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【発明の名称】 活性化されたコンクリート成形物、その製造方法、及びその利用
【発明者】 【氏名】入谷 隆昌

【要約】 【課題】本発明は、現在の農法を大幅に変更せずに、簡便な方法により酸性化した土壌を還元し、生物の本来の機能を十分に発揮させることが可能な環境を創設することにより農作物の収穫を高める方法、そのための材料を提供する。

【解決手段】本発明は、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で、加温、加圧して活性化された物質に接触させて、活性化された水を用いて製造されたコンクリート、好ましくはさらに好気性微生物入りパーライト固化強剤を含有してなるコンクリート、当該コンクリートを用いて植物を育成する方法、及び当該方法で育成された植物、又はその穀物に関する。さらに本発明は、前記コンクリートを土壌に適用して、土壌を改質する方法、及び当該コンクリート、及び土からなる土壌用組成物に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
木酢液及び/又は竹酢液の存在下で、加温、加圧して活性化された物質に接触させて、活性化された水を用いて製造されたコンクリート。
【請求項2】
コンクリートが、好気性微生物入りパーライト固化強剤を含有するものである請求項1に記載のコンクリート。
【請求項3】
コンクリートが、板状に成形されたものである請求項1又は2に記載のコンクリート。
【請求項4】
コンクリートが、粒状に成形されたものである請求項1又は2に記載のコンクリート。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のコンクリートを用いて植物を育成する方法。
【請求項6】
植物が、穀類植物である請求項5に記載の方法。
【請求項7】
植物が、稲である請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
請求項5〜7のいずれかの方法で育成された植物、又はその穀物。
【請求項9】
請求項1〜4のいずれかに記載のコンクリートを土壌に適用して、土壌を改質する方法。
【請求項10】
請求項1〜4のいずれかに記載のコンクリート、及び土からなる土壌用組成物。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で、加温、加圧して活性化された物質に接触させて、活性化された水を用いて製造されたコンクリートに関する。また、本発明は、当該コンクリートを用いて植物を育成する方法、及び当該方法で育成された植物、又はその穀物に関する。さらに本発明は、前記コンクリートを土壌に適用して、土壌を改質する方法、及び当該コンクリート、及び土からなる土壌用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、世界の人口が急激に増加し、食糧の生産が追いつけず、多くの飢餓者が世界の中にあふれてきている。食糧の増産が緊急の課題とされ、砂漠の耕地化や森林の耕地化などが行われている。しかし、技術的な問題や地球資源や地球環境の問題があり、地球上の耕地面積の増加には限界があり、食糧の増産は遅々として進んでいない。
食糧の増産のもうひとつの方法として、現在の耕地における増産計画が挙げられているが、化学肥料や除草剤などの大量使用は土地を荒らすことになり、長期的には必ずしも食糧の増産につながらないこともしばしば起こっている。
【0003】
また、20世紀は西洋文明の歴史であり、物質科学と市場経済の歴史でもあった。その結果として、自然のリズムは徐々に狂い始め、大気汚染や河川・海洋の汚染、更には酸性雨による土壌の酸性化、地球温暖化等の自然破壊が随所に表面化してきた。また、一方では、農作物への化学肥料・農薬の無計画な使用により土壌の無機化と化学物質の残留が進み、年々農作物への栄養供給能力が低下していることは、承知の通りである。更に、土壌中に残留する硝酸や農薬などに含まれる有害物質が農作物に残留し、意に反して人の体内に取り込まれた硝酸は、活性酸素を発生させる要因となり、農薬による残留有害物質は、肝臓や腎臓等に少なからず機能障害を引き起こしていると考えられている。
このように、従来「科学的」と言われていた方法の多くは、この100年あるいは200年の間に人間が知り得た知識に基づくものであり、その多くは地球環境の破壊を伴うものであることがわかってきた。
