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【発明の名称】 育苗ポット用トレー構造
【発明者】 【氏名】秋本 順次

【氏名】渡辺 秀夫

【氏名】鶴見 誠二

【要約】 【課題】比較的安価な仕切りのない箱型の、育苗ポットを多列多行に詰めて納めるトレーであっても、移送中の振動による育苗ポットの飛び出しをより確実に防止する育苗ポット用トレー構造、育苗ポットのトレーへの収納方法及び育苗ポット収納装置を提供しようとする。

【解決手段】箱形のトレーと、トレーの開口縁部に係合する係合部を両端に備え、該トレー内に収納した育苗ポットの上縁部の一部分を覆う覆い部材とを含み、係合部が開口縁部に沿って摺動可能であり、覆い部材の長手方向に延びかつ下方に突出する板状突起が形成され、覆い部材が、育苗ポットの列方向に平行にして配され、上縁部の一部分と、隣接の他の列を構成する育苗ポットの上縁部の一部分とが1つの覆い部材で覆われ、かつ板状突起が育苗ポットの列の間に挟まれる育苗ポット用トレー構造。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多列の育苗ポットを収納する、上部が開口した箱形のトレーと、細長に形成され、該トレーの開口縁部に係合する係合部を両端に備え、該トレー内に収納した育苗ポットの上縁部の一部分を覆う覆い部材と
を含み、
該係合部が係合する該開口縁部に沿って摺動可能であり、前記覆い部材の下面に、前記覆い部材の長手方向に延びかつ下方に突出する板状突起が形成され、前記覆い部材が、前記覆い部材の長手方向を一の列を構成する複数の前記育苗ポットの列方向に平行にして配され、該一の列を構成する複数の前記育苗ポットの上縁部の一部分と、該一の列と隣接の他の列を構成する複数の前記育苗ポットの上縁部の一部分とが1つの前記覆い部材で覆われ、かつ前記板状突起が前記一の列を構成する育苗ポットと、前記他の列を構成する育苗ポットとで挟まれる育苗ポット用トレー構造。
【請求項2】
前記トレーの底部の辺から立ち上がる前記トレーの側部が、該辺に該辺を折り目として折り曲げ自在に連結された請求項1に記載の育苗ポット用トレー構造。
【請求項3】
前記側部の上辺部に、前記トレーの内側に延びる庇部を設けた請求項2に記載の育苗ポット用トレー構造。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の育苗ポット用トレー構造に用いられる前記トレーと前記覆い部材とを準備する工程と、
前記トレーに一列分の育苗ポットを一列に配する工程と、
前記覆い部材の前記係合部を、前記開口縁部に沿って、配された前記一列分の育苗ポットに向けて摺動させて、前記覆い部材で前記一列分の育苗ポットの各上縁部を覆わせる工程と、
配された前記一列分の育苗ポットの列に隣接させて他の一列分の育苗ポットの列を配する工程と
を含む育苗ポットの収納方法。
【請求項5】
前記トレーが、請求項2又は3に記載の育苗ポット用トレー構造に用いられるものであり、
前記側部を折り曲げて倒しておく工程と、
前記側部の面に一方のがわで隣接することとなる育苗ポットの終列を、該終列が他のがわで隣接することとなる育苗ポットの列に隣接させて配した後、倒されていた前記側部を起こす工程と
を含む請求項4に記載の育苗ポットの収納方法。
【請求項6】
前記覆い部材の前記係合部を、前記開口縁部に係合させる工程を含む請求項1乃至5のいずれかに記載の育苗ポットの収納方法。
【請求項7】
苗が植えられた培土入りの育苗ポットと、該育苗ポットを多列多行に配列した状態に収納した箱型のトレーとを含み、隣接の前記育苗ポットの上縁部同士が接合された育苗ポット用トレー構造。
【請求項8】
前記上縁部同士が融着又は接着された請求項7に記載の育苗ポット用トレー構造。
【請求項9】
前記上縁部同士が綴じ止めされた請求項7に記載の育苗ポット用トレー構造。
【請求項10】
苗が植えられた培土入りの育苗ポットを箱型のトレーに多列多行に配列した状態に収納する工程と、
隣接の前記育苗ポットの上縁部同士を接合する工程と
を含む育苗ポットのトレーへの収納方法。
【請求項11】
請求項1乃至3のいずれかに記載の育苗ポット用トレー構造に用いられる前記トレーに一列分の育苗ポットを一列に配する位置に収納する第1の育苗ポット収納手段と、
請求項1乃至3のいずれかに記載の育苗ポット用トレー構造に用いられる前記覆い部材を、配された前記一列分の育苗ポットに向けて摺動させる摺動手段と、
配された前記一列分の育苗ポットの列に隣接させて他の一列分の育苗ポットの列が配される位置に該他の一列分の育苗ポットを収納する第2の育苗ポット収納手段と
を含む育苗ポット収納装置。
【請求項12】
請求項2又は3に記載の育苗ポット用トレー構造に用いられる前記トレーに一列分の育苗ポットを一列に配する位置に収納する第1の育苗ポット収納手段と、
請求項2又は3に記載の育苗ポット用トレー構造に用いられる前記覆い部材を、配された前記一列分の育苗ポットに向けて摺動させる摺動手段と、
配された前記一列分の育苗ポットの列に隣接させて他の一列分の育苗ポットの列が配される位置に該他の一列分の育苗ポットを収納する第2の育苗ポット収納手段と、
前記側部を起こす側部起立手段と
を含む請求項11に記載の育苗ポット収納装置。
【請求項13】
苗が植えられた培土入りの育苗ポットを、箱型のトレーに該育苗ポットを多列多行に配列した状態に収納する育苗ポット収納手段と、
収納された隣接の前記育苗ポットの上縁部同士を接合する接合手段と
