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【発明の名称】 葉取り用カッター、その取付構造及び葉取り機
【発明者】 【氏名】高橋 洋
【住所又は居所】東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式会社共立内

【氏名】島田 光雄
【住所又は居所】東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式会社共立内

【氏名】弘中 佳昭
【住所又は居所】東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式会社共立内

【要約】 【課題】葉取り作業や、残幹処理時に、茎、ビニールマルチに傷をつけることがなく、耐久性を有する葉取り用カッターの提供、および、回転軸に対して、前記葉取り用カッターを、簡単且つ迅速に取り付け、また、取り外すことができる、葉取り用カッターの取付構造を提供する。

【解決手段】軟質弾性材からなるチューブ1内に、該チューブ1より伸びの少ない紐状材2が挿入されてなる葉取り用カッターC、該葉取り用カッターCが取り付けられる回転軸12の長さ方向に間隔をおいて形成された少なくとも二つの貫通孔14,14が設けられ、前記葉取り用カッターCは、その両端部C1,C1のそれぞれを含む延出部15,15が、前記少なくとも二つの貫通孔14,14のそれぞれから前記回転軸12の軸線X1に直角な半径方向外方へ互いに実質的に同じ長さLに延び出されるとともに、前記葉取り用カッターCの長さ方向の中央部16が、前記回転軸12の表面に沿って延びている前記葉取り用カッターCの取付構造。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟質弾性材からなるチューブ(1)内に、該チューブ(1)より伸びの少ない紐状材(2)が挿入されてなることを特徴とする葉取り用カッター。
【請求項2】
前記紐状材(2)が、軟質弾性材からなることを特徴とする請求項1に記載の葉取り用カッター。
【請求項3】
軟質弾性材からなるチューブ(1)内に、該チューブ(1)より伸びの少ない紐状材(2)が挿入されてなる葉取り用カッター(C)を、回転軸(12)に取り付ける取付構造であり、前記回転軸(12)は、その長さ方向に間隔をおいて形成された少なくとも二つの貫通孔(14,14)を有し、前記葉取り用カッター(C)は、その両端部(C1,C1)のそれぞれを含む延出部(15,15)が、前記少なくとも二つの貫通孔(14,14)のそれぞれから前記回転軸(12)の半径方向外方へ互いに実質的に同じ長さ(L)に延び出しているとともに、前記葉取り用カッター(C)の長さ方向の中央部(16)が、前記回転軸(12)の表面に沿って延びている、葉取り用カッター取付構造。
【請求項4】
前記葉取り用カッター(C)が、前記回転軸(12)の表面に沿って延びている中央部(16)と、前記少なくとも二つの貫通孔(14,14)のそれぞれの内部にある部分(17,17)と、の間に、前記回転軸(120)の側面視で鋭角(θ)の折れ曲がり部(18)をそれぞれ有している、請求項3に記載の葉取り用カッター取付構造。
【請求項5】
軟質弾性材からなるチューブ(1)内、に該チューブ(1)より伸びの少ない紐状材(2)が挿入されてなる葉取り用カッター(C)を、回転軸(12)に取り付ける取付構造であり、前記回転軸(12)は、その長さ方向に間隔をおいて形成された、少なくとも三つの貫通孔(14,14,14)を有し、前記葉取り用カッター(C)は、前記少なくとも三つの貫通孔(14,14,14)に跨るように折り返しながら挿通され、その両端部(C1,C1)のそれぞれを含む延出部(15,15)が、前記回転軸(12)の半径方向外方へ互いに実質的に同じ長さ(L)に延び出している、葉取り用カッター取付構造。
【請求項6】
