| 【発明の名称】 |
ラベル差しポット |
| 【発明者】 |
【氏名】景山 英治 【住所又は居所】岐阜県美濃市神洞648番地の1 株式会社東海化成内
【氏名】景山 昌治 【住所又は居所】岐阜県美濃市神洞648番地の1 株式会社東海化成内
【氏名】阿形 博史 【住所又は居所】岐阜県美濃市神洞648番地の1 株式会社東海化成内
【氏名】亀山 季代子 【住所又は居所】岐阜県美濃市神洞648番地の1 株式会社東海化成内
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| 【要約】 |
【課題】構造が簡単で容易に製造でき、別体ラベルを簡単に取り付けできかつ取り付け後は抜け難く、出荷から店頭販売まで一貫して使用できる利便性と取扱性に優れたラベル差しポットを提供すること。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 底壁の外周縁部から上方に立ち上がり上端が開口する周壁に、水平方向の切込み溝Aの両端から連続する上下方向に対して内方向斜めの切込み溝Bを設けてなるラベル差し部が形成されていることを特徴とするラベル差しポット。 【請求項2】 前記ラベル差し部の位置を簡易表示する表示部がさらに具備されていることを特徴とする請求項1記載のラベル差しポット。 【請求項3】 前記ラベル差しポットの複数が前後左右の平面上に配置され、互いに隣接する各ラベル差しポットの周壁間が引き裂き可能に連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載のラベル差しポット。 【請求項4】 前記ラベル差しポットにおいて、 前記切込み溝Bに、ラベル脚部の両端縁に形成され前記切込み溝Aの長さと略同一の間隔で離間する止着部が止着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラベル差しポット。 【請求項5】 前記ラベル差しポットが生分解性を有する素材にて形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のラベル差しポット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、構造が簡単で 容易に製造でき、別体のラベルを簡単に取着できしかも簡単には取り外しできない使い勝手に優れたラベル差しポットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、野菜や花卉等の植物の育苗においては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等の軟質合成樹脂製のポットが汎用されている。また、作業性等の観点から、単一育苗ポットの複数個を、縦横方向に整列させて平面配置し、分離可能に連結されたいわゆる連結ポットも汎用されており、店頭にて展示販売する場合には、連結部にて分離してポット単体とし、一般的には、植物の名称等の各情報を表示したラベルを添付している。 【0003】 従来のラベルとしては脚部を有する立札形状に形成されたものがあり、各ポット内の培土に脚部を直接挿し込むか、又は、締結具(ホッチキス)を使用して脚部をポットの周壁に針止め固定していた。 【0004】 一方、特開平11−196677号公報には、周壁に横一文字の切り込み51を形成し、この切り込み51にラベル55の脚部55aを挿し込むように構成されたラベル差しポット50が開示されている(図5参照)。 【0005】 また、実公平7−33640号公報及び実公平7−46128号公報には、単体の育苗ポットの上端開口部の鍔部を切り込んでなる切込み孔に、脚部に掛止部を設けた立札形状のラベルを挿し込み、当該切込み孔に前記掛止部を掛止するラベル差しポットも開示されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、ポット内の培土に脚部を直接挿し込む方法は、ラベルの脚部を挿し込む際、植物の根を傷め易く、また、ラベルを見易くするために大きくすると必然的に挿し込み深さが深くなってより根を傷め易くなり、しかも作業に手間取るという問題があった。 【0007】 また、搬送時や展示中にラベルが抜け易く、一度抜け落ちると植物苗が幼苗で例えば花の色などを正確に識別できないので、ラベルを元のポットに正しく挿し戻せない等の問題もあった。 【0008】 また、生産現場から搬送中に、トラックの激しい振動や積み降ろし時に強い衝撃を受けると、ラベルがポットからはずれて植物苗を傷つけるトラブルが発生し、このようなトラブルが生じると、出荷先は傷付いた苗だけでなく、例えばトレー全体を引き取らない場合が多く、出荷元にとっては大きな損失となっていた。 