| 【発明の名称】 |
植樹安定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】野村 博行
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹木の根鉢の底部ほぼ中央部に位置する台座部から放射方向にアームを延設した植樹安定装置において、 前記アーム5は、節部6と溝部7を長手方向に交互に配置した剛性の長尺部材により構成され、 台座部を囲んでループ状に構成されたベルト等から成る保持条片11をアーム5の下側に配置し、該保持条片11により、アームの下側に位置する係止部11aと、相互に隣り合うアームの間に位置する保持部11bとを構成せしめ、 樹木を囲んでループ状に構成されたベルト等から成る締結条片12を根鉢の上部に配置すると共に、該締結条片の一部に、該緊締条片のループを縮小可能とする緊締手段14を設けた構成とされ、 根鉢を抱持するように起立せしめた保持条片11の保持部11bに締結条片12を挿通係止せしめた状態で、緊締手段14を介して締結条片12のループを縮小せしめることにより保持条片11を緊締せしめ、保持条片11の保持部11bを根鉢の表面に圧接せしめると共に、保持条片11の係止部11aをアーム5の溝部7に係止するように構成して成ることを特徴とする植樹安定装置。 【請求項2】 樹木の根鉢の底部に配置される台座部から放射方向にアームを延設し、該アームに搭載した支持部材により根鉢を底部から側部にかけて支持すると共に、該支持部材に連結したベルト等から成る牽引条片を根鉢の上部に掛け渡して締結せしめる植樹安定装置において、 前記アーム5は、節部6と溝部7を長手方向に交互に配置した剛性の長尺部材により構成され、 前記支持部材19は、アームの下側に遊動自在に配置された回動支点を構成する枢軸部20と、該枢軸部よりもアームの中心方向内側に偏位してアームの上側に遊動自在に配置された挟持部27と、該枢軸部よりもアームの延長方向外側に偏位してアームの上側に配置された起伏部26と、該起伏部の起伏端近傍部に設けられた連結環23とを備えた構成とされており、 支持部材19の連結環23に連結した牽引条片33を根鉢の上部において締結することにより起伏部26を牽引せしめ、枢軸部20を支点として起伏部26を起立せしめたとき、枢軸部20がアームの下面に圧接せしめられると共に挟持部27がアームの上面に圧接せしめられ、枢軸部20と挟持部27の少なくとも一方をアーム5の溝部7に係止するように構成して成ることを特徴とする植樹安定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、植樹に際して樹木を安定保持せしめるために使用する植樹安定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、樹木を植付ける際には、強風等に耐え得るようにするため、掘削した植付け穴の底部に植樹安定装置を設置し、その上に樹木の根鉢を載置すると共に、根鉢を植樹安定装置に縛りつけ、その後に、植付け穴を埋め戻すことが行われている。 【0003】 このような植樹安定装置は、種々のものが公知であり、通常、枠組形成された金属製のアームの上に根鉢を載置した状態で、アームに係止した係止環にベルト等の緊締条片を連結すると共に根鉢の肩部に掛け渡し、これにより根鉢をアームに縛りつけている。 【0004】 一般的に、係止環は、アームに外挿せしめられる矩形枠状の環状金具により構成されており、ベルト等の緊締条片を該環状金具に挿通せしめると共に根鉢の肩部に掛け渡し、ウインチ等の締結手段により締結し、根鉢をアームに縛りつけている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 従来技術の場合、アームは金属製の丸パイプ又は角パイプにより形成され、係止環はアームに遊動自在に外挿される環状金具から構成されている。従って、環状金具は、アームの長手方向に対して自由に移動可能であり、これにより、根鉢が大小寸法を相違しても対応容易となるように構成されている。 【0006】 そこで、根鉢をアームに縛りつけるに際し、根鉢をアームに載置した状態で、環状金具を根鉢の大きさに応じた位置に来るようにアーム上で移動させた後、ベルト等の緊締条片を環状金具に挿通せしめ、根鉢の上部において締結すれば、緊締条片により環状金具が上向きに牽引されつつアームの周面に係止される。 【0007】 然しながら、緊締条片を締結したとき、全ての環状金具が必ずしもアームに対して、所望の姿勢で所望の位置に固定されるとは限らない。