| 【発明の名称】 |
植付け用の穿孔具 |
| 【発明者】 |
【氏名】小山 和彦
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| 【要約】 |
【課題】本発明は植付け用の穿孔具に関し、簡単な構造であるため低コストであるにも係わらず作業が楽な植付け用の穿孔具を提供することを目的とする。
【解決手段】筒状本体10は下端縁にカッタ部14を備え、上端にフレーム12が溶接される。筒状本体10内に円形ピストン16が上下移動可能に配置され、円形ピストン16は連結棒18及び連結プレート20を介してフレーム12に昇降自在に連結される。ペダル24を足で踏むことによりマルチフィルムで被せた畝に筒状本体10を食い込ませる。土中への筒状本体10の食い込みに従って、円形ピストン16は上昇する。所定深さに達した後に筒状本体10を引き抜く。里芋や馬鈴薯の植込み後に操作レバー26の操作により筒状本体10内の土により覆土を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両端が開口した筒状本体と、筒状本体より延びるフレームと、フレームが延びる方向と反対方向における筒状本体の端部に形成されたカッタ刃と、筒状本体内に移動可能に位置する押圧部材と、押圧部材からフレームが延びる方向に延びる第1の連結部材と、連結部材をフレームに対して移動可能に連結する第2の連結部材と、筒状本体から離間側においてフレームに固定したハンドルと、穿孔時に筒状本体を土中に差し込むべく操作するための第1の操作部材と、筒状本体中に保持された土を土中に戻すべく押圧部材を操作するための第2の操作部材とを具備したことを特徴とする植付け用の穿孔具。 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、第2の連結部材はフレームに対して回転しないように連結する回り止め手段を備えていることを特徴とする植付け用の穿孔具。 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、前記回り止め手段はフレームの矩形断面部と、フレームの前記矩形断面部が挿入される連接部材の矩形開口とから構成されることを特徴とする植付け用の穿孔具。 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記カッタ刃は筒状本体下縁の鋸歯状部であることを特徴とする植付け用の穿孔具。 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、 押圧部材から第1の連結部材が延びる方向と反対方向に被覆フィルム切片の係留用の突起部材が延びていることを特徴とする植付け用の穿孔具。 【請求項6】 請求項5に記載の発明において、 前記突起部材は外周面にねじ条様の凹凸部を形成していることを特徴とする植付け用の穿孔具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は植付け用の穿孔具に関し、マルチフィルム等の被覆フィルムを被せた畝に対する里芋や馬鈴薯などの球根類の植付けを快適に行い得るように工夫したものである。 【背景技術】 【0002】 マルチフィルムを被せた畝に対する里芋や馬鈴薯などの根菜類や球根類の植付けを行うための穿孔具として合体時に円筒状をなし、縦に分割された一対の半筒体より成る筒状体を備え、一対の半筒体は上端側において枢軸及び歯車により連結され、取手の操作によって回動自在とされたものが公知である(特許文献1参照)。穿孔時は半筒体を筒状に合体させつつ取手を手で握りつつマルチフィルムの上から畝に宛て、筒体の上縁をスコップのように足で操作することによって土中に差し込む。その結果、筒体はマルチフィルムを破りつつ土中に食い込む。土中での所定の深さが得られたのち穿孔具を引き上げると土は筒体内に残留したままであるため土中に孔が形成される。この孔に里芋や馬鈴薯などの球根類を入れる。他方、半筒体は握りの側の操作により拡開され、中に保持された土は孔を埋め戻すため使用することができる。 【0003】 【特許文献1】特開平10-178819号公報 【0004】 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 従来技術においては、筒状体を構成する一対の半筒体を枢軸と歯車とからなる機構により開閉可能となし、筒状体の閉鎖時に穿孔を行い、穿孔時に筒状体に残留した土を筒状体を開放することにより落下させ、孔を埋め戻すのに使用するようにしている。枢軸と歯車とからなる機構は複雑であり、コスト的に高くなり、また機構が複雑化し、歯車に土が詰まることにより円滑な開閉動作が行い得ないことから、その都度清掃が必要であるため、作業が頻繁に中断され、効率が大幅に悪化していた。 【0006】 この発明はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造であるため低コストであるにも係わらず作業が楽な植付け用の穿孔具を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 請求項1に記載の発明によれば、両端が開口した筒状本体と、筒状本体より延びるフレームと、フレームが延びる方向と反対方向における筒状本体の端部に形成されたカッタ刃と、筒状本体内に移動可能に位置する押圧部材と、押圧部材からフレームが延びる方向に延びる第1の連結部材と、連結部材をフレームに対して移動可能に連結する第2の連結部材と、筒状本体から離間側においてフレームに固定したハンドルと、穿孔時に筒状本体を土中に差し込むべく操作するための第1の操作部材と、筒状本体中に保持された土を土中に戻すべく押圧部材を操作するための第2の操作部材とを具備したことを特徴とする植付け用の穿孔具が提供される。 