑化ブロック塀の最上部の緑化ブロック1,1・・・の最も端のものには、該緑化ブロック1の凹部9から水が流れ落ちないように、該緑化ブロック1の側壁2又は3から凹部9にわたるプレート等の堰き止め手段を設けるのが好ましい。
【0068】
また、上壁4,4・・・には、表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8のそれぞれと連通する上部水抜き穴11,11・・・が、前記下壁5には、前記表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8のそれぞれと連通する下部水抜き穴12,12・・・が形成されており、前記上部水抜き穴11,11・・・と前記下部水抜き穴12,12・・・とは、嵌合する凹部9及び凸部10の接合面で連通するように形成されている。雨水又は人手による給水が前記水受け部分である凹部9に溜まり、当該緑化ブロック1の上部水抜き穴11,11・・・に達すると、上部水抜き穴11,11・・・から、該上部水抜き穴11,11・・・下部の図示しない土壌に給水される。余分な水分は、下部水抜き穴12,12・・・を通して、この下部水抜き穴12,12・・・に連通している下の緑化ブロック1,1・・・の上部水抜き穴11,11・・・から、該上部水抜き穴11,11・・・下部の図示しない土壌に給水される。以下、同様に下の緑化ブロック1の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8の図示しない土壌に給水される。
【0069】
以上のように、ブロック塀上面の前記水受け部分にのみ給水することにより、上下左右に配設した緑化ブロック1,1・・・の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8内の土壌に給水することができるため、給水作業が非常に簡単となる。また、余分な水分は下方に排出されるため、表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8に配設された土壌に植栽した緑化植物の根腐れを防止することができる。
【0070】
以上のとおり、本発明に係る緑化ブロック塀を使用することにより、ブロック塀の鉛直面の緑化をより効率的に行うことができるため、ヒートアイランド現象の緩和及び地球温暖化の抑制を効果的に推進することができる。また、効率的に生育した緑化植物により、景観が向上すること、植物が育つ喜びを鑑賞者同士が共有できると共に鑑賞者の気持ちが安らぐこと、及び、緑化植物を葉野菜とした場合には、これを食用にできること等の効果もある。
【0071】
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る緑化ブロック塀の例を示す断面図であり、実施の形態1の図1、図3、図5及び図6と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0072】
仕切り壁6に表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8を連結する連結穴22を形成することにより、表側土壌収容部7の成型土壌20に植栽された図示しない緑化植物の根と裏側土壌収容部8の成型土壌20に植栽された図示しない緑化植物の根とが連結穴22を通して行き交うため、緑化植物及び成型土壌20の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8への定着性を向上することができ、緑化植物及び成型土壌20の落下を抑制することができる。また、連結穴22は1箇所に限らず、適宜の大きさの穴を複数箇所に明けてもよい。
【0073】
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3に係る緑化ブロックの例を示す断面図であり、図8(a)及び図8(b)は表側土壌収容部及び裏側土壌収容部の形状並びに上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部及び下壁下面に形成された凸部の形状が実施の形態1と異なる場合の例を示している。また、実施の形態1の図3と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0074】
表側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部7及び裏側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部8の形状は、実施の形態1のような形状に限定されるものではなく、仕切り壁6に向かうにつれて狭くなるという成型性及び成型土壌の入れやすさを備える形状であれば図8に示す形状等様々な形状を採用することができる。
【0075】
また、上壁4上面に形成された左右方向に延びる凹部9の形状は、実施の形態1のような略V字形状に限定されるのではなく、成型性及び連結安定性等を考慮した実施の形態1のV字形状に準じた、図8(b)に示す形状等様々な形状を採用することができる。また、これに合わせて、下壁5下面に形成された凸部10の形状も、凹部9の形状に合わせて、凹部9の一部と嵌合する形状を持つように形成することができる。
【0076】
実施の形態4.