を含む育苗ポット収納装置。
【請求項14】
前記接合手段が、
前記上縁部同士の隣接部に作用して前記上縁部同士を接合する接合機構部と、
該接合機構部を保持するアームと、
該アームを介して接合機構部を前記隣接部に近接させる接合機構部移動手段と
を備える請求項13に記載の育苗ポット収納装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はトレーに収納して運搬される育苗ポットが、運搬中に飛び出すのが防止された、育苗ポット用トレー構造及び育苗ポットのトレーへの収納方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄くて鉢状に形成された育苗ポットは、育苗の作業性を高めると同時に、そのままで出荷出来る利点があり、従来より、種々の苗栽培に広く用いられてきた。通常、育苗ポットは、個々の育苗ポットが1個ずつ収容される収納部が連続して設けられたトレーか、あるいは、仕切りのない箱状であって、育苗ポットを纏めて納めるトレーに収納されて取り扱われる。
【0003】
しかし、トレーの移動時、特に、出荷に伴う運搬中には、トラックの振動や、積み降ろし時の強い衝撃などを受けて育苗ポット苗が飛び出してしまい、苗を傷つけるトラ0ルが発生しやすい。そして、このようなトラブルが生ずると、出荷先は、傷ついた苗だけでなくトレー全体の苗を引き取らない場合が多く、出荷元にとっては大きな損失になる。
【0004】
これに対して、育苗ポットの飛び出しを防止できる移動用トレーとして、育苗ポット載置部に、爪状の抜け止め突起を設け、この突起を育苗ポットの排水孔に挿入して引っ掛ける構造のもの(例えば、特許文献1参照)や、本願発明者のうちの一人により開示されているように、育苗ポットの上縁の一部を覆うように突起が張り出したり、育苗ポットの上縁の一部を覆う押さえ部材が着脱自在に設けられた移動用トレーの考案などがなされている(特許文献2参照)。
【0005】
上記のような態様は、移動用トレー自体に育苗ポットの飛び出しを防止する構造をもたせることで、運搬時などでの育苗ポットの飛び出しを防止出来るのであるが、以下のような問題を有する。即ち、これらの態様は、使用する移動用トレーが予め所望の構造を持ちかつ個々の育苗ポットが1個ずつ収容される収納部が連続して設けられたものに適用が限定され、仕切りのない箱状であって育苗ポットをつめて納める移動用のトレーには対応出来ない。又、育苗ポットを収納するときに押さえ部材が育苗ポットに当たるので収納の作業がやりにくく作業効率が上がらない。更に、このような方式は、育苗ポットを収納用ロボット機構を用いて自動的に収納するうえで押さえ部材と育苗ポットとの干渉が問題になる。
【0006】
【特許文献1】
実開平5−76249号公報
【特許文献2】
特開2001−136835号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、比較的安価な仕切りのない箱型の、育苗ポットを多列多行に詰めて納めるトレーであっても、移送中の振動による育苗ポットの飛び出しをより確実に防止する育苗ポット用トレー構造、育苗ポットのトレーへの収納方法及び育苗ポット収納装置を提供しようとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、多列の育苗ポットを収納する、上部が開口した箱形のトレーと、
細長に形成され、該トレーの開口縁部に係合する係合部を両端に備え、該トレー内に収納した育苗ポットの上縁部の一部分を覆う覆い部材と
を含み、
該係合部が係合する該開口縁部に沿って摺動可能であり、前記覆い部材の下面に、前記覆い部材の長手方向に延びかつ下方に突出する板状突起が形成され、前記覆い部材が、前記覆い部材の長手方向を一の列を構成する複数の前記育苗ポットの列方向に平行にして配され、該一の列を構成する複数の前記育苗ポットの上縁部の一部分と、該一の列と隣接の他の列を構成する複数の前記育苗ポットの上縁部の一部分とが1つの前記覆い部材で覆われ、かつ前記板状突起が前記一の列を構成する育苗ポットと、前記他の列を構成する育苗ポットとで挟まれる育苗ポット用トレー構造であることにある。
【0009】
前記トレーの底部の辺から立ち上がる前記トレーの側部は、該辺に該辺を折り目として折り曲げ自在に連結され得る。
【0010】
前記側部の上辺部には、前記トレーの内側に延びる庇部を設け得る。
【0011】
又、本発明の要旨とするところは、前記育苗ポット用トレー構造に用いられる前記トレーと前記覆い部材とを準備する工程と、
前記トレーに一列分の育苗ポットを一列に配する工程と、
前記覆い部材の前記係合部を、前記開口縁部に沿って、配された前記一列分の育苗ポットに向けて摺動させて、前記覆い部材で前記一列分の育苗ポットの各上縁部を覆わせる工程と、
配された前記一列分の育苗ポットの列に隣接させて他の一列分の育苗ポットの列を配する工程と
を含む育苗ポットの収納方法であることにある。
【0012】
前記育苗ポットの収納方法においては、前記トレーが、前記育苗ポット用トレー構造に用いられるものであり得、
前記側部を折り曲げて倒しておく工程と、
前記側部の面に一方のがわで隣接することとなる育苗ポットの終列を、該終列が他のがわで隣接することとなる育苗ポットの列に隣接させて配した後、倒されていた前記側部を起こす工程と
を含み得る。
【0013】
前記育苗ポットの収納方法は、前記覆い部材の前記係合部を前記開口縁部に係合させる工程を含み得る。