【0004】
本発明者は、ガソリンなどの燃料の低公害化についての発明をしてきた(特許文献1及び2参照。)。これはガソリンなどの燃料油を磁場中に通し、次いで超音波で処理し、トルマリン石などの特定の無機物質の存在下で電場に通すことからなる燃料油の処理方法及びその装置に関するものである。詳細な理由は必ずしも明確ではないが、このような処理を行うことにより排気ガス中のCO、NO及びSOの量が減少し、また同時に炭化水素微粒子の排出量も減少し、公害の少ない燃料油を得ることができることを明らかにしてきた。
また、畑中らは、セラミックス、金属片、強磁性鉱物などの無機物質に加圧水を通し、次いで曝気して、水を活性化鉱水にする方法を開示している(特許文献3参照。)。水をこのように処理することにより、無機物質中の無機質が溶存し、曝気により溶存酸素量も増加し、大腸菌などの微生物の繁殖が抑制された水を得ることができると開示されている。
これらの方法における詳細な機構は現在のところ必ずしも明確にはなっていないが、このような処理により驚くべき効果があったことことが明らかにされている。
【0005】
【特許文献1】
WO 98/42807号
【特許文献2】
米国特許明細書第5980700号
【特許文献3】
特開平3−106494号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、現在の農法を大幅に変更せずに、簡便な方法により酸性化した土壌を還元し、生物の本来の機能を十分に発揮させることが可能な環境を創設することにより農作物の収穫を高める方法、そのための材料を提供する。
即ち、本発明では、新規触媒(プラウ触媒)が持つ機能により、環境をより自然に近い状態に戻すことにより、生体が本来持っている力を引き出し、それ自身の育成を高める。結果的に、環境破壊に歯止めがかかり、またより自然に近い状態のもとで農作物の収穫も高められる方法及び装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願は、本願と同日付で特許出願されたプラウ触媒の応用に関する。
本発明では、これまでの経済優先方針から、生命優先の考えに立ち戻り、新規な活性化された物質(「プラウ触媒」)を活用して、現農法を大幅に変更せず、酸性化した土壌をもとの自然の土壌に還元する方法を提供する。また、その土壌のもとで育成する生物は、プラウ触媒からの触媒作用により、生物に本来備わっている機能が発揮され、農業等において優れた効果を奏するものであることが見出された。
本発明者は、後述する方法により物質を活性化することを見出し、このようにして活性化された物質(このようにして活性化された物質を、プラウ触媒と称する。)を用いて、水を活性化し、当該活性化された水を用いてコンクリートを製造したところ、当該コンクリートが極めて好ましい活性を有していることを見出した。そして、これを用いることにより生物に本来備わっている機能が発揮され、農業等の分野において利用すれば、農作物の収穫量や質を大幅に改善することができることを見出した。
【0008】
即ち、本発明は、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で、加温、加圧して活性化された物質に接触させて、活性化された水を用いて製造されたコンクリート、好ましくはさらに好気性微生物入りパーライト固化強剤を含有してなるコンクリートに関する。
また、本発明は、当該コンクリートを用いて植物を育成する方法、及び当該方法で育成された植物、又はその穀物に関する。
さらに本発明は、前記コンクリートを土壌に適用して、土壌を改質する方法、及び当該コンクリート、及び土からなる土壌用組成物に関する。
【0009】
本発明のコンクリートは、プラウ触媒の活性化作用を利用したものであり、現農法を大幅に変更せずに酸性化した土壌を還元し、生物の本来の機能を発揮させることにより収穫等を高めたものである。また、本発明のコンクリートは、板状(以下、板状のものをエコボードと呼ぶ。)、又は粒状(以下、粒状のものをエコ粒と呼ぶ。)に成形され、その触媒機能により、酸性化した土壌を還元する。また、エコボードやエコ粒に土壌菌のうち好気性の菌を含侵させ、触媒機能と連動させることにより、土壌に含まれる有害物質を水と二酸化炭素に転換し無害化する。
【0010】