即ち、環状金具がアームの長手方向に対して所望の位置よりも位置ずれしていたり、直立姿勢でなく捻じれた姿勢とされている場合でも、緊締条片の締結により環状金具を牽引すると、環状金具は、アームに圧接せしめられ、一応、固定される。 【0008】 ところが、このような場合、植樹を終えた後に、環状金具がアームの長手方向に移動する虞れがあり、もしも、環状金具が僅かでも移動すると、折角締結したはずの緊締条片が弛んでしまい、植樹安定装置の本来の役割を果たさないという問題がある。 【0009】 【課題を解決するための手段】 本発明は、上記の問題点に鑑み、節部と溝部を交互に配置した剛性の長尺部材によりアームを構成することにより、上記課題を解決した植樹安定装置を提供するものである。 【0010】 そこで、本発明が第一の手段として構成したところは、樹木の根鉢の底部ほぼ中央部に位置する台座部から放射方向にアームを延設した植樹安定装置において、前記アームは、節部と溝部を長手方向に交互に配置した剛性の長尺部材により構成され、台座部を囲んでループ状に構成されたベルト等から成る保持条片をアームの下側に配置し、該保持条片により、アームの下側に位置する係止部と、相互に隣り合うアームの間に位置する保持部とを構成せしめ、樹木を囲んでループ状に構成されたベルト等から成る締結条片を根鉢の上部に配置すると共に、該締結条片の一部に、該緊締条片のループを縮小可能とする緊締手段を設けた構成とされ、根鉢を抱持するように起立せしめた保持条片の保持部に締結条片を挿通係止せしめた状態で、緊締手段を介して締結条片のループを縮小せしめることにより保持条片を緊締せしめ、保持条片の保持部を根鉢の表面に圧接せしめると共に、保持条片の係止部をアームの溝部に係止するように構成して成る点にある。 【0011】 また、本発明が第二の手段として構成したところは、樹木の根鉢の底部に配置される台座部から放射方向にアームを延設し、該アームに搭載した支持部材により根鉢を底部から側部にかけて支持すると共に、該支持部材に連結したベルト等から成る牽引条片を根鉢の上部に掛け渡して締結せしめる植樹安定装置において、前記アームは、節部と溝部を長手方向に交互に配置した剛性の長尺部材により構成され、前記支持部材は、アームの下側に遊動自在に配置された回動支点を構成する枢軸部と、該枢軸部よりもアームの中心方向内側に偏位してアームの上側に遊動自在に配置された挟持部と、該枢軸部よりもアームの延長方向外側に偏位してアームの上側に配置された起伏部と、該起伏部の起伏端近傍部に設けられた連結環とを備えた構成とされており、支持部材の連結環に連結した牽引条片を根鉢の上部において締結することにより起伏部を牽引せしめ、枢軸部を支点として起伏部を起立せしめたとき、枢軸部がアームの下面に圧接せしめられると共に挟持部がアームの上面に圧接せしめられ、枢軸部と挟持部の少なくとも一方をアームの溝部に係止するように構成して成る点にある。 【0012】 【発明の実施の形態】 以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。 【0013】 (第1実施形態) 図1及び図2は、本発明に係る植樹安定装置の第1実施形態を示している。 【0014】 図1に示すように、植樹安定装置は、樹木1の根鉢2の底部ほぼ中央部に位置する座板3により形成された台座部4から放射方向にアーム5を延設することにより構成されている。図例の場合、正方形等の矩形の座板3に対して、2本1組の棒材5a、5bから成るアーム5を溶接等により固着すると共に4方に向けて延設せしめているが、座板3を省略し、アーム5を井桁状に枠組みすることにより中央部に台座部4を構成しても良い。 【0015】 各アーム5を構成する棒材5a、5bは、それぞれ節部6と溝部7を長手方向に交互に配置した剛性の長尺部材により構成されており、例えば、異径鋼棒により形成することができる。 【0016】 各アーム5の延長端部には、安定板8が着脱自在に取付けられている。安定板8は、取付座9を介して一対のスリーブ10、10を溶接等により固着しており、アーム5における棒材5a、5bの自由端をスリーブ10、10に挿脱自在に挿入すると共に、図示省略したセットボルト等の固定手段により固定される。 【0017】 このように構成されたアーム5に対して根鉢2を縛りつけ固定するためには、保持条片11と締結条片12が使用される。 【0018】 保持条片11は、図1に示すように、例えば、ポリエステルベルト等の帯状又はテープ状の柔軟且つ強靱なベルトから形成され、連結具12によりエンドレスのループ状に構成される。