図9は、本発明の実施の形態4に係る緑化ブロックの例を示す断面図であり、図9(a)は右側面断面図、図9(b)は緑化ブロック塀の構成例を示す右側面断面図である。また、実施の形態1の図3及び図5と同一符号は同一又は相当部分を示している。なお、図9には示していないが、緑化ブロック23の左側壁2及び右側壁3は、実施の形態1の図1と同様の形状を有している。
【0077】
緑化ブロック23は、コンクリート成型品であり、図示していない左側壁2及び右側壁3、上壁4及び下壁5並びに後壁24とにより構成されている。また、左右の側壁2,3及び上下壁4,5により囲まれた、後壁24に向かうにつれて狭くなる土壌収容部25が形成されている。さらに、上壁4上面には左右方向に延びる凹部9が形成され、下壁5下面には、当該緑化ブロック23,23・・・を上下に連結した場合に下の緑化ブロック23の凹部9の一部と嵌合する形状を持つ左右方向に延びる凸部10が形成されている。さらにまた、前記上壁4には、前記上壁4の凹部9と前記土壌収容部25とを連通する上部水抜き穴26,26・・・が、前記下壁5の凸部10には、前記下壁5の凸部10と前記土壌収容部25とを連通する下部水抜き穴27,27・・・とが形成されている。また、前記上部水抜き穴26,26・・・と前記下部水抜き穴27,27・・・とは、嵌合する前記凹部9及び凸部10の接合面で連通するように形成されている。
【0078】
また、前記上壁4の凹部9の中央部には、緑化ブロック塀の最上部の緑化ブロック23として用いられた場合に、前記土壌収容部25と連通する水受け穴28,28・・・が形成されている。また、後壁24の後面には、前側に窪んだ後面水受け部29が形成され、この後面水受け部29内の下部と前記土壌収容部25とを連通する前側に傾斜する後部水受け穴30が形成されている。なお、後面水受け部29の下面29aは後部水受け穴30の後壁24後面側の部分の向かうにつれて低くなる形状、例えばV字状又は波形状等とすると、後部水受け穴30の周りに雨水等が集まりやすくなる。したがって、後部水受け穴30から前記土壌収容部25により多くの水が入り、土壌収容部25に植栽された図示しない緑化植物により多くの水分が供給されるため好ましい。
【0079】
なお、図示しない左側壁2及び右側壁3の表面には、図1と同様の支持穴16,16が形成されており、該支持穴16,16間には、左側壁及び右側壁3間に渡る支持棒17が嵌挿されている。実施の形態1と同様に、前記支持穴16及び支持棒17が、土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を構成している。
【0080】
以上のとおり、実施の形態4の構成は、実施の形態1の表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8を有する両面タイプの緑化ブロック1と異なり、片側のみの土壌収容部25を有する片面タイプの緑化ブロック23であるが、実施の形態1の両面タイプの緑化ブロック1と同様の効果を奏するものである。
【0081】
実施の形態5.
図10は、本発明の実施の形態5に係る緑化ブロック塀の構成例を示す右側面断面図であり、既設コンクリートブロック塀A上に本発明の緑化ブロック塀を積み上げた構成を示している。既設コンクリートブロック塀Aは、通常のコンクリートブロック塀を基礎部から新たに数段程度積み上げた形態、あるいは、通常のコンクリートブロック塀の上部を切除して基礎部から数段程度とした形態を示している。また、実施の形態4の図9と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0082】
接続用ブロック31は、緑化ブロック塀を構築する緑化ブロック23(なお、本発明に係る他の形態の緑化ブロックであってもよい。前記片面タイプ又は両面タイプに限定されない。)の下面形状に合わせて上面形状が形成されている。また、接続用ブロック31は、既設コンクリートブロック塀Aの上面形状に合わせて下面形状が形成されている。したがって、既設コンクリートブロック塀A上に接続用ブロック31をモルタル32等で固定し、この接続用ブロック31上に実施の形態1の図4及び図5の説明と同様の方法により緑化ブロック23,23・・・を積み上げることができる。このような構成により、本発明に係る緑化ブロック塀の構築が容易になると共に既設コンクリートブロック塀の一部を本発明に係る緑化ブロック塀に容易に置き換えることができる。なお、既設コンクリートブロック塀Aが通常のコンクリートブロック塀の上部を切除したものである場合は、通常のコンクリートブロック塀を目地の部分から切断して、その上部のコンクリートブロックを排除した後、例えば縦筋は生かして横筋のみを新設するようにして本発明に係る緑化ブロックを積み上げればよい。
【0083】
実施の形態6.
