| 【発明の名称】 |
農工具用握り部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】岸本 伊久男
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| 【要約】 |
【課題】剪定鋏の軽量化を図り、アームを握り易い形状にして、使用の際の繊細な刃の動きを可能にする農工具用握り部構造を提供することにある。
【解決手段】長手方向に沿って切欠部が形成され該切欠部の底壁面に複数の取付用小孔が配設された金属製のアーム本体3と、取付用小孔に挿入状となって抜け止めされる複数の差込小突起を有し且つ底壁面に沿った形状の樹脂製内層部材2と、樹脂製内層部材2と一体化されたすべり止め用外層部材1と、を備える。そして、差込小突起を複数の取付用小孔に挿嵌する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長手方向に沿って切欠部(16)が形成され該切欠部(16)の底壁面(22)に開口するように複数の取付用小孔(5)が形成された金属製のアーム本体(3)と、上記取付用小孔(5)に挿入状となって抜け止めされる複数の差込小突起(7)を有し且つ該底壁面(22)に沿った形状の樹脂製内層部材(2)と、該樹脂製内層部材(2)と一体化されたすべり止め用外層部材(1)と、を具備することを特徴とする農工具用握り部構造。 【請求項2】 上記底壁面(22)はその長手方向に沿って突条部(17)を有し、上記樹脂製内層部材(2)は該突条部(17)に外嵌する嵌込み凹部(18)を有する請求項1記載の農工具用握り部構造。 【請求項3】 上記アーム本体(3)の基端側(3a)と先端側(3b)には切欠部(16)を省略して段付状引っ掛かり部(23),(24)を形成し、該引っ掛かり部(23),(24)に嵌着したカバー部材(19)の基端部(19a)と先端部(19b)を当接させ、カバー部材(19)を嵌着しても上記基端側(3a)、先端側(3b)にずれないように構成した請求項1又は2記載の農工具用握り部構造。 【請求項4】 上記アーム本体(3)がアルミダイキャスト製である請求項1,2又は3記載の農工具用握り部構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、農工具用握り部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来の農工具用として、例えば剪定鋏に於て、その握り部は、すべり止め用のゴム部材でアーム本体の周囲を覆っている構造か、あるいはアーム本体に全くゴム部材を用いないものが一般的であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、この従来の(剪定鋏の)握り部の構造は、ゴムで覆われている場合は不要に太くなるため握り易い形状になっているとは言い難く、また、ゴム部材を用いていないものは握った際にすべり易く、共に繊細な切り方をするのに不都合な点があった。 【0004】 そこで、本発明は、剪定鋏の軽量化を図り、アームを握り易い形状にして、使用の際の繊細な刃の動きを可能とする農工具用握り部構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成するために、本発明に係る農工具用握り部構造は、長手方向に沿って切欠部が形成され該切欠部の底壁面に開口するように複数の取付用小孔が形成された金属製のアーム本体と、上記取付用小孔に挿入状となって抜け止めされる複数の差込小突起を有し且つ該底壁面に沿った形状の樹脂製内層部材と、該樹脂製内層部材と一体化されたすべり止め用外層部材と、を具備するよう構成したものである。 【0006】 さらに、上記底壁面はその長手方向に沿って突条部を有し、上記樹脂製内層部材は該突条部に外嵌する嵌込み凹部を有するように構成したものである。 また、上記アーム本体の基端側と先端側には切欠部を省略して段付状引っ掛かり部を形成し、該引っ掛かり部に嵌着したカバー部材の基端部と先端部を当接させ、カバー部材を嵌着しても上記基端側、先端側にずれないように構成したものである。 また、上記アーム本体がアルミダイキャスト製であるよう構成したものである。 【0007】 【発明の実施の形態】 以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。 