| 【発明の名称】 |
植生用ブロックおよびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤木 英一 【住所又は居所】千葉県船橋市西浦3丁目9番2号 日本メサライト工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】植物の生育がよく、土砂の飛散のおそれのない屋上緑化に最適な植生用ブロックを実現する。
【解決手段】ガラス上鉱物を粉砕し、造粒し、焼成して得られた粒状物を篩分けし、粒径1〜5mmの範囲のものを平板状の型枠内に充填して、前記ガラス質鉱物の溶融点付近まで再度焼成してなる植生用ブロックで、適宜表面に溝状、あるいは孔状の切り込み部を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ガラス質鉱物を粉砕し、造粒し、焼成して得られた粒状物を篩分けし、粒径1〜5mmの範囲のものを平板状の型枠内に充填して、前記ガラス質鉱物の溶融点付近まで再度焼成してなる植生用ブロック。 【請求項2】 再度焼成する際、上面に化粧材を配置して融着させたことを特徴とする請求項1に記載の植生用ブロック。 【請求項3】 表面に溝状、あるいは孔状の切り込み部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の植生用ブロック。 【請求項4】 裏面に凹部を形成して保水材を充填したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の植生用ブロック。 【請求項5】 ガラス質鉱物を粉砕し、造粒し、焼成して得られた粒状物を篩分けし、粒径1〜5mmの範囲のものを平板状の型枠内に充填して、前記ガラス質鉱物の溶融点付近まで再度焼成することを特徴とする植生用ブロックの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、ガラス質鉱物を粉砕し、造粒し、焼成して得られた中間製品を金型に充填して再焼成して製造する植生用ブロックおよびその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】 近年、都市環境の改善等を目的としてビルの屋上を緑化する屋上緑化が提唱されている。マンションのヴェランダ等も同様である。しかしこのためにに植生ポットやプランター等を並べたり、土を盛って花壇等を設置すると、強風の際に土砂が周囲に飛散するという問題点がある。土砂の代わりに砂利を敷きつめることも可能ではあるが、玉砂利は入手が困難となっており、砕石では美感上問題がある。 【0003】 セメント系のものを固めて製造したブロックは、土砂の飛散はないが、セメントがアルカリ性であるため植物によっては生育しない。樹脂でブロックを製作しても、コスト的に高価であるばかりでなく、耐久性に問題がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は、このような従来の技術における問題点を解消し、土砂の飛散のおそれがなく、植物の生育のよい植生用ブロックを実現することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明の植生用ブロックは、ガラス質鉱物を粉砕し、造粒し、焼成して得られた粒状物を篩分けし、粒径1〜5mmの範囲のものを平板状の型枠内に充填して、前記ガラス質鉱物の溶融点付近まで再度焼成してなり、望ましくは再度焼成する際、上面に化粧材を配置して融着させるか、あるいは表面に溝状、あるいは孔状の切り込み部を形成した植生用ブロックであり、あるいはまた裏面に凹部を形成して保水材を充填したことを特徴とする前記の植生用ブロックである。 【0006】 また本発明の植生用ブロックの製造方法は、ガラス質鉱物を粉砕し、造粒し、焼成して得られた粒状物を篩分けし、粒径1〜5mmの範囲のものを平板状の型枠内に充填して、前記ガラス質鉱物の溶融点付近まで再度焼成することを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】 本発明の植生用ブロックは、その素材がガラス質鉱物を焼成したものであり、比重がおよそ1.0 で軽量で取扱いが容易であり、粒径1〜5mmの粒状物を再度焼成して一体化させたものであるから、粒状物間に適度な空隙が構成されていて通水性および保水性にすぐれ、かつ植物の根の生育に適しており、また微粉を含まないために屋外に設置しても周囲に粉塵が飛散するおそれがない。 【0008】 【実施例】 特開2000−58454号公報に、ガラス質鉱物、たとえば膨張性頁岩を原料とする人工骨材の製造方法が記載されている。その製造工程はおよそ図1に示すとおりであり、原石を粗粉砕、篩分けし、粒径3mm以下のものに必要に応じて土木汚泥を混入して混練し、造粒した後、焼成し、篩分けして粒径5〜20mmの範囲のものを人工骨材とするのである。 【0009】 これに対して、本発明では造粒後の篩分けで骨材として不適当とされた篩下の粒径1〜5mmの粒状物を素材とすることで、人工骨材として使用できない粒度範囲のものの有効活用を図ることができる。 