請求項3,4または5に記載の葉取り用カッター取付構造を有する葉取り作業部(5)と、前記回転軸(12)を回転駆動する原動機(6)と、その一端部(4f)に前記葉取り作業部(5)を有するとともにその内部に前記原動機(6)の駆動力を前記回転軸(12)に伝達するための伝動手段(7)を有する操作桿(4)と、を備えている、葉取り機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、葉取り用カッター及びその取付構造に関するものである。本発明は、また、前記葉取り用カッターの取付構造を備えた葉取り機に関するものである。本発明に係る葉取り機は、例えば、菊の茎の下葉取り、レタス収穫後の残幹処理等に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、菊の出荷に際して、その下葉を取り除く作業を機械的に行うための葉取り用カッターとして、従来、葉を落とすことはできるが茎に傷をつけることはない、ゴム等の軟質弾性材からなる線状体が使用されている(特許文献1、特許文献2)。
【0003】
さらに、前記線状体を、回転軸の軸線方向に沿って適当な間隔をおいて取り付け、前記回転軸の前記軸線と直角な外方向へ延びるように、前記回転軸に対して多数本止着し、前記回転軸の回転で前記線状体の延出部を葉に打ち付けて、不要な葉を茎から除去するようにした下葉取り装置が知られている(前記特許文献1、特許文献2)。
【0004】
前記従来装置においては、前記回転軸に、その前記軸線と直角な方向に延びる線状体挿通孔が貫通形成され、また、前記線状体挿通孔と直交するねじ孔が形成され、前記線状体挿通孔に前記線状体を挿通した上で、前記ねじ孔に押しねじをねじ込んで、該押しねじで前記回転軸に前記線状体を押さえ付けて固定している。
【0005】
その他、用途が異なるが、細長い合成樹脂のコードの中心部に、該合成樹脂より破断強度が大きい合成樹脂材または植物せんい材からなる、約2乃至3cmの短くて細い芯材を、密接もしくは僅かな隙間をおき連続して装入した刈払機用コードカッターが知られている(特許文献3)。
【0006】
【特許文献1】
実開平6−61037号公報
【0007】
【特許文献2】
実開平6−79226号公報
【0008】
【特許文献3】
実開平5−91240号公報
なお、前記レタス収穫後の残幹処理とは、レタスの主要部を収穫後に、畝に残された残幹の間に、二毛作として、新たなレタスを植え付ける際に、畝を被覆しているビニールマルチに傷をつけることなく、邪魔になる前記残幹から広がっている不要の葉を、切断除去する作業を言う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記菊の下葉取り、レタスの収穫後の残幹処理に使用する葉取り用カッターは、葉取り時に、茎、ビニールマルチ等を傷つけることがない軟質弾性材で構成することが望まれる。しかしながら、作業継続中に、前記軟質弾性材が、雑草、その他の異物に巻き付いたりして、前記軟質弾性材の回転軸への取付部、その他の部位で切断することがしばしば生じ、耐久性に欠けるという問題があった。一方、耐久性を高めるため、強度を向上させた素材を使用すると、葉取り作業時に、茎、ビニールマルチ等を損傷させ易くなるという問題があった。
【0010】
また、前記従来の葉取り用カッターが断線したりした時は、カッターの取り外し作業および取付作業に手数を要し、作業能率があまり良くないものであった。そこで、本発明は、回転軸に対して、葉取り用カッターを、簡単且つ迅速に取り付けることができる取付構造を提供しようとするものである。
【0011】
本発明は、また、前記葉取り用カッターの取付構造を備えた葉取り機を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の葉取り用カッターは、軟質弾性材からなるチューブ内に、該チューブより伸びの少ない紐状材が挿入された構成としたものである(請求項1)。
【0013】
なお、前記紐状材は、前記軟質弾性材からなるチューブの内径より若干小径にして、該チューブ内においてルーズな状態とされ、その長さは、前記軟質弾性材からなるチューブと同じ長さか、各材質の伸びの差に対応して、少し短めに構成される。
【0014】
請求項1の前記葉取り用カッターによれば、高速回転時には、前記紐状材の影響を受けることなく、前記軟質弾性材からなるチューブが遠心力により伸長させられて、葉取りが行われる。同時に、前記軟質弾性材からなるチューブのみの場合に比べて、回転軸への取付部、その他の部位の耐久性が向上させられ、しかも、葉取り作業時に、茎、ビニールマルチ等の損傷を防止できる。
【0015】