【0014】
更に、本発明の要旨とするところは、苗が植えられた培土入りの育苗ポットと、該育苗ポットを多列多行に配列した状態に収納した箱型のトレーとを含み、隣接の前記育苗ポットの上縁部同士が接合された育苗ポット用トレー構造であることにある。
【0015】
前記上縁部同士は、融着又は接着され得る。
【0016】
前記上縁部同士は、綴じ止めされ得る。
【0017】
又更に、本発明の要旨とするところは、苗が植えられた培土入りの育苗ポットを箱型のトレーに多列多行に配列した状態に収納する工程と、
隣接の前記育苗ポットの上縁部同士を接合する工程と
を含む育苗ポットのトレーへの収納方法であることにある。
【0018】
更に又、本発明の要旨とするところは、前記育苗ポット用トレー構造に用いられる前記トレーに一列分の育苗ポットを一列に配する位置に収納する第1の育苗ポット収納手段と、
前記育苗ポット用トレー構造に用いられる前記覆い部材を、配された前記一列分の育苗ポットに向けて摺動させる摺動手段と、
配された前記一列分の育苗ポットの列に隣接させて他の一列分の育苗ポットの列が配される位置に該他の一列分の育苗ポットを収納する第2の育苗ポット収納手段と
を含む育苗ポット収納装置であることにある。
【0019】
又、本発明の要旨とするところは、前記育苗ポット用トレー構造に用いられる前記トレーに一列分の育苗ポットを一列に配する位置に収納する第1の育苗ポット収納手段と、
前記育苗ポット用トレー構造に用いられる前記覆い部材を、配された前記一列分の育苗ポットに向けて摺動させる摺動手段と、
配された前記一列分の育苗ポットの列に隣接させて他の一列分の育苗ポットの列が配される位置に該他の一列分の育苗ポットを収納する第2の育苗ポット収納手段と、
前記側部を起こす側部起立手段と
を含む前記育苗ポット収納装置であることにある。
【0020】
更に、本発明の要旨とするところは、苗が植えられた培土入りの育苗ポットを、箱型のトレーに該育苗ポットを多列多行に配列した状態に収納する育苗ポット収納手段と、
収納された隣接の前記育苗ポットの上縁部同士を接合する接合手段と
を含む育苗ポット収納装置であることにある。
【0021】
前記接合手段は、
前記上縁部同士の隣接部に作用して前記上縁部同士を接合する接合機構部と、
該接合機構部を保持するアームと、
該アームを介して接合機構部を前記隣接部に近接させる接合機構部移動手段と
を備え得る。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に係る態様を図面に基づいて詳しく説明する。図1に示すように、本発明の育苗ポット用トレー構造1は、多列の育苗ポット4を収納する上部が開口した箱形のトレー6と、覆い部材13とで構成されている。覆い部材13は、細長に形成されている。又、覆い部材13はトレー6の開口縁部8、10に係合する係合部12を両端に備え、開口縁部8、10に架け渡されてトレー6内に収納した育苗ポット4の上縁部の一部分を覆う。
【0023】
係合部12は係合する開口縁部8、10にそれぞれ沿って摺動可能である。覆い部材13に、覆い部材13の長手方向に延びかつ下方に突出する板状突起14が形成されている。覆い部材13が、覆い部材の長手方向を一の列を構成する複数の前記育苗ポットの列方向に平行にして配され、その一の列を構成する複数の前記育苗ポット4の上縁部の一部分と、その一の列と隣接の他の列を構成する複数の育苗ポット4´の上縁部の一部分とが一本の共通の覆い部材13で覆われている。又、その共通の覆い部材13の下面から下方に突出する板状突起14がその一の列を構成する育苗ポット4と、他の列を構成する育苗ポット4´とで挟まれている。覆い部材13の形状は図2に示される。
【0024】
このように、覆い部材13を用いて、移動用のトレー6に前後左右に詰めて多列に収納された育苗ポット4(4´)の上縁部の一部分を覆い部材13で覆って、育苗ポット4(4´)が振動等でトレー6の外に飛び出さないように押さえている。
【0025】
各育苗ポット4には育苗培土16が納められ、育苗培土16には苗5が植えられている。
【0026】
覆い部材13は、育苗ポット4の列に関して、図1に示すように1列おきに配されていてもよいが、全ての各列の間に配されていてもよい。
【0027】
図2に覆い部材13の形状を示す。図2(a)は正面図、図2(b)は平面図、図2(c)は側面図である。覆い部材13は、覆い部材13の下面19から下方に突出する板状突起14を備えている。なお、本明細書においては、各図にわたって記される同じ符号は同一又は同様の部材やものを示す。
【0028】
図3に、覆い部材13がトレー6の開口縁部8、10に係合し、育苗ポット4の上縁部9を覆っている状態を断面模式図で示す。図3(a)は覆い部材13の長手方向と平行な断面でみた断面模式図、図3(b)は覆い部材13の長手方向と直角な断面でみた断面模式である。図3(b)に示すように、板状突起14が育苗ポット4の上部と育苗ポット4´の上部とで挟まれている。これにより、覆い部材13は長尺であっても位置がずれることがない。又、長尺であってもひねりや曲げの変形が少なく、安定して育苗ポット4と育苗ポット4´とに渉って11本の覆い部材13で両者を抑えることが出来る。
【0029】
なお、トレー6の開口縁部8、10には係合部12と係合する庇状の被係合部15がそれぞれ設けられている。庇状の被係合部15の庇はトレー6の外側に向けて延びている。
【0030】
