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【発明の名称】 空気浄化機能を有する植木スタンド及びその植木鉢
【発明者】 【氏名】水越 裕治

【氏名】山口 俊雄

【氏名】ビリー C.ウォルバートン

【要約】 【課題】植物の根を保持する土壌中に空気を通過させて浄化する植木スタンド及びこれに用いる植木鉢に関し、植木鉢の交換が容易で、空気流量を大きくすることができ、保守管理も容易な上記植木スタンドを提供する。

【解決手段】底部に水を貯留する水容器21と、この水容器内に挿入される植木鉢1と、水容器21と植木鉢1との間の上部空間15の空気を吸引するファン25とを備え、植木鉢1は、その外壁より低い高さで植木鉢1内を植栽部と通気部とに区画する通気性を有しない隔壁と、この隔壁の上縁より低くかつ水容器21の水位より高い位置で通気部と上部空間15とを連通する通気孔と、水容器21の水位より低い位置で植栽部及び通気部と水容器21の底部とを連通する通水孔とを備えている。複数の植木鉢を並べることにより、分煙パーティションや喫煙スタンドを構成できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部に水を貯留する水容器(21)と、この水容器の上面開口を閉鎖した状態で当該水容器内に挿入される植木鉢(1)と、水容器(21)と植木鉢(1)との間に形成される上部空間(15)の空気を吸引するファン(25)とを備え、前記植木鉢(1)は、その外壁(2)より低い高さで当該植木鉢内を植栽部(4)と通気部(5)とに区画する通気性を有しない隔壁(6)と、この隔壁の上縁より低くかつ水容器(21)に貯留される水の水位より高い位置で前記通気部(5)と上部空間(15)とを連通する通気孔(8a)と、水容器に貯留された水の水位より低い位置で前記植栽部(4)及び通気部(5)と水容器(21)の底部とを連通する通水孔(7,7a,8b)とを備えている、空気浄化機能を有する植木スタンド。
【請求項2】
底部に水を収容する水容器(21)と、水容器に収容された水に底部を浸漬した状態でかつ水容器の上部開口を閉鎖した状態で当該水容器に支持される植木鉢(1)と、水容器の上部空間(15)に連通されたファン(25)とを備え、前記植木鉢は、その内部を植栽部(4)と通気部(5)とに区画する通気性を有しない隔壁(6)と、水容器(21)に収容された水の水面下で植栽部(4)と水容器(21)の底部とを連通する通水孔(7)と、前記水面下で植栽部(4)と通気部(5)とを連通する通水孔(7,7a,8b)と、水容器(21)に収容された水の水面の直上の位置に形成されて通気部(5)と水容器の上部空間(15)とを連通する通気孔(8a)とを備えており、前記通水孔及び通気孔は、植木鉢内の土壌の漏出を防止する防護手段を備え、植木鉢(1)の前記植栽部(4)及び通気部(5)に土壌が充填されることを特徴とする、空気浄化機能を有する植木スタンド。
【請求項3】
外壁(2)より低い高さで当該植木鉢内を中心の植栽部(4)と周辺の通気部(5)とに区画する通気性を有しない隔壁(6)と、この隔壁の上縁より低い位置で前記外壁を貫通している通気孔(8a)と、この通気孔より低い位置で鉢の底板(3)、前記隔壁底部及び/又は前記外壁底部を貫通して前記植栽部(4)及び通気部(5)と鉢外とを連通している通水孔(7,7a,8b)とを備えている、空気浄化機能を有する植木スタンド用の植木鉢。
【請求項4】