前記紐状材としては、各種繊維からなる紐状材、その他適宜の可撓性を有する素材を使用することができるが、好適な素材としては、軟質弾性部材、具体的には、丸紐状のゴム、ウレタン樹脂等の、耐水性を有し取扱い容易な部材が好ましい(請求項2)。
【0016】
また、本発明に係る葉取り用カッターの取付構造は、回転軸が、その長さ方向に間隔をおいて形成された少なくとも二つの貫通孔を有し、前記葉取り用カッターは、その両端部のそれぞれを含む延出部が、前記少なくとも二つの貫通孔のそれぞれから前記回転軸の半径方向外方へ互いに実質的に同じ長さに延び出しているとともに、前記葉取り用カッターの長さ方向の中央部が、前記回転軸の表面に沿って延びていることを特徴としている(請求項3)。
【0017】
前記本発明に係る葉取り用カッターの取付構造によれば、前記葉取り用カッターを、前記回転軸の前記少なくとも二つの貫通孔に挿通するだけで、前記回転軸に対する前記葉取り用カッターの取り付けが完了する。すなわち、本発明によれば、前記従来方法のように、押しねじを用いる必要がない。
【0018】
すなわち、前記回転軸が回転すると、前記葉取り用カッターの前記延出部のそれぞれに同じ大きさの遠心力が作用し、その遠心力で前記葉取り用カッターの前記長さ方向中央部が前記回転軸の表面に押し付けられることにより、前記回転軸からの前記葉取り用カッターの抜け落ちが阻止される。よって、葉取り用カッター交換時等の、前記回転軸に対する前記葉取り用カッターの取り外し作業および取付作業を、簡単に且つ迅速に行うことができ、作業能率の向上とともに、構造の簡素化および軽量化が可能である。
【0019】
前記構成において、前記葉取り用カッターが、前記回転軸の表面に沿って延びている中央部と、前記少なくとも二つの貫通孔のそれぞれの内部にある部分と、の間に、前記回転軸の側面視で鋭角の折れ曲がり部をそれぞれ有しているものとせしめれば(請求項4)、前記葉取り用カッターの抜け落ちが一層確実に防止されて、一層好適である。
【0020】
本発明の他の実施の形態に係る葉取り用カッターの取付構造は、前記回転軸が、その長さ方向に間隔をおいて形成された、少なくとも三つの貫通孔を有し、前記葉取り用カッターは、前記少なくとも三つの貫通孔に跨るように折り返しながら挿通され、その両端部のそれぞれを含む延出部が、前記回転軸の半径方向外方へ互いに実質的に同じ長さに延び出していることを特徴としている(請求項5)。
【0021】
前記葉取り用カッターの取付構造によれば、前記条件を満足するように前記葉取り用カッターを、前記回転軸の前記少なくとも三つの貫通孔に挿通するだけで、前記回転軸に対する前記葉取り用カッターの取り付けが完了する。本発明によれば、前記従来方法のように、押しねじを用いる必要がない。
【0022】
すなわち、前記回転軸が回転すると、前記葉取り用カッターの前記延出部のそれぞれに、同じ大きさの遠心力が作用し、その遠心力で前記葉取り用カッターが前記回転軸の表面に押し付けられることにより、前記回転軸からの前記葉取り用カッターの抜け落ちが阻止される。よって、交換時等の、前記回転軸に対する前記葉取り用カッターの取り外し作業および取付作業を、簡単に且つ迅速に行うことができ、作業能率の向上とともに、構造の簡素化および軽量化が可能である。
【0023】
一方、本発明に係る葉取り機は、前記葉取り用カッターの取付構造を有する葉取り作業部と、前記回転軸を回転駆動する原動機と、その一端部に前記葉取り作業部を有するとともにその内部に前記原動機の駆動力を前記回転軸に伝達するための伝動手段を有する操作桿と、を備えたものである(請求項6)。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な一実施の形態について説明する。
【0025】
図1は、本発明に係る葉取り用カッターCの一部破断拡大側面図であり、柔軟性を有するチューブ1の好適な素材として、自転車のタイヤ空気バルブ用の、いわゆる「虫ゴム」といわれるゴムチューブを、例えば、10〜15cm程度の所定長さに切断したものである。
【0026】
図中、2は、前記チューブ1内に挿入される紐状材であり、前記チューブ1より伸びの少ない軟質弾性材、具体的には、丸紐状のゴム、あるいは、ウレタン樹脂材からなり、前記チューブ1の内径より若干小さな外径とされ、前記チューブ1内にルーズに挿入されている。
【0027】
