| 【発明の名称】 |
高畝隔離ベッド |
| 【発明者】 |
【氏名】安川 英衛 【住所又は居所】福島県福島市岡部字内川原33番地の4 株式会社グリーンシステム内
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| 【要約】 |
【課題】施工が容易でコストも安く、しかも通気性や排水性に優れ、根の生長が速く、収穫の増大を図ることができ、更に自走式の耕うん機を走行させて、土を耕したり、肥料を自動的に散布することができる高畝隔離ベッドを提供するものである。
【解決手段】地面1の平行線に沿って所定の間隔で複数本の縦パイプ7を立設し、この平行線に沿って立設した縦パイプ7の上部を連結パイプ8で直線状に接続すると共に、この立設した縦パイプ7と連結パイプ8とで形成された枠体9に、ネット13を取付けて多孔壁面15を形成し、これと平行する多孔壁面15との間に培土4を充填して培地16を形成したものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 地面の平行線に沿って所定の間隔で複数本の縦パイプを立設し、この平行線に沿って立設した縦パイプの上部を連結パイプで直線状に接続すると共に、この立設した縦パイプと上部の連結パイプとで形成された枠体に、ネットまたは多孔板を取付けて多孔壁面を形成し、これと平行する多孔壁面との間に培土を充填して培地を形成したことを特徴とする高畝隔離ベッド。 【請求項2】 連結パイプにネットの上部を巻回して、この上から断面円弧状のクリップを嵌合させて、連結パイプにネットの上部を固定したことを特徴とする請求項1記載の高畝隔離ベッド。 【請求項3】 平行線に沿って立設した縦パイプの地面からの高さを40〜60cmとし、隣接する縦パイプの間隔を1〜1.5mとし、平行に配置した枠体の間隔を40〜60cmとしたことを特徴とする請求項1記載の高畝隔離ベッド。 【請求項4】 多孔壁面の上部を構成する左右の連結パイプを、車輪付耕うん機が走行する走行レールとしたことを特徴とする請求項1、2または3記載の高畝隔離ベッド。 【請求項5】 平行する多孔壁面との間に培土を充填して形成した培地を、複数列平行に形成し、隣接する培地の長手方向に沿った連結パイプの両端を、半円形状に湾曲した2本の連結パイプで連結して、蛇行した走行レールを形成したことを特徴とする請求項4記載の高畝隔離ベッド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、野菜や花などを地面より高い位置で栽培する高畝隔離ベッドに関するものである。 【0002】 【従来の技術】 一般に、キュウリやトマトなどの農作物を栽培する場合、地面に形成された土を筋状に盛り上げた畝に栽培している。このため、育苗から収穫までの作業を、中腰やしゃがんだ姿勢で行なう必要があり、重労働であった。 【0003】 このため、特開平8−298870号公報に示されているように、複数個の容器本体を連結部材で連結した形状の栽培容器を、架台に架け渡して保持する高畝培地が提案され、立ったままの姿勢で作業することができるようにしたものがある。しかしながらこの構造は、支柱やフレームなどで構成された保持装置を地面上に設置した後、栽培容器をセットしなければならないため、設置作業に多くの労力と時間を必要とし、設備費も高くなる欠点があった。 【0004】 また特開2001−86864号公報の高畝隔離ベッドは図10に示すように、栽培地の地面1に盛土部2を形成し、通水性を有するシート材3で培土4を直方体状に包んで培土収容体5を形成し、これを前記盛土部2の上に載置して高い畝を形成したものである。 【0005】 この構造では、多数の栽培容器の設置や栽培容器ごとの培土充填作業などが不要で、着席姿勢での作業が可能であるが、地面に盛土部を形成した後、この上で、シート材3で培土4を直方体状に包む作業が面倒であり、また直方体状に形状を保持することが難しい問題がある。このため培土4の両側に形状保持板をシート材3で包むことも提案されているが、作業が面倒で資材コストも高くなる上、通気性が悪くなり、根の成長が悪くなる欠点があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は上記問題を改善し、施工が容易でコストも安く、しかも通気性や排水性に優れ、根の生長が速く、収穫の増大を図ることができ、更に自走式の耕うん機を走行させて、土を耕したり、肥料を自動的に散布することができる高畝隔離ベッドを提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】 本発明の請求項1記載の高畝隔離ベッドは、地面の平行線に沿って所定の間隔で複数本の縦パイプを立設し、この平行線に沿って立設した縦パイプの上部を連結パイプで直線状に接続すると共に、この立設した縦パイプと上部の連結パイプとで形成された枠体に、ネットまたは多孔板を取付けて多孔壁面を形成し、これと平行する多孔壁面との間に培土を充填して培地を形成したことを特徴とするものである。 