内部を植栽部(4)と通気部(5)とに区画する通気性を有しない隔壁(6)と、植栽部(4)の底板(3)を貫通する通水孔(7)と、鉢底部で前記植栽部(4)と通気部(5)とを連通する通水孔(7,7a,8b)と、これらの通水孔より高い位置で通気部(5)と鉢外とを連通する通気孔(8a)とを備えており、植木鉢(1)の前記植栽部(4)及び通気部(5)に土壌が充填されることを特徴とする、空気浄化機能を有する植木スタンド用の植木鉢。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気浄化機能を有する植木スタンド、すなわち植物の根を保持する天然又は人工の土壌中に空気を通過させることにより、当該空気を浄化する植木スタンド、及びこれに用いる交換可能な植木鉢に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ある種の植物を植えた土壌中に増殖する微生物が、空気中の毒素を分解ないし破壊することが知られており、これを利用して室内空気を浄化する植木スタンドが提案されている。例えば特開2000−166388号公報で提案されているものは、植木鉢51と、これを収容する水容器52と、植木鉢51の土壌中に空気を通過させるファン53とを備えている。植木鉢51は、底面に水孔54を備え、周壁上部の同一高さの位置に複数個の空気孔55を備えている。水容器52は、上面に植木鉢を挿入する開口を備え、挿入された植木鉢をその周囲及び底部に空間を備えた状態で支持する。ファン53の吸気管56の吸気口は、水容器52の上部に開口している。水容器52の上部には、挿入された植木鉢51の外周に接する内周縁ないし上縁を有するリング状の可撓性シール57が設けられている。
【0003】
前記植木スタンドにおいて、植物を植え込んだ植木鉢51を水容器52内に挿入し、植木鉢に水を注ぐと余分の水は水孔54から水容器52へと流出し、その水位は水位計58で確認できる。ファン53を回転させると、室内の空気が植木鉢の土壌の上面から吸引され、土壌内を通過して空気孔55を通り、水容器の上部及び吸気管56を経て、ファン53に吸引され、再び室内へと排出される。植木を交換するときは、植木鉢51を取り出して新たに植物を植えた植木鉢と交換するだけでよい。
【0004】
前記構造の植木スタンドは、設置スペースが小さく、植物の交換を簡単な作業で行うことが可能である。またこの公報に記載の植木スタンドは、植木鉢に植えられた植物を照明して光合成を促進し、かつファン53から室内に排出される空気を殺菌する光源(白熱灯)59を備えている。
【0005】
更にこの公報には、植木鉢51に入れた土壌が水孔54及び空気孔55からこぼれ落ちないようにする防護手段について記載されている。空気孔55の防護手段として、土壌が流出しないような小さな孔を多数設けること、網目構造のフィルターを取り付けること、空気孔の内側に庇状に遮蔽鍔を設けることが示されている。
【0006】
同様な植木スタンドが登録実用新案第3041734号公報に記載されている。この実用新案公報記載のものは、前記構造でいう水容器にも土壌が充填される点と、植木鉢の周囲及び底面全体に空気ないし水を通過させる透孔が設けられている点において、特開2000−166388号公報記載のものと異なっている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−166388号公報
【特許文献2】
登録実用新案第3041734号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開2000−166388号公報記載の植木スタンドの植木鉢に充填された土壌には、水容器52の底部に貯留した水が供給され、ファン53を運転したときに、図9に示すよう、空気が植木鉢の上面開口から土壌の隙間を通って空気孔55へと流れ、土壌を通過する際にこの土壌中の微生物により空気が浄化される。室内の空気の浄化を効果的に行うためには、土壌内を通過する空気の量を増やせばよいが、土壌内を空気が通過するときに、土壌中の水分を奪ってゆくので、多量の空気が流れると、植物の生育に必要な水分が土壌から奪われることになって、植物の生育を阻害し、植物を枯れ死させる。
【0009】