図2は、本発明の実施の形態に係る葉取り用カッターの取付構造を備えた機械の一例としての、葉取り機3の使用状態を示す図である。
【0028】
例えば、菊栽培においては、菊の成長に伴い地面に近い下葉Yが枯れる等して、そのまま放置すると腐敗して病害虫の発生を招き、思わぬ損害が生ずる場合がある。そこで、このような事態の発生を防止するとともに、菊の根元付近の通風を良くする目的で、地面から茎Sに沿った20〜30cmの高さ範囲の下葉Yを取り除く、下葉取り作業が行われる。本実施の形態に係る葉取り機3は、こうした下葉取り作業に用いて好適な、携帯式のものである。
【0029】
図2において、前記葉取り機3は、その前後方向に延びる操作桿4の前端部(一端部)4fに、葉取り作業部5を備えている。一方、前記操作桿4の後端部(他端部)4rには、前記葉取り作業部5を駆動するための原動機として、小型空冷二サイクル内燃エンジン6が連結固定されている。該内燃エンジン6による回転駆動力は、前記操作桿4の内部に挿通されたフレキシブルシャフト7を伝動手段として、前記葉取り作業部5に伝達される。
【0030】
前記操作桿4には、前ハンドル8fと後グリップ8rとが固着され、該後グリップ8rの前方位置には、前記内燃エンジン6の出力を制御するためのスロットルレバー9が配設されている。また、前記操作桿4の前記後端部4r付近には、前記葉取り機3の荷重をバランス良く作業者Wの肩に負わせるための吊りベルト10が接続されている。前記作業者Wは、前記吊りベルト10で前記葉取り機3を肩から吊り下げて、それぞれの手で前記前ハンドル8fと前記後グリップ8rのそれぞれを握るとともに、該後グリップ8rを握った手の指で前記スロットルレバー9を操作し、前記操作桿4で前記葉取り作業部5の位置を制御しながら、葉取り作業を行う。
【0031】
なお、図2に示すように、前記操作桿4の前後長さは、前記作業者Wが無理のない立ち姿勢で下葉取り作業を行うことができる、所定長さとされるとともに、その前記前端部4f寄りの適宜の位置には、所定角度の屈曲部11が形成されている。これは、前記作業者Wが前記操作桿4を斜め前方下向きに延びるように構えた時に、前記葉取り作業部5がほぼ水平に伸びて所定高さに位置するようにして、茎Sの向きと前記葉取り作業部5の向きとが、葉取り作業に好適なものとなるようにせしめるためである。
【0032】
次に、図3を参照して、本発明の第一の実施の形態に係る葉取り用カッターCの取付構造を有する前記葉取り作業部5について説明する。図3は、前記葉取り作業部5の一部破断拡大側面図である。
【0033】
図3において、前記葉取り作業部5は、前記フレキシブルシャフト7に駆動上連結された鋼製丸棒材よりなる回転軸12と、該回転軸12に取着された柔軟性を有する前記チューブ1と前記紐状材2からなる同一所定長さの多数の葉取り用カッターCと、を備えている。該多数の葉取り用カッターCのそれぞれが、本発明の第一の実施の形態に係る取付構造によって、前記回転軸12に対して取り付けられている。
【0034】
該回転軸12は、その軸線X1が、前記操作桿4における前記前端部4fの軸線X2の延長線上に位置するように、前記操作桿4の前記前端部4fに、軸受部13を介して回転自在に連結固定されている。前記回転軸12は、例えば、30cm程度の適当な長さを有し、その長さ方向に沿って所定間隔をおいて、葉取り用カッターC取付用の多数の貫通孔14を備えている。該多数の貫通孔14のそれぞれは、前記回転軸12の中央部を横切るように、その前記軸線X1に対して直角に延びている。本実施の形態では、一例として、前記回転軸12に沿って前記葉取り用カッターCを六本取り付けて使用することができるように、前記貫通孔14が合計十二個形成されている。すなわち、前記多数の貫通孔14の内、互いに隣接して位置する二個の貫通孔14,14を一組として、前記多数の葉取り用カッターCのそれぞれを取り付けていくのである。
【0035】
前記各貫通孔14の大きさは、前記葉取り用カッターCの太さに対応して、該葉取り用カッターCをほとんど隙間なく、しかし容易に挿通することができる大きさに形成されている。
【0036】
なお、前記各貫通孔14の両端部開口は、前記葉取り用カッターCを傷付けぬように、適宜面取り加工せしめている。
【0037】