【0009】 締結具(ホッチキス)を使用して針止め固定する方法は、ラベルの脚部を培土に挿し込まないので植物の根を傷め難く、簡単には脱落しないなどの利点を有するものの、ポットにラベルを針止め固定する作業が誠に面倒であり、作業に手間取るという問題があった。また、ポットから植物苗を取り出して、花壇や家庭農園などに定植すると同時に、ラベルを回収してその近傍に挿し込んでおくことが一般的であるが、ラベルをきれいに取り外し難く、時には破れて再使用できなくなるなどの問題もあった。 【0010】 従来の連結ポットは、ポット上端開口部に僅かな幅の鍔部が存在するだけであるため、この鍔部にラベルを差し込む切り込みを設けることが困難であり、仮に切り込みを設けることができたたとしても、差し込んだラベルを安定保持できるだけの上端開口部の強度を持ったものはなかった。 【0011】 本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造が簡単で廉価に提供でき、別体のラベルを簡単に止着できるが一度止着されると簡単には取り外しできないラベル差しポットを提供するにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために採用した手段は、請求項1の発明は、底壁の外周縁部から上方に立ち上がり上端が開口する周壁に、水平方向の切込み溝Aの両端から連続する上下方向に対して内方向斜めの切込み溝Bを設けてなるラベル差し部が形成されているところに特徴を有するラベル差しポットを、その要旨とする。 【0013】 請求項2の発明は、請求項1記載のラベル差しポットにおいて、前記ラベル差し部の位置を簡易表示する表示部がさらに具備されているものを、その要旨とする。 【0014】 請求項3の発明は、請求項1または2に記載のラベル差しポットにおいて、前記ラベル差しポットの複数が前後左右の平面上に配置され、互いに隣接する各ラベル差しポットの周壁間が引き裂き可能に連結されているものを、その要旨とする。 【0015】 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のラベル差しポットにおいて、前記切込み溝Bに、ラベルの脚部の両端縁に形成され前記切込み溝Aの長さと略同一の間隔で離間する止着部が止着されているものを、その要旨とする。 【0016】 請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のラベル差しポットにおいて、前記ラベル差しポットが生分解性を有する素材にて形成されているものを、その要旨とする。 【0017】 【発明の実施の形態】 本発明の実施の形態を、その代表的な実施例に基づいて説明するが、本発明の要旨を越えない範囲内で様々な設計変更が可能である。 【0018】 本発明のラベル差しポットや本発明に係わるラベルを製造するための材質を特に限定するものではないが、成型し易さやコストなどの観点からは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS等の合成樹脂を素材として使用し成形されていることが好ましく、地球環境汚染防止の観点からは、ポリ乳酸やカプロラクトン等の脂肪族ポリエステル樹脂や、古紙を含む植物繊維などの生分解性の素材を使用して成形されていることが好ましい。 【0019】 本発明のラベル差しポットは、その製造に際して特殊な機械、器具を必要とせず、例えばブロー成形した育苗ポット単体に対して、トムソン刃等にて打ち抜き加工をすれば簡単に切込み溝が形成できる。 【0020】 図1は実施例となるラベル差しポット10の要部部分正面図であり、ラベルとともに図示されている。 【0021】 図において、このラベル差しポット10は、例えばブロー成形された育苗ポットを、例えばトムソン刃にて打抜き加工されたものであり、底壁11の外周縁部から上方に立ち上がり上端が開口する周壁12に、水平方向の切込み溝A(長さ、m)13と、該切込み溝Aの両端に連続し上下方向に対して内方向に斜めに傾く切込み溝B14とからなるラベル差し部15が、ラベル差しポット10の上方に形成されている。ラベル差し部15の近傍(上方)には、その存在位置を簡易表示するスポット状の表示部16がさらに具備されている 【0022】 本発明のラベル差しポット10は、周壁の横断面がほぼ円形に形成されているが、その外観形状はこれに限定されるものではない。例えば、排水孔を有する底壁(底面)が円形、上端開口部がほぼ正方形で、その間の周壁は円形の底壁周縁から若干立ち上がった直後からほぼ正方形をなすものであっても良いし、円形の底壁の周縁から若干立ち上がった部分まで円形でそこから上端開口部までほぼ正方形をなすものであっても構わない。 