【0008】 図1は、本発明の農工具用握り部構造の実施の一形態を示し、農工具として剪定鋏の場合を例示する。本発明に於て、農工具とは園芸用作業工具を含むものと定義する。そしてこの剪定鋏は、握り部であるアーム本体3,4と、夫々のアーム本体3,4の長手方向の延長上に固着された第1鋏刃14,第2鋏刃15と、上記2個の刃14,15の基端部側を枢着して開閉可能とする枢支軸12と、上記の2本のアーム本体3,4が開方向に弾発付勢する弾発ばね9と、上記のアーム本体3,4を閉じたときのストッパーとなる開き止めフック8と、上記アーム本体3,4を閉じたときに閉状態の位置を規制する第1,第2突起10,11等、を備えている。 【0009】 図2〜図5はアーム本体3の具体的構成を例示し、このアーム本体3は、図2の側面図のように長手方向に沿って切欠部16を形成し、この切欠部16の底壁面22は側面から見て緩やかな湾曲状となっている。該底壁面22は図5の横断面図に示すように、突条部17を有し、長手方向に沿って複数個の取付用小孔5a〜5cを配設している。該取付用小孔5a〜5cの位置は該アーム本体3の幅方向の中心線上に沿って長手方向に所定ピッチで一列に配設され、且つ、取付用小孔5a,5b,5cの軸心は相互に平行に配設されている。さらに該アーム本体3は基端側3aに第1鋏刃14を取付ネジ13(図1参照)にて固着するための取付孔21,21を有し、先端側3bに本体アーム3を閉じた状態を保つための開き止めフック8を有している。 【0010】 図2のアーム本体3の側面図に於て、基端側3aと先端側3bには切欠部16を省略して段付状引っ掛かり部(ストッパ部)23,24を形成している。突条部17にカバー部材19を外嵌したとき、該引っ掛かり部(ストッパ部)23,24に対して基端部19a・先端部19bが当接し、規制され、該カバー部材19が長手方向にずれない構造となっている(図8参照)。 【0011】 また、図5のアーム本体3の横断面図に於て、突条部17は、横断面山型形状となっているので、図9のように、カバー部材19を外嵌すれば、左右側方向にずれない構造となっている。 【0012】 また、上記アーム本体3はアルミダイキャスト製とするのが好ましい。アルミダイキャストとすれば小孔5a,5b,5cをダイキャスト成型と同時に形成できて好都合であり、且つ比較的軽量化できる。さらに強固なうえ、耐久性に優れる。 【0013】 図6の側面図と、図7の横断面図に於て、樹脂製内層部材2とすべり止め用外層(エラストマー)部材1を一体化したカバー部材19を示す。具体的に説明すると、樹脂製内層部材2は、アーム本体3の底壁面22に当接するように切欠部16に嵌着される嵌込み凹部18を有する横断面倒立略U字形に射出成形された薄い硬質合成樹脂で、長手方向に緩やかに湾曲状となっており、且つ嵌込み凹部18内に複数の差込小突起7a〜7cを有す。また、差込小突起7の外径は取付用小孔5の内径より、( 0.4〜 1.2mm)大きく設定され、差込小突起7を取付用小孔5に圧入状に差し込むことによって抜けない構造となっている。 【0014】 また、すべり止め用外層部材1は、横断面倒立略U字状であって、内層部材2の外面に被覆状に外嵌され、一体化されている。つまり、先に内層部材2を硬質合成樹脂にて成形し、次に、金型内にこの内層部材2を設置して、エラストマー又は軟質合成樹脂の材料を射出成形や圧縮成形等によって、一体化し、もってカバー部材19を形成する。言い換えると、内層部材2の外表面20に一体状に外層部材1が積層される。さらに図7の断面図に示すように、樹脂製内層部材2の両端が外方に折曲がった鍔部2a,2bを有すると共に、外層部材1の両端縁1a,1bがこの鍔部2a,2bに当接する。図6の側面図のとおり、長手方向に沿って、樹脂製内層部材2の鍔部2a,2bを見ることが出来る。従って、内層部材2と外層部材1の色彩(色相)を相違せしめて、意匠的な美しさを施すことも容易となる。 【0015】 図8の側面図と図9の横断面図に於て、樹脂製内層部材2の差込小突起7を上記アーム本体3の取付用小孔5に挿嵌して組み立てた状態を示す。樹脂製内層部材2の複数差込小突起7の径が上記アーム本体3の取付用小孔5より大きいので差込小突起7を取付用小孔5に圧入すれば抜けない。