次に、前記回転軸12に対する前記各葉取り用カッターCの取付構造について説明すると、該各葉取り用カッターCは、前記回転軸12への取付状態において、その両端部C1,C1のそれぞれを含む、下葉Yの打ち払い作用を奏する延出部15,15が、前記二つ一組の貫通孔14,14のそれぞれから前記回転軸12の前記軸線X1に直角な半径方向外方へ向けて、互いに逆向きに、且つ、互いに実質的に同じ長さLに延び出している。また、前記葉取り用カッターCの長さ方向の中央部16は、前記二つ一組の貫通孔14,14の一方の出口側から他方の入口側へと、前記回転軸12の表面に沿って半周するように斜めに延びている。
【0038】
さらに、図3に示すように、前記各葉取り用カッターCは、前記回転軸12への取付状態において、前記回転軸12の表面に沿って斜めに延びている前記中央部16と、前記二つ一組の貫通孔14,14のそれぞれの内部にある部分17,17と、の間に、それらを平面に投影した状態、すなわち、前記回転軸12の側面視で鋭角θとなる折れ曲がり部18,18をそれぞれ有している。
【0039】
前記内燃エンジン6からの出力により、前記回転軸12がその前記軸線X1を中心として回転駆動されると、前記各葉取り用カッターCの前記延出部15,15のそれぞれが、前記回転軸12の回りで回転して、図2に示すように、前記回転軸12の回りに打ち払い作用面19が多重形成される。このため、前記葉取り作業部5を、前記各葉取り用カッターCが茎Sの延び方向に沿って縦に回転するようにして茎Sの根元に近づけると、前記各葉取り用カッターCによって、前記茎Sに沿って生えている下葉Yが打ち払われて落とされる。前記各葉取り用カッターCは、柔軟性を有するチューブ1および軟質弾性材からなる紐状材2で形成されているので、茎Sを傷つけることはない。
【0040】
もっとも、前記葉取り用カッターCを構成する前記チューブ1は、前記回転軸12の高速回転による遠心力で、前記葉取り用カッターCの静止状態の約二倍程度にまで伸びるので、該葉取り用カッターCの元の寸法は、下葉取り高さ寸法から前記葉取り用カッターCの伸び分を差し引いた長さに設定しておくのが望ましい。
【0041】
なお、前記葉取り用カッターCの前記チューブ1が高速回転で伸びる長さより、前記紐状材2の伸びる長さが短いので、作業中に物に巻き付き易い前記チューブ1のみの部分を適宜の長さに規制することができ、巻き付き事故を防止し、能率良く作業することができる。
【0042】
前記各葉取り用カッターCは、前記の如き取付状態となるように、前記二つ一組の貫通孔14,14にジグザグに挿通するだけで、前記回転軸12に対する取付が完了する。前記従来方法のように、押しねじ等を用いる必要がない。
【0043】
すなわち、前記回転軸12が回転すると、前記各葉取り用カッターCの前記延出部15,15のそれぞれに同じ大きさの遠心力が作用し、その遠心力で前記葉取り用カッターCの前記長さ方向の中央部16が前記回転軸12の表面に押し付けられて貼り付くことにより、前記回転軸12からの前記各葉取り用カッターCの抜け落ちが阻止される。よって、押しねじ等の固定手段を用いる必要がなく、前記回転軸12に対する前記各葉取り用カッターCの交換時等の、取り外し作業および取付作業を、簡単に且つ迅速に行うことができ、構造の簡素化および軽量化も可能である。
【0044】
図4は、本発明の第二の実施の形態に係る葉取り用カッターCの取付構造の要部を示す説明図である。回転軸12および葉取り用カッターCの構成は、図3に示したものと同一である。本実施の形態では、前記回転軸12への取付状態において、前記葉取り用カッターCは、その両端部C1,C1のそれぞれを含む延出部15,15が、二つ一組の貫通孔14,14のそれぞれから、前記回転軸12の前記軸線X1に直角な半径方向外方へ向けて、互いに同じ向きに、且つ、互いに実質的に同じ長さLに延び出している。また、前記葉取り用カッターCの長さ方向の中央部16は、前記二つ一組の貫通孔14,14の一方の出口側から他方の入口側へと、前記回転軸12の表面に沿って一周するように螺旋状に延びている。
【0045】
さらに、前記葉取り用カッターCは、前記回転軸12への取付状態において、該回転軸12の表面に沿って斜めに延びている前記中央部16と、前記二つ一組の貫通孔14,14のそれぞれの内部にある部分17,17と、の間に、それらを平面に投影した状態、すなわち前記回転軸12の側面視で鋭角θとなる折れ曲がり部18,18をそれぞれ有している。
