| 【発明の名称】 |
植樹用マルチング材及びその製法 |
| 【発明者】 |
【氏名】牧 隆
【氏名】柏木 秀公
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| 【要約】 |
【課題】厚紙等は地表面に馴染まず、敷設した場合に違和感を呈する。不織布のマルチング材はこの点問題ないが、通気性や透水性が良いので、水分が蒸発して土壌内が乾燥し易く、保温性もあまりないので地温の急激な変化に対応できない。また、不織布を透して太陽光が地面に到達すると、雑草が生える。フィルム状の不透水性シートは、全面に敷設した場合、雨水の供給がなくなるので、かえって土壌が乾燥してしまう。
【解決手段】本発明に係る植樹用マルチング材は、遮光性を有する不織布(1)の一面(3)に、透水用部(4)を除いて、不透水性のコーティング材(2)が施されている。その製法は、遮光性を有する不織布(1)の一面(3)に目地材(4c)を添装し、該一面(3)を、該目地材(4c)を含めて、不透水性のコーティング材(2)で被覆し、該目地材(4c)を該目地材(4c)と密着している該コーティング材(2)諸共該一面(3)から剥離する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遮光性を有する不織布(1)の一面(3)に、透水用部(4)を除いて、不透水性のコーティング材(2)が施されていることを特徴とする植樹用マルチング材。 【請求項2】 該透水用部(4)が分散配置された独立溝(41)を形成している請求項1に記載の植樹用マルチング材。 【請求項3】 該透水用部(4)が互いに間隔を保って並行する条溝部(42)を形成している請求項1に記載の植樹用マルチング材。 【請求項4】 該透水用部(4)が格子状溝(43)を形成している請求項1に記載の植樹用マルチング材。 【請求項5】 該透水用部(4)が菱格子状溝(44)を形成している請求項1に記載の植樹用マルチング材。 【請求項6】 該透水用部(4)が該コーティング材(2)に設けられた透孔(4a)である請求項1から5の一つに記載の植樹用マルチング材。 【請求項7】 該透水用部(4)が該コーティング材(2)の不在部(4b)で、該不在部(4b)は目地材(4c)の除去によって現出したものである請求項1から5の一つに記載の植樹用マルチング材。 【請求項8】 遮光性を有する不織布(1)の一面(3)に目地材(4c)を添装し、該一面(3)を、該目地材(4c)を含めて、不透水性のコーティング材(2)で被覆し、該目地材(4c)を該目地材(4c)と密着している該コーティング材(2)諸共該一面(3)から剥離するようにしたことを特徴とする植樹用マルチング材の製法。 【請求項9】 該コーティング材(2)は流動性を有し、該コーティング材(2)の非流動化をまって該目地材(4c)を該一面(3)から剥離する請求項8に記載の植樹用マルチング材の製法。 【請求項10】 該目地材(4c)が該一面(3)の長手方向に沿って添装される請求項8又は9に記載の植樹用マルチング材の製法。 【請求項11】 該目地材(4c)が該一面(3)の長手方向と直角方向に添装される請求項8又は9に記載の植樹用マルチング材の製法。 【請求項12】 該目地材(4c)が格子状に添装される請求項8、9又は10に記載の植樹用マルチング材の製法。 【請求項13】 該目地材(4c)が菱格子状に添装される請求項8、9又は10に記載の植樹用マルチング材の製法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は植樹に際し、植栽土壌の乾燥を防止すると共に雨水の土壌への浸入を容易にするために植樹の周りの植栽土壌面に被覆される、植樹用マルチング材とその製法に関する。 【0002】 【従来の技術】 実公昭38−22420号公報にはクラフト紙等強靱な紙、又はこれらの紙に雑草の成育を阻害する薬品類を添加したものを紙芯とし、その両面又は片面に合成樹脂の生地、例えばポリエチレン生地又はビニール等を貼着するかあるいはこれらの合成樹脂をラミネート加工し、かつ表面を黒色にした被覆紙材を、苗木の周囲を被覆するに足る適当の大きさ及び形状に截断すると共に、その中心部に、苗木の通孔及びその通孔より外縁に向け1ヶ所直截して開放部にした苗木成育用地面被覆具が示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 厚紙等は地面に敷設した場合にごわごわした感じを呈するので違和感がある。