また、アーム本体3を握る外力が複数差込小突起7を取付用小孔5へ押込む方向へ働くので、分離しない合理的な構造となっている。 【0016】 なお、樹脂製内層部材2の複数の差込小突起7をアーム本体3の取付用小孔5に挿嵌した後に、該差込小突起7の先端を外圧力を加えて、又は熱圧でつぶして、膨出状としてさらに抜けにくい構造としてもよい。 【0017】 また、本発明は上述の実施の形態に限定されず、例えば、すべり止め用外層部材1と樹脂製内層部材2が、両アーム本体3,4共に取り付けられる構造とするのも自由である。そして、剪定鋏の他に、各種の(園芸用作業工具を含む)農工具の握り部に適用自由である。 【0018】 【発明の効果】 本発明は上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。 【0019】 (請求項1又は2によれば)樹脂製内層部材2とすべり止め用外層部材1が一体化された構造であるのでアーム本体3に比較的軟かいすべり止め用外層部材1であっても強固に取り付けることが可能となる。また、複数の差込小突起7a〜7cを該アーム本体3の取付用小孔5a〜5cに差し込む構造なのでアーム本体3への取付作業が迅速に且つ容易に出来、離脱しない方向に握る外力が加わるので、長い使用期間に対して長寿命である。また、握り部の外表面側に硬度の低いすべり止め用外層部材1を使用することで、握り易い形状に加工し易くなり、また(すべり止め用外層部材1をアーム本体3の周囲全体に被せていないため)握り部が不要に太くならないので繊細な鋏の使用が可能となる。また、握り部を側面から見た場合に内層部材2と外層部材1を2色の色分けとすることも容易で、意匠的な変化を出し易く、デザインの自由度が広がる。 (請求項2によれば)カバー部材19が幅方向に位置づれせず、長寿命である。 (請求項3によれば)カバー部材19を外嵌したとき、アーム本体3の基端側3aと先端側3bに於て、確実に位置が規制できて一層長寿命となる。 (請求項4によれば)アーム本体3をアルミダイキャストにすることで製作が容易になり、例えば取付用小孔5を成型と同時に形成でき、また軽量化することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の一形態である握り部を備えた剪定鋏の側面図である。 【図2】すべり止め用外層部材と樹脂製内層部材を取り付ける前のアーム本体の側面図である。 【図3】すべり止め用外層部材と樹脂製内層部材を取り付ける前のアーム本体の平面図である。 【図4】すべり止め用外層部材と樹脂製内層部材を取り付ける前のアーム本体の底面図である。 【図5】図4におけるA−A断面図である。 【図6】すべり止め用外層部材と樹脂製内層部材を一体成形して組み立てたカバー部材の側面図である。 【図7】図6のB−B断面図である。 【図8】カバー部材をアーム本体に嵌着した側面図である。 【図9】図8のC−C断面図である。 【符号の説明】 1 すべり止め用外層部材 2 樹脂製内層部材 3 アーム本体 3a 基端側 3b 先端側 5 取付用小孔 7 差込小突起 16 切欠部 17 突条部 18 嵌込み凹部 19 カバー部材 19a 基端部 19b 先端部 22 底壁面 23 引っ掛かり部 24 引っ掛かり部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000247993 【氏名又は名称】有限会社岸本農工具製作所
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| 【出願日】 |
平成14年8月28日(2002.8.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080746 【弁理士】 【氏名又は名称】中谷 武嗣
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| 【公開番号】 |
特開2004−81135(P2004−81135A) |
| 【公開日】 |
平成16年3月18日(2004.3.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−248596(P2002−248596) |
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