連結具13は、ベルト用バックル等の環状金具から成り、保持条片11のループ径を調節自在として固定する。 【0019】 締結条片12は、図2に示すように、例えば、ポリエステルベルト等の帯状又はテープ状の柔軟且つ強靱なベルトから形成され、緊締手段14によりエンドレスのループ状に構成される。緊締手段14は、締結条片12のループを縮小可能とするものであり、ベルト用バックル等の環状金具により構成しても良いが、ウインチ等の強力な締結機構を備えていることが好ましい。 【0020】 そこで、図1に示すように、ループ状の保持条片11を台座部4を囲むようにしてそれぞれのアーム5の下側に配置する。これにより、保持条片11は、各アーム5の下側に位置する係止部11aと、相互に隣り合うアーム5、5の間に位置する保持部11bを構成する。 【0021】 この状態で、図1に鎖線で示すように、樹木の根鉢2を台座部4を含んでアーム5の上に載置した後、図2に示すように、保持条片11の保持部11bを根鉢2を抱持するようにして起立せしめる。このようにして起立された各保持部11bに対して、締結条片12を挿通せしめると共に、締結条片12の両端を緊締手段14によりループ状に連結する。 【0022】 引き続いて、緊締手段14を介して締結条片12のループを縮小するように締結すると、保持部11bを上向きに強く牽引することにより、保持条片11が根鉢2の周面に圧接せしめられ、同時に根鉢2がアーム5に対して強く縛りつけられる。 【0023】 この際、保持条片11の係止部11aは、アーム5(棒材5a、5b)の溝部7に食い込み、溝部7を挟んで配置された節部6に係止される。従って、締結中及び締結後の何れにおいても、保持条片11の係止部11aは、アーム5の長手方向に移動する虞れは全くない。 【0024】 (第2実施形態) 図3ないし図6は、本発明に係る植樹安定装置の第2実施形態を示しているが、台座部4及びアーム5の構成は、上記の第1実施形態と同様であるから、同一構成部分には同一符号を記載し、上記の説明を援用する。 【0025】 台座部4を構成する座板3の中央には孔15が設けられており、該孔15を介してほぼL形に形成されたアンカー16を土中に打ち込み自在となるように構成されている。尚、アンカー16は、異径鋼棒により形成することが好ましく、軸方向に対して交互に節部17と溝部18を配置し、先端(下端)に尖鋭部19を形成している。 【0026】 各アーム5には、根鉢2を底部から側部にかけて支持するための支持部材19が搭載されている。 【0027】 図4に示すように、支持部材19は、枢軸部20を備えた枠部材21と、該枠部材21に対して前記枢軸20と平行な連結軸22を介して回動自在に連結された連結環23と、枠部材21と連結環23の間に架設された湾曲部材24とから構成されている。 【0028】 図7に示すように、枠部材21は、枢軸部20をアーム5の下側を横断し且つアーム5の長手方向に遊動自在に配置しており、該枢軸部20の左右両端部から、アーム5の中心方向内側に向けてアーム5の上方に延びる受部25と、アームの延長方向外側に延びる起伏部26とを備え、受部25と起伏部26を相互に上向きに屈折せしめた構成とされている。左右一対の受部25、25には挟持部27が架設されており、該挟持部27は、枢軸部20よりもアーム5の中心方向内側に位置してアーム5の上側に遊動自在に配置されている。また、左右一対の起伏部26、26には連結軸22の内軸28が架設されており、該内軸28と枢軸部20の間に位置して支持軸29が平行に架設されている。 【0029】 連結環23は、枠部材21における前記内軸28に回転自在に外挿された筒状の連結軸22に溶接等により固着された矩形枠体を構成し、連結軸22よりも上方位置に梯子状の横架材30を架設することにより、最上位に後述する牽引索条を連結するための連結部31を形成している。 【0030】 湾曲部材24は、先端を枠部材21の挟持部27に溶接等により固着され、該固着個所から凹曲しながら連結環23の横架材30に向けて延びる複数の受杆32を構成し、受杆32の上端を相互に連結することによりほぼ門形に形成されている。尚、受杆32は、弾性変形可能なスプリング鋼により形成することが好ましい。 【0031】 支持部材19は、図5(A)及び図5(B)に示すように、枢軸部20をアーム5の下側に位置せしめ、挟持部27及び支持軸29をアーム5の上側に位置せしめられており、枠部材21をアーム5の長手方向に移動自在とされている。従って、支持部材19の位置は、自由に調整可能である。 