【0008】 また請求項2記載の高畝隔離ベッドは、連結パイプにネットの上部を巻回して、この上から断面円弧状のクリップを嵌合させて、連結パイプにネットの上部を固定したことを特徴とするものである。請求項3記載の高畝隔離ベッドは、平行線に沿って立設した縦パイプの地面からの高さを40〜60cmとし、隣接する縦パイプの間隔を1〜1.5mとし、平行に配置した枠体の間隔を40〜60cmとしたことを特徴とするものである。 【0009】 請求項4記載の高畝隔離ベッドは、多孔壁面の上部を構成する左右の連結パイプを、車輪付耕うん機が走行する走行レールとしたことを特徴とするものである。更に請求項5記載の高畝隔離ベッドは、平行する多孔壁面との間に培土を充填して形成した培地を、複数列平行に形成し、隣接する培地の長手方向に沿った連結パイプの両端を、半円形状に湾曲した2本の連結パイプで連結して、蛇行した走行レールを形成したことを特徴とするものである。 【0010】 【発明の実施の形態】 以下本発明の実施の一形態を図1ないし図3を参照して詳細に説明する。図において6は高畝隔離ベッドを示すもので、これは地面1の平行線に沿って所定の間隔で複数本の縦パイプ7、7を立設し、この平行線に沿って立設した縦パイプ7、7の上部を連結パイプ8で直線状に接続して枠体9、9が平行に形成されている。 【0011】 縦パイプ7の上部とこれと直交する連結パイプ8は、図3に示すように、金属板を湾曲させて連結パイプ8に被せ、その両端を縦パイプ7の上部開口部に挿入する連結金具10で一体に連結されている。なお枠体9、9の端部はエルボ11で横幅方向に連結パイプ8で連結されている。 【0012】 この平行に配置された枠体9、9の内側には図2に示すように、枠体9、9と地面1に沿ってネット13を取付け、ネット13の上端を、連結パイプ8に巻きつけるように取付けて、断面円弧状のクリップ14を連結パイプ8に嵌合させてネット13を固定して、多孔壁面15が形成されている。この後、多孔壁面15、15の内側に培土4を充填して培地16を形成したものである。また、培地16の長手方向に沿って、この上部に給水管18が設置され、ここから水や液肥を供給するようになっている。 【0013】 なお立設した縦パイプ7の地面1からの高さは、40〜60cmとし、隣接する縦パイプ7、7の間隔を1〜1.5mとし、平行に配置した枠体9、9の間隔は40〜60cmの範囲が最適である。この範囲で、作業性が良く、培地16の形状が保持されると共に、根20の成長を十分に促進させることができる。 【0014】 上記構成の高畝隔離ベッド6は、地面1に縦パイプ7、7を立設し、この上部を連結パイプ8で接続して枠体9、9にネット13を取付けて多孔壁面15、15を形成し、この間に培土4を充填して高畝隔離ベッド6を組み立てるので、施工作業が容易で、短時間で組み立てることができる。また市販のパイプやネットを利用できるので設備費も安価である。 【0015】 この高畝隔離ベッド6は、地面1より高く形成されているので、苗の定植や、手入れ、収穫などを中腰やしゃがむことなく、立ったままの姿勢で作業することができるので、長時間作業しても疲労を少なくすることができる。 【0016】 また培地16の両側は、図2に示すように地面1より突出して、この表面がネット13で覆われているので、通気性が良く培地16の内側まで十分に酸素が供給される。このため、培地16を耕して空気を供給する必要がないので不耕起栽培を行なうことができる。更に培地16が、隣接する培地16と隔離されているので病虫害の広がりを防止することができる。 【0017】 また通水性にも優れているので給水管18から供給された水が培地16にしみ込んでも排水され易く、根腐れを防止して根20の成長を促進させることができる。また根20はネット13のところまで伸びて来て、日光に当たると、内側に伸びてネット13から外側に出ることがなく、内側に伸びて毛根が生長し、十分に栄養分を吸収して収穫量を増大させることができる。