不織布のマルチング材だとこのような問題はなくなるが、反面、通気性や透水性が良いので土壌内の水分蒸発を誘発し易すいため乾燥防止効果がなく、保温性もあまりないので地温の急激な変化に対応できない。また、不織布を透して太陽光が地面に到達すると、雑草が生えたりする。 また、フィルム状の不透水性シートでは、全面に敷設した場合、雨水の供給がなくなるので、かえって土壌が乾燥してしまう。 本発明は、このような欠点を解消した植樹用マルチング材及びその製法を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明にかかる植樹用マルチング材は、遮光性を有する不織布の一面に、透水用部を除いて、不透水性のコーティング材が施されている。 このマルチング材は、植樹の周りの土壌面を覆って、この土壌面に設置される。植樹をこのマルチング材に貫通させる場合は、このマルチング材に透孔を設け、外周からこの透孔に導通するスリットを設けておく。植樹がマルチング材を貫通せず、マルチング材を植樹の周りに配置するだけでよい場合は、このような透孔やスリットはなくてもよい。 不織布は遮光性を有するので、土壌表面に光線を届かせず、雑草の発芽や成育を抑止する。また、不織布には不透水性のコーティング材が施されているので、土壌内の水分は蒸発するのを抑止され、土壌内が急速に乾燥するのは防がれる。降雨があれば、雨水は透水用部を通って土壌に浸透し、必要な水分が土壌中に確保される。 【0005】 該透水用部が分散配置された独立溝を形成していてもよい。 この場合、マルチング材一枚当たりの面積に対する独立溝の総開口面積の割合を大きくしなければ、土壌中の水分の蒸発を抑止でき、また雨水はこれらの独立溝を通って土壌中に効果的に浸透させられる。 【0006】 該透水用部が互いに間隔を保って並行する条溝部を形成していてもよい。 この場合、雨水は条溝部のどの場所からでも土壌中に浸透できる。 【0007】 該透水用部が格子状溝や菱格子状溝を形成していてもよい。 これらの場合、雨水は格子状溝や菱格子状溝のいろいろな場所から土壌中に浸透できる。 【0008】 該透水用部が該コーティング材に設けられた透孔であってもよい。 この場合、コーティング材の一箇所以上の自由な場所に、その場所の数に応じた数の透孔を用意することができる。 【0009】 該透水用部が該コーティング材の不在部で、該不在部は目地材の除去によって現出したものであってもよい。 この場合、コーティング材にフィルム状で破断しやすいものや、流動性のあるものを採用でき、コーティング材の選択肢が広がる。 【0010】 植樹用マルチング材の製法は次の通りである。遮光性を有する不織布の一面に目地材を添装する。「添装する」とは、不織布を送り出し又は引き出しながら目地材を同じ速度で合流させたり、両者を間欠的に移動させたりするもので、両者は一体化しても、単に寄り添っているだけでもよい。この一面を、目地材を含めて、不透水性のコーティング材で被覆する。そして、目地材を、目地材に密着しているコーティング材諸共、不織布から剥離する。従って、コーティング材は目地材の部分で容易に破断する材質のものを採用する。 【0011】 該コーティング材は流動性を有し、該コーティング材の非流動化をまって該目地材を該一面から剥離してもよい。 この場合、コーティング材は不織布に塗布又は浸漬されるので、コーティング作業が容易となる。コーティング材は非流動化をまって目地材と共にその一面から剥離される。 【0012】 該目地材が該一面の長手方向に沿って添装されてもよい。 この場合、不織布が長尺のものの場合に適しており、目地材の剥離で長手方向に連続する透水用部を形成できる。 【0013】 該目地材が該一面の長手方向と直角方向に添装されてもよい。 この場合、目地材の添装間隔を適当に決めることにより、マルチング材の面積に対し必要な開口面積を有する透水用部を用意できる。 【0014】 該目地材が格子状に添装されてもよい。 この場合、目地材の剥離により格子状の透水用部を形成できる。 【0015】 該目地材が菱格子状に添装されてもよい。 この場合、目地材を剥離するだけで、菱格子状の透水用部を形成できる。 