【0008】 請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、請求項1に記載の発明において、第2の連結部材はフレームに対して回転しないように連結する回り止め手段を備えていることを特徴とする植付け用の穿孔具が提供される。 【0009】 請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、請求項2に記載の発明において、前記回り止め手段はフレームの矩形断面部と、フレームの前記矩形断面部が挿入される連接部材の矩形開口とから構成されることを特徴とする植付け用の穿孔具が提供される。 【0010】 請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記カッタ刃は筒状本体下縁の実質的に対称型の鋸歯状部であることを特徴とする植付け用の穿孔具が提供される。 【0011】 請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、 押圧部材から第1の連結部材が延びる方向と反対な方向に覆土被覆フィルム切片の係留用の突起部材が延びていることを特徴とする植付け用の穿孔具が提供される。 【0012】 請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明において、 前記突起部材は外周面にねじ条様の凹凸部を形成していることを特徴とする植付け用の穿孔具が提供される。 【発明の効果】 【0013】 請求項1の発明の作用・効果を説明すると、筒状本体の下端のカッタ刃をマルチフィルムを被せた畝に当て、ハンドルを手に持ち第1の操作部材に足を載せて体重をかけることによりカッタ刃によりマルチフィルムは破られるとともに土中に食い込む。土中への食い込みの際に土は筒状部に入り込み、押圧部材は上方に変位してゆく。所期の深さの孔が得られた段階で筒状部内に土を残したまま穿孔具を引き抜くことにより、土中に所定深さの孔が形成される。この孔に馬鈴薯や里芋(種芋)などの根菜類や球根類を入れる。そして、第2の操作部材を足などにより踏み込むことにより押圧部材をして筒状本体の土を排出せしめることにより覆土が行われる。この発明では構造簡単な安価な穿孔具により穿孔から覆土までの作業を立ったまま効率的に行うことができる。 【0014】 請求項2の発明の作用・効果を説明すると、回り止め手段を備えていることにより作業中の押圧部材の姿勢を安定させることができ、作業効率を高めることができる。 【0015】 請求項3の発明の作用・効果を説明すると、フレームの矩形断面と連接部材の矩形開口とにより確実な回り止めを簡単な構造で実現することができる。 【0016】 請求項4の発明の作用・効果を説明すると、カッタ刃を筒状本体下縁の実質的に対称型の鋸歯状部とすることにより穿孔具を踏み込む動作だけで、所期の綺麗な孔を効率的に開けることができる。 【0017】 請求項5の発明の作用・効果を説明すると、突起部材を設けることによりマルチフィルムのような覆土被覆フィルムを使用している場合に穿孔後のフィルム切片を突起部に係留保持することができ、繰り返し的な穿孔作業においてフィルム切片は順次突起部に係留・保持され、ある程度溜まった場合に一括処理することができるため穿孔作業の効率を高めることができる。 【0018】 請求項6の発明の作用・効果を説明すると、前記突起部材の外周面におけるねじ条様の凹凸部によりフィルム切片との係合性が良好となり、作業効率を高めることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 図1において、この発明の植付け用の穿孔具は全体が金属製であり、両端が開口した円形断面形状の筒状本体10と、筒状本体10の上端に溶接され、上方に延びる矩形断面形状のフレーム12と、筒状本体10の下端に形成された鋸歯状のカッタ刃14と、筒状本体内10に昇降移動可能に位置する円形ピストン16(この発明の押圧部材)と、円形ピストン16に下端が溶接固定された連結棒18(この発明の第1の連結部材)と、連結棒18の上端に直交方向に延びるように一端が溶接固定され、他端がフレーム12に対して上下摺動可能に連結される連結プレート20(この発明の第2の連結部材)と、フレーム12の上端に固定したハンドル22と、筒状本体10の上端においてその側壁から横方向に片持状に延びるペダル24(この発明の第1の操作部材)と、連結棒18の上端に溶接固定され、筒状本体10中に保持された土を土中に戻すべく円形ピストン16を筒状本体10内で下降移動させるための操作レバー26(この発明の第2の操作部材)とを具備している。連結プレート20は操作レバー26から離間側の端部において矩形開口20-1を穿設しており、この矩形開口20-1に矩形断面のフレーム12が上下可動に挿入されている。矩形開口20-1への矩形断面のフレーム12の挿入構造は、操作レバー26の踏み込みによる連結棒18、延いては円形ピストン16の下降移動を可能としてつつ、操作レバー26の回り止め機能が得られ、スムースな操作を実現することができる。 【0020】 この発明の実施形態においてカッタ刃14は筒状本体10の下縁を鋸歯状に形成することにより得られる。そして、鋸歯は円周方向の左右対称の山形形状をなしており、このような歯型形状により筒状本体10をして土中への食い込み性を良好とし、ペダル24を足で踏み込むだけで簡単に所望の深さの孔を開けることができる。 