この問題を避けるためには、ファン53を間欠運転するなどして、土壌中の水分の過度な蒸散を防止するか、植物の根から離れた土壌の上方部分にのみ空気を通過させて、植物の根が伸びている部分の土壌が乾燥しないようにする。しかしこのような方法は、いずれも、土壌中の微生物による空気の浄化作用を低下させる。
【0010】
また、前記登録実用新案公報第3041734号公報記載のものは、植木鉢の周囲の水容器内にも土壌が充填されているため、植物を植木鉢と共に交換する際に、植木鉢周囲の土壌を掘り返す必要があり、植木鉢の周囲に土壌が充填されていないものに比べて植木鉢の交換作業が面倒である。
【0011】
この発明は、植木鉢周囲の土壌を掘り返すことなく植木鉢の交換が可能で、空気を浄化する微生物が多く生息する水分を多く含んだ土壌中を多量の空気を通過させることができ、従って空気の浄化を効果的に行うことができ、かつ継続的な空気の通過によっても植物を枯れ死させることがなく、保守管理も容易な空気浄化機能を有する植木スタンドを得ることを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した請求項1の発明に係る空気浄化機能を有する植木スタンドは、底部に水を貯留する水容器21と、この水容器の上面開口を閉鎖した状態で当該水容器内に挿入される植木鉢1と、水容器21と植木鉢1との間に形成される上部空間15の空気を吸引するファン25とを備え、前記植木鉢1は、その外壁2より低い高さで当該植木鉢内を植栽部4と通気部5とに区画する通気性を有しない隔壁6と、この隔壁の上縁より低くかつ水容器21に貯留される水の水位より高い位置で前記通気部5と上部空間15とを連通する通気孔8aと、水容器に貯留された水の水位より低い位置で前記植栽部4及び通気部5と水容器21の底部とを連通する通水孔7、7a、8bとを備えている。
【0013】
また請求項2の発明に係る空気浄化機能を有する植木スタンドは、底部に水を収容する水容器21と、水容器に収容された水に底部を浸漬した状態でかつ水容器の上部開口を閉鎖した状態で当該水容器に支持される植木鉢1と、水容器の上部空間15に連通されたファン25とを備え、前記植木鉢は、その内部を植栽部4と通気部5とに区画する通気性を有しない隔壁6と、水容器21に収容された水の水面下で植栽部4と水容器21の底部とを連通する通水孔7と、前記水面下で植栽部4と通気部5とを連通する通水孔7、7a、8bと、水容器21に収容された水の水面の直上の位置に形成されて通気部5と水容器の上部空間15とを連通する通気孔8aとを備えており、前記通水孔及び通気孔は、植木鉢内の土壌の漏出を防止する防護手段を備え、植木鉢1の前記植栽部4及び通気部5に土壌が充填されることを特徴とするものである。
【0014】
上記のこの発明の植木スタンドに用いられる請求項3の植木鉢は、外壁2より低い高さで当該植木鉢内を中心の植栽部4と周辺の通気部5とに区画する通気性を有しない隔壁6と、この隔壁の上縁より低い位置で前記外壁を貫通している通気孔8aと、この通気孔より低い位置で鉢の底板3、前記隔壁底部及び/又は前記外壁底部を貫通して前記植栽部4及び通気部5と鉢外とを連通している通水孔7、7a、8bとを備えている。
【0015】
また請求項4の発明に係る植木鉢は、内部を植栽部4と通気部5とに区画する通気性を有しない隔壁6と、植栽部4の底板3を貫通する通水孔7と、鉢底部で前記植栽部4と通気部5とを連通する通水孔7、7a、8bと、これらの通水孔より高い位置で通気部5と鉢外とを連通する通気孔8aとを備えており、植木鉢1の前記植栽部4及び通気部5に土壌が充填されることを特徴とするものである。
【0016】
前記構造の植木鉢の通水孔7、7a、8bは、隔壁6の底部に設けること、植栽部4及び通気部5の底面に設けること、植栽部の底面及び通気部の側壁底部に設けることが可能であり、これらを重複又は組合せて設けることが可能である。通気孔8aは、外壁の下方部分に上下方向のスリット状にして、または上下左右に分散する多数の小孔として設けるのが好ましい。このように設けられたスリットないし小孔は、水容器に収容した水の水面下のものが通水孔となり、水面上のものが通気孔となる。隔壁6の高さは、植木鉢に土壌を充填したときに、隔壁が土壌の上面に現れないように外壁2より低い高さとするのが好ましい。