【0046】
本実施の形態のものにおいても、前記第一の実施の形態の場合と同様に、前記葉取り用カッターCを、前記の如き取付状態となるように、前記二つ一組の貫通孔14,14に挿通するだけで、前記回転軸12に対する取付が完了する。よって、該回転軸12に対する前記各葉取り用カッターCの交換時等の、取り外し作業および取付作業を、簡単に且つ迅速に行うことができる。
【0047】
図5は、本発明の第三の実施の形態に係る葉取り用カッターCの取付構造の要部を示す説明図である。本実施の形態では、回転軸12に形成された多数の貫通孔14の内、三つの貫通孔14,14,14を一組として、一本の葉取り用カッターCを取り付けるようにしている点で、前記第一及び第二の実施の形態のものと異なっており、その他の点は、前記のものと同様である。
【0048】
本実施の形態では、前記回転軸12への取付状態において、前記葉取り用カッターCは、前記三つ一組の貫通孔14,14,14に跨るように折り返しながら挿通され、その両端部C1,C1のそれぞれを含む延出部15,15が、前記回転軸12の軸線X1に直角な半径方向外方へ互いに実質的に同じ長さLに延び出している。前記葉取り用カッターCの長さ方向の中央部、すなわち、前記延出部15,15同士の間の前記中央部16は、前記三つ一組の貫通孔14,14,14を貫くとともに、互いに隣接する貫通孔同士の間を、前記回転軸12の表面に沿って、且つ、該回転軸12の長さ方向に沿って延びている。
【0049】
前記葉取り用カッターCは、前記の如き取付状態となるように、前記三つ一組の貫通孔14,14,14にジグザグに挿通するだけで、前記回転軸12に対する取付が完了する。前記従来方法のように、ねじ等を用いる必要がない。すなわち、前記回転軸12が回転すると、前記葉取り用カッターCの前記延出部15,15のそれぞれに同じ大きさの遠心力が作用し、その遠心力で前記葉取り用カッターCの長さ方向の前記中央部16が前記回転軸12の表面に押し付けられて貼り付くことにより、前記回転軸12からの前記葉取り用カッターCの抜け落ちが阻止される。よって、前記回転軸12に対する前記葉取り用カッターCの交換時等の、取り外し作業および取付作業を、簡単に且つ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る葉取り用カッターの一部断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る紐状材取付構造を備えた機械の一例としての、葉取り機の使用状態を示す図である。
【図3】図1の葉取り機における葉取り作業部の一部破断拡大側面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る紐状材取付構造の要部を示す説明図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態に係る紐状材取付構造の要部を示す説明図である。
【符号の説明】
1   (軟質弾性材からなる)チューブ
2   紐状材
4   操作桿
4f  一端部(前端部)
5   葉取り作業部
6   原動機(内燃エンジン)
7   伝動手段(フレキシブルシャフト)
12  回転軸
14  貫通孔
15  延出部
16  紐状材の長さ方向の中央部(回転軸の表面に沿って延びている部分)
17  貫通孔の内部にある部分
18  折れ曲がり部
C  葉取り用カッター
C1 葉取り用カッターの端部
L   延出部の長さ
X1  回転軸の軸線
θ   鋭角
【出願人】 【識別番号】000141990
【氏名又は名称】株式会社共立
【住所又は居所】東京都青梅市末広町1丁目7番地2
【出願日】 平成14年10月2日(2002.10.2)
【代理人】 【識別番号】100067677
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 彰司

【公開番号】 特開2004−121079(P2004−121079A)
【公開日】 平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願番号】 特願2002−289355(P2002−289355)