【0032】 支持部材19をアーム5の所定位置に設置した状態で、根鉢2を載置すると、内側に向けて上向き傾斜姿勢とされていた枠部材21の受部25と、湾曲部材24の受杆32が、図5(B)に示すように、下向きに回動せしめられる。このとき、挟持部27と枢軸部20がアーム5の上面と下面に圧接されアーム5を上下からクランプするので、支持部材19の摺動が阻止される。特に、枠部材21の挟持部27と枢軸部20は、アーム5(棒材5a、5b)の溝部7に嵌合することにより係止される構成のため、支持部材19をアーム5の長手方向に移動不能となるように固定する。尚、図例の場合、挟持部27と枢軸部20の両者がそれぞれ溝部7に嵌合せしめられる構成としているが、挟持部27と枢軸部20の何れか一方が溝部7に嵌合するように構成しておけば良い。 【0033】 そこで、図5(B)及び図6に示すように、ポリエステルベルト等の帯状又はテープ状の柔軟且つ強靱なベルトから形成された牽引条片33を連結環23の連結部31に挿通せしめると共に、根鉢2の上部に設けたループ状の締結条片12aに連結し、ウインチ等の緊締手段14aで締結条片12aを締結することにより、牽引条片33を引き上げると、連結環23が連結軸22を介して回動起立しつつ、湾曲部材24を更に凹曲せしめるように弾性変形せしめ、根鉢2の底面から側面にかけて沿うように湾曲せしめられた湾曲部材24により根鉢2を好適に保持する。 【0034】 この状態で、弾性変形された湾曲部材24は、復元力を蓄積しているので、そのスプリング力により牽引条片33を緊締状態に保持する。 【0035】 【発明の効果】 本発明によれば、アーム5が節部6と溝部7を長手方向に交互に配置した剛性の長尺部材により形成されているので、従来技術のように、根鉢を縛りつけた条片が植樹の後に弛んでしまう虞れはなく、植樹安定装置の機能を確実に果たすことができる。 【0036】 即ち、請求項1に記載の本発明によれば、根鉢2を抱持締結した保持条片11の係止部11aがアーム5の溝部7に食い込み、溝部7を挟んで配置された節部6に係止されるので、締結中及び締結後の何れにおいても、係止部11aをアーム5の長手方向に移動せしめる虞れがなく、これにより保持条片11の弛み発生を好適に阻止することができる。 【0037】 また、請求項2に記載の本発明によれば、アーム5を上下からクランプする支持部材19の枢軸部20と挟持部27の少なくとも一方がアーム5の溝部7に嵌合係止し、支持部材19をアーム5の長手方向に対して移動不能に固定するので、締結した牽引条片24aが後に弛む虞れはないという効果がある。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施形態の全体を示す斜視図である。 【図2】第1実施形態の作用を示す斜視図である。 【図3】本発明の第2実施形態を一部破断して示す斜視図である。 【図4】第2実施形態の要部を拡大して示す斜視図である。 【図5】第2実施形態の作用を示しており、(A)は根鉢を載置する前の状態を断面にて示す側面図、(B)は根鉢を載置した状態を断面にて示す側面図である。 【図6】植付け孔の内部において第2実施形態により根鉢を締結した状態を示す断面図である。 【符号の説明】 2 根鉢 4 台座部 5 アーム 5a、5b 棒材 6 節部 7 溝部 11 保持条片 11a 係止部 11b 保持部 12、12a 締結条片 14、14a 緊締手段 19 支持部材 20 枢軸部 21 枠部材 22 連結軸 23 連結環 24 湾曲部材 27 挟持部 33 牽引条片
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| 【出願人】 |
【識別番号】595062414 【氏名又は名称】野村 博行
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| 【出願日】 |
平成14年8月5日(2002.8.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077791 【弁理士】 【氏名又は名称】中野 収二
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| 【公開番号】 |
特開2004−65057(P2004−65057A) |
| 【公開日】 |
平成16年3月4日(2004.3.4) |
| 【出願番号】 |
特願2002−226816(P2002−226816) |
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