なお培地16の底部に設けた防水シート17の上に、防根シートを設けて根20が地中に伸びないようにした構造でも良い。 【0018】 図4は本発明の異なる他の実施の形態を示すもので、培地16の表面にマルチシート12を被せ、更に培地16の底部に防水シート17を設け、この上に暗渠となる排水パイプ19を配管し、更にこの上を防根シート21で覆ったものである。 【0019】 この構造では、培地16の表面に被せたマルチシート12が、草や苔の発生を防止すると共に、地温を保持するようにしたものである。また底部の防水シート17は、地下水の浸入を防止すると共に、大雨などに水が溢れて培地16に浸入した場合には、排水パイプ19から外部に排水するようになっている。 【0020】 図5は本発明の異なる他の実施の形態を示すもので、多孔壁面15、15の上部を構成する左右の連結パイプ8、8を耕うん機22の走行レール23としたものである。この耕うん機22は、耕うん機本体24の前方に、エンジン26で駆動する回転式耕うん装置25を上下動自在に取付け、更に耕うん機本体24の横にエンジン26で駆動する車輪27、27を取付けて、この車輪27、27を走行レール23、23に載せて、耕うん機22が自走するようになっている。なお連結パイプ8にはネット13が巻きつけてあるので、クリップ14を走行レール23の全長にわたって被せる必要がある。 【0021】 この高畝隔離ベッドでは、車輪付耕うん機22が走行レール23、23を自走しながら、回転式耕うん装置25のブレードが回転して、培土4を攪拌して耕すことができる。また回転式耕うん装置25に肥料の供給ホッパーを取付ければ、培土4を耕しながら肥料を混ぜることができる。従って、高畝隔離ベッド6が長い場合には、手作業によらず自動的に耕すことができ、作業の省力化を図ることができる。 【0022】 図6は本発明の異なる他の実施の形態を示すもので、高畝隔離ベッド6を平行して複数列配置し、隣接する培地16の長手方向に沿った連結パイプ8、8の両端を、半円形状に湾曲した2本の連結パイプ8a、8bで連結して、蛇行した走行レール23を形成したものである。 【0023】 この高畝隔離ベッドでは、車輪付耕うん機22が蛇行した走行レール23、23を自走しながら、回転式耕うん装置25のブレードが回転して、培土4を連続して耕すことができ、大規模の栽培を行なう場合に作業の省力化を図ることができる。 【0024】 図7および図8は本発明の異なる他の実施の形態を示すもので、ネット13の代わりに、プラスチックなどで形成された多孔板28を取付けて多孔壁面15を形成したものである。これは多孔板28の孔が空気の通気孔になると同時に排水孔としての作用をなし、培土4への空気の供給と排水性を向上させることができる。なおこの場合は、連結パイプ8にネット13が取付けられていないので、クリップ14は不要となり、連結パイプ8自体を走行レール23とすることができる。 【0025】 図9は本発明の異なる他の実施の形態を示すもので、底部に防水ボックス29を設け、この両側に多孔板28、28を設けると共に、防水ボックス29の内側に排水パイプ19を配管し、更にこの上を防根シート21で覆ったものである。また培地16の表面にはマルチシート12が被せられている。 【0026】 この構造では、底部の防水ボックス29が、地下水の浸入を防止すると共に、大雨などに水が溢れて培地16に浸入した場合には、排水パイプ19から外部に排水するようになっている。 【0027】 なお多孔板28としては、板に多数の丸孔を開孔したものに限らず、メッシュ状のものや、ラス材など孔あきのものであれば他のものでも良い。また本発明の高畝隔離ベッドは、温室内に限らず屋外に設置しても良い。 【0028】 【発明の効果】 以上説明した如く本発明に係る請求項1記載の高畝隔離ベッドによれば、地面の平行線に沿って所定の間隔で複数本の縦パイプを立設し、この平行線に沿って立設した縦パイプの上部を連結パイプで直線状に接続すると共に、この立設した縦パイプと上部の連結パイプとで形成された枠体に、ネットまたは多孔板を取付けて多孔壁面を形成し、これと平行する多孔壁面との間に培土を充填して培地を形成したので、組み立て作業が容易で、短時間で組み立てることができると共に、市販のパイプやネットを利用できるので安価に製造することができる。 【0029】 また高畝隔離ベッドは、地面より高く形成されているので、苗の定植や、手入れ、収穫などの農作業を立ったままの姿勢で行え、疲労が少ない。また培地は地面より突出して、この表面がネッや多孔板で覆われているので、通気性が良く培地の内側まで十分に酸素が供給されるので不耕起栽培が可能になると共に、排水性に優れ、根の成長を促進させることができる。