【0017】
地上の植物が根を張る土壌には、水と空気とが保持されていることが必要である。一般的な地上植物は、根が水没された状態で長時間保持されると、根腐れを起して枯れてしまう。底部を水に浸漬した植木鉢の土壌中には、毛管現象によって吸い上げられた水が空気と共に保持された状態となっている。このような状態で水と空気とを保持している土壌に空気を通過させると、水が蒸散して土壌の含水率が低下し、植物の根は十分な水を吸収することができない。
【0018】
この発明の植木スタンドでは、ファン25を運転して室内の空気を植木鉢1の土壌中に通過させたとき、当該空気は隔壁6で区画された植木鉢の中央部ないし植栽部を通過しないため、植物の根が伸びている中央部ないし植栽部の土壌中の水が通過空気によって持ち去られることがなく、大量の空気を常時通過させても土壌の乾燥によって植物が枯れ死することがない。
【0019】
一方、中央部ないし植栽部で生成された有機物や繁殖した微生物は、水中を拡散して周辺部ないし通気部の土壌中でも活動する。通気部の水面より上方の土壌は、通過空気によって水分が次々と持ち去られ、毛管現象によって新たな水が土壌中に上昇してくる。この作用により周辺部ないし通気部を通過する空気は、土壌中の微生物の作用を常に受けることとなり、効果的な空気の浄化作用が得られる。
【0020】
空気はできるだけ水面近くの土壌中を通過させるのが好ましく、従って通気孔8aは水容器21に収容した水の水面の直上部に開口させるのが望ましい。この水面は給水と蒸散の繰返しによって上下するので、外壁2の下方部に上下方向のスリットや上下左右に分散する小孔を設けておけば、これらのものの水面上のものが通気孔として働くので、水面が上下した場合にも最も好ましい通気状態が得られる。
【0021】
なお、隔壁6の高さは、植木鉢1に充填した土壌の表面に現れない高さとするのが好ましく、また有機物や微生物の円滑な移動のためには、通水孔を隔壁6の底部に設けるのが好ましいと考えられる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、この発明の植木鉢の一実施例を示した図で、図1は縦断面図、図2は植栽状態と土壌中の空気の流れを模式的に示す説明図である。図の植木鉢1は、緩い円錐状の外壁2と、この外壁と一体の底板3とを備え、内部に鉢内を中心の植栽部4と周辺の通気部5とに区画する円筒型の隔壁6が設けられている。植栽部4の底板には、多数の通水孔7が設けられており、外壁2の下部には、多数の上下方向のスリット8が設けられている。このスリット8は、後述する水容器に収容される水の水面の上下に延びるように設けられており、その水面上の部分が通気孔8aとなり、水面下の部分が通水孔8bとなる。隔壁6は、通気性を備えていないが、前記水の水面下となる部分に通水孔7aを設けておくのが好ましい。
【0023】
外壁2の上部には、後述する水容器の蓋9に係合し、また鉢を取り出すときの手掛けとなる外フランジ10が一体に設けられている。また、外壁2の底部に複数の脚部11が一体に形成されている。この脚部11は、植木鉢1内に植物を植付けるときに、この発明の植木鉢を一般の植木鉢と同様に取り扱う際に有効である。
【0024】
この植木鉢には、図2に示すように、植栽する植物12の根13を隔壁6の内側の植栽部4の土壌内に伸びるようにし、通気部5は植木鉢に充填した土壌14の上面からスリット8へと流れる空気の通過領域となっている。
【0025】