本発明者は燃料油を低公害化する方法について検討してきたが(特許文献1及び2参照。)、さらにそれを広く応用することができる方法を検討してきた。その結果、燃料油に限らず物質に特定の処理をすることにより当該物質が活性化し、生体をはじめ他の多くの物質に大きな影響を与えることを見出した。本発明は、このような物質の活性化作用を利用した物質、及びその応用方法を提供する。
【0011】
本発明では、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で、物質を特定の温度と圧力で加温、加圧して物質を活性化させる方法を提供する。以下、本発明ではこのようにして活性化された物質のことを「プラウ触媒」と称する。
本発明の方法により活性化される物質としては、セラミックス、ガラス、天然石などのシリカ等を主成分とする物質、二酸化ケイ素などの無機物質類:アルミニューム、チタン、ステンレス、鉄等の金属類:金、銀等の貴金属類:樹脂等の有機化学製品などが挙げられる。
【0012】
本発明の方法により処理された物質、即ちプラウ触媒により、これまで破壊された自然環境の回復を図るべく、土壌や河川に自助活性能をもたせることが期待できる。応用例としては、新規プラウ触媒を活用して酸性化した土壌をもとの自然の土壌に還元する方法等が提案される。
本発明の方法により物質がどのように活性化されるのかということについては必ずしも明確ではないが、本発明者が動植物の基本構成元素のひとつである水素の機能にヒントを得て開発したものである。本発明のプラウ触媒は、分子中の水素原子の分子内での運動や分子間の会合状態を、本発明の方法により人工的に特殊化できたものと考えられる。このように本発明の方法により分子内での水素原子などの元素の運動や状態を特殊化させたものが本発明の「プラウ触媒」であると考えられる。そして、このプラウ触媒に接触した物質は、プラウ触媒からその分子の運動や状態についての情報が伝えられ、その物質が持つ水素原子などの元素の分子運動が正常に反応し始めることになると考えられる。
【0013】
水は、この世に存在する物質の中で最も多い物質であり、かつ生命体においても最も多く含まれる物質である。そして、水は、酸素原子と2個の水素原子からなるものであり、通常は水素結合により多数の水分子が会合した状態で存在している。水の水素原子が正常かつ活発な分子運動を起こすことによって、水を含む物質が本来持っている機能、特性が引き出されることになる。しかし、現代は様々な化学物質などにより、その基本的な構造がゆがんできており、本発明のプラウ触媒は、そのゆがんだ構造を、もともとの自然のリズムに戻してやる役割を果たしていると考えられる。
また、植物の光合成や動物の免疫機能を持つ細胞に大きく影響しているのが遺伝子やたんぱく質である。そして、その遺伝子やたんぱく質の構造を維持しているのが水素原子であり、多数の水素結合による3次元的な構造が維持されている。本発明のプラウ触媒による、分子内での水素原子などの運動や状態などの正常化作用は、当然、この機能を最大限に引き出し、生命維持に必要なものは増やし、不必要なものからは防御する力を、自ら保有する自然の能力として発揮するようになる。
これまで、鉱物に水を接触させるなどして作った水や、バイオの力で生物の機能回復や拡大を図った発見はありますが、水素の分子運動に着目したものは、このプラウ触媒が初めてである。
【0014】
次に、本発明のプラウ触媒の効果を実験により示す。
本発明のプラウ触媒を用いて製造された本発明のプラウ活性水を用いてコンクリート塊を製造した。製造されたコンクリート塊は、B4の大きさで厚さ12〜13cmとした。このコンクリート塊(以下、このコンクリート塊をエコボードと呼ぶ。)を用いて、全国33カ所の田んぼで稲の生育についての比較試験を行った。約300坪の田んぼ当たり6枚のエコボードを等間隔に配置した。比較のために一方の田んぼにはエコボードを用いなかった。
この結果を次の表1に示す。
【0015】
【表1】


【0016】
農薬散布が大幅に減少したのは、稲自体の生命力が強くなり、害虫などに対する生命力が強くなったためと考えられる。また、プラウ触媒を用いた田んぼで育った稲は通常のものより根が2倍大きく茎も太く丈夫であった。さらに、米の小米が通常の米に比べ半分に減少していた。このように、本発明のプラウ触媒を使用することにより、収穫量が増加するだけでなく、稲自体の生育が健全になり、自然により近い状態での育成が可能となる。
更に、一部の田んぼでは、オタマジャクシの他にみみずやトンボの増加も観察された。また、プラウ触媒を用いた田んぼの土は、さらさら地質から粘り地質に変化し、これはプラウ触媒が土壌の改善にも寄与したことを示している。