また根は伸びて来て、日光に当たると、内側に伸びていくのでネットや多孔板の隙間から外側に出ることがなく、十分に栄養分を吸収して収穫量を増大させることができる。 【0030】 また請求項2記載の高畝隔離ベッドによれば、連結パイプにネットの上部を巻回して、この上から断面円弧状のクリップを嵌合させて、連結パイプにネットの上部を固定したので、組み立て作業が容易で、確実にネットを固定することができる。 【0031】 また請求項3記載の高畝隔離ベッドによれば、平行線に沿って立設した縦パイプの地面からの高さを40〜60cmとし、隣接する縦パイプの間隔を1〜1.5mとし、平行に配置した枠体の間隔を40〜60cmとしたので、立った姿勢で農作業を行なうことができると共に、培地の形状を保持することができる。 【0032】 また請求項4記載の高畝隔離ベッドによれば、多孔壁面の上部を構成する左右の連結パイプを、車輪付耕うん機が走行する走行レールとしたので、ここに車輪付耕うん機を自走させて、培土を攪拌して耕すことができ、作業の省力化を図ることができる。 【0033】 また請求項5記載の高畝隔離ベッドによれば、平行する多孔壁面との間に培土を充填して形成した培地を、複数列平行に形成し、隣接する培地の長手方向に沿った連結パイプの両端を、半円形状に湾曲した2本の連結パイプで連結して、蛇行した走行レールを形成したので、車輪付耕うん機が蛇行した走行レール上を自走しながら、培土を連続して耕すことができ、大規模の栽培を行なう場合に作業の省力化を図ることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の一形態による高畝隔離ベッドの斜視図である。 【図2】図1の高畝隔離ベッドを示す断面図である。 【図3】図1の縦パイプと連結パイプの連結部分を示す拡大断面図である。 【図4】本発明の他の実施の形態による高畝隔離ベッドを示す断面図である。 【図5】本発明の他の実施の形態による連結パイプを走行レールとして、ここを車輪付耕うん機が走行している状態を示す断面図である。 【図6】本発明の他の実施の形態による高畝隔離ベッドを複数列平行に形成し、隣接する培地の長手方向に沿った連結パイプの両端を、半円形状に湾曲した連結パイプで連結して、蛇行した走行レールを形成した平面図である。 【図7】本発明の他の実施の形態による、多孔壁面を多孔板で形成した高畝隔離ベッドの斜視図である。 【図8】図7の断面図である。 【図9】本発明の他の実施の形態による、多孔壁面を多孔板で形成し、底部を防水ボックスで形成した高畝隔離ベッドの斜視図である。 【図10】従来の高畝隔離ベッドを示す断面図である。 【符号の説明】 1 地面 2 盛土部 3 シート材 4 培土 5 培土収容体 6 高畝隔離ベッド 7 縦パイプ 8 連結パイプ 9 枠体 10 連結金具 12 マルチシート 11 エルボ 13 ネット 14 クリップ 15 多孔壁面 16 培地 18 給水管 19 排水パイプ 20 根 22 車輪付耕うん機 23 走行レール 24 耕うん機本体 25 回転式耕うん装置 26 エンジン 27 車輪 28 多孔板
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| 【出願人】 |
【識別番号】592143839 【氏名又は名称】株式会社グリーンシステム 【住所又は居所】福島県福島市岡部字内川原33番地の4
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| 【出願日】 |
平成14年11月19日(2002.11.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077883 【弁理士】 【氏名又は名称】吉川 勝郎
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| 【公開番号】 |
特開2004−166571(P2004−166571A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月17日(2004.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2002−335288(P2002−335288) |
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