【0016】 【発明実施の形態】 図面は本発明にかかる植樹用マルチング材の具体例を示すものである。1は遮光性を有する不織布、2はコーティング材で不透水性を有する。このコーティング材2は不織布1の一面3に、透水用部4を除いて、施されている。 このマルチング材は、植樹5の周りの土壌面6を覆って、この土壌面6に設置される。このマルチング材には植樹5を通すための透孔や、この透孔に導通するスリットを設けてもよい。 不織布1は遮光性を有するので光線が土壌面に到達するのを阻止し、そのため雑草の発芽・成育を抑止できる。また、不織布1には不透水性のコーティング材2が施されているので、土壌内の水分が土壌面6を通って蒸発するのは抑止され、土壌内が急速に乾燥するのは防がれる。降雨があれば、雨水は透水用部4から土壌面6を通って土壌内に浸透し、必要な水分が土壌中に確保される。 【0017】 透水用部4が分散配置された独立溝41を形成している。 こうすると、マルチング材一枚当たりの面積に対する独立溝41の総開口面積の割合を大きくしなければ、土壌中の水分の蒸発を抑止でき、また雨水をこれらの独立溝41から土壌中に効果的に浸透させられる。 【0018】 透水用部4が互いに間隔を保って並行する条溝部42を形成している。 こうすると、雨水は条溝部42のどの場所からでも土壌中に浸透できる。 【0019】 透水用部4が格子状溝43や菱格子状溝44を形成している。 こうすると、雨水は格子状溝43や菱格子状溝44のいろいろな場所から土壌中に浸透できる。 【0020】 透水用部4がコーティング材2に設けられた透孔4aとなっている。 こうすると、透孔4aをコーティング材2の一箇所以上の自由な場所に、その場所の数に応じた数だけ用意することができる。 【0021】 透水用部4がコーティング材2の不在部4bで、この不在部4bは目地材4cの除去によって現出したものとなっている。 こうすると、コーティング材2にフィルム状で破断しやすいものや、流動性のあるものを採用でき、コーティング材2の選択肢が広がる。 【0022】 植樹用マルチング材の製法は次の通りである。遮光性を有する不織布1の一面3に目地材4cを添装する。「添装する」とは、不織布1と目地材4cを同じ速度で、連続的に又は間欠的に、移動させるもので、両者は一体化しても、単に寄り添っているだけでもよい。また、これらの不織布1や目地材4は、帯状に連続したものでも、所定長さに切断されたユニット状のものでもよい。この一面3を、目地材4cを含めて、不透水性のコーティング材2で被覆する。そして、目地材4cを、目地材4cに密着しているコーティング材2諸共、不織布1から剥離する。従って、コーティング材2は目地材4cの部分で容易に破断する材質のものを採用する。 【0023】 コーティング材2は流動性を有し、このコーティング材2の非流動化をまって目地材4cを一面3から剥離する。 こうすると、コーティング材2は不織布1に塗布又は浸漬されるので、コーティング作業が容易となる。コーティング材2は非流動化をまって目地材4cと共にその一面3から剥離される。 【0024】 目地材4cが一面3の長手方向に沿って添装されている。 こうすると、不織布1が長尺のものの場合に適しており、目地材4cの剥離で長手方向に連続する透水用部4を形成できる。 【0025】 目地材4cが一面3の長手方向と直角方向に添装されている。 こうすると、目地材4cの添装間隔を適当に決めることにより、マルチング材の面積に対し必要な開口面積を有する透水用部4を用意できる。 【0026】 目地材4cが格子状に添装されている。 こうすると、目地材4cの剥離により格子状の透水用部4を形成できる。 【0027】 目地材4cが菱格子状に添装されている。 こうすると、目地材4cを剥離するだけで、菱格子状の透水用部4を形成できる。 【0028】 【発明の効果】 本発明によれば、遮光性を有する不織布の一面に、透水用部を除いて、不透水性のコーティング材が施されているので、このマルチング材を植樹の周りの土壌面を覆って、この土壌面に設置すれば、雑草の発芽・生育を阻止でき、土壌内の水分は蒸発するのを抑止して土壌内が急速に乾燥するのを防げ、降雨があれば、雨水を透水用部から土壌内に浸透させ、必要な水分を土壌中に確保できる。 