図11は、本発明の実施の形態6に係る緑化ブロック塀の構成例を示す右側面断面図である。また、実施の形態1の図1、図3、図5及び図7と同一符号は同一又は相当部分を示している。なお、図11には示していないが、緑化ブロック33の左側壁2及び右側壁3は、実施の形態1の図1と同様の形状を有している。
【0084】
緑化ブロック33は、コンクリート成型品であり、図示していない左側壁2及び右側壁3並びに上壁4及び下壁5と、左右の側壁2,3及び上下壁4,5により囲まれた表側から裏側への空間の略中央部に配設され、左側壁2及び右側壁3間並びに上壁4及び下壁5間に渡る仕切り壁6とにより構成されている。また、表側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる表側土壌収容部7及び裏側から仕切り壁6に向かうにつれて狭くなる裏側土壌収容部8が形成されている。さらに、上壁4上面には左右方向に延びる凹部9が形成され、下壁5下面には左右方向に延びる凹部34が形成されている。さらにまた、前記上壁4には、前記上壁4上面と前記表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8のそれぞれとを連通する上部水抜き穴35,35・・・が、前記下壁5には、前記下壁5下面と前記表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8のそれぞれとを連通する下部水抜き穴36,36・・・が形成されている。また、前記上部水抜き穴35,35・・・と前記下部水抜き穴36,36・・・とは、緑化ブロック33,33を上下に並設した場合に、前記上部水抜き穴36及び下部水抜き穴36が上下の接合面で連通するように形成されている。さらに、前記上壁4には、前記上壁の凹部9と前記表側土壌収容部7及び裏側土壌収容部8のそれぞれとを連通する水抜き穴37,37・・・が形成されている。この水抜き穴37,37・・・は、緑化ブロック塀の最上部の緑化ブロックとして用いられた場合に、実施の形態1の上部水抜き穴11と同様の機能を有するものである。
【0085】
なお、図示しない左側壁2及び右側壁3の表面には、図1と同様の支持穴16,16が形成されており、該支持穴16,16間には、左側壁及び右側壁3間に渡る支持棒17が嵌挿されている。実施の形態1と同様に、前記支持穴16及び支持棒17が、土壌の落下抑制用の着脱可能な支持部材を構成している。また、図11は、支持棒17を片面に2本設けた場合を示している。
【0086】
実施の形態6の図11の構成は、実施の形態1の図5又は実施の形態4の図9等の上下の緑化ブロックが嵌合する構成と比較して、緑化ブロック塀の耐震強度の面では若干劣るといえるが、緑化ブロック塀の鉛直面の緑化の効率化及び給水作業等のメンテナンス作業の簡単化の面では同様の効果を奏する。
【0087】
実施の形態7.
図12は、本発明の実施の形態7に係る緑化ブロック塀の構成例を示す右側面断面図である。また、実施の形態1の図7及び実施の形態4の図9と同一符号は同一又は相当部分を示している。なお、図12には示していないが、緑化ブロック38の左側壁2及び右側壁3は、実施の形態1の図1と同様の上下方向に延びる凹部13及び14を有する形状又は前記凹部を有さない形状をしている。
【0088】
緑化ブロック38は、コンクリート成型品であり、図示していない左側壁2及び右側壁3、上壁4及び下壁5並びに後壁24とにより構成されている。また、左右の側壁2,3及び上下壁4,5により囲まれた、後壁24に向かうにつれて狭くなる土壌収容部25が形成されている。さらに、前記上壁4には、前記上壁4上面と前記土壌収容部25とを連通する上部水抜き穴39,39・・・が、前記下壁5には、前記下壁5下面と前記土壌収容部25とを連通する下部水抜き穴40,40・・・が形成されている。さらにまた、前記上部水抜き穴39,39・・・と前記下部水抜き穴40,40・・・とは、緑化ブロック38,38を上下に並設した場合に、前記上部水抜き穴39及び下部水抜き穴40が上下の接合面で連通するように形成されている。なお、上下の緑化ブロック38,38は、前記上部水抜き穴39及び下部水抜き穴40の連通を阻害しないように、モルタル32等で固定される。また、下部水抜き穴40,40・・・には、各穴との嵌合部を有すると共に内径を変えることにより給水量を調節できる給水量調節手段41,41・・・が取り付けられている。これら給水量調節手段41,41・・・により、成型土壌20,20・・・及び植栽する緑化植物の種類等の条件に応じて給水量を容易に調節することができる。なお、給水量調節手段41は最上部の緑化ブロック38の上部水抜き穴39に取り付けてもよい。特に、前記上部水抜き穴39,39・・・及び下部水抜き穴40,40・・・の径を大きく形成して、給水量調節手段41,41・・・を取り付けて給水量の調整を行えば、成型土壌20,20・・・への給水量の調製可能範囲を大きくすることができる。
【0089】
また、緑化ブロック38の上壁4上面には、左右方向に延びる凹部を形成することもできるし、最上部の緑化ブロックの上面のみに大きな開口を設けることもできる。緑化ブロック38の上壁4上面に左右方向に延びる凹部を形成した場合は、この凹部から前記土壌収容部25に連通する上部水抜き穴を形成することにより、実施の形態1の上壁4上面に形成された左右方向に延びる凹部9及び上部水抜き穴11と同様の給水作業の簡単化等の効果を奏する。
【0090】