図3及び図4は、この発明の植木スタンドの第1実施例を示した図で、図3は内部を透視して示した斜視図、図4は縦断面図である。植木スタンドの外箱20は、上段の水容器21と下段の基台22とで構成されており、水容器21は基台22の上に積み重ねられた状態で設置されている。基台22は、隔壁19によって上部の空気室23と下部の機械室24とに区画されている。
【0026】
機械室24にはファン25が設置されており、その吸気口は隔壁19を貫通して空気室23に開口している。基台22の外壁には多数のスリット状の排気口26が設けられており、図には示してないが、その内側に除塵用の円筒形のフィルタが嵌挿されている。
【0027】
基台22の外壁には、ファン25の運転停止を行うスイッチ27が取付けられている。また空気室23の底部1箇所には、空気室23内で結露した水を除去するための水抜き孔28が設けられており、この水抜き孔にドレンパイプ29が接続されている。
【0028】
水容器21が基台22上に積み重ねられると、その底板32が基台22の上面を閉鎖して密閉された空気室23が形成される。底板32の外周側4箇所に水容器21内の上部で開口する空気パイプ30が立設されている。水容器21の外壁下方部分には、透明板を嵌め込んだ上下方向に細長い水位窓31が設けられており、この水位窓には最高水位と最低水位とを示す指示線が刻設されている。
【0029】
水容器21の上面開口には、リング状の蓋9が嵌合され、このリング状の蓋9に外フランジ10を引っかけた状態で図1、2で説明した植木鉢1が水容器21内に挿入される。図3、4には示してないが、この植木鉢1には図2で示した態様で土壌を充填して、根の部分に空気浄化作用を有する微生物を繁殖させる種類の植物が植付けられている。
【0030】
水容器21に装填した植木鉢に水を注ぐと、土壌を通過した水が通水孔7及びスリット8を通して水容器内へと流れ、所定量の水が水容器21の底部に溜まる。水位窓31の指示線は、最低水位となったときにも植木鉢1内の土壌の底部が水容器21内に溜まった水に浸漬され、かつ最高水位になったときに、植木鉢1の外壁のスリット8がその水面上に十分な面積で開口するレベルで設けてある。また、この最高水位は植木鉢1に植生した植物の根に根腐れを起すことのない高さに設定されなければならない。
【0031】
前記構造の植木スタンドを室内に設置し、ファン25を運転すると、室内の空気は植木鉢の土壌の上面から土壌内へ吸込まれ、スリット8の上半部8aを通り、水容器21の水面上の上部空間15から空気パイプ30へと吸込まれ、空気室23を通ってファン25を通過して基台のスリット26から再び室内へと排出される。空気が植木鉢の土壌14を通過する際に、この土壌中に繁殖したバクテリアによって空気中に含まれる毒素が除かれ、室内の空気が浄化される。水容器21内の水の水位が低下したら、植木鉢1の上から水を注いで補給する。
【0032】
図5及び図6は、この発明の植木スタンドの第2実施例を示した図である。この第2実施例のものは、水容器21を平面角丸四角形状のものとし、その側面一箇所にファン25を収容した機械室24を取り付けた構造である。植木鉢1の構造や植木鉢1と水容器21内の水の水位との関係は、第1実施例で説明した通りであり、水容器21内の水位を水位窓31で視認できるようにしてある点も第1実施例と同様である。
【0033】
図6に示すように、水容器21の側壁一箇所には、ファン25の吸気口を挿し込むための開口33が設けられており、機械室24は水容器21にビス止めした状態で装着される。機械室のカバー34にはスリット状の排気口35が設けられており、その内側に殺菌用の紫外線ランプ36が装着されている。なお、図には示してないが、ファン25の運転停止スイッチや紫外線ランプ36のオンオフスイッチが機械室のカバー34に取り付けた操作盤に設けられている。
【0034】
この第2実施例の植木スタンドにおいても、ファン25を回転させることにより、この植木スタンドを設置した室内の空気が植木鉢1に充填した土壌の上面から土壌中に吸入され、通気孔8aを通って水容器の上部空間15からファン25を通って排気口35から再び室内へと排出される。排出空気は、植木鉢の土壌を通過する際に微生物による浄化作用を受け、更に殺菌灯36を点燈しておくことにより、空気の殺菌も行われる。