【0029】 請求項2によれば、該透水用部が分散配置された独立溝を形成しているので、マルチング材一枚当たりの面積に対する独立溝の総開口面積の割合を大きくしないことにより、土壌中の水分の蒸発を抑止でき、また雨水はこれらの独立溝を通って土壌中に効果的に浸透させられる。 【0030】 請求項3によれば、該透水用部が互いに間隔を保って並行する条溝部を形成しているので、雨水は条溝部のどの場所からでも土壌中に浸透できる。 【0031】 請求項4や5によれば、該透水用部が格子状溝や菱格子状溝を形成しているので、雨水は格子状溝や菱格子状溝のいろいろな場所から土壌中に浸透できる。 【0032】 請求項6によれば、該透水用部が該コーティング材に設けられた透孔なので、コーティング材の一箇所以上の自由な場所に、その場所の数に応じた数の透孔を用意することができる。 【0033】 請求項7によれば、該透水用部が該コーティング材の不在部で、該不在部は目地材の除去によって現出したものなので、コーティング材にフィルム状で破断しやすいものや、流動性のあるものを採用でき、コーティング材の選択肢が広がる。 【0034】 請求項8の植樹用マルチング材の製法によれば、遮光性を有する不織布の一面に目地材を添装し、この一面を、目地材を含めて、不透水性のコーティング材で被覆し、目地材を、目地材に密着しているコーティング材諸共、不織布から剥離するので、コーティング材の被覆が容易で、透水用部を備えたマルチング材を簡単に提供できる。 【0035】 請求項9によれば、該コーティング材は流動性を有し、該コーティング材の非流動化をまって該目地材を該一面から剥離するので、コーティング材は不織布に塗布又は浸漬で施すことができ、コーティング作業が容易となる。 【0036】 請求項10によれば、該目地材が該一面の長手方向に沿って添装されているので、不織布が長尺のものの場合に都合よく実施でき、目地材を剥離するだけで長手方向に連続する透水用部を形成できる。 【0037】 請求項11によれば、該目地材が該一面の長手方向と直角方向に添装されているので、目地材の添装間隔を適当に決めることにより、マルチング材の面積に対し必要な開口面積を有する透水用部を用意できる。 【0038】 請求項12によれば、該目地材が格子状に添装されているので、目地材を剥離するだけで格子状の透水用部を形成できる。 【0039】 請求項13によれば、該目地材が菱格子状に添装されているので、目地材を剥離するだけで、菱格子状の透水用部を形成できる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる植樹用マルチング材の具体例を示す斜面図である。 【図2】本発明にかかる植樹用マルチング材の別の例を示す斜面図である。 【図3】更に別の例を示す斜面図である。 【図4】更に別の例を示す斜面図である。 【図5】更に別の例を示す斜面図である。 【図6】図3の植樹用マルチング材を例にとってその使用状態を示す斜面図である。 【符号の説明】 1 不織布 2 コーティング材 3 一面 4 透水用部 4a 透孔 4b 不在部 4c 目地材 41 独立溝 42 条溝部 43 格子状溝 44 菱格子状溝
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| 【出願人】 |
【識別番号】300013258 【氏名又は名称】大島造園土木株式会社
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| 【出願日】 |
平成14年9月30日(2002.9.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067688 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 公達
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| 【公開番号】 |
特開2004−121023(P2004−121023A) |
| 【公開日】 |
平成16年4月22日(2004.4.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−286156(P2002−286156) |
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