【0023】 排水孔の寸法形状や数量、穿設位置などは適宜設計変更できる事項であり、例えば、底壁10の隅部4カ所に排水孔が穿設されていると、水はけが良好で灌水過剰による根腐され等が防止できる。 【0024】 また、各ポット単体の底面を、公知の底面灌水機能が得られる構成にすることができるし、周壁に、軸線方向の補強用の縦リブが形成されていると、ポットの変形や座屈を防止するとともに、ポットの内面に到達した植物根がポットの内面に沿って伸長し根巻き現象を防止しできる。 【0025】 つぎに、ラベル差し部15は、切込み溝Aおよび切込み溝Bが連続する線状に打抜き加工されているが、切込み溝Aおよび切込み溝Bのいずれか一方またはその両方が巾狭なスリット孔であってもよい。また、ラベル差し部15の配置場所や数量、寸法形状等は適宜設計変更可能な事項である。 【0026】 表示部(図示しない)16は、ラベル差し部15の存在位置を簡易表示するためのものであり、ラベル差し部15が複数の場合には、それぞれに対応する表示部(図示しない)を備えることは無論のことである。ただし、表示部16の配置場所、寸法形状等は適宜設計変更可能な事項である。 【0027】 なお、本発明の他の実施例のラベル差しポット10’は、上記ラベル差しポット10の複数を縦横方向に整列させて平面配置し、互いに隣接する前記ポット単体10の周壁を引き裂き可能に連結させ、全体としてトレイ状をなしたものである(図2)。 【0028】 このように構成されたラベル差しポット10’によれば、連結された複数のポット10を一体のものとして取り扱えるので、必要な個数をワンタッチでアンダートレーやカゴトレー等に収容セットでき、ポット10を一個づつ並べてセットしていた従来に比し、極めて高能率で作業できるし、運搬及び保管などの取扱い作業も容易になる。請求項3の発明に係る実施の形態である。 【0029】 つぎに、本発明に係わる代表的なラベルの一実施の形態を、図1に基づいて説明する。 【0030】 図1に示したラベル20は、ポリエチレンシートを抜き成形して製造したものであり、植物名、原産地、栽培方法等の情報を印刷表示した広告媒体機能部21と、該広告媒体機能部21と一体形成され下方に向けて巾狭になる脚部22とからなり、脚部22には、水平方向の巾寸法が上記水平方向の切込み溝A(長さ、m)13と略同一の巾寸法(m)である両側に、抜き加工されてなるスリット形状の止着部25が設けられている。止着部25のスリット巾が0.5mm以下であるとその加工性に難点がある。5mm以上であると止着したラベルが横ぶれする傾向がある。好適な巾寸法は0.5mm〜2mm程度である。 【0031】 ラベル20は、表面に印刷ができ全面が撥水性であることが好ましい。成型性やコスト、印刷易容性などの観点からは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS等の合成樹脂を素材として使用して製造されていることが好ましく、地球環境汚染防止の観点からは、ポリ乳酸やカプロラクトン等の脂肪族ポリエステル樹脂、古紙を含む植物繊維などの生分解性の素材を使用して製造されていることが好ましい。なお、ラベルの全体形状や寸法形状等を制限するものではなく、設計変更可能な事項である。 【0032】 このラベル20は、本発明のラベル差しポット10に対して、つぎのように取付けされる。 【0033】 ラベル20の脚部22を、ポット10の周壁に設けたラベル差し部15の切込み溝Aからポット10内面と培土間に脚部22の下端側を挿し込むと、脚部22の止着部25の位置まで差し込みでき、それ以上は挿し込めないように取り付けできる(図3参照)。水平方向の切込み溝Aの長さ(m)と、止着部25を設けた位置の脚部22の巾寸法(m)が同一に構成されているからである。 【0034】 ついで、ラベル20を上方に向けて引き上げると、ラベル20両側に設けた止着部25に切込み溝Bが嵌り込むため(図4参照)、それ以上は上方に向けて引き上げることはできない。すなわち、ラベル20を簡単には取り外しできない。 【0035】 なお、前記脚部22の中央部に上下方向の折り線(図示しない)が形成されていると、ラベル20の脚部22を内方向にやや二つ折りするように屈曲させてラベル差し部15に挿し込むと、さらに取り外しでき難くなるから、好適である。 【0036】 しかしながら、ラベル差し部15よりラベル20の脚部22を慎重に抜き取ればきれいに取り外しできるので、植物苗の定植位置近傍に挿し込み使用することができる。 【0037】 【発明の効果】 以上、本発明のラベル差しポットによると、つぎに述べる格別顕著な作用効果が得られる。 【0038】 (1) 周壁に形成されたラベル差し部に、別体ラベルを挿し込みでき、ラベルの添付作業が容易になる。