図4に育苗ポット4の列をトレー6に収納する手順の一例を示す。
(a)先ず、トレー6に一列分の育苗ポット4−1を一列に配する。育苗ポット4−1は、トレー6の図面視左の側部30に沿って側部30の長手方向に配列して収められる。
(b)予めトレー6の開口縁部8、10に係合させて図面視右端に集めておいた覆い部材13−1、13−2、13−3、13−4のうち、図面視最も左側の覆い部材13−1を、一列分の育苗ポット4−1に向けて移動させる。この移動は、係合部12(図1、図2)を開口縁部8、10それぞれに沿って摺動させて行なう。これにより、覆い部材13−1で一列分の育苗ポット4−1の各上縁部を覆わせる。
(c)配された一列分の育苗ポット4−1に隣接させて次の一列分の育苗ポット4−2の列をトレー6に収める。この時、その次の一列分の育苗ポット4−3も併せてトレー6に収める。その次の一列分の育苗ポット4−3の列は、一列分の育苗ポット4−2の列と隣接している。
(d)トレー6の開口縁部8、10に係合させて図面視右端に集めておいた残りの覆い部材13−2、13−3、13−4のうち、図面視最も左側の覆い部材13−2を、一列分の育苗ポット4−3に向けてさせて移動させる。これにより、覆い部材13−2で一列分の育苗ポット4−3の各上縁部を覆わせる。
(e)配された一列分の育苗ポット4−3に隣接させて次の一列分の育苗ポット4−4の列をトレー6に収める。この時、その次の一列分の育苗ポット4−5も併せてトレー6に収める。その次の一列分の育苗ポット4−5の列は、一列分の育苗ポット4−4の列と隣接している。
(f)トレー6の開口縁部8、10に係合させて図面視右端に集めておいた残りの覆い部材13−3、13−4のうち、図面視最も左側の覆い部材13−3を、一列分の育苗ポット4−5に向けてさせて移動させる。これにより、覆い部材13−3で一列分の育苗ポット4−5の各上縁部を覆わせる。
(g)配された一列分の育苗ポット4−5に隣接させて次の一列分の育苗ポット4−6の列をトレー6に収める。この時、その次の一列分の育苗ポット4−7も併せてトレー6に収める。その次の一列分の育苗ポット4−7の列は、一列分の育苗ポット4−6の列と隣接している。
(h)トレー6の開口縁部8、10に係合させて図面視右端に集めておいた残りの覆い部材13−4を、一列分の育苗ポット4−7に向けてさせて移動させる。これにより、覆い部材13−4で一列分の育苗ポット4−7の各上縁部を覆わせる。
(i)一列分の育苗ポット4−8を一列分の育苗ポット4−7の列に隣接させてトレー6に収める。育苗ポット4−8は、トレー6の図面視右の側部32に沿って側部32の長手方向に配列して収められる。
【0031】
以上の手順により、本発明の育苗ポット用トレー構造に基づき育苗ポット4をトレー6に能率よく収納することが出来る。この手順は、収納をロボットハンド等を用いて行なう場合に好適である。
【0032】
図5に育苗ポット4の列をトレー6aに収納する手順の他の一例を示す。図5においては、育苗ポット8個で一列を構成し、5列の育苗ポットがトレー6に収められる。又、図5においては、トレー6aの図面視右側の側部32aが、トレー6aの底部36の辺38を軸として開閉自在となっている。
【0033】
(a)先ず、側部32aを開状態にし、育苗ポット4を水平に移動してトレー6aに挿入できる状態にする。そして、トレー6aに一列分の育苗ポット4−1を一列に配する。育苗ポット4−1は、トレー6aの図面視左の側部30に沿って側部30の長手方向に配列して収められる。
(b)覆い部材13−1、13−2のうち、覆い部材13−1を、トレー6aの開口縁部8、10に係合させて、図面視左側の一列分の育苗ポット4−1に向けて移動させる。この移動は、係合部12を開口縁部8、10それぞれに沿って摺動させて行なう。これにより、覆い部材13−1で一列分の育苗ポット4−1の各上縁部を覆わせる。
(c)配された一列分の育苗ポット4−1に隣接させて次の一列分の育苗ポット4−2の列をトレー6aに収める。この時、その次の一列分の育苗ポット4−3も併せてトレー6aに収める。その次の一列分の育苗ポット4−3の列は、一列分の育苗ポット4−2の列と隣接している。
(d)覆い部材13−2をトレー6aの開口縁部8、10に係合させて、一列分の育苗ポット4−3に向けてさせて移動させる。これにより、覆い部材13−2で一列分の育苗ポット4−3の各上縁部を覆わせる。
(e)配された一列分の育苗ポット4−3に隣接させて次の一列分の育苗ポット4−4の列をトレー6aに収める。この時、その次の一列分の育苗ポット4−5も併せてトレー6aに収める。その次の一列分の育苗ポット4−5の列は、一列分の育苗ポット4−4の列と隣接している。
(f)側部32aを閉じる。
【0034】
以上の手順により、本発明の育苗ポット用トレー構造に基づき育苗ポット4をトレー6に能率よく収納することが出来る。この手順も、収納をロボットハンド等を用いて行なう場合に好適である。更に、側部32aを開けた状態で育苗ポット4を収める操作がなされるので、側部32aの庇部40に妨げられることなく最終列の育苗ポット4−5を収める操作を行なうことが出来る。
【0035】
図6に開閉自在の側部32bの構成を示す。側部32bは、トレー6bの底部36の辺38を軸として開閉自在となっている。即ち、側部32bの下辺44が辺38と軸着部46を介して軸着している。側部32bの下辺44が辺38と可撓性樹脂板のような可撓性シートを介して連結されて側部32bがその可撓性樹脂板のような可撓性シートの曲げにより開閉される構成であってもよい。