【0035】
この発明の植木スタンドは、禁煙フロアに設けた喫煙可能な応接室を区画するパーティーションや喫煙コーナーの分煙器(喫煙テーブル)として用いることができる。このような場合には、図7、8に示すように、平面矩形の外箱20の上部に形成した水容器21に複数の植木鉢1を並べて装着する構造が適している。図7は、分煙用のパーティーションとして用いた例で、上記第1実施例の植木スタンドと略同一の構造である。この例では、平面矩形の水容器21に3個の植木鉢1を一列に配置しており、これらの植木鉢の土壌に空気を通過させるためのファン25を2台設けている。また、この例では、機械室24の下部に排気室38を設け、この排気室に第2実施例に設けたと同様な殺菌用の紫外線ランプ36を設けると共に、外箱側面に設けた矩形の排気口35部分に排気空気中に残存する臭いを吸着するための活性炭フィルタ39を設置している。装置の構造及び機能は、第1実施例と同様であり、水容器の上部室15の空気を吸引する空気パイプ30の下端が空気室23に開口して当該空気室の底部には溝状のドレンガイド40が設けられている。空気室23の空気は、機械室24に設けたファン25に吸い込まれ、その吐出空気は排気ダクト41を通って排気室38に導かれる。排気室に排出された空気は紫外線ランプ36で殺菌され、更に活性炭フィルタ39で脱臭されて排気口35から室内に排出される。植木鉢1の構造は、図1に示した構造と同じである。
【0036】
このようなパーティーションを禁煙フロアに設けた喫煙可能な応接コーナーや喫煙コーナーの境界を区切るように設置すれば、当該コーナーで発生する煙草の煙が植木鉢1の土壌中に吸引されて浄化され、更に活性炭フィルタ39で脱臭されて室内に戻されるから、煙草の煙が禁煙フロアに拡散するのを防止でき、更に紫外線ランプ36による通過空気の殺菌作用も得られる。
【0037】
図7に示したような構造の植木スタンドの外箱20高さを高くし、その上部周囲に、図8に示すように灰皿42を設置したカウンタ43を取付けることにより、生きた植物の浄化作用を利用した喫煙コーナー用の分煙器を提供できる。
【0038】
上記のようにこの発明の植木スタンドを利用したパーティションや分煙器は、生きた植物の周囲に喫煙場所を提供するので、より快適で精神的な安らぎを喫煙者に与えることができる。そして、喫煙時に換気の必要がなくなるため、冷暖房のコスト低減が図れる。更に、喫煙時以外には、室内空気の浄化作用が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】植木鉢の実施例を示す断面図
【図2】植木鉢内の植物の根と流通空気の関係を示す説明図
【図3】植木スタンドの第1実施例の透視斜視図
【図4】第1実施例の植木スタンドの断面図
【図5】第2実施例の植木スタンドの斜視図
【図6】第2実施例の植木スタンドのファンの取付構造を示す分解斜視図
【図7】第3実施例の植木スタンドの縦断面図
【図8】第3実施例の植木スタンドを分煙カウンタとして用いる例を示す斜視図
【図9】従来構造の植木スタンドの一例を示す断面図
【符号の説明】
1 植木鉢
4 植栽部
5 通気部
6 隔壁
7,7a,8b 通水孔
15 上部空間
21 水容器
25 ファン
【出願人】 【識別番号】392019857
【氏名又は名称】株式会社アクトリー
【出願日】 平成14年11月28日(2002.11.28)
【代理人】 【識別番号】100078673
【弁理士】
【氏名又は名称】西 孝雄

【公開番号】 特開2004−49215(P2004−49215A)
【公開日】 平成16年2月19日(2004.2.19)
【出願番号】 特願2002−345737(P2002−345737)