すなわち、ラベル添付作業の省力化ならびに作業能率の向上が図れる。 【0039】 (2) ラベルを見易くするために大きくしても、従来のように、各ポット内の培土に脚部を直接挿し込むものではないし、締結具(ホッチキス)を使用して針止め固定するものではないから、植物の根を傷めることなくラベルを取り付けでき、ラベルの取付作業が飛躍的に向上する。 【0040】 (3) 生産現場から搬送中に、トラックの激しい振動や、積み降ろし時の強い衝撃を受けても、ラベルがポットからはずれて植物苗を傷つけるというトラブルが発生しない。すなわち、出荷時から店頭販売するまで一貫して使用でき、しかも、生産者、販売者及び購入者が、植物を取り間違えることなどを確実に防止できる。 【0041】 (4) ラベルの両側に備えた止着部に、切込み溝Aの両側に連続する切込み溝Bを嵌め込んで両者が止着されるので、ラベルを各ポットから簡単には引き抜けず、かつ、それ以上差し込めないように取り付けでき、別体のラベルが回転して横を向かないように安定固定することができる。すなわち、ラベルが回転して横を向くことがなく、展示中に抜け落ちし難いから、複数のポットを店頭に並べたときに、ラベルの向きが揃って見栄えが良くて商品価値が向上するとともに、ラベルを差し替えてレジを通過する等の不正行為を防止することができる。 【0042】 (5) 花壇や家庭農園などに植物苗を定植する際に、ラベルの脚部を慎重に抜き取れば破損することなくきれいに取り外しできるから、必要に応じて、定植した植物苗の近傍に確実に挿し込みできる。 【0043】 (6) 特に、請求項3の発明の係るラベル差しポットは、連結された複数のポットを一体のものとして取り扱えるので、必要な個数をワンタッチでアンダートレーやカゴトレー等に収容セットでき、ポットを一個づつ並べてセットしていた従来に比し、極めて高能率で作業できるし、運搬及び保管などの取扱い作業も容易になる。 【0044】 (7) 請求項5の発明の係るラベル差しポットは生分解性の素材にて製造されているので、プラスチック製品とは異なり、不要品となったときに埋め立て処分しても生分解させることができ、しかも、資化できる。 【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明のラベル差しポットの要部部分正面図であり、ラベルとともに図示されている。 【図2】図2は、図1のラベル差しポットを挿す込んだ直後の様子を模式的に示す斜視図である。 【図3】図3は、図1のラベル差しポットを挿す込み、上方に向けて持ち上げた時の、止着状態を模式的に示す斜視図である。 【図4】図4は、本発明の他のラベル差しポットを示す要部部分斜視図であり、図1のラベル差しポットの複数が縦横に平面配置され、周壁が分離可能に連結されている。 【図5】図5(a)及(b)は、従来の代表的なラベル差しポットにラベルをを差し込んだ時の様子を模式的に示す斜視図である。 【符号の説明】 10 … ラベル差しポット 10’… ラベル差しポット 11 … 底壁 12 … 周壁 13 … 水平方向の切込み溝A 14 … 内方向に傾く切込み溝B 15 … ラベル差し部 16 … 表示部 20 … ラベル 21 … 広告媒体機能部 22 … 脚部 25 … 止着部 50 … 従来の代表的なラベル差しポット 51 … 切り込み 55 … ラベル 55a… 脚部 m … 巾寸法
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| 【出願人】 |
【識別番号】593049914 【氏名又は名称】株式会社東海化成 【住所又は居所】岐阜県美濃市曽代66番地
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| 【出願日】 |
平成14年7月17日(2002.7.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083932 【弁理士】 【氏名又は名称】廣江 武典
【識別番号】100121429 【弁理士】 【氏名又は名称】宇野 健一
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| 【公開番号】 |
特開2004−49032(P2004−49032A) |
| 【公開日】 |
平成16年2月19日(2004.2.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−207742(P2002−207742) |
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