【0036】
側部(32b)の下辺44が辺38と可撓性樹脂板を介して連結される態様においては、図7に示すように、側部32cの下辺44、トレー6cの底部36の辺38及び可撓性樹脂板が一体に成形されていてもよい。即ち、トレー6cと開閉自在の側部32cとが一体に成形されていてもよい。図7において、トレー6cは、トレー6cの辺38と側部32cとが連接している部分202で肉厚が薄くなっている。トレー6cの辺38と側部32cとが連接している部分202が可撓性樹脂板となっている。このような態様は、トレー6cを側部32cを含めて一体に成形して容易に得ることが出来るので、本発明に係るトレーの製造コストを低くすることができて好ましい。
【0037】
又、図7、図8に示すように、側部32aあるいは側部32cの上辺に、育苗ポット4の上縁部を覆う庇部(庇状押さえ部)40が備えられてもよい。
【0038】
側部32b(あるいは側部32a)は、図9に示すように、トレー6b(あるいはトレー6a)の、側部32b(あるいは側部32a)と直交して側辺同士で接する側部46の側辺部48と閉状態で着脱自在に結合する。結合は、例えば、側部32b(あるいは側部32a)の側辺部50に設けられた突起52に、側辺部48に設けられた嵌合孔54が嵌合することによりなされる。
【0039】
図10の平面模式図、図11の側面模式図に、トレー6aを用いて育苗ポット4を収納する自動化された育苗ポット収納装置60の態様を示す。図10、図11において、育苗ポット収納装置60は、トレー6aを載置するトレー載置台部100と、育苗ポット4を載置してトレー6aまで搬送する育苗ポット操作台部102から構成されている。育苗ポット操作台部102は、基盤104を備え、基盤104上に、トレー6aに収納すべき育苗ポット4を配列させて載置する供給部106と、育苗ポット4の一列をトレー6aに送り込む送込み部110と、供給部106から送込み部110へ育苗ポット4の一列を押し出す押出し部113から構成される。
【0040】
供給部106には、配列した育苗ポット4の、進行方向に直行方向の幅と位置を規制するガイド板112、114が設けられる。育苗ポット4の列116は、押し込み具115により、最前列の育苗ポット列118が止め板120の面に当接するところまで図面視左方向に押し込まれる。止め板120の面は、押し込み具115の押し込み方向と直交している。止め板120の面に当接する最前列の育苗ポット列118は、押出し具124により、止め板120の面に沿って送込み部110のステージに押し出される。
【0041】
送込み部110のステージに押し出された育苗ポット列130は、送込み具132によって押されて、図面視左方向へ基盤104上及びトレー6aの内底面上を摺動してトレー6aに送り込まれる。
【0042】
なお、押し込み具115は押し込み板117と、押し込み板117に連結し、押し込み方向に可逆的に移動する不図示の駆動装置から成る。駆動装置はエアシリンダ装置、油圧シリンダ装置又はリニア駆動モータ等から成る。押出し具124は、押し出し板125と、押し出し板125に連結し、押し出し方向に可逆的に移動する不図示の駆動装置から成る。駆動装置はエアシリンダ、油圧シリンダ又はリニア駆動モータ等から成る。送込み具132は、送り込み板133と、送り込み板133にロッド135を介して連結し、送り込み方向に可逆的に移動する駆動装置137から成る。駆動装置137はリニア駆動モータから成る。駆動装置137にはエアシリンダ又は油圧シリンダを用いてもよい。
【0043】
次いで、図11(a)に示すように、覆い部材13がガイドレール170に沿って自重で案内され、不図示の引き寄せ手段によって図面視左方向に引き寄せられて、トレー6aの庇状の被係合部15(図3)に係合されて被係合部15上を摺動して、すでに送り込まれている育苗ポット列130の位置まで移動する。なおガイドレール170には、覆い部材13を1個ずつガイドレール170に沿って自重で図面視左方に移動させるための間歇送り装置172が備えられている。間歇送り装置172は、交互にストッパ174、176を上下させて覆い部材13を1個ずつガイドレール170に沿って自重で移動させる。
【0044】
次に、不図示の2列目の育苗ポット列及び3列目の育苗ポット列が1列目の育苗ポット列130と同様の手順でトレー6aに送り込まれ、更に、2番目の覆い部材13が1番目の覆い部材13と同様の手順ですでに送り込まれている3番目の育苗ポット列の位置まで移動され、更に、不図示の4列目の育苗ポット列及び5列目の育苗ポット列が1列目の育苗ポット列130と同様の手順でトレー6aに送り込まれる。
【0045】
5列目の育苗ポット列がトレー6aに送り込まれた時点で、図11(b)に示すように、トレー6aを載置するトレー基盤141が、レール142上を図面視左側方向、即ち基盤104から離れる方向に、牽具146により移動する。牽具146は、トレー6aの位置を決める位置決め板150に接続されており、牽引方向に可逆的に移動する駆動装置154から成る。駆動装置はリニア駆動モータから成る。駆動装置はエアシリンダ装置や油圧シリンダ装置から成るものであってもよい。
【0046】
トレー基盤141が、移動した時点で、トレー基盤141の図面視右側の縁部155に取り付けられた回転板156が、縁部155を中心軸として上方に回動し、これにより、開いていたトレー6aの側部32aが、押されて図5(f)に示す態様のように閉じられる。回転板156の回動は、回転板156の下部に接続する可逆の回転駆動装置160によりなされる。回転駆動装置160は、ブラケット162を介してトレー基盤141に固定されている。