上記範囲の粒状物を平板状の型枠内に充填し、再度このガラス質鉱物の溶融点付近、例えば膨張性頁岩の場合は約1100℃で焼成する。ガラス質鉱物は溶融して互いに溶着するので、バインダを使用しなくても全体が「おこし」状に一体化されるが、各粒子間に隙間が残るので、ここが植物の根や水分の通り道となり、通水性と保水性がともに優れ、植生用ブロックとして利用できる。いうまでもなく全体が一体化しているため、風が吹いても砂が飛散するというおそれはない。寸法は任意であるが、例えば縦横250 ×250 mm、厚さ50mmの板状のものを植生用ブロック本体部1とする。 【0010】 型枠内に充填する際、保形のため一種のバインダを使用して作業性をよくすることは任意であるが、このバインダは焼成の際に燃えてなくなってしまうので、最終的な製品とは関係がない。 使用する粒状物の粒径が1mm以下であると、植物の根が入り込めず、生育しない。また屋上で使用する以上、人が乗った程度では壊れないだけの強度が要求されるが、粒径が5mm以上のものは再焼成する際、互いに接触する面積が少なく十分な接着強度が得られない。 【0011】 本発明の植生用ブロックと、比較品として某社の市販品とを用いて保水性の試験を行った結果を図2に示す。ちなみに某社の市販品は粒径 5〜10mmの粒状体の表面にバインダとしてガラス粉をまぶして焼成したものと推定される。 本発明品は250 ×250 mm、厚さ50mmで気乾重量2627g、密度0.84であるのに対して比較品は300 ×300 mm、厚さ60mmで気乾重量5250g、密度0.97である。試験は各サンプルを48時間水中浸漬した後静かに引き上げ、5分間静置したものを基準とし、以後1日毎に重量を測定して行ったが、図2からも本発明品が比較品に対して当初の保水量が大きいばかりでなく、以後の保水率も高いことがわかる。 【0012】 なお、本発明の植生用ブロックは、屋上緑化に限らず、護岸の法面をはじめとする様々な部分の緑化にも利用できる。 また、ガラス質鉱物として膨張性頁岩の例で説明したが、溶融して融着するガラス質を示すものであればよいので、例えば「パーライト」の名で主として農業用の土地改良剤として市販されている焼成発泡ざくろ石なども本発明の材料として使用できる。 【0013】 図3は本発明の一実施例を示す植生用ブロックの斜視図である。再度焼成する際、板状の植生用ブロック本体部1の上面に化粧材2として大径の粒状物を配置して融着させてある。植物が発芽したときに、大径の粒状物の陰で保護されるので発育がよく、かつ発芽するまでの美観にすぐれることを特徴とする。 図4は本発明の他の実施例を示す植生用ブロックの斜視図である。植生用ブロック本体部1の表面に溝状、あるいは孔状の切り込み部11を形成してある。この切り込み部の中に種子を蒔くようにすると根づきがよい。 【0014】 図5は本発明のさらに他の実施例を示す植生用ブロックの斜視図である。植生用ブロック本体部1の裏面に凹部12を形成し、その中に保水材3を充填してある。保水材は紙おむつ等の市販の繊維製品を適当に裁断すればよい。これによって保水性がさらに向上し、生育を助ける。 【0015】 【発明の効果】 本発明によれば、植物の生育がよく、かつ周囲に粉塵を飛散させない植生用ブロックが実現し、ビルの屋上をはじめとする緑化が推進され、都市環境が改善されるときいう、すぐれた効果を奏する。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の素材の製造工程を示すフローチャートである。 【図2】本発明の植生用ブロックの保水性を示すグラフである。 【図3】本発明の一実施例を示す植生用ブロックの斜視図である。 【図4】図4は本発明の他の実施例を示す植生用ブロックの斜視図である。 【図5】本発明のさらに他の実施例を示す植生用ブロックの斜視図である。 【符号の説明】 1 植生用ブロック本体部 2 化粧材 3 保水材 11 切り込み部 12 凹部
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| 【出願人】 |
【識別番号】391017159 【氏名又は名称】日本メサライト工業株式会社 【住所又は居所】千葉県船橋市西浦3丁目9番2号
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| 【出願日】 |
平成14年7月17日(2002.7.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099531 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 英一
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| 【公開番号】 |
特開2004−49035(P2004−49035A) |
| 【公開日】 |
平成16年2月19日(2004.2.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−207953(P2002−207953) |
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