この実験において収穫された米の成分を測定した結果、プラウ触媒を用いた田んぼから収穫された米は、たんぱく質成分(うまみ成分)の含有量が平均約8〜8.5%であった。通常の米のたんぱく質成分の含有量は平均約5〜5.5%であったことから、本発明のプラウ触媒を用いた田んぼから収穫された米は通常の米に比べて約60%もタンパク質成分が増加していることがわかった。一般に米のたんぱく質の含有量が多すぎると冷めたときにご飯が硬くなると言われているが、この場合、冷めても味に格別の変化は見られず、プラウ触媒を用いた田んぼから収穫された米は冷めてもおいしく食べられるのが特徴である。
【0017】
次に、ガラスビーズ状の本発明のプラウ触媒を用いて金属の錆びについての実験を行った。
透明なプラスチックの器を二つ用意し、一方にはプラウ触媒の機能を持つガラスビーズと水道水及び安全ピンを入れ、他方には水道水と安全ピンだけを入れ、共に密閉して静置した。ガラスビーズ状の本発明のプラウ触媒を入れない器の安全ピンは水道水中ですぐに錆び始めたが、ガラスビーズ状の本発明のプラウ触媒を入れた前者の器の安全ピンは6ヶ月を経過しても錆びなかった。現在もこの実験を継続しているが、未だ錆びはじめていない。
これは、本発明のプラウ触媒の働きにより水が活性化され、金属製のピンが錆びにくくなったためと考えられる。
【0018】
次に、プラウ触媒を用いた魚の生育状況について実験を行った。
本発明のプラウ触媒を用いて製造された本発明のプラウ活性水を用いてコンクリート塊を製造した。製造されたコンクリート塊は、直径約1.5〜2cmの粒状(エコ粒)とした。このコンクリート塊を、魚や水草が生育している約150Lの水槽に40個入れた。
現在のところ、このコンクリート塊を水槽に入れてから約4年以上が経過しているが、水槽の水は実験開始から変えなくても、腐っていない。現在さらに実験を継続中である。魚や水草も、元気に成長を続けている。さらに、水槽の底にたまった魚の糞も塊となって残るものの、腐食していない。
通常、水槽にコンクリートを上記のように入れると、コンクリートのアルカリ性が強いため、生物は死滅するが、プラウ触媒の作用により、有毒なものは排除され、自然界に存在する動植物の生命維持、育成に必要なエネルギーが生命に伝達された結果、腐敗することなく生育できたものと考えられる。
【0019】
また、本発明のプラウ触媒を含有するコンクリートの塊の上に水道水を入れたガラスコップを置き、生花をいけた。ただ単に水道水入りのガラスコップにいけた同じ生花より、前者の方が開花が大幅に早かった。これも、本発明のプラウ触媒の持つエネルギーが、コップのガラスを通過し、中の水道水に伝達されて開花が促進された結果と考えられる。
同様に、観葉植物や植木などの生育も、本発明のプラウ触媒を用いることにより活発化された。
さらに、本発明のプラウ触媒と接触させた水を用いることにより、お茶やコーヒー、お酒や水割りの味がまろやかになった。お茶などは、出がらしでもよく色も味もでた。また、いりこなどのだしがよくとれる一方、臭みを感じなくなった。
本発明のプラウ触媒と接触させた牛乳は、賞味期限が通常よりも延びるだけでなく、その後も腐食するのではなく、放置しておくと次第に分離(水、たんぱく質、脂肪分)し、ヨーグルト状態になった。これを、ヨーグルトとして食べることができた。
【0020】
以上のように、本発明のプラウ触媒は、種々の作用効果を奏し、生物の生育、金属の保存、味覚の改善、食品の保存などの各用途において極めて優れた作用効果を奏するものである。
さらに、本発明のプラウ触媒は、前記した作用効果の他に、有害な電磁波から生体を保護する作用、マイナスイオンの増加作用、空気の清浄化作用なども有ると考えられる。
【0021】
次に、本発明のプラウ触媒の製造方法について説明する。
本発明のプラウ触媒は、セラミックス、ガラス、天然石などのシリカ等を主成分とする物質、二酸化ケイ素などの無機物質:アルミニューム、チタン、ステンレス、鉄等の金属類:金、銀等の貴金属類:樹脂等の有機化学製品などの物質を、木酢液及び/又は竹酢液の存在下で、物質を特定の温度と圧力で加温、加圧することにより製造することができる。
本発明のプラウ触媒の製造に使用される木酢液は、木材を乾留して得られる黒褐色で刺激臭のある液体であり、エステル類、ラクトン類などの多数の成分を含有している液体である。本発明の方法において使用される木酢液としては、木材からのものであればよいが、広葉樹や針葉樹等からの木酢液が好ましい。また本発明の方法で使用される竹酢液としては、竹を乾留して得られる液体であり、前記した木酢液と同様に使用することができる。