【0021】 この発明の穿孔具による里芋などの植付け作業方法を説明すると、図2において(イ)において畝30にはマルチフィルム32が被せられており、穿孔具の筒状本体10は穿孔すべき畝30の部分の上方に位置され、カッタ刃14が畝30を面している。 【0022】 筒状本体10の下端のカッタ刃14をマルチフィルムを被せた畝に当て、図1のハンドル22(図2には示されない)を手に持ちペダル24(図2には示されない)に足を載せて体重をかけることにより図2の(ロ)のようにカッタ刃14によりマルチフィルムは破られるとともに土中に食い込む。カッタ刃14により破られたマルチフィルム32の切片を32Aにて示す。土中への食い込みの際に畑土30´は筒状本体10の内部空洞に入り込み、円形ピストン16及び操作レバー26及び連結プレート20は図2の上方(図1の矢印f1の方向)に変位してゆく。図1に示すように連結プレート20の矩形開口20-1に矩形断面のフレーム12が嵌合されている構造により円形ピストン16及び操作レバー26及び連結プレート20の矢印f1の方向変位はスムーズに行われる。 【0023】 図2の(ロ)は穿孔具の筒状本体10が所定深さ土中に食い込んだ状態を示す。筒状本体10の内部空洞は畑土30´で満たされ、円形ピストン16は畝30の上面と面一となるまで上方変位している。 【0024】 穿孔具の所期の深さの食い込みが得られた段階で図2の(ハ)のように穿孔具を上方に引き抜くことにより筒状本体10の内部空洞に畑土30´が残され、土中に所定深さの孔36が形成される。この孔36に馬鈴薯や里芋38(種芋)を入れる。その後に、穿孔具の筒状本体10を種芋を入れた孔36を臨ませつつ、操作レバー26を足などにより踏み込み、円形ピストン15を図1の矢印f2の方向に押し込むことにより筒状本体10の土を土中に戻して覆土を行う。その際、筒状本体10の空洞内に土と共に保持されていたマルチフィルム32の切片32´の回収を行う。 【0025】 図3はこの発明の第2の実施形態における穿孔具を示し、円板状ピストン16の下面には針状突起40(この発明の突起部材)が下方に延びるように設けられ、針状突起40は尖鋭な先端を形成し、かつ外周面にはねじ条様の凹凸部が形成されている。 【0026】 図4はこの第2の実施形態における穿孔具による穿孔作業を示し、穿孔開始時(イ)のようにマルチフィルム32で被覆された畝30の上方に位置され、次に、(ロ)のように穿孔具が土中に食い込まされる。このとき、円板状ピストン16の下面より下向きに延びている針状突起40はその突端がマルチフィルム(この発明の覆土用フィルム)32に刺入される。同時に、筒状本体10の下端のカッタ刃14によりマルチフィルム32は円形の切片32´として切除される。この切除されたマルチフィルム切片32´は針状突起40により保持される。その後、第1の実施形態と同様、(ハ)において穿孔具が引き上げられ、土中に形成された孔36に球根類38が装着され、第1の実施形態と同様本体10に保持された土により覆土することができる。 【0027】 円板状ピストン16の下面より下向きに延びる針状突起40にはマルチフィルム32から切除された円形切片32´が係留保持され、穿孔作業を繰り返しによってマルチフィルムからの円形切片は逐次的に"堆積"されてゆく。穿孔作業の繰り返しによる10〜20枚といった適当な枚数の切片32´が溜まった後に切片32´を除去する。この実施形態では針状突起40を設けることによりマルチフィルム切片32´を穿孔作業の度に一枚一枚個別的に処理することが不要であり、ある程度の枚数が溜まった後一括処理できるので、作業効率が高められる。また、針状突起40の外周にねじ条用の凹凸を設けることで、フィルム切片32´が脱落し難くなり、作業性の飛躍的向上を実現することができる。 【0028】 以上説明したように、この発明では構造簡単な安価な穿孔具により穿孔から覆土までの作業を腰を下ろすことなく効率的に行うことができ、かつ構造簡単であるためコスト低減を実現することができる。 【図面の簡単な説明】 【0029】 【図1】図1はこの発明の穿孔具の概略的斜視図である。 【図2】図2はこの発明の穿孔具による植付け工程を段階をおって示す概略的断面図である。 【図3】図3はこの発明の第2の実施形態の穿孔具の概略的斜視図である。 【図4】図4は図3の穿孔具による植付け工程を段階をおって示す概略的断面図である。 【符号の説明】 【0030】 10...筒状本体 12...フレーム 14...カッタ刃 16...円形ピストン 18...連結棒 20...連結プレート 22...ハンドル 24...ペダル 26...操作レバー 30...畝 32...マルチフィルム
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| 【出願人】 |
【識別番号】502342255 【氏名又は名称】小山 和彦
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| 【出願日】 |
平成15年8月22日(2003.8.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088731 【弁理士】 【氏名又は名称】三井 孝夫
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| 【公開番号】 |
特開2004−129652(P2004−129652A) |
| 【公開日】 |
平成16年4月30日(2004.4.30) |
| 【出願番号】 |
特願2003−298621(P2003−298621) |
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