実施の形態7の図12の構成は、実施の形態1の図5、実施の形態4の図9又は実施の形態6の図11のような、上下の緑化ブロック間に空間を設けて、左右方向の配筋を通して前記空間にコンクリートを打設する構成と比較して、緑化ブロック塀の耐震強度の面では劣るといえるが、緑化ブロック塀の鉛直面の緑化の効率化及び給水作業等のメンテナンス作業の簡単化の面では同様の効果を奏する。また、緑化ブロック38の形状は比較的シンプルなものであるので、緑化ブロック単体の成型コストを低減することができる。
【0091】
以上の説明においては、緑化ブロック1,23,33及び38がコンクリート成型品である場合について説明したが、緑化ブロック1,23,33及び38はコンクリート成型品ではなく、樹脂成型品又は発砲スチロールによる成型品等であってもよい。このような樹脂成型品又は発砲スチロールによる成型品等からなる緑化ブロックを用いた場合は、特に、室内の間仕切等としても使用することができる。室内の間仕切等として本願発明の緑化ブロック1,23,33及び38を使用する場合は、上下方向の鉄筋18a,18a・・・及び左右方向の鉄筋18b,18b・・・並びにコンクリート19,19・・・をなくすこともできる。なお、このような場合には、上下左右の緑化ブロックをピン等の連結手段を用いて連結するのが好ましい。
【0092】
以上の説明においては、説明の便宜上、緑化ブロック塀が「左右方向」に形成されている場合について説明したが、ブロック塀は家屋の周り等に形成されるものであり、本明細書の「左右方向」に限定されるものではなく、本明細書の説明と同様の緑化ブロック塀を「左右方向」と直交する方向等、様々な方向に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の実施の形態1に係る緑化ブロックの例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る緑化ブロックの例を示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る緑化ブロックの例を示す右側面断面図であり、(a)は下壁に形成された凸部に左右方向に延びる溝部がない場合を、(b)は下壁に形成された凸部に左右方向に延びる溝部がある場合を示している。
【図4】本発明の実施の形態1に係る緑化ブロック塀の構成例を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る緑化ブロック塀の構成例を示す右側面断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る成型土壌の例を示す斜視図であり、(a)は成型土壌を覆う網体がない場合を、(b)は成型土壌を覆う網体がある場合を示している。
【図7】本発明の実施の形態2に係る緑化ブロック塀の例を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る緑化ブロックの例を示す断面図であり、(a)及び(b)は表側土壌収容部及び裏側土壌収容部の形状並びに上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部及び下壁下面に形成された凸部の形状が実施の形態1と異なる場合の例を示している。
【図9】本発明の実施の形態4に係る緑化ブロックの例を示す断面図であり、(a)は右側面断面図、(b)は緑化ブロック塀の構成例を示す右側面断面図である。
【図10】本発明の実施の形態5に係る緑化ブロック塀の構成例を示す右側面断面図である。
【図11】本発明の実施の形態6に係る緑化ブロック塀の構成例を示す右側面断面図である。
【図12】本発明の実施の形態7に係る緑化ブロック塀の構成例を示す右側面断面図である。
【符号の説明】
【0094】
1 緑化ブロック、2 左側壁、3 右側壁、4 上壁、5 下壁、6 仕切り壁、7 表側土壌収容部、8 裏側土壌収容部、9 上壁上面に形成された左右方向に延びる凹部、10 下壁下面に形成された左右方向に延びる凸部、11 上部水抜き穴、12 下部水抜き穴、13 左側壁左面の略中央部に形成された上下方向に延びる凹部、14 右側壁右面の略中央部に形成された上下方向に延びる凹部、15 下壁の凸部に形成された左右方向に延びる溝部、16 支持穴、17 支持棒、18a、18b 鉄筋、19 コンクリート、20 成型土壌、21 網体、22 連結穴、23 緑化ブロック、24 後壁、25 土壌収容部、26 上部水抜き穴、27 下部水抜き穴、31 接続用ブロック、32 モルタル、33 緑化ブロック、34 下壁5下面に形成された左右方向に延びる凹部、35 上部水抜き穴、36 下部水抜き穴、37 水抜き穴、38 緑化ブロック、39 上部水抜き穴、40 下部水抜き穴、41 給水量調節手段、A 既設コンクリートブロック塀。

【出願人】 【識別番号】502310575
【氏名又は名称】日昭住宅株式会社
【出願日】 平成15年11月25日(2003.11.25)
【代理人】 【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生

【公開番号】 特開2004−215653(P2004−215653A)
【公開日】 平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願番号】 特願2003−393855(P2003−393855)