【0047】
側部32aが閉じられると、育苗ポット4が収納されたトレー6aが不図示のトレー取り出し装置によりトレー基盤141から取り出される。トレー取り出し装置は、ロボットハンドを備えた産業ロボットであってもよい。
【0048】
次いで、回転板156が図11(a)の位置に戻され、空のトレー6aが不図示のトレー装着装置によりトレー基盤141に図11(a)の状態にセットされる。トレー装着装置は、トレー取り出し装置を兼ねた産業ロボットであってもよい。次に、トレー基盤141が図11(a)の位置に戻される。
【0049】
次に、再び上述の育苗ポットの列の送り込み操作が開始される。トレー基盤141が図11(a)の位置に戻されるまでに、上述の押し込み、押出しの操作がなされていてもよい。
【0050】
なお、育苗ポットの列の送り込みについては、第2列、第3列の2列が並んで一遍に送り込まれてもよい。第4列、第5列の2列が並んで一遍に送り込まれてもよい。この態様は、例えば押し出し板125の幅を可変として、2列分の育苗ポットの列が並んで送込み部110に押し出されるようにした装置で可能となる。
【0051】
図12に、覆い部材13を、図面視左方向に引き寄せてトレー6aの庇状の被係合部15(図3)に係合させて被係合部15上を摺動させて、すでに送り込まれている育苗ポット列130の位置まで移動させる、引き寄せ手段401の一例を示す。引き寄せ手段401は、覆い部材13を引掛けるフック部材404と、フック部材404を図面視左右方向に移動させるリニア駆動部406とから構成される。フック部材404の一端にはフック405が形成され、他端はリニア駆動部406の水平移動シャフト408の一端410に回動可能に接続されている。フック部材404の、一端410を軸とする回動は、不図示のステッピングモータを介して行なわれ、電気的指令により回動位置が定まるようになっている。水平移動シャフト408は、リニア駆動モータ412により駆動され、電気的指令により移動位置が定まるようになっている。
【0052】
1個の覆い部材13がガイドレール170に沿って移動してガイドレール170の先端部に位置した時点(図12(a))で、図12(b)に示すように、フック部材404が一端410を軸として回動して、覆い部材13を引掛ける。次いで、図12(c)に示すようにフック部材404が覆い部材13を引掛けた状態で、水平移動シャフト408が図面視左方向に移動し、これにより覆い部材13がトレー6aの庇状の被係合部15に係合して被係合部15上を摺動して、すでに送り込まれている育苗ポット列130の位置まで移動する。その後、図12(d)に示すように、フック部材404が一端410を軸として逆に回動して、図12(a)のフック部材404の位置に戻る。
【0053】
このように、図10、図11、図12に示す本発明の育苗ポット収納装置60は、トレー6aに一列分の育苗ポットを一列に配する位置に収納する第1の育苗ポット収納手段180、と覆い部材13を、配されたその一列分の育苗ポットに向けて摺動させる摺動手段182と、配されたその一列分の育苗ポットの列に隣接させて他の一列分の育苗ポットの列が配される位置に、該他の一列分の育苗ポットを収納する第2の育苗ポット収納手段184とを含む。第1の育苗ポット収納手段180は、第2の育苗ポット収納手段184と兼用の装置によることが好ましい。
【0054】
又、本発明の育苗ポット収納装置60は、全ての育苗ポットが収納されたのちに、開いていたトレー6aの側部32aを図5(f)に示す態様のように閉じる側部起立手段188を有する。
【0055】
本発明の更に他の態様においては、図13の育苗ポット用トレー構造1aに示すように、トレー6に収納された育苗ポット4の隣接の育苗ポットの上縁部同士が接合されている。符号140は、隣接の育苗ポットの上縁部同士の接合部を示す。このように苗5及び培土16が入った育苗ポットの隣接の育苗ポットの上縁部同士を接合することにより、移送中の振動による育苗ポットの飛び出しを防止出来る。これは、育苗ポット同士が上縁部同士の接合により連結されていて、1個だけあるいは数個の育苗ポットが飛び出すことが防止されるためである。このような連結がない場合は、1個だけあるいは数個の育苗ポットが飛び出し、その飛び出しにより空きスペースが生じて残りの育苗ポットの配置が崩れて連鎖的に残りの育苗ポットが飛び出すという現象が起こる。これが振動による育苗ポットの飛び出しの主な原因であるので、育苗ポット同士を連結することは飛び出し防止に効果がある。
【0056】
育苗ポット同士の接合は、隣接の育苗ポットの上縁部同士を熱融着することによりなされてもよい。熱融着は、上縁部同士を重ねて電気ごての加熱体をその重ねた部分に押し当てて行うことが出来る。この場合、その重ねた部分を加熱体と受け板とで挟んで加熱体を重ねた部分に押し当てることが好ましい。
【0057】
例えば、図14に示すような、加熱ヘッド202を用いて熱融着を行なうことが出来る。図14において加熱ヘッド202が、一対の腕204、206を備え、先端同士で被挟持物を開閉自在に挟持する構成となっている。腕204、206の他端部は、それぞれ加熱ヘッド基体209に軸着されている。腕204、206の先端には、それぞれ加熱体203と、受け部205が設けられている。加熱体203と受け部205との間に重ねた上縁部を挿入し、不図示の駆動手段で腕204、206を駆動して加熱体203と、受け部205で重ねた上縁部を挟持して挟持された部分を加熱する。