これらの木酢液及び/又は竹酢液は、水で希釈して使用するのが好ましく、通常は0.0001%〜1%程度の濃度、好ましくは0.002%〜0.2%の濃度、より好ましくは0.002%〜0.02%の濃度で使用される。
また、木酢液及び/又は竹酢液の使用量は特に制限はないが、活性化される物質が十分に浸る量、好ましくは1.2〜5倍量、1.5〜3倍量使用される。
本発明のプラウ触媒を製造するための温度としては、室温付近の温度が好ましく、通常は約10〜80℃、好ましくは20〜50℃程度である。
本発明のプラウ触媒を製造するための圧力としては、ゲージ圧で5〜50気圧、好ましくは5〜10気圧程度である。加圧するために使用される気体としては、窒素ガスなどの不活性ガスを使用することができるが、空気や炭酸ガスなどを使用することもできる。
本発明のプラウ触媒を製造する際に、木酢液及び/又は竹酢液を加温、加圧することにより、製造装置内において木酢液及び/又は竹酢液の固有の電磁波が発生しているとも考えられる。木酢液及び/又は竹酢液が有する固有の電磁波の吸収帯がどのあたりかという詳細な検討はなされていないが、本発明の方法による処理により、物質が電磁的な影響を受け、物質内の水素原子、特に水素結合などに関与している水素原子が特有な影響を受け、活性化されたのではないかと考えられる。このように、本発明は、物質の活性化に当たり、木酢液及び/又は竹酢液を使用することを第一の特徴とし、さらにこれを加温及び/又は加圧することを第二の特徴とするものである。
また、本発明は、このようにして活性化された物質を原材料として、これを加工して活性化された物質を製造する方法、及びその方法により製造された物質を提供するものである。例えば、前記した本発明の方法によりガラスの原料である二酸化ケイ素を活性化し、このようにして得られた活性化された二酸化ケイ素を用いてガラスを製造することができる。このようにして製造されたガラスは本発明の活性化された物質として作用を有している。
【0022】
本発明のプラウ触媒を製造するための装置としては、加圧できる容器であれば特に制限はない。装置としては図1および図2に示す装置を例示することができる。図1は製造装置を上から見た図であり、図2はその断面図である。
製造装置1は、略円筒状の形状であり、その上部には、蓋2があり、蓋2には蓋ロックハンドル3が取り付けられており、蓋2はオーリングシール4でシールされて加圧可能になっている。装置1の上部には加圧空気供給口5、リリーフバルブ9、及び液体取り出し口6が設けられている。装置1の内部にはサクションパイプ7が導入されている。装置1はプロテクター8により補強されている。
製造装置1の中に0.002%〜0.02%の濃度の木酢液及び/又は竹酢液を入れ、活性化される物質として、例えばガラスの原料である二酸化ケイ素を添加して、オーリングシール4と共に蓋2を締める。蓋ロックハンドル3でロックした後、加圧空気供給口5から加圧空気を注入して、8気圧で30℃に保つ。この状態で約48時間維持することにより二酸化ケイ素が活性されプラウ触媒機能をもったガラスの原料となる。
活性化された二酸化ケイ素をガラスビーズの生産量の5%を添加することにより、製造されたガラスビーズ全量がプラウ触媒となる。
一般にこのような活性化された物質を用いて、これを原材料として次の物質を製造する場合には、原材料として0.01重量%以上、好ましくは0.01重量%〜80重量%、0.1%以上、1〜80重量%、より好ましくは1〜50重量%、1〜20重量%、1〜10重量%程度が選択される。
【0023】
さらに、本発明の方法で製造されたプラウ触媒を使用してプラウ活性水を製造することができる。プラウ活性水は、本発明のプラウ触媒に水を接触させて製造することができる。例えば、水槽などの容器に水を入れ、その中に本発明のプラウ触媒を入れておくことにより製造することができる。好ましい製造方法としては、本発明のプラウ触媒を充填した容器に水を循環させて、全ての水が十分にプラウ触媒と接触できるように、循環ポンプなどを使用して水を循環する方法が挙げられる。
本発明のプラウ触媒と水との接触時間には特に制限はないが、活性化が十分に移行できる時間接触させておくのが好ましい。
【0024】
