| 【発明の名称】 |
もやし栽培における撒水方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】丹後 修一 【住所又は居所】東京都文京区本郷二丁目38番21号 システムテクニカル株式会社内
【氏名】青木 睦夫 【住所又は居所】東京都文京区本郷二丁目38番21号 システムテクニカル株式会社内
【氏名】鈴木 康徳 【住所又は居所】東京都文京区本郷二丁目38番21号 システムテクニカル株式会社内
【氏名】中村 毅一郎 【住所又は居所】東京都文京区本郷二丁目38番21号 システムテクニカル株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】もやし育成のために行う撒水において、掛け水の温度の調節に加えて、育成過程に対応した必要かつ十分な量の撒水を行うことにより良質なもやしが生産でき、さらに水資源の節約と省エネルギーを計る。
【解決手段】もやしコントローラに生育過程に対応した撒水機速度を予め設定し、生育過程に応じた撒水機速度を出力する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 もやし栽培工程における経過時間に対応して、撒水量を調整する撒水方式。 【請求項2】 もやし栽培工程において、掛け水の温度及びもやしの温度を測定し、両者を比較することにより、 撒水量の過不足を判定し、撒水量を調整する撒水方式。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】 本発明は、もやし栽培において、品質を制御するための計測、自動制御技術の分野に属する。 もやしに要求される高品質を確保しつつ、省資源と省エネルギーのため最も重要な使用資源である撒水の量を必要にして最小限にとどめる 撒水方法である。 【0002】 【従来の技術】 一般的なもやしの栽培方法は、リョクトウ、ダイズ、ケツルアズキ等の原料を洗浄、塩素系殺菌料を用いた殺菌浸種終了後に栽培容器に積み重ね、一定温度に保った栽培室に置き、これに定期的に撒水しながら約8日間かけて栽培収穫する。 撒水は栽培工程において最も重要な操作であり、古くは作業者が人手で水をかけていたが、近年では自動撒水機が多く使用されている。自動撒水機には栽培容器の上を走行しながら撒水していく撒水方式や天井に設置された給水パンの撒水孔からいっせいに撒水する撒水機方式がある。また、撒水の開始を知らせるために、もやしが生育過程で発熱するのを利用してもやしの温度を計測し、所定温度に達したら撒水を開始する方式と、周期タイマを使用して、予め設定したタイミングで撒水を開始する方法がある。 もやしの発熱量は、約8日間の栽培過程で時間と共に大きく変動する。栽培開始直後から2日間は発熱量が多く、収穫が近づくにつれ発熱量は減少する。撒水は、もやしに対して給水するための他に、この発熱による温度上昇を下げる効果が期待される。もやしの過度の温度上昇はもやしを傷め、菌やカビの増殖による腐敗を招く重大な問題となる。しかし、過度の撒水や低温撒水によるもやし温度の過度の低下は、もやしそのものの生育障害を引き起こす。そのため従来、撒水に使用される掛け水の温度と撒水頻度を調節し撒水を行っている。 この方法では次のような問題がある。 (1)もやしの冷却のための掛け水の水温には下限があり、生育後半期にもやしの量が増加した場合には、栽培容器下層部分において冷却不足がおこり下層部分の温度が上昇し腐敗することになる。 (2)生育前半期には、種子状態あるいは発芽したての状態のもやしは発熱量が多く温度上昇は早いが、少量の撒水で温度は降下するにもかかわらず、多量の撒水をするため掛け水の無駄が大きい。また、所定の水温を得るため水温調節のためのエネルギーの無駄も大きい。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 従来行われている撒水掛け水温度の制御と撒水タイミングの制御に加えて、もやし生育過程に応じて、撒水の掛け水水量を適切に調節し、もやしの温度の適正化を計り、かつ省資源、省エネルギー化を計ろうとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】 撒水を行う撒水機は、撒水タンクに貯蔵されている温度調整された掛け水を撒水ポンプに供給し、栽培容器の上部をゆっくりと走行中に、パイプに設けられた多数のスリットから、水を放出させながら撒水を行う。 撒水の水量の調整は、次のいずれかで行うことができる。 (1)撒水機の走行速度の増減により行う。 (2)給水ポンプの回転速度の増減により行う。 (3)給水ポンプと最終放出孔までの配管途中に調節弁を設け、掛け水の流量を増減させて行う。 (1)が最も容易で最適である。その理由は、撒水機から放水される水は、容器内に積み重なって生育しているもやしの内部にまで行きわたらせるため、適当な流速と均一性が要求される。走行速度を増減させてもこの撒水機の性能にほとんど影響を与えないからである。 撒水機に対する走行速度指令は、もやし栽培室の室温・湿度・炭酸ガス濃度・エチレンガス濃度等諸条件を制御するコントローラから出力される。 【0005】 【発明の実施の形態】 次に、本発明を1日分の出荷分を、1室で生産する個室タイプの栽培室で行った実施形態について、図面に沿って説明する。[図1]は約8日間をかけて1日分の出荷量を行う個室方式の撒水システムである。 撒水ノズルをもつパイプが走行車輪から懸架され走行レール上を走行する。これに撒水ポンプから掛け水を供給することにより、栽培容器の上部から撒水が行われる。 [図2]は栽培開始当初の栽培容器内における原料豆の状態と、収穫時期に近い栽培容器内におけるもやしの状態とを質量の点から比較したものである。両者は体積において約10倍となる。 (a)における必要撒水量と(b)におけるそれは明らかに異なる。 (a)においては走行モータのスピードを速め撒水量を減じ、(b)においては走行モータのスピードを遅くし、撒水量を多くすることができる。 一方、(b)において撒水量がもやしの温度を下げる上で十分か不十分かの判定は掛け水の温度ともやしの温度の比較において行うことができる。不十分であれば、掛け水の元の温度と、栽培容器下部のもやしの温度との関係は 元の掛け水温度 < 容器下部のもやしの温度 となる。 十分であれば 元の掛け水温度 ≒ 容器下部のもやし温度 となる。 前回の撒水におけるこの比較の結果に基づき、今回の撒水量を増減調節することにより撒水量は適正化される。 【0006】 【発明の効果】 このようにすれば、撒水に用いる掛け水量の節水を計り、かつ撒水不足によるもやしの温度上昇を防ぎ、もやし品質の劣化を防ぐことができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】もやし栽培用撒水機システムである。 【図2】もやし栽培過程におけるもやし体積の推移である。 【符号の説明】 1 撒水ポンプ 2 撒水ノズル 3 走行モータと車輪 4 撒水機走行レール 5 掛け水供給撒水ポンプ 6 撒水ホース 7 もやし栽培容器 8 もやし温度センサ 9 掛け水槽 10 水温センサ 11 走行モータ速度制御インバータ 12 もやし栽培コントローラ 13 撒水 14 もやし 15 原料豆 16 個室式栽培室
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| 【出願人】 |
【識別番号】594010593 【氏名又は名称】システムテクニカル株式会社 【住所又は居所】東京都文京区本郷2丁目38番21号
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| 【出願日】 |
平成14年11月8日(2002.11.8) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2004−154094(P2004−154094A) |
| 【公開日】 |
平成16年6月3日(2004.6.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−325254(P2002−325254) |
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