【0058】
育苗ポットの上縁部同士がステープラーを用いてステープル針で綴じられてもよい。ステープラーは、ステープル押し板とステープル受け台との間に被綴物を挟み、ステープル押し板を押し閉じることにより、ステープル押し板でステープルをステープル受け台方向に押し出して、ステープルの脚部を被綴物に貫通させ、ステープルがステープル押し板とステープル受け台とで挟まれることにより脚部が折り曲げられ被綴物を綴じるものである。
【0059】
育苗ポット同士の接合は、育苗ポットの上縁部同士が糸、金属製細長薄板等の可撓性部材で綴じられてなされてもよい。
育苗ポット同士の接合は、接着剤を用いた接着によりなされてもよい。接着剤を用いた接着は、瞬間接着剤を用いてもよい。ゴム系あるいは合成ゴム系の接着剤を上縁部同士を重ねた間に付与して、重ねた上縁部同士を洗濯挟みのような付勢された挟持具で所定の時間挟持してもよい。ホットメルト接着剤を溶融して上縁部同士を重ねた間に付与して接着してもよい。
【0060】
図15の断面模式図に、育苗ポット4の隣接の上縁部同士の接合部140の態様を示す。
【0061】
図16の平面模式図に、接合部140の位置を示す。なお接合部140は、図17に示すように、育苗ポット4は必ずしも全ての隣接の上縁部同士を接合していなくともよい場合がある。これは、トレー6が比較的短時間かつ少ない振動状態で移送される場合である。
【0062】
本発明においては、隣接の育苗ポットの上縁部同士の接合操作を自動装置により自動的に行なってもよい。例えば、図18に示す態様により、接合自動装置302を用いて隣接の育苗ポットの上縁部同士の接合を行なうことが出来る。図18において、接合自動装置302は、スライダ用基台310と、スライダ用基台310に組み付けられてX方向に移動するX移動台312と、X移動台312に組み付けられてY方向に移動するY移動台314と、Y移動台314に組み付けられて上下方向(Z方向)に移動するZ移動シャフト316と、移動シャフト316の下端に取り付けられた接合用ヘッド320と、スライダ用基台310を支持する支持脚台322と、支持脚台322の下方をくぐってトレー6を載置して運ぶコンベア324とを備えて構成される。
【0063】
移動シャフト316の先端に設けられた、ポットの上縁部同士を接合する接合ヘッド320は図14に示すような、加熱ヘッド202であってもよい。あるいは、ステープラの機能を有し、育苗ポットの上縁部同士をステープル針で接合するヘッドであってもよい。
【0064】
X移動台312、Y移動台314、Z移動シャフト316を不図示の制御盤に設けられた制御回路を介して所定のプログラムにより移動させることにより、育苗ポットの上縁部同士の接合操作が行なわれる。接合ヘッド320の操作も、この制御回路により駆動される。
【0065】
即ち、X移動台312とY移動台314とを移動させて、Z移動シャフト316を所定の育苗ポットの上縁部同士の接合部の位置の上部に位置させ、次いでZ移動シャフト316を下降させて接合ヘッド320をその所定の育苗ポットの上縁部同士の接合部に位置させて接合ヘッド320の接合操作を行なわせ、その後Z移動シャフト316を上昇させて、X移動台312とY移動台314とを再び移動させて次の育苗ポットの上縁部同士の接合部に位置させる。この操作を繰り返して順次育苗ポットの上縁部同士の接合が行なわれる。1個のトレーに収納された育苗ポットのすべての接合部の接合が終了すると、コンベア324が駆動されてトレー6が移動する。
【0066】
Z移動シャフト316は、図19に示す接合自動装置302aのように、複数個の接合ヘッド320を備えていてもよい。この態様においては、一度に複数箇所の育苗ポットの上縁部同士の接合が行なわれるので、操作時間の短縮ができ好ましい。Z移動シャフト316には、1個のトレーに収納された育苗ポットのすべての接合部に対応する数の接合ヘッド320が設けられていてもよい。
【0067】
このように、図18に示す態様の本発明の育苗ポット収納装置60a(接合自動装置302)や、図19に示す態様の本発明の育苗ポット収納装置60b(接合自動装置302a)は、苗が植えられた培土入りの育苗ポットを、箱型のトレーに該育苗ポットを多列多行に配列した状態に収納する不図示の育苗ポット収納手段と、収納された隣接の前記育苗ポットの上縁部同士を接合する接合手段190あるいは接合手段190aとを備える。
【0068】
図18に示す態様の本発明の育苗ポット収納装置60a(接合自動装置302)や、図19に示す態様の本発明の育苗ポット収納装置60b(接合自動装置302a)においては、育苗ポット収納手段は、図10、図11に示す本発明の育苗ポット収納装置60における第1の育苗ポット収納手段180と同様の機構を有するものであってもよい。あるいは、育苗ポットを個々にもしくは複数個まとめてつまみあげてトレーに収める装置であってもよい。人の手で育苗ポットを個々にもしくは複数個まとめてつまみあげてトレーに収めるものであってもよい。
【0069】
又、図18に示す態様の本発明の育苗ポット収納装置60a(接合自動装置302)や、図19に示す態様の本発明の育苗ポット収納装置60b(接合自動装置302a)においては、接合手段190は縁部同士の隣接部に作用して前記縁部同士を接合する接合機構部192(接合ヘッド320)と、該接合機構部を保持するアーム193(Z移動シャフト316)と、アーム193を介して接合機構部192を縁部同士の隣接部に近接させる接合機構部移動手段194とを備える。接合機構部移動手段194は、育苗ポット収納装置60aにおいては、X移動台312とY移動台314とZ移動シャフト316とで構成される。