さらに、このようにして製造されたプラウ活性水を用いて、当該水分子を介して他の物質にも触媒作用を持たせることが出来る。
本発明は、このようにして製造されたプラウ活性水を用いて製造されたコンクリートを提供する。
本発明のコンクリートは、通常のコンクリートと同様にして製造することができるが、その際に通常の水を使用するのではなく、前記してきたプラウ活性水を使用することを特徴とするものである。本発明の好ましいコンクリートとしては、土壌菌、好ましくは好気性の菌を含侵させたコンクリートが挙げられる。
本発明のコンクリートは、例えば、前記した方法により製造されたプラウ活性水、砂利、砂、セメント、及び好気性微生物入りパーライト固化強剤を、通常のコンクリートの製造方法に従ってコンクリートを製造することができる。このようにして製造されたコンクリートは板状や粒状に成形することができる。例えば、板状の場合には、大きさには特に制限はないが、例えばB5〜B4程度の大きさで、厚さ約2〜20cm、好ましくは5〜15cm程度の板状とすることができる。また粒状の場合にも、粒径に特に制限はないが、通常は1〜10cm、好ましくは1〜5cm、1.5〜3cm程度の粒状とすることができる。
このように成形されたコンクリートが板状の場合には、板状物の大きさによるが通常は、田んぼ1反当たり約4〜10枚、5〜8枚程度を等間隔に配置して、コンクリートの上面が田んぼの水面から出ないように埋め込んで使用される。また、粒状の場合には、1反当たり約5〜30kg、10〜20kg、通常は約15kg程度を土に浅く埋め込んで使用される。
【0025】
本発明は、前記した本発明のコンクリートを用いて植物を育成する方法、及び当該方法で育成された植物、又はその穀物を提供するものである。本発明の植物としては特に制限はないが、例えば、穀物植物、野菜、鑑賞用植物、薬用植物などの各種の植物が挙げられる。本発明のコンクリートは前記したプラウ触媒の活性を保持しており、酸性化した土壌を還元化させ、その触媒作用によって植物の育成を高めるものである。したがって、余分な化学肥料や農薬を使用することなく、良質の穀物を多量に生産することができ、また、繊維質の丈夫な野菜を生産でき、さらに長持ちする観賞用植物とすることもできる。
また本発明は、前記コンクリートを土壌に適用して、土壌を改質する方法、及び当該コンクリート、及び土からなる土壌用組成物を提供する。本発明のプラウ活性を有するコンクリートは、酸性化した土壌を還元化させ、その触媒作用によって植物の育成を高めるものであり、本発明のコンクリートにより土壌の改質をすることができる。また、本発明のコンクリートを土と混合することにより、土壌改質のための土壌用組成物とすることもできる。
【0026】
本発明のプラウ触媒の効果は、前記してきたように、極めて優れたものである。その作用機構の詳細は必ずしも明確ではないが、生体の水分やタンパク質や遺伝子に何らかの作用をしているものと考えられる。植物の光合成や、動物の免疫機能をもつ細胞に大きな影響を及ぼしているのがたんぱく質であり、そのたんぱく質の構成成分となっているのが、炭素、水素、酸素、窒素などである。この中でも水素原子は最も小さく、プラウ触媒の作用を受けやすく、その微弱エネルギーによって活性化された水素の分子運動は、物質の持っている本来の機能を最大限に発揮し、生命維持に必要な働きは高め、不要な外界からの作用には抵抗する働きを、自らの自然の能力として保持するようになる。このような力を与えるのが本発明のプラウ触媒であると考えられる。
【0027】
本発明のプラウ触媒、当該プラウ触媒により活性化されたプラウ活性水、さらに当該プラウ活性水により活性化された物質の応用範囲は極めて多岐にわたっており、動物や植物の育成や保存、食品や日常品などの保存や味覚改善、金属類や工業製品類の安定化や補強化など、各種の産業分野に応用することができる。
例えば、乳製品への適用については、現在、牛乳を殺菌するなどの過程で使われている装置の一部を、プラウ触媒で加工した素材のものに変えることによって乳製品の活性化が可能となる。牛乳が通過するパイプや鉄板などをプラウ加工すると、そこで牛乳がプラウ触媒に接触することで、牛乳の体質が変化することになり、こうした牛乳を一部作り、今までどおりの牛乳に混ぜることでも、全体の賞味期限を延ばすことができる。プラウ触媒に接触させた牛乳の割合をどの程度混ぜるかで、賞味期限の延長日数や分離の時期が変わってくるものと考えられる。
【0028】
【実施例】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
【0029】
参考例1 ガラス製品からなるプラウ触媒の製造
図1及び図2に示した装置1を用いて、ガラスの原料である二酸化ケイ素をプラウ触媒に活性化した。
水道水10Lに対し、木酢液、竹酢液の混合液の濃度が0.05%となるように調製した溶液を装置1に入れ、その中にガラスの原料である二酸化ケイ素を10kg入れて蓋2を締めて、加圧空気を導入して8気圧とした。
30℃で48時間、この状態で維持した後、装置1から活性化された二酸化ケイ素を取り出した。
【0030】
参考例2 ガラスビー玉、ガラスビーズからなるプラウ触媒の製造
ガラスビー玉、ガラスビーズ製造時に、参考例1で活性化された二酸化ケイ素をガラスビーズを製造する量の5%となるように調製し、ガラスビー玉、ガラスビーズからなるプラウ触媒を製造した。
【0031】
参考例3 プラウ活性水の製造
容積600mlの容器に参考例2で製造したガラスビー玉及びガラスビーズからなるプラウ触媒を、それぞれ400gを充填し、550Lの水槽に貯蔵した水道水500Lを流速20L/分で、48時間循環させてプラウ活性水500Lを製造した。
【0032】
実施例1 プラウ活性コンクリート塊の製造
セメント25重量%、砂35重量%、好気性微生物入りパーライト固化強剤30重量%をよく混合し、その中に実施例3で製造したプラウ活性水10重量%を入れて十分に撹拌した。
これを成形用の枠に流し込んでB4の大きさで厚さが約12〜13cmのコンクリートボード(エコボード)を製造した。
また、前記で得られたコンクリートを成形用の枠に流し込んで、直径約1.5〜2cmの粒状に成形した(エコ粒)。
【0033】
実施例2 エコボードを用いた稲の育成試験
実施例1で製造したエコボードを用いて、以下の要領で稲の生育試験を行った。
実施例1で製造したエコボードを、田植え直後10日から15日経過した田んぼ1反(約300坪)当たり6枚をほぼ等間隔に配置した。各エコボードはエコボードの上面は田んぼの水面の上に出ないように少し土に埋め込んだ。比較のために、エコボードによる前記処置を行わない田んぼで同様に稲を生育させた。
この試験は、田植えから収穫までの期間で行われ、実験場所は、山口県、広島県、長野県、北海道、静岡県、福岡県、千葉県、愛知県、佐賀県などの農家、計33ヶ所で行った。
結果を前記した表1に示す。
【0034】
試験例1 ガラスビーズからなるプラウ触媒を用いた錆びの実験
プラスチックの器を二つ用意し、一方にはプラウ触媒の機能を持つガラスビーズと水道水及び安全ピンを入れ、他方には水道水と安全ピンだけを入れ、共に密閉して静置した。ガラスビーズを入れない器の安全ピンは錆びたが、ガラスビーズを入れた前者の器の安全ピンは6ヶ月を経過しても錆びなかった。
【0035】
試験例2 エコ粒を用いた魚の生育状況
実施例1で製造したエコ粒を、幅80cm、奥行き30cm、高さ60cmの魚や水草が生育している水槽にエコ粒40個を入れた。その後、水槽の水を換えずにそのまま放置した。
その結果、水槽の水は実験開始から4年間換えなくても、腐らなかった。また、魚や水草は、現在でも元気に成長を続けている。水槽の底にたまった魚の糞も塊となって残るものの、腐食していない。
【0036】
【発明の効果】
本発明では、新規触媒が持つ機能により、環境をより自然に近い状態に戻し、生体が本来持っている力を引き出し、それ自身の育成を高めるような効果を示す新規触媒を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のプラウ触媒を製造する装置の例を上から見た図である。
【図2】図2は、本発明のプラウ触媒を製造する装置の例の断面図である。
【符号の説明】
1 本発明のプラウ触媒の製造装置
2 蓋
3 蓋ロックハンドル
4 オーリングシール
5 加圧空気供給口
6 液体取り出し口
7 サクションパイプ
8 プロテクター
9 リリーフバルブ
【出願人】 【識別番号】592005892
【氏名又は名称】入谷 隆昌
【出願日】 平成14年11月29日(2002.11.29)
【代理人】 【識別番号】100102668
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 憲生

【公開番号】 特開2004−180520(P2004−180520A)
【公開日】 平成16年7月2日(2004.7.2)
【出願番号】 特願2002−348152(P2002−348152)