【0070】
以上本発明の育苗ポット用トレー構造、育苗ポットの収納方法、育苗ポット収納装置の態様を説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本発明の範囲に属するものである。
【0071】
【発明の効果】
本発明の育苗ポット用トレー構造により、仕切りのない箱型の、育苗ポットを多列多行に詰めて納めるトレーであっても、移送中の振動による育苗ポットの飛び出しを確実に防止出来る。
【0072】
本発明の育苗ポット用トレー構造は、該トレー内に収納した育苗ポットの上縁部の上縁部の一部分を覆う覆い部材の該トレーへの着脱操作が容易である。
【0073】
本発明の育苗ポットのトレーへの収納方法により、仕切りのない箱型の、育苗ポットを多列多行に詰めて納めるトレーであっても、移送中の振動による育苗ポットの飛び出しを確実に防止出来る。
【0074】
本発明の育苗ポットのトレーへの収納方法により、育苗ポットを、トレーに移送中の振動によるの飛び出しを確実に防止出来る状態に、容易に収納出来る。
【0075】
本発明の育苗ポット収納装置により、育苗ポットをトレーに納めて、移送中の振動による育苗ポットの飛び出しを確実に防止出来る。
【0076】
本発明の育苗ポット収納装置により、育苗ポットを、トレーに移送中の振動によるの飛び出しを確実に防止出来る状態に、容易に収納出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の育苗ポット用トレー構造の態様の一例を示す要部斜視模式図である。
【図2】本発明の育苗ポット用トレー構造に用いられる覆い部材の形状を示し、図2(a)は正面図、図2(b)は平面図、図2(c)は側面図である。
【図3】本発明の育苗ポット用トレー構造に用いられる覆い部材がトレーの開口縁部に係合し、育苗ポットの上縁部を覆っている状態を示す断面模式図であり、図3(a)は覆い部材の長手方向と平行な断面でみた断面模式図、図3(b)は覆い部材の長手方向と直角な断面でみた断面模式である。
【図4】育苗ポットの列をトレーに収納する手順の一例を示す説明図であり、図4(a)〜(i)の手順で収納が行なわれる。
【図5】育苗ポットの列をトレーに収納する手順の他の一例を示す説明図であり、図5(a)〜(f)の手順で収納が行なわれる。
【図6】開閉自在の側部の構成を示す断面模式図である。
【図7】開閉自在の側部の構成の他の態様を示す要部斜視模式図である。
【図8】開閉自在の側部の他の態様の構成を示す断面模式図である。
【図9】開閉自在の側部と、その側部と直交して側辺同士で接するトレーの側部の側辺部とが閉状態で着脱自在に結合する態様を示す断面模式図である。
【図10】本発明にかかる育苗ポット収納装置の態様を示す平面模式図である。
【図11】図10の育苗ポット収納装置の側面模式図であり、図11(a)は、育苗ポット列がトレーに送り込まれる直前の状態であり、図11(b)は、トレーを載置するトレー基盤が、レール上を図面視左側方向に引き寄せ手段により移動した状態を示す。
【図12】本発明にかかる図10の育苗ポット収納装置に用いられる引き寄せ手段の一例を示す説明図であり、図12(a)〜(d)に作動手順を示す。
【図13】本発明にかかる他の態様の育苗ポット用トレー構造における、トレーに収納された育苗ポットの隣接の育苗ポットの上縁部同士が接合されている状態を示す要部斜視模式図である。
【図14】隣接の育苗ポットの上縁部同士を融着するための加熱ヘッドの構成を示す模式図である。
【図15】育苗ポットの隣接の上縁部同士の接合部の態様を示す断面模式図である。
【図16】育苗ポットの隣接の上縁部同士の接合部の態様を示す平面模式図である。
【図17】育苗ポットの隣接の上縁部同士の接合部の他の態様を示す平面模式図である。
【図18】本発明の育苗ポット収納装置の態様の一例を示す要部斜視模式図である。
【図19】本発明の育苗ポット収納装置の他の態様を示す要部斜視模式図である。
【符号の説明】
1、1a:育苗ポット用トレー構造
4、4´:育苗ポット
6、6a、6c:トレー
8、10:開口縁部
12:係合部
13:覆い部材
14:板状突起
32a、32b:側部
38:辺
40:庇部
60、60a、60b:育苗ポット収納装置
180:第1の育苗ポット収納手段
182:摺動手段
184:第2の育苗ポット収納手段
188:側部起立手段
190:接合手段
192:接合機構部
192:アーム
194:接合機構部移動手段
【出願人】 【識別番号】598133724
【氏名又は名称】出光プラスチック株式会社
【識別番号】502171677
【氏名又は名称】秋本 順次
【識別番号】599175004
【氏名又は名称】有限会社 日栄製作所
【出願日】 平成14年10月2日(2002.10.2)
【代理人】 【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義

【公開番号】 特開2004−121089(P2004−121089A)
【公開日】 平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願番号】 特願2002−289584(P2002−289584)